JPH10152466A - メチルチオプロピオンアルデヒドの金属製容器への貯蔵方法 - Google Patents
メチルチオプロピオンアルデヒドの金属製容器への貯蔵方法Info
- Publication number
- JPH10152466A JPH10152466A JP31245296A JP31245296A JPH10152466A JP H10152466 A JPH10152466 A JP H10152466A JP 31245296 A JP31245296 A JP 31245296A JP 31245296 A JP31245296 A JP 31245296A JP H10152466 A JPH10152466 A JP H10152466A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- mtpa
- solution
- nitric acid
- washing
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- Pending
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属容器中での劣化抑制効果の高いメチルチ
オプロピオンアルデヒド(MTPA)の貯蔵方法を提供
する。 【解決手段】 メチルチオプロピオンアルデヒドを金属
容器で貯蔵する際に、金属製容器を硝酸洗浄してからM
TPAを貯蔵する。
オプロピオンアルデヒド(MTPA)の貯蔵方法を提供
する。 【解決手段】 メチルチオプロピオンアルデヒドを金属
容器で貯蔵する際に、金属製容器を硝酸洗浄してからM
TPAを貯蔵する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CH3 SCH2 C
H2 CHOで表されるメチルチオプロピオンアルデヒド
の金属製容器での貯蔵方法に関する。
H2 CHOで表されるメチルチオプロピオンアルデヒド
の金属製容器での貯蔵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メチルチオプロピオンアルデヒド(以
下、MTPAと称する)は、メチオニンの原料として重
要な化合物であり、通常メチルメルカプタンとアクロレ
インをアミン触媒存在下に反応させた後、未反応原料お
よび触媒を蒸留で除去することにより製造している。し
かしMTPAは分子内にホルミル基と硫黄原子を有し非
常に不安定なため、蒸留精製時に分解したり、長期間に
わたる貯蔵時或いは運搬時に劣化を起こすことが知られ
ている。それ故、MTPAの貯蔵時の劣化防止を目的と
して、安定剤を添加する方法がいくつか提案されてい
る。
下、MTPAと称する)は、メチオニンの原料として重
要な化合物であり、通常メチルメルカプタンとアクロレ
インをアミン触媒存在下に反応させた後、未反応原料お
よび触媒を蒸留で除去することにより製造している。し
かしMTPAは分子内にホルミル基と硫黄原子を有し非
常に不安定なため、蒸留精製時に分解したり、長期間に
わたる貯蔵時或いは運搬時に劣化を起こすことが知られ
ている。それ故、MTPAの貯蔵時の劣化防止を目的と
して、安定剤を添加する方法がいくつか提案されてい
る。
【0003】例えば、(1)MTPAにピリジン、ピコ
リン、N,N−ジアルキルアニリン等のアミン類を添加
する方法(特公昭47−32963号公報、特開昭49
−116017号公報等)、(2)フェノール化合物と
アミン化合物を組み合わせて添加する方法(特公平3−
72058号公報)、(3)水酸化マグネシウム、水酸
化カルシウム等の添加物とpHを2〜6に調整すること
でMTPAを安定化する方法(特公平3−77189号
公報)、(4)プロトトロピック剤と脱酸素剤を組み合
わせて添加する方法(特表平6−506001号公報)
等が知られている。他方、特表平6−506001号公
報には、高温時には金属材料の存在により、MTPAの
劣化が速まることが記載されている。
リン、N,N−ジアルキルアニリン等のアミン類を添加
する方法(特公昭47−32963号公報、特開昭49
−116017号公報等)、(2)フェノール化合物と
アミン化合物を組み合わせて添加する方法(特公平3−
72058号公報)、(3)水酸化マグネシウム、水酸
化カルシウム等の添加物とpHを2〜6に調整すること
でMTPAを安定化する方法(特公平3−77189号
公報)、(4)プロトトロピック剤と脱酸素剤を組み合
わせて添加する方法(特表平6−506001号公報)
等が知られている。他方、特表平6−506001号公
報には、高温時には金属材料の存在により、MTPAの
劣化が速まることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公知の安定化法は、金属製の容器中でMTPAを夏期
の高温状態で長期間貯蔵する場合には、その効果が小さ
く、MTPA劣化が深刻になることもあり、再度精製す
る必要が生じるなど、工業的に必ずしも満足できるもの
ではない。それ故、ガラスライニングやポリ内装の容器
を使用することも考えられるが、容器に要する費用が高
価になるとの欠点を有する。
た公知の安定化法は、金属製の容器中でMTPAを夏期
の高温状態で長期間貯蔵する場合には、その効果が小さ
く、MTPA劣化が深刻になることもあり、再度精製す
る必要が生じるなど、工業的に必ずしも満足できるもの
ではない。それ故、ガラスライニングやポリ内装の容器
を使用することも考えられるが、容器に要する費用が高
価になるとの欠点を有する。
【0005】かかる事情下に鑑み本発明者らは、廉価な
金属製容器を使用し、かつ過酷な夏場の高温雰囲気下で
の長期貯蔵に於いても、劣化程度の低い安定性に優れた
MTPAの貯蔵方法について鋭意検討を行った結果、M
TPAの貯蔵に用いる金属製容器の内面を特定物質で予
め処理した後、この容器を用いて貯蔵する場合には劣化
程度の低い安定性に優れた貯蔵が可能であることを見出
し、本発明を完成するに至った。
金属製容器を使用し、かつ過酷な夏場の高温雰囲気下で
の長期貯蔵に於いても、劣化程度の低い安定性に優れた
MTPAの貯蔵方法について鋭意検討を行った結果、M
TPAの貯蔵に用いる金属製容器の内面を特定物質で予
め処理した後、この容器を用いて貯蔵する場合には劣化
程度の低い安定性に優れた貯蔵が可能であることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、金属
製容器を硝酸洗浄した後、該容器にメチルチオプロピオ
ンアルデヒドを導入することを特徴とするメチルチオプ
ロピオンアルデヒドの金属製容器への貯蔵方法を提供す
るにある。
製容器を硝酸洗浄した後、該容器にメチルチオプロピオ
ンアルデヒドを導入することを特徴とするメチルチオプ
ロピオンアルデヒドの金属製容器への貯蔵方法を提供す
るにある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明方法について具体的
に説明する。本発明に於いて用いられるMTPAは、特
に制限されるものではなく、メチルメルカプタンとアク
ロレインより反応された粗生成物、該粗生成物より低沸
分を蒸留除去しただけの粗精製品、さらには精留により
高純度に精製された生成物等が挙げられる。
に説明する。本発明に於いて用いられるMTPAは、特
に制限されるものではなく、メチルメルカプタンとアク
ロレインより反応された粗生成物、該粗生成物より低沸
分を蒸留除去しただけの粗精製品、さらには精留により
高純度に精製された生成物等が挙げられる。
【0008】使用される容器は金属製容器であればよく
特に制限されないが、通常SUS−304、304L、
316、316Lで示されるステンレス鋼が使用され
る。炭素鋼(MSと称する)を使用することも可能であ
るが、これはステンレス鋼に比較し劣化防止効果が低
い。またSUS−316L以上の高級材質を使用するこ
ともMTPA安定化(劣化防止)の面からは問題ないが
装置材料費用が高くなる。
特に制限されないが、通常SUS−304、304L、
316、316Lで示されるステンレス鋼が使用され
る。炭素鋼(MSと称する)を使用することも可能であ
るが、これはステンレス鋼に比較し劣化防止効果が低
い。またSUS−316L以上の高級材質を使用するこ
ともMTPA安定化(劣化防止)の面からは問題ないが
装置材料費用が高くなる。
【0009】洗浄に使用する硝酸は、通常約0.1%〜
約20%、好ましくは約0.5%〜約5%濃度の水溶液
が使用される。これより薄い濃度では、洗浄効果が小さ
いし他方これより濃い濃度では金属材料自体が腐食され
る。洗浄方法は公知の方法であればよく、容器サイズに
もよるが、硝酸水溶液を容器内に充填し内壁と接触せし
めた後排出させる方法、或いはノズルで容器内壁面にス
プレーする方法等が挙げられる。
約20%、好ましくは約0.5%〜約5%濃度の水溶液
が使用される。これより薄い濃度では、洗浄効果が小さ
いし他方これより濃い濃度では金属材料自体が腐食され
る。洗浄方法は公知の方法であればよく、容器サイズに
もよるが、硝酸水溶液を容器内に充填し内壁と接触せし
めた後排出させる方法、或いはノズルで容器内壁面にス
プレーする方法等が挙げられる。
【0010】硝酸洗浄をした金属製容器にMTPAを貯
蔵した場合、該洗浄処理が劣化防止効果を発現する理由
については詳らかではないが、金属表面に不働態皮膜を
形成することで、MTPAの劣化を促進する成分が溶出
しにくくなるためと推測される。MTPAを劣化させる
成分に関しては、ステンレス鋼の各成分を添加した試験
からはマンガンが最も劣化を促進することが判った。
蔵した場合、該洗浄処理が劣化防止効果を発現する理由
については詳らかではないが、金属表面に不働態皮膜を
形成することで、MTPAの劣化を促進する成分が溶出
しにくくなるためと推測される。MTPAを劣化させる
成分に関しては、ステンレス鋼の各成分を添加した試験
からはマンガンが最も劣化を促進することが判った。
【0011】尚、本発明方法の金属製容器を硝酸洗浄す
ることのみで目的とするMTPAの貯蔵時劣化防止効果
は発現するが、貯蔵に際しMTPAに公知の安定化方法
や安定化剤の使用等を併用することは勿論可能である。
ることのみで目的とするMTPAの貯蔵時劣化防止効果
は発現するが、貯蔵に際しMTPAに公知の安定化方法
や安定化剤の使用等を併用することは勿論可能である。
【0012】
【発明の効果】以上、詳述した本発明方法によれば、M
TPAの貯蔵に際し、容器内壁を硝酸溶液で洗浄すると
いう極めて簡便な操作を行うのみで、貯蔵容器として廉
価な金属製容器を適用した場合にあっても効果的にMT
PAの劣化を防止し得るものでその工業的利用価値は頗
る大である。
TPAの貯蔵に際し、容器内壁を硝酸溶液で洗浄すると
いう極めて簡便な操作を行うのみで、貯蔵容器として廉
価な金属製容器を適用した場合にあっても効果的にMT
PAの劣化を防止し得るものでその工業的利用価値は頗
る大である。
【0013】
【実施例】以下、本発明方法を実施例によってより具体
的に説明するが、本発明方法はこれら実施例の記載によ
り限定されるものではない。
的に説明するが、本発明方法はこれら実施例の記載によ
り限定されるものではない。
【0014】実施例1 精製したMTPA(純度96.6%)を内容積20ml
の蓋付き試験管に10g入れ、さらに表1に示す洗浄方
法により処理した表1に示す添加金属を0.5g添加し
た後密栓した。これを50℃の恒温槽に入れ、表1に示
す間隔で経時的にサンプリングし、試験管中のMTPA
の純度変化をガスクロマトグラフによる分析で追跡し
た。その結果を表1に示す。尚、本実施例におけるアセ
トン洗浄は、アセトン50mlに金属細片を総重量で1
0g入れ、暫く放置後デカンテーションでアセトンを除
く操作を3回繰り返し、乾燥して使用した。また、硝酸
洗浄は、1%硝酸50mlに金属細片を総重量で10g
入れ2時間浸漬後、水洗を十分に行い乾燥した。
の蓋付き試験管に10g入れ、さらに表1に示す洗浄方
法により処理した表1に示す添加金属を0.5g添加し
た後密栓した。これを50℃の恒温槽に入れ、表1に示
す間隔で経時的にサンプリングし、試験管中のMTPA
の純度変化をガスクロマトグラフによる分析で追跡し
た。その結果を表1に示す。尚、本実施例におけるアセ
トン洗浄は、アセトン50mlに金属細片を総重量で1
0g入れ、暫く放置後デカンテーションでアセトンを除
く操作を3回繰り返し、乾燥して使用した。また、硝酸
洗浄は、1%硝酸50mlに金属細片を総重量で10g
入れ2時間浸漬後、水洗を十分に行い乾燥した。
【0015】
【表1】 添加金属の欄の数値はステンレス304、304Lおよ
び316を、またMSは炭素鋼を示す。尚、表中の数字
の単位は%である。
び316を、またMSは炭素鋼を示す。尚、表中の数字
の単位は%である。
Claims (3)
- 【請求項1】 金属製容器を硝酸洗浄した後、該容器に
メチルチオプロピオンアルデヒドを導入することを特徴
とするメチルチオプロピオンアルデヒドの金属製容器へ
の貯蔵方法。 - 【請求項2】 金属製容器がSUS−304、304
L、316で示されるステンレス鋼であることを特徴と
する請求項1記載のメチルチオプロピオンアルデヒドの
金属製容器への貯蔵方法。 - 【請求項3】 洗浄に使用する硝酸の濃度が0.1%〜
20%であることを特徴とする請求項1記載のメチルチ
オプロピオンアルデヒドの金属製容器への貯蔵方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31245296A JPH10152466A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | メチルチオプロピオンアルデヒドの金属製容器への貯蔵方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31245296A JPH10152466A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | メチルチオプロピオンアルデヒドの金属製容器への貯蔵方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10152466A true JPH10152466A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18029373
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31245296A Pending JPH10152466A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | メチルチオプロピオンアルデヒドの金属製容器への貯蔵方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10152466A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107903197A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-04-13 | 蓝星安迪苏南京有限公司 | 用于mmp制备及储存的稳定剂 |
-
1996
- 1996-11-22 JP JP31245296A patent/JPH10152466A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107903197A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-04-13 | 蓝星安迪苏南京有限公司 | 用于mmp制备及储存的稳定剂 |
| CN107903197B (zh) * | 2017-12-22 | 2018-12-14 | 蓝星安迪苏南京有限公司 | 用于3-甲硫基丙醛制备及储存的稳定剂 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051215 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060207 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060711 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |