JPH10154475A - 電子源内蔵真空容器および電子源内蔵真空容器の製造方法 - Google Patents

電子源内蔵真空容器および電子源内蔵真空容器の製造方法

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JPH10154475A
JPH10154475A JP8325879A JP32587996A JPH10154475A JP H10154475 A JPH10154475 A JP H10154475A JP 8325879 A JP8325879 A JP 8325879A JP 32587996 A JP32587996 A JP 32587996A JP H10154475 A JPH10154475 A JP H10154475A
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gate electrode
electron source
electrode
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film
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Masaharu Tomita
正晴 冨田
Shigeo Ito
茂生 伊藤
Hisataka Ochiai
久隆 落合
Takeshi Inukai
剛 犬飼
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/24Manufacture or joining of vessels, leading-in conductors or bases
    • H01J9/241Manufacture or joining of vessels, leading-in conductors or bases the vessel being for a flat panel display
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極剥離等を防止し長期的信頼性を向上させ
るとともに、製造コストの低減ができる電子源内蔵真空
容器を提供する。 【解決手段】 ゲート電極3の電極材として、酸化Nb
または窒化Nbを用いたもので、ゲート電極3のNb
を、あらかじめ酸化または窒化させて、貼り合わせの加
熱溶着時にシール材4に含まれるチタン酸鉛などからの
酸素分離による電極材の酸化が進行しないため、酸化に
よる膨張をなくすことができる。カソード基板1上に絶
縁層2が形成され、絶縁層2の上に上述したゲート電極
3が形成され、ゲート電極3のある部分を含めた絶縁層
2の上にシール材4が設けられ、シール材4により図
6,図7に示したアノード基板54が重ね合わせられ、
封着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子源内蔵真空容
器に関するものである。特に、電界放出型表示装置(F
ield Emission Device、以下、F
EDという)に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体微細加工技術を駆使して、
ガラス等の真空容器に冷陰極を内蔵しミクロンサイズの
真空微細構造を集積した真空マイクロエレクトロニクス
が注目を集めている。この真空マイクロエレクトロニク
スの応用として、能動素子、磁気等を検出する各種セン
サ、撮像管やリソグラフィー用電子ビーム装置、薄型フ
ラットパネル表示装置などの電子源内蔵真空容器が研究
開発されている。
【0003】薄型フラットパネル表示装置は、1つの画
素に複数の微小冷陰極を対応させたものである。この微
小冷陰極としては、電界放出素子、MIM型電子放出素
子、表面伝導型電子放出素子、PN接合型電子放出素子
などを用いた各種のものが提案されている。これらのう
ち、最も代表的なものは、日経エレクトロニクス,N
o.654(1996.1.29)p.89−98等に
記載されているような、電界放出素子を用いたFEDで
ある。電界放出現象は、金属または半導体表面の印加電
界を109 [V/m]程度にしたとき、トンネル効果に
より電子が障壁を通過し、常温でも真空中に電子放出が
行なわれる現象をいう。その一例として、スピント(S
pindt)型と呼ばれる電界放出素子が知られてい
る。
【0004】なお、他の素子についても簡単に説明して
おくと、MIM型電子放出素子は、金属層、薄い絶縁層
および薄い金属層を積層した構造であり、両金属層間に
電圧を印加して、薄い金属層側から電子を放出させるも
のである。表面伝導型電子放出素子は、絶縁基板上に2
つの電極と高抵抗薄膜層が形成されたもので、電極間に
電圧を印加して両電極間に形成された高抵抗薄膜層から
電子を放出させるものである。PN接合型電子放出素子
には、PN接合のなだれ降伏を利用するものや、PN接
合に順方向電圧を印加することによりP層に注入された
電子がP層表面から放出されるようにするものがある。
【0005】図6は、スピント型FEDの基本構成を説
明するための模式的斜視図である。図中、1はカソード
基板、2は絶縁層、51はカソード電極、52はゲート
電極、53は開口部、54はアノード基板、55はアノ
ード電極、Aはアノード引き出し配線、C1〜Cnはカ
ソード引き出し配線、G1〜Gmはゲート引き出し配線
である。
【0006】カソード基板1上にカソード電極51がス
トライプ状に設けられ、その上に絶縁層2が一面に形成
されている。絶縁層2の上にゲート電極52が、カソー
ド電極51と直交する方向にストライプ状に形成されて
いる。各カソード電極51と各ゲート電極52とが交差
する部分において、ゲート電極52およびその下の絶縁
層2を貫通する複数の開口部53が設けられている。こ
の中には、図8を参照して後述するように、カソード電
極51上にコーン状のエミッタ57が形成されている。
カソード電極51と絶縁層2の間に抵抗層を形成する場
合もある。
【0007】一方、透明ガラス等のアノード基板54の
下面に、アノード電極55が形成され、アノード電極5
5の下面に、図示を省略したが、蛍光体層が形成されて
いる。図示しない駆動回路から、アノード引き出し配線
Aを介してアノード電極55にアノード電圧が、カソー
ド引き出し配線C1〜Cnを介して各カソード電極51
に画像信号が、ゲート引き出し配線G1〜Gmを介して
各ゲート電極52に駆動信号が供給される。
【0008】このような構成において、アノード電極5
5にアノード電圧を供給しておき、ゲート電極52の各
ストライプを順次走査しつつ、カソード電極51の各ス
トライプにそれぞれ画像信号を供給することにより、開
口部53内に設置されたコーン状のエミッタから電子が
放出され、アノード電極55に設けられた蛍光体が発光
することにより表示動作が行なわれる。
【0009】図7は、スピント型FEDの基本構成を説
明するための模式的平面図である。図中、図6と同様な
部分には同じ符号を付して説明を省略する。4はシール
材、56は絶縁支柱である。図6に示した絶縁層2上に
複数本の絶縁支柱56が立てられ、カソード基板1,ア
ノード基板54の両基板間を大気圧に抗して所定間隔に
保持するとともに、低融点のシールガラス(フリットガ
ラス)などのシール材4が置かれて加熱溶着されて封着
され、内部が高真空に保たれている。
【0010】カソード基板1とアノード基板54とは、
斜めにずらせて所定間隔を置いて重ね合わされ、周囲を
シール材4により封着されている。図では、重ね合わせ
部分の輪郭部から若干内側における所定幅にシール材4
を描いているが、実際には、輪郭部またはこの近傍まで
の領域にわたってシール材4が溶着されている。
【0011】シール材4により封着された内部であっ
て、アノード電極55が形成されている領域が実際に画
像が表示される領域である。シール材4の外側であっ
て、カソード基板1の図示下側の領域には、各カソード
電極51の端末部が引き出されてカソード引き出し配線
群Cが形成されている。同様に、カソード基板1の図示
左側の領域には、各ゲート電極52の端末部が引き出さ
れてゲート引き出し配線群Gが形成されている。また、
シール材4の外側であって、アノード基板54の図示上
側の領域には、アノード電極55から延長されたアノー
ド引き出し配線Aが形成されている。カソード基板1と
アノード基板54とは、狭い間隔をもって対向配置され
ているので、駆動回路との接続を同一位置において行な
うことが物理的に困難である。そのため、上述した各引
き出し配線群は、それぞれ異なる方向に形成されてい
る。
【0012】図示を省略するが、上述したモノクローム
FEDを拡張することにより3原色カラーFEDも実現
できる。すなわち、蛍光体の発光色に対応して、アノー
ド電極55もストライプ状に複数設け、異なるアノード
引き出し配線に接続すればよい。
【0013】図8は、スピント型FEDの第1の従来例
を説明するための模式的断面図であり、図7における1
つのゲート電極に沿った部分断面図である。図中、図
6,図7と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略
する。57はエミッタである。ガラス等のカソード基板
1上に、アルミニウム等の金属であるカソード電極51
が紙面垂直方向に設けられ、カソード電極51のストラ
イプがない部分を含め、その上に、二酸化シリコン(S
iO2 )膜等の絶縁層2が約1μm厚で形成されてい
る。
【0014】絶縁層2の上にゲート電極52が、約0.
2μm厚で、カソード電極51と直交する方向に形成さ
れている。ゲート電極52および絶縁層2に設けられた
開口部53の中に、コーン状のエミッタ57が位置して
いる。このエミッタ57は、カソード電極51上に形成
されたモリブデン等の金属からなるもので、その先端部
分が開口部53からアノード電極側を臨む構成とされて
いる。
【0015】このエミッタ57間のピッチは、10μm
以下とすることができ、数万から数十万個のエミッタを
1枚の基板上に設けることができる。さらに、ゲート電
極52とエミッタ57のコーン先端との距離をサブミク
ロンとすることができるため、ゲート電極52とエミッ
タ57との間にわずか数10ボルトの電圧を印加するこ
とにより、電子をエミッタ57から電界放出することが
でき、このようにして、カソード電極51,エミッタ5
7,ゲート電極52が電子源となる。図6に示したアノ
ード電極55に正電圧を印加しておくと、エミッタ57
から放出された電子をこのアノード電極55に捕集する
ことができ、アノード電極55に設けられた蛍光体を発
光させることができる。
【0016】図6を参照して説明したように、カソード
基板1とアノード基板54との間を所定間隔、例えば、
0.2mmに保持するとともに内部を高真空に封着する
ために、絶縁支柱56とシール材4とが設けられてい
る。ゲート電極52は、シール材4による封着部分の内
と外とにまたがる必要があるため、シール材4は、ゲー
ト電極52に接触している。
【0017】図9は、スピント型FEDの第1の従来例
の問題点を説明するための模式的断面図である。図8の
矢示A−Aに沿った部分断面図であり、図9(A)はゲ
ート電極の理想状態、図9(B)は実際に加熱処理した
後のゲート電極の状態を表わすものである。図中、図
6,図7と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略
する。58は間隙部分である。
【0018】ゲート電極52の電極材は、従来、ニオブ
(Nb、以下、単に、「Nb」と表記する)が用いられ
ている。Nbは、タングステンなどと比べて、ガラスな
どとの密着性が強く、使いやすい材質であり、電極パタ
ーンはドライエッチングで形成できる。しかし、図9
(A)に示すように、Nbを用いたゲート電極52は、
本来、加熱処理後も絶縁層2上に付着しているべきであ
るが、図9(B)に示すように、実際には、500°C
程度に加熱すると、真空容器とするためのフリットガラ
スシール材により電極引き出し部のゲート電極52が酸
化される。
【0019】その結果、絶縁層2から剥がれ、ここにシ
ール材4がもぐり込んで間隙部分58を生じる。この間
隙部分58が原因となり、長時間で管内の真空度が低下
していくというスローリーク現象を生じるという問題が
あった。また、酸化されて高抵抗になる、または、断線
してゲート電極52の導通不良を招くという問題があっ
た。
【0020】図10は、スピント型FEDの第2の従来
例を説明するための模式的断面図である。図中、図6な
いし図8と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略
する。61は保護膜である。この従来例は、ゲート電極
52上のシール材4と接触する部分に、ゲート電極52
を保護する保護膜61を形成したものである。具体的に
は、保護膜61として、二酸化シリコン(SiO2 )を
用い、厚みは約1〜2μmである。これにより、シール
材4による電極剥離を防止することができる。
【0021】しかし、保護膜61をシール材形成部にの
みパターン形成するのは、工程数増加,プロセスの複雑
化を招いている。すなわち、保護膜61の成膜およびパ
ターン形成の工程が必要である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、電極剥離および電極の導通
不良,断線等を防止し長期的信頼性を向上させるととも
に、工程数の削減、製造プロセスの簡素化、製造コスト
の低減ができる電子源内蔵真空容器を提供することを目
的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おいては、電子源内蔵真空容器において、 電子源が形
成されたカソード基板が封着部材により他の基板と溶着
され、溶着された部分から前記電子源のゲート電極が引
き出され、内部が真空状態にされた電子源内蔵真空容器
であって、前記ゲート電極は、少なくとも前記溶着され
た部分を貫通する部分に酸化ニオブまたは窒化ニオブが
用いられるものである。
【0024】請求項2に記載の発明においては、電子源
内蔵真空容器において、電子源が形成されたカソード基
板が封着部材により他の基板と溶着され、溶着された部
分から前記電子源のゲート電極が引き出され、内部が真
空状態にされた電子源内蔵真空容器であって、前記ゲー
ト電極は、少なくとも前記封着部材と接触する表面部分
が酸化または窒化されたニオブが用いられるものであ
る。
【0025】請求項3に記載の発明においては、電子源
内蔵真空容器の製造方法において、電子源が形成された
カソード基板が封着部材により他の基板と溶着され、溶
着された部分から前記電子源のゲート電極が引き出さ
れ、内部が真空状態にされた電子源内蔵真空容器の製造
方法であって、前記ゲート電極は、ニオブ膜を成膜しパ
ターニングした後に、少なくとも前記封着部材と接触す
る部分の少なくとも表面を酸化または窒化処理して形成
されるものである。
【0026】請求項4に記載の発明においては、電子源
内蔵真空容器の製造方法において、電子源が形成された
カソード基板が封着部材により他の基板と溶着され、溶
着された部分から前記電子源のゲート電極が引き出さ
れ、内部が真空状態にされた電子源内蔵真空容器の製造
方法であって、前記ゲート電極は、ニオブ膜を成膜し、
少なくとも前記封着部材と接触する部分の少なくとも表
面を酸化または窒化処理した後に、パターニングして形
成されることを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の電子源内蔵真空
容器の第1の実施の形態を説明するための模式的断面図
である。図9と同様にゲート電極を横断する方向の断面
図である。図中、図6,図7と同様な部分には同じ符号
を付して説明を省略する。3はゲート電極である。
【0028】図9に示したような電極剥離は、剥離Nb
膜を分析することにより、Nbを用いたゲート電極52
とシール材4との熱膨張係数の差異ではなく、電極材で
あるNbの酸化による体積膨張が主原因であることがわ
かった。シール材4には、融点を下げるため、あるい
は、熱膨張係数の調整のために、2酸化シリコン(Si
2 )だけでなくチタン酸鉛(PbTiO3 )が含まれ
ている。
【0029】図9(B)において、カソード基板側とア
ノード基板側とを貼り合わせるために加熱処理をする
と、接触界面で、チタン酸鉛の酸素が動き、酸素がゲー
ト電極52の方に移動し、Nbと結合して酸化ニオブ
(Nb−O)となり、体積膨張して間隙部分58が生じ
ると考えられる。チタン酸鉛を含まないシール材もある
が融点が高くなってしまい、適切でない。また、チタン
酸鉛に限らず、加熱処理をすると酸素を分離する添加剤
が含まれている場合には、同様の現象が生じることにな
る。
【0030】この実施の形態は、図8を参照して説明し
た第1の従来例に比較して、ゲート電極3の電極材とし
て、酸化Nb(Nb−O)または窒化Nb(NbN)を
用いたものである。ゲート電極3のNbを、あらかじめ
酸化または窒化させて、貼り合わせの加熱溶着時に封着
部材に含まれるチタン酸鉛などからの酸素分離による電
極材の酸化が進行しないため、酸化による膨張がなく、
電極剥離および導通不良等を防止することができる。ゲ
ート電極3の膜厚は、0.2〜0.4μmである。カソ
ード基板1上に絶縁層2が形成され、絶縁層2の上に上
述した電極材のゲート電極3が形成され、ゲート電極3
のある部分を含めた絶縁層2の上にシール材4が設けら
れ、シール材4により図6,図7に示したアノード基板
54が重ね合わせられ、封着されている。
【0031】窒化Nbは、酸化Nbに比べて、薬品に対
する耐性が強く、この耐性は、元のNbと比べても同等
またはより上である。また、酸化Nb,窒化Nbは、抵
抗率がNbよりも大きい。しかし、ゲート電極3として
用いる場合には、ゲート電極3にはあまり電流が流れな
いため、抵抗率の大きさは実用上問題とはならない。
【0032】電子源内蔵真空容器の全体構成としては、
図6,図7を参照して説明したスピント型FEDの基本
構成と同様であり、1つのゲート電極に沿った部分断面
図も、図8を参照して説明した第1の従来例と同様であ
る。すなわち、コーン状のエミッタが形成されたカソー
ド電極とゲート電極3等からなる電子源が形成されたカ
ソード基板1が、シール材4により、アノード電極と蛍
光体を有するアノード基板と所定間隔を保持して溶着さ
れ、溶着された部分からゲート電極3が引き出され、内
部が真空状態にされた電子源内蔵真空容器である。
【0033】なお、ゲート電極の全体が、酸化Nb、窒
化Nb等の酸化されない電極材である必要はなく、少な
くとも溶着された部分を貫通する部分が酸化されないも
のであればよい。
【0034】図2は、本発明の電子源内蔵真空容器の第
1の実施の形態の第1の製造方法を説明するための断面
図である。図中、図6,図7と同様な部分には同じ符号
を付して説明を省略する。11はNb膜である。図1に
示したゲート電極3は、プラズマアッシングにより製造
することができる。絶縁層2上にNb膜11を成膜した
後にパターニングを行なう。次に、酸化Nb膜とする場
合には酸素をプラズマの中で活性化させ、強制的に酸化
させるO2 アッシングを、窒化Nb膜とする場合には同
様にN2 アッシングを行なう。
【0035】図3は、本発明の電子源内蔵真空容器の第
1の実施の形態の第2の製造方法を説明するための断面
図である。図中、図6,図7と同様な部分には同じ符号
を付して説明を省略する。21は酸化Nb膜または窒化
Nb膜である。図1に示したゲート電極3は、反応性ス
パッタリングにより製造することができる。酸化Nb膜
とする場合には、O2 を用いた反応性スパッタリングを
用い、同様に、窒化Nb膜とする場合にはN2 を用いた
反応性スパッタリングを用いて、絶縁層2上に酸化Nb
膜または窒化Nb膜21を形成する。その後、パターニ
ングを行ない、図1に示したゲート電極3を形成する。
【0036】酸化Nb膜,窒化Nb膜を形成するには、
上述した例に限らず、例えば、反応性蒸着より形成する
ことができる。また、リアクティブイオンエッチング
(Reactive Ion Etching,RI
E)により酸化または窒化を行なうことができる。エッ
チングは本来削るものであるが、この装置の出力を弱く
して反応性で使用すれば、活性化された酸素原子または
窒素原子により表面をたたき、削られる前に酸化または
窒化させることができる。さらにまた、CVD(Che
mical Vapor Deposition)によ
る酸化または窒化を行なうこともできる。
【0037】図4は、本発明の電子源内蔵真空容器の第
2の実施の形態を説明するための模式的断面図である。
図中、図6,図7と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。31はゲート電極である。この実施の形
態は、酸化防止のために、シール材4と接触するゲート
電極の部分が酸化処理,窒化処理されたニオブが用いら
れるものである。酸化Nb,窒化Nbは、抵抗率がNb
よりも大きいが、これらを表面に薄く形成すれば抵抗率
の上昇を抑制することができる。なお、ゲート電極の全
表面に酸化防止の表面処理を施す必要はなく、少なくと
もシール材と接触する部分に施せばよい。
【0038】図5は、本発明の電子源内蔵真空容器の第
2の実施の形態の製造方法を説明するための断面図であ
る。図中、図6,図7と同様な部分には同じ符号を付し
て説明を省略する。41はNb膜、42は酸化Nb膜ま
たは窒化Nb膜である。まず、絶縁層2上にNb膜41
を成膜する。酸化Nb膜とする場合には、O2 を用いた
反応性スパッタリングを用い、窒化Nbとする場合に
は、N2 を用いた反応性スパッタリングを用いて、酸化
Nb膜または窒化Nb膜42を形成する。さらに、パタ
ーニングを行ない、図4に示したゲート電極31を形成
する。
【0039】酸化Nb膜または窒化Nb膜42を形成す
る前の膜厚は、0.2〜0.4μmであるが、酸化Nb
膜22の膜厚は、50Å以上が必要である。自然酸化に
よっても酸化Nb膜22が形成されるが、この場合、膜
厚が50Å未満であり、上述したような電極剥離が発生
する。
【0040】図1,図4を参照して説明した本発明の電
子源内蔵真空容器の実施の形態では、図10に示した保
護膜の成膜およびパターニングが必要ないため、工程数
が削減でき、製造コストを低減することができる。酸化
Nb膜または窒化Nb膜の成膜に時間がかかるが、全体
としての製造時間は若干短かくなる。また、保護膜のパ
ターニングのためのマスクが不要であることからも製造
コストが低減できる。
【0041】上述した説明では、図6,図7に示したア
ノード電極55とシール材4との間の反応については説
明しなかった。アノード電極55には、通常、インジウ
ムチタン酸(ITO)が用いられる。しかし、この電極
材は酸化物であるため、ゲート電極52のNbのような
問題が生じない。しかし、ITOはドライエッチングが
できないため、ゲート電極52にITOを用いることは
実用的ではない。
【0042】また、カソード電極51とシール材4との
間には、絶縁層2があるため、カソード電極51には問
題が生じない。ゲート電極52にアルミニウムを用いれ
ば、問題が生じないが、アルミニウムは、コーン状のエ
ミッタを作製する際のリフトオフ層として用いられるの
でゲート電極材としては使用できない。このような点か
らも、ゲート電極52の電極材として酸化Nbまたは窒
化Nbが好適である。
【0043】上述した説明では、電界放出素子としてス
ピント型について説明したが、シール材による加熱融着
時の熱に耐えるものであれば、他の型の電界放出素子
や、従来技術の説明で述べた、他の微小冷陰極素子を用
いるものでもよい。また、表示装置に限らず、能動素
子, センサ, 電子ビーム装置等の電子源内蔵真空容器に
用いることもできる。なお、図6に示したゲート電極5
2に特にNbを用いたときの問題点を説明したが、ゲー
ト電極52の電極材としてNbと同様に酸化により膨張
するものを用いる場合にも、同様にして電極剥離を防止
することができる。
【0044】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、本発
明によれば、電極剥離および電極の導通不良,断線等を
防止し電子源内蔵真空容器の長期的信頼性を向上させる
とともに、第2の従来例のような保護膜が不要となり、
これに起因する不要工程、プロセスマージンの劣化、歩
留まり劣化などが解決されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子源内蔵真空容器の第1の実施の形
態を説明するための模式的断面図である。
【図2】本発明の電子源内蔵真空容器の第1の実施の形
態の第1の製造方法を説明するための断面図である。
【図3】本発明の電子源内蔵真空容器の第1の実施の形
態の第2の製造方法を説明するための断面図である。
【図4】本発明の電子源内蔵真空容器の第2の実施の形
態を説明するための模式的断面図である。
【図5】本発明の電子源内蔵真空容器の第2の実施の形
態の製造方法を説明するための断面図である。
【図6】スピント型FEDの基本構成を説明するための
模式的斜視図である。
【図7】スピント型FEDの基本構成を説明するための
模式的平面図である。
【図8】スピント型FEDの第1の従来例を説明するた
めの模式的断面図である。
【図9】スピント型FEDの第1の従来例の問題点を説
明するための模式的断面図である。
【図10】スピント型FEDの第2の従来例を説明する
ための模式的断面図である。
【符号の説明】
1 カソード基板 2 絶縁層 3 ゲート電極 4 シール材 11 Nb膜 21 酸化Nb膜または窒化Nb膜 31 ゲート電極 41 Nb膜 42 酸化Nb膜または窒化Nb膜 51 カソード電極 52 ゲート電極 53 開口部 54 アノード基板 55 アノード電極 56 絶縁支柱 57 エミッタ 58 間隙部分 61 保護膜
フロントページの続き (72)発明者 犬飼 剛 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子源が形成されたカソード基板が封
    着部材により他の基板と溶着され、溶着された部分から
    前記電子源のゲート電極が引き出され、内部が真空状態
    にされた電子源内蔵真空容器であって、前記ゲート電極
    は、少なくとも前記溶着された部分を貫通する部分に酸
    化ニオブまたは窒化ニオブが用いられることを特徴とす
    る電子源内蔵真空容器。
  2. 【請求項2】 電子源が形成されたカソード基板が封着
    部材により他の基板と溶着され、溶着された部分から前
    記電子源のゲート電極が引き出され、内部が真空状態に
    された電子源内蔵真空容器であって、前記ゲート電極
    は、少なくとも前記封着部材と接触する表面部分が酸化
    または窒化されたニオブが用いられることを特徴とする
    電子源内蔵真空容器。
  3. 【請求項3】 電子源が形成されたカソード基板が封着
    部材により他の基板と溶着され、溶着された部分から前
    記電子源のゲート電極が引き出され、内部が真空状態に
    された電子源内蔵真空容器の製造方法であって、前記ゲ
    ート電極は、ニオブ膜を成膜しパターニングした後に、
    少なくとも前記封着部材と接触する部分の少なくとも表
    面を酸化または窒化処理して形成されることを特徴とす
    る電子源内蔵真空容器の製造方法。
  4. 【請求項4】 電子源が形成されたカソード基板が封着
    部材により他の基板と溶着され、溶着された部分から前
    記電子源のゲート電極が引き出され、内部が真空状態に
    された電子源内蔵真空容器の製造方法であって、前記ゲ
    ート電極は、ニオブ膜を成膜し、少なくとも前記封着部
    材と接触する部分の少なくとも表面を酸化または窒化処
    理した後に、パターニングして形成されることを特徴と
    する電子源内蔵真空容器の製造方法。
JP8325879A 1996-11-22 1996-11-22 電子源内蔵真空容器および電子源内蔵真空容器の製造方法 Pending JPH10154475A (ja)

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