JPH10146486A - 主軸釜分離駆動型ミシン - Google Patents

主軸釜分離駆動型ミシン

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JPH10146486A
JPH10146486A JP32455596A JP32455596A JPH10146486A JP H10146486 A JPH10146486 A JP H10146486A JP 32455596 A JP32455596 A JP 32455596A JP 32455596 A JP32455596 A JP 32455596A JP H10146486 A JPH10146486 A JP H10146486A
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sewing machine
hook
display
spindle
diagnostic information
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JP32455596A
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English (en)
Inventor
Koichi Akaha
浩一 赤羽
Takashi Kondo
隆 近藤
Motonari Nakano
元就 中野
Takehisa Nozaki
剛寿 野崎
Koichi Harada
幸一 原田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主軸と糸輪捕捉用釜とを独立に駆動する主軸
釜分離駆動型ミシンの組立てや補修の際には、主軸と糸
輪捕捉用釜とを同期させる為の調整を行うが、その調整
に熟練と多大の労力を要していた。 【解決手段】 ディスプレイ16aに表示させたメニュ
ー画面を介して、同期制御を診断する為の診断データを
収集する「診断データ収集、記憶」、その収集した診断
データを表示させる「診断データ表示」、収集した診断
データを解析する「診断データ解析」とを選択でき、
「診断データ収集、記憶」では、各針毎、角縫目模様に
おける設定針数毎、各同期制御毎のように異なる種類の
診断データを収集し記憶できる。診断データは、針数
と、上軸回転角、下軸回転角、回転角のズレ量のデータ
であり、診断データをディスプレイにテーブル形式で表
示できるし、診断データを統計的に処理したデータも表
示できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主軸と糸輪捕捉用
釜とを夫々独立の駆動モータで同期制御しつつ駆動する
主軸釜分離駆動型ミシンに関し、特に主軸と糸輪捕捉用
釜とを同期させる同期制御を診断する為の診断情報を表
示出力するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常のミシンのミシン本体は、ベ
ッド部と脚柱部とアーム部及びヘッド部とを主体として
構成され、アーム部内にミシンモータで駆動される主軸
が配設され、ヘッド部の針棒と縫針と天秤とが主軸の駆
動力で昇降駆動される。また、ベッド部内には下軸で駆
動され縫針と協働して上糸の糸輪を形成する糸輪捕捉用
釜とが配設され、下軸も主軸からの駆動力で回転駆動さ
れる。縫針と糸輪捕捉用釜とを同期作動させる必要か
ら、従来のミシンでは下軸も主軸で駆動するように構成
してある。
【0003】ところで、糸輪捕捉用釜を専用の釜駆動モ
ータで主軸とは独立に駆動することにより、糸輪捕捉用
釜を主軸に同期駆動させつつ、縫製条件に応じて糸輪捕
捉用釜の時々刻々の回転状態を精密に制御することがで
きる。この種の主軸釜分離駆動型ミシンとして、これま
で種々のものが提案されている。例えば、特開昭60−
21750号公報には、縫針を駆動する針駆動モータ
と、糸輪捕捉用釜を駆動する釜駆動モータとを設け、縫
針と糸輪捕捉用釜とが同期作動するように針駆動モータ
と釜駆動モータとを同期制御し、一連の縫目をパーフェ
クト・ステッチとするミシンが提案されている。
【0004】実開昭61−158816号公報には、針
駆動モータと釜駆動モータとを設けて同期制御すること
により、目飛びを防止し、縫目の糸締まりを改善するよ
うにしたミシンが提案されている。特開平3−2342
91号公報や特開平3−234293号公報には、縫針
をミシンモータで主軸を介して駆動し、糸輪捕捉用釜を
ミシンモータと異なる釜駆動モータで独立に駆動し、主
軸の回転量を検出するローターリエンコーダを設け、手
動操作で主軸を回動操作した分だけ釜駆動モータを回動
させる連動制御手段を設けて、縫針と糸輪捕捉用釜との
連動関係がずれないようにしたミシンが提案されてい
る。
【0005】前記主軸釜分離駆動型ミシンでは、主軸の
原点位置、ミシンモータの回転角度、釜の原点位置、釜
駆動モータの回転角度等を検出し、その検出信号を用い
て、ミシンモータと釜駆動モータとが同期して回転する
ように同期制御するようになっている。そして、同期制
御に狂いが生じた場合には、縫針と釜とが干渉して縫針
や釜が損傷したり、縫製品質が低下したりするが、布地
の厚さや縫目模様の種類等の縫製条件が変動すると、ミ
シンモータや釜駆動モータの負荷が変化し、同期制御に
狂いが生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の主軸釜分離駆動
型ミシンでは、ミシン組立ての際に縫針と釜とが所定の
出会い位相角で出会うように、縫針と釜との原点位置や
ミシンモータ及び釜駆動モータの回転速度を調整してい
るが、その調整には熟練を要するうえ多大の労力がかか
る。ミシンの補修の際にも、前記同様の調整が必要であ
る。従来では、縫針と釜との位相角のズレ(同期制御の
ズレ)を診断するのに適した診断情報を得る手段がな
く、熟練者の経験により前記位相角のズレを診断して調
整を行なうので、前記の調整の作業が面倒である。本発
明の目的は、主軸釜分離駆動型ミシンにおいて、同期制
御を診断する為の診断情報を作成して記憶できるように
すること、その診断情報を表示出力可能にすること、種
々の診断情報を作成可能にすること、診断情報を統計的
に処理した情報を作成可能にすること、等である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の主軸釜分離駆
動型ミシンは、ミシンモータで主軸を介して駆動される
針棒及び縫針を装備したヘッド部と、縫針と協働して上
糸の糸輪を捕捉する糸輪捕捉釜を装備したベッド部と、
前記糸輪捕捉用釜を主軸とは独立に駆動する釜駆動モー
タとを備えた主軸釜分離駆動型ミシンにおいて、前記主
軸の原点位置とミシンモータの回転角度とを検出する第
1検出手段と、前記糸輪捕捉用釜の原点位置と釜駆動モ
ータの回転角度とを検出する第2検出手段と、前記第
1、第2検出手段からの検出信号を用いて、糸輪捕捉用
釜が主軸に同期して回転するようにミシンモータと釜駆
動モータの少なくとも一方を制御する同期制御手段と、
前記第1、第2検出手段からの検出信号を受けて、前記
同期制御手段による同期制御を診断する為の診断情報を
作成する診断情報作成手段と、前記診断情報作成手段で
作成された診断情報を記憶する情報記憶手段とを備えた
ものである。
【0008】前記第1検出手段は、主軸の原点位置とミ
シンモータの回転角度を1つの検出手段で検出する構成
でもよく、2つの検出手段で検出する構成でもよい。第
2検出手段は、糸輪捕捉用釜の原点位置と釜駆動モータ
の回転角度を1つの検出手段で検出する構成でもよく、
2つの検出手段で検出する構成でもよい。前記主軸の原
点位置は例えば針上位置となる回転角(位相角)0°の
位置であり、糸輪捕捉用釜の原点位置は例えば針上位置
に対応する回転角(位相角)0°の位置である。
【0009】前記同期制御手段は、糸輪捕捉用釜が主軸
に同期して回転するようにミシンモータと釜駆動モータ
の少なくとも一方を制御する。糸輪捕捉用釜が主軸に同
期している場合には、主軸が原点位置のとき糸輪捕捉用
釜も原点位置となり、所定の出会い角(例えば、位相角
204.5 °のとき)において、糸輪捕捉用釜の剣先が縫針
に出会い、糸輪捕捉用釜が縫針と協働して上糸の糸輪を
形成し上糸と下糸による縫製がなされる。つまり、主軸
の位相角が出会い角のときに、糸輪捕捉用釜の位相角が
前記出会い角に等しい場合には、主軸と糸輪捕捉用釜の
同期がとれていることになる。
【0010】前記診断情報作成手段は、同期制御手段に
よる同期制御を診断する為の診断情報を作成し、情報記
憶手段がその診断情報を記憶する。前記主軸の位相角が
出会い角又はその近傍位置のときの、主軸の位相角に対
する糸輪捕捉用釜の位相角のズレ量に基づいて同期制御
を診断することができる。そのズレ量は、各針毎に求め
てもよいし、所定の縫目模様を繰り返し縫製する場合に
おける各縫目模様の所定針数(例えば、10針目)毎に
求めてもよい。また、所定の縫目模様を繰り返し縫製す
る場合においてミシンが停止したときの主軸の位相角に
対する糸輪捕捉用釜の位相角のズレ量に基づいて同期制
御を診断することもできる。
【0011】請求項2の主軸釜分離駆動型ミシンは、請
求項1の発明において、ディスプレイを含む表示手段
と、前記情報記憶手段に記憶した診断情報を表示手段の
ディスプレイに表示させる表示制御手段とを備えたこと
を特徴とするものである。このように、診断情報を表示
手段のディスプレイに表示させることができるので、表
示させた診断情報に基づいて、主軸の原点位置や糸輪捕
捉用釜の原点位置を調整したり、ミシンモータや釜駆動
モータの制御特性を調整したりすることができる。その
他、請求項1と同様の作用を奏する。
【0012】請求項3の主軸釜分離駆動型ミシンは、請
求項2の発明において、前記表示制御手段は、前記診断
情報をテーブルの形式で表示手段のディスプレイに表示
させることを特徴とするものである。このように、診断
情報をテーブルの形式でディスプレイに表示させるた
め、診断情報が視やすくなる。その他、請求項2と同様
の作用を奏する。
【0013】請求項4の主軸釜分離駆動型ミシンは、請
求項1または2の発明において、前記診断情報作成手段
は、種類の異なる診断情報を作成する複数のモードのう
ちの指定されたモードで作動するように構成されたこと
を特徴とするものである。所定の縫目模様を繰り返し縫
製するような場合における複数のモードとしては、各針
毎の主軸の位相角が出会い角またはその近傍位置のとき
の主軸の位相角に対する糸輪捕捉用釜の位相角のズレ量
を求めるモード、各縫目模様毎に所定針数の時の主軸の
位相角が出会い角またはその近傍位置のときの主軸の位
相角に対する糸輪捕捉用釜の位相角のズレ量を求めるモ
ード、各縫目模様の縫製終了の時の主軸の位相角が出会
い角またはその近傍位置のときの主軸の位相角に対する
糸輪捕捉用釜の位相角のズレ量を求めるモード、等のモ
ードを設けることが望ましい。前記モードを切換えて診
断情報を作成することで、種類の異なる診断情報を作成
することができる。その他、請求項1または2と同様の
作用を奏する。
【0014】請求項5の主軸釜分離駆動型ミシンは、請
求項4の発明において、前記診断情報作成手段は、前記
診断情報を統計的に処理した情報を作成可能であること
を特徴とするものである。診断情報を統計的に処理した
情報とは、例えば、前記ズレ量の平均値、最大値、最小
値等の情報である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1を参照して、主軸
釜分離駆動型ミシン1について説明すると、ミシン本体
は、ベッド部2と脚柱部3とアーム部4とを有し、アー
ム部4の先端側のヘッド部には針棒抱きに昇降自在に支
持された針棒5が設けられ、針棒5の下端部には縫針6
が装着され、アーム部4内に配設された上軸8(主軸)
の先端が針棒クランク7を介して針棒5に連結され、上
軸8は軸受け9で回転自在に支持されている。尚、図示
省略したが、上軸8には天秤クランクを介して天秤も連
結されている。ミシン本体の外側にはミシンモータ10
がミシン本体に固定して設けられ、ミシンモータ10の
出力軸はカップリング10bを介して上軸8に連結さ
れ、上軸8はミシンモータ10で回転駆動される。前記
ミシンモータ10はロータリエンコーダ10aを備えた
サーボモータであり、後述の制御ユニット20で駆動制
御される。
【0016】ベッド部2内の縫針6に対応する部位に
は、例えば半回転釜からなる糸輪捕捉用釜11が設けら
れ、その糸輪捕捉用釜11を駆動する下軸12がベッド
部2内に設けられ、下軸12は軸受け13で回転自在に
支持され、ミシン本体の外側又はベッド部2内には釜駆
動モータ14が設けられ、釜駆動モータ14の出力軸は
カップリング14bを介して下軸12に連結され、下軸
12は釜駆動モータ14で回転駆動される。釜駆動モー
タ14はロータリーエンコーダ14aを備えたサーボモ
ータであり、後述の制御ユニット20で駆動制御され
る。
【0017】前記上軸8の原点位置を検出する為、上軸
8には略半円形の検出用ディスク17aが固定され、そ
の検出用ディスク17aの回転軌跡を挟んで位置するフ
ォトインタラプタからなる上軸原点センサ17が設けら
れており、上軸8の原点位置(本実施形態の場合、針上
位置である上軸8の回転角0°の位置)のとき、上軸原
点センサ17がONとなり、その後針下位置直前までO
Nを維持し、針下位置になるとOFFとなり、その後針
上位置直前までOFFを維持する。上軸原点センサ17
の検出信号は制御ユニット20へ供給される。
【0018】前記下軸12の原点位置を検出する為、下
軸12には円周上に1つのスリットを有する検出用ディ
スク18aが固定され、その検出用ディスク18aの回
転軌跡を挟んで位置するフォトインタラプタからなる下
軸原点センサ18が設けられており、下軸12の原点位
置(本実施形態の場合、上軸8と下軸12との回転位置
関係を正しく設定した状態において上軸8の原点位置に
対応する下軸12の回転角0°の位置)のときに下軸原
点センサ18がONとなり、それ以外の位置ではOFF
となる。下軸原点センサ18の検出信号は制御ユニット
20へ供給される。
【0019】次に、このミシン1の制御系について説明
する。図2に示すように、制御ユニット20は、CPU
21、ROM22、RAM23、入出力インターフェー
ス24、ロータリーエンコーダ10aからの検出信号を
カウントするカウンタ26、ミシンモータ10を駆動す
る駆動回路27、釜駆動モータ14を駆動する駆動回路
28、ロータリーエンコーダ14aからの検出信号をカ
ウントするカウンタ29、駆動回路31,32、ディス
プレイコントローラ25(D/C)等を備えている。前
記カウンタ26は上軸原点センサ17の検出信号がOF
FからONになった時に0にリセットされ、また、前記
カウンタ29は下軸原点センサ18の検出信号がONに
なった時に0にリセットされる。前記ロータリーエンコ
ーダ10a,14aは、上軸8や下軸12の角度にて少
なくとも0.1 °程度の分解能を有することが望ましい。
【0020】ミシン1の起動スイッチ15は入出力イン
ターフェース24に接続され、ミシン1の操作パネル1
6の液晶ディスプレイ16aはディスプレイコントロー
ラ25で駆動制御され、操作パネル16の種々のスイッ
チ類からの信号も入出力インターフェース24に供給さ
れる。尚、R軸駆動モータ30とθ軸駆動モータ32
は、縫製対象の加工布をR−θ座標系におけるR方向と
θ方向へ独立に布送りするモータである。
【0021】前記ROM22には、後述の縫製制御(こ
れは同期制御を含む)、診断データ収集記憶制御、診断
データ解析制御、診断データ表示制御、ミシンモータ1
0と釜駆動モータ14の回転速度をカウンタ26,29
のカウント値を用いて設定回転速度となるようにフィー
ドバック制御するモータ駆動制御、等の制御プログラム
が予め格納されている。前記診断データとは、上軸8と
下軸14とが同期して回転するようにミシンモータ10
と釜駆動モータ14の少なくとも一方を制御する同期制
御を診断する為のデータである。前記RAM23には、
診断データを格納する為のリングバッファ23aと、前
記種々の制御を実行する際に必要なワークメモリ類とが
設けられている。図3に示すように、リングバッファ2
3aには、ログポインタLPで指示したアドレスに診断
データが格納される。
【0022】診断データの収集記憶、表示、解析につい
て選択する際には、操作パネル16から所定の指令を入
力すると、ディスプレイ16aに図4に示すようなメニ
ュー画面が表示され、カーソル16cとカーソル移動キ
ーと実行キーを介してA、B、Cの各項目を選択するこ
とができる。診断データ収集記憶を選択した場合には、
図5に示す画面Aが表示され、この画面Aによりカーソ
ル16cとカーソル移動キーと実行キーを介してモード
1,2,3の所望のモードを選択することができる。但
し、モード2を選択した場合には、針数nを設定する必
要がある。前記モード1,2,3の何れかが設定される
と、その設定に応じてモードフラグLMが1,2,3の
何れかに設定される。
【0023】モード1は後述のように縫製動作の各針毎
の診断データを収集して記憶するモードであり、モード
2は後述のように所定の縫目模様を縫製後停止するのを
繰り返しつつ所定の縫目模様を複数縫製する際に、各縫
目模様毎に設定針数nのときの診断データを収集して記
憶するモードであり、モード3は後述のように微少時間
おきに実行される同期制御毎に診断データを収集して記
憶するモードである。
【0024】次に、縫製制御と診断データ収集記憶制御
について図6〜図8のフローチャートを参照して説明す
る。尚、フローチャート中の符号Si(i=1,2,3
・・・)は各ステップを示す。図6に示すように、ミシ
ン1への電源が投入されると制御が開始され、起動スイ
ッチ15がONか否か判定しつつONになるまで待機
し、起動スイッチ15がONになると(S1:Yes )、
各縫目模様を縫製するときの針数をカウントする針数カ
ウンタCNがクリアされ(S2)、次に診断データを格
納するリングバッファ23aのデータ格納位置を指示す
るログポインタLPがクリアされ(S3)、次にミシン
モータ10と釜駆動モータ14とが起動され、これらモ
ータ10,14は予め操作パネル16から設定された設
定速度Ssとなるようにモータ駆動制御により駆動制御
され(S4)、次に同期制御のサブルーチンが実行され
る(S5)。
【0025】次に起動スイッチ15がOFFか否か判定
し(S6)、起動スイッチ15がONの間はS5とS6
とが繰り返されて縫製と診断データ収集記憶が実行さ
れ、各縫目模様の縫製が終了した場合などミシン1を停
止させたい場合に起動スイッチ15がOFFに切換えら
れると(S6:Yes )、ミシンモータ10と釜駆動モー
タ14とが停止され(S7)、その後S1へリターン
し、S1以降が繰り返される。尚、電源が切られるとこ
の制御が終了する。
【0026】前記S5の同期制御のサブルーチンについ
て図7に基づいて説明する。最初に、上軸カウンタ26
のカウント値が読込まれ(S10)、次にそのカウント
値に基づいて上軸8の回転角Upが演算され、RAM2
3のメモリに格納される(S11)。例えば、現在の上
軸8の位置が針上位置のときには回転角Up=0°とな
り、現在の上軸8の位置が針下位置のときには回転角U
p=180°となる。次に、下軸カウンタ29のカウン
ト値が読込まれ(S12)、次にそのカウント値に基づ
いて下軸12の回転角Dpが演算され、RAM23のメ
モリに格納される(S13)。
【0027】次に上軸8の回転角Upに対する下軸12
の回転角Dpの相対的なズレ量ZがZ=(Up−Dp)
として演算され、RAM23のメモリに格納される(S
14)。次にズレ量ZがZ≧0か否か判定し(S1
5)、その判定がYes のときは上軸8が下軸12よりも
進んでいるため、ミシンモータ10の回転速度がk×Z
(但し、kは所定の定数)だけ減速される。この場合、
モータ駆動制御に対して減速を指令する信号又はデータ
が出力される。尚、Z=0の場合はk×Z=0であるた
め、前記減速は実質的には実行されないことになる。S
15の判定が No のときは上軸8が下軸12よりも遅れ
ているため、ミシンモータ10の回転速度がk×Zだけ
増速される(S17)。この場合もモータ駆動制御に対
して増速を指令する信号又はデータが出力される。この
ようにして、上軸8の回転角(位相角)と下軸12の回
転角(位相角)とを一致させる、つまり上軸8と下軸1
2とを同期回転させる同期制御が実行される。
【0028】S16またはS17の次に、診断データ収
集記憶処理のサブルーチンが実行され(S18)、次に
上軸原点センサ17の検出信号がOFFからONに切換
えられたか否か(つまり針上位置か否か)判定し(S1
9)、その判定がYes のときは針数カウンタCNが1だ
けインクリメントされて(S20)S6へリターンし、
S19の判定が No のときは針数カウンタCNをインク
リメントすることなくS6へリターンする。
【0029】前記S18の診断データ収集記憶処理のサ
ブルーチンについて図8を参照して説明する。最初に、
モードフラグLM=1か否か判定し(S30)、LM=
1の場合には、各針毎の診断データを収集する必要があ
るため、S31において、上軸8の回転角Upが出会い
角(縫針と糸輪捕捉用釜の剣先とが出会うべき位置)の
近傍か否か判定する。本実施形態のミシン1では出会い
角が204.5 °であるため、Up≒204.5 °の場合にはS
31の判定がYes となってS35へ移行する。また、S
31の判定が No のときはS19へリターンする。
【0030】S35では、カウンタやメモリから診断デ
ータを読出し、リングバッファ23aのうちのログポイ
ンタLPが指示するアドレスに診断データ(針数CNの
データ、上軸回転角Upのデータ、下軸回転角Dpのデ
ータ、ズレ量Zのデータ等)が記憶され、次にログポイ
ンタLPが次のデータ書込み位置を指示するように更新
され(S36)、その後S19へリターンする。一方、
モードフラグLMが1でなく(S30: No )、モード
フラグLM=2の場合(S32:Yes )には、各縫目模
様毎に設定針数のときに診断データを収集する必要があ
るため、針数が設定値か否か、つまりCN=n(設定
値)か否か判定し(S33)、その判定がYes のときは
S35、S36を実行後S19へリターンする。S33
の判定が No のときはS35、S36をスキップしてそ
のままS19へリターンする。
【0031】さらに、モードフラグLMが2でなく(S
32: No )、モードフラグLM=3の場合(S34:
Yes )には、同期制御毎に診断データを収集する必要が
あるため、S35、S36を実行後S19へリターンす
る。尚、S34の判定が NoのときはS19へリターン
する。
【0032】前記のようにして、診断データを収集しリ
ングバッファ23aに記憶させ、ミシン1を停止させた
状態において、図4に示すメニュー画面において「診断
データ表示」を選択すると、診断データがディスプレイ
16aにテーブル形式にて表示される。図10はモード
1において収集記憶した診断データの表示例であり、図
11はモード2において収集記憶した診断データの表示
例であり、図12はモード3において収集記憶した診断
データの表示例であり、図10〜図12において、カー
ソル16cを下方へ移動させることで診断データを次々
にスクロールさせることができるようになっている。
尚、本実施形態における各縫目模様の総針数が50であ
り、針数CN=50まで縫製した状態でミシン1を停止
させるものとすると、モード3の場合、時々刻々診断デ
ータを収集するため、リングバッファ23aには、縫製
終了間際の時点の診断データが残ることになる。また、
以上のように診断データを表示させる表示制御自体は、
周知技術と同様であるのでその説明を省略する。
【0033】他方、前記のようにして、診断データを収
集しリングバッファ23aに記憶させ、ミシン1を停止
させた状態において、図4に示すメニュー画面において
「診断データ解析」を選択すると、図9に示す診断デー
タ解析処理が実行される。この診断データ解析処理にお
いて、最初にリングバッファ23aより診断データのズ
レ量Zのデータが読込まれ(S40)、それら読込んだ
ズレ量Zのデータから平均ズレ量、最大ズレ量、最小ズ
レ量、標準偏差が演算され(S41)、RAM23のメ
モリに記憶され(S42)、その後終了する。以上の解
析処理実行後に、その解析結果のデータを、図13に示
すようにディスプレイ16aに表示させることができる
ようになっている。
【0034】以上説明した主軸釜分離駆動型ミシン1に
よれば、上軸8と下軸12とが同期回転するように同期
制御するので、所期の品質の縫製を確実に行うことがで
きる。そして、モード1,2,3の所望のモードで種々
の診断データを収集して記憶させ、その収集した診断デ
ータをディスプレイ16aにテーブル形式で表示させる
ことができるため、その診断データに基づいて、同期制
御の良否、同期不良の程度等を診断できるので、ミシン
組立てや補修の際における同期の為の調整作業が簡単に
なり能率的に行うことができる。しかも、診断データを
ディスプレイ16aにテーブル形式で表示できるので、
診断データが見易くなる。また、診断データを統計的に
処理してデータを作成できるため、同期制御の良否、同
期不良の程度等を判断するのが容易になる。
【0035】前記実施形態を部分的に変更する変更形
態、前記実施形態に付加する変更形態について説明す
る。 1)図8のS31において、(Up−204.5 °)の絶対
値が所定値α(例えば、α=20°)以下か否か判定す
るように構成することで、出会い角を含むその前後所定
範囲における診断データを収集して記憶することができ
る。 2)前記モード3における診断データの収集記憶を上軸
8の角度にて所定角度β(例えば、β=5〜10°)毎
に実行するように構成し、上軸8の0〜360°にわた
る(1サイクル分)診断データをリングバッファに記憶
可能に構成してもよい。そして、その診断データをテー
ブル形式以外に図14に示すようにグラフ形式で表示し
たり、記録出力できるように構成してもよい。
【0036】3)制御ユニット20にパーソナルコンピ
ュータ用のフロッピーディスクを駆動可能なフロッピー
ディスクドライブを設け、そのフロッピーディスクドラ
イブを介してリングバッファ23aに記憶している診断
データを前記フロッピーディスクに書込み、そのフロッ
ピーディスクをパーソナルコンピュータに装着し、パー
ソナルコンピュータを介してプリンタに記録させるよう
にしてもよい。或いは、制御ユニット20にプリンタを
接続しておき、リングバッファ23aに記憶している診
断データをプリンタに記録させるように構成してもよ
い。
【0037】4)ミシン1の停止中に、上軸8や下軸1
2を手動で回して著しい同期ズレの状態になっているこ
ともあるので、図6の制御開始直後に、ミシンモータ1
0を作動させて上軸8を針上位置(回転角0°)に初期
設定し、釜駆動モータ14を作動させて下軸12を回転
角0°に初期設定することが望ましい。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、主軸の原点位
置とミシンモータの回転角度と糸輪捕捉用釜の原点位置
と釜駆動モータの回転角度との検出情報を受けて、同期
制御手段による同期制御を診断する為の診断情報を作成
する診断情報作成手段と、この診断情報作成手段で作成
された診断情報を記憶する情報記憶手段とを設けたの
で、情報記憶手段に記憶させた診断情報を表示出力させ
たり、記録出力させたりすることが可能になる。その診
断情報を視て同期制御の良否、同期制御のズレの度合い
等を簡単に診断することができる。そのため、ミシンの
組立てや補修の際に、主軸と糸輪捕捉用釜とを同期させ
る為に行う調整作業が簡単になる。
【0039】請求項2の発明によれば、診断情報を表示
手段のディスプレイに表示させることができるので、表
示させた診断情報を視ながら、主軸の原点位置や糸捕捉
用釜の原点位置を調整したり、ミシンモータや釜駆動モ
ータの制御特性を調整したりすることができる。その
他、請求項1と同様の効果を奏する。
【0040】請求項3の発明によれば、診断情報をテー
ブルの形式でディスプレイに表示させるため、診断情報
が視やすくなる。その他、請求項2と同様の効果を奏す
る。
【0041】請求項4の発明によれば、診断情報作成手
段は、種類の異なる診断情報を作成する複数のモードの
うちの指定されたモードで作動するように構成されてい
るため、モードを切換えて診断情報を作成することで、
種類の異なる診断情報を作成することができる。その
他、請求項1または2と同様の効果を奏する。
【0042】請求項5の発明によれば、前記診断情報作
成手段は、前記診断情報を統計的に処理した情報を作成
可能であるので、例えば、前記ズレ量の平均値、最大
値、最小値等の情報に基づいて同期制御を診断しやすく
なる。その他、請求項4と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の主軸釜分離駆動型ミシンの
概略正面図である。
【図2】前記ミシンの制御系のブロック図である。
【図3】リングバッファに記憶する診断データのデータ
構造の説明図である。
【図4】メニュー画面の表示例を示す図である。
【図5】画面Aの表示例を示す図である。
【図6】同期制御と診断データ収集記憶制御を含む縫製
制御のフローチャートである。
【図7】図6の同期制御のサブルーチンのフローチャー
トである。
【図8】図7の診断データ収集記憶処理のサブルーチン
のフローチャートである。
【図9】診断データ解析処理のフローチャートである。
【図10】モード1のときの画面Bの表示例を示す図で
ある。
【図11】モード2のときの画面Bの表示例を示す図で
ある。
【図12】モード3のときの画面Bの表示例を示す図で
ある。
【図13】画面Cの表示例を示す図である。
【図14】1サイクル分のズレ量の表示例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 主軸釜分離駆動型ミシン 8 上軸 10 ミシンモータ 10a ロータリーエンコーダ 11 糸輪捕捉用釜 12 下軸 14 釜駆動モータ 14a ロータリーエンコーダ 16 操作パネル 16a ディスプレイ 17 上軸原点センサ 18 下軸原点センサ 20 制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野崎 剛寿 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 原田 幸一 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンモータで主軸を介して駆動される
    針棒及び縫針を装備したヘッド部と、縫針と協働して上
    糸の糸輪を捕捉する糸輪捕捉釜を装備したベッド部と、
    前記糸輪捕捉用釜を主軸とは独立に駆動する釜駆動モー
    タとを備えた主軸釜分離駆動型ミシンにおいて、 前記主軸の原点位置とミシンモータの回転角度とを検出
    する第1検出手段と、 前記糸輪捕捉用釜の原点位置と釜駆動モータの回転角度
    とを検出する第2検出手段と、 前記第1、第2検出手段からの検出信号を用いて、糸輪
    捕捉用釜が主軸に同期して回転するようにミシンモータ
    と釜駆動モータの少なくとも一方を制御する同期制御手
    段と、 前記第1、第2検出手段からの検出信号を受けて、前記
    同期制御手段による同期制御を診断する為の診断情報を
    作成する診断情報作成手段と、 前記診断情報作成手段で作成された診断情報を記憶する
    情報記憶手段と、 を備えたことを特徴とする主軸釜分離駆動型ミシン。
  2. 【請求項2】 ディスプレイを含む表示手段と、前記情
    報記憶手段に記憶した診断情報を表示手段のディスプレ
    イに表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の主軸釜分離駆動型ミシン。
  3. 【請求項3】 前記表示制御手段は、前記診断情報をテ
    ーブルの形式で表示手段のディスプレイに表示させるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の主軸釜分離駆動型ミシ
    ン。
  4. 【請求項4】 前記診断情報作成手段は、種類の異なる
    診断情報を作成する複数のモードのうちの指定されたモ
    ードで作動するように構成されたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の主軸釜分離駆動型ミシン。
  5. 【請求項5】 前記診断情報作成手段は、前記診断情報
    を統計的に処理した情報を作成可能であることを特徴と
    する請求項4に記載の主軸釜分離駆動型ミシン。
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