JPH10158499A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents
ポリカーボネート樹脂組成物Info
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- JPH10158499A JPH10158499A JP22425897A JP22425897A JPH10158499A JP H10158499 A JPH10158499 A JP H10158499A JP 22425897 A JP22425897 A JP 22425897A JP 22425897 A JP22425897 A JP 22425897A JP H10158499 A JPH10158499 A JP H10158499A
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Abstract
る。 【解決手段】 式(A)のポリシロキサン化合物と式
(B)で表されるビスフェノール類とを炭酸エステル形成化
合物と反応させて得られるポリカーボネート重合体とオ
ルガノポリシロキサンとの混合物とからなるポリカーボ
ネート樹脂組成物。 (R1は、アルキル基等、、Xは、R1及び/又はヒドロ
キシフェニル基を置換基として有する有機基(M)を表
し、かつMの個数は平均で1≦M<2、nは2〜100
0。) (R2〜R9は、H、F、Cl、Br、I、アルキル基、
Yは、 であり、ここにR10及びR11は、H、アルキル基、eは
0〜20。)
Description
ート樹脂組成物に関する。本発明のポリカーボネート樹
脂組成物は、ポリシロキサン構造を構成単位として有す
る新規なポリカーボネート重合体と通常のジオルガノポ
リシロキサンの混合物であり、各種成形材料やポリマー
アロイ材料、添加剤として有用なものである。
性、機械的強度等のバランスのとれたエンジニアリング
プラスチックとして種々の用途に広く使用されている。
さらにポリカーボネート樹脂には、離型性、流動性、耐
候性、難燃性などの性能を強化するため種々の離型剤、
難燃剤等の添加剤を用いた組成物として用いられること
が多い。中でも、添加剤としてシリコーン(ジオルガノ
ポリシロキサン)を用いる場合、耐摩耗性向上、離型性
向上や難燃性の付与などポリカーボネート樹脂として有
用な場合が多い。しかしながら、ジオルガノポリシロキ
サンを大量に添加するとポリカーボネート成型品に白濁
が生じ、ポリカーボネートの特徴である透明性が低下す
る問題があった。特に、相溶性に関しては、比較的均一
分散しやすい良溶媒中に溶解し、樹脂液としたような場
合についても、樹脂液が白濁し、良外観の湿式成型品が
得られない場合があった。一方、難燃性、離型性、流動
性等の改良を目的としたシロキサンブロック共重合ポリ
カーボネートと通常のポリカーボネートをブレンドした
樹脂組成物が開発されていた(特開昭55−1660052、特
開昭62-146953、特開平5-140461、特開平1-161048)。
カーボネートに比べ前記の性能が改善されていたが、ジ
オルガノポリシロキサン添加剤を用いた場合に比べ総合
的な性能はかならずしも十分満足するものでは無かっ
た。そのため、ジオルガノポリシロキサン添加剤とポリ
カーボネート樹脂との相溶性を向上させ、透明性を損な
わず、耐摩耗性や離型性等を保持したポリカーボネート
樹脂組成物が要求されていた。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、繰り返し単位中
に特異なポリシロキサン構造を有するポリカーボネート
重合体は通常のジオルガノポリシロキサンと相溶性が良
好で、良透明性とジオルガノポリシロキサン添加剤の性
能とを両立し、各種成形材料やポリマーアロイ原料とし
て有用な樹脂組成物であることを見い出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は下記一般式(A)で表される化合物
もよい炭素数1〜7のアルキル基、炭素数6〜12のア
リール基、炭素数2〜7のアルケニル基、炭素数1〜7
のアルコキシ基及び炭素数7〜17のアラルキル基から
選ばれた基を表し、Xは、R1及び/又はヒドロキシフ
ェニル基を有する有機基(M)を表し、かつMの個数は
平均で1≦M<2を表す。nは平均で2〜1000を表
す。)
ェノール類
素、塩素、臭素、ヨウ素、それぞれ置換基を有してもよ
い炭素数1〜7のアルキル基、炭素数6〜12のアリー
ル基、炭素数2〜7のアルケニル基、炭素数1〜7のア
ルコキシ基及び炭素数7〜17のアラルキル基から選ば
れた基を表す。Yは、
水素、それぞれ置換基を有してもよい炭素数1〜7のア
ルキル基、炭素数2〜7のアルケニル基、炭素数1〜7
のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を表す
か、R10及びR11が一緒に結合して、炭素環又は複素環
を形成する基を表す。eは0〜20の整数を表す。)
れるポリカーボネート重合体とジオルガノポリシロキサ
ンとの混合物からなるポリカーボネート樹脂組成物を提
供するものである。
シロキサン化合物は、公知のヒドロシリル化反応による
製造法、例えば不飽和基を有するフェノールとSi−H
基を有するポリシロキサンをヒドロシリル化触媒下で付
加反応させる方法にて製造される。
系、不均一系のいずれでもよく、具体的には、塩化白金
酸などに代表される白金錯体、金属白金、オクタカルボ
ニル2コバルト、パラジウム錯体、ロジウム錯体等が挙
げられる。反応は、本発明に使用される不飽和基含有フ
ェノール類が溶解する溶媒中で行われる。具体的には、
四塩化炭素、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等
のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素、モノクロルベンゼン、ジクロロベ
ンゼン等の芳香族ハロゲン化物、メチルエチルケトン、
酢酸エチル、1,4−ジオキサン、シクロヘキサノン等
を挙げることができるが、溶解性や触媒との相性より、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素が望
ましい。反応温度は60〜150℃が好ましい。
ルキルハイドロジェンシロキサン、ポリアリールハイド
ロジェンシロキサン、ポリアルキルアリールハイドロジ
ェンシロキサン等より誘導することができ、具体的に
は、ポリメチルハイドロジェンシロキサン、ポリエチル
ハイドロジェンシロキサン、ポリフェニルハイドロジェ
ンシロキサン、ポリメチルフェニルハイドロジェンシロ
キサン等が挙げられる。これらは2種類以上併用しても
良い。
サン化合物には、前記の反応にて付加されたフェノール
(ヒドロキシフェニル基)がポリシロキサン1分子当た
り最低1個付加されており、かつ1分子当たりヒドロキ
シフェニル基の付加数は平均2個未満である。この付加
されたヒドロキシフェニル基が、炭酸エステル形成物と
反応しカーボネート結合を形成する。ヒドロキシフェニ
ル基が平均2個を越えると、ポリシロキサンが分岐化剤
として働く場合が多くなり、ジオルガノポリシロキサン
との相溶性が低下しやすくなる。また、本発明の一般式
(A)のポリシロキサン化合物のポリシロキサン基の長
さは、式(A)のnで表され、nが2〜1000であ
り、好適には3〜100である。十分なシロキサンの特
性を得るためにはある程度、nが大きい方がよいが、n
が1000を越えるようなものでは、不飽和基を有する
フェノール類との反応性が劣り、あまり実用的ではな
い。nが2未満のときは、十分にポリシロキサンの特性
が得られない。また、ポリシロキサンはポリマーである
ためポリマー鎖の長短混ざりあった混合物で、重合度n
はあくまで平均重合度であり、通常は重合度は分布をも
って存在する。
ポリシロキサンと反応する不飽和基を有するフェノール
としては、具体的には、o-アリルフェノール、オイゲノ
ール、イソオイゲノール、p-イソプロペニルフェノー
ル、p-ヒドロキシスチレン、p−アリルフェノール、2,6
-ジメチル-4-アリルフェノール、2-t-ブチル-6-(3-t-ブ
チル−2-ヒドロキシ-5-メチルベンジル)-4-メチルフェ
ニルアクリレート、2-[1-(2-ヒドロキシ-3,5-ジ-t-ペン
チルフェニル)エチル]-4,6-ジ-t-ペンチルフェニルアク
リレート、p-ヒドロキシケイ皮酸メチル、2-ヒドロキシ
スチルベン、4-(1-ブテニル)フェノール等が挙げられ
る。なかでも、取扱いの容易さ、工業的有用性や反応性
を考慮するとo-アリルフェノール、オイゲノールが好ま
しい。
ン化合物は、具体的には、
ものではない。また、これらポリシロキサン化合物を2
種類以上併用して使用することも可能である。これらの
ポリシロキサン化合物に付加しているヒドロキシフェニ
ル基は、ポリシロキサン1分子に最低1個必要であり、
かつ1分子当たり平均2個未満である。そのため、例え
ば付加が1個のものもあれば10個のものも存在する可
能性がある。すなわち、本発明におけるポリシロキサン
1分子当たり平均2未満のヒドロキシフェニル基が付加
するという意味は、そのヒドロキシフェニル基付加数の
分布の中心値が1〜2であることを示す。また、ヒドロ
キシフェニル基の付加位置も特定できるものではなく、
一般式(A)の側鎖であればいずれにヒドロキシフェニ
ル基が付加しても良い。
スフェノール類としては、具体的には4,4'−ビフェニル
ジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケト
ン、1,1-ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2-
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ
−ルA;BPA)、2,2-ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブ
タン、1,1-ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サン(ビスフェノ−ルZ;BPZ)、2,2-ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5-ジブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4
−ヒドロキシ−3,5-ジクロロフェニル)プロパン、2,2-
ビス(4−ヒドロキシ−3-ブロモフェニル)プロパン、
2,2-ビス(4−ヒドロキシ−3-クロロフェニル)プロパ
ン、2,2-ビス(4−ヒドロキシ−3-メチルフェニル)プ
ロパン、2,2-ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフ
ルオロプロパン、2,2-ビス(4−ヒドロキシ−3,5-ジメ
チルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)-1-フェニルエタン、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ジフェニルメタン、ビス(2−ヒドロキシ-5-メチ
ルフェニル)メタン、2,2-ビス(2−ヒドロキシ−3,5-
ジメチルフェニル)プロパンなどが例示される。これら
は、2種類以上併用して用いてもよい。また、これらの
中でも特に2,2-ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2-ビス(4−ヒドロキシ−3-メチルフェニル)プ
ロパン、1,1-ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、1,1-ビス(4−ヒドロキシフェニル)-1-フェニ
ルエタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルか
ら選ばれることが、反応性から好ましい。
は、例えばホスゲンや、ジフェニルカーボネート、ジ−
p−トリルカーボネート、フェニル−p−トリルカーボ
ネート、ジ−p−クロロフェニルカーボネート、ジナフ
チルカーボネートなどのジアリールカーボネートが挙げ
られる。
しては、ビスフェノールAからポリカーボネートを製造
する際に用いられている公知の方法、例えばビスフェノ
ール類とホスゲンとの直接反応(ホスゲン法)、あるい
はビスフェノール類とジアリールカーボネートとのエス
テル交換反応(エステル交換法)などの方法を採用する
ことができる。
(A)のポリシロキサン化合物の耐熱性やエステル交換
率を考慮した場合、ホスゲン法の方が好ましい。また、
本発明における一般式(A)のポリシロキサン化合物に
付加するヒドロキシフェニル基は、一般式(A)1分子
当たり1個付加したものが多く、ポリカーボネート重合
体の重合停止剤として働くため、その使用量には限りが
あり、ホスゲン法においては、一般式(A)のポリシロ
キサン化合物の使用量はポリシロキサンの反応性の観点
から、全モノマー成分(一般式(A)+一般式(B))
に対し0.01〜20mol%が好ましい。ポリシロキサン化合物
(A)が0.01mol%未満ではポリシロキサンの特性付与が
不十分であり、20mol%を超えると本発明の共重合体の粘
度が低くなり、ポリカーボネート樹脂としての目的が達
成できなくなるので好ましくない。さらにホスゲン法の
界面重合状態を維持しやすくするため、一般式(A)の
ポリシロキサン化合物は全モノマー成分に対し50wt%以
下使用することが好ましい。
剤および溶媒の存在下において、前記一般式(A)のポ
リシロキサン化合物と一般式(B)で表されるビスフェ
ノール類とを、ホスゲンと反応させる。酸結合剤として
は、例えばピリジンや、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムなどのアルカリ金属の水酸化物などが用いられる。
また、溶媒としては、例えば、塩化メチレン、クロロ
ホルム、クロロベンゼン、キシレンなどが用いられる。
縮重合反応を促進するために、トリエチルアミンのよう
な第三級アミンまたは第四級アンモニウム塩などの触媒
を使用することが好ましい。また、重合度を調節するた
めに、フェノールやp−t−ブチルフェノールなどの分
子量調節剤を添加して反応を行うことが望ましい。更に
また、所望に応じ亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルファ
イトなどの酸化防止剤や、フロログルシン、イサチンビ
スフェノールなど分岐化剤を小量添加してもよい。反応
は、通常0〜150℃、好ましくは5〜40℃の範囲と
するのが適当である。反応時間は、反応温度によって左
右されるが、通常0.5分〜10時間、好ましくは1分
〜2時間である。また、反応中は、反応系のpHを10以
上に保持することが望ましい。
記一般式(A)のポリシロキサン化合物と一般式(B)
で表されるビスフェノール類とジアリールカーボネート
とを混合し、減圧下で高温において反応させる。反応
は、通常150〜350℃、好ましくは200〜300
℃の範囲の温度において行われる。また、減圧度は、反
応の最終で、好ましくは1mmHg以下にして、エステル交
換反応により副生した該ジアリールカーボネートに由来
するフェノール類を系外へ留去させる。反応時間は、反
応温度や減圧度などによって左右されるが、通常1〜4
時間程度である。反応は窒素やアルゴンなどの不活性ガ
ス雰囲気下で行うことが好ましい。また、所望に応じ、
前記の分子量調節剤、酸化防止剤や分岐化剤を添加して
反応を行ってもよい。
ーボネート重合体に添加されるジオルガノポリシロキサ
ンは、具体的には、ポリジアルキルシロキサン、ポリジ
アリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン
等が挙げられる。さらに具体的には、ポリジメチルシロ
キサン、ポリジエチルシロキサン、ポリジフェニルシロ
キサン、ポリメチルフェニルシロキサン等が挙げられ
る。これらは2種類以上併用しても良い。また本発明中
の式(A)化合物もジオルガノポリシロキサンの1種と
して含まれる。ただし、本発明におけるジオルガノポリ
シロキサンは、単独のものを意味し、ポリカーボネート
と共重合したようなものは本発明におけるジオルガノポ
リシロキサンには含めない。
は、数平均分子量が200〜100,000の範囲のも
のであり、数平均分子量が350〜10,000のもの
が好ましい。本発明の樹脂組成物中のジオルガノポリシ
ロキサンの含有量は0.5〜20wt%の範囲が、ジオ
ルガノポリシロキサン特性の発揮と透明性を兼ねた領域
として好ましい。ジオルガノポリシロキサンの含有量が
0.5wt%未満では摺動性や離型性といった特性付与
に乏しくなり、20wt%を超えると透明性が悪くなる
ので好ましくない。
カーボネート重合体にブレンドする方法として、ポリカ
ーボネート重合体製造時にブレンドする方法、ポリカー
ボネート重合体樹脂液にブレンドする方法、ポリカーボ
ネート重合体粉体にブレンドする方法、ポリカーボネー
ト重合体熱溶融体にブレンドする方法等が選択できる
が、特にポリカーボネート重合体の製造(重合)時にジ
オルガノポリシロキサンをブレンドする方法が分散性が
よく、透明性向上に最も効果があるため好ましい。
押出成形、射出成形、ブロ−成形、圧縮成形、湿式成形
など公知の成形法で成形可能であるが、容易に成形加工
できるためには極限粘度[η]が2.0(dl/g)以下が望
ましく、機械的強度が十分発揮するには0.3(dl/g)以
上が好ましい。中でも、本ポリカーボネート樹脂組成物
を用いた湿式成形によるフィルム状成形品は、ポリシロ
キサンの有する滑り性や撥水性等の性質とポリカーボネ
ートの透明性や機械的強度等の性質がバランス良く発現
する。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 実施例1 8.8%(w/v)の水酸化ナトリウム水溶液600ml
に、2,2-ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(略
称:BPA)91.2gと、ハイドロサルファイト0.
5gを加え溶解した。これに、メチレンクロライド50
0mlと、p-ターシャルブチルフェノール(略称:PT
BP)1.0gとを加え撹拌し、溶液温度を15℃に保
ちつつ、ホスゲン51gを60分かけて吹き込んだ。吹
き込み終了後、下記構造を主成分とするポリシロキサン
化合物(略称:Si1)
ロキサン(略称:SC1)
て反応液を乳化させ、乳化後0.2mlのトリエチルアミン
を加え、約1時間撹拌し重合およびブレンドさせた。得
られた重合樹脂液を水相と有機相に分離し、有機相をリ
ン酸で中和し、洗液のpHを中性になるまで水洗を繰り返
した後、45℃に加温した温水に樹脂液を滴下し、溶媒を
除去しつつ、重合物を粒状化させた。粒状化物を濾過
後、乾燥して粉末状重合体組成物を得た。この組成物
は、塩化メチレンを溶媒とする濃度 0.5g/dlの溶液の
温度20℃における極限粘度[η]は0.69dl/gであっ
た。得られた上記重合体組成物を赤外線吸収スペクトル
により分析した結果、1770cm-1の位置にカルボニル基に
よる吸収、1240cm-1の位置にエーテル結合による吸収が
認められ、カーボネート結合を有することが確認され
た。また、3650〜3200cm-1の位置に水酸基由来の吸収は
ほとんど認められなかった。しかも、1100〜1020cm-1の
シロキサン由来のピークも確認された。また、蛍光X線
分析(Cr管球)によりこの重合体組成物中にはシリコ
ン元素が含まれていることが確認された。よって、この
組成物は下記繰り返し単位を主成分とするポリカーボネ
ート重合体とSC1の混合物と認められた。
成分とするポリシロキサン化合物(略称:Si2)
変更した以外は、実施例1と同様に行った。得られた組
成物の極限粘度[η]は0.50dl/g赤外吸収スペクトル分
析および蛍光X線分析よりこの組成物は下記繰り返し単
位主成分とするポリカーボネート重合体とSC1の混合物
と認められた。
成分とするポリシロキサン化合物(略称:Si3)
キサンの代わりに下記構造のもの(略称:SC2)
行った。得られた組成物の極限粘度[η]は0.64dl/gで
赤外吸収スペクトル分析および蛍光X線分析よりこの組
成物は下記繰り返し単位を主成分とするポリカーボネー
ト重合体とSC2ジオルガノポリシロキサンの混合物と認
められた。
成分とするポリシロキサン化合物(以下Si4)
キサンの代わりに下記構造のジオルガノポリシロキサン
(略称:SC3)
TBPの量を0.1gに変更した以外は、実施例1と同様
に行った。得られた組成物の極限粘度[η]は0.61dl/g
で、赤外吸収スペクトル分析および蛍光X線分析よりこ
の組成物は下記繰り返し単位を主成分とするポリカーボ
ネート重合体とSC3のジオルガノポリシロキサンの混合
物と認められた。
シクロヘキサン(BPZ)107.2gを用いた以外
は、実施例1と同様に行った。得られた組成物の極限粘
度[η]は0.60dl/gで、赤外吸収スペクトル分析およ
び蛍光X線分析よりこの組成物は下記繰り返し単位を主
成分とするポリカーボネート重合体とSC1のジオルガノ
ポリシロキサンの混合物と認められた。
フェニル)プロパン(DMBPA)102.4gを用
い、p-ターシャルブチルフェノールの量を2.8g、ホ
スゲンの量を53gに変更した以外は実施例1と同様に
行った。得られた組成物の極限粘度[η]は0.31dl/g
で、赤外吸収スペクトル分析および蛍光X線分析よりこ
の組成物は下記繰り返し単位を主成分とするポリカーボ
ネート重合体とSC1ジオルガノポリシロキサンの混合物
と認められた。
1-フェニルエタン(BPAP)58gとビス(4-ヒドロ
キシフェニル)エーテル(DHPE)40.4gとを用
いた以外は、実施例1と同様に行った。得られた組成物
の極限粘度[η]は0.67dl/gで、赤外吸収スペクトル
分析および蛍光X線分析よりこの組成物は下記繰り返し
単位を主成分とするポリカーボネート重合体とSC1のジ
オルガノポリシロキサンの混合物と認められた。
合終了後、リン酸中和〜精製を経て得られた粒状化前の
樹脂液にSC1のジオルガノポリシロキサンを2.6g添
加した以外は実施例1と同様に行った。得られた組成物
の極限粘度[η]は0.62dl/gで、赤外吸収スペクトル
分析および蛍光X線分析よりこの組成物は実施例1と同
等の繰り返し単位を主成分とするポリカーボネート重合
体とSC1のジオルガノポリシロキサンの混合物と認めら
れた。
た以外は、実施例1と同様に行った。得られた組成物の
極限粘度[η]は0.42dl/gで、赤外吸収スペクトル分
析および蛍光X線分析よりこの組成物は実施例1と同等
の繰り返し単位を主成分とするポリカーボネート重合体
とSC1のジオルガノポリシロキサンの混合物と認められ
た。
例1と同様に行った。得られた組成物の極限粘度[η]
は0.63dl/gであった。この組成物は下記繰り返し単位
を有するポリカーボネート重合体とSC1のジオルガノポ
リシロキサンの組成物と認められた。
表されるα,ω-ビス[2−(P−ヒドロキシフェニル)
エチル]ポリジメチルシロキサン(略称:Si5)
に行った。得られた組成物の極限粘度[η]は0.63dl/
gで、赤外吸収スペクトル分析および蛍光X線分析よ
り、この組成物は下記繰り返し単位を有するポリカーボ
ネート重合体とSC1ジオルガノポリシロキサンとの組成
物と認められた。
合終了後、リン酸中和〜精製を経て得られた粒状化前の
樹脂液にSC1のジオルガノポリシロキサンを10.6g
添加した以外は比較例1と同様に行った。このブレンド
物の極限粘度[η]は0.26dl/gであった。
表1に、実施例1〜9と比較例1〜3までの樹脂組成物
を湿式成形にて成形したフィルムについての摩耗性試験
の結果と透過率測定結果を表2に示した。また、実施例
1の赤外吸収スペクトルを図1に示した。
シロキサン化合物 Si2:フェノール平均1.9個である実施例2に記載のポリ
シロキサン化合物 Si3:フェノール平均1.1個である実施例3に記載のポリ
シロキサン化合物 Si4:フェノール平均1.8個である実施例4に記載のポリ
シロキサン化合物 Si5:α,ω-ヒ゛ス[2-(P-ヒト゛ロキシフェニル)エチル]ホ゜リシ゛メチルシロキサン SC1:実施例1記載のジオルガノポリシロキサン SC2:実施例3記載のジオルガノポリシロキサン SC3:実施例4記載のジオルガノポリシロキサン BPA:2,2-ヒ゛ス(4-ヒト゛ロキシフェニル)フ゜ロハ゜ン DMBPA:2,2-ヒ゛ス(4-ヒト゛ロキシ-3-メチルフェニル)フ゜ロハ゜ン BPZ:1,1-ヒ゛ス(4-ヒト゛ロキシフェニル)シクロヘキサン DHPE:ヒ゛ス(4-ヒト゛ロキシフェニル)エーテル BPAP:1,1-ヒ゛ス(4-ヒト゛ロキシフェニル)-1-フェニルエタン 極限粘度:20℃、0.5W/V%シ゛クロロメタン溶液にて測定 SC含有量(%):シ゛オルカ゛ノホ゜リシロキサン/樹脂組成物全量×100
=SC含有量(wt%)
キャストフィルムを作成し、表面をメタノールで洗浄後、風乾し
試験片とした。 透過率:村上ヘース゛メーターHM-100使用。全光線透過率測定。 摩耗量:テーハ゛摩耗試験(荷重1000g、CS-17輪、トルエン雰囲
気、4、12、24、48hr)後 の摩耗量。
は、グラフト状にシロキサン構造を有する文献未記載の
新規なポリマーと通常のシリコーン(ジオルガノポリシ
ロキサン)の相溶した樹脂組成物であって、各種成形材
料やポリマーアロイ原料に使用する新規なポリカーボネ
ート樹脂組成物を提供することができる。本発明のポリ
カーボネート樹脂組成物は、従来のシロキサン共重合ポ
リカーボネートやジオルガノポリシロキサン添加ポリカ
ーボネート樹脂組成物に比して、透明性や耐摩耗性がよ
く、レンズ、照明カバー等の耐摩耗性が要求される透明
成形品に応用が可能である。また、湿式成形では表面が
滑らかで、かつ透明で滑り性の良い成形品が得られるた
め、OHPフィルム等の機能性フィルムに好適である。
トル
Claims (8)
- 【請求項1】 下記一般式(A)のポリシロキサン化合
物と、下記一般式(B)で表されるビスフェノール類と
を炭酸エステル形成化合物と反応させて得られるポリカーボ
ネートであって、一般式(A)のポリシロキサン化合物
の使用量が、全モノマー成分(一般式(A)+一般式
(B))に対して0.01〜20mol%であり、かつ
極限粘度[η]が、0.3〜2.0[dl/g]である
ポリカーボネート重合体に0.5〜20wt%のジオル
ガノポリシロキサンを混合してなるポリカーボネート樹
脂組成物。 【化1】 (式中のR1は、それぞれ置換基を有してもよい炭素数
1〜7のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭
素数2〜7のアルケニル基、炭素数1〜7のアルコキシ
基及び炭素数7〜17のアラルキル基から選ばれた基を
表し、Xは、R1及び/又はヒドロキシフェニル基を有
する有機基(M)を表し、かつMの個数は平均で1≦M
<2を表す。nは平均で2〜1000を表す。) 【化2】 (式中、R2〜R9は、それぞれ水素、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素、それぞれ置換基を有してもよい炭素数1〜
7のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数
2〜7のアルケニル基、炭素数1〜7のアルコキシ基及
び炭素数7〜17のアラルキル基から選ばれた基を表
す。Yは、 【化3】 であり、ここにR10及びR11は、それぞれ水素、それぞ
れ置換基を有してもよい炭素数1〜7のアルキル基、炭
素数2〜7のアルケニル基、炭素数1〜7のアルコキシ
基又は炭素数6〜12アリール基を表すか、R10及びR
11が一緒に結合して、炭素環または複素環を形成する基
を表す。eは0〜20の整数を表す。) - 【請求項2】 一般式(B)が2,2-ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2-ビス(4−ヒドロキシ−3-
メチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)-1-フェニルエタン、ビス(4-ヒドロキシフ
ェニル)エーテルから選ばれたビスフェノールである請
求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項3】 炭酸エステル形成化合物がホスゲンであ
る請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項4】 一般式(A)中のR1がメチル基または
フェニル基である請求項1記載のポリカーボネート樹脂
組成物。 - 【請求項5】 一般式(A)の重合度nが3〜100で
ある請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項6】 ジオルガノポリシロキサンが液状のポリ
ジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンで
ある請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項7】 請求項1記載のポリカーボネート樹脂組
成物を用い、湿式成型法にて成形したフィルム状成型
品。 - 【請求項8】 ポリカーボネート重合体の重合時にジオ
ルガノポリシロキサンを添加混合することを特徴とする
請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物のブレンド
方法
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1997
- 1997-08-06 JP JP22425897A patent/JP3791642B2/ja not_active Expired - Fee Related
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