JPH10156978A - 多層プラスチック容器 - Google Patents

多層プラスチック容器

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JPH10156978A
JPH10156978A JP9259518A JP25951897A JPH10156978A JP H10156978 A JPH10156978 A JP H10156978A JP 9259518 A JP9259518 A JP 9259518A JP 25951897 A JP25951897 A JP 25951897A JP H10156978 A JPH10156978 A JP H10156978A
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JP
Japan
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layer
plastic container
ethylene
ethylene polymer
polymer composition
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JP9259518A
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English (en)
Inventor
Hiromi Shigemoto
博美 重本
Hideshi Kawachi
秀史 河内
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガソリンやガソホールと接触しても十分な接
着強度を保ち、長期の耐久性に優れ、また高温時の接着
強度も優れた、自動車燃料タンクとして好適に用いられ
る多層プラスチック容器を提供すること。 【解決手段】 不飽和カルボン酸もしくはその誘導体で
グラフト変性されており、ASTM D1238(19
0℃、荷重2160g)に準じて測定したメルトフロー
レート(MFR)が0.1〜3.0g/10分であり、密
度が0.920〜0.930g/cm3でありそして90
℃でn−デカン不溶分が2〜40重量%の配合物からな
る変性エチレン重合体組成物からなる層を有する多層プ
ラスチック容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プラスチック
容器に関する。さらに詳しくは、ガソリンやガソホール
(ガソリンとアルコールの混合物)と接触しても層間接
着強度の低下が少なく、層間接着性、衝撃落下強度、さ
らには高温時の層間接着性にも優れ、自動車のガソリン
タンクとして好適に使用できる多層プラスチック容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエチレン層、接着剤層、エチ
レン酢酸ビニル共重合ケン化物層(以下、EVOHと略
記することがある)並びにポリエチレン樹脂、接着剤お
よびエチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物の混合物層か
らなる多層積層構造物は知られている。またこの多層積
層構造物の接着剤層として、一部もしくは全体が酸無水
物で変性されたエチレン重合体からなる組成物を用いる
ことも公知である(特開昭60−189429号公報参
照)。しかしながら、このような従来公知の変性エチレ
ン重合体からなる組成物では接着層間の接着強度が特に
ガソリンやガソホールと接触すると必ずしも十分でない
ことがあり、一方、変性エチレン重合体の密度が低い場
合、ガソリン浸漬時に膨潤が発生し、また、高温時の接
着強度が低いことがあった。一方、変性エチレン系重合
体の密度が高いとEVOHとの接着強度が低下し、また
接着強度が不安定になることがあった。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、新規な多層
プラスチック容器を提供することにある。本発明の他の
目的は、ガソリンやガソホールと接触しても十分な接着
強度を保ち、長期の耐久性に優れ、また高温時の接着強
度も優れた、自動車燃料タンク用として好適な多層プラ
スチック容器を提供することにある。本発明のさらに他
の目的および利点は、以下の説明から明らかになろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、ポリエチレン樹脂の層
(B)、変性エチレン重合体組成物の層(A)、並びに
エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物およびポリアミド
樹脂よりなる群から選ばれる樹脂の層(C)が少なくと
も且つこの順序で存在する積層体からなる多層プラスチ
ック容器であって、上記層(A)の変性エチレン重合体
組成物が不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフ
ト変性されており、ASTM D1238(190℃、
荷重2160g)に準じて測定したメルトフローレート
(MFR)が0.1〜3.0g/10分であり、密度が
0.920〜0.930g/cm3でありそして90℃で
n−デカン不溶分が2〜40重量%である、ことを特徴
とする多層プラスチック容器によって達成される。本発
明の多層プラスチック容器はポリエチレン樹脂の層
(B)、変性エチレン重合体組成物の層(A)、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体ケン化物またはポリアミド樹脂よ
りなる樹脂層(C)が少なくとも且つこの順序で存在す
る積層体からなる。
【0005】本発明の多層プラスチック容器の最大の特
徴の1つは、層(A)の変性エチレン重合組成物が不飽
和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性され且
つASTM D1238(190℃、荷重2160g)
に準じて測定したメルトフローレート(MFR)が0.
1〜3.0g/10分であり、ASTM D1505に
従って測定した密度が0.920〜0.930g/cm3
であり且つ90℃でn−デカン不溶分が2〜40重量%
である変性エチレン重合体組成物で形成されていること
にある。
【0006】本発明におけるエチレン重合体とは主とし
てエチレン単位から構成される結晶性の樹脂である。エ
チレン単位は、好ましくは70ないし100モル%、特
に好ましくは90ないし98モル%からなる。本発明に
おけるエチレン重合体を構成するエチレン以外のモノマ
ーとしては、炭素数3〜10のα−オレフィンが好まし
い。α−オレフィンとしては、例えばプロピレン、1−
ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、
1−デセン、4−メチル−1−ペンテンおよびこれらの
2つ以上の組み合わせ等を挙げることができる。
【0007】このようなエチレン重合体は、それ自体公
知の方法、例えば高圧法あるいはチーグラー型のTi系
触媒、Co系触媒、あるいはメタロセン系触媒等を用い
る低圧法によって製造することができる。本発明におけ
るエチレン重合体組成物は上記エチレン重合体の2種類
以上の組成物から形成されている。また本発明で用いる
エチレン重合体組成物は組成物の一部もしくは全部が不
飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性され
ている。
【0008】不飽和カルボン酸もしくはその誘導体とし
ては、例えばアクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テ
トラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロ
トン酸、イソクロトン酸、ナジック酸(エンドシス−ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−ジカルボン酸)
等の不飽和カルボン酸;またはその誘導体、例えば酸ハ
ライド、アミド、イミド、無水物、エステル等が挙げら
れる。かかる誘導体の具体例としては、例えば塩化マレ
イル、マレイミド、無水マレイン酸、無水シトラコン
酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、グリ
シジルマレエート等が挙げられる。これらの中では、不
飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が好適であり、特
にマレイン酸、ナジック酸またはこれらの酸無水物が好
ましく用いられる。
【0009】上記重合体組成物におけるグラフト変性さ
れた不飽和カルボン酸もしくはその誘導体の含有量は、
好ましくは0.001〜10重量%であり、より好まし
くは0.002〜1重量%である。グラフト変性された
不飽和カルボン酸もしくはその誘導体の含有量が低すぎ
ると、接着力が十分でなく、高すぎると架橋反応が起こ
りやすくなり品質が安定し難くなる。
【0010】本発明で用いる変性エチレン重合体組成物
は、ASTM D1238(190℃、荷重2160
g)に準じて測定したメルトフローレート(MFR)
が、好ましくは0.1から3.0g/10分であり、より
好ましくは0.5〜2.0g/10分である。MFRが低
すぎると成形性が悪化する傾向があり、高すぎてもその
傾向がある。
【0011】また、本発明で用いる変性エチレン重合体
組成物の密度は、0.920〜0.930g/cm3であ
り、好ましくは0.922〜0.928g/cm3であ
る。密度が低すぎるとガソリンによる膨潤により機械的
強度を失い易く、また、80℃以上の高温での層間接着
力が悪くなる傾向がある。一方、高すぎると層間接着力
が不安定となり易い。
【0012】さらに本発明で用いる変性エチレン重合体
組成物は90℃でn−デカン不溶分が2〜40重量%、
好ましくは3〜30重量%、特に好ましくは5〜20重
量%である。n−デカン不溶分が多すぎると、接着力が
安定し難く、n−デカン不溶分が少なすぎると、組成物
のガソリンに対しての膨潤量が多くなり、機械強度を失
い易く、また高温時の接着強度も悪くなり易い。
【0013】なお、本発明におけるn−デカン不溶分の
量は、変性エチレン重合体組成物を140℃のn−デカ
ン中に完全溶解した後、90℃まで降温して析出してき
た成分を熱時ろ過することにより得られる値(重量%)
である。本発明で用いる変性エチレン重合体組成物は、
例えば変性エチレン重合体(A1)と未変性エチレン重
合体(A2)とからなる組成物であってもよい。上記変
性エチレン重合体(A1)は、エチレン重合体を不飽和
カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性したもの
である。変性エチレン重合体(A1)の密度は、0.9
30〜0.980g/cm3であり、好ましくは0.94
0〜0.970g/cm3であることが望ましい。この範
囲の密度の変性エチレン重合体(A1)を用いることに
より耐熱接着性の優れた組成物が得られやすい。
【0014】変性エチレン重合体(A1)にグラフトす
る不飽和カルボン酸もしくはその誘導体としては、前記
変性エチレン重合体組成物で例示した化合物と同じ化合
物を用いることができる。変性エチレン重合体(A1)
へのグラフト率は、好ましくは0.01〜10重量%で
あり、より好ましくは0.02〜5重量%である。グラ
フト率が低すぎると、接着力が十分でなく、高すぎると
架橋反応が起こりやすくなり品質が安定し難くなる。
【0015】不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグ
ラフト変性した変性エチレン樹脂(A1)のメルトフロ
ーレート(MFR)は、好ましくは0.01〜3.0g/
10分、より好ましくは0.05〜1.5g/10分であ
る。メルトフローレートはASTM D1238(19
0℃、荷重2160g)に準じて測定した。メルトフロ
ーレートが0.01g/10分より低いと通常の押出成
形が困難になり成形時、圧力が上昇して成形機械の限界
圧力を越え易い。また、3g/10分を越えると厚薄の
均一性が不良になり易く、また分子量が低下して落下衝
撃強度が低下し易くなる。
【0016】未変性エチレン重合体(A2)は、密度
0.910〜0.940g/cm3を有し、好ましくは0.
915〜0.935g/cm3を有する。密度が低すぎる
と、ガソリンにより膨潤して機械強度を損い易く、密度
が高すぎると接着力が安定して発現でき難くなる。
【0017】未変性エチレン重合体(A2)のMFR
は、好ましくは0.01〜10g/10分であり、より
好ましくは0.10〜5g/10分である。MFRが高
すぎると、成形性が悪化する傾向を示す。このMFRも
ASTM D1238(190℃、荷重2160g)に
準じて測定した。本発明で用いる90℃でn−デカン不
溶分が2〜30重量%の変性エチレン重合体組成物は、
例えば、上記エチレン重合体(A1)2〜30重量%と
上記未変性エチレン重合体(A2)70〜98重量%を
配合することにより製造することができる。。
【0018】この場合、変性エチレン重合体(A1)と
未変性エチレン重合体(A2)の組成物は、それ自体公
知の方法、例えば重合体(A1)および(A2)を押出
機、バンバリーミキサー等を用いて溶融状態で混練する
か、あるいは溶媒の存在下で攪拌混合することによって
調製することができる。本発明で用いられる変性エチレ
ン重合体組成物には、本発明の目的を損なわない範囲
で、例えばその他の重合体、ゴムあるいは種々の添加剤
を含有させることができる。
【0019】本発明の多層プラスチック容器はポリエチ
レン樹脂の層(B)を有する。本発明におけるポリエチ
レン樹脂とは、ホモポリマー(エチレン単独重合体)あ
るいはエチレンとα−オレフィンとのランダムコポリマ
ー(共重合体)であることができる。α−オレフィンと
の共重合割合は、10モル%以下が好ましく、5モル%
以下がより好ましい。α−オレフィンとしては、炭素数
3〜10のα−オレフィンが好ましい。α−オレフィン
としては、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デ
セン等を好ましいものとして挙げることができる。
【0020】本発明におけるポリエチレン樹脂のメルト
フローレート(MFR)は好ましくは0.01〜3.0g
/10分、より好ましくは0.05〜1.5g/10分で
あり、密度は好ましくは0.940〜0.980g/cm
3、より好ましくは0.950〜0.970g/cm3であ
る。メルトフローレートが上記範囲より大きいと積層物
を大型成形品にした際の衝撃強度が十分でなくなる。ま
た、ブロー成形性が劣り、大型ブロー成形品を成形でき
にくくなる。一方、メルトフローレートが上記範囲より
小さいと押出し成形が難しい傾向がある。密度が上記範
囲より低いとガソリン透過性が劣り、ガソリンタンクと
して好ましくない。
【0021】本発明の多層プラスチック容器における重
合体層(C)は、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物
またはポリアミド樹脂からなる。エチレン酢酸ビニル共
重合体ケン化物は、好ましくはエチレン含有率15〜7
0モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体をケン化して
得られるケン化度90〜100%の重合体である。エチ
レン含有率が15モル%未満のケン化物(エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体)は、融点と分解温度が接近し
ており、エチレン重合体中に細かく分散させることが困
難になる。また、エチレン含有率が大きくなりすぎる
と、バリアー性が低下し本発明の目的に沿わなくなる。
【0022】また、ポリアミド樹脂としては、例えばナ
イロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン1
2、ナイロン11、MXDナイロン、アモルファスナイ
ロン、共重合ナイロン等が好適に用いられる。本発明の
多層プラスチック容器は、上記のとおりポリエチレン樹
脂の層(B)、変性エチレン重合体組成物の層(A)、
エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物またはポリアミ
ド樹脂の層(C)を上記順序で有する積層体からなる。
【0023】また、本発明の多層プラスチック容器を構
成する積層体では、ポリエチレン樹脂の層(B)と変性
エチレン系重合体組成物の層(A)との間に、リグライ
ンド層(D)をさらに存在させることができる。(D)
層のリグラインド層とは、(A)層(B)層および
(C)層を含む層が混在している該多層体の不要部分ま
たは該多層体の回収品を粉砕し、必要であればさらに押
出機等で溶融混練して得た組成物からなり、多層プラス
チック容器の目的を損なわない範囲で混在させることが
できる。また、リグラインド層(D)は上記回収樹脂の
みからなる必要はなく、それに例えば(B)層に用いた
ポリエチレン樹脂をブレンドして機械物性を向上させる
こともできる。
【0024】本発明の多層積層構造物を構成する上記樹
脂(A)、(B)、(C)および(D)には、本発明の
目的を損なわない範囲で、充填剤、安定剤、滑剤、帯電
防止剤、難燃剤、発泡剤等の自体公知の添加剤を配合す
ることができる。
【0025】本発明の多層プラスチック容器の層構成と
しては、ポリエチレン樹脂の層(B)/変性エチレン重
合体組成物の層(A)/エチレン・酢酸ビニル共重合体
ケン化物の層、ポリエチレン樹脂の層(B)/変性エチ
レン重合体組成物の層(A)/ポリアミド樹脂の層
(C)の三層構造のみならず、ポリエチレン樹脂の層
(B)/リグラインド層(D)/変性エチレン重合体組
成物の層(A)/エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化
物の層、ポリエチレン樹脂の層(B)/リグラインド層
(D)/変性エチレン重合体組成物の層(A)/ポリア
ミド樹脂の層(C)、ポリエチレン樹脂の層(B)/変
性エチレン重合体組成物の層(A)/エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物の層(C)/変性エチレン重合体
組成物の層(A)、ポリエチレン樹脂の層(B)/変性
エチレン重合体組成物の層(A)/ポリアミド樹脂の層
(C)/変性エチレン重合体組成物の層(A)の4層構
造、ポリエチレン樹脂の層(B)/リグラインド層
(D)/変性エチレン重合体組成物の層(A)/エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体ケン化物の層(C)/変性エチ
レン重合体組成物の層(A)、ポリエチレン樹脂の層
(B)/リグラインド層(D)/変性エチレン重合体組
成物の層(A)/ポリアミド樹脂の層(C)/変性エチ
レン重合体組成物の層(A)、ポリエチレン樹脂の層
(B)/変性エチレン重合体組成物の層(A)/エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体ケン化物の層/変性エチレン重
合体組成物の層(A)/ポリエチレン樹脂の層(B)、
ポリエチレン樹脂の層(B)/変性エチレン重合体組成
物の層(A)、/ポリアミド樹脂の層(C)/変性エチ
レン重合体組成物の層(A)/ポリエチレン樹脂の層
(B)の5層構造、ポリエチレン樹脂の層(B)/リグ
ラインド層(D)/変性エチレン重合体組成物の層
(A)/エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物の層
(C)/変性エチレン重合体組成物の層(A)/ポリエ
チレン樹脂の層(B)、ポリエチレン樹脂の層(B)/
リグラインド層(D)/変性エチレン重合体組成物の層
(A)/ポリアミド樹脂の層(C)/変性エチレン重合
体組成物の層(A)/ポリエチレン樹脂の層(B)の6
層構造、ポリエチレン樹脂の層(B)/リグラインド層
(D)/変性エチレン重合体組成物の層(A)/エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体ケン化物の層/変性エチレン重
合体組成物の層(A)/リグラインド層(D)/ポリエ
チレン樹脂の層(B)、ポリエチレン樹脂の層(B)/
リグラインド層(D)/変性エチレン重合体組成物の層
(A)/ポリアミド樹脂の層(C)/変性エチレン重合
体組成物の層(A)/リグラインド層(D)/ポリエチ
レン樹脂の層(B)の7層構造等の層構造を取り得る。
【0026】本発明の多層プラスチック容器は、例え
ば、(A)層の樹脂、(B)層の樹脂、(C)層の樹脂
および必要に応じてさらに(D)層の樹脂をそれぞれ溶
融しうる複数の押出機を用いて、各樹脂を溶融積層した
後に押出機の先端から溶融パリソンとして共押出し、そ
して該パリソンを金型で囲繞した後にパリソン内部に加
圧流体を注入して所定の形状に成形し、次いで冷却固化
した後に取り出す、公知の共押出ブロー成形法で製造す
ることができる。
【0027】本発明の多層プラスチック容器は、ガソリ
ンバリアー性が優れ、耐衝撃強度が高く、かつ優れた層
間接着力と耐久性、耐熱接着性を示すので、特に自動車
等の燃料タンクとして好適に使用できる。次に実施例を
挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそ
の要旨を越えない限りこれら実施例になんら制約される
ものではない。
【0028】実施例1 (B)層:エチレンに由来する重合単位が99.8モル
%であり、密度0.955g/cm3、ASTM D12
38に準じて190℃で測定したメルトフローレートが
0.03g/10分である高密度ポリエチレンを押出機
から230℃で押し出しペレットとして得た。 (C)層:エチレン含量32モル%、同上のメルトフロ
ーレートが1.3g/10分のエチレン・酢酸ビニル共
重合体ケン化物(クラレ(株)製 商品名エバールF1
01)を押出機から210℃で押し出した。 (D)層:(A)、(B)、(C)層からなるブロー成
形品のバリをクラッシャーにて粉砕したものを230℃
で押し出しペレットとして得た。
【0029】(A)層:エチレンに由来する重合単位が
98.8モル%であり、4−メチル−1−ペンテン1.2
モル%をコモノマーとする密度0.950g/cm3のエ
チレン・4−メチル−1−ペンテンランダム共重合体
に、無水マレイン酸を0.9重量%グラフトした変性エ
チレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体(A1)
(密度は0.948g/cm3、ASTM D1238に
準じて190℃で測定したメルトフローレートが0.5
g/10分)30重量%と、エチレンに由来する重合単
位が96.0モル%であり、1−ブテン4.0モル%をコ
モノマーとする密度0.920g/cm3、メルトフロー
レート1.5g/10分のエチレン・1−ブテンランダ
ム共重合体(A2)70重量%をヘンシェルミキダーで
混合後、押出機で溶融混練し、ペレット化して変性エチ
レン・α−オレフィン共重合体組成物をペレットとして
得た。
【0030】得られた変性エチレン・α−オレフィン共
重合体組成物の密度は0.928g/cm3、メルトフロ
ーレートは1.2g/10分であった。変性エチレン・
α−オレフィン共重合体組成物8gを秤量し、500m
lのn−デカンに145℃で完全に溶解させた後、90
℃まで25℃/hrの条件で降温した。さらにそのまま
溶液を90℃の状態に保ったまま16時間保持した後、
90℃に保温されたロートで熱時ろ過し、析出物をろ別
した。析出物は、60℃、窒素気流中の減圧乾燥材にて
24時間乾燥した後、秤量したところ、n−デカン不溶
成分は30重量%であることがわかった。
【0031】上記各ペレットを用いて、(B)層/
(A)層/(C)層/(A)層/(D)層/(B)層を
この順序で共押出ブローダイ(ダイ温度230℃に設
定)よりパリソンとして押出し、金型で挟んだ後に5k
g/cm2の圧縮空気をパリソン内に吹き込み、冷却後
取り出すことにより肉厚構成1/0.2/0.2/0.2
/0.8/1mmで直径80mm、高さ200mm、内
容物500mlのボトルを成形した。ボトル側面より1
5mm巾でサンプルを切り出し、接着樹脂((A)層)
とエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物層((C)
層)との間の接着力を室温、60℃、80℃および10
0℃の恒温槽内で測定した。剥離試験の測定方法はT−
剥離法、剥離速度50mm/分である。接着力の測定結
果を表1に示す。
【0032】実施例2 実施例1において変性エチレン・4−メチル−1−ペン
テン共重合体(A1)の代わりに1−ブテンに由来する
重合単位が0.3モル%であり且つ密度0.965g/c
3のエチレン・1−ブテン共重合体に無水マレイン酸
を0.9重量%グラフトした、表1に示す性質を持つ変
性エチレン重合体(A1)(MFR0.9g/10分)
を使用した。この変性エチレン重合体(A1)15重量
%と実施例1で用いたのと同じ未変性のエチレン・1−
ブテンランダム共重合体(エチレンに由来する重合単位
が96.0モル%であり、1−ブテン4.0モル%をコモ
ノマーとする密度0.920g/cm3、メルトフローレ
ート1.5g/10分の重合体)(A2)85重量%と
を溶融混合して変性エチレン重合体組成物を得た。この
もののn−デカン不溶成分量は16重量%であった。
【0033】この変性エチレン重合体組成物を用いて実
施例1と同様にして多層プラスチック容器を得た。この
多層プラスチック容器の接着樹脂((A)層)とエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体ケン化物層((C)層)との間
の接着力の測定結果を表1に示した。
【0034】実施例3 実施例1において変性エチレン・4−メチル−1−ペン
テン共重合体(A1)の代わりにエチレンに由来する重
合単位が99.0モル%であり4−メチル−1−ペンテ
ン1.0モル%をコモノマーとする密度0.945g/c
3のエチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体に
無水マレイン酸を0.9重量%グラフトした変性エチレ
ン・4−メチル−1−ペンテン共重合体(A1)(MF
R0.7g/10分)25重量%と実施例1で用いたの
と同じエチレン・1−ブテンランダム共重合体(A2)
75重量%とを溶融混練することにより変性エチレン重
合体組成物を得た。この変性エチレン重合体組成物のM
FRは1.2g/10分、密度は0.925g/cm3
n−デカン不溶成分量は26%であった。
【0035】この変性エチレン重合体組成物を用いて実
施例1と同様にして多層プラスチック容器を得た。この
多層プラスチック容器の接着樹脂((A)層)とエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体ケン化物層((C)層)との間
の接着力の測定結果を表1に示した。
【0036】比較例1 実施例1において変性エチレン・4−メチル−1−ペン
テン共重合体(A1)の代わりに、密度が0.915g
/cm3のエチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合
体に無水マレイン酸を0.9重量%グラフトした変性エ
チレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体(MFR
0.5g/10分)を用いた他は実施例1と同様にし
て、多層プラスチック容器を得た。得られた変性エチレ
ン重合体組成物の性質、およびこの多層プラスチック容
器の接着樹脂((A)層)とエチレン・酢酸ビニル共重
合体ケン化物層((C)層)との間の接着力の測定結果
を表1に示した。
【0037】比較例2 実施例1において変性エチレン・4−メチル−1−ペン
テン共重合体(A1)の代わりに、密度が0.919g
/cm3のエチレン・1−ブテン共重合体に無水マレイ
ン酸を0.9重量%グラフトした表1に示した性質の変
性エチレン重合体(A1)を用い、その他は実施例1と
同様の操作を行った。得られた変性エチレン重合体組成
物の性質、およびこの多層プラスチック容器の接着樹脂
((A)層)とエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
層((C)層)との間の接着力の測定結果を表1に示し
た。
【0038】比較例3 実施例1で用いた変性エチレン・4−メチル−1−ペン
テン共重合体(A1)の代わりに、密度が0.922g
/cm3のエチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合
体に無水マレイン酸を0.9重量%グラフトした表1に
示した性質の変性エチレン重合体(A1)を用い、その
他は実施例1と同様の操作を行った。得られた変性エチ
レン重合体組成物の性質、およびこの多層プラスチック
容器の接着樹脂((A)層)とエチレン・酢酸ビニル共
重合体ケン化物層((C)層)との間の接着力の測定結
果を表1に示した。
【0039】比較例4 実施例1において未変性のエチレン・1−ブテンランダ
ム共重合体(A2)の代わりにエチレンに由来する重合
単位が98.0モル%であり、1−ブテン2.0モル%を
コモノマーとする密度0.935g/cm3、メルトフロ
ーレート1.0g/10分のエチレン・1−ブテンラン
ダム共重合体(A2)を用いた他は実施例1と同様にし
て、変性エチレン重合体組成物(MFRは0.8g/1
0分、密度は0.938g/cm3、n−デカン不溶成分
量は33%)を得た。得られた変性エチレン重合体組成
物の性質、およびこの変性エチレン重合体組成物を用い
る以外は実施例1と同様にして成形した多層プラスチッ
ク容器の接着樹脂((A)層)とエチレン・酢酸ビニル
共重合体ケン化物層((C)層)との間の接着力の測定
結果を表1に示した。
【0040】比較例5 実施例1において未変性のエチレン・1−ブテンランダ
ム共重合体(A2)の代わりにエチレンに由来する重合
単位が92.0モル%であり、4−メチル−1−ペンテ
ン8.0モル%をコモノマーとする密度0.910g/c
3、メルトフローレート2.0g/10分のエチレン・
4−メチル−1−ペンテンランダム共重合体(A2)を
用いた他は実施例1と同様にして、変性エチレン重合体
組成物(MFRは1.6g/10分、密度は0.919g
/cm3、n−デカン不溶成分量は1重量%未満)を得
た。得られた変性エチレン重合体組成物の性質、および
この変性エチレン重合体組成物を用いる以外は実施例1
と同様にして成形した多層プラスチック容器の接着樹脂
((A)層)とエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
層((C)層)との間の接着力の測定結果を表1に示し
た。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、ガソリンやガソホール
と接触しても十分な接着強度を保ち、長期の耐久性に優
れ、また高温時の接着強度も優れた、自動車燃料タンク
として好適に用いられる多層プラスチック容器が提供さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/34 B32B 27/34 B60K 15/03 F02M 37/00 301 F02M 37/00 301 B60K 15/02 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン樹脂の層(B)、変性エチ
    レン重合体組成物の層(A)、並びにエチレン酢酸ビニ
    ル共重合体ケン化物およびポリアミド樹脂よりなる群か
    ら選ばれる樹脂の層(C)が少なくとも且つこの順序で
    存在する積層体からなる多層プラスチック容器であっ
    て、上記層(A)の変性エチレン重合体組成物が不飽和
    カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性されてお
    り、ASTM D1238(190℃、荷重2160
    g)に準じて測定したメルトフローレート(MFR)が
    0.1〜3.0g/10分であり、密度が0.920〜0.
    930g/cm3でありそして90℃でn−デカン不溶
    分が2〜40重量%である、ことを特徴とする多層プラ
    スチック容器。
  2. 【請求項2】 層(B)のポリエチレン樹脂がエチレン
    のホモポリマーまたはエチレンと炭素数3〜10のα−
    オレフィンとのコポリマーである、請求項1の多層プラ
    スチック容器。
  3. 【請求項3】 層(A)の変性エチレン重合体組成物が
    不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性さ
    れ且つ密度が0.930〜0.980g/cm 3の変性エ
    チレン重合体(A1)2〜30重量%と密度0.910
    〜0.929g/cm3の未変性エチレン重合体(A2)
    70〜98重量%の配合物からなる請求項1の多層プラ
    スチック容器。
  4. 【請求項4】 層(C)におけるエチレン酢酸ビニル共
    重合体ケン化物がエチレン含有率15〜70モル%のエ
    チレン酢酸ビニル共重合体をケン化して得られるケン化
    度90〜100%の重合体である、請求項1の多層プラ
    スチック容器。
  5. 【請求項5】 層(C)におけるポリアミド樹脂がナイ
    ロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン1
    2、ナイロン11、MXDナイロン、アモルファスナイ
    ロンおよび共重合ナイロンよりなる群から選ばれる請求
    項1の多層プラスチック容器。
  6. 【請求項6】 層(B)と層(A)との間にリグライン
    ド層がさらに存在する、請求項1の多層プラスチック容
    器。
  7. 【請求項7】 リグラインド層が多層プラスチック容器
    の粉砕物からなる、請求項6の多層プラスチック容器。
  8. 【請求項8】 請求項1の多層プラスチック容器からな
    る自動車用燃料タンク。
  9. 【請求項9】 請求項1の多層プラスチック容器の自動
    車燃料タンクとしての使用。
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