JPH10152450A - ブタンジオールの製造方法 - Google Patents

ブタンジオールの製造方法

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JPH10152450A
JPH10152450A JP9250287A JP25028797A JPH10152450A JP H10152450 A JPH10152450 A JP H10152450A JP 9250287 A JP9250287 A JP 9250287A JP 25028797 A JP25028797 A JP 25028797A JP H10152450 A JPH10152450 A JP H10152450A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステル樹脂やテトラヒドロフラン原料
等に用いる高純度ブタンジオールの製造方法の提供。 【解決手段】 ジアセトキシブタンを加水分解してブタ
ンジオールを製造する方法において、ジアセトキシオク
タンの含有量が0.5重量%以下のジアセトキシブタン
を該反応に供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高純度ブタンジオ
ールの製造方法に関する。詳しくは、ブタジエンをアセ
トキシ化及び水素化して得られるジアセトキシブタンを
加水分解してブタンジオールを製造する方法の改良に関
する。ブタンジオールは、溶剤或いは、ポリエステル樹
脂、γ−ブチロラクトンやテトラヒドロフラン等の合成
原料として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】ブタンジオールの製造方法として、ブタ
ジエン、酢酸、及び酸素を、パラジウム系触媒の存在
下、反応させてジアセトキシブテンを得、次いで、パラ
ジウム系又はニッケル系触媒等を使用して、水添反応さ
せて得られるジアセトキシブタンを加水分解してブタン
ジオールとする方法が知られている(例えば、特開昭5
2−7909、同52−133912、特開平7−82
191号公報等)。
【0003】このブタジエンを原料とする方法では、ブ
タジエンのアセトキシ化工程では多量の酢酸を使用し、
未反応の酢酸と副生する水を除去する必要があり、ジア
セトキシブタンの加水分解工程では多量の水を使用し、
未反応の水と副生する酢酸を除去する必要があるため、
製品純度を保持しながら、これらを回収してリサイクル
する各種の提案がなされている(上記各公報等参照)。
一方、ブタンジオールの用途、特に、ポリエステル樹脂
原料や、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等のポ
リエーテル原料として用いられるテトラヒドロフラン向
け等には、ブタンジオールの純度が重合反応の速度や得
られるポリマーの分子量に対して影響を与えることか
ら、重合反応に影響を与えない高純度のブタンジオール
が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法では、ジア
セトキシブタンを加水分解して得られる反応生成物を蒸
留に供し、通常、水と酢酸及び他の軽沸物を留去させた
塔底液としてブタンジオールを含む成分を得、この缶出
液を更に蒸留して、例えば、塔頂より軽沸分、上部側流
よりジアセトキシブタン、ヒドロキシアセトキシブタン
等を留出させ、中若しくは下部側流又は塔底より留出さ
せるブタンジオールを精留して高純度ブタンジオールを
得ているが、この方法では不純物の除去が必ずしも十分
とは言えなかった。本発明は、ブタジエンを原料とし、
これをアセトキシ化し、次いで水素化して得られるジア
セトキシブタンを加水分解して、ポリエステル樹脂原料
やテトラヒドロフラン原料等として用いるに適した高純
度ブタンジオールを、工業的に有利に製造する方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高純度ブ
タンジオールの製造方法について鋭意検討した結果、ブ
タジエンを原料として得られるブタンジオール中には蒸
留によっては分離困難な不純物が含まれること、この分
離し難い不純物がモノアセトキシオクタノールであるこ
と、モノアセトキシオクタノールの沸点は約270℃と
推算されるが、気液平衡の実測結果からは、1,4−ブ
タンジオール(沸点230℃)との沸点差約40℃から
予想される以上に蒸留による分離が困難であること、更
に、この不純物モノアセトキシオクタノールはジアセト
キシブタン中に含まれるジアセトキシオクタンの加水分
解により生成していることを見出し本発明を完成した。
【0006】即ち本発明は、ジアセトキシブタンを加水
分解してブタンジオールを製造する方法において、加水
分解反応に供されるジアセトキシブタン中のジアセトキ
シオクタンの含有量が0.5重量%以下であることを特
徴とするブタンジオールの製造方法を提供するものであ
る。ジアセトキシオクタンの含有量を0.5重量%以
下、好ましくは0.01〜0.2重量%とすることによ
り、加水分解反応生成物を常法に従って蒸留に供し、水
と酢酸及び他の軽沸物を留去させた塔底缶出液を蒸留し
て軽沸分を留出させたブタンジオール留分を精留するこ
とにより不純物モノアセトキシオクタノール含量が1重
量%以下の、即ち、純度99重量%以上の高純度1,4
−ブタンジオールを得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】ジアセトキシブタン中のジアセト
キシオクタンの含有量を0.5重量%以下とする方法と
しては、アセトキシ化反応生成物からジアセトキシブテ
ンを蒸留回収する際に、得られるジアセトキシブテン中
のジアセトキシオクタジエンの量を所定量(0.5重量
%)以下とする方法、ジアセトキシブテンを水素化して
得られる水添反応生成物であるジアセトキシブタン中の
ジアセトキシオクタンを蒸留除去して0.5重量%以下
とする方法、及び、上記各工程での該当不純物の低減化
法の一部又は全部を組合わせて全体としてジアセトキシ
ブタン中のジアセトキシオクタンの量を0.5重量%以
下とする方法等を、適宜、採用することができる。工程
全体のエネルギー負荷とプロセスの簡略化の面から、ジ
アセトキシオクタジエンを蒸留除去する方法が好まし
い。
【0008】以下、図面を用いてブタジエンを原料にア
セトキシ化反応によりジアセトキシブテンを得、これを
水添反応、加水分解反応を経てブタンジオールとする製
造工程の一例を説明する。図1において、1はアセトキ
シ化反応器、2は第1蒸留塔、3は第2蒸留塔、4は水
添反応器、5は第3蒸留塔、6は加水分解反応器、7は
第4蒸留塔、8は第5蒸留塔、9は第6蒸留塔である。
【0009】(1)ブタジエンを、酢酸及び分子状酸素
と反応させて、ジアセトキシブテンを得るアセトキシ化
反応工程:アセトキシ化反応は、ブタジエン、酢酸、及
び分子状酸素を、パラジウム系触媒の存在下、反応器
(1)内で反応させる公知の方法により行われる。パラ
ジウム系触媒としては、パラジウム金属又はその塩(例
えば、塩化パラジウム、硝酸パラジウム、酢酸パラジウ
ム等の有機又は無機酸塩)を単独で、或いは、助触媒と
してビスマス、セレン、アンチモン、テルル、銅等の金
属又はそれらの塩や酸、酸化物(例えば、酸化ビスマ
ス、セレン酸、酸化テルル、塩化アンチモン、オルトテ
ルル酸、塩化銅等)を組み合わせて用いられる。触媒
は、シリカ、アルミナ、活性炭等の担体に担持させて用
いることが好ましく、担持触媒中の触媒金属量は、通
常、パラジウム金属が0.1〜20重量%、他の助触媒
金属を使用する場合は当該金属が0.01〜30重量%
の範囲で選定される。
【0010】アセトキシ化反応は、公知の固定床方式、
流動床方式、触媒懸濁方式等の任意の方法で実施され
る。反応は40〜180℃、好ましくは60〜150℃
の温度範囲で、常圧以上、通常、300kg/cm
2 〔29.4MPa〕以下、好ましくは30〜150k
g/cm2 〔2.94〜14.7MPa〕の圧力下で実
施される。このようにして得られるアセトキシ化の反応
生成物には、未反応のブタジエン等が含まれているの
で、脱ガス処理した後、蒸留してジアセトキシブテンを
得るのが一般的である。
【0011】蒸留は、通常、第1蒸留塔(2)で、水、
酢酸を塔頂から留去し、その塔底液を第2蒸留塔(3)
に供給し、塔頂からジアセトキシブテンを得、ジアセト
キシオクタジエンを含む高沸物を塔底から抜き出す。こ
の際、第2蒸留塔(3)の塔底液を薄膜蒸発器に供給し
て高沸物との分離効率を上げる方法(詳細は特開平6−
321861号公報参照)を採用してもよい。
【0012】塔頂から回収されるジアセトキシブテン中
に含まれるジアセトキシオクタジエンの量は、第2蒸留
塔(3)に供給されるジアセトキシブテン中のジアセト
キシオクタジエンの量と第2蒸留塔の操作条件によって
定められるが、通常、第2蒸留塔(3)に供給されるジ
アセトキシブテン中のジアセトキシオクタジエンの量は
約3重量%程度である。第2蒸留塔(3)は、理論段5
〜10段で、塔頂圧力5〜200mmHg(0.7〜2
6.7kPa)、塔底温度190℃以下、還流比0.1
〜1、塔頂からの留出率70〜99%で操作される。
【0013】上記操作条件の第2蒸留塔の塔頂から抜き
出されるジアセトキシブテン中のジアセトキシオクタジ
エンの量は、約0.1〜2.5重量%であるが、ジアセ
トキシブタン中のジアセトキシオクタンを蒸留除去する
方法と組み合わせる場合は、1.0〜2.5重量%、好
ましくは1.5重量%以下となるように蒸留条件を設定
し、ジアセトキシオクタジエンのみを蒸留除去する場合
は0.5重量%以下、好ましくは0.1重量%以下とな
るように蒸留条件を設定する。ジアセトキシブテン中の
不純物の切れをよくするためには、通常、蒸留条件の
中、例えば理論段数又は還流比を上げると共に留出率を
絞る等の方法が採用され、具体的には、第2蒸留塔は、
理論段5〜20段で、還流比0.1〜10、塔頂からの
留出率70〜97%で操作される。
【0014】(2)アセトキシ化反応工程で得られる反
応生成物を水添してジアセトキシブタンを得る水素化工
程:第2蒸留塔(3)の塔頂から得られたジアセトキシ
ブテンは、次いで水添反応に供されジアセトキシブタン
を生成する。水添反応は、反応器(4)内で通常、パラ
ジウム、ルテニウム等の貴金属触媒又はニッケル触媒の
存在下に、アセトキシブテンと水素を接触させ、40〜
180℃の温度範囲で、常圧以上、通常、150kg/
cm2 〔14.7MPa〕までの圧力下で反応させるこ
とにより実施される。
【0015】水素化反応は、公知の固定床方式、流動床
方式、触媒懸濁方式等の任意の方法で実施される。水素
化反応に使用される水素は高純度のものはもとより、反
応に悪影響を及ぼさない他のガスで希釈されているもの
でも使用することができる。その使用量は、ジアセトキ
シブテン1モルに対して通常1〜50モル、好ましくは
2〜20モルである。
【0016】水添反応生成物は、未反応水素の脱ガス処
理をした後、第3蒸留塔(5)で蒸留してジアセトキシ
ブタンを得る。蒸留は、通常、塔頂からジアセトキシブ
タンを留出し、塔底からジアセトキシオクタジエンの水
素化物であるジアセトキシオクタンを含む高沸物を缶出
する。第3蒸留塔(5)は、理論段5〜10段で、塔頂
圧力5〜200mmHg[0.7〜26.7kPa]、
塔底温度190℃以下、還流比0.1〜1、塔頂からの
留出率70〜99%で操作される。
【0017】第3蒸留塔(5)に供給されるジアセトキ
シブタン中のジアセトキシオクタンの量は、第2蒸留塔
(3)の操作条件によって定まるが、前記の操作条件で
は約0.1〜2.5重量%であり、第2蒸留塔でジアセ
トキシオクタジエンを0.5重量%以下に除去した場合
は0.5重量%以下、好ましくは0.1重量%以下であ
り、第2蒸留塔でジアセトキシオクタジエンを1.0〜
2.5重量%、好ましくは1.5重量%以下とした場合
は1.0〜2.5重量%、好ましくは1.5重量%以下
である。第2蒸留塔でのジアセトキシオクタジエンの蒸
留除去が不十分で2.5重量%超える場合は、第3蒸留
塔に供給されるジアセトキシブタン中のジアセトキシオ
クタンが2.5重量%超え、第3蒸留塔の蒸留条件によ
りジアセトキシオクタジエンを0.5重量%以下とする
必要がある。
【0018】第2蒸留塔でのジアセトキシオクタジエン
の除去と第3蒸留塔でのジアセトキシオクタンの除去と
を組み合わせる場合の両塔での除去量の関係について
は、各塔の蒸留負荷見合いで適宜設定されるが、第2蒸
留塔でのジアセトキシオクタジエンの除去の割合が所定
除去量の50%以上であることが好ましい。塔頂から抜
き出されるジアセトキシブタン中のジアセトキシオクタ
ンの量は、第2蒸留塔が通常の操作条件の場合、1.0
〜2.5重量%であり、本発明の方法では0.5重量%
以下、好ましくは0.2重量%以下となるように第3蒸
留塔の条件を設定する。具体的には、第3蒸留塔(5)
は、理論段5〜20段で、還流比0.1〜10、塔頂か
らの留出率70〜97%で操作される。ジアセトキシオ
クタンの含有量が0.5重量を越えると、これを加水分
解して得られるブタンジオール中にモノアセトキシオク
タノールとして含有され、蒸留によってこれを除去する
ことが困難となる。
【0019】(3)水素化反応生成物を加水分解してブ
タンジオールを得る工程:加水分解反応は、通常、反応
器(6)内で陽イオン交換樹脂等の固体酸触媒の存在下
に、ジアセトキシブタンと水を接触させ、30〜110
℃、好ましくは40〜90℃の温度範囲で、反応中、沸
騰状態を生起したり或いは溶存ガス等による著しい気泡
が発生するのを阻止する程度の圧力下、通常、常圧〜1
0kg/cm2 G〔0.098〜1.08MPa〕の範
囲で実施される。反応に使用する水の量は、ジアセトキ
シブタン1モルに対し、通常、2〜100モル、好まし
くは4〜50モルであり、水の量が少なすぎると反応率
が低下し、他方、水の量が多過ぎると反応生成物からブ
タンジオールを回収する際に多量の熱エネルギーを要す
るので好ましくない。
【0020】反応は、回分式、連続式等の任意の方法で
実施される。また、イオン交換樹脂を用いる場合、懸濁
状態で反応させる方式でも、イオン交換樹脂の充填層に
反応原料を通過させる方式でもよく、工業的には固定床
連続法が有利である。懸濁床で反応を実施する場合、イ
オン交換樹脂の使用量は液重量に対して0.1〜50重
量%、好ましくは1〜10重量%である。固定床連続法
の場合は、所定温度に保たれたイオン交換樹脂充填層反
応器に、水とジアセトキシブタンを連続的に供給すると
ともに、生成したブタンジオールと酢酸を過剰水との混
合液として連続的に抜き出すことにより行われる。
【0021】ジアセトキシブタン及び水の反応器(6)
内への供給は、別々でも、混合して供給してもよく、ま
た、反応生成物であるブタンジオールやモノヒドロキシ
アセトキシブタン等を共存させて均一液相で供給するこ
ともできる。固定床の場合には、反応を円滑に促進する
上で均一液相で供給することが好ましい。反応生成液
は、目的とするブタンジオールの他に、酢酸と水、並び
に部分加水分解生成物及び若干の副生テトラヒドロフラ
ン等を含んでいる。反応終了後、必要に応じ反応液から
触媒を濾別し、蒸留してブタンジオールを得る。蒸留
は、通常、第4蒸留塔(7)で、水、酢酸を塔頂から留
去し、その塔底液を第5蒸留塔(8)に供給し、塔頂か
ら未反応のジアセトキシブタンや異性体を分離し、1,
4−ブタンジオールを主成分とする塔底液を第6蒸留塔
(9)に供給し、その塔頂から目的とする製品1,4−
ブタンジオールを得、塔底から高沸物を缶出する。製品
1,4−ブタンジオール中のモノアセトキシオクタノー
ルの量は1重量%以下、好ましくは0〜0.5重量%で
ある。
【0022】
【実施例】以下に実験例を挙げ、本発明を更に具体的に
説明する。尚、実施例において「部」とは「重量部」
を、「%」は「重量%」を意味する。 (参考例1)アセトキシ化反応 アセトキシ化反応器に、1,3−ブタジエン170部/
hr、酢酸3000部/hr、及び酸素530部/hr
を供給し、パラジウム3%、テルル0.6%を活性炭に
担持した触媒の存在下、9MPa、100℃で反応した
後、脱ガス処理して、ジアセトキシブテン14.2%、
ジアセトキシオクタジエン0.6%を含む反応生成物を
得た。該反応生成物を3100部/hrで第1蒸留塔に
供給し、水及び酢酸の大部分を252部/hrで塔頂よ
り留去し、ジアセトキシブテン84.5%、ジアセトキ
シオクタジエン3.2重量%を含む塔底液を580部/
hrで缶出した。
【0023】(実施例1)参考例1で得た缶出液を第2
蒸留塔(実段数20段)に580部/hrで供給して、
塔頂圧力2.7kPa、還流比0.5の条件で蒸留し、
塔頂からジアセトキシブテン86.3%、ジアセトキシ
オクタジエン1.0%を含む液を550部/hrで留出
させた。得られたジアセトキシブテン留分を、パラジウ
ム触媒及びルテニウム触媒を充填した水添反応器に供給
し、水素流通下、反応圧5MPa、温度70℃で水添反
応を行い、ジアセトキシブタン86.5%、ジアセトキ
シオクタン1.0%を含む反応液を得た。該反応液を、
気液分離後、第3蒸留塔(実段数20段)に550部/
hrで供給して、塔頂圧力2.0kPa、還流比0.2
5の条件で蒸留し、塔頂からジアセトキシブタン87.
1%、ジアセトキシオクタン0.2%を含む液を520
部/hrで留出させた。
【0024】得られた水添反応液を520部/hrで、
水500部/hrと共に、強酸性イオン交換樹脂(ダイ
ヤイオンSK−1B;三菱化学(株)商品名)を充填し
た加水分解反応器に供給し、温度50℃で加水分解反応
を行い、1,4−ブタンジオール10.2%、モノアセ
トキシオクタノール0.04%を含む反応液を得た。該
反応液を、第4蒸留塔に1020部/hrで供給し、水
及び酢酸の大部分を660部/hrで塔頂より留去し、
1,4−ブタンジオール28.9%、モノアセトキシオ
クタノール0.1%を含む塔底液を360部/hrで缶
出し、缶出液を第5蒸留塔に供給して塔頂より未反応の
ジアセトキシブタン等を留去した後、第5蒸留塔の缶出
液を第6蒸留塔に供給して、高沸物を塔底から除去し
て、塔頂より純度99.3%の1,4−ブタンジオール
を得た。1,4−ブタンジオール中のモノアセトキシオ
クタノール濃度は0.4%であった。
【0025】(実施例2)実施例1において、参考例1
で得た缶出液を供給した第2蒸留塔の還流比を5とした
他は実施例1と同様の条件で蒸留し、塔頂からジアセト
キシブテン87.1%、ジアセトキシオクタジエン0.
1%を含む留出液を得た。得られたジアセトキシブテン
留分を、実施例1と同様の条件で水添反応に供給し、ジ
アセトキシブタン87.3%、ジアセトキシオクタン
0.1%を含む反応液を得た。
【0026】得られた水添反応液を、気液分離後、第3
蒸留塔に供給せず、そのまま実施例1と同様の条件で加
水分解反応を行い、1,4−ブタンジオール10.4
%、モノアセトキシオクタノール0.02%を含む反応
液を得た。該反応液を、実施例1と同様にして、第4蒸
留塔、第5蒸留塔、及び第6蒸留塔に供給して、第6蒸
留塔の塔頂より純度99.5%の1,4−ブタンジオー
ルを得た。モノアセトキシオクタノール濃度は0.2%
であった。
【0027】(比較例1)実施例1において、第2蒸留
塔の還流比を0.05とした他は実施例1と同様の条件
で蒸留し、塔頂からジアセトキシブテン85.0%、ジ
アセトキシオクタジエン1.7%を含む留出液を得た。
得られたジアセトキシブテン留分を用いて、実施例2と
同様にして、水添反応に供給し、得られた水添反応液
(ジアセトキシブタン85.1%、ジアセトキシオクタ
ン1.6%含有)を、気液分離後、第3蒸留塔に供給せ
ず、そのまま実施例1と同様の条件で加水分解反応を行
い、1,4−ブタンジオール9.9%、モノアセトキシ
オクタノール0.3%を含む反応液を得た。該反応液
を、実施例1と同様にして、第4蒸留塔、第5蒸留塔、
及び第6蒸留塔に供給して、第6蒸留塔の塔頂より純度
95.1%の1,4−ブタンジオールを得た。モノアセ
トキシオクタノール濃度は3.2%であった。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、ブタジエン法により得
られるブタンジオール中に含まれる蒸留により分離困難
な不純物であるモノアセトキシオクタノールの含有量が
1重量%以下の、ポリエステル、テトラヒドロフラン等
の原料として用いるに適した高純度の1,4−ブタンジ
オールを工業的に有利に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様の一例を示すフローシートで
ある。
【符号の説明】
1 アセトキシ化反応器 2 第1蒸留塔 3 第2蒸留塔 4 水添反応器 5 第3蒸留塔 6 加水分解反応器 7 第4蒸留塔 8 第5蒸留塔 9 第6蒸留塔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 67/283 C07C 67/283 69/16 69/16 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアセトキシブタンを加水分解してブタ
    ンジオールを製造する方法において、加水分解反応に供
    されるジアセトキシブタン中のジアセトキシオクタンの
    含有量が0.5重量%以下であることを特徴とするブタ
    ンジオールの製造方法。
  2. 【請求項2】 ジアセトキシブタンが、ジアセトキシブ
    テンを水素化して得られるものである請求項1に記載の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 ジアセトキシブタンが、ブタジエンを原
    料とし、これをアセトキシ化し、更に水素化して得られ
    るものである請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ブタジエンのアセトキシ化が、パラジウ
    ム系触媒の存在下、ブタジエン、酢酸及び分子状酸素を
    反応させて、ジアセトキシブテンを得るものである請求
    項3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 ジアセトキシオクタンの含有量が0.2
    重量%以下である請求項1に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 ジアセトキシブテン中のジアセトキシオ
    クタジエンの含有量が0.2重量%以下である請求項1
    に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 ブタンジオールが1,4−ブタンジオー
    ルである請求項1に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 1,4−ブタンジオール中のモノアセト
    キシオクタノールの含有量が1重量%以下である請求項
    7に記載の製造方法。
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