JPH1015944A - 成形型の加熱冷却装置 - Google Patents

成形型の加熱冷却装置

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JPH1015944A
JPH1015944A JP19552996A JP19552996A JPH1015944A JP H1015944 A JPH1015944 A JP H1015944A JP 19552996 A JP19552996 A JP 19552996A JP 19552996 A JP19552996 A JP 19552996A JP H1015944 A JPH1015944 A JP H1015944A
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JP
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temperature
low
temperature water
water
circulation path
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JP19552996A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kitaichi
敏 北市
Nariyuki Takaoka
成幸 高岡
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Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/48Moulds
    • B29C49/4823Moulds with incorporated heating or cooling means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 型壁面温度の上昇速度,冷却速度を大きくす
るには熱媒体に水を用いる必要がある。高温水を100
℃以上にするには、飽和圧以上に加圧せねばならないと
いう問題があるので、低温水との間の圧力差のため高温
水と低温水の切り換えが困難という問題があった。 【解決手段】 熱媒体の流路63をキャビティの壁面に
接近して複数個設け上記複数個の流路を並列・直列に接
続した成形型36を用い、少なくとも高温水を循環する
高温水系IIと低温水を循環する低温水系Iとを構成要
素とし、上記高温水系IIの循環水温度に相当する飽和
圧以上の圧力でかつ同じ圧力を上記高温水系IIと低温
水系Iとに加え、上記成形型36の流路63を上記高温
水系IIの一部に組み込む循環経路と上記成形型36の
流路63を上記低温水系Iの一部に組み込む循環経路と
に切り換え可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック成形
等の成形に用いる成形型の加熱冷却装置の技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックの射出成形は、目的とする
製品形状と同形状のキャビティを有する成形型に溶融し
たプラスチックを射出し冷却固化せしめて行なう。得ら
れた製品の外観は成形型のキャビティとほぼ等しいのは
もちろんであるが、厳密には異なる。
【0003】特に、キャビティ表面の微細な凹凸は正確
に転写されない場合が多い。これは溶融プラスチックが
キャビティ表面に接触した瞬間に冷却されて、溶融プラ
スチック表面に薄い固化層が形成されるので、キャビテ
ィ表面の微細な凹凸の正確な転写を妨げるからである。
キャビティ表面の微細な凹凸の寸法と、得られたプラス
チック成形品の表面の微細な凹凸の寸法との比を転写率
と呼んでいるが、精密なプラスチック射出成形において
はこの転写率を高くすることが課題の一つである。
【0004】またプラスチックの射出成形における製品
の不良として、「ウエルド」,「ひけ」,「シルバー」
と呼ばれる3つの大きな不良項目があり、これらの3大
不良を減少もしくは絶滅することは射出工程の現場では
極めて重要である。
【0005】上述した転写率の改善方法ならびに上記3
大不良の減少対策として、高温成形と呼ばれる成形方法
が知られている。これは予めキャビティ表面の温度を上
げておくことにより溶融プラスチック表面に固化層の形
成を遅らせ、キャビティ表面の微細な凹凸を正確に転写
させ、その後に型を冷却してプラスチック成形品を完全
に固化させて取り出す方法である。またこの高温成形を
用いることにより、先に述べた成形の3大不良も減少も
しくは絶滅することもできる。このように高温成形法は
射出成形として優れた工法である。
【0006】しかし高温成形においては、一般に金型の
昇温・冷却に時間がかかるので通常の射出成形サイクル
時間内に納まらず、成形コストが高くなるという欠点が
あった。
【0007】例えば高温成形の代表例として、型の加熱
のために型に電気ヒータを埋め込む方法がある。この方
法では型壁面温度を上げるためには、電気ヒータを埋め
込んでいる部分も加熱せねばならないので被加熱部の熱
容量が大きくなり、所定の温度に加熱するのに長時間を
要する上に、冷却時間も延長されてしまう。加熱,冷却
に要する時間は、型の大きさ,使用環境等で大幅に変化
するが、例えば型壁面温度を50℃上昇,下降させよう
とする場合、このような電気ヒータを埋め込んだ方法で
は、数分ないし数10分単位の時間を要するのが通例で
あった。これでは数秒を争って成形時間を短縮しようと
している成形現場に受け入れられないのは当然である。
【0008】電気ヒータのかわりに型に適当な流路を設
け、この流路に高温熱媒体を流す方法が提案されてお
り、例えば特開昭62−117716号公報,特開平1
−115606号公報等に開示されている。
【0009】この方法の利点の1つは、流路を型壁面に
近付けて設けることにより加熱時間を短縮できることで
ある。流路と型壁面との熱伝導が良くなるのに加えて被
加温熱部の熱容量を小さくできるからである。さらにこ
の方法の大きな利点としては加熱時には高温の熱媒体を
流路に流し、冷却時には低温の熱媒体を流すので、加熱
時間だけでなく冷却時間も短縮することができる。
【0010】熱媒体を利用する高温成形方法において
は、高温と低温の熱媒体をそれぞれ用意すると共に、成
形サイクルに合わせて、型に高温熱媒体を供給したり低
温熱媒体を供給したりするための切り換え装置が必要で
ある。その例として、特開昭51−5362号公報,特
公平1−26848号公報等に開示されている。
【0011】上記特開昭51−5362号公報に開示さ
れている技術について、図12を参照して説明すると、
1は可動型本体、2は固定型本体、3は可動側型板、4
は固定側型板である。可動側型板3と固定側型板4とが
閉じてキャビティ6が形成される。また可動側型板3と
可動型本体1との間および固定側型板4と固定型本体2
との間には、それぞれ熱媒体通路7,8が形成されてい
る。これらの熱媒体通路には流入口9,10および流出
口11,12が形成され、流入口9,10は切換弁13
を介して、また流出口11,12は切換弁16を介して
それぞれ熱媒体加熱供給装置14および熱媒体冷却供給
装置15に接続されている。
【0012】上記構成において、まず図示のように切換
弁13,16によって熱媒体加熱供給装置14に接続し
て高温の熱媒体を通路7,8に流通させ型板3,4を通
してキャビティ6内を所定の温度に加熱する。キャビテ
ィ6が所定の温度に達した後に、図示していないが射出
ノズルから射出口5を経てキャビティ6に樹脂を射出・
充填する。樹脂の射出後、切換弁13,16を熱媒体冷
却供給装置15に切り換えて通路7,8に低温の熱媒体
を流通させ、キャビティ6内の樹脂を冷却する。キャビ
ティ6内の樹脂が冷却・固化した後、可動型本体1,固
定型本体2を開いて成形品を取り出す。
【0013】ところで高温成形の効果を発揮させるには
樹脂射出前の型壁面の温度を、樹脂のガラス転移点の近
傍、できればガラス転移点以上にしておくことが必要で
ある。樹脂のガラス転移点は樹脂の種類により異なるが
一般に100℃〜120℃以上である。また冷却時の型
壁面の温度は普通40℃〜80℃であるので昇温温度幅
・冷却温度幅は40℃〜80℃となる。一方成形サイク
ルの延長を防ぐには、昇温・冷却に充てられる時間は最
大でも40秒、できれば数秒に抑えなければならない。
【0014】従って昇温速度および冷却速度としては1
℃/秒以上は必要であるので、このような大きな昇温速
度・冷却速度を得るための具体的な手段として、型壁面
の近傍に流路を設け、この流路に高温もしくは低温の熱
媒体を流す方法が提案されていた。また高温の熱媒体の
温度は上記したように少なくとも100℃〜120℃以
上であることが必要であり、低温の熱媒体の温度は40
℃〜80℃以下である。
【0015】上記した特開昭51−5362号公報の記
述には熱媒体の種類が述べられていないが熱媒体に油等
の熱媒体を用いたとすると、一般に油は大気圧における
飽和温度が高いので高温側の熱媒体も低温側の熱媒体も
同じ大気圧の下で使用することができ、上記の場合でも
高温,低温の熱媒体の切り換えが可能である。しかし型
壁面の温度上昇を急速に行なおうとすると、油系の熱媒
体を用いるのは不都合である。というのは、油系の熱媒
体は粘度が高いので、流路の壁面と熱媒体との間の熱伝
達係数(境膜係数)の値が小さくなり、その結果として
キャビティ壁面への熱伝導が悪く、十分な昇温速度,冷
却速度が得られ難いという問題がある。例えば直径10
mmの流路に100℃の油系の熱媒体10リットル/分
を流した場合の熱伝達系数は、約1200W/℃/平方
メートルと見積られる。
【0016】しかし油系の熱媒体に代えて水を熱媒体と
して用い、同じ温度(100℃),同じ流量(10リッ
トル/分)の水を同じ直径10mmの流路に流した場合
の熱伝達係数は、15000W/℃/平方メートルと見
積られる。このように油系の熱媒体と水の熱媒体とを較
べると、同じ条件の下では水の熱伝達係数の方が油系の
熱媒体に較べて遙かに大きな値を示す。実際に我々の実
験・検討の結果でも、型壁面の急速な昇温速度,冷却速
度温度を得るには、熱伝達係数の値が大きい水を熱媒体
に用いる必要があることが判明した。
【0017】ところが、水を熱媒体に用いる場合、型壁
面を冷却する低温水の温度は100℃以下のことが多い
ので必ずしも加圧の必要がないが、型壁面を加熱する高
温水の温度を100℃以上に維持するには、大気圧以上
に加圧することが必要である。従って熱媒体に加える圧
力に考慮を払っていない特開昭51−5362号公報の
ような方法では、高温水,低温水の切り換えには不十分
であるという問題があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記したように熱媒体
による型の加熱冷却は、型壁面温度の急速な上昇,冷却
に有効な方法であるが、昇温速度,冷却速度をさらに大
きくするには熱媒体の温度をできるだけ高くすること、
ならびに熱媒体と流路壁面との熱伝達係数(境膜係数)
を大きくしなければならないという問題があった。加熱
に用いる高温熱媒体の温度を100℃以上にしようとす
ると大気圧のままでは飽和温度が100℃以上である油
系の熱媒体を用いざるを得ないが、油系の熱媒体は熱伝
達係数の値が著しく小さく、型壁面温度の急速上昇,急
速冷却には不敵であるという問題があった。
【0019】型壁面温度の急速上昇,急速冷却には熱媒
体として水を用いる必要があるが、水を100℃以上の
熱媒体として用いるには周知のように加圧しなければな
らない。
【0020】ところが、油系の熱媒体を前提にした従来
の熱媒体・加熱冷却装置では、熱媒体の加圧について考
慮されていない。すなわち、加熱に用いる高温熱媒体と
冷却に用いる低温熱媒体とを切り換える際の圧力差に考
慮が払われていないので、そのまま水を熱媒体とする加
熱冷却システムに用いることができないという問題があ
った。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、成形型におけるキャビティ壁面の近
傍に配設した熱媒体流路に高温水系より高温水を流入循
環させて上記キャビティ壁面を加熱させる場合、および
上記熱媒体流路に低温水系より低温水を流入循環させて
上記キャビティを冷却させる場合に、上記高温水および
低温水は同圧に加圧し、かつ高温水の温度に相当する飽
和圧以上の圧力に加圧することとしている。これにより
熱媒体として100℃以上の高温水を利用することがで
き、その分キャビティ壁面の温度上昇速度を大きくする
ことが可能になった。また高温水系と低温水系とを同圧
に保持しているので、加熱と冷却に用いる熱媒体の切り
換えを急速に行なうことができる。
【0022】さらに、キャビティ壁面を加熱,冷却する
熱媒体に加圧水を用いるので、熱媒体と流路壁面との熱
伝達係数が大きくなってキャビティ壁面温度の上昇速度
のみならず冷却速度も大きくできるので、上記高温水の
温度の高温化、上記急速な熱媒体の切り換えとあいまっ
て、成形サイクル時間の延長を阻止しつつ、高温成形に
よる成形品の品質の向上、ならびに不良品の減少の効果
を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の成形型の加熱冷却装置
は、熱媒体の流路をキャビティの壁面に接近して設けた
成形型を用い、高温水を循環する高温水系と低温水を循
環する低温水系とを少なくとも構成要素とし、上記高温
水系の循環水温度に相当する飽和圧以上の圧力でかつ同
じ圧力を上記高温水系と低温水系とに加え、上記成形型
の流路を上記高温水系の一部に組み込む高温循環経路
と、上記成形型の流路を上記低温水系の一部に組み込む
低温循環経路とに切り換え可能にしたものである。
【0024】また本発明の成形型の加熱冷却装置には、
上記高温水系の循環水温度に相当する飽和圧以上の圧力
を吐出する加圧ポンプを設けており、上記加圧ポンプの
吐出圧により上記高温水系と低温水系とに同じ圧力を加
えることにしている。
【0025】さらに高温水系と低温水系とに圧力を加え
る別の手段として、加圧した気体と水とを内蔵する加圧
タンクを設け、上記加圧タンクを高温水系と低温水系と
に連通させて行なう方法も可能であり、用途によっては
好ましい。
【0026】さらに本発明の成形型の加熱冷却装置で
は、高温水を循環する高温水系と低温水を循環する低温
水系とを少なくとも構成要素とするが、上記高温水系を
さらに高温水を循環する経路と、高温水より高い温度の
加熱水を循環する加熱水系とより構成し、上記高温水
系,低温水系,加熱水系はそれぞれに備えられた循環ポ
ンプにより水を循環させると共に、上記高温水系,低温
水系,加熱水系を連通させ、上記加熱水系の循環水温度
に相当する飽和圧以上のガス圧力を上記加熱水系の循環
ポンプの吸込口付近に加えることにより上記高温水系と
低温水系とを加圧し、上記成形型の流路を上記高温水系
の一部に組み込む高温循環経路と上記成形型の流路を上
記低温水系の一部に組み込む低温循環経路とに切り換え
可能にしたものである。
【0027】また上記加熱水系には、加熱水循環ポンプ
と加熱器と3方調節弁とを少なくとも設け、上記加熱水
循環ポンプからの吐出水は加熱器を経て上記3方調節弁
の入口に流入し、上記3方調節弁の出口の1つの上記加
熱水循環ポンプの吸込口につながり、上記3方調節弁の
出口の他の1つは上記高温水循環ポンプの吸込口につな
がり、上記高温水循環ポンプの吸込口と上記加熱水循環
ポンプとの吸込口とを連通させることにより上記3方調
節弁の開度により上記高温水系に上記加熱水系を混入さ
せることにより上記高温水系の温度制御を可能にしたも
のである。
【0028】また上記低温水系には、低温水循環ポンプ
と冷却器と3方調節弁とを少なくとも備え、上記低温水
循環ポンプからの吐出水の経路を成形型の流路を経由し
て上記3方調節弁の入口に連通させ、上記低温水循環ポ
ンプの吐出側と上記3方調節弁の入口とを直接に連通す
る経路を設け、上記3方調節弁の一方の出口は上記低温
水循環ポンプの吸込口に連通させ、他方の出口は温度調
整槽を経て上記低温水循環ポンプの吸込口に連通させ、
上記3方調節弁の開度により温度調整槽を通過した水と
温度調整槽を通過しない水とを混合させることにより上
記低温水系の温度調節を可能にしたものである。
【0029】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の一実施例としての成形型の
加熱冷却装置の構成図、図2〜図5は本発明の成形型の
加熱冷却装置を射出成形に適用した時の成形型の構造の
説明図である。また図6は型壁面温度の応答測定線図の
一例である。
【0030】まず図2を用いて本発明の成形型の加熱冷
却装置を、射出成形に適用した時の成形型の構造を説明
する。図2の矢視M−Mによる断面図を図3に、また円
Nの部分の拡大図を図4に示す。
【0031】図2において、56は固定型、57は可動
型、58は型取付板、59はロケートリング、60はス
プルー孔、61はエジェクターピンである。固定型56
と可動型57とを閉じて形成される空間がキャビティ6
2である。固定型56はロケートリング59により射出
成形機の所定の位置に位置決めされる。溶融樹脂は射出
ノズル(図示せず)からスプルー孔60を経てキャビテ
ィ62に射出される。固定型56のキャビティ62に沿
って図2に示すように流路63が多数設けてある。この
流路63について説明すると、図3に示すように固定型
56の前後にタンク64A,64Bが設けてあり、上記
流路63はタンク64A,64Bに連結管65A,65
Bにより連結されている。タンク64A,64Bは供給
管66A,66Bにより加熱冷却装置に連結されてい
る。
【0032】プラグ67A,67Bは供給管66A,6
6Bを固定型56に固定するためのものであるが、プラ
グ67A,67Bには熱電対が設けてあり、流路63に
流入循環させる循環水の温度を検出できるようになって
いる。このように本発明に用いる成形型では、熱媒体の
流路63をキャビティ62に沿って多数配列することに
より、キャビティ62の型壁面の温度を急速に上昇させ
得るような構造になっている。
【0033】上記した成形型の熱媒体の流路63に高温
熱媒体あるいは低温熱媒体を供給する装置が、以下に説
明する本発明の加熱冷却装置である。
【0034】次に図1を用いて本発明の加熱冷却装置に
ついて説明する。図1において、36が図2により説明
した成形型であり、Iが低温水系を示し、IIが高温水
系を示している。
【0035】図1において、低温水系Iは、吸込側が水
源37に連通し、低温圧力調節弁(A)21を並列に挿
入した低温加圧ポンプ17の吐出側は、低温圧力調節弁
(B)22,低温循環ポンプ19,温度調整槽38,低
温切換バルブ(B)31を介して供給管66Aに連通さ
せ、供給管66Aは流路63に連通し、さらに供給管6
6Bを経て分岐点81に連通している。分岐点81はさ
らに、低温戻り経路99により、低温循環ポンプ19の
吸込側および低温切換バルブ(A)30を介して低温切
換バルブ(B)31にそれぞれ連通している。なお25
は低温循環ポンプ19の吸込圧力計、27は吐出圧力計
である。
【0036】高温水系IIは、吸込側が水源37に連通
し、高温圧力調節弁(A)23を並列に挿入した高温加
圧ポンプ18の吐出側は、高温圧力調節弁(B)24,
高温循環ポンプ20,加熱器29,高温切換バルブ
(B)34を介して供給管66Aに連通している。供給
管66Bは、分岐点81を経て、高温戻り経路100に
より高温循環ポンプ20の吸込側および高温切換バルブ
(A)33を介して高温切換バルブ(B)34にそれぞ
れ連通している。なお26は高温循環ポンプ20の吸込
圧力計、28は吐出圧力計である。
【0037】まず準備状態について説明する。高温加圧
ポンプ18を運転し、高温圧力調節弁(A)23,高温
圧力調節弁(B)24を調節して、高温循環ポンプ20
の吸込圧力計26の指示が目的とする高温水の温度(例
えば130℃)に相当する飽和圧(例えば130℃の飽
和圧=2.7at)以上の値になるようにする。それに
は高温圧力調節弁(A)23の開度を大きくし、高温圧
力調節弁(B)24の開度を小さくすると高温加圧ポン
プ18からの吐出水の戻り量が大きくなるので、吸込圧
力計26の圧力指示値は低くなり、逆の操作をすると圧
力指示値が高くなる関係を利用する。こうして高温水系
IIは、目的とする温度に相当する加圧水を循環水とし
て循環できる運転状態とする。低温水系Iについても同
様の操作を行なって低温循環ポンプ19の吸込圧力計2
5の指示を上記の高温循環ポンプ20の吸込圧力計26
と同じ値を示すように調節し、運転状態とする。
【0038】次に待機状態について説明する。低温切換
バルブ(B)31,高温切換バルブ(B)34を閉じ、
低温切換バルブ(A)30,高温切換バルブ(A)33
を開けて低温循環ポンプ19,高温循環ポンプ20を運
転する。この待機状態では低温循環ポンプ19から吐出
された水は温度調整槽38を通って温度調整され、次い
で低温切換バルブ(A)30を経て低温循環ポンプ19
の吸込口に戻り、次第に温度を下げる。
【0039】なお、上記した温度調整槽38における温
度調整とは、通常は冷却動作が主体であるが、成形条件
によっては低温水系Iの温度が必要な温度より低い時も
あるので、その時には若干の加熱動作を伴う場合もあ
る。また仮に低温水系Iの温度を下げようとする場合で
も、温度調整槽38で必ずしも冷却動作を行わずに、所
定温度より高くなった低温水系Iの循環水の一部を系外
に放出し、その分の循環水量を低温加圧ポンプ17によ
り水源37から補給することにより、所定温度より低い
温度の水源の水を所定温度より高くなった低温水系Iの
循環水に混合させて温度調節することも可能である。
【0040】また高温循環ポンプ20から吐出された水
は加熱器29で加熱され、次いで高温切換バルブ(A)
33を経て高温循環ポンプ20の吸込口に戻り、次第に
温度を上げていく。
【0041】上記待機状態で、高温水系IIの水の温度
が所定の値に到達した後、型36を加熱するには、低温
切換バルブ(B)31は閉じ、低温切換バルブ(A)3
0は開けた状態のままで、高温切換バルブ(A)33を
閉じ、高温切換バルブ(B)34を開けることにより所
定に加圧された高温水を型36の流路63に流して行な
う。
【0042】後述するように高温水が型36の流路63
に流れ込むとキャビティ62の型壁面温度は急速に上昇
するので、型壁面温度が所定温度に到達した時点で溶融
樹脂をスプルー60を経てキャビティ62に射出する。
射出終了後、所定の時間が経過した時点で成形型の冷却
を開始する。
【0043】型36を冷却するには、高温切換バルブ
(A)33を開け、高温切換バルブ(B)34を閉じて
高温水系IIを待機状態に戻し、その後、低温切換バル
ブ(A)30を閉じ、低温切換バルブ(B)31を開け
ることにより低温水を型36の流路63に流して行な
う。
【0044】型36が所定の温度まで冷却されれば、可
動型56と固定型57とを開いて成形品を取り出す。
【0045】以上のように図1に示す加熱冷却装置で
は、高温水系IIと低温水系Iとが同じ圧力の下にある
ので、切り換えを自在に行なうことが可能である。
【0046】型36に図3で説明した成形型を用い、図
1に説明した加熱冷却装置を用いて低温水と高温水とを
切り換えた時の型壁面温度の応答を測定した。
【0047】図6がその結果であり、縦軸は温度,横軸
は時間を表わしているが、測定結果を自動記録したデー
タをそのまま用いているので、時間経過は左方向に向か
っている。
【0048】この場合、低温水の温度は約50℃,高温
水の温度は約115℃であった。型36の流路63に循
環水が流入する入口と出口とのプラグ67A,67Bに
それぞれ熱電対からなる温度検出器を設けて循環水の温
度計測した。また型壁面に極めて接近させて熱電対を設
け、その測定結果を型壁面温度として表示している。時
刻T1までは型36の流路63には低温水が循環してい
るので、金型入口,出口の循環水温度、ならびに型壁面
温度は上記低温水の温度にほとんど等しくなっている。
時刻T1で型36における流路63への循環水を低温水
から高温水に切り換えた。金型入口における循環水温度
は直ちに高温水の温度である115℃を示し、やや遅れ
て金型出口における循環水温度も高温水の温度に近い温
度を示す。型壁面温度も図6から容易に読み取れるよう
に急速に温度上昇する。時刻T2で型壁面温度が約10
5℃に達した時点で、循環水を切り換え循環水を高温水
から再び低温水に戻しているが、時刻T1から時刻T2
までの時間は25秒である。すなわち、型壁面温度は2
5秒間で温度差55℃を上昇したことになる。25秒間
の平均温度上昇速度は2.2℃/秒であるが、時刻T1
の切り換え直後付近での温度上昇は7〜10℃/秒とい
う大きな値を示している。
【0049】また時刻T2で低温水に切り換えた時も、
温度上昇時とほぼ同様の速度で型壁面の温度が低下して
いることが読み取れる。
【0050】上記したような大きな温度上昇速度,冷却
速度が得られるのは、すでに何度も説明したように、熱
媒体として水を用いているため、水と流路の壁との間の
熱伝達係数が大きいからであるが、その外にも下記する
ような要因もあげられる。
【0051】その1は、温度上昇速度あるいは冷却速度
は、図4に示す流路63の拡大断面図のY寸法によって
も変わり、上記の測定結果はY寸法が6mmの時であ
る。Y寸法が小さくなれば型壁面の温度の応答はより早
くなるが、Y寸法を小さくし過ぎると型壁面の温度分布
にムラを生じるのでY寸法には自ずと適当な値がある。
【0052】なお図4において、Yは流路63とキャビ
ティ62の壁面との間隔、dは流路63の径、Xは流路
63の間隔、pは流路63のピッチを示している。
【0053】その2は、型壁面の温度の応答を支配する
要因として、高温水から低温水へ、逆に低温水から高温
水への切り換えに要する時間があげられる。図6に示す
ように金型出口の循環水温度は入口の循環水温度より遅
れているが、この時間遅れは上記したように入口から出
口まで循環水が流れる時間に支配されるもはもちろんで
あるが、今一つの大きな要因として切り換え前に型内に
存在していた低温水に高温水が混入する現象があげられ
る。逆に切り換え前に型内に存在していた高温水に低温
水が混入する時も同じである。高温水と低温水とが混合
すると当然循環水の温度は両者の中間になるから流路の
壁面との温度差が小さくなり、従って流路壁面への熱移
動量が小さくなる。その結果として型壁面の温度の応答
が遅くなるのである。
【0054】このような切り換え時の高温水と低温水と
の混合をできるだけ小さくするには、図1の低温切換バ
ルブ(A)30,低温切換バルブ(B)31,高温切換
バルブ(A)33,高温切換バルブ(B)34を高速で
切り換えることが必要である。実施例では上記したよう
に高温水系IIのみならず低温水系Iも高温水系IIと
同じ圧力に保持しているので、切り換えに際して高温水
と低温水とが混入したりすることもなく、切換バルブを
高速で切り換えることが可能となり、その分、型壁面温
度の応答速度を早めることが可能になった。
【0055】なお上記の説明は、型36内の流路63が
図1に示すように並列に接続されている場合について述
べたが、流路63の接続は図5に示すような直列接続の
場合もある。一般に図1に示すような並列接続の方が管
路抵抗が小さいので大きな流量を流すことが可能であ
り、従って型壁面温度の応答速度を早めるのに都合がよ
いが、その分、型構造が複雑になったりするので、比較
的大型の型に用いるのが適当である。
【0056】これに対し図5に示す直列接続は、小型の
型に用いることも可能である。また上記の説明では、図
1の低温水系Iと高温水系IIとにそれぞれ加圧用の加
圧ポンプ17,18を設けていたが、低温循環ポンプ1
9の吸込口と高温循環ポンプ20の吸込口を連通するよ
うに接続し、その接続点に加圧ポンプの吐出圧を加える
ことにより低温水系Iと高温水系IIとを同時に加圧す
る方法も可能である。そうすることにより加圧ポンプの
台数を2台から1台に減らすこともできる。
【0057】(実施例2)次に図7を用いて本発明の加
熱冷却装置の他の実施例について説明する。図7におい
て、Iは低温水系、IIは高温水系、IIIは加熱水系
を示している。
【0058】図7において、37が水源であり、供給ポ
ンプ50により仕切弁51を経て上記高温水系II,低
温水系I,加熱水系IIIに循環水を充満させる。なお
41は加圧タンクであり、上部の空間に所定の圧力の窒
素ガスが充満できるようになっている。また46は低温
切換バルブ(A)、47は低温切換バルブ(B)、48
は高温切換バルブ(C)、49は高温切換バルブ(D)
である。
【0059】高温水系IIは、さらに加熱循環ポンプ3
9により循環する加熱水系IIIと高温循環ポンプ20
により循環する系とで構成されている。以下、加熱循環
ポンプ39により循環される水を加熱水、またその経路
を加熱水経路と呼び、高温循環ポンプ20により循環す
る水を高温水、またその経路を高温水経路と呼んで区別
することにする。
【0060】加熱水経路において、29が加熱器であ
り、電熱もしくは化石燃料を用いたボイラー等の発熱装
置を加熱器として用いる。加熱循環ポンプ39で矢印6
8の方向に送り出された加熱水は、上記加熱器29で熱
せられ、高温温度調節3方弁44の入口44aに入る。
通常、加熱水の設定温度は高温水の設定温度より高く設
定されている。
【0061】高温水経路においては、上記したように2
0が高温循環ポンプであり、矢印75の方向に吐出され
た高温水は、待機状態では高温切換バルブ(C)48を
経て矢印73の方向に流れて分岐管72を経て高温循環
ポンプ20の吸込口に戻る。高温循環ポンプ20の吸込
口と吐出口にはそれぞれ吸込圧力計26と吐出圧力計2
8とが、さらに吐出口には温度計70が設けられてい
る。
【0062】上記温度計70の温度が、上記高温水の設
定温度より低い時は、上記高温温度調節3方弁44の通
路は入口44aと出口44cとの連絡開度が大きくな
り、逆に入口44aと出口44bとの連絡開度が小さく
なるので、加熱水が高温循環ポンプ20の吸込口により
多く供給され、高温水の温度は上昇する。
【0063】上記温度計70の温度が、上記高温水の設
定温度より高くなると、上記高温温度調節3方弁44の
通路は入口44aと出口44cとの連絡開度が小さくな
り、逆に入口44aと出口44bとの連絡開度が大きく
なるので、矢印79の方向への流量が多くなり、加熱循
環ポンプ39の吸込口への戻り流量が多くなる。従って
高温水路系に加熱水の供給が減少するので(あるいは無
くなるので)高温水路系の温度上昇は止まる。この状態
のまま加熱水の循環が継続すると、加熱器29により加
熱水の温度はさらに上昇し加熱水の設定温度を越える
と、加熱器29の電源が切れ、またはボイラーの燃料供
給を止める等により加熱動作を停止させる。
【0064】次に低温水系Iには、低温循環ポンプ19
により水は矢印76方向に吐出され、待機状態では低温
切換バルブ(A)46を経て、低温温度調節3方弁43
の入口43aに流入する。低温循環ポンプ19の吸込口
と吐出口にはそれぞれ吸込圧力計25と吐出圧力計27
とが、さらに吐出口には温度計71が設けられている。
【0065】上記温度計71の温度が、上記低温水の設
定温度より低い時は、上記低温温度調節3方弁43の通
路は入口43aと出口43cとの連絡開度が大きいので
低温水は矢印77の方向に流れて低温循環ポンプ19に
吸込口に戻る流量が大きくなる。
【0066】上記温度計71の温度が、上記低温水の設
定温度より高くなると、上記低温温度調節3方弁43の
通路は入口43aと出口43bとの連絡開度が大きくな
り、逆に入口43aと出口43cとの連絡開度が小さく
なるので、矢印78の方向への流量が多くなり温度調整
槽38により温度調整されて低温循環ポンプ19に吸入
口に戻る。
【0067】上記した実施例2における温度調整槽38
における温度調整についても、通常は冷却動作が主体で
ある。ただし成形条件によっては低温水系Iの温度が必
要な温度を下回ることもあるので、その時には若干の加
熱動作を伴う場合もある。
【0068】以上は加熱水系III,高温水系IIおよ
び低温水系Iの循環水の循環経路について説明したが、
次にこれらの循環経路に加圧する手段について説明す
る。
【0069】既に述べたように、41は加圧タンクであ
り上部の空間に所定の圧力の窒素ガスを充満できるよう
になっている。この窒素ガスの圧力は連通管74により
加熱循環ポンプ39の吸込口に加えられるので、吸込口
の圧力計40の指示は加圧タンク41の圧力計42とほ
ぼ同じ値を示す。一般にポンプの吸込口の圧力は循環経
路の中で最も低い圧力であるので、吸込口圧力が循環水
温度の飽和圧力を下回ると蒸気が発生してポンプの循環
動作に悪影響を与えるが、上記したように加熱循環ポン
プ39の吸込口には窒素ガスの圧力がかかるので、蒸気
の発生が抑制できる。
【0070】窒素ガスの圧力は分岐管72を通じて高温
循環ポンプ20の吸込口にも加わるので、吸込口の圧力
計26の指示も加圧タンク41の圧力計42の指示とほ
ぼ同じ値を示す。実際には分岐管72等における流路抵
抗の値の分だけ異なる指示となるが、高温循環ポンプ2
0の吸込口の圧力を循環水温度の飽和圧力より高くする
ことができるので高温循環ポンプ20の吸込口における
蒸気発生は抑制される。
【0071】また型36の出口で高温水系IIと低温水
系Iとは、逆止弁52,53およびオリフィス54,5
5を通じて連通している。従って上記した加圧タンク4
1の圧力は、オリフィス54,55を通じて低温水系I
にも加わる。
【0072】このようにして、高温水系II,低温水系
Iの圧力が同圧に保たれるので型36への高温水と低温
水との切り換えが容易になる。
【0073】上記したように実施例1および実施例2
は、低温水系Iと高温水系IIとを簡単に切り換えるこ
とが可能である点では同じ効果を発揮する。構成の簡便
さという点では、実施例1の方が実施例2に較べ構成が
簡単で手軽に扱うことができる点で優れている。
【0074】しかし、実施例1を用いて実際に長時間に
わたって運転を継続すると、高温循環ポンプ20により
循環されている高温水の一部が高温圧力調節弁(B)2
4を逆流し、さらに高温加圧ポンプ18を逆流して水源
37にまで逆流する現象があることを経験した。この原
因は定かではないが、温度上昇による高温水の熱膨張
と、高温水・低温水の切り換え時のウオータ・ハンマー
現象とが相乗した結果ではないかと推定される。逆流を
防ぐために配管の途中に逆止弁を設けると、高温水の熱
膨張のため高温水系の圧力が異常に上昇するという問題
があり、高温水の水源への逆流を防ぐことができなかっ
た。また圧力調節を加圧ポンプの圧力調節弁で行なって
いるが、圧力調節弁の調節の僅かの差で高温水系と低温
水系との圧力のバランスが崩れて、長時間にわたって高
温水系と低温水系の圧力バランスを保つのが困難である
という問題もあった。こういう運転上の安定性の点では
実施例2は実施例1より優れた実績を示した。
【0075】なお上述の説明において本発明の成形型の
加熱冷却装置の適用例として、射出成形型を用いた場合
について説明したが、適用可能な成形型としては射出成
形型にとどまらずその他の成形型、例えば圧縮成形型,
ブロー成形型,RIM成形型等、一般に型壁面の急速加
熱,急速冷却を必要とする成形型の加熱冷却装置として
広く用いることができる。
【0076】以下、ブロー成形に本発明の成形型の加熱
冷却装置を適用した場合につき図8〜図11を用いて説
明する。
【0077】図8は、本発明の成形型の加熱冷却装置を
ブロー成形に適用する場合の成形型の断面図である。図
8の矢印線Q−Qにおける断面図を図9に示す。また図
10は上述のブロー成形工程の第1工程の説明図であ
り、図11は同じく第2工程の説明図である。
【0078】図8において、ブロー成形型枠101,1
02はそれぞれブロー成形中子103,104を内包し
ている。ブロー成形中子103,104は成形品の外形
と同じ輪郭系状を持ったキャビティ壁面103A,10
4Aを有している。さらにブロー成形中子103,10
4の外周には複数の流路63が刻まれているが、図9に
示すようにブロー成形中子103,104をブロー成形
型枠101,102に組み合わせることにより熱媒体の
流路63となる。
【0079】図9の型枠101について説明すると、複
数の流路63はタンク105と106に連通しており、
タンク105,106は連絡管109,110により供
給管113,114に連通している。供給管113,1
14は既に説明した加熱冷却装置に連結されている。型
枠102についても同様の構成であるので説明は省略す
る。
【0080】図8において、型枠101,102はそれ
ぞれ矢印117,118の方向に往復運動をして型を開
閉する。図10に型枠101,102が開いた状態を示
す。
【0081】ブロー成形の一般的な工程は、第1工程と
して図10の状態で、押し出しノズル120からパリソ
ン119を押し出す。所定の長さのパリソン119が押
し出されると、第2工程として図11に示すように型枠
101,102を閉じ、空気ノズル121より大気圧以
上の高圧空気を吹き込み、パリソン119を中子のキャ
ビティ壁面103A,104Aに押し付けて所定の製品
外形とする。その後、成形型である中子103,104
を冷却して製品を取り出す。
【0082】以上が一般的なブロー成形の工程である
が、上述したように製品の外形は、パリソン119が高
圧空気によりキャビティ壁面103A,104Aに押し
付けられることによって決まる。高圧空気を用いるとは
言え、その値はせいぜい数〜数十気圧程度である。射出
成形において、溶融樹脂に数百気圧の射出圧をかけてい
るのに比較すると遙かに小さな圧力でキャビティ壁面に
押し付けられている訳である。従って一般にブロー成形
は射出成形に比較して型壁面の転写性が良くないのが欠
点の一つであった。
【0083】しかしブロー成形型を図8,図9に示すよ
うにキャビティ壁面103A,104Aの近傍に複数の
流路63を設けた成形型とし、これに本発明の加熱冷却
装置を適用することによりキャビティ壁面103A,1
04Aを急速加熱,急速冷却することが可能となる。従
って図10において、型枠101,102を開いてパリ
ソンを吹き込むまでに、予め流路63に高温水を流して
キャビティ壁面103A,104Aの温度を上昇させて
おく。これにより図11で高圧空気を吹き込んだ時、パ
リソン119は通常のブロー成形の場合よりは高温のキ
ャビティ壁面103A,104Aに押し付けられるの
で、通常のブロー成形の場合に比較してキャビティ壁面
の成形品表面への転写性が著しく改善することができ
る。
【0084】また冷却時においても、流路63がキャビ
ティ壁面103A,104Aの近くにあるので冷却効果
が良くなり、冷却時間の短縮も可能となり成形サイクル
時間の短縮にも効果がある。
【0085】また上記の説明では、急速加熱,急速冷却
のためには熱媒体として清水を用いた方が有利でありそ
のためには熱媒体である清水への加圧が必要であること
を述べた。
【0086】しかし成形条件によっては清水以外の熱媒
体、例えば油系の熱媒体を用いる場合もあり、かつその
熱媒体を飽和温度に近い温度で用いようとすると熱媒体
に飽和圧以上の加圧を必要とする。そのような清水以外
の熱媒体についても熱媒体の飽和圧以上の加圧が必要な
時は、本発明の成形型の加熱冷却装置は有効に用いるこ
とができる。
【0087】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような状態で
実施されるので、以下に記載するような効果を奏する。
型のキャビティの近傍に流路を設け、上記流路に熱媒体
を流す構造の成形型において、加圧ポンプあるいはガス
圧力により高温水系と低温水系とに圧力を加えるように
したので、熱媒体として100℃以上の水を用いること
が可能になった。水は熱媒体として、流路壁面との間の
熱伝達係数が大きいので、その結果、型壁面の温度の上
昇速度,冷却速度を大きくすることが可能になった。ま
た高温水系と低温水系とを同圧にしているので、型への
循環水を高温から低温に速やかに切り換えることが可能
になり、型壁面の温度の応答性を速やかにすることが可
能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における成形型の加熱冷却装置
の構成図
【図2】本発明の成形型の加熱冷却装置に用いる射出成
形型の断面図
【図3】図2の矢線M−Mにおける断面図
【図4】図2の円Nの部分の拡大断面図
【図5】本発明に用いる成形型の流路の構成の他の実施
【図6】本発明の成形型の加熱冷却装置による型壁面温
度の応答測定線図の一例
【図7】本発明の成形型の加熱冷却装置の他の実施例に
おける構成図
【図8】本発明の成形型の加熱冷却装置に用いるブロー
成形型の断面図
【図9】図8の矢視Q−Qにおける断面図
【図10】ブロー成形に本発明の成形型の加熱冷却装置
を用いた時の第1工程の説明図
【図11】ブロー成形に本発明の成形型の加熱冷却装置
を用いた時の第2工程の説明図
【図12】従来における加熱冷却装置の構成図
【符号の説明】
I 低温水系 II 高温水系 III 加熱水系 17 低温加圧ポンプ 18 高温加圧ポンプ 19 低温循環ポンプ 20 高温循環ポンプ 29 加熱器 36 型 38 温度調整槽 39 加熱循環ポンプ 41 加圧タンク 43 低温温度調節3方弁 44 高温温度調節3方弁 63 流路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒体の流路をキャビティの壁面に接近
    して設けた成形型を用い、高温熱媒体を循環する高温熱
    媒体系の循環路と低温熱媒体を循環する低温熱媒体系の
    循環路とを少なくとも構成要素とし、上記成形型の熱媒
    体の流路を上記高温熱媒体系の循環路の一部に挿入して
    高温循環経路を形成し、上記成形型の熱媒体の流路を上
    記低温熱媒体系の循環路の一部に挿入して低温循環経路
    を形成し、これら高温循環経路と低温循環経路とは切り
    換え可能にし、かつこの高温循環経路を循環する高温熱
    媒体の温度に相当する飽和圧以上の圧力を、上記高温循
    環経路および低温循環経路に印加した成形型の加熱冷却
    装置。
  2. 【請求項2】 熱媒体の流路をキャビティ壁面に接近さ
    せて設けた成形型が、少なくとも高温水を循環する高温
    水系の循環路と、低温水を循環する低温水系の循環路と
    を有し、上記熱媒体の流路を上記高温水系の循環路の一
    部に挿入して高温循環経路を形成し、上記熱媒体の流路
    を上記低温水系の循環路の一部に挿入して低温循環経路
    を形成し、これら高温循環経路と低温循環経路とは切り
    換え可能にし、かつこの高温循環経路を循環する高温水
    の温度に相当する飽和圧以上の圧力を、上記高温循環経
    路および低温循環経路に印加した成形型の加熱冷却装
    置。
  3. 【請求項3】 熱媒体の流路をキャビティ壁面に接近さ
    せて設けた成形型が、高温水を循環する高温水系の循環
    路と、低温水を循環する低温水系の循環路と、加圧手段
    と、切換手段とを少なくとも備え、上記高温水系の循環
    路は高温水循環ポンプおよび加熱器を少なくとも有し、
    上記低温水系の循環路は低温水循環ポンプおよび温度調
    整槽を少なくとも有し、上記熱媒体の流路を上記高温水
    系の循環路の一部に挿入して形成した高温循環経路と上
    記熱媒体の流路を上記低温水系の循環路の一部に挿入し
    て形成した低温循環経路とは上記切換手段により切り換
    え可能とし、これら高温循環経路および低温循環経路に
    は、高温循環経路を循環する高温水の温度に相当する飽
    和圧以上の圧力を上記加圧手段により印加した成形型の
    加熱冷却装置。
  4. 【請求項4】 加圧手段として加圧ポンプを用い、この
    加圧ポンプの吐出圧を飽和圧以上とした請求項3記載の
    成形型の加熱冷却装置。
  5. 【請求項5】 加圧気体と液体とを内蔵する加圧タンク
    を加圧手段として用い、この加圧タンクにより飽和圧以
    上の圧力を印加した請求項3記載の成形型の加熱冷却装
    置。
  6. 【請求項6】 加圧気体の圧力を飽和圧以上の圧力にし
    た請求項5記載の成形型の加熱冷却装置。
  7. 【請求項7】 熱媒体の流路をキャビティ壁面に接近さ
    せて設けた成形型が、高温水を循環する高温水系の循環
    路と、低温水を循環する低温水系の循環路と、加圧手段
    と、切換手段とを少なくとも備え、上記高温水系の循環
    路は高温水循環ポンプおよび高温水より温度が高い加熱
    水を加熱水循環ポンプにより循環する加熱水系の循環路
    を少なくとも有し、上記低温水系の循環路は低温水循環
    ポンプおよび温度調整槽を少なくとも有し、上記熱媒体
    の流路を上記高温水系の循環路の一部に挿入して形成し
    た高温循環経路と上記熱媒体の流路を上記低温水系の循
    環路の一部に挿入して形成した低温循環経路とは上記切
    換手段により切り換え可能とし、上記加熱水循環ポンプ
    の吸込側に、上記加圧手段により加熱水系を循環する加
    熱水の温度に相当する飽和圧以上の圧力を印加して上記
    高温循環経路および低温循環経路を加圧した成形型の加
    熱冷却装置。
  8. 【請求項8】 加熱水系の循環路が加熱水循環ポンプと
    加熱器と3方調節弁とを備え、上記加熱水循環ポンプの
    吐出側は上記加熱器を経て上記3方調節弁の入口と連通
    させ、この3方調節弁の一方の出口は上記加熱水循環ポ
    ンプの吸込口と連通させ、他方の出口は高温水循環ポン
    プの吸込口と連通させ、上記高温水循環ポンプの吸込側
    と上記加熱水循環ポンプの吸込側とを連通させ、上記3
    方調節弁の開度により加熱水を高温水に混合させること
    により温度調節する請求項7記載の成形型の加熱冷却装
    置。
  9. 【請求項9】 低温水系の循環路が低温水循環ポンプと
    温度調整槽と3方調節弁とを少なくとも備え、上記低温
    水循環ポンプからの吐出水の経路を成形型の流路を経由
    して上記3方調節弁の入口に連通させ、上記3方調節弁
    の一方の出口は上記低温水循環ポンプの吸込口に連通さ
    せ、他方の出口は温度調整槽を経て上記低温水循環ポン
    プの吸込口に連通させ、上記3方調節弁の開度により温
    度調整槽を通過した水と温度調整槽を通過しない水とを
    混合させて、上記低温水循環ポンプの吸込口に流入させ
    ることにより温度調節する請求項7記載の成形型の加熱
    冷却装置。
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