JPH10153944A - 体積ホログラム積層体、および体積ホログラム積層体作製用ラベル - Google Patents

体積ホログラム積層体、および体積ホログラム積層体作製用ラベル

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JPH10153944A
JPH10153944A JP8314613A JP31461396A JPH10153944A JP H10153944 A JPH10153944 A JP H10153944A JP 8314613 A JP8314613 A JP 8314613A JP 31461396 A JP31461396 A JP 31461396A JP H10153944 A JPH10153944 A JP H10153944A
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健治 植田
Hiroyuki Otaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、写真及び情報欄等を貼着した証
明書上に接着された体積ホログラム表示体が破壊された
か否かを判別して身分証明書の偽造を防止するにあた
り、写真を貼り換えたり情報欄を改ざんすると体積ホロ
グラム表示体を確実に破壊することができ、偽造防止を
確実とするホログラム積層体及び該ホログラム積層体作
製用ラベルの提供を課題とする。 【解決手段】 本発明の体積ホログラム積層体1は、
証明書等の基材2上に再接着性を有する粘着剤層5、体
積ホログラム層6、表面保護フイルム7を順次積層して
なり、前記基材2から体積ホログラム層6と表面保護フ
イルム7とからなる積層体を剥離する際の剥離強度が、
体積ホログラム層6と表面保護フイルム7とからなる積
層体における破断強度又は該積層体における1%伸びの
引っ張り強度より大であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身分証明書、受験
票、パスポート等に添付されている写真や情報欄の表面
に、セキュリティー確保を目的として貼着される透明な
ホログラム画像入り体積ホログラム積層体又は体積ホロ
グラム積層体形成用ラベルに関し、特に変造等を目的と
した故意の貼替えを防止できる体積ホログラム積層体又
は体積ホログラム積層体形成用ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、身分証明書を持参する者と身分証
明書に記載されている者との一致を図るために、変造等
を目的とした故意の貼替えを防止することを目的とし
て、写真表面にホログラムを貼着することにより、その
偽造を防止する技術が、実公平5−48215号公報、
特開平5−201181号公報等に開示されている。
【0003】これらの公報に記載される技術にあって
は、画像入りホログラムが、その画像が従来の身分証明
書等における刻印等と同等の機能を有することを利用す
るものであるが、後者にあっては、変造等を目的として
保護フイルムの剥離に対して、ホログラム層の軟質性を
利用してホログラム層を破壊し、再接着してもホログラ
ム画像を再生不能とし、これにより写真の貼り替え等の
偽造を防止しようとものである。
【0004】しかしながら、特に、後者の公報に開示さ
れる技術にあっては、表面保護フイルムとして剛性のあ
るプラスチックフイルムを使用すると、表面保護フイル
ムに追随してホログラム層がきれいに剥離される場合が
あり、写真の貼り替えや情報の改ざん等の痕跡が不明瞭
となる場合があり、セキュリティー確保の目的からは、
よりその偽造防止機能を確実とすることが要請されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、写真及び情
報欄等を貼着した証明書上に接着された体積ホログラム
表示体が破壊されたか否かを判別して身分証明書の偽造
を防止するにあたり、写真を貼り換えたり情報欄を改ざ
んすると体積ホログラム表示体を確実に破壊することが
でき、偽造防止を確実とするホログラム積層体及び該ホ
ログラム積層体作製用ラベルの提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の体積ホログラム
積層体は、証明書等の基材上に再接着性を有する粘着剤
層、体積ホログラム層、表面保護フイルムを順次積層し
てなり、前記基材から体積ホログラム層と表面保護フイ
ルムとからなる積層体を剥離する際の剥離強度が、体積
ホログラム層と表面保護フイルムとからなる積層体にお
ける破断強度又は該積層体における1%伸びの引っ張り
強度より大であることを特徴とする。
【0007】また、上記の体積ホログラム積層体におい
て、その基材(例えば写真)から体積ホログラム層と表
面保護フイルムとからなる積層体を剥離する際の剥離強
度が、0.1Kg/25mm〜5.0Kg/25mmで
あって、かつ、再接着性を有する粘着剤層、体積ホログ
ラム層、表面保護フイルムとを順次積層してなる積層体
における破断強度又は該積層体における1%伸びの引っ
張り強度が、0.01Kg/mm2 〜5.0Kg/mm
2 であることを特徴とする。
【0008】さらに、上記の体積ホログラム積層体にお
いて、体積ホログラム層と表面保護フイルムとが再接着
性を有する粘着剤層を介在させて積層されたものである
ことを特徴とする。
【0009】また、上記の体積ホログラム積層体におい
て、表面保護フイルム表面がハードコート処理が施され
たものであることを特徴とする体積ホログラム積層体。
【0010】また、上記の体積ホログラム積層体におい
て、表面保護フイルム表面が離型処理が施されたもので
あることを特徴とする。
【0011】更に、上記の体積ホログラム積層体の作製
用ラベルであって、剥離紙上に再接着性を有する粘着剤
層、体積ホログラム層、表面保護フイルムが順次積層さ
れ、該剥離紙を剥離して証明書等の基材上に貼着される
ものであることを特徴とする。
【0012】また、上記の体積ホログラム積層体の作製
用ラベルであって、基材から体積ホログラム層と表面保
護フイルムとからなる積層体を剥離する際の剥離強度
が、0.1Kg/25mm〜5.0Kg/25mmであ
って、かつ、再接着性を有する粘着剤層、体積ホログラ
ム層、表面保護フイルムとを順次積層してなる積層体に
おける破断強度又は該積層体における1%伸びの引っ張
り強度が、0.01Kg/mm2 〜5.0Kg/mm2
であることを特徴とする。
【0013】また、上記の体積ホログラム積層体の作製
用ラベルであって、体積ホログラム層と表面保護フイル
ムとが再接着性を有する粘着剤層を介在させて積層され
たものであることを特徴とする。
【0014】また、上記の体積ホログラム積層体の作製
用ラベルであって、表面保護フイルム表面がハードコー
ト処理が施されたものであることを特徴とする。
【0015】また、上記の体積ホログラム積層体の作製
用ラベルであって、表面保護フイルム表面が離型処理が
施されたものであることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の体積ホログラム積層体に
ついて、図1にその正面図を示し、図2に、図1のA−
A線での断面図を示す。
【0017】図中、1は体積ホログラム積層体、2は証
明書等の基材、3は写真や情報欄貼着用のり、4は顔写
真、4′は情報欄、5は再接着性を有する粘着剤層、6
は体積ホログラム層、7は表面保護フイルム、8は個人
情報である。
【0018】本発明における体積ホログラム積層体1
は、図1には受験票を例示するが、氏名や受験番号等の
個人情報8が記入され、また顔写真4や情報欄4′が貼
着されるものである。情報欄4′は、その証明書を持参
する人物に関する証明事項等の記載欄であり、写真同
様、シール形状で貼着されるものである。この顔写真4
や情報欄4′は、基材上に貼着され、その上に体積ホロ
グラム層6、表面保護フイルム7が再接着性を有する粘
着剤層を介して積層されている。この体積ホログラム層
には、例えば学校名や校章といったホログラム画像が、
ホログラム干渉パターンに対応した干渉縞で記録されて
いる。
【0019】次に、図1の体積ホログラム積層体の層構
成について、図1のA−A線断面図である図2に基づい
て説明する。
【0020】本発明の体積ホログラム積層体は、基材2
上に写真貼着用のり3を介して顔写真4、情報欄4′が
貼着されており、この基材2および顔写真4、情報欄
4′に跨がるように、再接着性を有する粘着剤層5を介
して体積ホログラム積層体6、表面保護フイルム7が順
次積層されている。
【0021】基材2としては、紙、合成紙、合成樹脂や
金属からなるフイルムやシートを用いることができ、図
1に示すような受験票の如きシート状、またIDカード
のようなカード形状、また、パスポートのような小冊子
等さまざまな形態をとることができる。また、貼着用の
り3は、体積ホログラム積層体と表面保護フイルムから
なる積層体を基材から剥離しようとしても、基材3から
写真4や情報欄4′を剥離しえない接着強度を有するも
のであればよく、一般的な澱粉のり、合成のりを使用し
うる。
【0022】顔写真4としては、銀塩を代表とする公知
の写真材料、昇華転写画像等を用いればよく、また、必
ずしも顔を写した画像である必要はなく、指紋、掌紋等
の個人を特定できる部分を表示する画像であってもよ
い。情報欄4′としては、その証明書がスポーツ大会等
の証明書である場合には、情報欄4′は数字、文字等が
印刷やインクジェットによる単色、またはカラー表示に
より表示され、会場名、選手か否か、所属等の資格表
示、更に主催者による追記事項等を表示しうるものであ
る。
【0023】再接着性を有する粘着剤層5は、例えばア
クリル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの
共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、
カゼイン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、
フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、クロマンインデン
樹脂、ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂等が例示さ
れ、また、アルファ−シアノアクリレート系、シリコー
ン系、マレイミド系、スチロール系、ポリオレフィン
系、レゾルシノール系、ポリビニルエーテル系接着剤が
例示される。これらの粘着剤層の厚みとしては、4μm
/20μmが好ましい。
【0024】体積ホログラム層6は、支持体フイルム上
に体積ホログラム記録材料を塗布した後、物体からの光
の波面に相当する干渉縞が透過率変調、屈折率変調の形
で層内に記録されたもので、複製に際しても、体積ホロ
グラム原版を密着させて露光現像することにより容易に
作製できる。記録材料としては、銀塩材料、重クロム酸
ゼラチン乳剤、光重合性樹脂、光架橋性樹脂等公知の体
積ホログラム記録材料が挙げられる。この体積ホログラ
ム層の厚みとしては、0.1μm〜50μm、好ましく
は5〜20μmである。
【0025】次に、表面保護フイルム7は、ポリエチレ
ンフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリ弗化エチレ
ン系フイルム、ポリ弗化ビニリデンフイルム、ポリ塩化
ビニルフイルム、ポリ塩化ビニリデンフイルム、エチレ
ン−ビニルアルコールフイルム、ポリビニルアルコール
フイルム、ポリメチルメタクリレートフイルム、ポリエ
ーテルスルホンフイルム、ポリエーテルエーテルケトン
フイルム、ポリアミドフイルム、テトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合フイル
ム、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリイミド
フイルム等が例示され、保護フイルムの膜厚としては2
μm〜200μm、好ましくは10μm〜50μmであ
る。
【0026】また、図示はしないが、表面保護フイルム
7上には、表面保護フイルム7表面の保護性を高める目
的で、必要に応じてハードコート処理が施されるとよ
い。ハードコート処理は、例えばシリコーン系、含フッ
素シリコーン系、メラミンアルキッド系、ウレタン−ア
クリレート系(紫外線硬化型)等をディッピング塗布、
スプレー塗布、ロールコート塗布法により、乾燥後膜厚
1μm〜50μm、好ましくは3μm〜25μmに塗布
するとよい。
【0027】更に、同様に、図示しないが、表面保護フ
イルム7表面又はハードコート処理面には、偽造に際し
て例えば剛性の高いフイルムを貼着して剥離されるのを
防止するために離型処理が施されることが望ましい。離
型処理は、フッ素系離型剤、シリコーン系離型剤、ステ
アリン酸塩系離型剤、ワックス系離型剤等をディッピン
グ塗布、スプレー塗布、ロールコート塗布法により行な
うとよい。
【0028】本発明の体積ホログラム積層体は、上記の
層構成において、写真等の貼り替え等の偽造防止のため
に、例えば表面保護フイルム等を剥離しようとすると体
積ホログラム層が確実に破壊されることを目的とする。
そのためには、まず、体積ホログラム層6と表面保護フ
イルム7間の剥離強度が弱い場合には、表面保護フイル
ム7を剥離すると体積ホログラム層が露出し、写真を取
り換えようとしても、一般に、体積ホログラム層6は、
その構成材料がアクリル樹脂やゼラチン等であり、脆弱
であり、すぐ破壊され、偽造を不可能とするので問題は
ないが、体積ホログラム層6と表面保護フイルム7間の
剥離強度が強い場合には、体積ホログラム層は表面保護
フイルムの剥離に追随して剥離することとなる。
【0029】また、表面保護フイルムが可塑剤を含有す
るような場合には、図3に示すごとく、表面保護フイル
ム7と体積ホログラム層6間に粘着剤層5″を設けられ
るが、粘着剤層5″による接着強度が、粘着剤層5′に
よる接着強度より高くなる場合にも、同様に体積ホログ
ラム層が表面保護フイルムの剥離に追随して剥離するこ
ととなる。
【0030】本発明の体積ホログラム積層体において
は、図2に示す基材2から粘着剤層5/体積ホログラム
層6/表面保護フイルム7の積層体、または図3に示す
基材2から粘着剤層5′/体積ホログラム層6/粘着剤
層5″/表面保護フイルム7の積層体(以下、単に、剥
離される積層体という)を剥離する際の剥離強度が、こ
れらの積層体における破断強度、又はこれらの積層体に
おける1%伸びの引っ張り強度より大であることが必要
とされる。
【0031】基材からの積層体の剥離強度(Kg/25
mm)は、JIS Z0237で規定する180°剥離
試験{今野製作所(株)製、型式SV−201−E引張
圧縮試験機}により測定される。その測定条件は、下記
の通りである。
【0032】 測定雰囲気 ; 20℃×65%RH 試験片 ; 25mm巾 貼合 ; 2Kgのゴムローラー1往復で圧着 貼合時間 ; 貼り合わせ60分後 剥離角 ; 180° 剥離速度 ; 250mm/min 本発明においては、積層体の剥離強度を0.1Kg/2
5mm〜5.0Kg/25mm、好ましくは1Kg/2
5mm〜3Kg/25mmとするとよい。積層体の剥離
強度が、0.1Kg/25mmより低いと、後述する積
層体における破断強度等の関係で写真上に被覆される積
層体としての強度が不足するものを使用せざるを得な
く、実際的ではない。また、5.0Kg/25mmを上
限としたのは、再接着性を有する粘着剤の接着力の上限
である。
【0033】また、本発明の体積ホログラム積層体にお
いては、基材から積層体を剥離する際に、該積層体が破
断するか又は1%以上伸長するものであることを必要と
する。剥離される積層体の破断強度、または1%伸びの
引っ張り強度は、JIS K7127−1989の規定
に従い、今野製作所(株)製、型式SV−201−E引
張圧縮試験機により測定されるものである。その測定条
件は、下記の通りである。
【0034】 測定雰囲気 ; 25℃、RH50% 試験片 ; 25mm巾 引張速度 ; 200mm/min 本発明の体積ホログラム積層体においては、図4に矢印
により引っ張り方向を図示してその破断状態を図示する
ように、また、図5に矢印により引っ張り方向を図示し
てその伸長状態を図示するように、剥離される積層体の
破断強度又は1%伸びの引っ張り強度が0.01Kg/
mm2 〜5Kg/mm2 、好ましくは0.03Kg/m
m2 〜3Kg/mm2 のものである。破断強度または1
%伸びの引っ張り強度が0.01Kg/mm2 より低い
と、剥離される積層体が脆弱すぎ、写真上に積層される
積層体としての強度が不足し、また、上限の5.0Kg
/mm2 を越えると表面保護フイルムの剥離に伴い体積
ホログラム層が追随してしまい、体積ホログラム層の破
壊を確実なものとできない。
【0035】すなわち、本発明の体積ホログラム積層体
においては、基材から体積ホログラム層と表面保護フイ
ルムとからなる積層体を剥離する際の剥離強度が、0.
1Kg/25mm〜5.0Kg/25mmであって、か
つ、再接着性を有する粘着剤層、体積ホログラム層、表
面保護フイルムとを順次積層してなる積層体における破
断強度又は該積層体における1%伸びの引っ張り強度が
0.01Kg/mm2〜5.0Kg/mm2 であり、か
つ、基材から体積ホログラム層と表面保護フイルムとか
らなる積層体を剥離する際の剥離強度が、体積ホログラ
ム層と表面保護フイルムとからなる積層体における破断
強度又は該積層体における1%伸びの引っ張り強度より
大であり、基材から体積ホログラム層と表面保護フイル
ムとからなる積層体を剥離する際に、該積層体が破断す
るか、又は1%以上伸びてホログラム記録が破壊される
ものである。すなわち、剥離される積層体における破断
強度又は1%伸びの引っ張り強度のいずれかが、その範
囲内に含まれるものであればよい。
【0036】なお、積層体における粘着剤層、体積ホロ
グラム層は、いずれも、極めて軟質であるので、積層体
の破断強度又は1%伸びの引っ張り強度は、表面保護フ
イルム7の破断強度又は1%伸びの引っ張り強度に依存
する。したがって、積層体の設計に際しては、表面保護
フイルムの破断強度又は1%伸びの引っ張り強度を参考
にするとよい。
【0037】表面保護フイルム7としては、上述した表
面保護フイルムの中で、剥離強度との関係でポリエチレ
ンフイルム(PE)、ポリプロピレンフイルム(P
P)、エチレン−ビニルアルコール共重合フイルム(E
VOH)、ポリビニルアルコールフイルム(PVA)、
ポリメチルメタクリレートフイルム(PMMA)、ポリ
エーテルスルホンフイルム(PES)、ポリアミドフイ
ルム(ナイロンフイルム)、テトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合フイルム
(PFA)等が好ましく、剥離される積層体を、その好
ましい破断強度又は1%伸びの引っ張り強度の範囲のも
のとすることができる。
【0038】これらのプラスチックフイルムについてそ
の破断強度(Kg/mm2 )、1%伸びの引っ張り強さ
(Kg/mm2 )を参考までに下記の表1に例示する
が、延伸度合いによりその値を多少相違する。必要に応
じ、一般式なデータが参照される。なお、表中、MDは
フイルムの長さ方向での値であり、TDは幅方向での値
である。また、表には、参考例として、破断強度又は1
%伸びの引っ張り強度の高いポリイミドフイルム(P
I)、ポリエチレンテレフタレートフイルム(PE
T)、ポリエーテルエーテルケトンフイルムの値も同時
に示す。
【0039】
【表1】
【0040】次に、本発明の体積ホログラム積層体を作
製するにあたって使用されるラベルについて、その断面
の層構成を図6(a)、(b)により説明する。
【0041】図中、10は体積ホログラム積層体作製用
ラベル、11は剥離紙であり、図2、図3と同一符号は
同一内容を示す。
【0042】図6(a)に示すラベルは、体積ホログラ
ム積層体作製用ラベル10は、剥離紙11上に再接着可
能な粘着剤層5、体積ホログラム層6、表面保護フイル
ム7を積層したものであり、表面保護フイルム表面は、
必要によりハードコート処理され、更に、離型処理され
ていてもよいものである。
【0043】剥離紙11としては、ポリエチレンテレフ
タレートフイルム表面をフッ素系離型剤、シリコーン系
離型剤により離型処理したものを使用するとよく、この
剥離紙を剥離した後、その粘着剤層5側から、写真等を
貼付した基材2上に積層され、図2に示される体積ホロ
グラム積層体が作製される。
【0044】また、図6(b)に示すラベルは、剥離紙
11上に再接着可能な粘着剤層5′、体積ホログラム層
6、粘着剤層5″、表面保護フイルム7を積層したもの
であり、表面保護フイルム表面は、必要によりハードコ
ート処理され、更に、離型処理されていてもよいもので
あり、剥離紙を剥離した後、その粘着剤層5′側から、
写真等を貼付した基材2上に積層され、図3に示される
体積ホログラム積層体が作製される。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 (実施例1) (ホログラム記録材料の作製)ポリエチレンテレフタレ
ートフイルム上に、ホログラム記録材料層(膜厚20μ
m、オムニデックス706;デュポン社製)、ポリ塩化
ビニルフイルムを順次積層したホログラム記録媒体に、
リップマンホログラムを記録した。
【0046】(シリコーンセパレータ/粘着剤層の作
製)シリコーンセパレータ(膜厚50μm、SP−PE
T;東京セロファン紙社製)上に粘着剤(ニッセツPE
−118;日本カーバイド社製)を乾燥膜厚10μmで
塗布したものを用意した。
【0047】(表面保護フイルム/粘着剤層/シリコー
ンセパレータの作製)シリコーンセパレータ(膜厚50
μm、SP−PET;東京セロファン紙社製)上に、粘
着剤(ニッセツPE−118;日本カーバイド社製)を
乾燥膜厚10μmで塗布し、その粘着剤面に無延伸エチ
レンビニルアルコール共重合フイルム(膜厚;12μ
m:エバールEF−F;クラレ(株)製)をラミネート
した。
【0048】また、エチレンビニルアルコール共重合フ
イルム表面の離型処理は、フッ素系離型剤(モールドス
パットK681;旭硝子社製)をスプレー塗布して行な
った。
【0049】(体積ホログラム積層体作製用ラベルの作
製)上記で得たホログラム記録材料のポリ塩化ビニルフ
イルムを剥離し、上記で得たシリコーンセパレータ/粘
着剤層をラミネートし、PETフイルム/ホログラム層
/粘着剤層/シリコーンセパレータの積層体とした。
【0050】この積層体のPETフイルムを剥離すると
共に、上記で得た表面保護フイルム/粘着剤層/シリコ
ーンセパレータのシリコーンセパレータを剥離し、両者
をラミネートし、表面保護フイルム/粘着剤層/ホログ
ラム層/粘着剤層/シリコーンセパレータからなる本発
明の体積ホログラム積層体作製用ラベルを得た。
【0051】このラベルにおけるシリコーンセパレータ
を剥離した積層体について、JISK7127−198
9の規定に従い、破断強度を測定したところ、MD=1
0Kg/mm2 、TD=5.2Kg/mm2 であった。
【0052】また、表面保護フイルムとして使用した無
延伸エチレンビニルアルコール共重合フイルム(膜厚;
12μm:エバールEF−F;(株)クラレ製)を参考
のために同様に測定したところ、その破断強度はMD=
8.7Kg/mm2 、TD=4.1Kg/mm2 であっ
た。
【0053】(体積ホログラム積層体の作製)上記で得
たラベルのシリコーンセパレータを剥離した後、その粘
着剤層側から写真及び情報欄基材上にラミネートした。
ラミネートして、24時間放置した後、表面保護フイル
ム/体積ホログラム層からなる積層体を剥離しようと試
みたが、表面保護フイルムが破断し、その際、体積ホロ
グラム層も破壊されたことを確認した。
【0054】(剥離強度の測定)上記の表面保護フイル
ム/粘着剤層/シリコーンセパレータに代えて、シリコ
ーンセパレータ(膜厚50μm、SP−PET;東京セ
ロファン紙社製)上に、粘着剤(ニッセツPE−11
8;日本カーバイド社製)を乾燥膜厚10μmで塗布
し、その粘着剤面に易接着ポリエステルフイルム(膜厚
50μm、HP−7、帝人社製)をラミネートし、更
に、その表面に実施例1同様に離型処理をしたものを使
用した以外は、上記と同様にして、体積ホログラム積層
体作製用ラベルを作製した。
【0055】このラベルにおけるシリコーンセパレータ
を剥離した後、写真及び情報欄基材上にラミネートし
た。ラミネートして24時間放置した後、剥離強度をJ
ISZ0237で規定する180°剥離試験により測定
したところ、その剥離強度は3.1Kg/25mmであ
った。なお、体積ホログラム層はPETフイルムに追随
して剥離した。
【0056】(実施例2)実施例1における表面保護フ
イルム/粘着剤層/シリコーンセパレータに代えて、シ
リコーンセパレータ(膜厚50μm、SP−PET;東
京セロファン紙社製)上に、粘着剤(ニッセツKP−9
81;日本カーバイド社製)を乾燥膜厚10μmで塗布
し、その粘着剤面に無延伸ポリプロピレンフイルム(膜
厚;50μm:トーセロCPーSC、東京セロファン紙
社製)をラミネートし、更に、その表面に同様に離型処
理したものを使用した以外は、実施例1と同様にして、
体積ホログラム積層体作製用ラベルを作製した。
【0057】このラベルにおけるシリコーンセパレータ
を剥離した積層体について、JISK7127−198
9の規定に従い、その1%伸びの引っ張り強度を測定し
たところ、MD=0.78Kg/mm2 であった。な
お、表面保護フイルムとして使用した無延伸ポリプロピ
レンフイルム(膜厚;50μm:トーセロCPーSC東
京セロファン紙社製)を参考のために同様に測定したと
ころ、その1%伸びの引っ張り強度は0.11Kg/m
m2 であった。
【0058】(体積ホログラム積層体の作製)上記で得
たラベルのシリコーンセパレータを剥離した後、その粘
着剤層側から写真及び情報欄基材上にラミネートした。
ラミネートして24時間放置した後、表面保護フイルム
/体積ホログラム層からなる積層体を剥離しようと試み
たが、表面保護フイルムが伸び、その際、体積ホログラ
ム層も伸びてホログラムの再生不能となったことを確認
した。
【0059】(実施例3)実施例1における表面保護フ
イルム/粘着剤層/シリコーンセパレータに代えて、シ
リコーンセパレータ(膜厚50μm、SP−PET;東
京セロファン紙社製)上に、粘着剤(ニッセツPE−1
18;日本カーバイド社製)を乾燥膜厚10μmで塗布
し、その粘着剤面に押し出しポリ塩化ビニルフイルム
(膜厚;50μm:理研ビニル工業製)をラミネート
し、更にその表面を実施例1と同様に離型処理をしたも
のを使用した以外は、実施例1と同様にして、体積ホロ
グラム積層体作製用ラベルを作製した。
【0060】このラベルにおけるシリコーンセパレータ
を剥離した積層体について、JISK7127−198
9の規定に従い、その1%伸びの引っ張り強度を測定し
たところ、0.11Kg/mm2 であった。なお、表面
保護フイルムとして使用した押し出しポリ塩化ビニルフ
イルム(膜厚;50μm:理研ビニル工業製)を参考の
ために同様に測定したところ、その1%伸びの引っ張り
強度は0.03Kg/mm2 であった。
【0061】(体積ホログラム積層体の作製)上記で得
たラベルのシリコーンセパレータを剥離した後、その粘
着剤層側から写真及び情報欄基材上にラミネートした。
ラミネートして24時間放置した後、表面保護フイルム
/体積ホログラム層からなる積層体を剥離しようと試み
たが、表面保護フイルムが伸び、その際、体積ホログラ
ム層も伸びてホログラムの再生不能となったことを確認
した。
【0062】(比較例1)実施例1における表面保護フ
イルム/粘着剤層/シリコーンセパレータに代えて、シ
リコーンセパレータ(膜厚50μm、SP−PET;東
京セロファン紙社製)上に、粘着剤(ニッセツPE−1
18;日本カーバイド社製)を乾燥膜厚10μmで塗布
し、その粘着剤面に易接着ポリエステルフイルム(膜厚
50μm、HP−7、帝人社製)をラミネートし、更
に、その表面に実施例1同様に離型処理をしたものを使
用した以外は、実施例1と同様にして、体積ホログラム
積層体作製用ラベルを作製した。
【0063】このラベルにおけるシリコーンセパレータ
を剥離した積層体について、JISK7127−198
9の規定に従い、その破断強度を測定したところ、2
1.9Kg/mm2 であった。なお、表面保護フイルム
として使用した易接着ポリエステルフイルム(膜厚50
μm、HP−7、帝人社製)を参考のために同様に測定
したところ、その破断強度は21Kg/mm2 であっ
た。
【0064】(体積ホログラム積層体の作製)上記で得
たラベルのシリコーンセパレータを剥離した後、その粘
着剤層側から写真及び情報欄基材上にラミネートした。
ラミネートして24時間放置した後、表面保護フイルム
/体積ホログラム層からなる積層体を剥離しようと試み
たが、表面保護フイルムの剛性のため写真側の粘着剤層
界面から剥離しにくいものの辛うじて剥離させることが
できたが、ホログラム層に大きなダメージがないまま剥
離させることができた。
【0065】
【発明の効果】本発明の体積ホログラム積層体は、写真
を貼り換えたり、情報欄を改ざんしたりすると体積ホロ
グラム表示体を確実に破壊することができ、偽造防止を
確実とするものであり、また、体積ホログラム積層体作
製用ラベルは、体積ホログラム積層体の作製を容易にな
しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の体積ホログラム積層体をその正面図
で説明するための図である。
【図2】 図1のA−A線での断面図であり、本発明の
体積ホログラム積層体を説明するための図である。
【図3】 本発明の体積ホログラム積層体の他の例を説
明するための図である。
【図4】 本発明の体積ホログラム積層体を剥離する場
合を説明するための図である。
【図5】 本発明の体積ホログラム積層体を剥離する場
合を説明するための図である。
【図6】 本発明の体積ホログラム積層体作製用ラベル
を断面により説明するための図である。
【符号の説明】
1は体積ホログラム積層体、2は証明書等の基材、3は
貼着用のり、4は顔写真、4′は情報欄、5は再接着性
を有する粘着剤層、6は体積ホログラム層、7は表面保
護フイルム、8は個人情報、10は体積ホログラム積層
体作製用ラベル、11は剥離紙である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 証明書等の基材上に再接着性を有する粘
    着剤層、体積ホログラム層、表面保護フイルムを順次積
    層してなり、前記基材から体積ホログラム層と表面保護
    フイルムとからなる積層体を剥離する際の剥離強度が、
    体積ホログラム層と表面保護フイルムとからなる積層体
    における破断強度又は該積層体における1%伸びの引っ
    張り強度より大であることを特徴とする体積ホログラム
    積層体。
  2. 【請求項2】 基材から体積ホログラム層と表面保護フ
    イルムとからなる積層体を剥離する際の剥離強度が、
    0.1Kg/25mm〜5.0Kg/25mmであっ
    て、かつ、再接着性を有する粘着剤層、体積ホログラム
    層、表面保護フイルムとを順次積層してなる積層体にお
    ける破断強度又は該積層体における1%伸びの引っ張り
    強度が、0.01Kg/mm2 〜5.0Kg/mm2 で
    あることを特徴とする請求項1記載の体積ホログラム積
    層体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の体積ホロ
    グラム積層体において、体積ホログラム層と表面保護フ
    イルムとが再接着性を有する粘着剤層を介在させて積層
    されたものであることを特徴とする体積ホログラム積層
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3記載のいずれか1つ
    記載の体積ホログラム積層体において、表面保護フイル
    ム表面がハードコート処理が施されたものであることを
    特徴とする体積ホログラム積層体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4記載のいずれか1つ
    記載の体積ホログラム積層体において、表面保護フイル
    ム表面が離型処理が施されたものであることを特徴とす
    る体積ホログラム積層体。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の体積ホログラム積層体を
    作製するために使用される体積ホログラム積層体作製用
    ラベルであって、剥離紙上に再接着性を有する粘着剤
    層、体積ホログラム層、表面保護フイルムが順次積層さ
    れ、該剥離紙を剥離して証明書等の基材上に貼着される
    ものであることを特徴とする体積ホログラム積層体作製
    用ラベル。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の体積ホログラム積層体作
    製用ラベルであって、基材から体積ホログラム層と表面
    保護フイルムとからなる積層体を剥離する際の剥離強度
    が、0.1Kg/25mm〜5.0Kg/25mmであ
    って、かつ、再接着性を有する粘着剤層、体積ホログラ
    ム層、表面保護フイルムとを順次積層してなる積層体に
    おける破断強度又は該積層体における1%伸びの引っ張
    り強度が、0.01Kg/mm2 〜5.0Kg/mm2
    であることを特徴とする体積ホログラム積層体作製用ラ
    ベル。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7記載の体積ホロ
    グラム積層体作製用ラベルにおいて、体積ホログラム層
    と表面保護フイルムとが再接着性を有する粘着剤層を介
    在させて積層されたものであることを特徴とする体積ホ
    ログラム積層体作製用ラベル。
  9. 【請求項9】 請求項6〜請求項8のいずれか1つ記載
    の体積ホログラム積層体作製用ラベルにおいて、表面保
    護フイルム表面がハードコート処理が施されたものであ
    ることを特徴とする体積ホログラム積層体作製用ラベ
    ル。
  10. 【請求項10】 請求項6〜請求項9のいずれか1つ記
    載の体積ホログラム積層体作製用ラベルにおいて、表面
    保護フイルム表面が離型処理が施されたものであること
    を特徴とする体積ホログラム積層体作製用ラベル。
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