JPH10155890A - 触媒式空気浄化装置 - Google Patents

触媒式空気浄化装置

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Publication number
JPH10155890A
JPH10155890A JP8314982A JP31498296A JPH10155890A JP H10155890 A JPH10155890 A JP H10155890A JP 8314982 A JP8314982 A JP 8314982A JP 31498296 A JP31498296 A JP 31498296A JP H10155890 A JPH10155890 A JP H10155890A
Authority
JP
Japan
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air
adsorbent
catalyst
catalyst material
zeolite
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8314982A
Other languages
English (en)
Inventor
Teiichi Usami
禎一 宇佐見
Kenkichi Kagawa
謙吉 香川
Masanori Kawazoe
政宣 川添
Taisei Kema
大成 毛馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP8314982A priority Critical patent/JPH10155890A/ja
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】薬品を使用せずに悪臭を簡単に除去することが
できるようにする。 【解決手段】空気吸込口(3)と空気吹出口(4)とを
有するケーシング2内に、空気中の臭気成分を吸着する
吸着材としてゼオライト(5)と活性炭(6)とを前者
が空気流れの上流側に、後者が下流側になるように配置
する。吸着材(5),(6)に添わせて触媒材(1
5),(16)を配置する。吸着材(5),(6)によ
って空気中の臭気成分を吸着した後、ヒータ(7)によ
って触媒材(15),(16)を活性温度に加熱すると
ともに、吸着材(5),(6)を臭気成分脱離温度にな
るように加熱し、該吸着材(5),(6)から脱離した
臭気成分を触媒材(15),(16)によって分解除去
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、悪臭を分解除去し
て清浄な空気を得るための触媒式空気浄化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】悪臭の除去には、薬品処理、吸着処理、
オゾン脱臭、触媒による分解など種々の方法が提案され
ている。薬品処理は、臭気成分の化学的特性を利用して
脱臭する方法であり、アルカリ溶液を用いて硫化水素、
チオール類、その他のガスの中和除去が、酸溶液を用い
てアンモニア、アミン類の中和除去がされる。吸着処理
は、活性炭、ゼオライト、シリカなど吸着材の多孔性を
利用して臭気成分を吸着除去するものであり、小型の空
気浄化装置は吸着材を利用したものが多い。オゾン脱臭
は、オゾンの強力な酸化力を利用して臭気成分を酸化分
解する方法であり、オゾンはオゾン発生機により得られ
ている。触媒による分解は、白金、コバルト、銅、ニッ
ケルなどの触媒を用いて低温度で臭気を燃焼除去する方
法である。また、光触媒を用いて臭気成分を分解すると
いう提案もある。
【0003】また、吸着材と触媒とを組み合わせた脱臭
装置も知られている。例えば、特開平4−312465
号公報には、吸着材及びヒータを収容した吸着材ケーシ
ングと、触媒及びヒータを収容した触媒ケーシングとを
パイプで接続し、室内空気を吸着材ケーシングに取り入
れて臭気成分を吸着材に吸着させ、該吸着材を加熱して
脱離させた臭気成分を触媒ケーシングに導き加熱された
触媒によって分解除去するようにした脱臭装置が記載さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記薬品処理
は、トイレ等に利用することはできても、食品のある場
所や人が多くの時間を過ごす家庭の居間のような場所に
は適さない。活性炭等を用いた吸着脱臭装置も、小型の
ものでは能力が低く、例えば家庭の生ゴミやペットの糞
はそれらを除去した後も悪臭が長い間残るが、このよう
な強い悪臭を除去には、吸着材が臭気成分によって飽和
してしまうため適さない。また、吸着材が飽和した際
に、別途交換ないしは再生を必要とする。また、吸着材
には、例えば活性炭はアンモニア、アミン類の吸着に向
かない、というように選択性があるため、臭気の種類に
応じて使い分ける必要がある。
【0005】オゾン脱臭は、オゾン発生のための装置が
複雑であり、装置が大型になる、高価になる、脱臭装置
が固定式になると上記ペットの糞のような悪臭の発生源
が一定しない場合には対応できない、等の問題がある。
仮に装置を携帯ないしは可動式にしても移動時の衝撃で
破損しやすい。この点は上記光触媒による脱臭装置も同
じであって、移動時に衝撃によって光源ランプが破損す
るという問題がある。
【0006】他の酸化触媒等による脱臭に関しても、触
媒単独では空気中の臭気成分を効率良く分解除去するこ
とが難しい。
【0007】これに対して、上述の吸着材と触媒とを組
み合わせると、空気中から臭気成分を速やかに吸着除去
し、その後にこの臭気成分を触媒によって分解すること
ができる利点があるが、その場合でも上述の吸着材の選
択性の問題は残り、また、触媒についても選択性の問題
があるとともに、臭気成分による触媒の被毒の問題もあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題に対して、種類の異なる複数の吸着材を組み合わ
せ、さらにこれらにヒータ及び触媒を組み合わせると、
種々の臭気を効率良く除去することができ、しかも携帯
ないしは可動式にするに有利な空気浄化装置が得られる
ことを見出だし、本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0009】すなわち、この出願の発明は、空気吸込口
(3)と空気吹出口(4)とを有するケーシング(2)
内に、空気中の臭気成分を吸着する吸着材(5,6)
と、該吸着材(5,6)から脱離した臭気成分を分解す
る触媒材(15,16)と、該触媒材(15,16)を
活性温度になるように加熱するとともに、該吸着材
(5,6)を臭気成分が脱離する温度になるように加熱
するヒータ(7)とが設けられている触媒式空気浄化装
置において、上記吸着材(5,6)としてゼオライト
(5)と活性炭(6)とを備えていることを特徴とす
る。
【0010】上記吸着材としてのゼオライト(5)は、
アンモニア、アミン類を吸着除去することに適し、上記
吸着材としての活性炭(6)は、アンモニアやアミン類
の吸着には適さないものの、それ以外のイオウ系臭気成
分、ホルムアルデヒドなど比較的広い範囲の臭気成分を
吸着除去することができる。従って、当該発明において
は、空気中の臭気成分をゼオライト(5)と活性炭
(6)とによって確実に吸着し、その後にヒータ(7)
によって該吸着材(5,6)を加熱して臭気成分を脱離
させる一方、触媒材(15,16)を加熱してその活性
を高めることによって、臭気成分を触媒材(15,1
6)によって効率良く分解除去するとともに、吸着材
(5,6)を再生することができる。
【0011】上記吸着材(5,6)の形状についてはハ
ニカム状、ペレット状など種々の態様を採用することが
できる。また、吸着材(5,6)としては、上記ゼオラ
イト(5)と活性炭(6)とを必須とするが、これらに
シリカゲルなど他の吸着材を組み合わせるようにしても
よい。
【0012】上記触媒材(15,16)の触媒として
は、白金等の貴金属あるいはマンガン等の卑金属を用い
た酸化触媒を利用することができ、また、1種類の触媒
によってアンモニア、アミン類とそれ以外の臭気成分の
両者を分解するようにすることもできるが、アンモニ
ア、アミン類の分解に適した触媒と、他の臭気成分の分
解に適した触媒とを別個に設けてもよく、あるいは、こ
れらを混合して用いてもよい。また、触媒は上記吸着材
(5,6)に担持させるようにしてもよい。
【0013】上記ケーシング(2)内への空気の導入
は、空気吸込口(3)又は空気吹出口(4)に送風手段
(ブロア)を設けることによって行なうことができる。
【0014】上記空気吸込口(3)に送風手段を設ける
場合、その送風手段としてはトルネード式を採用するこ
とが好適である。すなわち、上記ケーシング(2)の上
記空気吸込口(3)の周囲に、該ケーシング(2)の外
側に該空気吸込口(3)を中心とする空気の旋回流を発
生させるように該空気吸込口(3)の周縁に沿って斜め
に配向された複数の外向き吹出ノズル(11)を設けれ
ば、上記旋回流の内側に、空気吸込口(3)から外側の
広い範囲にわたって負圧帯が形成され広い空間から吸気
をすることができるようになる。
【0015】上記吸着材(5,6)としてのゼオライト
(5)と活性炭(6)とは、ゼオライト(5)を上記空
気吸込口(3)から空気吹出口(4)に至る空気流れの
上流側に配置し、上記活性体を該空気流れの下流側に配
置することが好適である。上述の如く、ゼオライト
(5)はアンモニア、アミン類の吸着に適しているか
ら、これらを先に吸着除去することによって、触媒材
(15,16)を保護することができる。
【0016】すなわち、アンモニア、アミン類は触媒毒
になり易い(例えば、アンモニアはルテニウムを劣化さ
せる)ため、仮にゼオライト(5)を下流側に配置する
と、アンモニア、アミン類が活性温度に達していない触
媒と接触する機会が多くなり、該触媒が被毒される可能
性が高くなる。これに対して、ゼオライト(5)を上流
側に配置した場合でも、これをヒータ(7)で加熱した
ときにアンモニア、アミン類が脱離して触媒材(15,
16)と接触するが、そのときは触媒材(15,16)
も加熱されて活性温度に達しているから、該触媒材(1
5,16)のアンモニア、アミン類を分解する触媒によ
ってこれらを分解し、それらが触媒毒として作用しない
ようにすることができる。
【0017】以上から明らかなように、上記触媒材(1
5,16)としては、上記ゼオライト(5)から脱離す
る臭気成分を主として分解する第1触媒材(15)と、
上記活性炭(6)から脱離する臭気成分を主として分解
する第2触媒材(16)とを別に設け、第1触媒材(1
5)を上記ゼオライト(5)に添わせて配置し、第2触
媒材(16)を上記活性炭(6)に添わせて配置するこ
とが好適である。
【0018】このようにすれば、ゼオライト(5)から
脱離するアンモニア、アミン類を第1触媒材(15)に
よって分解除去することができるため、該アンモニア、
アミン類が第2触媒材(16)の触媒を被毒することが
少なくなる。
【0019】このように、ゼオライト(5)に第1触媒
材(15)を添わせ、活性炭(6)に第2触媒を添わせ
る場合において、ゼオライト(5)と活性炭(6)とは
空気流れに向かって左右に並ぶように配置しても、空気
流れ方向において前後になるように配置してもよい(い
ずれが前になってよい)が、最も好適な配置は、先に述
べたようにゼオライト(5)を上流側に、活性炭(6)
を下流側に設けるというものである。これによって、臭
気成分の吸着時においては、上流側のゼオライト(5)
によってアンモニア、アミン類を吸着して、下流側の第
2触媒材(16)の触媒が被毒されることを避け、ま
た、ヒータ(7)による加熱時には、上流側のゼオライ
ト(5)から脱離するアンモニア、アミン類を上流側の
第1触媒材(15)の触媒によって速やかに分解除去す
ることによって下流側の第2触媒材(16)の触媒に悪
影響を与えないようにすることができる。
【0020】この場合、ゼオライト(5)と活性炭
(6)との間に他の吸着材が配置されること、該他の吸
着材に添わせてさらに触媒材を配設することは可能であ
る。
【0021】従って、このような観点から、上記ケーシ
ング(2)内に吸着材(5,6)としてゼオライト
(5)と活性炭(6)とを上下に又は横に並べて配置
し、該ケーシング(2)のゼオライト(5)側に空気吸
込口(3)を、活性炭(6)側に空気吹出口(4)を開
口し、内部に発熱体を有し上記両吸着材(5,6)の配
設方向に延びる複数のヒータ管(7)のうちの一部のヒ
ータ管(7)をこの両吸着材(5,6)の内部に該両吸
着材(5,6)に跨がるように埋め込み、残りのヒータ
管(7)をこの両吸着材(5,6)の周囲に該両吸着材
(5,6)に跨がるように配置し、これらヒータ管
(7)の上記ゼオライト(5)側に配置された部分に上
記第1触媒材(15)の被覆層を形成し、上記活性炭
(6)側に配置された部分に上記第2触媒材(16)の
被覆層を形成することが好適になる。
【0022】上記ゼオライト(5)及び活性炭(6)
は、内部からヒータ管(7)によって加熱されるととも
に、周囲からもヒータ管(7)によって加熱されるた
め、温度が全体的に過不足なく上昇する。しかも、触媒
材(15,16)が該ヒータ管(7)の上に設けられて
いるから、該触媒材(15,16)の温度が確実に上昇
することになる。すなわち、仮に触媒材(15,16)
が活性温度に達する前に吸着材(5,6)が脱離温度に
達すると、臭気成分が分解されることなく外部に洩れて
しまうが、上述の如くヒータ管(7)に触媒材(15,
16)を被覆すると、該触媒材(15,16)を先に活
性温度に達するようにすることができ、吸着材(5,
6)から脱離する臭気成分を確実に分解するうえで有利
になる。
【0023】また、触媒材(15,16)を被覆したヒ
ータ管(7)が吸着材(5,6)に埋め込まれていると
いうことは、吸着材(5,6)から脱離する臭気成分が
その内部で触媒材(15,16)によって分解除去され
るということであり、従って、吸着材(5,6)から周
囲に放出される臭気成分の量が少なくなり、しかもこの
ように周囲に放出された臭気成分も該周囲に配設された
触媒材(15,16)によって分解除去されるため、ケ
ーシング(2)から臭気成分が未浄化のまま放出される
ことを防止するうえで有利になる。
【0024】上記ゼオライト(5)と活性炭(6)とを
上下に配置した場合には、ケーシング(2)の上面又は
側面上部に空気吸込口(3)を開口し、ケーシング
(2)の底面又は側面下部に空気吹出口(4)を開口す
ることになる。また、上記ゼオライト(5)と活性炭
(6)とを横に並べて配置した場合には、ケーシング
(2)のゼオライト(5)が配置された前面に空気吸込
口(3)を開口し、後面に空気吹出口(4)を開口する
ことになる。
【0025】また、触媒式空気浄化装置は、据付型にす
ることもできるが、上記ケーシング(2)に車輪(2
a)を設けて可動式にすることが好適であり、このよう
にすれば、悪臭の発生場所に当該装置を移動させて該悪
臭を速やかに除去することができる。
【0026】
【発明の効果】従って、この出願の発明によれば、空気
吸込口(3)と空気吹出口(4)とを有するケーシング
(2)内に、空気中の臭気成分を吸着する吸着材(5,
6)と、該吸着材(5,6)から脱離した臭気成分を分
解する触媒材(15,16)と、該触媒材(15,1
6)を活性温度になるように加熱するとともに、該吸着
材(5,6)を臭気成分が脱離する温度になるように加
熱するヒータとを設け、且つ上記吸着材(5,6)とし
てゼオライト(5)と活性炭(6)とを設けたから、ア
ンモニア、アミン類を除去することができ、さらにそれ
以外のイオウ系臭気成分、ホルムアルデヒドなど比較的
広い範囲の臭気成分を除去することができ、しかも、ヒ
ータによって吸着材(5,6)と触媒材(15,16)
の双方を加熱することができ、脱臭効率が高くなる。
【0027】上記ケーシング(2)の空気吸込口(3)
の周囲に外向きノズル(11)を設けたものによれば、
トルネード式の吸引によって広い空間から空気を吸い込
むことができ、脱臭に有利になる。
【0028】上記ゼオライト(5)を上記空気吸込口
(3)から空気吹出口(4)に至る空気流れの上流側に
配置し、上記活性体を該空気流れの下流側に配置したも
のによれば、アンモニアやアミン類から触媒材(15,
16)を保護するうえで有利になる。
【0029】上記ゼオライト(5)から脱離する臭気成
分を主として分解する第1触媒材(15)と、上記活性
炭(6)から脱離する臭気成分を主として分解する第2
触媒材(16)とを別に設け、第1触媒材(15)を上
記ゼオライト(5)に添わせて配置し、第2触媒材(1
6)を上記活性炭(6)に添わせて配置したものによれ
ば、ゼオライト(5)から脱離するアンモニア、アミン
類を第1触媒材(15)によって分解除去し、第2触媒
材(16)の触媒が被毒されるとを防止するうえで有利
になる。
【0030】ケーシング(2)内に、ゼオライト(5)
と活性炭(6)とを上下に又は横に並べて配置し、該ケ
ーシング(2)のゼオライト(5)側に空気吸込口
(3)を、活性炭(6)側に空気吹出口(4)を開口
し、一部のヒータ管(7)をこの両吸着材(5,6)の
内部に該両吸着材(5,6)に跨がるように埋め込み、
残りのヒータ管(7)をこの両吸着材(5,6)の周囲
に該両吸着材(5,6)に跨がるように配置し、これら
ヒータ管(7)のゼオライト(5)側に配置された部分
に第1触媒材(15)の被覆層を形成し、活性炭(6)
側に配置された部分に第2触媒材(16)の被覆層を形
成したものによれば、第2触媒材(16)の被毒を防止
するうえで有利になるとともに、吸着材(5,6)を全
体的に過不足なく加熱し且つ触媒材(15,16)を確
実に加熱することができるため、臭気成分の脱離、分解
に有利になり、しかも、臭気成分を吸着材(5,6)内
部で触媒材(15,16)によって分解除去することが
できるため、臭気成分が未浄化のまま放出されることを
防止するうえで有利になる。
【0031】また、ケーシング(2)に車輪(2a)を
設けて触媒式空気浄化装置を可動式にすれば、悪臭の発
生場所に当該装置を適宜移動させて該悪臭を速やかに除
去することができるようになる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1に示す触媒式空気浄化装置
(1)において、(2)は車輪(2a)付きのケーシン
グであり、その上面に空気吸込口(3)が開口し、側面
下端部に複数の空気吹出口(4)が全周にわたって一定
間隔で開口している。ケーシング(2)の内部には、第
1吸着材(5)、第2吸着材(6)、複数の触媒着きヒ
ータ管(7)及び空気流調整手段(8)が設けられてい
る。また、ケーシング(2)の内周面には断熱材(9)
が張られている。
【0033】上記空気吸込口(3)からの空気の吸込に
はトルネード式吸引手段が採用されている。すなわち、
上記ケーシング(2)の上記空気吸込口(3)の周囲に
は、該ケーシング(2)の外側に該空気吸込口(3)を
中心とする空気の旋回流を発生させるように該空気吸込
口(3)の周縁に沿って斜めに配向された複数の外向き
吹出ノズル(11)が一定間隔で設けられている。そし
て、空気吸込口(3)には、該空気吸込口(3)から空
気を吸い込むための吸込用ファン(12)が設けられ、
上記複数の吹出ノズル(11)は空気吸込口(3)を周
回する環状通路によって連なり、該環状通路にはエア吹
出用の送風手段(13)が接続されている。
【0034】第1吸着材(5)は、臭気成分のうちアン
モニア、アミン類の吸着に適するゼオライトよりなり、
ケーシング(2)における空気流れの上流側に位置する
ようにケーシング(2)の上部に配置されている。第2
吸着材(6)は、アンモニア、アミン類以外の比較的大
きな臭気成分の吸着に適する活性炭よりなり、上記空気
流れの下流側に位置するようにケーシング(2)の下部
に配置されている。
【0035】ヒータ管(7)は、内部に発熱体を有する
管状のものであって上下方向(上記両吸着材(5),
(6)の配設方向)に延びている。複数のヒータ管
(7)のうちの一部のヒータ管(7)は、この両吸着材
(5),(6)の内部に該両吸着材(5),(6)に跨
がるように埋め込まれ、残りのヒータ管(7)がこの両
吸着材(5),(6)の周囲に該両吸着材(5),
(6)に跨がるように配置されている。
【0036】上記複数のヒータ管(7)の各々の上記第
1吸着材(5)側に配置された部分には、第1触媒材
(15)の被覆層が形成され、上記第2吸着材(6)側
に配置された部分には、第2触媒材(16)の被覆層が
形成されている。第1触媒材(15)は、上記アンモニ
ア、アミン類の分解に適するPd、Pt、Mn、Ag等
の触媒をアルミナ、ジルコニア、ゼオライト、セリア、
シリカ等の担体に担持させてなるものである。第2触媒
材(16)は、上記アンモニア、アミン類以外の臭気成
分の分解に適する触媒、特にチオールその他のイオウ化
合物の分解に適するMn系の触媒を担体に担持させてな
るものである。
【0037】空気流調整手段(8)は、上記空気吸込口
(3)と上部の第1吸着材(5)との間配設されてお
り、複数の整流板を下方へ末広がりになるように配置し
てなる。
【0038】従って、上記触媒式空気浄化装置において
は、吸込ファン12を駆動しながら吹出ノズル(11)
からエアを吹き出して旋回流を形成すると、空気吸込口
(3)から上方に負圧帯が形成されて比較的高い場所か
らも空気がケーシング(2)に吸い込まれることにな
る。ケーシング(2)に吸い込まれた空気は、空気流調
整手段(8)の整流板によってまわりに広がりながら下
方へ向かって流れて第1吸着材(5)の上面全体に行き
渡り、該第1吸着材(5)を通過し、第2吸着材(6)
を通過してケーシング(2)の側面下端部の空気吹出口
(4)から側方へ吹き出されることになる。
【0039】吸着材(5),(6)に臭気成分を吸着さ
せるときは、ヒータ管(7)の発熱体には通電せずに室
温の状態で上記空気の吸込を行なう。従って、空気中の
臭気成分は、第1吸着材(5)を通過するときに、該臭
気成分のうちのアンモニア、アミン類その他の比較的小
さいものがそのゼオライトによって吸着除去される。そ
して、第1吸着材(5)によって吸着されなかった比較
的大きな臭気成分が第2吸着材(6)を通過するとき
に、その活性炭によって吸着除去される。
【0040】このため、臭気成分が除去された清浄な空
気が上記空気吹出口(4)から吹き出されることにな
る。上記臭気成分の吸着除去において、アンモニア、ア
ミン類が上層の第1吸着材(5)によって除去されるか
ら、該アンモニア、アミン類が第2触媒材(16)を被
毒することが避けられる。
【0041】また、上記空気の吹出しに関しては、ケー
シング(2)の底面から空気を吹出すようにすることも
できるが、当例では横吹出しになっているから、その吹
き出された空気は、ケーシング(2)の上方の旋回流及
び負圧帯に引かれて上昇し易く、このため、室内空気の
循環が円滑に行なわれる。
【0042】室内の臭気成分が吸着除去された後に、空
気の吸込を停止しヒータ管(7)の発熱体を通電によっ
て発熱させて、触媒材(15),(16)を活性温度
(概ね150℃以上の温度になると活性を発現するよう
になる)に上昇させるとともに、吸着材(5),(6)
を臭気成分の脱離温度(概ね80℃以上になると脱離す
る)に昇温させる。これにより、第1吸着材(5)から
脱離するアンモニア、アミン類は第1触媒材(15)の
触媒によって分解浄化され、第2吸着材(6)より脱離
するその他の臭気成分は第2触媒材(16)の触媒によ
って分解浄化される一方、吸着材(5),(6)は再生
することになる。アンモニア、アミン類は上層側の第1
触媒材(15)によって分解されるから、下層側の第2
触媒材(16)に悪影響を与えることが少ない。また、
吸着材(5),(6)から脱離する臭気成分は、吸着材
周囲の触媒材(15),(16)によって分解されるだ
けでなく、吸着材内部の触媒材(15),(16)によ
っても分解されるから、分解の効率が高くなり、臭気成
分がケーシング(2)から洩れることが避けられる。
【0043】(他の実施形態) −触媒式空気浄化装置(1)の形状について− 上記ケーシング(2)及びその空気吸込口(3)は角型
(水平断面の形状が矩形)にすることもできるが、丸型
(水平断面の形状が円形)にする方が、吸い込んだ空気
を吸着材(5)の上面全体にわたって均等に行き渡らせ
るうえで有利になり、また、側面下端部の空気吹出口
(4)より吹き出した空気を循環させるうえでも効率的
になる。
【0044】−シャッターについて− 上記空気吸込口(3)及び空気吹出口(4)にはシャッ
ターを設けて開閉するようにしてもよい。すなわち、触
媒材(15),(16)によって臭気成分を分解する際
にシャッターによって空気吸込口(3)及び空気吹出口
(4)を閉じるようにすれば、吸着材(5),(6)か
ら脱離した臭気成分がケーシング(2)の外に洩れるこ
とを防止することができる。
【0045】−アダプターダクトについて− 上記空気吸込口(3)には図2に示すアダプターダクト
(18)を装着することができる。このダクト(18)
は、ケーシング(2)の空気吸込口(3)を形成する筒
状部に嵌合する基部(18a)と、該基部(18a)と
一体になったフレキシブルのダクト部(18b)とから
なる。従って、ダクト部(18b)を曲げてその先端開
口を適宜の方向に向けることによって、空気の吸込に指
向性をもたせることができる。なお、ダクト(18)を
装着した場合には、そのままではトルネード式の吸引は
行なうことができなくなるが、ダクト(18)の先端に
旋回流を形成するための吹出ノズルを設ければ、トルネ
ード式の吸引も可能である。
【0046】−吸着材について− 上記触媒式空気浄化装置(1)では吸着材を上下の2層
にしたが、第1吸着材(5)と第2吸着材(6)とを交
互に積層して多層にすることもできる。また、第1吸着
材(5)と第2吸着材(6)との間に、あるいは第2吸
着材(6)の下にシリカゲル等の第3の吸着材層を設
け、該第3の吸着材の部分に上記第2触媒材又は種類が
異なる第3の触媒材を設けることもできる。
【0047】−触媒付きヒータ管について− 上記触媒式空気浄化装置(1)ではヒータ管(7)が上
下方向に設けられているが、ヒータ管を横方向(水平方
向)に設けることもできる。すなわち、第1吸着材
(5)の部分には第1触媒材(15)によって被覆され
たヒータ管を横方向に埋め込み、第2吸着材(6)の部
分には第2触媒材(16)によって被覆されたヒータ管
を横方向に埋込むようにすることができる。その場合で
も、上記触媒式空気浄化装置(1)のように両吸着材
(5),(6)の周囲には先に説明した第1触媒材(1
5)と第2触媒材(16)とを付着させたヒータ管
(7)を設ける方が、吸着材から脱離する臭気成分を確
実に分解するうえで好適である。また、そのような観点
から、第1吸着材(5)の上方には第1触媒材を付着さ
せたヒータ管を横方向に配置し、第2吸着材(6)の下
方には第2触媒材(16)を付着させたヒータ管を横方
向に配置することが好適である。
【0048】−触媒材について− 上記触媒式空気浄化装置(1)では触媒材をヒータ管に
付着させたが、セラミック等による通気性と耐熱性を有
する薄板に触媒を担持させて、これを上記吸着材の内部
に該吸着材を複数の部分に仕切るように埋込むととも
に、吸着材の周囲に配置するようにするようにしてもよ
い。
【0049】(さらに他の実施形態)この実施形態につ
いては図3に示されており、吸着材及び触媒材の配置、
並びに空気吸込方式が先の実施形態とは異なる触媒式空
気浄化装置(1)に関する。
【0050】すなわち、同図において、(2)は前面に
空気吸込口(3)、後面に空気吹出口(4)が開口した
車輪(2a)付きケーシングであり、空気が横に凪がれ
る横形である点に特徴がある。このケーシング(2)の
前部に第1吸着材(ゼオライト)(5)が配設され、後
部に第2吸着材(活性炭)(6)が配設され、第2吸着
材(6)の背部に空気吸込用のブロア(12)が配設さ
れている。
【0051】第1吸着材(5)の周囲(上下左右)に第
1触媒材(アンモニア、アミン類の分解に適した触媒)
(15)が設けられているとともに、第1吸着材(5)
の内部にも第1触媒材(15)が該第1吸着材(5)の
内部を上下に仕切るように埋め込まれている。同様に第
2吸着材(6)の周囲及び内部に第2触媒材(アンモニ
ア、アミン類以外の臭気成分の分解に適した触媒(1
6)が配設されている。第1触媒材(15)及び第2触
媒材(16)の各々は、セラミック等による通気性と耐
熱性を有する薄板に触媒を担持させてなるものであり、
いずれも2枚の触媒板の間にヒータ(7)が介装されて
いる。
【0052】上記ケーシング(2)の内周面には断熱材
(9)が張られている。ケーシング(2)の空気吸込口
(3)には先端がラッパ状に広がった可撓性のダクト
(19)が接続され、空気吹出口(4)にはグリル(2
0)が設けられている。
【0053】本形態の触媒式空気浄化装置(1)も先の
実施形態のものと同様の作用効果を奏するが、床面に悪
臭の発生源がある場合に、ダクト(19)の先端のラッ
パ状開口を該発生源に向けて使用する、というように局
部的な悪臭の除去に適する。その意味でケーシング
(2)の車輪(2a)は当該空気浄化装置(1)を悪臭
発生源の所に移動させるうえで便利に働く。
【図面の簡単な説明】
【図1】触媒式空気浄化装置の一実施形態を示す縦断面
図。
【図2】アダプターダクトの斜視図。
【図3】触媒式空気浄化装置の他の実施形態を示す一部
を縦断面にした斜視図。
【符号の説明】
(1) 触媒式空気浄化装置 (2) 車輪付きのケーシング (3) 空気吸込口 (4) 空気吹出口 (5) 第1吸着材(ゼオライト) (6) 第2吸着材(活性炭) (7) ヒータ管 (8) 空気流調整手段 (12) 吸込用ファン (15) 第1触媒材 (16) 第2触媒材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F24F 7/00 (72)発明者 川添 政宣 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 毛馬 大成 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気吸込口(3)と空気吹出口(4)と
    を有するケーシング(2)内に、空気中の臭気成分を吸
    着する吸着材(5,6)と、該吸着材(5,6)から脱
    離した臭気成分を分解する触媒材(15,16)と、該
    触媒材(15,16)を活性温度になるように加熱する
    とともに、該吸着材(5,6)を臭気成分が脱離する温
    度になるように加熱するヒータ(7)とが設けられてい
    て、 上記吸着材(5,6)としてゼオライト(5)と活性炭
    (6)とを備えていることを特徴とする触媒式空気浄化
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載されている触媒式空気浄化
    装置において、 上記ケーシング(2)の上記空気吸込口(3)の周囲
    に、該ケーシング(2)の外側に該空気吸込口(3)を
    中心とする空気の旋回流を発生させるように該空気吸込
    口(3)の周縁に沿って斜めに配向された複数の外向き
    吹出ノズル(11)が設けられていることを特徴とする
    触媒式空気浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されている触媒式空気浄
    化装置において、 上記ゼオライト(5)が上記空気吸込口(3)から空気
    吹出口(4)に至る空気流れの上流側に配置され、上記
    活性体(6)が該空気流れの下流側に配置されているこ
    とを特徴とする触媒式空気浄化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載されている触媒式空気浄
    化装置において。上記触媒材(15,16)として、上
    記ゼオライト(5)から脱離する臭気成分を主として分
    解する第1触媒材(15)と、上記活性炭(6)から脱
    離する臭気成分を主として分解する第2触媒材(16)
    とを有し、第1触媒材(15)が上記ゼオライト(5)
    に添わせて配置され、第2触媒材(16)が上記活性炭
    (6)に添わせて配置されていることを特徴とする触媒
    式空気浄化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されている触媒式空気浄
    化装置において、 上記ケーシング(2)内に吸着材(5,6)としてゼオ
    ライト(5)と活性炭(6)とが上下に又は横に並べて
    配置され、 上記ケーシング(2)のゼオライト(5)側に上記空気
    吸込口(3)が開口し、活性炭(6)側に上記空気吹出
    口(4)が開口し、 内部に発熱体を有し上記両吸着材(5,6)の配設方向
    に延びる複数のヒータ管(7)のうちの一部のヒータ管
    (7)がこの両吸着材(5,6)の内部に該両吸着材
    (5,6)に跨がるように埋め込まれ、残りのヒータ管
    (7)がこの両吸着材(5,6)の周囲に該両吸着材
    (5,6)に跨がるように配置され、 上記各ヒータ管(7)の上記ゼオライト(5)側に配置
    された部分に上記第1触媒材(15)の被覆層が形成さ
    れ、上記活性炭(6)側に配置された部分に上記第2触
    媒材(16)の被覆層が形成されていることを特徴とす
    る触媒式空気浄化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一に記
    載されている触媒式空気浄化装置において、 上記ケーシング(2)が車輪(2a)を備えていること
    を特徴とする可動の触媒式空気浄化装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014036702A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Fujitsu General Ltd 脱臭機
JP2015029655A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 株式会社富士通ゼネラル 脱臭機
CN114653205A (zh) * 2021-07-13 2022-06-24 浙江锌芯友好环境材料科技有限公司 一种恶臭气体处理材料再生技术及其装置

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