JPH10158256A - 3−エピジベレリン酸エーテル類及びその製造方法 - Google Patents

3−エピジベレリン酸エーテル類及びその製造方法

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JPH10158256A
JPH10158256A JP31762296A JP31762296A JPH10158256A JP H10158256 A JPH10158256 A JP H10158256A JP 31762296 A JP31762296 A JP 31762296A JP 31762296 A JP31762296 A JP 31762296A JP H10158256 A JPH10158256 A JP H10158256A
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acid
epidiberic
hydrogen atom
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JP31762296A
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Hideharu Seto
秀春 瀬戸
Shigeo Yoshida
茂男 吉田
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RIKEN
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RIKEN
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 下記の式(式中、R1はアルキル基、アル
ケニル基、又はアラルキル基を示し;R2は水素原子、水
酸基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、又はアラル
キルオキシ基を示し;R3は水素原子又はアルキル基を示
し;----で表される結合は単結合又は二重結合のいずれ
かを示す)で表される3-エピジベレリン酸エーテル類。 【効果】 伸長活性が抑制され、所望のジベレリン酸作
用が分離された選択的な植物成長調節剤の有効成分とし
て有用である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物成長調整剤の
有効成分として有用な新規3-エピジベレリン酸エーテル
類及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】植物ホルモンであるジベレリンは、発
芽、伸長、開花、着果等、植物の様々な生理現象の発現
に関与する重要な生理活性物質である。現在、カビの培
養により工業的に製造されているジベレリン酸が果実及
び花卉分野を中心に植物成長調整剤(植調剤)として実
用化されており、無種子化熟期促進、果実肥大、花数増
加、開花促進などに用いられている。しかしながら、ジ
ベレリン酸は実験室的な検定系から予測される量よりも
はるかに多量に適用する必要があるうえ、多様な生理作
用を有しているために、所望の植物成長調整作用を選択
的に発現させるためには、適用量や適用時期を厳密に管
理する必要があった。
【0003】例えば、ジベレリン酸の発現する伸長活性
はセロリ、ウドの栽培に実際に利用されているものの、
その伸長の形態は軸径の増加を伴わない徒長伸長であ
り、その他の利用局面ではこの作用を排除しなければな
らない。通常の簡便な散布法を用いた場合には茎部位に
過剰な徒長伸長が顕れてしまうので、このような伸長作
用を抑制するために、所定の部位(例えば、花房、蕾、
葉面など)にジベレリン酸製剤を塗布または浸漬するな
どの多大な労力が必要になる。従って、これらの問題点
を解決するとともに、現在は利用不可能な種々のジベレ
リン作用を利用するための研究が行われている。例え
ば、圃場効果が高く、かつ多様なジベレリン作用のうち
の特定の作用を選択的に利用できるジベレリン誘導体の
開発が望まれている。また、徒長伸長作用のないジベレ
リン酸誘導体を提供することは農園芸分野において非常
に有意義である。
【0004】ジベレリン酸の多様な植物成長調節作用と
化学構造との関連(構造活性相関)については、最も特
徴的な伸長効果について詳しく研究されており、3β−
水酸基及び6位カルボン酸がその活性発現に必須である
ことが明らかにされているが、その他の活性と構造の関
連についてはいまだ不明な点が多い。本発明者らは、伸
長活性が抑制され、かつ所望のジベレリン酸作用が分離
された選択的な植物成長調節剤を提供するために、ジベ
レリン酸の3β−水酸基が3α−エーテル基に変換され
た新規な3-エピジベレリン酸エーテル類に着目した。従
来、3-エピジベレリン酸エーテル類に関する報告は全く
なく、その製造方法や植物成長調節作用も知られていな
い。
【0005】ジベレリン酸メチルエステル類の3β−水
酸基の3α−水酸基への変換は、従来、ボイクトらの酸
化−還元法に基づいて行われてきたが、本法では、目的
のエピ体の生成は低収率であり、加えて、分離困難な種
々の生成物を副生する (Voigt, B., et al., Z. Chem.,
17, pp.372-374, 1977: 下記スキーム参照)。
【化2】
【0006】近年、キルクウッドらはジベレリン酸の3
β−水酸基のエピ化について報告しているが、(カリウ
ム tert-ブトキシド−tert- ブタノール:Kirkwood, P.
S.,et al., J. Chem. Soc. Perkin Trans 1, pp.707-71
1, 1980) 本発明者らの研究によれば、キルクウッドら
の条件をジベレリン酸メチルエステルに適用しても極め
て収率が悪く、再現性も低い。
【0007】一方、本発明者らは、ジベレリン酸メチル
エステル類を非プロトン塩基で処理することにより3β
−水酸基が選択的に3α−水酸基にエピ化された3-エピ
ジベレリン酸メチルエステル類を収率よく製造できるこ
とを見いだした (Biosci. Biotech. Biochem., 59, pp.
2342-2343, 1995)。この方法によれば、キルクウッドら
の条件では大量に生成するイソジベレリン酸メチルエス
テル類が生成せず、3-エピジベレリン酸メチルエステル
とジベレリン酸メチルエステルとを98:2の割合で含む
平衡混合物が得られる。また、ジベレリンA1(GA1) メチ
ルエステルを従来法に従ってメタノール中でナトリウム
メトキシドで処理すると、エピ-GA1メチルエステルと G
A1メチルエステルとを6:4の割合で含む平衡混合物が
得られるが、本発明者らの提案した方法では、エピ-GA1
メチルエステルと GA1メチルエステルとを97:3の割合
で含む平衡混合物が得られる。しかしながら、従来、エ
ピジベレリン酸メチルエステル類から3-エピジベレリン
酸エーテル類を製造する方法については報告がない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ジベ
レリン酸の3β−水酸基が3α−エーテル基に変換され
た新規な3-エピジベレリン酸エーテル類を提供すること
にある。また、本発明の別の課題は、伸長活性が抑制さ
れ、かつ所望のジベレリン酸作用が分離された選択的な
植物成長調節剤の有効成分として有用な3-エピジベレリ
ン酸エーテル類を提供することにある。さらに、該化合
物の製造方法及び該化合物を有効成分として含む植物成
長調節剤を提供することも本発明の課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意努力した結果、本発明が提案したジ
ベレリン酸メチルエステル類の3β−水酸基のエピ化方
法 (Biosci. Biotech.Biochem., 59, pp.2342-2343, 19
95)をさらに発展させ、反応系中に生成した3-エピジベ
レリン酸メチルエステル類のアルコラートを種々のエー
テル化試薬と反応させることにより、3-エピジベレリン
酸エーテル類を効率よく製造できることを見いだした。
【0010】すなわち本発明は、下記の式:
【化3】 (式中、R1はアルキル基、アルケニル基、又はアラルキ
ル基を示し;R2は水素原子、水酸基、アルコキシ基、ア
ルケニルオキシ基、又はアラルキルオキシ基を示し;R3
は水素原子又はアルキル基を示し;----で表される結合
は単結合又は二重結合のいずれかを示す)で表される3-
エピジベレリン酸エーテル類を提供するものである。本
発明の別の態様によれば、上記の化合物を有効成分とし
て含む植物成長調節剤が提供される。
【0011】また、本発明のさらに別の態様によれば、
上記3-エピジベレリン酸エーテル類の製造方法であっ
て、ジベレリン酸アルキルエステル類を非プロトン塩基
で処理して3-エピジベレリン酸アルキルエステル類のア
ルコラートを製造した後、該アルコラートにエーテル化
試薬を反応させる工程を含む方法;及び、上記3-エピジ
ベレリン酸エーテル類の製造方法であって、3-エピジベ
レリン酸アルキルエステル類に対して非プロトン塩基の
存在下でエーテル化試薬を反応させる工程を含む方法が
提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】上記一般式において、R1はアルキ
ル基、アルケニル基、又はアラルキル基を示す。R1が示
すアルキル基は直鎖又は分枝鎖のいずれでもよく、例え
ば、炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜8、さらに好
ましくは炭素数1〜4のアルキル基を用いることができ
る。例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソ
プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、又はtert- ブ
チル基などを好適に用いることができる。R1が示すアル
ケニル基は直鎖又は分枝鎖のいずれでもよく、例えば、
炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜8、さらに好まし
くは炭素数1〜4のアルケニル基を用いることができ
る。例えば、アリル基などを用いることが好適である。
また、R1が示すアラルキル基としては、例えば、ベンジ
ル基、フェネチル基、ピリジルメチル基などを用いるこ
とが好適である。
【0013】R2は水素原子、水酸基、アルコキシ基、ア
ルケニルオキシ基、又はアラルキルオキシ基を示す。ア
ルコキシ基は直鎖又は分枝鎖のいずれでもよく、例え
ば、炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜8、さらに好
ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基を用いることがで
きる。例えば、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ
基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、sec-ブトキシ
基、tert- ブトキシ基などを好適に用いることができ
る。アルケニルオキシ基は直鎖又は分枝鎖のいずれでも
よく、例えば、炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜
8、さらに好ましくは炭素数1〜4のアルケニル基を用
いることができる。例えば、アリルオキシ基などを用い
ることが好適である。また、アラルキルオキシ基として
は、例えば、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、
ピリジルメチルオキシ基などを用いることが好適であ
る。R3が示すアルキル基としては、上記のものを用いる
ことができるが、例えば、メチル基などが好適である。
【0014】上記一般式において、R1がメチル基、アリ
ル基、又はベンジル基であり;R2が水素原子、水酸基、
メトキシ基、アリルオキシ基、又はベンジルオキシ基で
あり;R3が水素原子又はメチル基であり;----で表され
る結合が単結合又は二重結合のいずれかを示すことが好
ましい。また、R1がメチル基、アリル基、又はベンジル
基であり;R2が水素原子、水酸基、メトキシ基、アリル
オキシ基、又はベンジルオキシ基であり;R3が水素原子
又はメチル基であり;----で表される結合が二重結合で
ある場合がより好ましく、さらに、R1がメチル基であ
り;R2が水素原子、水酸基又はメトキシ基であり;R3
水素原子又はメチル基であり;----で表される結合が二
重結合である場合が特に好ましい。
【0015】本発明の3-エピジベレリン酸エーテル類は
R3が水素原子である場合に塩基付加塩を形成することが
できるが、このような塩の形態の化合物も本発明の範囲
に包含される。例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カ
ルシウム塩、マグネシウム塩などの金属付加塩のほか、
アンモニウム塩、トリエチルアミン塩などの有機アミン
塩などを例示することができる。また、本発明の化合物
は水和物又は溶媒和物として存在する場合があるが、こ
れらも本発明の範囲に包含される。さらに、本発明の化
合物中には、R1、R2、及び/又はR3の種類によりさらに
1又は2個以上の不斉炭素が追加される場合があるが、
このような不斉炭素に基づく任意の光学異性体、すなわ
ち2個以上の不斉炭素に基づくジアステレオ異性体、こ
れらの異性体の任意の混合物などはいずれも本発明の範
囲に包含される。
【0016】本発明の3-エピジベレリン酸エーテル類の
製造方法は特に限定されないが、本発明により提供され
る下記の方法によれば本発明の化合物を効率的に製造す
ることができる。本発明の方法の第一の態様は、ジベレ
リン酸のアルキルエステル類を非プロトン塩基で処理し
て3-エピジベレリン酸アルキルエステル類のアルコラー
トに変換した後、該アルコラートにエーテル化試薬を反
応させる工程を含んでいる。また、すでに入手された3-
エピジベレリン酸アルキルエステル類に対して非プロト
ン塩基の存在下にエーテル化試薬を反応させることによ
っても本発明の3-エピジベレリン酸エーテル類を製造す
ることができる。すなわち、本発明の方法の第二の態様
は、上記のエピ化工程またはそれ以外の方法により製造
された3-エピジベレリン酸アルキルエステル類に対し
て、非プロトン塩基の存在下でエーテル化試薬を反応さ
せる工程を含んでいる。
【0017】本発明の方法の原料化合物として用いるジ
ベレリン酸アルキルエステル類としては、ジベレリン酸
(GA3) のアルキルエステルのほか、例えば GA1、 GA4
及びGA7 のアルキルエステルなどを用いることができ
る。アルキルエステルとしては、例えば、直鎖又は分枝
鎖のアルキルエステルを用いることができ、例えば、炭
素数1〜12、好ましくは炭素数1〜8、さらに好ましく
は炭素数1〜4のアルキルエステルを用いることができ
る。例えば、メチルエステル、エチルエステルなどが好
適であり、メチルエステルが特に好適である。
【0018】反応は、一般的には、非プロトン溶媒中で
ジベレリン酸アルキルエステル類を非プロトン塩基で処
理して3β−水酸基をエピ化させて3α−水酸基に変換
した後、3α−水酸基から生じるアルコラートに対して
エーテル化試薬を反応させることにより行われる。3β
−水酸基をエピ化させる工程は、それ自体公知の方法に
従って、非プロトン系溶媒中(例えばエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの溶媒、また
はそれらの混合物である溶媒中)で、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、又は水素化リチウム、ナトリウム
アミドなどの非プロトン塩基を用いて行うことができる
(例えば、Biosci. Biotech. Biochem., 59, pp.2342-2
343, 1995に記載の方法を採用することができる) 。上
記エピ化反応は、一般的には、 -20℃〜50℃程度、好ま
しくは氷冷下〜室温程度の温度で10時間〜40時間程度行
えばよい。
【0019】上記反応の反応生成物である3-エピジベレ
リン酸アルキルエステル類は、反応系内では過剰量を用
いる塩基の作用により3-位及び13- 位の水酸基からプロ
トンが引き抜かれてアルコラートを形成している。この
ような反応系に上記アルコラートと反応可能なエーテル
化試薬を添加することにより、本発明の3-エピジベレリ
ン酸エーテル類を効率よく製造できる。
【0020】エーテル化試薬としては、例えば、ヨウ化
メチルや臭化メチルなどのアルキル化剤;臭化アリルな
どのアルケニル化剤;臭化ベンジルや塩化ベンジルなど
のアラルキル化剤などを用いることができる。一般的に
は、アルコラートに対して約1〜100 モル程度のエーテ
ル化試薬を反応させることにより、所望の3-エピジベレ
リン酸エーテル類のアルキルエステルを製造することが
できる。反応は、一般的には、-20 ℃〜50℃程度で 2〜
48時間、好ましくは 0℃〜室温程度の温度で 3〜24時間
程度行えばよい。その後、R3が水素原子の化合物を所望
する場合には、水酸化ナトリウムなどの塩基を用いてエ
ステルを加水分解すればよい。この加水分解反応はそれ
自体公知の方法に従って行うことができる。
【0021】本発明の3-エピジベレリン酸エーテル類
は、発芽、伸長、開花、着果等の植物の様々な生理現象
を調節する作用を有しており、植物成長調節剤の有効成
分として用いることができる。本発明の植物成長調節剤
は、例えば、無種子化熟期促進、果実肥大、花数増加、
開花促進などに用いることができる。適用時期及び適用
量などの施用方法は特に限定されないが、一般的には、
所望の生理作用を最も効果的に発現させ得るように適宜
の施用方法を選択するのがよい。例えば、ジベレリン酸
又はその誘導体を有効成分として含む既知の植物成長調
節剤の施用方法に準じて、花房、蕾、葉面など特定の部
位に対して塗布または浸漬することができる。また、本
発明の植物成長調節剤は、圃場効果が高く、茎部位にお
ける過剰な徒長伸長が軽減されているので、肥料などと
同様に根から吸収させて植物全体に分布させるようにし
てもよい。なお、本発明の植物成長調節剤の剤型及び調
製方法は特に限定されず、既知のジベレリン製剤の剤型
に準じた剤型を当業者に周知の方法に従って調製するこ
とが可能である。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定される
ことはない。 例1
【化4】 ジベレリン酸メチルエステル (500 mg, 1.39 mmol)を無
水テトラヒドロフラン(45 ml)と無水ジメチルホルムア
ミド (5 ml) の混合溶媒に溶解し、窒素気流下で水素化
ナトリウム(オイル中の60% 分散物 350 mg, 8.75 mmol
をペンタンで3回洗浄して溶媒を完全に留去したもの)
を氷冷下に加えた。反応溶液を室温で約20時間攪拌した
後、氷冷下にヨウ化メチル (0.8 ml, 12.8 mmol)を滴下
し、原料が消失するまで 0℃で約3.5 時間攪拌した。氷
冷した反応混合物にメタノール(2ml)を滴下し、減圧下
に溶媒を留去した。残渣を水に溶解し、2N HCl水溶液で
酸性 (pH 3-4) とした後、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、30% チオ硫酸ナトリウム水溶液、水、及び飽和
食塩水で順次洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥して、
溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付してn-ヘキサン−酢酸エチル(2:1)溶出
部より3-エピジベレリン酸メチルエステルの3-モノメチ
ルエーテル体 (320 mg) を得た。本品はn-ヘキサン−酢
酸エチルより再結晶すると融点 155-156℃の無色結晶を
与えた。1H-NMR (300MHz, CDCl3, TMSδ 0.00 ppm を内
部標準として使用) δ(ppm) 1.29(3H, s), 2.76(1H, d,
J=10.6Hz), 2.92(1H, d, J=10.6Hz), 3.48(3H, s), 3.
73(3H, s), 3.83(1H, dd, J=2.3 and 1.7Hz), 4.96(1H,
m), 5.27(1H, m), 6.00(1H, dd, J=9.6 and 2.3Hz),
6.26(1H, dd, J=9.6 and 1.7Hz).
【0023】例2 3-エピジベレリン酸メチルエステルの3-モノメチルエー
テル体 (200 mg) をメタノール (4 ml) に溶解し、 2N
水酸化ナトリウム水溶液 (2 ml) を加えて窒素雰囲気下
に50℃で3時間加熱攪拌した。反応溶液を減圧下に2 ml
まで濃縮した後、 2N 水酸化ナトリウム水溶液 (3 ml)
を加えて窒素雰囲気下に5時間加熱還流した。反応混合
物を氷冷下に 2N HCl 水溶液で酸性 (pH 2-3) とした
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下に溶媒
を留去した。得られた残渣をアセトン (5 ml) に溶解し
て1時間加熱還流した後に溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付して酢酸エチル−酢
酸(300:1)の溶出部より無色粉末固体として3-エピジベ
レリン酸の 3α- メチルエーテル体 (135 mg) を得た。
1H-NMR (300MHz, acetone-d6, 溶媒ピークδ 2.04 ppm
を内部標準として使用)δ(ppm) 1.23(3H, s), 2.19(1H,
dm, J=15.6Hz), 2.32(1H, dt, J=15.6Hz and2.8Hz),
2.63(1H, d, J=10.5Hz), 2.86(1H, d, J=10.5Hz), 3.42
(3H, s), 3.93(1H, dd, J=2.5 and 1.6Hz), 4.86(1H,
m), 5.19(1H, m), 6.04(1H, dd, J=9.4and 2.5Hz), 6.3
5(1H, dd, J=9.4 and 1.6Hz).
【0024】例3
【化5】 ジベレリン酸メチルエステル (500 mg, 1.39 mmol)を無
水テトラヒドロフラン(45 ml)と無水ジメチルホルムア
ミド (5 ml) の混合溶媒に溶解し、窒素気流中で水素化
ナトリウム [市販のオイル分散の60% 水素化ナトリウム
(500 mg, 12.5mmol) をペンタンで3回洗浄して溶媒を
完全に留去したもの] を氷冷下に加えた。反応溶液を室
温で約20時間攪拌した後、氷冷下にヨウ化メチル (5 m
l, 80.3 mmol)を滴下し、室温で24時間攪拌した。氷冷
攪拌下、メタノール(10 ml) を反応混合物に滴下し、減
圧下に溶媒を留去した。残渣を水−酢酸エチルに溶解
し、2NHCl水溶液で酸性 (pH 3-4) とした後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、30% チオ硫酸ナトリウム水
溶液、水、及び飽和食塩水で順次洗浄した後、硫酸ナト
リウムで乾燥して溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付してn-ヘキサン−酢酸
エチル(3:1)溶出部より3-エピジベレリン酸メチルエス
テルの3,13- ジメチルエーテル体 (363 mg) を得た。本
品はジエチルエーテルより再結晶すると融点142-144 ℃
の無色結晶を与えた。1H-NMR (300MHz, CDCl3, TMSδ
0.00 ppm を内部標準として使用) δ(ppm) 1.29(3H,
s), 2.77(1H, d, J=10.6Hz), 2.92(1H, d, J=10.6Hz),
3.17(3H, s), 3.48(3H, s), 3.74(3H, s), 3.83(1H, d
d, J=2.4 and 1.6Hz), 5.04(1H, m), 5.13(1H, m), 5.9
9(1H, dd, J=9.4 and 2.4Hz), 6.26(1H, dd, J=9.4 and
1.6Hz).
【0025】例4 3-エピジベレリン酸メチルエステルの3,13- ジメチルエ
ーテル体 (200 mg) をメタノール (4 ml) に溶解し、 2
N 水酸化ナトリウム水溶液 (2 ml) を加えて窒素雰囲気
下に50℃で3時間加熱攪拌した。反応溶液を減圧下に2
mlまで濃縮した後、 2N 水酸化ナトリウム水溶液 (3 m
l) を加えて窒素雰囲気下に5時間加熱還流した。反応
混合物を氷冷下に 2N HCl 水溶液で酸性 (pH 2-3) とし
た後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下に溶
媒を留去した。得られた残渣をアセトン (5 ml) に溶解
して1 時間加熱還流した後に溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付して酢酸エチル−
酢酸(300:1)の溶出部より3-エピジベレリン酸の3,13ジ
メチルエーテル体 (156 mg) を得た。本品はメタノール
より再結晶すると融点184-186 ℃の無色針状晶を与え
た。1H-NMR (300MHz, acetone-d6, 溶媒ピークδ 2.04
ppm を内部標準として使用)δ(ppm) 1.24(3H, s), 2.19
-2.26(2H), 2.66(1H, d, J=10.6Hz), 2.86(1H, d,J=10.
6Hz), 3.10(3H, s), 3.43(3H, s), 3.93(1H, dd, J=2.4
and 1.7Hz), 4.98-5.07(2H), 6.04(1H, dd, J=9.4 and
2.4Hz), 6.35(1H, dd, J=9.4 and 1.7Hz).
【0026】
【発明の効果】本発明により、植物成長調節剤の有効成
分として有用な3-エピジベレリン酸エーテル類が提供さ
れた。また、本発明の方法は、上記の新規化合物を効率
的に製造するために有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式: 【化1】 (式中、R1はアルキル基、アルケニル基、又はアラルキ
    ル基を示し;R2は水素原子、水酸基、アルコキシ基、ア
    ルケニルオキシ基、又はアラルキルオキシ基を示し;R3
    は水素原子又はアルキル基を示し;----で表される結合
    は単結合又は二重結合のいずれかを示す)で表される3-
    エピジベレリン酸エーテル類。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の3-エピジベレリン酸エ
    ーテル類を有効成分として含む植物成長調節剤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の3-エピジベレリン酸エ
    ーテル類の製造方法であって、ジベレリン酸アルキルエ
    ステル類を非プロトン塩基で処理して3-エピジベレリン
    酸アルキルエステル類のアルコラートを製造した後、該
    アルコラートにエーテル化試薬を反応させる工程を含む
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の3-エピジベレリン酸エ
    ーテル類の製造方法であって、3-エピジベレリン酸アル
    キルエステル類に対して非プロトン塩基の存在下でエー
    テル化試薬を反応させる工程を含む方法。
JP31762296A 1996-11-28 1996-11-28 3−エピジベレリン酸エーテル類及びその製造方法 Pending JPH10158256A (ja)

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