JPH10146663A - 竪型鋳込方法および装置 - Google Patents
竪型鋳込方法および装置Info
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- JPH10146663A JPH10146663A JP30673896A JP30673896A JPH10146663A JP H10146663 A JPH10146663 A JP H10146663A JP 30673896 A JP30673896 A JP 30673896A JP 30673896 A JP30673896 A JP 30673896A JP H10146663 A JPH10146663 A JP H10146663A
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- gate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋳込時に酸化膜,チル層が製品の内に混入し
ようとするのを防止し,良品質の成形品を得る。 【解決手段】 固定金型に鋳込スリーブの内径よりも小
径の縦方向の円形ゲートを設け,円形ゲートへの挿入部
の直径が円形ゲート内径よりもわずかに小さい径のピン
を可動金型に摺動自在に設けてピンを円形ゲート内を昇
降させ得るように設け,可動金型の円形ゲート上部に設
けた円形の溜部の入口の直径を鋳込時に円形ゲートから
噴出する溶湯噴流の直径よりも大きく,溜部の天井高さ
を前記溶湯噴流の到達高さよりも高くした竪型鋳込装置
を用いて,溶湯を金型のキャビティ内へ鋳込み,溶湯が
キャビティ内に充填したらピンを突出させて押湯作用を
行わせるようにした。
ようとするのを防止し,良品質の成形品を得る。 【解決手段】 固定金型に鋳込スリーブの内径よりも小
径の縦方向の円形ゲートを設け,円形ゲートへの挿入部
の直径が円形ゲート内径よりもわずかに小さい径のピン
を可動金型に摺動自在に設けてピンを円形ゲート内を昇
降させ得るように設け,可動金型の円形ゲート上部に設
けた円形の溜部の入口の直径を鋳込時に円形ゲートから
噴出する溶湯噴流の直径よりも大きく,溜部の天井高さ
を前記溶湯噴流の到達高さよりも高くした竪型鋳込装置
を用いて,溶湯を金型のキャビティ内へ鋳込み,溶湯が
キャビティ内に充填したらピンを突出させて押湯作用を
行わせるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金型キャビティ内へ
溶湯を真下から射出する竪型鋳込方法および装置に関す
るものである。
溶湯を真下から射出する竪型鋳込方法および装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム製品を鋳造で作るとき,強
度を必要とする部品の場合,溶湯鋳込時におけるガスの
巻込みを防止するため,竪型ダイカストマシンを使用す
ることが多い。自動車用アルミホイールを作る方法につ
いては,例えば,特公平3−4297号公報に記載され
ているように,スリーブ径より小さい径のゲート,ゲー
ト内径よりわずかに小さい径のピンを用いた鋳造は既に
用いられているが,酸化物の混入,ガスの巻込みの防
止,凝固収縮に必要な溶湯補給に対しては,必ずしも充
分ではなかった。
度を必要とする部品の場合,溶湯鋳込時におけるガスの
巻込みを防止するため,竪型ダイカストマシンを使用す
ることが多い。自動車用アルミホイールを作る方法につ
いては,例えば,特公平3−4297号公報に記載され
ているように,スリーブ径より小さい径のゲート,ゲー
ト内径よりわずかに小さい径のピンを用いた鋳造は既に
用いられているが,酸化物の混入,ガスの巻込みの防
止,凝固収縮に必要な溶湯補給に対しては,必ずしも充
分ではなかった。
【0003】また,一般的な部品を鋳造する場合は,図
6,図7に示すように,鋳込スリーブ3,鋳込用のゲー
ト12は固定金型1と可動金型2間に設けられたキャビ
ティ9から離れた場所に設けられ,湯口であるビスケッ
ト(押湯)は製品形状と関係がないのでスリーブ3の内
径そのままが湯口として用いられ,ビスケットは製品と
一緒に取出すことができるので普通は小径のゲート径を
用いることはない。なお,図6,図7において,4はプ
ランジャチップ,5はプランジャ,8はサイドゲート,
10はアキュラッドピンとも呼ぶ加圧用のピンである。
6,図7に示すように,鋳込スリーブ3,鋳込用のゲー
ト12は固定金型1と可動金型2間に設けられたキャビ
ティ9から離れた場所に設けられ,湯口であるビスケッ
ト(押湯)は製品形状と関係がないのでスリーブ3の内
径そのままが湯口として用いられ,ビスケットは製品と
一緒に取出すことができるので普通は小径のゲート径を
用いることはない。なお,図6,図7において,4はプ
ランジャチップ,5はプランジャ,8はサイドゲート,
10はアキュラッドピンとも呼ぶ加圧用のピンである。
【0004】スリーブ3の内径と同じ径のゲート12で
鋳込むとき,射出シリンダの力は充分に伝達され,ビス
ケットの取出しも容易であるが,溶湯をスリーブ3に注
湯したとき,表面に発生する酸化膜そしてスリーブ3内
面で冷却されて発生するチル層は鋳込とともに製品内に
混入して不良の原因を作り,また,ひけ巣防止のために
キャビティ9の厚肉部を別のピンで加圧するとき,圧力
が逆流してプランジャ5を押戻し,高圧の加圧ピンの有
効性が減じられることがある。
鋳込むとき,射出シリンダの力は充分に伝達され,ビス
ケットの取出しも容易であるが,溶湯をスリーブ3に注
湯したとき,表面に発生する酸化膜そしてスリーブ3内
面で冷却されて発生するチル層は鋳込とともに製品内に
混入して不良の原因を作り,また,ひけ巣防止のために
キャビティ9の厚肉部を別のピンで加圧するとき,圧力
が逆流してプランジャ5を押戻し,高圧の加圧ピンの有
効性が減じられることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】製品の不良の原因とな
るスリーブに注湯された溶湯の表面にある酸化膜,スリ
ーブ内面で冷却されて発生するチル層すなわち凝固層の
製品への混入を防止し,ゲート部におけるガスの巻込み
を防止するとともに,凝固収縮によって発生するひけ巣
を防止するために,充分な体積の溶湯を高圧で有効に補
充する必要がある。
るスリーブに注湯された溶湯の表面にある酸化膜,スリ
ーブ内面で冷却されて発生するチル層すなわち凝固層の
製品への混入を防止し,ゲート部におけるガスの巻込み
を防止するとともに,凝固収縮によって発生するひけ巣
を防止するために,充分な体積の溶湯を高圧で有効に補
充する必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために,下側の固定金型と上側の可動金型と
固定金型の下側において射出装置を設け,固定金型に鋳
込スリーブの内径よりも小径の縦方向の円形ゲートを設
け,円形ゲートへの挿入部の直径が円形ゲート内径より
もわずかに小さい径のピンを可動金型に摺動自在に設け
てピンを円形ゲート内を昇降させ得るように設け,可動
金型の円形ゲート上部に設けた円形の溜部の入口の直径
を鋳込時に円形ゲートから噴出する溶湯噴流の直径より
も大きく,溜部の天井高さを前記溶湯噴流の到達高さよ
りも高くした竪型鋳込装置を用いて,溶湯を金型のキャ
ビティ内へ鋳込み,溶湯がキャビティ内に充填したらピ
ンを突出させて押湯作用を行わせるようにした。
を解決するために,下側の固定金型と上側の可動金型と
固定金型の下側において射出装置を設け,固定金型に鋳
込スリーブの内径よりも小径の縦方向の円形ゲートを設
け,円形ゲートへの挿入部の直径が円形ゲート内径より
もわずかに小さい径のピンを可動金型に摺動自在に設け
てピンを円形ゲート内を昇降させ得るように設け,可動
金型の円形ゲート上部に設けた円形の溜部の入口の直径
を鋳込時に円形ゲートから噴出する溶湯噴流の直径より
も大きく,溜部の天井高さを前記溶湯噴流の到達高さよ
りも高くした竪型鋳込装置を用いて,溶湯を金型のキャ
ビティ内へ鋳込み,溶湯がキャビティ内に充填したらピ
ンを突出させて押湯作用を行わせるようにした。
【0007】また,溜部の入口の直径を円形ゲートの直
径の1.4倍以上とし,溜部の天井高さを溶湯噴流の到
達高さよりも10mm以上高くした。そして,溶湯噴流
の到達高さをh,円形ゲートにおける溶湯の通過速度を
v,重力の加速度をgとした場合,h=v2 /2gで計
算される溶湯噴流の到達高さよりも溜部の天井高さを高
くした。
径の1.4倍以上とし,溜部の天井高さを溶湯噴流の到
達高さよりも10mm以上高くした。そして,溶湯噴流
の到達高さをh,円形ゲートにおける溶湯の通過速度を
v,重力の加速度をgとした場合,h=v2 /2gで計
算される溶湯噴流の到達高さよりも溜部の天井高さを高
くした。
【0008】
【発明の実施の形態】図1,図2に本発明を実施するた
めの装置およびその作動の1実施例を示す。1は固定金
型で,図示されていないが鋳造機の下部の水平な固定プ
ラテンに取付けられ,2の可動金型は上部の水平な可動
プラテンに取付けられ,上下に移動し,型閉型開を行
う。3の鋳込スリーブは図示されていないドッキングフ
レームを介して射出シリンダフレームに取付けられ,4
のプランジャチップ,5のプランジャは射出シリンダの
ロッドに取付けられており,この両者は射出シリンダ傾
転シリンダによって傾転し,鋳込スリーブ3内にラドル
によって溶湯を給湯することができる。鋳込スリーブ3
内に溶湯を給湯した後,鋳込スリーブ3は傾転して垂直
になり,図1に示すように固定金型1にドッキングす
る。
めの装置およびその作動の1実施例を示す。1は固定金
型で,図示されていないが鋳造機の下部の水平な固定プ
ラテンに取付けられ,2の可動金型は上部の水平な可動
プラテンに取付けられ,上下に移動し,型閉型開を行
う。3の鋳込スリーブは図示されていないドッキングフ
レームを介して射出シリンダフレームに取付けられ,4
のプランジャチップ,5のプランジャは射出シリンダの
ロッドに取付けられており,この両者は射出シリンダ傾
転シリンダによって傾転し,鋳込スリーブ3内にラドル
によって溶湯を給湯することができる。鋳込スリーブ3
内に溶湯を給湯した後,鋳込スリーブ3は傾転して垂直
になり,図1に示すように固定金型1にドッキングす
る。
【0009】鋳込スリーブ3がドッキングする部分の固
定金型1の上部中央部には,溶湯通路である垂直な円形
ゲート6が貫通して設けられており,可動金型2の円形
ゲート6に対面した部分には円形ゲート6の直径よりも
大きい直径を有し,所定の深さを有した円形状の湯溜7
が設けられている。湯溜7は,固定金型1と可動金型2
の分割面部に設けた比較的に浅い大径部7aと,大径部
7aの上方で可動金型2にのみに設けた比較的に小径の
深穴部で形成されている。8は大径部7aの一部から出
ているサイドゲート,9はキャビティ,10は可動金型
2の湯溜7部に垂直方向に出入れ自在に設けた押湯用の
アキュラッドピンとも言う加圧用のピンである。
定金型1の上部中央部には,溶湯通路である垂直な円形
ゲート6が貫通して設けられており,可動金型2の円形
ゲート6に対面した部分には円形ゲート6の直径よりも
大きい直径を有し,所定の深さを有した円形状の湯溜7
が設けられている。湯溜7は,固定金型1と可動金型2
の分割面部に設けた比較的に浅い大径部7aと,大径部
7aの上方で可動金型2にのみに設けた比較的に小径の
深穴部で形成されている。8は大径部7aの一部から出
ているサイドゲート,9はキャビティ,10は可動金型
2の湯溜7部に垂直方向に出入れ自在に設けた押湯用の
アキュラッドピンとも言う加圧用のピンである。
【0010】アキュラッドピン10の直径は円形ゲート
6の直径より例えば1〜5mm小さくしておき,アキュ
ラッドピン10の先端部は円形ゲート6の下端部付近ま
で突出させ得るようにした。湯溜7の大径部7aの直径
は,鋳込時に円形ゲート6から噴出する溶湯噴流の直径
より大きくし,例えば,円形ゲート6の直径の1.4倍
以上の大きさとし,大径部7aの天井の高さを溶湯噴流
の到達高さよりも少なくとも10mm以上高い高さにし
た。11は円形ゲート6の周りに設けた冷却水用穴であ
る。
6の直径より例えば1〜5mm小さくしておき,アキュ
ラッドピン10の先端部は円形ゲート6の下端部付近ま
で突出させ得るようにした。湯溜7の大径部7aの直径
は,鋳込時に円形ゲート6から噴出する溶湯噴流の直径
より大きくし,例えば,円形ゲート6の直径の1.4倍
以上の大きさとし,大径部7aの天井の高さを溶湯噴流
の到達高さよりも少なくとも10mm以上高い高さにし
た。11は円形ゲート6の周りに設けた冷却水用穴であ
る。
【0011】鋳込スリーブ3が固定金型1にドッキング
した後,溶湯はプランジャ5およびプランジャチップ4
によって押上げられ,湯先は円形ゲート6より噴出し,
湯溜7に溜り,その後の清浄な溶湯はサイドゲート8を
通過してキャビティ9内に充填される。充填完了後,ア
キュラッドピン10を前進させ,キャビティ10内の凝
固収縮体積分の溶湯を湯溜7から加圧補充する。その
際,湯溜7内の酸化物,ガス巻込み層は湯溜7の最上部
にあり,アキュラッドピン10によって押出されること
なく湯溜7に残り,しかも,アキュラッドピン10のス
トロークも大きいので充分な加圧充填を行うことができ
る。
した後,溶湯はプランジャ5およびプランジャチップ4
によって押上げられ,湯先は円形ゲート6より噴出し,
湯溜7に溜り,その後の清浄な溶湯はサイドゲート8を
通過してキャビティ9内に充填される。充填完了後,ア
キュラッドピン10を前進させ,キャビティ10内の凝
固収縮体積分の溶湯を湯溜7から加圧補充する。その
際,湯溜7内の酸化物,ガス巻込み層は湯溜7の最上部
にあり,アキュラッドピン10によって押出されること
なく湯溜7に残り,しかも,アキュラッドピン10のス
トロークも大きいので充分な加圧充填を行うことができ
る。
【0012】本発明においては,特公平3−4297号
公報に示す構造のように,スリーブ3内径より小さい径
の円形ゲート6を用いることによりスリーブ3内の溶湯
13の表面の酸化膜の過半量とスリーブ3内で発生する
チル層16の大部分を円形ゲート6を通過させることな
くビスケット15に残し,円形ゲート6を通過した酸化
膜17も円形ゲート6上部の湯溜7の上部に残し,製品
に入ることを防止する。
公報に示す構造のように,スリーブ3内径より小さい径
の円形ゲート6を用いることによりスリーブ3内の溶湯
13の表面の酸化膜の過半量とスリーブ3内で発生する
チル層16の大部分を円形ゲート6を通過させることな
くビスケット15に残し,円形ゲート6を通過した酸化
膜17も円形ゲート6上部の湯溜7の上部に残し,製品
に入ることを防止する。
【0013】そのために,湯溜7の入口の直径d1 を円
形ゲート6から適当な速度で噴出する噴流14の直径d
より大きく,一般的には円形ゲート6径dの1.4倍以
上とするので,円形ゲート6を通過した溶湯噴流14の
先端にある酸化膜は全部湯溜7の中に入る。湯溜7の天
井高さは下式で計算される円形ゲート6を通過した溶湯
噴流14が到達する高さhより高くする。
形ゲート6から適当な速度で噴出する噴流14の直径d
より大きく,一般的には円形ゲート6径dの1.4倍以
上とするので,円形ゲート6を通過した溶湯噴流14の
先端にある酸化膜は全部湯溜7の中に入る。湯溜7の天
井高さは下式で計算される円形ゲート6を通過した溶湯
噴流14が到達する高さhより高くする。
【0014】
【数1】h=v2 /2g
【0015】ここで,hは噴流到達高さ,vは円形ゲー
ト通過速度,gは重力の加速度である。したがって,充
填初期において,湯溜7の上部には溶湯噴流14の自由
表面が形成され,この部分の下降流はなくなるので,溶
湯表面の酸化膜は静止状態を保ち,流出することなく,
また,湯溜7上部に溜ったガスを溶湯13に巻込むこと
もなくなるので,これらを原因とする鋳造不良は皆無と
なる。
ト通過速度,gは重力の加速度である。したがって,充
填初期において,湯溜7の上部には溶湯噴流14の自由
表面が形成され,この部分の下降流はなくなるので,溶
湯表面の酸化膜は静止状態を保ち,流出することなく,
また,湯溜7上部に溜ったガスを溶湯13に巻込むこと
もなくなるので,これらを原因とする鋳造不良は皆無と
なる。
【0016】さらに,円形ゲート6径よりわずかに小さ
い径のアキュラッドピン10のストロークも長くするこ
とができるので,凝固収縮を補充するアキュラッドの体
積も大きくなり,緻密な組織の鋳造品を作ることができ
る。
い径のアキュラッドピン10のストロークも長くするこ
とができるので,凝固収縮を補充するアキュラッドの体
積も大きくなり,緻密な組織の鋳造品を作ることができ
る。
【0017】次に作用について説明する。スリーブ3内
に注湯された溶湯13はスリーブ3を固定金型1にドッ
キングした後,プランジャ5を押上げることによりスリ
ーブ3内を上昇し,固定金型1の円形ゲート6を通過
し,キャビティ9内に充填される。このとき,スリーブ
3内の溶湯表面の外周部の酸化物とスリーブ3内面で冷
却され形成されたチル層16は円形ゲート6の入口の外
周側の部分に残り,円形ゲート6には流入しない。
に注湯された溶湯13はスリーブ3を固定金型1にドッ
キングした後,プランジャ5を押上げることによりスリ
ーブ3内を上昇し,固定金型1の円形ゲート6を通過
し,キャビティ9内に充填される。このとき,スリーブ
3内の溶湯表面の外周部の酸化物とスリーブ3内面で冷
却され形成されたチル層16は円形ゲート6の入口の外
周側の部分に残り,円形ゲート6には流入しない。
【0018】また,円形ゲート6内を,例えば,1.0
〜1.4m/secのような適当な速度で通過した湯先
の酸化膜も円形ゲート6から噴き上げ,溶湯噴流14が
最高点に到達したときに形成される自由表面上に残り,
溶湯13は酸化膜17を含まない状態でサイドゲート8
を通ってキャビティ9に流入する。そして,湯溜7上部
に残ったガスも封じ込められたままで下降流がないので
流出することはない。この状態を図3に示す。なお,図
中,dは円形ゲート6の内径,d1 は湯溜7の入口の直
径,dp はアキュラッドピン10の直径を示す。
〜1.4m/secのような適当な速度で通過した湯先
の酸化膜も円形ゲート6から噴き上げ,溶湯噴流14が
最高点に到達したときに形成される自由表面上に残り,
溶湯13は酸化膜17を含まない状態でサイドゲート8
を通ってキャビティ9に流入する。そして,湯溜7上部
に残ったガスも封じ込められたままで下降流がないので
流出することはない。この状態を図3に示す。なお,図
中,dは円形ゲート6の内径,d1 は湯溜7の入口の直
径,dp はアキュラッドピン10の直径を示す。
【0019】充填が完了し,冷却が始まると,溶湯13
は凝固収縮を開始する。この凝固収縮体積に応じた溶融
金属13をキャビティ9内に補充するためにプランジャ
5に高圧力を加えて前進させるが,ビスケット15の円
周周辺の溶湯13はスリーブ3内で発生したチル層16
が貯っており,冷却凝固が早く,抵抗力が大きくなって
前進せず,溶融金属13の補充が困難になる。
は凝固収縮を開始する。この凝固収縮体積に応じた溶融
金属13をキャビティ9内に補充するためにプランジャ
5に高圧力を加えて前進させるが,ビスケット15の円
周周辺の溶湯13はスリーブ3内で発生したチル層16
が貯っており,冷却凝固が早く,抵抗力が大きくなって
前進せず,溶融金属13の補充が困難になる。
【0020】しかし,円形ゲート6上の湯溜7は少なく
ともピン10径の1.4倍以上あり,中心部の凝固が遅
れており,この中にアキュラッドピン10を前進させる
と,この部分の溶融金属13がキャビティ9内に補充さ
れ,ひけ巣のない緻密な組織の製品を得ることができ
る。この時の状態を図4に示す。
ともピン10径の1.4倍以上あり,中心部の凝固が遅
れており,この中にアキュラッドピン10を前進させる
と,この部分の溶融金属13がキャビティ9内に補充さ
れ,ひけ巣のない緻密な組織の製品を得ることができ
る。この時の状態を図4に示す。
【0021】また,この時,ビスケット15の外周部は
先述したように凝固が進んでおり,プランジャチップ4
の全面にパスカルの原理が働くことはなく,アキュラッ
ドピン10の面圧をプランジャチップ4の面圧よりも大
幅に高くしても,鋳込プランジャ5を押下げることはな
い。図4中,FA はアキュラッドピン10に作用させる
力,FP はプランジャチップ4に作用させる力を示す。
先述したように凝固が進んでおり,プランジャチップ4
の全面にパスカルの原理が働くことはなく,アキュラッ
ドピン10の面圧をプランジャチップ4の面圧よりも大
幅に高くしても,鋳込プランジャ5を押下げることはな
い。図4中,FA はアキュラッドピン10に作用させる
力,FP はプランジャチップ4に作用させる力を示す。
【0022】キャビティ9およびビスケット15の冷却
が完了した後,プランジャ5およびスリーブ3を後退さ
せ,傾転させた後,アキュラッドピン10を前進させる
と,押湯ビスケット15は円形ゲート6の所で切断さ
れ,落下し,型開でキャビティ9は可動金型2で持上げ
られ,その後,突落しにより取出すことができる。この
時の状態を図5に示す。
が完了した後,プランジャ5およびスリーブ3を後退さ
せ,傾転させた後,アキュラッドピン10を前進させる
と,押湯ビスケット15は円形ゲート6の所で切断さ
れ,落下し,型開でキャビティ9は可動金型2で持上げ
られ,その後,突落しにより取出すことができる。この
時の状態を図5に示す。
【0023】
【発明の効果】本発明においては,特許請求の範囲に記
載したようにしたので,金型キャビティ内に溶湯を充填
するとき,溶湯先端の酸化膜およびゲート上部に溜まる
ガスが溶湯に巻込まれて製品側に流出して欠陥を作るこ
とを防止し,良品質の鋳込製品を作ることができる。す
なわち,まず,鋳込スリーブよりも小径の円形ゲートを
設けたので,鋳込スリーブ側の溶湯の表面に発生した酸
化膜および鋳込スリーブの内周面と接した部分で発生し
た凝固チル層が円形ゲート内に流入するのをかなり防止
することができる。特に,チル層の流入は充分に防げ
る。
載したようにしたので,金型キャビティ内に溶湯を充填
するとき,溶湯先端の酸化膜およびゲート上部に溜まる
ガスが溶湯に巻込まれて製品側に流出して欠陥を作るこ
とを防止し,良品質の鋳込製品を作ることができる。す
なわち,まず,鋳込スリーブよりも小径の円形ゲートを
設けたので,鋳込スリーブ側の溶湯の表面に発生した酸
化膜および鋳込スリーブの内周面と接した部分で発生し
た凝固チル層が円形ゲート内に流入するのをかなり防止
することができる。特に,チル層の流入は充分に防げ
る。
【0024】また,上型である可動金型の円形ゲート上
方に円型の湯溜を設け,しかも,その湯溜の入口の直径
を円形ゲートから噴出する溶湯噴流の直径より大きく,
天井高さをその噴流の到達高さより高くし,例えば,湯
溜の深さを噴流の到達高さより少なくとも10mm以上
としたので,円形ゲートから溶湯が噴流するときに溶湯
噴流の先端部が湯溜の天井に直接激突反射して流下する
ことはない。したがって,酸化膜や若干のチル層が進ん
で来る溶湯の先端部に幾分残っており,それが円形ゲー
トを通過して来たとしても,その酸化膜やガス等が後か
ら来る溶湯に混ざり合うことはなく,湯溜の天井部に押
付けられた状態で残り,湯溜に封じ込められ,キャビテ
ィ内に入ることはない。
方に円型の湯溜を設け,しかも,その湯溜の入口の直径
を円形ゲートから噴出する溶湯噴流の直径より大きく,
天井高さをその噴流の到達高さより高くし,例えば,湯
溜の深さを噴流の到達高さより少なくとも10mm以上
としたので,円形ゲートから溶湯が噴流するときに溶湯
噴流の先端部が湯溜の天井に直接激突反射して流下する
ことはない。したがって,酸化膜や若干のチル層が進ん
で来る溶湯の先端部に幾分残っており,それが円形ゲー
トを通過して来たとしても,その酸化膜やガス等が後か
ら来る溶湯に混ざり合うことはなく,湯溜の天井部に押
付けられた状態で残り,湯溜に封じ込められ,キャビテ
ィ内に入ることはない。
【0025】このように,円形ゲートを通過した酸化物
を湯溜内に封じ込めるとともに,湯溜内のガスの巻込み
をなくすことによって,欠陥のない鋳造品を作ることが
できる。さらに,湯溜の深さを深くしたことにより,加
圧ピンであるアキュラッドピンのストロークを長くする
ことができ,凝固収縮に対して充分な体積の溶湯をアキ
ュラッドピンによって高圧補充して,より緻密な組織で
強度のある鋳造品を得ることができる。
を湯溜内に封じ込めるとともに,湯溜内のガスの巻込み
をなくすことによって,欠陥のない鋳造品を作ることが
できる。さらに,湯溜の深さを深くしたことにより,加
圧ピンであるアキュラッドピンのストロークを長くする
ことができ,凝固収縮に対して充分な体積の溶湯をアキ
ュラッドピンによって高圧補充して,より緻密な組織で
強度のある鋳造品を得ることができる。
【0026】また,円形ゲートの内径よりもわずかに小
径のアキュラッドピンを円形ゲート内に挿入させること
により,ビスケットを鋳込製品から確実容易に切離すこ
とができ,ビスケットの取出しを容易に行える。
径のアキュラッドピンを円形ゲート内に挿入させること
により,ビスケットを鋳込製品から確実容易に切離すこ
とができ,ビスケットの取出しを容易に行える。
【図1】本発明の方法を実施するための装置の1実施例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明を実施したときの作動状態を示す説明図
である。
である。
【図4】図3に続く作動状態を示す説明図である。
【図5】図4に続く作動状態を示す説明図である。
【図6】本発明に類した従来の方法を実施する装置の1
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
1 固定金型 2 可動金型 3 鋳込スリーブ(スリーブ) 4 プランジャチップ 5 プランジャ 6 円形ゲート 7 湯溜 8 サイドゲート 9 キャビティ 10 ピン(アキュラッドピン) 12 ゲート 13 溶湯(溶融金属) 14 溶湯噴流 16 チル層 17 酸化膜
Claims (4)
- 【請求項1】 下側の固定金型と上側の可動金型と固定
金型の下側において射出装置を設け,固定金型に鋳込ス
リーブの内径よりも小径の縦方向の円形ゲートを設け,
円形ゲートへの挿入部の直径が円形ゲート内径よりもわ
ずかに小さい径のピンを可動金型に摺動自在に設けてピ
ンを円形ゲート内を昇降させ得るように設け,可動金型
の円形ゲート上部に設けた円形の溜部の入口の直径を鋳
込時に円形ゲートから噴出する溶湯噴流の直径よりも大
きく,溜部の天井高さを前記溶湯噴流の到達高さよりも
高くした竪型鋳込装置を用いて,溶湯を金型のキャビテ
ィ内へ鋳込み,溶湯がキャビティ内に充填したらピンを
突出させて押湯作用を行わせるようにした竪型鋳込方
法。 - 【請求項2】 下側の固定金型と上側の可動金型と固定
金型の下側において射出装置を設け,固定金型に鋳込ス
リーブの内径よりも小径の縦方向の円形ゲートを設け,
円形ゲートへの挿入部の直径が円形ゲート内径よりもわ
ずかに小さい径のピンを可動金型に摺動自在に設けてピ
ンを円形ゲート内を昇降させ得るように設けた竪型鋳込
装置において,可動金型の円形ゲート上部に円形の溜部
を設け,溜部の入口の直径を鋳込時に円形ゲートから噴
出する溶湯噴流の直径よりも大きく,溜部の天井高さを
前記溶湯噴流の到達高さよりも高くした竪型鋳込装置。 - 【請求項3】 溜部の入口の直径を円形ゲートの直径の
1.4倍以上とし,溜部の天井高さを溶湯噴流の到達高
さよりも10mm以上高くした特許請求の範囲請求項2
記載の竪型鋳込装置。 - 【請求項4】 溶湯噴流の到達高さをh,円形ゲートに
おける溶湯の通過速度をv,重力の加速度をgとした場
合,h=v2 /2gで計算される溶湯噴流の到達高さよ
りも溜部の天井高さを高くした特許請求の範囲請求項2
または請求項3記載の竪型鋳込装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30673896A JPH10146663A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 竪型鋳込方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30673896A JPH10146663A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 竪型鋳込方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10146663A true JPH10146663A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17960716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30673896A Pending JPH10146663A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 竪型鋳込方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10146663A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002316250A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-29 | Ahresty Corp | 低速高圧鋳造装置 |
| JP2002361394A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-17 | Honda Motor Co Ltd | 半凝固鉄系合金の成形用金型 |
| JP2005297061A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-10-27 | Toshihara Kanagata Kogyo Co Ltd | 成型装置 |
| JP2016097443A (ja) * | 2014-11-26 | 2016-05-30 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ダイカスト鋳造装置及びダイカスト鋳造方法 |
-
1996
- 1996-11-18 JP JP30673896A patent/JPH10146663A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002316250A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-29 | Ahresty Corp | 低速高圧鋳造装置 |
| JP2002361394A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-17 | Honda Motor Co Ltd | 半凝固鉄系合金の成形用金型 |
| JP2005297061A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-10-27 | Toshihara Kanagata Kogyo Co Ltd | 成型装置 |
| JP2016097443A (ja) * | 2014-11-26 | 2016-05-30 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ダイカスト鋳造装置及びダイカスト鋳造方法 |
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