JP2000284673A - 体積型ホログラム積層体および体積型ホログラム積層体作製用ラベル - Google Patents

体積型ホログラム積層体および体積型ホログラム積層体作製用ラベル

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JP2000284673A
JP2000284673A JP9006299A JP9006299A JP2000284673A JP 2000284673 A JP2000284673 A JP 2000284673A JP 9006299 A JP9006299 A JP 9006299A JP 9006299 A JP9006299 A JP 9006299A JP 2000284673 A JP2000284673 A JP 2000284673A
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Hiroyuki Otaki
滝 浩 幸 大
Kenji Ueda
田 健 治 植
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラム貼付媒体から、ホログラム積層体
を剥がす場合に、より確実にホログラム層の破壊が生じ
るものであって、また破壊して残ったホログラム積層体
の一部を被貼付媒体から容易に剥がすことができ、さま
ざまな接着性を有する被貼付媒体に用いることのできる
体積型ホログラム積層体および体積型ホログラム積層体
作製用ラベルを提供する。 【解決手段】 少なくとも第1粘着剤層、体積型ホログ
ラム層、および、保護層を順次積層してなる体積型ホロ
グラム積層体であって、前記体積型ホログラム積層体を
構成する少なくとも一つの層に切れ込みが入っている、
体積型ホログラム積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体積型ホログラム
積層体および体積型ホログラム積層体作製用ラベルであ
って、特にホログラム貼付媒体の偽造防止、具体的には
ホログラム貼付媒体からホログラム積層体を剥がし再び
接着することによるホログラム貼付媒体の偽造を防止す
るものに関する。
【0002】
【従来の技術】体積型ホログラムは、ホログラム自体の
偽造が困難なことから、身分証明書への貼付、機密文書
などの開封シールとしての使用、およびCDへの貼付な
ど、いわゆるセキュリティーラベルとして近年使用され
てきている。しかしながら、このようなホログラムであ
っても、ホログラム貼付媒体からホログラム積層体を剥
がして再び貼付することにより、ホログラム貼付媒体の
偽造がなされるおそれがある。
【0003】このような再貼付によるホログラム貼付媒
体の偽造防止には、ホログラム積層体を剥がす際にホロ
グラム積層体が破壊されるようにし、再度貼付しても剥
がす前の状態を再現できないようにすることが行われて
いる。このようなものとしては、貼付後にホログラム積
層体を剥がそうとすると基材のみが剥がれるタイプや、
糊が部分的に残るタイプなどがあるが、真贋判定にラベ
ルを使用した後、ラベルを剥がして使用するような用途
では、このようにホログラム積層体を部分的に残すもの
は問題となっていた。
【0004】また、特開平10−86565号公報およ
び特開平10−153944号公報等に記載されている
ように、ホログラム積層体を剥がそうとすると、ホログ
ラム層が破壊されるように体積型ホログラム層および粘
着剤層の力学的物性を最適化する方法や、粘着剤の剥離
強度に分布を設けることによりホログラム積層体を剥が
そうとするとホログラム層が破壊されるもの等が知られ
ている。しかしながら、これらの方法では、ホログラム
貼付媒体を剥がす方法によっては、ホログラム層を破壊
しないでホログラム積層体を剥がすことが可能な場合が
あるため偽造防止効果は完全ではなく、さらなるセキュ
リティー性が求められている。また、このようなホログ
ラム積層体は、貼付される媒体との接着性によって、ホ
ログラム層の破壊による偽造防止効果が左右されるとい
う問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ホロ
グラム貼付媒体から、ホログラム積層体を剥がす場合
に、より確実にホログラム層の破壊が生じるものであっ
て、また破壊して残ったホログラム積層体の一部を身分
証明書などの被貼付媒体から容易に除去することがで
き、しかもさまざまな接着性を有する被貼付媒体に好適
に用いることのできる体積型ホログラム積層体および体
積型ホログラム積層体作製用ラベルを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、体積型ホロ
グラム積層体において、体積型ホログラム積層体を構成
する少なくとも一つの層に切れ込みを入れることによ
り、上記の課題が解決できることを見出し本発明を完成
させた。
【0007】したがって、本発明の体積型ホログラム積
層体は、少なくとも第1粘着剤層、体積型ホログラム層
および保護層を順次積層してなる体積型ホログラム積層
体であって、前記体積型ホログラム積層体を構成する少
なくとも一つの層に切れ込みが入っていることを特徴と
するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】ホログラム積層体とラベルの構成 図1に本発明のホログラム積層体の一例の断面図を、図
2に本発明のホログラム積層体作成用ラベルの一例の断
面図を示す。本発明のホログラム積層体は、図1に記載
のように少なくともホログラム貼付媒体と体積型ホログ
ラム積層体とを粘着させる第1粘着剤層3、ホログラム
画像を形成する体積型ホログラム層2およびホログラム
層の表面を保護する保護層1を順次積層してなり、図1
では、保護層1に切れ込み4が入っている。その他に場
合によっては、図2に記載のようにホログラム層2と保
護層1との間に第2粘着剤層6を設けてもよい。さら
に、ホログラム層2の被貼付媒体側に、ホログラムの視
認性を高める着色層8を設け、その着色層とホログラム
層との間に第3粘着剤層7を設けてもよい。ホログラム
積層体を被貼付媒体に貼付する前には、ホログラム積層
体作成用ラベルとしておくことが取り扱いの便利などの
ため好ましい。このようなホログラム積層体作成用ラベ
ルは、ホログラム積層体の第1粘着剤層に剥離フィルム
5を付着させたもの、あるいはさらに保護層に再剥離粘
着シート10を付着させたものが挙げられる。剥離フィ
ルムは、通常はホログラム積層体を貼付する直前にホロ
グラム積層体から剥がされるものであり、再剥離粘着シ
ートは、通常は、ホログラム積層体を貼付した後にホロ
グラム積層体から剥がされるものである。
【0009】ホログラム層の破壊 図3を用いて本発明のホログラム積層体作成用ラベルを
用いてホログラム積層体を貼付し、その後に剥がそうと
した場合の具体例を説明する。
【0010】図3のホログラム積層体作成用ラベルは、
保護層1、ホログラム層2、第1粘着剤層3、剥離フィ
ルム5、再剥離粘着シート10から構成され、保護層1
に切れ込み4が設けられている。この状態で保管されて
いたラベルは、被貼付媒体11に貼付して使用する際
に、剥離フィルム5を剥離してホログラム積層体を被貼
付媒体11に密着させる。ついで、再剥離粘着シート1
0を剥離し、ホログラム積層体が貼付されたホログラム
貼付媒体が作製される。その後、ホログラム積層体を剥
がそうとすると、ホログラム層2が破壊すなわち、切断
または変形する。切断、変形したホログラム層は、再度
貼付しても剥がす前の状態には復帰せず、継ぎ目および
変形により変色したホログラム層によって、再貼付した
ことが確認できる。
【0011】切れ込み 本発明のホログラム積層体に設けられる切り込みは、ホ
ログラム積層体を構成する少なくとも一つの層に設けら
れている。このような切れ込みを設けることによって、
一度貼付したホログラム積層体を悪用などのために剥が
そうとした場合、ホログラム層を切断または変形させる
ことができる。本発明においてこの切れ込みを設けるこ
とは、ホログラム層の切断または変形なしにホログラム
積層体を剥がすことが極めて困難になる点、およびこの
切断または変形が、ホログラム貼付媒体の密着性にあま
り影響を受けずに発生する点で優れている。この一度剥
がしたホログラム積層体を再貼付した場合には、ホログ
ラム画像切断または変形により容易に再貼付したもので
あることを見抜くことができ、身分証明書などのホログ
ラム貼付媒体の偽造防止に役立てることができる。
【0012】切れ込みを設ける層はホログラム積層体を
構成する層のいずれであってもよい。好ましくはホログ
ラム層、保護層などに設けることができる。切れ込みは
貫通していても層の途中まで(いわゆるハーフカット)
であってもよい。切れ込みの形状は、ホログラム層の切
断あるいは変形を促進するものであれば特に限定される
ものではない。単にホログラム積層体の再利用を防止す
るのみの用途であれば切れ込みは例えば賽の目状など細
かい方がよい。しかしながら、切れ込みは細かすぎると
ホログラムの絵柄の視認性を阻害するため、切り込みの
細かさは、絵柄に応じ視認性を阻害しない程度とする。
また、ホログラム積層体を完全に剥がす必要があるとき
には、切り込みを荒くし単純化した方がホログラム積層
体を剥がし易くなるので好ましい。また、切れ込みの部
位は、剥がそうとする場所の近くなど、剥がそうとする
場合に力が加わる部位に設けることが好ましい。
【0013】図4にこのような切れ込みの形状のいくつ
かの具体例を示す。図4(a)はホログラム積層体の周
囲に小さな切れ込みを入れたもの、図4(b)はホログ
ラム積層体に小さな十字の切れ込みを入れたもの、図4
(c)はホログラムの模様に合わせて切れ込みを入れた
もの、図4(d)はホログラム積層体が四角形である場
合にその四角形の四隅をカットしたもの、図4(e)は
ホログラム積層体を4分割するように大きな十字の切れ
込みを入れたもの、図4(f)はホログラム積層体の周
囲に鋭角の切れ込みを入れたものである。
【0014】体積型ホログラム層 体積型ホログラム層は一般に用いられるものであれば特
に限定されるものではない。好ましいホログラム層とし
ては、例えば表面に凹凸がない反射型で体積型のホログ
ラム(リップマンホログラム)、透過型で体積型のホロ
グラム、透過型で体積型のホログラムの背面に反射層を
蒸着して実質的に反射型としたホログラムが挙げられ
る。
【0015】このうちリップマンホログラムの特徴は、
室内照明光等の環境光によって再生可能であること、波
長選択性があること、角度選択性があること、立体物が
記録再生できること、多重記録ができること等である。
リップマンホログラムを用いた場合には、照明光によ
り、リップマンホログラムに記録された絵柄が空中に浮
いた特定の色付き絵柄として観察されることになる。
【0016】ホログラム層は、体積ホログラム原版を密
着させて露光現像することにより容易に複製できる。記
録材料としては、銀塩材料、重クロム酸ゼラチン乳剤、
光重合性樹脂、光架橋性樹脂等公知の体積ホログラム記
録材料が挙げられる。この体積ホログラム層の厚みとし
ては、一般には0.1μm〜50μm、好ましくは5〜
20μmである。
【0017】保護層 ホログラム層表面を保護する保護層としては、ホログラ
ム画像の視認性を悪化させないもので、保護効果が得ら
れるものであれば限定されない。このような保護層とし
ては、例えばポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、ポリ弗化エチレン系フィルム、ポリ弗化ビニリ
デンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニ
リデンフィルム、エチレン−ビニルアルコールフィル
ム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリメチルメタク
リレートフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポ
リエーテルエーテルケトンフィルム、ポリアミドフィル
ム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合フィルム、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、ポリイミドフィルム等が例示され、保護
フィルムの膜厚としては一般には2μm〜200μm、
好ましくは10μm〜50μmである。
【0018】また、保護層上に保護性を高める目的で、
必要に応じてハードコート処理を施すことも好ましい。
ハードコート処理は、例えばシリコーン系、含フッ素シ
リコーン系、メラミンアルキッド系、ウレタン−アクリ
レート系(紫外線硬化型)等の樹脂をディッピング塗
布、スプレー塗布、ロールコート塗布法により、乾燥後
膜厚例えば1μm〜50μm、好ましくは3μm〜25
μmに塗布することにより形成できる。
【0019】更に、偽造に際して例えば剛性の高いフィ
ルムをホログラム積層体に貼着して、ホログラム積層体
を破壊しないように高剛性フィルムごと剥離することを
困難とするために、保護層表面又はハードコート処理面
には離型処理が施されることが望ましい。離型処理は、
フッ素系離型剤、シリコーン系離型剤、ステアリン酸塩
系離型剤、ワックス系離型剤等をディッピング塗布、ス
プレー塗布、ロールコート塗布法により行なうことがで
きる。
【0020】第1粘着剤層 第1粘着剤層は、本発明のホログラム積層体と、ホログ
ラム貼付媒体とを接着するための層である。好ましくは
第1粘着剤層は、ホログラム積層体をホログラム貼付媒
体から剥がそうとする場合に、ホログラム層が切断また
は変形(破壊)される程度の力を要するもの、すなわち
ホログラム層の破壊強度より、粘着強度が高いものとす
る。また、ホログラム積層体の用途によっては、上記程
度の接着力を有すると共に、ホログラム貼付媒体から完
全にホログラム積層体および第1粘着剤層を何らかの方
法で除去することができる材料とすることが好ましい。
【0021】このような第1粘着剤層の材料としては例
えば、アクリル樹脂系、アクリル酸エステル樹脂系、酢
酸ビニル樹脂系、またはこれらの共重合体系、スチレン
−ブタジエン共重合体系、天然ゴム系、カゼイン系、ゼ
ラチン系、ロジンエステル樹脂系、テルペン樹脂系、フ
ェノール樹脂系、クロマインデン樹脂系、ポリビニルエ
ーテル樹脂系、シリコーン樹脂系粘着剤等が挙げられ
る。また、粘着剤の代わりに天然ゴム系、再生ゴム系、
クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系、スチレン・ブタ
ジエンゴム系、熱可塑性エラストマー系等のエラストマ
ー系接着剤、また、エポキシ樹脂系、ポリウレタン系等
の合成樹脂系接着剤、反応型アクリル系、シアノアクリ
レート系等の化学反応型接着剤、その他、UV硬化型接
着剤、EB硬化型接着剤、更に、エチレン・酢酸ビニル
共重合樹脂系、ポリアミド系、ポリエステル系、熱可塑
性エラストマー系、反応ホットメルト系等のホットメル
ト系接着剤、また、水性接着剤である水溶性接着剤、エ
マルジョン系接着剤、ラテックス系接着剤、更に無機系
接着剤等種々のものが挙げられる。これらの粘着剤層の
厚みとしては、特に限定されないが例えば4μm〜20
μmが好ましい。
【0022】第2粘着剤層 第2粘着剤層は、本発明のホログラム積層体においてホ
ログラム層と保護層とを接着させるための層である。第
2粘着剤層を形成する材料の具体例としては、第1粘着
剤層と同様の材料が挙げられるが、好ましくは、第1粘
着剤層よりも接着力の強いものとする。
【0023】第3粘着剤層 第3粘着剤層は、本発明のホログラム積層体において、
ホログラム層と着色層とを接着させるための層である。
第3粘着剤層を形成する材料の具体例としては、第1粘
着剤層と同様の材料が挙げられるが、好ましくは、第1
粘着剤層よりも接着力の強いものとする。
【0024】着色層 本発明のホログラム積層体は、ホログラム画像の視認性
を高めるためにホログラム層の被貼付媒体側に着色層を
設けることができる。着色層の色としては、例えば、
黒、青、赤等が挙げられるが、記録されているホログラ
ムが、コントラスト向上により、視認性が高められれ
ば、どの色を適用しても良い。好ましくはホログラム像
の色みと補色の関係にあるような色が好ましい。材料と
しては、例えば着色剤として、一般の有機顔料、無機顔
料、染料等が適用でき、カーボンブラックやアニリンブ
ラック等の黒色顔料、ナフトールレッドF5RK、フタ
ロシアニンブルー等の着色顔料、アシッドブラック、ク
ロムブラック、リアテクティブブラック等の黒色染料、
ディスパースレッド、カチオンブルー、カチオンイエロ
ー等の染料が例示され、これらを単独または混合して使
用することができる。着色層形成材料としては一般の合
成樹脂が挙げられ、例えば保護層と同様なプラスチック
フィルムが挙げられ、フィルム成形時に、前記顔料・染
料を混合することで、着色フィルムを作製することが可
能である。また、第1粘着剤層を前記顔料・染料で着色
することで、着色層を別に設ける必要がなくなり、ホロ
グラム積層体を薄膜化することも可能になる。
【0025】ホログラム積層体作成用ラベル 本発明のホログラム積層体を被貼付媒体に貼付する前に
は、ホログラム積層体作成用ラベルとしておくことが取
り扱いの便利などのため好ましい。ホログラム積層体作
成用ラベルは、ホログラム積層体の第1粘着剤層に剥離
フィルムを付着させたもの、あるいはさらに保護層に再
剥離粘着シートを付着させたものが挙げられる。
【0026】剥離フィルム 剥離フィルムは、通常はホログラム積層体を貼付する直
前にホログラム積層体の第1粘着剤層から剥がされるも
のである。材料としては、例えば、保護層と同様のプラ
スチックフィルム等が挙げられ、その表面がワックス処
理、フッ素処理、シリコーン処理されることで、離型性
が付与されているプラスチックフィルムが挙げられる。
【0027】再剥離粘着シート 再剥離粘着シートは、通常は、ホログラム積層体を貼付
した後にホログラム積層体の保護層から剥がされるもの
である。この再剥離粘着シートを用いることにより、保
護層を薄くすることができ、外力により切断または変形
しやすいホログラム積層体を保管時や貼付時に保護する
ことができる。再剥離粘着シートの材料としては、例え
ば、第1粘着剤層と同様の材料が挙げられ、第1〜3粘
着剤層よりも接着力が弱いものである。再剥離粘着シー
トとしては、例えば基材フィルム/再剥離粘着剤層/剥
離フィルムからなるものが挙げられ、ここから剥離フィ
ルムを剥がして使用する。基材フィルムとしては、例え
ば保護層と同様のプラスチックフィルム等が挙げられ
る。再剥離粘着剤層としては、例えば、第1粘着剤層と
同様の材料が挙げられ、第1〜3粘着剤層よりも接着力
が弱いものである。また、剥離フィルムとしては、前記
剥離フィルムと同様のものが挙げられる。
【0028】ホログラム貼付媒体 ホログラム貼付媒体は特に限定されないが、例えば偽造
防止が必要な書類やカード、具体的には、身分証明書、
免許証、受験票、通帳、クレジットカード、さらには機
密文書、CD、CD−ROM、ビデオソフトおよびそれ
らの包装(開封シールとして第3者による開封を防止す
る)、精密機械の内部(不正分解防止用シールとして)
が挙げられる。材料としては、例えば紙、合成紙、合成
樹脂や金属、形態としては例えばフィルムやシート、カ
ード、パスポートのような小冊子が挙げられる。
【0029】このような貼付媒体に用いることで、C
D、CD−ROM、ビデオソフトなどの海賊版流通の防
止、受験票の写真、金融機関の通帳の副印鑑などの不正
交換の防止、精密機械の真正証明ラベルとして内部装置
の不正分解による粗悪品流通の防止、機密文書、高級装
飾品パッケージなどの封緘ラベルとして用いることによ
る第3者による開封の防止を図ることができる。
【0030】
【実施例】実施例1 (粘着剤溶液の作製)下記の組成において粘着剤溶液を
作製した。 アクリル系粘着剤(ニッセツPE−118;日本カーバイド工業製) 100重量部 MEK 30重量部 トルエン 15重量部 酢酸エチル 15重量部 イソシアネート系架橋剤(ニッセツCK−101;日本カーバイド工業製) 2重量部 (保護層/粘着剤層/剥離フィルムAの作製)剥離フィ
ルムA(膜厚50μm、SP−PET05;東セロ製)
上に、上記で得た粘着剤溶液を直ちに乾燥膜厚で20μ
mとなるようにコンマコーターで塗布した。これに延伸
ポリプロピレン(OPP)フィルム(膜厚20μm、O
PU−2#20;東セロ製)をラミネートした。 (剥離フィルムA/粘着剤層/剥離フィルムBの作製)
剥離フィルムA(膜厚50μm、SP−PET05;東
セロ製)上に、上記で得た粘着剤溶液のうち、イソシア
ネート系架橋剤の添加量を4重量部とした溶液を作製
し、直ちに乾燥膜厚で20μmとなるようにコンマコー
ターで塗布した。これに剥離フィルムB(膜厚50μ
m、SP−PET02;東セロ製)をラミネートした。 (ホログラム層の作製)ポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルム/ホログラム記録材料(15μm)
PETフィルムからなるホログラム記録フィルム(HR
F800x001;デュポン製)の一方のPETフィル
ムを剥離し、ホログラム原版に密着させ476nm、5
32nm、647nmそれぞれの波長をもったレーザー
でカラーリップマンホログラムを記録した。 (ホログラム積層体の作製)上述のホログラム記録後、
ホログラム層を原版から剥離し、その面に上記で得た剥
離フィルムA/粘着剤層/剥離フィルムBから、剥離フ
ィルムAを剥離してラミネートし、PET/ホログラム
層/粘着剤層/剥離フィルムBを得た。
【0031】この積層体からPETフィルムを剥離し、
上記で得たOPP/粘着剤層/剥離フィルムAから剥離
フィルムAを剥離し、両者をラミネートして、OPP/
粘着剤層/ホログラム層/粘着剤層/剥離フィルムBか
らなる、ホログラム積層体作製用ラベルを得た。 (切れ込み加工)上記で得たホログラム積層体作製用ラ
ベルの四隅を、図4(d)のように、抜き刃として両刃
を使用し、ラベル上側から深さ55μmのところまで、
ハーフカットした。さらにこの上から再剥離粘着シート
(サンエー化研製H225E)を積層し、最終的なホロ
グラム積層体作製用ラベルを完成させた。
【0032】得られたホログラム積層体作製用ラベルか
ら剥離フィルムBを剥離し、身分証明書の顔写真上に貼
付し、さらに再剥離粘着シートを剥離して、ホログラム
積層体を得た。このホログラム積層体を顔写真上から剥
がそうとすると、四隅の切れ込み部分でホログラム積層
体は破断してしまい、再利用は不可能となった。また、
写真上に残ったホログラム積層体は容易に取り除くこと
が可能であった。
【0033】実施例2 (ホログラム層の作製)PETフィルム/ホログラム記
録材料(15μm)/PETフィルムからなるホログラ
ム記録フィルム(HRF800x001;デュポン製)
の一方のPETフィルムを剥離し、ホログラム原版に密
着させ476nm、532nm、647nmそれぞれの
波長をもったレーザーでカラーリップマンホログラムを
記録した。 (ホログラム積層体の作製)上述のホログラム記録後、
ホログラム層を原版から剥離し、その面に剥離フィルム
/粘着剤層(約20μm)/剥離フィルムからなる両面
粘着シート((リンテック製PA−10)より、一方の
剥離フィルムを剥離してラミネートし、PET/ホログ
ラム層/粘着剤層/剥離フィルムを得た。
【0034】この積層体からPETフィルムを剥離し、
PET(25μm)/粘着剤層(約20μm)/剥離フ
ィルムからなる粘着シート(リンテック製PET25P
Lシン)より剥離フィルムを剥離し、両者をラミネート
して、PET/粘着剤層/ホログラム層/粘着剤層/剥
離フィルムからなる、ホログラム積層体作製用ラベルを
得た。 (切れ込み加工)上記で得たホログラム積層体作製用ラ
ベルに、抜き刃として両刃を使用し、ラベル上側から深
さ45μmのところまで、図4(e)のように十字の切
れ込みを入れた。さらにこの上から再剥離粘着シート
(H225Eサンエー化研製)を積層し、最終的なホロ
グラム積層体作製用ラベルを完成させた。
【0035】得られたホログラム積層体作製用ラベルか
ら剥離フィルムを剥離し、時計の文字盤ガラスに貼付
し、さらに再剥離粘着シートを剥離して、ホログラム積
層体を得た。このホログラム積層体をガラスから剥がそ
うとすると、十字の切れ込み部分でホログラム積層体は
破断してしまい、再利用は不可能となった。この際、ガ
ラスからホログラム積層体は容易に剥離することができ
た。
【0036】実施例3 (ホログラム層の作製)PETフィルム/ホログラム記
録材料(15μm)/PETフィルムからなるホログラ
ム記録フィルム(HRF800x001;デュポン製)
の一方のPETフィルムを剥離し、ホログラム原版に密
着させ476nm、532nm、647nmそれぞれの
波長をもったレーザーでカラーリップマンホログラムを
記録した。 (ホログラム積層体の作製)上述のホログラム記録後、
ホログラム層を原版から剥離し、その面に剥離フィルム
/粘着剤層(約20μm)/黒PET(50μm)/粘
着剤層(約20μm)剥離フィルムからなる両面粘着シ
ート(リンテック製クロPET(w)PLシン)より、
一方の剥離フィルムを剥離してラミネートし、PET/
ホログラム層/粘着剤層/黒PET/粘着剤層/剥離フ
ィルムを得た。
【0037】この積層体からPETフィルムを剥離し、
PET(25μm)/粘着剤層(約20μm)/剥離フ
ィルムからなる粘着シート(リンテック製PET25P
Lシン)より剥離フィルムを剥離し、両者をラミネート
して、PET/粘着剤層/ホログラム層/粘着剤層/剥
離フィルムからなる、ホログラム積層体作製用ラベルを
得た。 (切れ込み加工)上記で得たホログラム積層体作製用ラ
ベルの周囲に、抜き刃として両刃を使用し、ラベル上側
から深さ130μmのところまで、図4(f)に示した
ような鋭角の切れ込みを入れた。さらにこの上から再剥
離粘着シート(H225Eサンエー化研製)を積層し、
最終的なホログラム積層体作製用ラベルを完成させた。
【0038】得られたホログラム積層体作製用ラベルか
ら剥離フィルムを剥離し、プラスチック製CDケースに
貼付し、さらに再剥離粘着シートを剥離して、ホログラ
ム積層体を得た。このホログラム積層体をケースから剥
がそうとすると、周囲の切れ込み部分でホログラム積層
体は破断してしまい、再利用は不可能となった。この
際、ケースからホログラム積層体は容易に剥離すること
ができた。
【0039】比較例 実施例3のうち、切れ込みを入れない以外は同様にし
て、ホログラム積層体作製用ラベルを作製した。貼付媒
体をプラスチック製CDケースとし、同様の試験を実施
したところ、ホログラム積層体は再利用が可能な状態で
容易に剥離された。
【0040】
【発明の効果】本発明の体積ホログラム積層体は、ホロ
グラム貼付媒体から剥がそうとするとより確実にホログ
ラム層の破壊が生じるため、再利用が困難である。また
破壊して残ったホログラム積層体の一部を被貼付媒体か
ら除去することが容易であるので、剥がした後、糊など
が残らず、その後の使用に支障とならない。さらに、上
記のようなホログラム積層体の貼付、破壊、除去を生じ
させるための、被貼付媒体の接着性の制限が極めて少な
いものである。
【0041】このように、本発明の体積型ホログラム積
層体および体積型ホログラム積層体作製用ラベルは、特
にホログラム貼付媒体の偽造防止、具体的にはホログラ
ム貼付媒体からホログラム積層体を剥がし再び接着する
ことによるホログラム貼付媒体の偽造を防止に優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラム積層体の一例を示す断面図
である。
【図2】本発明のホログラム積層体作成用ラベルの一例
を示す断面図である。
【図3】本発明のホログラム積層体作成用ラベルを用い
てホログラム積層体を貼付した後剥がそうとした場合の
一例を示す説明図である。
【図4】本発明のホログラム積層体の切れ込みの形状の
具体例の説明図である。
【符号の説明】
1 保護層 2 体積ホログラム層 3 第1粘着剤層 4 切れ込み 5 剥離フィルム 6 第2粘着剤層 7 第3粘着剤層 8 着色剤層 9 ハードコート 10 再剥離粘着シート 11 ホログラム貼付媒体
フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA01 HB01 JA18 JB08 2K008 AA13 DD13 DD14 DD15 EE04 EE07 FF03 FF17 GG01 5B035 AA13 BA01 BA05 BB05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも第1粘着剤層、体積型ホログラ
    ム層および保護層を順次積層してなる体積型ホログラム
    積層体であって、前記体積型ホログラム積層体を構成す
    る少なくとも一つの層に切れ込みが入っていることを特
    徴とする、体積型ホログラム積層体。
  2. 【請求項2】前記体積型ホログラム層に切れ込みが入っ
    てなる、請求項1に記載の体積型ホログラム積層体。
  3. 【請求項3】前記保護層に切れ込みが入ってなる、請求
    項1に記載の体積型ホログラム積層体。
  4. 【請求項4】前記体積型ホログラム層および前記保護層
    に切れ込みが入ってなる、請求項1に記載の体積型ホロ
    グラム積層体。
  5. 【請求項5】前記第1粘着剤層、前記体積型ホログラム
    層および前記保護層に切れ込みが入ってなる、請求項1
    に記載の体積型ホログラム積層体。
  6. 【請求項6】前記体積型ホログラム層と前記保護層が、
    第2粘着剤層を介して積層されてなる、請求項1に記載
    の体積型ホログラム積層体。
  7. 【請求項7】前記第1粘着剤層、前記体積型ホログラム
    層、前記第2粘着剤層および前記保護層に切れ込みが入
    ってなる、請求項6に記載の体積型ホログラム積層体。
  8. 【請求項8】少なくとも第1粘着剤層、着色層、第3粘
    着剤層、体積型ホログラム層および保護層を順次積層し
    てなる体積型ホログラム積層体であって、前記体積型ホ
    ログラム積層体を構成する少なくとも一つの層に切れ込
    みが入っていることを特徴とする、体積型ホログラム積
    層体。
  9. 【請求項9】少なくとも剥離フィルム、第1粘着剤層、
    体積型ホログラム層および保護層を順次積層してなる体
    積型ホログラム積層体作製用ラベルであって、前記体積
    型ホログラム積層体を構成する少なくとも一つの層に切
    れ込みが入ってなる、体積型ホログラム積層体作製用ラ
    ベル。
  10. 【請求項10】少なくとも剥離フィルム、第1粘着剤
    層、体積型ホログラム層、保護層および再剥離粘着シー
    トを順次積層してなる体積型ホログラム積層体作製用ラ
    ベルであって、前記体積型ホログラム積層体を構成する
    少なくとも一つの層に切れ込みが入ってなる、体積型ホ
    ログラム積層体作製用ラベル。
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