JPH10157167A - 印刷装置,画像記録方法およびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
印刷装置,画像記録方法およびそのプログラムを記録した記録媒体Info
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Abstract
の異なるドットを用いて印刷を行なうプリンタで、異な
る種類のドットのオン・オフを適正に決定し、印刷の品
位を高める。 【解決手段】 入力した階調データDSから、濃淡ドッ
トの各記録率Rn,Rtをテーブルを参照して決定し、
その後、閾値マトリックスTMを参照して得られた閾値
Dref と比較して、濃ドットを形成するか否かを組織的
ディザ法により行なう。濃ドットを形成しないと判断し
た場合には、次に淡ドットの記録率Rtを濃ドットの記
録率Rnだけ嵩上げしてから、同じ閾値Dref と比較
し、淡ドットを形成するか否かを判断する。この結果、
同じ閾値マトリックスを用いながら、濃淡ドットを重な
らせることなく、所望の記録率で記録することができ
る。異なる色相間でも同様に同じ閾値マトリックスを用
い、干渉することなくドットのオン・オフを決定する。
Description
類以上のドット、例えば単位面積当たりの濃度の異なる
2種類以上のドットあるいは色相の異なる2種類以上の
ドットを、対象物上に形成可能なヘッドを備え、このヘ
ッドから吐出するインクにより多階調の画像を記録可能
な印刷装置,画像記録方法およびこれをコンピュータに
より実現させるプログラムを記録した記録媒体に関す
る。
数色のインクをヘッドから吐出するタイプのカラープリ
ンタが広く普及し、コンピュータ等が処理した画像を多
色多階調で印刷するのに広く用いられている。シアン、
マゼンタ、イエロー(CMY)の三色のインクにより多
色の画像を印刷する場合、多階調の画像を形成しようと
するにはいくつかの方法が考えられる。一つは、従来の
プリンタで採用されている手法であり、一度に吐出する
インクにより用紙上に形成されるドットの大きさを一定
として、印刷される画像の階調を、ドットの密度(単位
面積当たりの出現頻度)により表現するものである。も
う一つの方法は、用紙上に形成するドット径を調整し
て、単位面積当たりの濃度を可変するものである。最近
では、インク粒子を形成するヘッドの微細加工が進み、
所定長さ当たりに形成できるドットの密度やドット径の
可変範囲などは、年々向上しているが、プリンタの場合
には、印字密度(解像度)で300dpiないし720
dpi程度、粒径で数十ミクロンに留まっており、銀塩
写真の表現力(フィルム上では解像度で数千dpiと言
われる)との間の隔たりは未だ大きい。
るドット密度の低い領域では、ドットがまばらに形成さ
れ(いわゆる粒状化)、これが目に付いてしまう。そこ
で、印刷品位の更なる向上を目的とし、濃淡インクを用
いた印刷装置および印刷方法が提案されている。これ
は、同一色について濃度の高いインクと低いインクを用
意し、両インクの吐出を制御することにより、階調表現
に優れた印刷を実現しようとするものである。例えば、
特開昭61−108254号公報には、同一色について
濃淡2種類のドットを形成するヘッドを備え、入力され
た画像の濃度情報に応じて、所定のドットマトリックス
内に形成する濃淡ドットの数およびその重なりを制御す
ることで、多階調の画像を記録する記録方法およびその
装置が開示されている。
濃淡インクを用いた印刷装置では、濃度の高いインクと
低いインクとを、元の画像の階調信号に対してどのよう
に対応させるかという点については、特に配慮されてお
らず、画像の階調信号に対して単純に濃度の低いインク
から順に割り当てているに過ぎなかった(例えば、特開
平2−215541号公報、第9図)。
ぞれ別個に独立して決定することも可能である。具体的
には、全く異なる2種類のディザマトリックスを用いた
り、同じマトリツクスであっても、水平、垂直のどちら
かまたは両方の位置をずらしたマトリツクスを用いるな
どの方法である。しかし、これらの場合には、それぞれ
のドット自体について見た場合には、良好なドット分散
牲が得られるとしても、両方のドットについてその全体
を見た場合、ドットの分散牲は必ずしも最適ではなく、
ざらつきやむらの感じられる出力画像になってしまうと
いう問題があった。この問題は、濃淡ドット間だけでな
く、性質が異なるドット、例えば色相が異なるインクに
より形成される2種類以上のドットや、大きさが異なる
2種類以上のドット等の間でも同様であった。
トを併せて見た場合でも、良好なドット分散牲が得ら
れ、高品位な出力画像が得られるドット形成手法を見い
出すことを目的としてなされた。具体的には、本発明
は、性質の異なる2種類以上のドット(例えば濃淡2種
類以上のインクによるドットや色相の異なるインクによ
るドット)を形成可能なヘッドを用い、元の画像の階調
信号に対して、2種類以上のドットを適切に対応させ、
独立に適用されるディザ法により、適切なドットを形成
することを目的とする。
かる目的を達成するため、本願発明は、以下の構成を採
用した。まず、本発明の印刷装置は、性質が異なる2種
類以上のドットを、対象物上に記録可能なヘッドを備
え、該ドットの分布により多階調の画像を記録可能な印
刷装置であって、印刷すべき画像の階調信号を画素毎に
順次入力する入力手段と、前記入力した階調信号に基づ
いて、各画素毎に、前記性質が異なる2種類以上のドッ
トの各々についての記録率を求める記録率決定手段と、
前記性質が異なる2種類以上のドットのうち一種類のド
ットについて該決定された記録率を、予め用意したディ
ザパターンに対応した閾値マトリックスと比較して、該
画素に対応した位置に、該一種類のドットを形成するか
否かを判断する第1のドット形成判断手段と、前記性質
が異なる他の種類のドットについて決定された記録率
を、前記閾値マトリクスと比較して、前記一種類のドッ
トを形成すると判断した画素に対応する位置を除いて該
画素に対応した位置に該他の種類のドットを形成するか
否かを判断する第2のドット形成判断手段と、前記第
1,第2のドット形成判断手段の判断結果に基づいて、
前記ヘッドを駆動して、性質が異なる2種類以上のドッ
トを形成するヘッド駆動手段とを備えたことを要旨とし
ている。
像記録方法は、性質が異なる2種類以上のドットを、対
象物上に記録可能なヘッドを備えた印刷装置において、
該ドットの分布により多階調の画像を記録する画像記録
方法であって、印刷すべき画像の階調信号を画素毎に順
次入力し、前記入力した階調信号に基づいて、各画素毎
に、前記性質が異なる2種類以上のドットの各々につい
ての記録率を求め、前記性質が異なる2種類以上のドッ
トのうち一種類のドットについて該決定された記録率
を、予め用意したディザパターンに対応した閾値マトリ
ックスと比較して、該画素に対応した位置に、該一種類
のドットを形成するか否かを判断し、前記性質が異なる
他の種類のドットについて決定された記録率を、前記閾
値マトリクスと比較して、前記一種類のドットを形成す
ると判断した画素に対応する位置を除いて該画素に対応
した位置に該他の種類のドットを形成するか否かを判断
し、前記ドット形成についての両判断結果に基づいて、
前記ヘッドを駆動して、性質が異なる2種類以上のドッ
トを形成することを要旨としている。
した階調信号に基づいて、まず各画素毎に、性質が異な
る2種類以上のドットの各々についての記録率を求め
る。決定された各画素についてのある種類のドットの記
録率を、予め用意したディザパターンに対応した閾値マ
トリックスと比較することで、その画素に対応した位置
に、その種類のドットを形成するか否かを判断する。性
質が異なる他の種類のドットについては、そのドットに
ついて決定された記録率を、閾値マトリックスと比較し
て、先に一種類のドットを形成すると判断した画素に対
応する位置を除いて画素に対応した位置に、他の種類の
ドットを形成するか否かを判断する。こうした両判断の
結果に基づいて、ヘッドを駆動して、性質の異なる2種
類以上のドットを形成する。
り、ディザ法で各画素のドットのオン・オフは決定され
ることになり、高速にハーフトーン処理がなされること
になる。しかも、性質が異なる2種類以上のドットにつ
いて同一の閾値マトリックスを用いることができる。
るようなディザマトリックスを選択したが、必要とする
ドットの分布の特性に応じて、所望のディザマトリック
スを選択すればよいことは自明である。
実現するプログラムの少なくとも一部を記録した記録媒
体の発明は、性質が異なる2種類以上のドットを、対象
物上に記録可能なヘッドを備えた印刷装置に接続された
コンピュータにより機械読み取り可能であり、該ドット
の分布により多階調の画像を記録するプログラムを記録
した記録媒体であって、印刷すべき画像の階調信号を画
素毎に順次入力する機能、前記入力した階調信号に基づ
いて、各画素毎に、前記性質が異なる2種類以上のドッ
トの各々についての記録率を求めるする機能、前記性質
が異なる2種類以上のドットのうち一種類のドットにつ
いて該決定された記録率を、予め用意したディザパター
ンに対応した閾値マトリックスと比較して、該画素に対
応した位置に、該一種類のドットを形成するか否かを判
断するする機能、前記性質が異なる他の種類のドットに
ついて決定された記録率を、前記閾値マトリクスと比較
して、前記一種類のドットを形成すると判断した画素に
対応する位置を除いて該画素に対応した位置に該他の種
類のドットを形成するか否かを判断するする機能をコン
ピュータに実現させるプログラムを記録したことを要旨
としている。
M、RAM、フレキシブルディスク、CD−ROM、メ
モリカード、その他の光磁気ディスクなど、様々な媒体
を考えることができる。もとより、バーコード等が記録
された紙や所定のコード体系に従ってパンチ孔等があけ
られたカードなども含まれる。また、上述した記録媒体
には、ドットを形成するか否かを判断するプログラムが
記録されているが、判断されたドットの形成の可否に従
って、ヘッドにおけるインク吐出等の制御を行なうプロ
グラムが、プリンタやコンピュータにファームウェアの
形で予め用意される場合には、記録媒体には、ヘッドを
制御するプログラムを用意する必要はない。ドットの形
成を判断する機能までで足りるからである。これらのフ
ァームウェアが用意されていない場合あるいは独自にこ
れらの処理に相当するプログラムを用意する場合等に
は、ドットを形成するか否かの判断に従って、ヘッドか
らのインクの吐出を制御する信号を出力するプログラム
を、記録媒体に併せて記録するものとしても良い。な
お、これらの各プログラムは、単一の記録媒体に記録し
ておく必要はなく、分離されたいくつかの媒体に分けて
記録しても差し支えない。もとより、所定の暗号化や圧
縮を行なって記録することも差し支えない。
は、機械読み取りされてコンピュータにより実行され
る。コンピュータは、このプログラムを実行し、ドット
の形成について判断する。判断結果に基づいて、印刷機
に備えられたヘッドが駆動され、上記の画像記録方法が
実現される。
て、一種類のドットを形成すると判断した画素に対応す
る位置を除いて他の種類のドットを形成するか否かを判
断することは、他の種類のドットの記録率を、先の比較
に用いた一種類のドットの記録率により修正した上で、
先の比較と同じ閾値マトリックスと比較することによ
り、容易に実現することができる。
ットの記録率に、一種類のドットについての比較に用い
た記録率を加えることにより行なうことができる。ある
いは、記録率の修正は、他の種類のドットについて比較
を行なう際の閾値マトリックスから、一種類のドットに
ついての比較に用いた記録率に対応する値を減算するこ
とにより行なうこともできる。いずれの場合も、先に判
断する一種類のドットについてドットが形成されやすい
側から、順に必要な数のドットを除いて、他の種類のド
ットの形成の判断を行なうことになり、両ドットの形成
位置が重なることがない。
ることにより同様の効果を得ることも可能である。例え
ば、第2のドット形成判断手段において、閾値マトリッ
クスの各閾値の大小を入れ替えた閾値マトリックスを用
意し、このマトリックスの各閾値と他の種類のドットの
記録率とを比較するものとすればよい。
ドットの形成の判断に適用しても良いが、両ドットの記
録率が100[%]を越えるまでは、同じ閾値マトリッ
クスを用いるものとし、第1のドット形成判断手段がド
ットの形成を判断する一種類のドットの記録率と、前記
第2のドット形成判断手段がドットの形成を判断する他
の種類のドットの記録率との和が、100[%]を越え
るか否かを判断し、両ドットの記録率の和が100
[%]を越えていると判断された場合に限って、閾値マ
トリックスの各閾値の大小を入れ替えた閾値マトリック
スと他の種類のドットの記録率との比較を行なうものと
することも可能である。この場合には、両ドットの連続
性を確保した上で、両ドットの記録率が100[%]を
越える場合の対応をとることができる。
分布の関係について補足する。上記の発明によれば、性
質が異なる2種類以上のドットによる記録を全体として
見た場合、ドットの分布に所望の特性を与えることが容
易となる。以下、ドットの分散性を良好なものとする場
合を例に挙げて説明する。まず最初にオン・オフを決定
する方のインクに関しては、このインクだけを単独で多
値化するのと同等であり、分散性に優れたディザマトリ
ックスを用いれば、容易に良好な分散性が得られる。本
発明ではさらに、その後に多値化するインクは、ディザ
マトリックスで言うと、最初に多値化してオンになった
番号の続き番号の順で2番目に多値化するインクについ
ての画素がオンになってゆくため、トータルで見た場合
のドット分散性が非常に良好なものとなるのである。こ
の場合、2番目に多値化したインクのドット分布を単独
で見ると、このインクのドットを第1のインクとは別個
に独立して多値化したほうが良い分散牲が得られるかも
しれないが、濃淡両方のインクによるドットの分布をト
ータルで見た時の分散性が向上する効果はそれよりもは
るかに大きく、画質は大幅に向上する。
リックスを2種類以上のドットが共有し、一種類のドッ
トが占有したドットを避け、かつドットが形成されやす
い順に、次の他の種類のドットを形成してゆくことにな
る。こうした場合に、三番目以降のドットの形成位置と
しては、同じ順に判断して行くという手法と、閾値マト
リックスをもっともドットが生じにくい側から順に用い
て行くという手法とを考えることができる。
面積当たりの濃度の異なる2種類以上のドットを考える
ことができる。この場合には、ヘッドは、単位面積当た
りの濃度の異なる2種類以上のドットを形成可能である
ことが望ましい。単位面積当たりの濃度か異なる2種類
以上のドットとしては、大きさが同じで濃度が異なるド
ットを考えることもできるし、濃度が同じで大きさが異
なるドットを考えることもできる。あるいは、濃度が同
じで吐出量が異なるドットであり、重ね打ちにより濃度
を異ならせたドットを考えることもできる。
ンタ装置などでは、濃度が高い側のインクのドットのほ
うが濃度の低いインクによるドットよりも、ドットが目
立ちやすい。このようなケースで組織的ディザマトリッ
クスとして、ペイヤー型マトリックスやプルーノイズマ
スクのようなドツト分散型のディザマトリックスを用い
る場合には、濃度が高い側の種類のドットについて、そ
のオン・オフを最初に判断することがより望ましい。こ
れは、先に説明したように、先にオン・オフを決定した
側の方がより良好なドット分散性が得らるからで、目立
ちやすい濃ドットは単独でも良好な分散性が得られるよ
うに先に2値化し、目立ちにくい淡ドットは、単独での
分散性よりも、トータルでの分散性を重視してオン・オ
フを決定することで、理想的な出カ結果が得られるので
ある。
しては、色相が異なる2種類以上のドットを考えること
もできる。この場合には、ヘッドは、色相が異なる2種
類以上のインク、例えばブラック,シアン,マゼンタ,
イエロなどのインクのうちの少なくとも2種類を吐出し
て、各色相のドットを形成可能であることが望ましい。
もとより、ヘッドは各色毎に分離されたものでも良い
し、インクカートリッジと一体化されたものでも良い。
分散型の閾値マトリックスとすることができる。分散型
の閾値マトリックスを用いると、ドット形成の分散性が
向上し、見た目のざらつき感などを低減することができ
る。
るヘッドとしては、インク通路に設けられた電歪素子へ
の電圧の印加によりインクに付与される圧力によってイ
ンク粒子を吐出する機構を備えたものや、インク通路に
設けられた発熱体への通電により発生する気泡により該
インク通路のインクに付与される圧力によってインク粒
子を吐出する機構を備えたものなど、種々の構成を採用
可能である。また、熱転写や熱昇華型の機構によりドッ
トを形成するヘッドを採用することも可能である。
質のドットについてのドット形成の判断を先に行なうか
は、画像処理の目的に応じて異なるが、単位面積当たり
の濃度が高い側の種類のドットについての判断を先に行
なうものとしても良いし、単位面積当たりの濃度が低い
側の種類のドットについての判断を先に行なうものとす
ることも可能である。
濃淡インクにより形成されるドットを用いた場合には、
濃淡インクは少なくとも2種類のインクからなり、濃度
が低い側のインクの染料濃度は、濃度が高い側のインク
の染料濃度の略1/4とすることができる。この程度の
濃度比にしておくことにより、濃淡2種類以上のドット
を形成した場合の見た目、特に低濃度領域から高濃度領
域へのつなぎ目がスムースになる。
なくともシアン,マゼンタの何れかについて濃淡2種類
のインクを吐出可能なヘッドを設け、シアンもしくはマ
ゼンタについて濃淡2種類のドットを形成することも実
用的である。
て、色相が異なる2種類以上のドットを用いる場合に
は、視覚上の影響の大きい側の色相のドットについての
判断を先に行なうものとしても良い。
イエロ,ブラックのインクのドットを用いた画像の記録
が可能である場合には、これらの色のインクのうち、ブ
ラックのドットについての判断を一種類のドットについ
ての判断として先に行ない、イエロのドットについて判
断を他の種類のドットについての判断として行なうこと
も好適である。イエロは、明度か高く視覚上目立たない
ので、ブラックと共にディザ法でドット形成を判断して
も、画質を劣化させにくいからである。
ンタ,イエロ,ブラックのインクのドットを用いた画像
の記録が可能である場合には、ブラックのドットについ
ての判断の後で、色相が異なる他の種類のドットとし
て、シアンまたはマゼンタのインクのドットについて判
断を行なうものとしても良い。
ついて、ドット形成の判断を上述した通りに行なう場
合、更にイエロのインクについてドット形成を行なうか
否かを判断し、イエロのインクについてドットを形成す
ると判断したとき、ブラックのインクのドットの形成位
置を避けて、イエロのドットの形成位置を決定するもの
とすることが望ましい。イエロは、明度が高いので、ブ
ラックのインクと重なる位置に形成したのでは、視覚上
の効果がないからである。
も含んでいる。第1の態様は、印刷装置の入力手段,第
1のドット形成判断手段,第2のドット形成判断手段の
うちの一つまたは関連するいくつかの手段を、印刷装置
の筐体内部ではなく、印刷しようとする画像を出力する
装置の側に置く構成である。第1,第2のドット形成判
断手段等は、ディスクリートな回路によっても実現可能
であるが、CPUを中心とした算術論理演算回路におけ
るソフトウェアによっても実現可能である。後者の場合
には、印刷しようとする画像を出力する側、例えばコン
ピュータ側にドットの生成に関する処理まで行なわせ、
印刷装置の筐体内には、生成されたドットを、ヘッドか
らのインクの吐出を制御して、用紙上などに形成する機
構のみを収納する形態も考えることができる。もとよ
り、これらの手段を適当な箇所で二つのグループに分
け、その一方を、印刷装置の筐体内で実現し、残りを、
画像を出力する側で実現すると言った構成も可能であ
る。
ュータ上で実現するプログラムを通信回線を介して供給
する供給装置としての形態である。
された印刷物の形態である。即ち、性質が異なる2種類
以上のドットを、対象物上に記録可能なヘッドを備えた
印刷装置において、該ドットの分布により多階調の画像
を記録する画像記録方法により画像が記録された印刷物
であって、印刷すべき画像の階調信号を画素毎に順次入
力し、前記入力した階調信号に基づいて、各画素毎に、
前記性質が異なる2種類以上のドットの各々についての
記録率を求め、前記性質が異なる2種類以上のドットの
うち一種類のドットについて該決定された記録率を、予
め用意したディザパターンに対応した閾値マトリックス
と比較して、該画素に対応した位置に、該一種類のドッ
トを形成するか否かを判断し、前記性質が異なる他の種
類のドットについて決定された記録率を、前記閾値マト
リクスと比較して、前記一種類のドットを形成すると判
断した画素に対応する位置を除いて該画素に対応した位
置に該他の種類のドットを形成するか否かを判断し、前
記ドット形成についての両判断結果に基づいて、前記ヘ
ッドを駆動して、性質が異なる2種類以上のドットを形
成させた結果得られた印刷物の形態を考えることができ
る。
の状態を、低濃度領域から高濃度まで順に解析すれば、
同じディザマトリックスを用いることによりドット展開
の連続性を保持したまま、両ドットが重なり合うことな
く各ドットが形成されていることが分かる。なお、上述
した本発明の印刷装置により印刷した印刷物も発明の実
施の形態として考えることができる。
て説明する。図1は、本発明の一実施例としての印刷装
置の構成を示すブロック図である。図示するように、コ
ンピュータ90にスキャナ12とカラープリンタ20と
が接続されており、このコンピュータ90に所定のプロ
グラムがロードされ実行されることにより、全体として
印刷装置として機能する。印刷装置としてのハードウェ
アは、通常のコンピュータ90である。図示するよう
に、このコンピュータ90は、プログラムに従って画像
処理に関わる動作を制御するための各種演算処理を実行
するCPU81を中心に、バス80により相互に接続さ
れた次の各部を備える。ROM82は、CPU81で各
種演算処理を実行するのに必要なプログラムやデータを
予め格納しており、RAM83は、同じくCPU81で
各種演算処理を実行するのに必要な各種プログラムやデ
ータが一時的に読み書きされるメモリである。入力イン
ターフェイス84は、スキャナ12やキーボード14か
らの信号の入力を司り、出力インタフェース85は、プ
リンタ20へのデータの出力を司る。CRTC86は、
カラー表示可能なCRT21への信号出力を制御し、デ
ィスクコントローラ(DDC)87は、ハードディスク
16やフレキシブルドライブ15あるいは図示しないC
D−ROMドライブとの間のデータの授受を制御する。
ハードディスク16には、RAM83にロードされて実
行される各種プログラムやデバイスドライバの形式で提
供される各種プログラムなどが記憶されている。このほ
か、バス80には、シリアル入出力インタフェース(S
IO)88が接続されている。このSIO88は、モデ
ム18に接続されており、モデム48を介して、公衆電
話回線PNTに接続されている。コンピュータ90は、
このSIO88およびモデム18を介して、外部のネッ
トワークに接続されており、特定のサーバーSVに接続
することにより、画像処理に必要なプログラムをハード
ディスク76にダウンロードすることも可能である。ま
た、必要なプログラムをフレキシブルディスクFDやC
D−ROMによりロードし、コンピュータ90に実行さ
せることも可能である。
る。図示するように、このプリンタ20は、紙送りモー
タ22によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモ
ータ24によってキャリッジ30をプラテン26の軸方
向に往復動させる機構と、キャリッジ30に搭載された
印字ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形
成を制御する機構と、これらの紙送りモータ22,キャ
リッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネル3
2との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成さ
れている。
2の回転をプラテン26のみならず、図示しない用紙搬
送ローラに伝達するギヤトレインを備える(図示省
略)。また、キャリッジ30を往復動させる機構は、プ
ラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ30を摺動
可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24と
の間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、
キャリッジ30の原点位置を検出する位置検出センサ3
9等から構成されている。
構成を示したのが、図3である。図示するように、この
制御回路40は、周知のCPU41,プログラムなどを
記憶したP−ROM43,RAM44,文字のドットマ
トリックスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG)
45などを中心とする算術論理演算回路として構成され
ており、この他、外部のモータ等とのインタフェースを
専用に行なうI/F専用回路50、このI/F専用回路
50に接続されヘッド28を駆動するヘッド駆動回路5
2、同じく紙送りモータ22およびキャリッジモータ2
4を駆動するモータ駆動回路54を備える。また、I/
F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵
しており、コネクタ56を介してコンピュータに接続さ
れて、コンピュータが出力する印刷用の信号を受け取る
ことができる。コンピュータからの画像信号の出力につ
いては後述する。
ャリッジ30に搭載された印字ヘッド28によるインク
の吐出原理について説明する。図4は、キャリッジ30
の形状を示す斜視図である。また、図5は、キャリッジ
30の下部に配列された印字ヘッド28における各色イ
ンクを吐出するノズル部分を示す平面図である。図4に
示すように、キャリッジ30は、略L字形状をしてお
り、図示しない黒インク用カートリッジとカラーインク
用カートリッジ70(図6参照)とを搭載可能であっ
て、両カートリッジを装着可能に仕切る仕切板31を備
える。キャリッジ30の下部の印字ヘッド28には計6
個のインク吐出用ヘッド61ないし66が形成されてお
り、キャリッジ30の底部には、この各色用ヘッドにイ
ンクタンクからのインクを導く導入管71ないし76が
立設されている。キャリッジ30に黒インク用のカート
リッジおよびカラーインク用カートリッジ70を上方か
ら装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導
入管71ないし76が挿入される。
る。図7に示すように、インク用カートリッジ70がキ
ャリッジ30に装着されると、毛細管現象を利用してイ
ンク用カートリッジ内のインクが導入管71ないし76
を介して吸い出され、キャリッジ30下部に設けられた
印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし66に導かれ
る。なお、初めてインクカートリッジが装着されたとき
には、専用のポンプによりインクを各色ヘッド61ない
し66に吸引する動作が行なわれるが、本実施例では吸
引のためのポンプ、吸引時に印字ヘッド28を覆うキャ
ップ等の構成については図示および説明を省略する。
び図7に示したように、各色毎に32個のノズルnが設
けられており、各ノズル毎に電歪素子の一つであって応
答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ
素子PEとノズルnとの構造を詳細に示したのが、図8
である。図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルn
までインクを導くインク通路68に接する位置に設置さ
れている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印
加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネ
ルギの変換を行なう素子である。本実施例では、ピエゾ
素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧
を印加することにより、図8下段に示すように、ピエゾ
素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68
の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体
積は、ピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮
分に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルnの
先端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラ
テン26に装着された用紙Pに染み込むことにより、印
刷が行なわれることになる。
いし66の配列は、上述したピエゾ素子PEを配置する
関係上、図5に示したように、2つのヘッドを一組とし
て、3組に分けて配設されている。黒インク用カートリ
ッジに近接した側の端に黒インク用のヘッド61が配設
されており、その隣がシアン用のインクヘッド62であ
る。また、この組に隣接するのが、シアン用インクヘッ
ド62に供給されるシアンインクより濃度の低いインク
(以下、ライトシアンインクと呼ぶ)用のヘッド63と
マゼンタ用のインクヘッド64である。更にその隣の組
には、通常のマゼンタインクより濃度の低いインク(以
下、ライトマゼンタインクと呼ぶ)用のヘッド65と、
イエロ用のヘッド66とが配置されている。各インクの
組成および濃度については後述する。
実施例のプリンタ20は、紙送りモータ22によりプラ
テン26その他のローラを回転して用紙Pを搬送しつ
つ、キャリッジ30をキャリッジモータ24により往復
動させ、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし
66のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を
行ない、用紙P上に多色の画像を形成する。なお、プリ
ンタ20は、図9に示すように、コンピュータ90など
の画像形成装置からコネクタ56を介して受け取った信
号に基づいて、多色の画像を形成する。この例では、コ
ンピュータ90内部で動作しているアプリケーションプ
ログラムは、画像の処理を行ないつつビデオドライバ9
1を介してCRTディスプレイ93に画像を表示してい
る。このアプリケーションプログラム95が、印刷命令
を発行すると、コンピュータ90のプリンタドライバ9
6が、画像情報をアプリケーションプログラムから受け
取り、これをプリンタ20が印字可能な信号に変換して
いる。図9に示した例では、プリンタドライバ96の内
部には、アプリケーションプログラム95が扱っている
画像情報をドット単位の色情報に変換するラスタライザ
97、ドット単位の色情報に変換された画像情報(階調
データ)に対して画像出力装置(ここではプリンタ2
0)の発色の特性に応じた色補正を行なう色補正モジュ
ール98、色補正された後の画像情報からドット単位で
のインクの有無によりある面積での濃度を表現するいわ
ゆるハーフトーンの画像情報を生成するハーフトーンモ
ジュール99が備えられている。これらの各モジュール
の動作は、周知のものなので、説明は原則として省略
し、本発明に関連するハーフトーンモジュール99の内
容については、後述する。
20は、その印字ヘッド28に、いわゆるCMYKの4
色のインク以外に、ライトシアンインクとライトマゼン
タインク用のヘッド63,65を備える。これらのイン
クは、図10にその成分を示すように、通常のシアンイ
ンクおよびマゼンタインクの染料濃度を低くしたもので
ある。図示するように、通常濃度のシアンインク(図1
0中C1で示す)は、染料であるダイレクトブルー99
を3.6重量パーセント、ジエチレングリコール30重
量パーセント、サーフィノール465を1重量パーセン
ト、水65.4重量パーセントとしたものであるのに対
して、ライトシアンインク(図10中C2で示す)、染
料であるダイレクトブルー99を、シアンインクC1の
1/4である0.9重量パーセントとし、粘度調整のた
めにジエチレングリコールを35重量パーセント、水を
63.1重量パーセントに変更したものである。また、
通常濃度のマゼンタインク(図10中M1で示す)は、
染料であるアシッドレッド289を2.8重量パーセン
ト、ジエチレングリコール20重量パーセント、サーフ
ィノール465を1重量パーセント、水79重量パーセ
ントとしたものであるのに対して、ライトマゼンタイン
ク(図10中M2で示す)は、染料であるアシッドレッ
ドを、マゼンタインクM1の1/4である0.7重量パ
ーセント、ジエチレングリコール25重量パーセント、
水74重量パーセントに変更したものである。
クYと、ブラックインクKは、染料としてダイレクトイ
エロ86とフードブラック2とを用い、それぞれ1.8
重量パーセント、4.8重量パーセントとしたものであ
る。いずれのインクも、粘度がおよそ3[mPa・s]
程度に調整されている。本実施例では、各色インクの粘
度の他、表面張力も同一に調整しているので、各色ヘッ
ド毎のピエゾ素子PEの制御を、ドットを形成するイン
クに拠らず同一にすることができる。
を図11に示した。図11の横軸はプリンタの記録解像
度に対する記録率であり、ノズルnから吐出したインク
粒子Ipにより白色の用紙Pにドットを記録した割合を
示している。即ち、記録率100とは、用紙Pの全面が
インク粒子Ipにより覆われた状態を示している。本実
施例では、シアンインクC1に対してライトシアンイン
クC2は、染料の濃度が重量パーセントで約1/4とし
ており、このときの両インクの明度は、ライトシアンイ
ンクC2の記録率が100パーセントの場合の明度が、
シアンインクC1の記録率が約35パーセントの場合の
明度と等しくなっている。この関係は、マゼンタインク
M1,ライトマゼンタインクM2においても同様であ
る。濃度の異なるインクが同一明度となる記録率の割合
は、両インクを混在して印刷した場合の混色の美しさの
点から定めたものであるが、実用上は、20ないし50
パーセントの範囲に調整することが望ましい。この関係
を、両インクにおける染料の重量パーセントの割合で表
現すると、濃度の高いインク(シアンインクC1および
マゼンタインクM1)における染料の重量パーセントに
対して、濃度の低いインク(ライトシアンインクC2お
よびライトマゼンタインクM2)における染料の重量パ
ーセントの関係を、後者が前者の約1/5ないし1/3
程度に調整することとほぼ等価である。
ンモジュール99内の処理に沿って、本実施例のプリン
タ20における濃淡インクを用いた印刷の様子について
説明する。図12は、ハーフトーンモジュール99がデ
ィザ法により行なうハーフトーン処理の概要を示すフロ
ーチャートである。図示するように、印刷の処理が開始
されると、一つの画像の左上隅を原点として各画素を順
にスキャンし、まず色補正モジュール98から、キャリ
ッジ30のスキャン方向に沿った順に、一つの画素の色
補正済みの階調データDS(CMYK各8ビット)を入
力する(ステップS100)。
印刷が行なわれるものとして説明するが、実際には多色
の印刷が行なわれることになり、マゼンタについては、
濃度の高いマゼンタインクM1と濃度の低いライトマゼ
ンタインクM2とにより、濃ドットおよび淡ドットが形
成される。イエロについては、イエロインクYによりド
ットが形成され、黒色についてはブラックインクKによ
りドットが形成されることになる。また、所定の領域内
に異なる色のインクによるドットが形成される場合に
は、混色による色の再現性を良好なものとするために必
要な制御、例えば異なる色のドットを同位置箇所に印刷
しないものとする制御などが行なわれるが、ここではこ
れらの説明は省略する。
濃ドットと淡ドットの記録率Rn,Rtを、図13を参
照して決定する処理を行なう(ステップS110)。例
えば入力した階調データDSが、96/255であれ
ば、淡ドットの記録率Rtは148/255、濃ドット
の記録率Rnは18/255として決定される。なお、
図11では、記録率はパーセントとして示したが、図1
3では、ハーフトーン処理ルーチンでの使用する値が直
接参照できるように、100パーセントを255とする
絶対値で示してある。
ための閾値マトリックスTMを参照する処理を行なう
(ステップS120)。即ち、濃ドットのオン・オフを
判定するための閾値Dref を読みとるのである。この閾
値Dref は、着目した画素に濃インクによるドットを形
成するか否かの判定値であって、単純に127程度に固
定することもできる。本実施例では、この閾値の設定に
分散型ディザの閾値マトリックスを採用し、特に64×
64程度の大域的マトリックス(ブルーノイズマトリッ
クス)を利用し、組織的ディザ法を適用した。従って、
濃ドットのオンオフを定める閾値Dref1は、着目する画
素毎に異なった値となる。図14最上覧(A)に、組織
的ディザ法における閾値の考え方を示す。図14では、
マトリックスの大きさは図示の都合上4×4としたが、
実施例では、64×64の大きさのマトリックスを用い
た。
大域的マトリックス(ブルーノイズマトリックス)の一
部を示す。このマトリックスは、その内部のいずれの1
6×16の領域をとっても閾値(1〜255)の出現に
偏りがないように閾値を決めている。閾値の決め方は、
次の通りである。 まず、64×64=4096の升目に1〜4096ま
での数値をバラバラに配置する。 次に各升目の数値を、4096/255=16.06
で除算する。 最後に除算結果に値1を加えて少数点以下を切り捨て
る。 この結果、各升目には、1〜255までの数値が配置さ
れることになる。なお、各1〜255までの各数値の出
現頻度は16回もしくは17回である。こうした大域的
なマトリックスを用いると、疑似輪郭などの発生が抑制
される。分散型ディザとは、その閾値マトリックスによ
り決定されるドットの空間周波数が高いものであり、ド
ットが領域内でバラバラに発生するタイプを言う。具体
的には、Beyer型の閾値マトリックスなどが知られ
ている。分散型のディザを採用すると、濃ドットの発生
がバラバラに行なわれるので、濃淡ドットの分布が偏ら
ず、画質が向上する。
その画素の閾値Dref を読みとった後、その画素の濃ド
ットの記録率Rnと閾値Dref とを比較する処理を行な
う(ステップS130)。比較の結果、濃ドット記録率
Rnが閾値Dref 以上であると判断された場合には、こ
の画素に対応する位置に濃インクによるドットを形成す
る処理を行ない(ステップS140)、一つの画素につ
いてのハーフトーン処理を終了する。
ref より小さいと判断された場合には、次に淡ドットに
ついて判断すべく、まず淡ドット記録率Rtを修正する
処理を行なう(ステップS150)。淡ドット記録率R
tの修正は、淡ドット記録率Rtに濃ドット記録率Rn
を加算することにより行なった。この様子を、図14中
欄(B)左側に示した。なお、淡ドット記録率Rtの修
正は、対応する閾値Dref を濃ドット記録率Rnだけ低
下することにより行なっても良い。
ン・オフの判断に用いた閾値Drefとを比較する処理を
行なう(ステップS160)。本実施例では、淡ドット
の記録率Rtを修正しているので、閾値Dref は変更す
る必要がなく、ステップS120で読み込んだ閾値Dre
f をそのまま用いることができる。比較の結果、修正さ
れた淡ドット記録率RRが閾値Dref 以上であると判断
された場合には、この画素に対応する位置に淡インクに
よるドットを形成する処理を行ない(ステップS17
0)、一つの画素についてのハーフトーン処理を終了す
る。なお、記録率RRの方が閾値Dref より小さけれ
ば、ドットの形成を行なうことなく、その画素について
の処理を終了する。以上で一つの画素についての処理が
完了するから、その後、次の画素に移動して、上述した
ステップS100以下の処理を繰り返す。こうしたハー
フトーン処理の結果、図14右下欄(C)に示したよう
に、濃ドットと淡ドットとが重なることなく形成され
る。しかも、淡ドットと濃ドットは同じ閾値マトリック
スを用いて、オン・オフの判断を行なっており、淡ドッ
トのオン・オフを判断する際には、濃ドットの記録率を
加えて判断している。閾値マトリックスは、閾値マトリ
ックスに対応した所定範囲全体の階調を次第に高くして
ゆくとき、全体の階調の増加に対応してドットがオンに
なってゆく順序を設定していると見ることができる。従
って、本実施例では、閾値マトリックスが定める順序に
従って、まず濃ドットが上述した順番でオンにされ、淡
ドットは、その同じ順番に従い、濃ドットがオンにされ
たドットを除いて、順次オンにされる。この結果、濃ド
ットの分散性はもとより、両ドットを併せたドットの分
散性も、共に良好なものとなっている。本来、濃ドット
は淡ドットと比べて目立つので、濃ドットの分散性を優
先し、淡ドットについては、濃淡両ドット全体での分散
性が良好となるようオン・オフを決めているのである。
行なわれることになるが、この様子をシアンインクC1
とライトシアンインクC2とについて模式的に示したの
が、図16である。実際の処理では64×64の大域的
ディザ法を用いているが、説明の便を図って、図16で
は4×4のディザパターンを示した。この場合の閾値マ
トリックスを図16(a)に示した。入力された階調デ
ータが低い領域(実施例では、階調データが0/255
〜63/255の領域)では、図16(b),(c)に
示すように、ライトシアンインクC2によるドットだけ
が形成され、かつ階調データが高くなるにつれて、所定
の領域内に存在する淡ドットの割合は、閾値マトリック
スTMの各閾値Dref が小さい箇所から順に増加して行
く。
施例では64/255以上の領域)では、図16(d)
に示すように、淡ドットの割合も増加するが濃ドットの
記録も開始され、徐々に増加する。更に、階調データD
Sが高い領域(実施例では、95/255以上の領域)
では、図16(e)に示すように、濃ドットは増加し、
淡ドットの割合は減少して行く。
は、191/255以上の領域)となると、淡ドットの
形成は行なわれなくなり、図16(f)に示すように、
濃ドットだけが形成される。階調データが最大となれ
ば、図16(g)に示すように、濃ドットによる記録率
が255/255(100パーセント)となり、用紙P
の全面が濃度の高いインク(シアンインクC1)により
印刷されることになる。
の高いインクによるドット(濃ドット)を形成するか否
かについて、濃ドットの記録率Rnに基づいてディザ法
により決定し、その後、淡ドットを形成するか否かを、
同じディザ法により決定している。このとき、淡ドット
の記録率Rtを濃ドットの記録率Rnだけ嵩上げしてか
ら閾値マトリックスの閾値Dref と比較しているので、
同一のディザパターンを用いながら、濃ドットと淡ドッ
トが重なることがない。しかも、ディザ法を採用してい
るので、誤差拡散などの手法と比べてハーフトーン処理
の高速化を図ることができる。また、濃ドットと淡ドッ
トを形成するか否かの判断に、同一の閾値マトリックス
TMを用いることができるので、閾値マトリックスTM
を記憶するための容量が小さくてすむ上、閾値マトリッ
クスTMを参照する回数を減らし、高速なハーフトーン
処理を実現することができる。
率は、図13のグラフに定めた通りとなる。したがっ
て、図13のグラフにおける階調データDSと濃淡ドッ
トの記録率Rn,Rtとの関係を適切に設定することに
より、濃淡ドットの分布が見た目に違和感がなく、階調
表現に優れた分布となるよう設定することが容易であ
る。
C2とシアンインクC1の記録率を図13に示したもの
としたことにより、次の特徴が得られた。 (1)入力される階調データDSが低い領域(実施例で
は、0/255から63/255)では、ライトシアン
インクC2のみが記録される。その記録率は、階調デー
タの大きさに応じて単調増加する。 (2)入力される階調データの増加に応じて大きな値と
なるライトシアンインクC2の記録率Rtが最大値(実
施例では148/255)となるよりも以前から、階調
データの増加に応じて、濃度の高いインクであるシアン
インクC1によるドットの形成が開始され、その記録率
Rnが徐々に増加する。実施例では、入力される階調デ
ータが63/255を越えると、シアンインクC1によ
るドットが形成されることになる。なお、ライトシアン
インクC2による記録率が最大となる階調データの値
は、実施例では96/255である。
最大値となる値より階調データが大きくなると、ライト
シアンインクC2の記録率は急速に低減する。一方、シ
アンインクC1の記録率は、階調データの増大にほぼ比
例して増加する。実施例では、階調データが127/2
55を越えるとライトシアンインクC2の記録率は急減
し、階調データが191/255を越えると、その記録
率はほぼ0となる。 (4)ライトシアンインクC2の記録率がほぼ0となる
値より階調データが大きな領域では、シアンインクC1
の記録率は、階調データの増加に応じて最大値100パ
ーセントまで順次増加するが、それ以前の領域と比べる
と、階調データの増加に対する記録率の増加の割合は、
やや低くなっている。
たプリンタ20では、濃度の低いインク(図13ではラ
イトシアンインクC2)による淡ドットの記録率が最大
となる階調データ以下の領域から濃度の高いインク(図
13ではシアンインクC1)による濃ドットの形成を開
始しているので、淡ドットによる記録から濃ドットによ
る記録へのつなぎ目における混色が極めてスムースであ
り、印刷の品質が極めて高いという特徴を有する。
ンクの記録率が最大となる階調データ以下の領域から開
始しているので、淡インクについては、その記録率の最
大を60パーセント程度にすることができる。この結
果、階調が低い領域で淡インクによるベタ塗りの状態が
生じることがなく、この近傍の階調で疑似輪郭が生じる
と言ったことがない。また、濃インクによるドットの分
布の自由度が高く、見た目に違和感のない綺麗な分布と
することができる。即ち、濃度の高いインクと低いイン
クとが混じり始める階調近傍の表現が極めて自然なもの
となっている。
より大きな領域では、淡インクの記録率を急速に低下し
ている。従って、階調が大きくなるにつれて、淡インク
のドットは濃インクのドットに置き換えられることにな
り、同一の階調を表現するのに必要なインクのドット
数、即ち吐出量は低減され、全体としてインクの使用量
を低減することができる。淡インクの記録率を急速に低
下する結果、淡インクの記録率は、濃インクの記録率R
nが255/255(=階調データ255)に達するか
なり以前でほぼ0となっている。したがって、画像の階
調が濃い領域を印刷する際、無駄に淡インクを使用する
ことがないばかりか、全体としての吐出インク量を低減
することができるので、用紙に対する単位面積当たりの
インク量の制限という面からも好ましい。
が異なる2種類以上のドットを、濃度の異なる2種類の
インクによりドットを形成することで実現した一実施例
について説明したが、濃度の異なる2種類以上のインク
を用いた態様は、上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、濃度の異なる三種類以上のインクを用いる
ことも可能である。この場合は、インクの染料濃度の比
を、等比級数的(1:n:2×n・・)としてもよい
し、累乗的な関係(1:n2 :n4 ・・)としてもよ
い。なお、ここでn=2,3・・・(2以上の正の整
数)である。また、本実施例では、ドット形成の判断に
ついて組織的ディザ法を用いたが、これらの手法に限定
するものではなく、公知の種々のディザ法を、濃ドット
および淡ドットの判断に適用することができる。更に、
本実施例では、濃ドットの判断を先行したが、淡ドット
の判断を先に行なう構成とすることも可能である。
ついてのみ濃度の異なる2種類のインクを用意したが、
イエロやブラックについても濃度の異なるインクを組み
合わせて用いることも差し支えない。インクは、CMY
Kの組合せに限定されるものではなく、他の組合せに適
用しても差し支えないし、金や銀等の特色について濃度
の異なる2種類以上のインクを用いることも可能であ
る。
に説明する。上記実施例では、濃度の高いインクと低い
インクとを用意し、濃度の高いインクによるドット(濃
ドット)と低いインクによるドット(淡ドット)とを用
紙P上に形成するものとしたが、インク濃度は1種類と
し、ドット径の異なる2種類以上のドットを形成するこ
とによっても同様の効果を得ることができる。用紙P上
に形成されるドットの大きさは、インク吐出用のノズル
の直径やピエゾ素子PEに印可する電圧パルスの強さ
(電圧及び継続時間)等を調整することにより制御する
ことができる。例えば、上記実施例のシアンインクC1
用のノズル62を大径ドット用のノズルとして形成し、
ライトシアンインクC2用のノズル63を小径ドット用
のノズルとして形成すれば、上記実施例の制御を、濃ド
ット→大径ドット、淡ドット→小径ドットと置き換える
ことにより、そのまま実施可能である。この場合、入力
データの階調に応じて、まず大径のドットのオン・オフ
をディザ法等により決定し、その後、小径のドットのオ
ン・オフを誤差拡散の手法を利用しつつ決定する。大径
のドットと小径のドットが形成される様子を、図17に
例示した。この例では、所定範囲内の階調が同じである
場合に大径または小径のドットが形成される順序は閾値
マトリックスで与えられており、この順序に従って、ま
ず大径のドットがこの順序で形成され、小径のドット
は、その順序に従い、大径のドットが形成された場所を
除いて順次形成されることになる。
さ、大径のドットと小径のドットの混在の割合の制御の
容易さなどについては、第1実施例とほぼ同様の効果を
奏する上、用意するインクが各色毎に1種類で済むとい
う利点がある。また、ドット径を変えるドット径変調で
あるため、上記実施例の淡ドットに相当する小径ドット
では、用紙Pに吐出されるインク量が少なくなり、用紙
Pにおける許容可能なインク量であるインクデューティ
の点からも有利である。
場所に印字されることはないから、ノズルは一種類と
し、ピエゾ素子PEに印可する電圧パルスの強さを可変
することで、大径ドットと小径ドットを打ち分ける構成
とすることも可能である。この場合には、ヘッド部28
におけるノズル列の数を減らすことができ、しかも同一
のノズルにより大小のドットを形成するので、大径ドッ
トと小径ドットの印字位置のずれを生じることがない。
ドット径変調についても、大小2段階に限定されるもの
ではなく、3種類以上の径のドットによる印刷も可能で
ある。なお、大径ドットの形成についての判断を先行し
ても良いし、小径ドットの判断を先に行なう構成として
も良い。
る。第3実施例の印刷装置では、ブラックのインクによ
るドットとイエロのインクによるドットとが同じディザ
マトリックスTMを共有して、ドット形成の判断を行な
っている。図18は、第3実施例においてハーフトーン
モジュール99がディザ法により行なうハーフトーン処
理の概要を示すフローチャートである。図示するよう
に、印刷の処理が開始されると、一つの画像の左上隅を
原点として各画素を順にスキャンし、まず色補正モジュ
ール98から、キャリッジ30のスキャン方向に沿った
順に、一つの画素に着目し、この着目画素の色補正済み
の階調データ(CMYK各8ビット)を入力する(ステ
ップS200)。なお、以下の処理ではブラックインク
KとイエロインクYのドットについてのみドット形成の
判断を行なうので、シアンCとマゼンタMのドット形成
については、特に言及しない。
ための閾値マトリックスTMを参照する処理を行なう
(ステップS220)。即ち、ブラックインクKのドッ
トのオン・オフを判定するための閾値Dref を読みとる
のである。この閾値Dref は、着目した画素にブラック
インクKによるドットを形成するか否かの判定値であっ
て、単純に127程度に固定することもできる。本実施
例では、この閾値の設定に分散型ディザの閾値マトリッ
クスを採用し、特に64×64程度の大域的マトリック
ス(ブルーノイズマトリックス)を利用し、組織的ディ
ザ法を適用した。従って、ブラックインクKのドットの
オンオフを定める閾値Dref は、着目する画素毎に異な
った値となる。この実施例で用いたディザマトリックス
は、第1実施例で用いた分散型のブルーノイズマトリッ
クスと同一のものである。
その画素の閾値Dref を読みとった後、その画素のブラ
ックインクの記録率RKと閾値Dref とを比較する処理
を行なう(ステップS230)。比較の結果、ブラック
インクのドット記録率RKが閾値Dref 以上であると判
断された場合には、この画素に対応する位置にブラック
インクKによるドットを形成する処理を行ない(ステッ
プS240)、一つの画素についてのハーフトーン処理
を終了する。
RKの方が閾値Dref より小さいと判断された場合に
は、次にイエロインクYのドットについて判断すべく、
まずイエロインクYのドット記録率RYを修正する処理
を行なう(ステップS250)。イエロインクYのドッ
ト記録率RYの修正は、イエロインクYのドット記録率
RYにブラックインクKのドット記録率RKを加算する
ことにより行なった。もとより、イエロインクYのドッ
ト記録率RYの修正は、対応する閾値Dref をブラック
インクKのドット記録率RKだけ低下することにより行
なっても良い。
クKのドットのオン・オフの判断に用いた閾値Dref と
を比較する処理を行なう(ステップS260)。本実施
例では、イエロインクYのドットの記録率RYを修正し
ているので、閾値Dref は変更する必要がなく、ステッ
プS220で読み込んだ閾値Dref をそのまま用いるこ
とができる。比較の結果、修正されたイエロインクYの
ドット記録率RRが閾値Dref 以上であると判断された
場合には、この画素に対応する位置にイエロインクYの
インクによるドットを形成する処理を行ない(ステップ
S270)、一つの画素についてのハーフトーン処理を
終了する。なお、記録率RRの方が閾値Dref より小さ
ければ、ドットの形成を行なうことなく、その画素につ
いての処理を終了する。以上で一つの画素についての処
理が完了するから、その後、次の画素に移動して、上述
したステップS200以下の処理を繰り返す。こうした
ハーフトーン処理の結果、ブラックインクKのドットと
イエロインクYのドットとが重なることなく形成され
る。
クインクKドットは同じ閾値マトリックスを用いて、オ
ン・オフの判断を行なっており、イエロインクYのドッ
トのオン・オフを判断する際には、ブラックインクKの
ドットの記録率を加えて判断している。閾値マトリック
スは、閾値マトリックスに対応した所定範囲全体の階調
を次第に高くしてゆくとき、全体の階調の増加に対応し
てドットがオンになってゆく順序を設定していると見る
ことができる。従って、本実施例では、閾値マトリック
スが定める順序に従って、まずブラックインクKのドッ
トが上述した順番でオンにされ、イエロインクYのドッ
トは、その同じ順番に従い、ブラックインクKのドット
がオンにされたドットを除いて、順次オンにされる。こ
の結果、ブラックインクKのドットの分散性はもとよ
り、両ドットを併せたドットの分散性も、共に良好なも
のとなっている。本来、ブラックインクKのドットはこ
れより明度の高いイエロインクYのドットと比べて目立
つので、ブラックインクKのドットの分散性を優先し、
イエロインクYのドットについては、両ドット全体での
分散性が良好となるようオン・オフを決めているのであ
る。
イエロインクYのドットが重なることがなく、イエロイ
ンクYの発色を充分に引き出すことができる。他方、両
ドットが重なることがないということは、両インクの記
録率の合計が100[%](本実施例では255/25
5)を越えないということである。通常、ブラックイン
クKのドットと明度の高い他のインクのドットとを重ね
て形成したいというケースはないが、インク色によって
は、両ドットの記録率の合計が100[%]を越えるも
のとしたいという場合が存在する。例えば、シアンイン
クCのドットの記録率とマゼンタインクMのドットによ
り濃いブルーを印刷したい場合などには、両ドットの記
録率の合計が100[%]を越えるものとしたいという
場合が存在する。こうした場合には、図18を次のよう
に変形すればよい。
いようにするために、ステップS250でイエロインク
Yのドット記録率RYを修正した。この処理に代えて、
次の式により閾値Drefを修正するものとすればよ
い。即ち、 Dref←Dmax−Dref+1 として閾値を修正するのである。ここで、Dmaxは、
閾値マトリックスにおける閾値の最大値である。したが
って、上記の式による修正処理は、閾値マトリックスと
して、上記の実施例においてブラックインクKについて
用いたものと、ドットの形成のされ易さを逆にしたもの
を求めることに相当する。この結果、同じディザマトリ
ックスを用いたものとすれば、ブラックインクKのドッ
トは閾値の小さいところから順にドットが形成され、イ
エロインクYのドットは閾値の大きいところから順にド
ットが形成されることになる。
[%]を越えた場合には、越えた部分に相当するドット
についてはブラックのインクもイエロのインクも形成さ
れることになり、両ドットの記録率の和が100[%]
を越える場合にも対処することができる。なお、ここで
は、第3実施例にならって、ブラックインクKとイエロ
インクYとについて説明したが、この2色に限定される
ものではなく、シアンインクC,マゼンタインクM,あ
るいはイエロインクYのうちの所望の2色について、同
様に手法により、両ドットの記録率の和が低い場合に
は、両ドットを重なることなく形成でき、しかも両ドッ
トの記録率の和が100[%]を越える場合にもそのま
ま対応するドット形成方法を実現することができる。も
とより、シアンC,マゼンタM,イエロY以外の種々の
色相のインク間にも適用することができる。
のドットの形成の判断については、最初から閾値の大小
を逆にして行なうものとしたが、同じ閾値マトリックス
を用いることによるドットの分散性の連続性を確保する
ために、両ドットの記録率の和が100[%]を越えな
い領域では、図18に示す第3実施例の手法により、第
2のドットの形成を判断し、両ドットの記録率の和が1
00[%]を越える場合にのみ、上述した閾値の大小を
逆にした閾値マトリックスを用いて、第2のドットの形
成を判断するものとしても良い。
る。第4実施例では、同じディザマトリクスを用いてブ
ラックインクK,シアンインクC,マゼンタインクMの
ドットの形成を判断している。なお、この実施例で用い
たプリンタ20は、ライトシアンインクC2,ライトマ
ゼンタインクM2を有せず、ブラックK,シアンC,マ
ゼンタM,イエロYの4色で画像を印刷する。この実施
例では、図19に示すように、着目の各色インクの階調
データを入力して記録率を求めた後(ステップS30
0)、閾値マトリックスT素無を参照して閾値Dref を
読み込み(ステップS320)、ブラックインクKのド
ットの形成の判断と(ステップS330,340)、シ
アンインクCのドットの形成の判断とを行なう(ステッ
プS330,350ないし370)。これらの処理にお
けるブラックインクKのドット形成の判断とシアンイン
クCのドット形成の判断とは、第3実施例のブラックイ
ンクKのドットとイエロインクYのドットの形成と同様
である。したがって、ブラックインクKのドットについ
ての判断の後、シアンインクCの記録率RCをブラック
インクKの記録率RKにより補正することで、同じディ
ザマトリックスTMを用いながら、両インクのドット
を、互いに重なることなく形成している。なお、本実施
例では、ブラックインクKのドットを形成した場合には
(ステップS330)、シアンインクCのドットの形成
は行なわないものとしていが、これは、色相的に見て、
ブラックインクKのドットが形成された場合には、シア
ンインクCのドットも形成されたものとして扱うことが
できるからである。
と判断し、シアンインクCのドットについて判断した後
は、次に閾値マトリックスDref の値の大小を入れ替え
る処理を行なう(ステップS380)。即ち、Drefr←
Dmax +1−Dref として、ドット形成のされ易さを、
オリジナルの閾値マトリックスTMとは、丁度逆にする
のである。オリジナルの閾値マトリックスTMと、上記
の操作により作られる逆閾値マトリックスUMとを、図
20に示した。なお、Dmax は、閾値の最大値であり、
図20では、閾値マトリックスTMを4×4としている
ので、値16としている。
RMと閾値Drefrとを比較することにより、マゼンタイ
ンクMのドットを形成するか否かの判断を行なう(ステ
ップS400)。マゼンタインクMについては、逆回り
の閾値マトリックスを用いるから、その記録率RMが、
閾値Drefrより大きければ、マゼンタインクMのドット
を形成し(ステップS410)、その後次の画素に移動
して、上述したステップ300ないしステップS410
の処理を繰り返す。
示すように、ブラックインクK,シアンインクC,マゼ
ンタインクMの記録率が定まっていると、修正された記
録率RRは、図21(B)にように修正される。この修
正された記録率RRとマゼンタインクMの記録率RMと
を、図21(C)に示した閾値マトリックスTMおよび
逆閾値マトリックスUMとを比較することにより、図2
1(D)に示すように、ブラックインクKのドットD
K、シアンインクCのドットDC、マゼンタインクMの
ドットDMが、重なることなく形成される。これは、
ブラックインクKのドットが既に形成された箇所には、
シアンインクCやマゼンタインクMのドットは形成しな
いこと、シアンインクCの記録率RCをブラックイン
クKの記録率RKを加算することで修正していること、
シアンインクCのドットの形成され易さを決めている
閾値マトリックスTMとマゼンタインクMのドットの形
成され易さを決めている閾値マトリックスUMとが丁度
逆の関係になっていること、から得られる効果である。
CとマゼンタインクMとの記録率が極めて高い場合に
は、同じ画素についてのシアンインクCとマゼンタイン
クMのドットが共に形成されてしまうことがあり得る。
この場合には、用紙のインクデューティが、両ドットの
形成を有す大きさであれば、そのまま両ドットを形成し
ても良いし、インクデューティから両ドットを形成する
とインク量が多すぎると判断される場合には、一方のイ
ンクのドットの形成を止めるものとすれば良い。なお、
この実施例では、イエロインクYのドットは、これらブ
ラックインクK,シアンインクC,マゼンタインクMの
各色ドットが形成されない箇所を選んで形成される。
するインクは、二番目にドット形成を判断するインクと
は逆回りの閾値マトリックスを用いたが、三番目にドッ
ト形成を判断するインクは、全く別個の処理ルーチンに
より、独自にそのオン・オフを判断するものとしても良
い。また、三番目にドット形成を判断したインク(上記
実施例ではマゼンタインクM)は、四番目にドット形成
を判断したインク(上記実施例ではイエロインクY)と
共に、第2実施例の手法で、ドット形成のオン・オフを
判断するものとしても良い。
淡のドットや径の異なるドットの形成を制御するプログ
ラム、あるいは色相の異なるドットの形成を判断するプ
ログラムは、プリンタ20側ではなくコンピュータ90
のプリンタドライバ96側に用意したが、プリンタ20
内に用意することも可能である。例えば、コンピュータ
90からは、ポストスクリプトなどの言語により印刷す
る画像情報が送られてくる場合には、プリンタ20側に
ハーフトーンモジュール99などを持つことになる。ま
た、これらの機能を実現するソフトウェアプログラム
は、本実施例では、コンピュータ90内のハードディス
ク等に記憶されており、コンピュータ90が起動する際
にプリンタドライバの形態でオペレーティングシステム
に組み込まれるが、フロッピディスクやCD−ROM等
の携帯型記憶媒体(可搬型記憶媒体)に格納され、携帯
型記憶媒体からコンピュータシステムのメインメモリま
たは外部記憶装置に転送されるものとすることも可能で
ある。また、コンピュータ90からプリンタ20の内部
に転送して利用する形態とすることも可能である。な
お、通信回線を介して、これのソフトウェアプログラム
を提供する装置を設け、上記ハーフトーンモジュールの
処理内容を、通信回線を介して、このコンピュータやプ
リンタ20に転送して利用する形態とすることもでき
る。
インクの吐出も、ピエゾ素子PEを用い、ピエゾ素子P
Eに所定時間幅の電圧を印可することにより行なってい
るが、この他のインク吐出方式を採用することも容易で
ある。実用化されているインク吐出方式としては、大ま
かに分けると、連続したインク噴流からインク粒子を分
離して吐出する方式と、上述した実施例でも採用された
方式であるオンデマンド方式に大別される。前者には、
荷電変調によりインクの噴流から液滴を分裂させる荷電
変調方式、インクの噴流から大径粒子が分裂する際に生
じる微少なサテライト粒子を印字に利用するマイクロド
ット方式などが知られている。これらの方式も、複数種
類の濃度のインクを利用した本発明の印刷装置に適用可
能である。
インク粒子が必要となったとき、インク粒子を生成する
ものであり、上述した実施例で採用したピエゾ素子を用
いた方式の他、図22(A)〜(E)に示すように、イ
ンクのノズルNZ近傍に発熱体HTを設け、インクを加
熱することでバブルBUを発生させ、その圧力によりイ
ンク粒子IQを吐出する方式などが知られている。これ
らのオンデマンド方式のインク吐出方式も、複数種類の
濃度のインクあるいは径の異なる複数のドットを利用す
る本発明の印刷装置に適用可能である。
動作可能なプリンタを挙げたが、種々の機器に組み込ま
れた印刷装置に、本発明が適用できることは、もちろん
である。例えば、ディジタル複写機やファクシミリなど
に適用することができる。また、実施例では、インクジ
ェットタイプの印刷装置を取り上げたがドットにより画
像の記録を行なうものであれば、熱転写,熱昇華型タイ
プのプリンタ、カラーレーザプリンタなどに適用するこ
とも可能である。
れた印刷物は、次のようにしてこれを特定することがで
きるから、本願発明の権利が及ぶ。即ち、印刷物のドッ
トの記録の状態を、低濃度領域から高濃度まで順に解析
すれば、同じディザマトリックスを用いることによりド
ット展開の連続性を保持したまま、両ドットが重なり合
うことなく各ドットが形成されていることが分かれば、
その印刷物は、本願発明の画像記録方法により印刷され
たものであることが特定される。
構成した例を示すブロック図である。
る。
すブロック図である。
66の配置を示す説明図である。
斜視図である。
のための構成を示す説明図である。
吐出される様子を示す説明図である。
なわれるまでの処理の様子を例示するブロック図であ
る。
るグラフである。
例示するフローチャートである。
る記録率と階調データとの関係を例示するグラフであ
る。
を示す説明図である。
説明図である。
図である。
図である。
種類のインクについてのハーフトーン処理を示すフロー
チャートである。
種類のインクについてのハーフトーン処理を示すフロー
チャートである。
値マトリックスUMを求める様子を示した説明図であ
る。
説明図である。
明図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 性質が異なる2種類以上のドットを、対
象物上に記録可能なヘッドを備え、該ドットの分布によ
り多階調の画像を記録可能な印刷装置であって、 印刷すべき画像の階調信号を画素毎に順次入力する入力
手段と、 前記入力した階調信号に基づいて、各画素毎に、前記性
質が異なる2種類以上のドットの各々についての記録率
を求める記録率決定手段と、 前記性質が異なる2種類以上のドットのうち一種類のド
ットについて該決定された記録率を、予め用意したディ
ザパターンに対応した閾値マトリックスと比較して、該
画素に対応した位置に、該一種類のドットを形成するか
否かを判断する第1のドット形成判断手段と、 前記性質が異なる他の種類のドットについて決定された
記録率を、前記閾値マトリクスと比較して、前記一種類
のドットを形成すると判断した画素に対応する位置を除
いて該画素に対応した位置に該他の種類のドットを形成
するか否かを判断する第2のドット形成判断手段と、 前記第1,第2のドット形成判断手段の判断結果に基づ
いて、前記ヘッドを駆動して、性質が異なる2種類以上
のドットを形成するヘッド駆動手段とを備えた印刷装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記第2のドット形成判断手段は、前記一種類のドット
を形成すると判断した画素に対応する位置を除いて他の
種類のドットを形成するか否かを判断するために、該他
の種類のドットの前記記録率を、前記第1のドット形成
判断手段での比較に用いた記録率により修正した上で、
前記閾値マトリックスと比較する手段である印刷装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の印刷装置であって、 前記第2のドット形成判断手段は、前記記録率の修正
を、前記他の種類のドットの記録率に前記第1のドット
形成判断手段での比較に用いた記録率を加えることによ
り行なう手段である印刷装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記第2のドット形成判断手段は、前記一種類のドット
を形成すると判断した画素に対応する位置を除いて他の
種類のドットを形成するか否かを判断するために、前記
閾値マトリックスの値から前記第1のドット形成判断手
段での比較に用いた記録率に対応する値を減算する修正
をした上で、前記他の種類のドットの記録率を前記閾値
マトリックスと比較する手段である印刷装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記第2のドット形成判断手段は、前記一種類のドット
を形成すると判断した画素に対応する位置を除いて他の
種類のドットを形成するか否かを判断するために、前記
閾値マトリックスの各閾値の大小を入れ替えた閾値マト
リックスの各閾値と前記他の種類のドットの記録率とを
比較する手段である印刷装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の印刷装置であって、 前記第2のドット形成判断手段は、 前記第1のドット形成判断手段がドットの形成を判断す
る一種類のドットの記録率と、前記第2のドット形成判
断手段がドットの形成を判断する他の種類のドットの記
録率との和が、100[%]を越えるか否かを判断する
記録率和判断手段を備え、 該記録率和判断手段により、両ドットの記録率の和が1
00[%]を越えていると判断された場合には、前記閾
値マトリックスの各閾値の大小を入れ替えた閾値マトリ
ックスと前記他の種類のドットの記録率との前記比較を
行なわせる印刷装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記性質が異なる2種類以上のドットは、単位面積当た
りの濃度の異なる2種類以上のドットであり、 前記ヘッドは、単位面積当たりの濃度の異なる2種類以
上のドットを形成可能である印刷装置。 - 【請求項8】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記性質が異なる2種類以上のドットは、色相が異なる
2種類以上のドットであり、 前記ヘッドは、該色相が異なる2種類以上のインクを吐
出して、各色相のドットを形成可能である印刷装置。 - 【請求項9】 前記第1,第2のドット形成判断手段が
用いる閾値マトリックスが分散型の閾値マトリックスで
ある請求項1記載の印刷装置。 - 【請求項10】 前記ヘッドは、インク通路に設けられ
た電歪素子への電圧の印加によりインクに付与される圧
力によってインク粒子を吐出する機構を備えた請求項1
記載の印刷装置。 - 【請求項11】 前記ヘッドは、インク通路に設けられ
た発熱体への通電により発生する気泡により該インク通
路のインクに付与される圧力によってインク粒子を吐出
する機構を備えた請求項1記載の印刷装置。 - 【請求項12】 前記第1のドット形成判断手段が、単
位面積当たりの濃度が高い側の種類のドットについての
判断を行なう手段である請求項7記載の印刷装置。 - 【請求項13】 前記第1のドット形成判断手段が、単
位面積当たりの濃度が低い側の種類のドットについての
判断を行なう手段である請求項7記載の印刷装置。 - 【請求項14】 濃淡インクは2種類のインクからな
り、低濃度インクの染料濃度は、高濃度インクの染料濃
度の略1/4である記載の請求項13記載の印刷装置。 - 【請求項15】 前記ヘッドは、少なくともシアン,マ
ゼンタの何れかについて濃淡2種類のインクを吐出可能
な請求項13記載の印刷装置。 - 【請求項16】 前記ヘッドが、ドット径の異なる2種
類以上のドットを形成可能なヘッドである請求項7記載
の印刷装置。 - 【請求項17】 前記第1のドット形成判断手段が、色
相が異なる2種類以上のドットのうち視覚上の影響の大
きい側の色相のドットについての判断を行なう手段であ
る請求項8記載の印刷装置。 - 【請求項18】 請求項8記載の印刷装置であって、 前記ヘッドは、少なくともシアン,マゼンタ,イエロ,
ブラックのインクのドットを用いた画像の記録が可能で
あり、 前記第1のドット形成判断手段が、色相が異なる2種類
以上のドットのうちブラックのドットについて前記判断
を行なう手段であり、 前記第2のドット形成判断手段が、色相が異なる他の種
類のドットとして、イエロのインクのドットについて前
記判断を行なう手段である印刷装置。 - 【請求項19】 請求項8記載の印刷装置であって、 前記ヘッドは、少なくともシアン,マゼンタ,イエロ,
ブラックのインクのドットを用いた画像の記録が可能で
あり、 前記第1のドット形成判断手段が、色相が異なる2種類
以上のドットのうちブラックのドットについて前記判断
を行なう手段であり、 前記第2のドット形成判断手段が、色相が異なる他の種
類のドットとして、シアンまたはマゼンタのインクのド
ットについて前記判断を行なう手段である印刷装置。 - 【請求項20】 請求項19記載の印刷装置であって、 前記第2のドット形成判断手段による前記判断の後に、
前記第2のドット形成手段が判断した色相のインク以外
の色相のインクについて、ドット形成を行なうか否かの
判断を行なう第3のドット形成判断手段と、 該第3のドット形成判断手段により、該インクについて
のドットを形成すると判断したとき、前記閾値マトリッ
クスをもっともドットが生じにくい側から順に用いて、
ドットの形成位置を決定するドット形成位置決定手段と
を備えた印刷装置。 - 【請求項21】 請求項20記載の印刷装置であって、 前記イエロのインクについてドット形成を行なうか否か
を判断するイエロドット形成判断手段と、 該イエロのインクについてドットを形成すると判断した
とき、前記第1のドット形成判断手段により判断された
ブラックのインクのドットの形成位置を避けて、該イエ
ロのドットの形成位置を決定するイエロドット形成位置
決定手段とを備えた印刷装置。 - 【請求項22】 性質が異なる2種類以上のドットを、
対象物上に記録可能なヘッドを備えた印刷装置におい
て、該ドットの分布により多階調の画像を記録する画像
記録方法であって、 印刷すべき画像の階調信号を画素毎に順次入力し、 前記入力した階調信号に基づいて、各画素毎に、前記性
質が異なる2種類以上のドットの各々についての記録率
を求め、 前記性質が異なる2種類以上のドットのうち一種類のド
ットについて該決定された記録率を、予め用意したディ
ザパターンに対応した閾値マトリックスと比較して、該
画素に対応した位置に、該一種類のドットを形成するか
否かを判断し、 前記性質が異なる他の種類のドットについて決定された
記録率を、前記閾値マトリクスと比較して、前記一種類
のドットを形成すると判断した画素に対応する位置を除
いて該画素に対応した位置に該他の種類のドットを形成
するか否かを判断し、 前記ドット形成についての両判断結果に基づいて、前記
ヘッドを駆動して、性質が異なる2種類以上のドットを
形成する画像記録方法。 - 【請求項23】 請求項22記載の画像記録方法であっ
て、 前記一種類のドットを形成すると判断した画素に対応す
る位置を除いて他の種類のドットを形成するか否かを判
断する処理は、該他の種類のドットの前記記録率を、前
記一種類のドットについての比較に用いた記録率により
修正した上で、前記閾値マトリックスと比較する処理と
して行なわれる画像記録方法。 - 【請求項24】 性質が異なる2種類以上のドットを、
対象物上に記録可能なヘッドを備えた印刷装置に接続さ
れたコンピュータにより機械読み取り可能であり、該ド
ットの分布により多階調の画像を記録するプログラムの
少なくとも一部を記録した記録媒体であって、 印刷すべき画像の階調信号を画素毎に順次入力する機
能、 前記入力した階調信号に基づいて、各画素毎に、前記性
質が異なる2種類以上のドットの各々についての記録率
を求めるする機能、 前記性質が異なる2種類以上のドットのうち一種類のド
ットについて該決定された記録率を、予め用意したディ
ザパターンに対応した閾値マトリックスと比較して、該
画素に対応した位置に、該一種類のドットを形成するか
否かを判断するする機能、 前記性質が異なる他の種類のドットについて決定された
記録率を、前記閾値マトリクスと比較して、前記一種類
のドットを形成すると判断した画素に対応する位置を除
いて該画素に対応した位置に該他の種類のドットを形成
するか否かを判断するする機能をコンピュータに実現さ
せるプログラムを記録した記録媒体。
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