JPH10148655A - 管路気中送電線路及びその故障点標定システム並びに故障点標定方法 - Google Patents

管路気中送電線路及びその故障点標定システム並びに故障点標定方法

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JPH10148655A
JPH10148655A JP30687996A JP30687996A JPH10148655A JP H10148655 A JPH10148655 A JP H10148655A JP 30687996 A JP30687996 A JP 30687996A JP 30687996 A JP30687996 A JP 30687996A JP H10148655 A JPH10148655 A JP H10148655A
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JP
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transmission line
air transmission
optical fiber
pipeline air
light
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JP30687996A
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Hirokazu Ito
弘和 伊藤
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部故障点を高精度で標定することが可能な
管路気中送電線路を提供する。 【解決手段】 管路気中送電線路9内の主回路導体3の
中空部7内に、温度検出用の光ファイバーセンサー10
を設置する。管路気中送電線路9の送電端または受電端
の電気所に、制御システム17を設置する。制御システ
ム17を、レーザ発振装置11、光フィルター12、増
幅器13、制御部14、演算装置15及び出力部16に
よって構成する。管路気中送電線路9内のコーンスペー
サ4に形成された光カプラー20によって、光ファイバ
ーセンサー10を接続する。コーンスペーサ4の樹脂部
分21の内部に、光ファイバー22を埋め込み、一端を
光カプラー20に接続し、他端をコーンスペーサ4の外
縁の外部導出部18に接続する。主回路導体3に、通気
用の小孔23を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線路と、これ
に対する故障点標定システム及び故障点標定方法に係
り、特に、絶縁ガスが充填されたパイプ状容器内に、電
気送電用導体を収納して大容量送電を可能とした管路気
中送電線路及びその故障点標定システム並びに故障点標
定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から地中送電線路として使用されて
いる架橋ポリエチレンケーブル(CVケーブル)等は、
一般的に、架空送電線路に比べて熱放散性能が悪く、送
電容量が小さい。このため、架空送電線路と同一容量の
送電を行うには、多回線化する必要があり、引き出し変
電設備が複雑化し、コスト増となる。これに対して、絶
縁ガスを充填した金属容器に、電気送電用導体を収納し
たガス絶縁管路気中送電線(CGIケーブル)は、架空
送電線と同様な容量の送電が可能であり、これを用いた
地中送電線路(GIL)は高電圧送電において広く採用
されている。
【0003】このような管路気中送電線路として従来か
ら使用されているものの一例を、図6及び図7に従って
以下に説明する。すなわち、パイプ状の金属容器1は、
その一部が機械的、熱的変形を吸収するベローズ2によ
って形成されている。この金属容器1の内部には、コー
ンスペーサ5及び柱状スペーサ6によって支持された電
気送電用の主回路導体3が収納されている。そして、金
属容器1の内部空間には、絶縁ガスが充填されるととも
に、コーンスペーサ5によって一定間隔の空間にガス区
分されている。なお、図6及び図7に示すガス絶縁管路
気中送電線路は単相構成のものであるが、三相構成であ
っても、三相導体が配置されている以外は基本的に同様
の構成となる。
【0004】以上のようなガス絶縁管路気中送電線路
は、基本ユニットごとに分解して輸送され、現地におけ
る据付作業時に、これらの基本ユニットを接続すること
により構成される。このため、ガス絶縁管路気中送電線
路の基本ユニット長は、輸送条件と現地での据付作業性
を考慮して定められる。そして、通常の管路気中送電線
路は長距離に亘って布設しなければならないので、コー
ンスペーサ5によって50m程度毎にガス区分され、絶
縁ガス管理のための各ガス空間が形成されている。従っ
て、ガス絶縁管路気中送電線路における一つのガス絶縁
空間の容積は、従来のガス絶縁開閉装置に比べると大き
くなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空気絶縁の
送電線路においては、万が一の故障のために故障点標定
が必要になるが、これは管路気中送電線路においても同
様である。ここで、管路気中送電線路は密閉構造である
ため、外部から故障箇所を発見することは容易ではな
い。従って、管路気中送電線路に対する故障点標定にお
いては、従来の送電線路に対するよりも、各段に厳しい
精度が要求される。しかし、従来の送電線路に対する故
障点標定方法として存在するインピーダンス演算形、サ
ージ受信形などは、その標定精度が±1km程度である
ため、管路気中送電線路用としては十分な精度とはいえ
ない。
【0006】また、ガス絶縁開閉装置の故障点標定方法
として、故障発生時におけるガス空間の急激な圧力上昇
をとらえて故障点を発見する方法が存在する。しかし、
上述のように、管路気中送電線路のガス空間の容積は、
通常のガス絶縁開閉装置に比べると大きくなっているの
で、アーク故障発生時の圧力上昇はそれ程大きくはな
く、精度の高い発見は困難といえる。
【0007】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
内部故障点を高精度で標定することが可能な管路気中送
電線路を提供することである。
【0008】本発明の第2の目的は、管路気中送電線路
のガス空間での内部故障点を高精度で標定することが可
能な管路気中送電線路の故障点標定システムを提供する
ことである。
【0009】本発明の第3の目的は、管路気中送電線路
のガス空間での内部故障点を高精度で標定することが可
能な管路気中送電線路の故障点標定方法を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、絶縁ガスが充填されたパ
イプ状容器と、前記パイプ状容器の中心部に備えられた
電気送電用導体と、故障点標定用のセンサーとが配設さ
れた管路気中送電線路において、前記センサーが光ファ
イバーであることを特徴とする。
【0011】以上のような請求項1記載の発明では、故
障点標定用のセンサーが光ファイバーなので、光学的手
法により精度の高い故障点の標定が可能となる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の管
路気中送電線路において、前記電気送電用導体がパイプ
状であり、前記電気送電用導体の中空部に、光ファイバ
ーが配設されていることを特徴とする。
【0013】以上のような請求項2記載の発明では、電
気送電用導体の中空部にセンサーである光ファイバーが
配設されているが、この電気送電用導体の方向は、管路
気中送電線路の長手方向となるから、少なくとも一本の
光ファイバーを備えることによって、管路気中送電線路
の全長に渡って故障点の標定が可能となる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の管路気中送電線路において、前記パイプ状容
器の内部を一定間隔ごとの空間に仕切るガス区分スペー
サを備え、前記ガス区分スペーサに、光ファイバーが配
設されていることを特徴とする。
【0015】以上のような請求項3記載の発明では、管
路気中送電線路のある区間で故障が起きていることが明
らかであるが、未だ故障点が特定できない場合などに
は、その故障区間近傍におけるガス区分スペーサの光フ
ァイバーをセンサーとして、故障標定作業を実施するこ
とが可能となる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の管路気中送電線路において、前記電
気送電用導体を前記パイプ状容器の中心部に支持する絶
縁スペーサを備え、前記絶縁スペーサに、光ファイバー
が配設されていることを特徴とする。
【0017】以上のような請求項4記載の発明では、管
路気中送電線路のある区間で故障が起きていることが明
らかであるが、未だ故障点が特定できない場合などに
は、その故障区間近傍における絶縁スペーサの光ファイ
バーをセンサーとして、故障標定作業を実施することが
可能となる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の管路気中送電線路において、前記光
ファイバーは、前記パイプ状容器の外周に螺旋状に巻き
付けられていることを特徴とする。
【0019】以上のような請求項5記載の発明では、地
絡アーク故障が発生した場合、急激に上昇する地絡点の
温度はパイプ状容器を通して外部へ伝導してくるが、か
かる場合に、パイプ状容器に螺旋状に巻き付けられた光
ファイバーをセンサーとして、地絡点の特定が可能とな
る。
【0020】請求項6記載の発明は、絶縁ガスが充填さ
れたパイプ状容器の中心部に、電気送電用導体を備えた
管路気中送電線路に対し、センサーが配設され、前記セ
ンサーからの情報に基づいて、前記管路気中送電線路に
発生した故障点を標定する管路気中送電線路の故障点標
定システムにおいて、前記センサーが、光ファイバーで
あり、前記光ファイバーに対しレーザ光を入射するレー
ザ光発振装置と、前記光ファイバーからのラマン反射光
を反ストークス光及びストークス光に分光する光分波フ
ィルターと、前記反ストークス光と前記ストークス光と
の比率、前記入射レーザ光と前記ラマン反射光との時間
差に基づいて、前記管路気中送電線路内の故障点の温度
及びその位置を算出する演算装置とを有することを特徴
とする。
【0021】以上のような請求項6記載の発明では、レ
ーザ発振器によって、光ファイバーに対してレーザパル
ス光を入射すると、光ファイバー内の各点で散乱光を生
じ、その一部が再び入射端に戻ってくる。かかる散乱光
のうちラマン反射光に混在する反ストークスとストーク
ス光とを、光分波フィルターによって分光する。反スト
ークス光とストークス光との強度比は、散乱位置での温
度に依存している。また、散乱位置の特定は入射光と反
射光との時間差から算定できる。従って、演算装置に、
反ストークスとストークス光との比率、入射光と反射光
との時間差が入力されると、故障により生じた温度上昇
及びその地点が算出され、故障点が標定される。
【0022】請求項7記載の発明は、絶縁ガスが充填さ
れたパイプ状容器の中心部に、電気送電用導体を備えた
管路気中送電線路に対し、センサーを配置し、前記セン
サーからの情報に基づいて、前記管路気中送電線路に発
生した故障点を標定する管路気中送電線路の故障点標定
方法において、前記センサーとして光ファイバーを用
い、前記光ファイバーに対してレーザ光を入射し、前記
入射レーザ光とラマン反射光との時間差、前記ラマン反
射光の反ストークス光とストークス光との比率に基づい
て、前記管路気中送電線路内の故障点を標定することを
特徴とする。
【0023】以上のような請求項7記載の発明では、光
ファイバーに対してレーザパルス光を入射すると、光フ
ァイバー内の各点で散乱光を生じ、その一部が再び入射
端に戻ってくる。かかる散乱光のうちラマン反射光に混
在する反ストークスとストークス光との強度比は、散乱
位置での温度に依存している。また、散乱位置の特定は
入射光と反射光との時間差から算定できる。従って、反
ストークス光とストークス光との比率、入射光と反射光
との時間差に基づいて、故障により温度上昇が生じてい
る地点が特定され、故障点が標定される。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に従っ
て以下に説明する。なお、図6及び図7に示した従来技
術と同様の部材は同一の符号を付して説明する。
【0025】(1)第1の実施の形態 請求項1〜3、請求項6及び請求項7記載の発明に対応
する実施の形態を、図1〜5に従って以下に説明する。
なお、請求項に記載のパイプ状容器は金属容器、電気送
電用導体は主回路導体、ガス区分スペーサはコーンスペ
ーサとする。
【0026】(構成)まず、請求項1〜3記載の発明に
対応する管路気中送電線路、請求項6記載の発明に対応
する故障点標定システムの実施の形態の構成を説明す
る。すなわち、図1に示すように、管路気中送電線路9
内には、温度検出用の光ファイバーセンサー10が設置
されている。そして、管路気中送電線路9の送電端また
は受電端の電気所には、制御システム17が設置されて
いる。この制御システム17は、レーザ発振装置11、
光フィルター12、増幅器13、制御部14、演算装置
15及び出力部16によって構成されている。レーザ発
振装置11は、発振したレーザパルス波を光ファイバー
10内に入射可能に設けられている。光フィルター12
は、光ファイバーセンサー10内に入射された後、戻っ
てきたラマン反射光をストークス光及び反ストークス光
に分波するフィルターであり、増幅器13はこれらのス
トークス光と反ストークス光とを増幅するものである。
演算装置15は、ストークス光及び反ストークス光に基
づいて、温度を算定するものであり、出力部16は算定
結果を外部へ出力し、警報を発するものである。これら
の制御システム17は、制御部14によってその全体が
制御される構成となっている。
【0027】さらに、ガス絶縁管路気中送電線路内の構
成を説明する。すなわち、図2に示すように、主回路導
体3の中空部7内には、電気絶縁体である光ファイバー
センサー10が布設されている。コーンスペーサ4にお
ける主回路導体3の接続用の金属部分19内部には、光
カプラー20が形成されており、この光カプラー20に
よって光ファイバーセンサー10が接続され延長されて
いる。コーンスペーサ4の樹脂部分21の内部には、光
ファイバー22が埋め込まれている。この光ファイバー
22は、その一端が光カプラー20に接続され、他端が
コーンスペーサ4の樹脂部分21の外縁に設けられた外
部導出部18に接続されているので、光ファイバーセン
サー10からの光を外部へ分岐したり、光ファイバーセ
ンサー10に対して外部から光を導入することが可能な
構成となっている。また、主回路導体3には、通気用の
小孔23が形成されており、絶縁ガス空間6と主回路導
体3の中空部との間で絶縁ガスの交流が可能な構成とな
っている。
【0028】(作用)以上のような構成を有する故障点
標定システムの作用は、以下の通りである。なお、本作
用は、請求項7記載の発明である管路気中送電線路の故
障点標定方法に対応する実施の形態である。すなわち、
管路気中送電線路9内の光ファイバーセンサー10に対
して、レーザ発振器11によって常時ある一定の時間間
隔でレーザパルス波を発射する。すると、入射されたレ
ーザ光によって光ファイバーセンサー10内の各点で散
乱光が生じ、その一部が再び入射端に戻ってくる。この
散乱光のうち、ガラスの格子運動とエネルギーの授受を
伴って反射されるラマン反射光は、ストークス光と反ス
トークス光とが混在しているものである。これらストー
クス光と反ストークス光との強度比率は、反射地点での
温度によって変化する。このため、ある地点で故障が発
生してアーク熱による温度上昇を招いている場合には、
その地点からのラマン反射光の上記比率は、正常な他の
地点からのラマン反射光の比率と異なっている。従っ
て、このストークス光と反ストークス光との強度比率か
ら、温度が特定できる。また、故障により温度上昇が発
生した地点の特定は、入射光と反射光の時間差によって
容易に算定することできる。従って、アーク故障発生時
の温度上昇を検出して故障点の標定が可能となる。
【0029】このような故障点標定手順をより具体的に
説明する。すなわち、レーザ発振器11から発射された
レーザパルス波は、主回路導体3の中空部内の光ファイ
バーセンサー10における各部の散乱光として光分波フ
ィルター12に戻ってくる。光ファイバーセンサー10
内での光の速度は一定であることから、入射レーザ光と
散乱光の時間差によって、各部までの距離が演算装置1
5によって算出される。また、各部の温度は、ストーク
ス光強度と反ストークス光強度との比が温度に依存する
ことから、次の関係式1〜4に基づいて、演算装置15
によって逆算して求める。なお、ここで、Isはストー
クス光強度、Iasは反ストークス光強度、hはプラン
ク定数、cは光速(真空中)、kはボルツマン定数、Δ
νは波数(cm-1)、Tは絶対温度(K)を示す。
【0030】
【数1】
【数2】
【数3】
【数4】 この反ストークス光強度31及びストークス光強度32
と、各部までの距離の関係を示すグラフを、図3に示
す。かかる関係に基づいて、故障により温度上昇が生じ
た箇所が特定され、故障点が標定される。
【0031】なお、上記の故障点の標定は、常時レーザ
パルス波を発射し、ラマン反射光を連続的に測定するこ
とにより、継続的に行うことも可能である。また、管路
気中送電線路のある区間で故障が起きていることが明ら
かであるが、未だ故障点が特定できない場合などには、
上記制御システム17と基本的に同様な構成の簡易制御
システム部を、その故障区間近傍に移動し、光ファイバ
ーを介して外部導出部18に接続することにより、故障
特定作業が実施可能となる。
【0032】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、管路気中送電線路内の
故障点の温度上昇及びその位置を容易かつ正確に検出す
ることができるので、精度の高い地絡故障点の標定を行
うことができ、迅速な故障復旧が可能となる。特に、上
記のように標定作業を常時連続的に行えば、故障に対す
る素早い対応が可能となる。また、将来故障まで発展す
るかもしれない温度上昇ポイントが発見でき、予測保全
が可能となる。
【0033】そして、センサーとして光ファイバーを使
用して光学的に検出するので、電気的な検出等の他の方
法に比べて導体部分からの影響を受けにくく、正確な標
定が可能となる。特に、一本の光ファイバーで、多くの
点の温度をレーザ光1パルス毎に同時に測定できるの
で、各部に多数のセンサーを設置する場合に比べて、部
材数の低減が図れ、装置の簡素化、製造コストの節約が
実現できる。さらに、主回路導体3には、通気用の小孔
23が形成されており、絶縁ガス空間6と主回路導体3
の中空部との絶縁ガスの交流が可能な構成となっている
ので、両空間が同一ガス空間となり、絶縁ガス空間6の
温度を正確に測定できる。
【0034】(2)第2の実施の形態 請求項4、請求項6及び請求項7記載の発明に対応する
実施の形態を、第2の実施の形態として、図4に従って
以下に説明する。なお、請求項に記載の絶縁スペーサは
柱状絶縁スペーサとし、第1の実施の形態と同様の構成
部分は説明を省略する。
【0035】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、本実施の形態においては、管路気中送
電線路1の柱状絶縁スペーサ5に、光ファイバーセンサ
ー部22がループ状に埋め込まれている。ガス空間の温
度上昇を測定するために、この光ファイバーセンサー部
22は、柱状絶縁スペーサ4の表面近傍に位置するよう
に設置されている。また、柱状絶縁スペーサ4における
金属容器1側の端部には、外部導出部18が2端子設け
られ、光ファイバーセンサー部22の両端が接続されて
いる。そして、相隣接する柱状絶縁スペーサ4における
光ファイバーセンサー部22は、外部導出部18に接続
された光ファイバー(図示せず)を介して連結され、制
御システム17に接続される構成となっている。
【0036】(作用)以上のような本実施の形態の作用
は以下の通りである。すなわち、柱状絶縁スペーサ4内
に設けられた光ファイバーセンサー部22に対して、レ
ーザ発振器11によって、常時ある一定の時間間隔でレ
ーザパルスを発射すると、入射されたレーザ光が、反射
して戻ってくる。そして、反射光のストークス光と反ス
トークス光との比率から、温度を特定する。また、故障
により温度上昇が発生した地点の特定は、入射光と反射
光の時間差によって算定する。従って、第1の実施の形
態と同様に、アーク故障発生時の温度上昇を検出して故
障点を標定することができる。
【0037】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、第1の実施の形態と同
様に、管路気中送電線路内で発生する地絡故障点の標定
を高い精度で行うことができ、迅速な故障復旧が可能と
なる。また、管路気中送電線路のある区間で故障が起き
ていることが明らかであるが、未だ故障点が特定できな
い場合などには、その故障区間近傍に移動した簡易制御
システム部を外部導出部18に接続して、故障特定作業
を実施することも可能となる。
【0038】また、第1の実施の形態のように主回路導
体3内に光ファイバーを設ける必要がなく、光ファイバ
ー22を内蔵した柱状絶縁スペーサ5を主回路導体3の
支持用に用いるだけでよいので、製造が容易であり、コ
スト削減につながる。さらに、本実施の形態の柱状絶縁
スペーサ5を、従来のガス絶縁管路気中送電線路に適用
することによって、本実施の形態を容易かる低廉に製造
することができる。
【0039】(3)第3の実施の形態 請求項5、請求項6及び請求項7記載の発明に対応する
実施の形態を、第3の実施の形態として、図7に従って
以下に説明する。なお、上記実施の形態と同様の構成部
分は説明を省略する。
【0040】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、本実施の形態においては、金属容器1
の外周部に、光ファイバーセンサー10が螺旋状に巻き
付けられている。光ファイバーセンサー10は、ガス区
分スペーサ部4のボルト部に設けられた光カプラー25
によって接続延長され、制御システム17に接続されて
いる。なお、光ファイバーセンサー10は、金属容器に
バンド26等によって巻き固定されている。
【0041】(作用)以上のような本実施の形態の作用
は以下の通りである。すなわち、地絡アーク故障が発生
すれば、地絡点の温度は急激に上昇し、金属容器1を通
して外部へ伝導してくる。金属容器1の外周部に巻かれ
た光ファイバーセンサー部10に対して、レーザ発振器
11によって、常時ある一定の時間間隔でレーザパルス
を発射すると、入射されたレーザ光が反射して戻ってく
る。そして、反射光のストークス光と反ストークス光と
の比率から、温度を特定する。また、故障により温度上
昇が発生した地点の特定は、入射光と反射光の時間差に
よって算定する。従って、第1の実施の形態と同様に、
アーク故障発生時の温度上昇を検出して故障点を標定す
ることができる。
【0042】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、上記実施の形態と同様
に、管路気中送電線路内で発生する地絡故障点の標定を
高い精度で行うことができ、迅速な故障復旧が可能とな
る。
【0043】また、第1の実施の形態や第2の実施の形
態のように主回路導体3や金属容器1の内部に光ファイ
バーを設ける必要がなく、金属容器1に螺旋状に光ファ
イバーセンサー10を巻き付けるだけでよいので、製造
が更に容易となり、コスト削減につながる。そして、従
来のガス絶縁管路気中送電線路に対して、金属容器1に
螺旋状に光ファイバーセンサー10を巻き付けることに
よって、本実施の形態を容易かる低廉に製造することが
できる。
【0044】(4)他の実施の形態 本発明は、以上のような実施の形態に限定されるもので
はなく、各部材の材質、大きさ、形状、数量等は適宜変
更可能である。例えば、金属容器や絶縁スペーサの形状
は上記の図面に記載された形状に限定されるものではな
い。また、上記実施の形態は、単相構成の例を示してい
るが、三相構成でも三相導体が配置されている以外は基
本的には同等の構成とすることができる。さらに、上記
の請求項1〜6記載の発明は、その組み合わせは自由で
あり、特に、上記実施の形態の第1と第2、第1と第3
又は第1〜3といった組み合わせを行うことによって、
更に細密に故障点を標定可能としたシステムも構成可能
である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内部故障点を高精度で標定することが可能な管路気中送
電線路を提供することができる。
【0046】また、本発明によれば、管路気中送電線路
のガス空間での内部故障点を高精度で標定することが可
能な管路気中送電線路の故障点標定システムを提供する
ことでができる。
【0047】さらに、本発明によれば、管路気中送電線
路のガス空間での内部故障点を高精度で標定することが
可能な管路気中送電線路の故障点標定方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管路気中送電線路の故障点標定システ
ムの第1の実施の形態を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の実施の形態における管路気中送電線路内
を示す長手方向断面図である。
【図3】図1の実施の形態における管路気中送電線路内
の光ファイバーの各部の反ストークス光強度及びストー
クス光強度と、各部までの距離の関係を表したグラフを
示す図である。
【図4】本発明の管路気中送電線路の故障点標定システ
ムの第2の実施の形態における管路気中送電線路内を示
す長手方向断面図である。
【図5】本発明の管路気中送電線路の故障点標定システ
ムの第3の実施の形態における管路気中送電線路内を示
す長手方向断面図である。
【図6】従来の管路気中送電線路の長手方向の構造を示
す一部透視側面図である。
【図7】図1の管路気中送電線路におけるコーンスペー
サ部分を示す長手方向断面図(a)、柱状スペーサ部分
を示す径方向断面図(b)である。
【符号の説明】
1…金属容器 2…ベローズ 3…主回路導体 4…コーンスペーサ 5…柱状絶縁スペーサ 6…絶縁ガス充填空間 7…中空部 8,9…管路気中送電線路 10…光ファイバーセンサー 11…レーザ発振装置 12…光分波フィルター 13…光増幅器 14…制御部 15…演算装置 16…出力部 17…制御システム 18…外部導出部 19…金属部分 20,24,25…光カプラー 21…樹脂部分 22…光ファイバー 23…小孔 26…固定用バンド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスが充填されたパイプ状容器と、
    前記パイプ状容器の中心部に備えられた電気送電用導体
    と、故障点標定用のセンサーとが配設された管路気中送
    電線路において、 前記センサーが光ファイバーであることを特徴とする管
    路気中送電線路。
  2. 【請求項2】 前記電気送電用導体がパイプ状であり、 前記電気送電用導体の中空部に、光ファイバーが配設さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の管路気中送電
    線路。
  3. 【請求項3】 前記パイプ状容器の内部を一定間隔ごと
    の空間に仕切るガス区分スペーサを備え、 前記ガス区分スペーサに、光ファイバーが配設されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の管路気
    中送電線路。
  4. 【請求項4】 前記電気送電用導体を前記パイプ状容器
    の中心部に支持する絶縁スペーサを備え、 前記絶縁スペーサに、光ファイバーが配設されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の管
    路気中送電線路。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバーは、前記パイプ状容器
    の外周に螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の管路気中送電線
    路。
  6. 【請求項6】 絶縁ガスが充填されたパイプ状容器の中
    心部に、電気送電用導体を備えた管路気中送電線路に対
    し、センサーが配設され、前記センサーからの情報に基
    づいて、前記管路気中送電線路に発生した故障点を標定
    する管路気中送電線路の故障点標定システムにおいて、 前記センサーが、光ファイバーであり、 前記光ファイバーに対しレーザ光を入射するレーザ光発
    振装置と、 前記光ファイバーからのラマン反射光を反ストークス光
    及びストークス光に分光する光分波フィルターと、 前記反ストークス光と前記ストークス光との比率、前記
    入射レーザ光と前記ラマン反射光との時間差に基づい
    て、前記管路気中送電線路内の故障点の温度及びその位
    置を算出する演算装置とを有することを特徴とする管路
    気中送電線路の故障点標定システム。
  7. 【請求項7】 絶縁ガスが充填されたパイプ状容器の中
    心部に、電気送電用導体を備えた管路気中送電線路に対
    し、センサーを配置し、前記センサーからの情報に基づ
    いて、前記管路気中送電線路に発生した故障点を標定す
    る管路気中送電線路の故障点標定方法において、 前記センサーとして光ファイバーを用い、 前記光ファイバーに対してレーザ光を入射し、 前記入射レーザ光とラマン反射光との時間差、前記ラマ
    ン反射光の反ストークス光とストークス光との比率に基
    づいて、前記管路気中送電線路内の故障点を標定するこ
    とを特徴とする管路気中送電線路の故障点標定方法。
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