JPH10157307A - 感熱転写記録材料 - Google Patents

感熱転写記録材料

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JPH10157307A
JPH10157307A JP8317889A JP31788996A JPH10157307A JP H10157307 A JPH10157307 A JP H10157307A JP 8317889 A JP8317889 A JP 8317889A JP 31788996 A JP31788996 A JP 31788996A JP H10157307 A JPH10157307 A JP H10157307A
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JP
Japan
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heat
recording material
resin
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sensitive transfer
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JP8317889A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Yoshida
勝弘 吉田
Tsutomu Hayashi
努 林
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Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写性が良好で、かつ耐熱性、耐擦過性の優
れた印像を形成しうる感熱転写記録材料を提供するこ
と。 【解決手段】 基材上に、少なくとも感熱転写性ビヒク
ルと着色剤からなる感熱転写性インク層が設けられてな
る感熱転写記録材料において、前記感熱転写性ビヒクル
がポリフマル酸ジエステル樹脂を含有することを特徴と
する感熱転写記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は堅牢性の優れた印像
を形成するための感熱転写記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の感熱転写記録材料は一般に、基材
上にワックスをビヒクルの主成分とする感熱転写性イン
クを塗布したものや、表面平滑性に劣る紙にも良好な品
質の印像を形成するため、あるいは耐擦過性の良好な印
像を形成するために、樹脂をビヒクルの主成分とする感
熱転写性インクを塗布したものである。
【0003】近年、製造工場における製造工程での部
品、製品の管理、流通分野における商品管理、使用現場
における物品管理などに使用されているバーコードなど
を印字するのに、感熱転写記録材料を使用するバーコー
ドプリンターやラベルプリンターが用いられるようにな
ってきている。
【0004】このようなバーコードを付する物品などの
中には、バーコードを付した後に高温に曝されるものが
ある。たとえば、プリント配線板の製造工程では180
℃程度、半導体の検査工程では250℃程度の加熱処理
が施されるので、このような高温度に耐える耐熱性が必
要になる。また流通分野などで使用するバーコードなど
の場合、擦られる機会が多いから、良好な耐擦過性が要
求される。
【0005】さらに、バーコードに限らず商業印刷分野
では野外広告、選挙ポスター、一般ポスター、立看板、
ステッカー、カタログ、パンフレット、カレンダー等、
パッケージ分野では軽包装袋、食品、飲料、薬品、塗料
等の容器ラベル、結束テープ等、衣料分野では品質表示
ラベル、工程管理用ラベル、製品管理用ラベル等の多品
種少量生産のものには熱転写プリンターが用いられるよ
うになってきており、これらにも同じく耐熱性、耐擦過
性などが求められる場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
の、ワックスをビヒクルの主体とする感熱転写性インク
を用いる感熱転写記録材料の場合は、転写性は良好であ
るが、得られる印像は耐熱性、耐擦過性が劣るものであ
った。またエチレン−酢酸ビニル共重合体などの樹脂を
ビヒクルの主体とする感熱転写性インクを用いる感熱転
写記録材料の場合は、得られる印像の耐熱性、耐擦過性
は比較的良好であるが、溶融粘度が高く転写性はワック
ス主体のものより劣るものであった。
【0007】本発明の課題は、前記の点に鑑みて、耐熱
性、耐擦過性、とくに耐熱性の優れた印像を形成しうる
感熱転写記録材料を提供することにある。
【0008】本発明の他の課題は、転写性が良好で、か
つ耐熱性、耐擦過性の優れた印像を形成しうる感熱転写
記録材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)基材上
に、少なくとも感熱転写性ビヒクルと着色剤からなる感
熱転写性インク層が設けられてなる感熱転写記録材料に
おいて、前記感熱転写性ビヒクルがポリフマル酸ジエス
テル樹脂を含有することを特徴とする感熱転写記録材料
に関する。
【0010】さらに本発明は、(2)前記感熱転写性ビ
ヒクルがさらに他の熱可塑性樹脂を含有し、感熱転写性
ビヒクル中におけるポリフマル酸ジエステル樹脂および
他の熱可塑性樹脂の含有量がそれぞれ5〜50重量%お
よび50〜95重量%であることを特徴とする前記
(1)項記載の感熱転写記録材料。
【0011】さらに本発明は、(3)前記他の熱可塑性
樹脂がエポキシ樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル樹
脂、スチレン−マレイン酸ハーフエステル樹脂およびジ
アリルフタレート樹脂よりなる群から選ばれた1種また
は2種以上であることを特徴とする前記(2)項記載の
感熱転写記録材料に関する。
【0012】さらに本発明は、(4)前記エポキシ樹脂
が、テトラフェノールエタンテトラグリシジルエーテ
ル、クレゾールノボラックポリグリシジルエーテル、ビ
スフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノール
Fジグリシジルエーテルおよびフルオレン系ポリグリシ
ジルエーテルよりなる群から選ばれた1種または2種以
上であることを特徴とする前記(3)項記載の感熱転写
記録材料に関する。
【0013】さらに本発明は、(5)前記感熱転写性イ
ンク層にポリテトラフルオロエチレン粒子が1〜50重
量%含有されていることを特徴とする前記(1)〜
(4)項のいずれかに記載された感熱転写記録材料に関
する。
【0014】さらに本発明は、(6)前記感熱転写性イ
ンク層にさらにワックス粒子が含有されてなることを特
徴とする前記(5)項記載の感熱転写記録材料に関す
る。
【0015】さらに本発明は、(7)前記感熱転写性ビ
ヒクルの感熱転写性インク層中における含有量が40〜
95重量%であることを特徴とする前記(1)〜(6)
項のいずれかに記載の感熱転写記録材料に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の感熱転写性インク層は、
少なくとも感熱転写性ビヒクルと着色剤からなり、該感
熱転写性ビヒクル中にポリフマル酸ジエステル樹脂を含
有するものである。
【0017】このようにポリフマル酸ジエステル樹脂を
ビヒクルとして使用することにより、耐熱性、耐擦過
性、とくに耐熱性の優れた印像を得ることができる。
【0018】さらに、このポリフマル酸ジエステル樹脂
を他の熱可塑性樹脂、とくにエポキシ樹脂、アクリル系
樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−マレイン酸ハーフ
エステル樹脂およびジアリルフタレート樹脂よりなる群
から選ばれた1種または2種以上の熱可塑性樹脂を併用
することにより、インク層の転写性(キレ)を損なうこ
となく、耐熱性、耐擦過性の優れた印像を得ることがで
きる。
【0019】ポリフマル酸ジエステル樹脂と他の熱可塑
性樹脂を併用する場合、該感熱転写性ビヒクル中に、ポ
リフマル酸ジエステル樹脂を5〜50%(重量%、以下
同様)、なかんづく10〜30%、エポキシ樹脂を50
〜95%、なかんづく70〜90%含有せしめるのが好
ましい。
【0020】ポリフマル酸ジエステル樹脂の割合が前記
範囲より多いか、他の熱可塑性樹脂の割合が前記範囲よ
り少ないと、転写性が低下する傾向にある。一方、ポリ
フマル酸ジエステル樹脂の割合が前記範囲より少ない
か、他の熱可塑性樹脂の割合が前記範囲より多いと、耐
熱性、耐擦過性が向上されない傾向がある。
【0021】本発明に用いるポリフマル酸ジエステル樹
脂としては、フマル酸ジアルキルエステルの1種または
2種以上のラジカル重合体が挙げられる。フマル酸ジエ
ステル1分子中の2つのエステル基は同一でも、異なっ
ていてもよい。
【0022】フマル酸ジアルキルエステルのアルキル基
としては、炭素数1〜6の直鎖状、分岐鎖状、脂環式ア
ルキル基が好ましく、具体的にはメチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシ
ル、シクロヘキシルなどが挙げられる。とくに、炭素数
3〜6のアルキル基、たとえばイソプロピル、sec−
ブチル、t−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル
などが好ましい。
【0023】本発明に用いるポリフマル酸ジエステル樹
脂としては、とくに数平均分子量が1万〜50万、なか
んづく5万〜30万のものが好ましく使用される。ポリ
フマル酸ジエステル樹脂の数平均分子量が前記範囲未満
では充分な耐熱性、耐擦過性が得られず、一方前記範囲
より大きいと、転写性が悪くなる傾向がある。
【0024】本発明の好ましい実施態様において、ポリ
フマル酸ジエステル樹脂と併用する他の熱可塑性樹脂と
してはエポキシ樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル樹
脂、スチレン−マレイン酸ハーフエステル樹脂およびジ
アリルフタレート樹脂よりなる群から選ばれた1種また
は2種以上が挙げられる。とくに転写性(インク層のキ
レ)がすぐれている点からエポキシ樹脂が好ましい。
【0025】前記エポキシ樹脂としては通常のエポキシ
樹脂がいずれも使用可能であるが、着色剤の分散性、イ
ンクの転写性などを考慮して、とくにテトラフェノール
エタンテトラグリシジルエーテル、クレゾールノボラッ
クポリグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシ
ジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル
およびフルオレン系ポリグリシジルエーテルよりなる群
から選ばれた1種または2種以上からなるものが好まし
く使用できる。
【0026】前記5種の特定のエポキシ樹脂はエポキシ
樹脂の中でもとくに転写性が良好であり、かつ耐熱性、
耐擦過性の向上にも寄与するので、好ましい。
【0027】本発明においては、エポキシ樹脂の全量を
前記特定のエポキシ樹脂で構成するのが特に好ましい
が、必ずしもその必要はなく、前記特定のエポキシ樹脂
を50%以上、なかんづく70%以上含有するエポキシ
樹脂であれば、所期の効果が達成される。全エポキシ樹
脂中の前記特定のエポキシ樹脂の含有量が前記範囲未満
になると、ビヒクル中への顔料の分散性が悪くなるた
め、転写性が劣る傾向にある。
【0028】前記テトラフェノールエタンテトラグリシ
ジルエーテル(以下、TPETGEと略称する場合もあ
る)は式(I)で示される多官能エポキシ樹脂の1種で
あり、92℃程度の軟化点を有する。
【0029】
【化1】
【0030】前記クレゾールノボラックポリグリシジル
エーテル(以下、CNPGEと略称する場合もある)は
多官能エポキシ樹脂の1種であり、本発明においては式
(II):
【0031】
【化2】
【0032】(式中、mは通常3〜7の整数である)で
表わされるものが好ましいものとして挙げられる。本発
明で使用するCNPGEにはmの値が異なるものの混合
物も含まれる。CNPGEとしては60〜120℃の範
囲の軟化点を有するものが好ましい。
【0033】前記ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル(以下、BPADGEと略称する場合がある)は2官
能エポキシ樹脂の1種であり、本発明では式(III):
【0034】
【化3】
【0035】(式中、nは通常0〜13の整数である)
で表わされるものが好ましく使用される。本発明で使用
するBPADGEには、nの値が異なるものの混合物も
含まれる。BPADGEとしては60〜140℃の範囲
の軟化温度を有するものが好ましい。
【0036】前記ビスフェノールFジグリシジルエーテ
ル(以下、BPFDGEと略称する場合もある)は2官
能エポキシ樹脂の1種であり、本発明においては式(I
V):
【0037】
【化4】
【0038】(式中、pは通常0〜33程度の整数であ
る)で表わされるものが好ましく使用される。本発明で
用いるBPFDGEには、式(IV)においてpの値が異
なる2種以上の混合物も含まれる。BPFDGEとして
は60〜140℃の範囲の軟化点を有するものが好まし
い。
【0039】前記フルオレン系ポリグリシジルエーテル
は多官能エポキシ樹脂の1種であり、本発明においては
式(V):
【0040】
【化5】
【0041】で表わされるフルオレン系ジグリシジルエ
ーテルが好ましく使用される。市販品は70〜90℃程
度の軟化点を有する。
【0042】本発明では前記特定のエポキシ樹脂とその
他のエポキシ樹脂を併用してもよく、このようなその他
のエポキシ樹脂としては、たとえば次のものが挙げられ
る。
【0043】(1)グリシジルエーテル型 臭素化ビスフェノールAジグリシジルエーテル、臭素化
ビスフェノールFジグリシジルエーテル、水素添加ビス
フェノールAジグリシジルエーテル、グリセリントリグ
リシジルエーテル、ペンタエリスリトールジグリシジル
エーテル、ナフトール変性クレゾールノボラックポリグ
リシジルエーテルなどが挙げられる。
【0044】(2)グリシジルエーテル・エステル型 p−オキシ安息香酸グリシジルエーテル・エステルなど
が挙げられる。
【0045】(3)グリシジルエステル型 フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸
ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシ
ジルエステル、ダイマー酸ジグリシジルエステルなどが
挙げられる。
【0046】(4)グリシジルアミン型 グリシジルアニリン、トリグリシジルイソシアヌレー
ト、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタンなどが
挙げられる。
【0047】(5)線状脂肪族エポキシ型 エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化大豆油などが挙
げられる。
【0048】(6)脂環族エポキシ型 3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル
3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキ
シレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートなど
が挙げられる。
【0049】前記その他のエポキシ樹脂は単独でまたは
2種以上混合して使用できる。その他のエポキシ樹脂と
しては軟化温度が60℃以上のものが好ましいが、他の
エポキシ樹脂や前記特定のエポキシ樹脂と混合すること
でビヒクル全体の軟化温度が60℃以上になるものであ
れば、液状のエポキシ樹脂も使用可能である。
【0050】前記アクリル系樹脂としては、(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル、メタクリル酸、アクリル酸
などの単独重合体または共重合体、あるいは前記アクリ
ル系モノマーと他のモノマー、たとえばスチレン、α−
メチルスチレン、アクリロニトリルなどとの共重合体な
どが挙げられる。
【0051】前記ビヒクルは感熱転写記録材料の保存安
定性および転写性の点から軟化温度が60〜120℃の
範囲が好ましい。
【0052】前記ビヒクルの感熱転写性インク層中にお
ける含有量は、転写性などの点から、40〜95%、な
かんづく60〜90%の範囲が適当である。ビヒクルの
含有量が前記範囲未満では転写性が低下し、一方前記範
囲を超えると印像濃度が不充分となる傾向がある。
【0053】本発明においては感熱転写性インク層にさ
らにポリテトラフルオロエチレン粒子(以下、PTFE
粒子という)を含有させるのが好ましい。ビヒクルとし
てのポリフマル酸ジエステル樹脂または該樹脂と他の熱
可塑性樹脂との混合物にPTFE粒子を分散させること
により、転写時のインク層のキレが向上される。また転
写により得られた印像の表面にPTFE粒子が存在する
ため、耐擦過性がより良好になる。ここで、PTFEは
テトラフルオロエチレンのホモポリマーであっても良
く、テトラフルオロエチレンと他の少量の変性用モノマ
ーとの共重合体であっても良い。
【0054】前記PTFE粒子としては、平均粒径が
0.01〜15μm、なかんづく0.01〜5μmの範
囲にあるものが好ましい。平均粒径が前記範囲未満で
は、充分な耐擦過性が得られない傾向があり、一方前記
範囲を超えると、転写性が悪くなる傾向がある。
【0055】前記PTFE粒子の感熱転写性インク層中
における含有量は、1〜50%、なかんづく5〜30%
の範囲が好ましい。PTFE粒子の含有量が前記範囲よ
り少ないと、印像の耐擦過性向上効果が充分に発揮され
ない場合がある。一方、前記範囲より多いと、転写性が
悪くなる傾向がある。
【0056】PTFE粒子はバルクの形態で、あるいは
有機溶剤または水に分散した分散液ないしエマルジョン
の形態で使用できる。
【0057】本発明においては、前記PTFE粒子に加
えてワックス粒子を併用することにより、得られる印像
の耐擦過性がより向上される。
【0058】前記ワックス粒子としては、平均粒径が
0.01〜15μm、なかんづく0.01〜5μmの範
囲にあるものが好ましい。平均粒径が前記範囲未満で
は、充分な耐擦過性が得られない傾向があり、一方前記
範囲を超えると、転写性が悪くなる傾向がある。
【0059】PTFE粒子とワックス粒子を併用する場
合、両粒子の合計の感熱転写性インク層中における含有
量は、1〜50%、なかんづく5〜30%の範囲が好ま
しい。両粒子の合計の含有量が前記範囲より少ないと、
印像の耐擦過性向上効果が充分に発揮されない場合があ
る。一方、前記範囲より多いと、転写性が悪くなる傾向
がある。
【0060】またPTFE粒子とワックス粒子を併用す
る場合、両者の合計量対して、PTFE粒子の割合が5
0〜90%、なかんづく50〜70%の範囲が好まし
い。PTFE粒子の割合が前記範囲より少ないと印像の
耐溶剤性が若干低下する場合があり、一方前記範囲より
多いと耐擦過性向上効果が充分に発揮されない場合があ
る。
【0061】前記ワックス粒子としては、たとえばカル
ナバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス
などの植物系ワックス、ミツロウ、ラノリンなどの動物
系ワックス、モンタンワックス、セレシンワックスなど
の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックスなどの石油系ワックス、フィッシャー
トロプッシュワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポ
リエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポ
リプロピレンワックスなどの合成炭化水素系ワックスな
どの1種または2種以上からなるワックス粒子の1種ま
たは2種以上からなるものが使用できる。とくにワック
ス粒子表面の滑り性が良好である点から、ポリエチレン
ワックス、酸化ポリエチレンワックス、ポリプロピレン
ワックス、酸化ポリプロピレンワックス、フィッシャー
トロプッシュワックスおよびカルナバワックスが好まし
い。
【0062】ワックス粒子はバルクの形態で、あるいは
有機溶剤または水に分散した分散液ないしエマルジョン
の形態で使用できる。
【0063】本発明に用いる着色剤としては、カーボン
ブラックをはじめ、アゾ系顔料(不溶性アゾ、アゾレー
キ、縮合アゾ顔料)、フタロシアニン系顔料、ニトロ系
顔料、ニトロソ系顔料、アントラキノン系顔料、ニグロ
シン系顔料、キナクリドン系顔料、ペリレン系顔料、イ
ソインドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、チタンホ
ワイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなど各種有機、
無機の顔料が使用できる。色調の調整のために、染料を
併用しても良い。着色剤のインク層中における含有量は
5〜60%、なかんづく10〜40%の範囲が適当であ
る。
【0064】減法混色を利用して多色またはフルカラー
の印像を形成する場合には、イエロー、マゼンタ、シア
ンの着色剤、および要すればブラックの着色剤が使用さ
れる。
【0065】イエロー、マゼンタ、シアンの着色剤とし
ては透明性顔料が好ましく用いられる。ブラックの着色
剤は通常不透明性顔料が使用される。
【0066】イエローの透明性顔料としては、たとえば
ナフトールイエローS、ハンザイエロー5G、ハンザイ
エロー3G、ハンザイエローG、ハンザイエローGR、
ハンザイエローA、ハンザイエローRN、ハンザイエロ
ーR、ベンジジンイエロー、ベンジジンイエローG、ベ
ンジジンイエローGR、パーマネントイエローNCG、
キノリンイエローレーキ、ジスアゾイエローなどの有機
顔料の1種または2種以上が使用できる。
【0067】マゼンタの透明性顔料としては、たとえば
パーマネントレッド4R、ブリリアントファストスカー
レット、ブリリアントカーミンBS、パーマネントカー
ミンFB、リソールレッド、パーマネントレッドF5
R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレッ
ト3B、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、ア
リザリンレーキ、キナクリドンレッドなどの有機顔料の
1種または2種以上が使用できる。
【0068】シアンの透明性顔料としては、たとえばビ
クトリアブルーレーキ、無金属フタロシニアニンブル
ー、フタロシニアニンブルー、フアストスカイブルーな
どの有機顔料の1種または2種以上が使用できる。
【0069】ここで、前記透明性顔料とは、透明なビヒ
クル中に分散させたとき、透明に着色されたインクを与
える顔料を言う。
【0070】ブラックの顔料としては、たとえば絶縁性
や導電性を有するカーボンブラックなどの無機顔料、ア
ニリンブラックなどの有機顔料の1種または2種以上が
使用できる。
【0071】本発明における感熱転写性インク層には前
記成分の他に、分散剤などを適宜配合することができ
る。
【0072】本発明における感熱転写性インク層は、ポ
リフマル酸ジエステル樹脂または該樹脂と他の熱可塑性
樹脂を溶解する溶剤に溶解するか、あるいはポリフマル
酸ジエステル樹脂または該樹脂と他の熱可塑性樹脂を溶
解しない溶剤に分散し、さらに着色剤、必要に応じてP
TFE粒子(またはPTFE粒子とワックス粒子)、そ
の他の添加剤を溶解、分散させて塗工液を調製し、この
塗工液を基材上に塗布し、乾燥することによって形成で
きる。
【0073】本発明における感熱転写性インク層の塗布
量(固形分換算、以下同様)は、通常0.02〜5g/
2、より好ましくは0.5〜3g/m2が適当である。
【0074】前記基材としては、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィル
ム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレン
ナフタレートフィルム、ポリアリレートフィルムなどの
ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポ
リアミドフィルム、アラミドフィルム、ポリエーテルス
ルホンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリフェニレ
ンスルフィドフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフ
ィルム、ポリエーテルイミドフィルム、変性ポリフェニ
レンエーテルフィルム、ポリアセタールフィルム、その
他この種のインクリボンの基材用フィルムとして一般に
使用されている各種のプラスチックフィルムが使用でき
る。またコンデンサーペーパーのような高密度の薄い紙
も使用できる。基材の厚さは通常1〜10μm程度であ
り、熱拡散を小さくして解像度を高めうる点からは1〜
6μmの範囲が好ましい。
【0075】本発明の感熱転写記録材料をサーマルヘッ
ドを備えた熱転写プリンターで使用する場合は、基材の
背面(サーマルヘッドに摺接する側の面)にシリコーン
樹脂、フッ素樹脂、ニトロセルロース樹脂、あるいはこ
れらによって変性された、たとえばシリコーン変性ウレ
タン樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂など各種の耐熱
性樹脂、あるいはこれら耐熱性樹脂に滑剤を混合したも
のなどからなる、従来から知られているスティック防止
層を設けるのが好ましい。
【0076】本発明の感熱転写記録材料には、単色の印
像を形成するための感熱転写記録材料と減法混色を利用
して多色またはフルカラーの印像を形成するためのカラ
ー用感熱転写記録材料が含まれる。
【0077】単色の印像を形成するための感熱転写記録
材料は、基材上に単色の感熱転写性インク層を設けたも
のである。感熱転写性インク層の色としては、黒、赤、
青、緑、イエロー、マゼンタ、シアンなどが挙げられ
る。
【0078】多色またはフルカラーの印像を形成するた
めのカラー感熱転写記録材料の一つの実施態様のもの
は、単一の基材上に、イエローの感熱転写性インク層、
マゼンタの感熱転写性インク層およびシアンの感熱転写
性インク層、ならびに要すればブラックの感熱転写性イ
ンク層を並べて配置したものである。前記各色のインク
層の配置方法としては種々の態様が挙げられ、プリンタ
ーの種類に応じて適宜選択される。
【0079】図1は前記実施態様の感熱転写記録材料の
一実施例を示す部分平面図である。図1において、単一
の基材1上にイエローの感熱転写性インク層2Y、マゼ
ンタの感熱転写性インク層2Mおよびシアンの感熱転写
性インク層2Cが並べて配置されている。インク層2
Y、2Mおよび2Cはそれぞれ一定の大きさを有し、そ
れらの一定順序の並びを1つの繰返し単位Uとして基材
1の長手方向に繰返し並べて配置されている。繰返し単
位Uにおける3色のインク層の並べ方の順序は各色の転
写順序に従って適宜決められる。繰返し単位Uにはブラ
ックのインク層を加えても良い。
【0080】多色またはフルカラーの印像を形成するた
めのカラー感熱転写記録材料の他の実施態様のものは、
第1の基材上にイエローの感熱転写性インク層を設けた
第1の感熱転写記録材料、第2の基材上にマゼンタの感
熱転写性インク層を設けた第2の感熱転写記録材料、お
よび第3の基材上にシアンの感熱転写性インク層を設け
た第3の感熱転写記録材料、ならびに要すれば第4の基
材上にブラックの感熱転写性インク層を設けた第4の感
熱転写記録材料のセットからなるものである。
【0081】前記カラー画像形成用感熱転写記録材料を
用いると、耐擦過性の優れた多色またはフルカラー画像
が得られる。さらに本発明における各色の感熱転写性イ
ンク層は重ね合せ性が良好であるため、色再現性の良好
なカラー画像が得られる。
【0082】本発明の感熱転写記録材料を用いて印像を
形成するには、感熱転写記録材料のインク層を被転写体
と重ね合せ、インク層に像状に熱エネルギーを与える。
熱エネルギーを与える熱源としてはサーマルヘッドが一
般的であるが、レーザー光、赤外線フラッシュ、熱ペン
など公知のものがいずれも使用できる。
【0083】被転写体がシート状物でない立体形状の場
合、その表面が曲面である場合などにおいては、熱エネ
ルギーの適用が容易な点から、レーザー光による熱転写
が有利である。
【0084】本発明の前記カラー画像形成用感熱転写記
録材料を用いる多色またはフルカラーの画像の形成は、
通常熱転写プリンタで多色のカラー画像の分解色信号、
すなわちイエロー信号、マゼンタ信号、シアン信号に従
って、イエローインクドット、マゼンタインクドット、
シアンインクドットをそれぞれ所定の順序で順次重ね転
写して受像体上にイエローの分解画像、マゼンタの分解
画像、シアンの分解画像を形成することによって行なう
ことができる。イエローインクドット、マゼンタインク
ドット、シアンインクドットの転写順序は任意に選択で
きる。通常の多色またはフルカラー画像の場合は3色の
色信号に従って3色の分解画像が形成されるが、2色の
色信号しかない場合は対応する2色の分解画像が形成さ
れる。
【0085】かくして、(A)イエロー、マゼンタおよ
びシアンのうちの少なくとも2種の減法混色により色が
発現される領域、または(B)前記(A)の領域と、イ
エロー、マゼンタおよびシアンのうちの少なくとも1種
からなる単色の領域との組合せからなる領域を含む多色
のカラー画像が得られる。ここで、イエローインクドッ
トとマゼンタインクドットの重ね合せ部分でレッド色
が、イエローインクドットとシアンインクドットの重ね
合せ部分でグリーン色が、マゼンタインクドットとシア
ンインクドットの重ね合せ部分でブルー色が、イエロー
インクドットとマゼンタインクドットとシアンインクド
ットの重ね合せ部分でブラック色が呈せられる。
【0086】前記においてはブラック色をイエローイン
クドットとマゼンタインクドットとシアンインクドット
の重ね合せで得ているが、3色のインクドットを使用せ
ずに、ブラックインクドットのみでブラック色を得るよ
うにしても良い。
【0087】なおブラックインクドットをイエローイン
クドット、マゼンタインクドット、シアンインクドット
の少なくとも1種の上にまたは少なくとも2種が重ね合
わされた上に重ね合せて、ブラック色を呈するようにし
ても良い。
【0088】本発明の感熱転写記録材料を用いて印像を
形成する場合、目的とする被転写体に直接印像を形成し
ても良いが、予めシート状の被転写体(受像体)に印像
を形成した後、この受像体を目的とする被転写体に接着
剤などの適宜の手段で貼付しても良い。
【0089】
【実施例】つぎに実施例を挙げて本発明を説明する。
【0090】実施例1〜8および比較例1 厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片
面にシリコーン樹脂からなる塗布量0.25g/m2
スティック防止層を形成し、その反対側に表1に示され
るインク塗工液を塗布し、70℃で乾燥して、塗布量2
g/m2の感熱転写性インク層を形成し、感熱転写記録
材料を得た。
【0091】表1において、粒子の平均粒径は(株)島
津製作所製レーザー回析粒度分布測定装置SALD−1
100で測定した(以下同様)。
【0092】
【表1】
【0093】前記各感熱転写性インクについて耐熱性
を、また前記各感熱転写記録材料について転写性、耐擦
過性を下記の方法で評価した。結果を表2に示す。
【0094】[耐熱性]乾燥後の各インクを約10mg
電子天秤で秤量し、熱オーブン中で250℃で1時間加
熱処理したのち重量を測定し、次式で示されるインク残
分率(%)を求め、耐熱性を下記基準により評価した。
【0095】インク残分率(%)=(加熱処理後の重量
/加熱処理前の重量)×100 A インク残分率95%以上 B インク残分率90%以上、95%未満 C インク残分率80%以上、90%未満 D インク残分率70%以上、80%未満 E インク残分率70%未満 [転写性]前記各感熱転写記録材料を用い、熱転写方式
バーコードプリンタ((株)テック製B−30)で受像
体[王子油化合成紙(株)製ユポVGS−85(ポリプ
ロピレン基材にポリエチレンテレフタレート層をラミネ
ートしたもの)]上にバーコードのパターンの印像を下
記条件下で形成した。
【0096】印加エネルギー:22.6mJ/mm2 印字速度:2インチ/秒 プラテン圧:強(使用したプリンタで規定されているも
の) 得られた印像についてRJS ENTERPRISE
S,INC製のバーコード読取機(コーダスキャンII)
による読み取り判定を行なった。バーコード読取機の判
定基準は次のとおりである。
【0097】A 完全に読み取れる。
【0098】B ほぼ完全に読み取れる。
【0099】C 実用的に問題なく読み取れる。
【0100】D 一部読み取れる。
【0101】E 読み取り不可。
【0102】前記転写性試験の場合と同様にしてユポV
GS−85上に形成したバーコードパターンの印像につ
いて下記に示す条件で摩擦試験を行ない、摩擦試験後の
印像について、前記転写性試験の場合と同様にしてバー
コード読取機による読み取り判定を行なった。
【0103】 試験機:(株)安田精機製作所製ラブテスター 摩擦材:ダンボール 圧 力:250g/cm2 回 数:300回往復
【0104】
【表2】
【0105】
【発明の効果】本発明の感熱転写記録材料は、転写性が
優れ、かつ耐熱性、耐擦過性が優れた印像を与えるの
で、バーコードなどを印字するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱転写記録材料の一実施例における
各色のインク層の配列の例を示す部分平面図である。
【符号の説明】
1 基材 2Y イエローインク層 2M マゼンタインク層 2C シアンインク層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、少なくとも感熱転写性ビヒク
    ルと着色剤からなる感熱転写性インク層が設けられてな
    る感熱転写記録材料において、前記感熱転写性ビヒクル
    がポリフマル酸ジエステル樹脂を含有することを特徴と
    する感熱転写記録材料。
  2. 【請求項2】 前記感熱転写性ビヒクルがさらに他の熱
    可塑性樹脂を含有し、感熱転写性ビヒクル中におけるポ
    リフマル酸ジエステル樹脂および他の熱可塑性樹脂の含
    有量がそれぞれ5〜50重量%および50〜95重量%
    であることを特徴とする請求項1記載の感熱転写記録材
    料。
  3. 【請求項3】 前記他の熱可塑性樹脂がエポキシ樹脂、
    アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−マレイ
    ン酸ハーフエステル樹脂およびジアリルフタレート樹脂
    よりなる群から選ばれた1種または2種以上であること
    を特徴とする請求項2記載の感熱転写記録材料。
  4. 【請求項4】 前記エポキシ樹脂が、テトラフェノール
    エタンテトラグリシジルエーテル、クレゾールノボラッ
    クポリグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシ
    ジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル
    およびフルオレン系ポリグリシジルエーテルよりなる群
    から選ばれた1種または2種以上であることを特徴とす
    る請求項3記載の感熱転写記録材料。
  5. 【請求項5】 前記感熱転写性インク層にポリテトラフ
    ルオロエチレン粒子が1〜50重量%含有されているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された感
    熱転写記録材料。
  6. 【請求項6】 前記感熱転写性インク層にさらにワック
    ス粒子が含有されてなることを特徴とする請求項5記載
    の感熱転写記録材料。
  7. 【請求項7】 前記感熱転写性ビヒクルの感熱転写性イ
    ンク層中における含有量が40〜95重量%であること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載された感熱
    転写記録材料。
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