JPH1015948A - 成形型装置 - Google Patents

成形型装置

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JPH1015948A
JPH1015948A JP16902896A JP16902896A JPH1015948A JP H1015948 A JPH1015948 A JP H1015948A JP 16902896 A JP16902896 A JP 16902896A JP 16902896 A JP16902896 A JP 16902896A JP H1015948 A JPH1015948 A JP H1015948A
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JP
Japan
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mold
lower mold
upper mold
airbag
force
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JP16902896A
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English (en)
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Keizo Yamada
恵三 山田
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IKEX KOGYO KK
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IKEX KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的複雑な形状の成型品であっても、成型
品の収縮に対する成形型の追従を可能とする。 【解決手段】 エアバッグベース3上に、L字状をなす
下型本体7を有する下型4を、空気の注入により膨らん
で下型4を押上げるエアバッグ16を介在させた状態に
設ける。L字状の上型本体17を有する上型5を、下型
4に対して接離するように設ける。下型4及び上型5に
よりL字状のキャビティ6を構成する。上型5をエアバ
ッグベース3に対して拘束するクランプ機構26を設け
る。エアバッグ16による下型4の押上げ力を、上型5
の矢印B方向の型締め力に変換して伝達する圧力方向変
換機構32を設ける。圧力方向変換機構32を、下型4
にローラ33を有したローラ取付ブロック34を取付け
ると共に、上型5にローラ33が当接する斜面35aを
有した当接ブロック35を取付けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるエアバッ
グ方式により成形型を成型品の収縮に追従させるように
した成形型装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】プラスチック成型品な
かでもバスタブや洗面ユニット等水回り製品において
は、人工大理石と称される、ポリエステル,アクリル,
ビニルエステル等の熱硬化性樹脂を主体とした成形材料
から、トランスファ成形法(RTM)により得られる成
型品が供されてきている。ところが、この種の成形材料
は硬化時の収縮が比較的大きい事情があり、そのためキ
ャビティ内で収縮して成形型(金型)から離れてしま
い、ひいては鏡面仕上げされている成形型の表面の転写
性が悪化し、成型品の表面の光沢がなくなってしまう虞
がある。
【0003】そこで、そのような不具合に対処するため
に、近年では、いわゆるエアバッグ方式により成形型を
成型品の収縮に追従させるようにした成形型装置が供さ
れてきている。この種の成形型装置は、エアバッグベー
ス上にエアバッグを介在させた状態で下型を設け、エア
バッグに圧縮空気を注入して膨らませることにより、下
型をエアバッグベースに対して押上げるような移動力を
与えることができるようになっている。
【0004】このものでは、下型と上型との突合わせ部
分にシールパッキンゴムを設け、このシールパッキンゴ
ムを若干量押し潰した状態に型締めが行われ、この状態
でクランプ機構により上型を前記エアバッグベースに対
して拘束し、樹脂材料をキャビティ内に注入する。そし
て、キャビティ内の成型品が収縮するタイミングに合せ
て前記エアバッグに圧縮空気を注入し、前記シールパッ
キンゴムを更に押し潰すように下型を押上げて成型品の
収縮に追従させ、もって成型品が成形型から離れること
を防止して転写性を向上させることができるのである。
【0005】しかしながら、上記のものでは、エアバッ
グによる、成型品の収縮に対する成形型の追従が、上下
方向に限られるため、成型品の形状が比較的単純であっ
て成形型が上下方向のみに突合わされるつまり上型と下
型とのパーティング面が水平方向に延びるものに限れば
有効となるが、成型品の形状が複雑なものに関しては対
応することができなかった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、比較的複雑な形状の成型品であって
も、成型品の収縮に対する成形型の追従を可能とした成
形型装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の成形型装置は、
下型とこの下型に対して接離される上型とを備え、型締
め状態で、それら下型と上型とが、上下方向及びそれと
は異なる第2の方向に突合わせられるものにあって、前
記下型を支持するエアバッグベースと、前記上型及び下
型の型締め状態で該上型の前記エアバッグベースに対す
る上下方向の移動を拘束するクランプ機構と、前記エア
バッグベースと下型との間に介在され空気が注入される
ことにより膨らんで前記下型に対して上方への押上げ力
を発生させるエアバッグと、このエアバッグにより前記
下型が押上げられることに伴いその押上げ力を前記第2
の方向に関する型締め力に変換して前記上型に伝達する
圧力方向変換機構とを具備するところに特徴を有する。
【0008】これによれば、エアバッグに空気を注入す
ることにより、上下方向の移動がクランプ機構によって
拘束された上型に対して、下型が押上げられるようにな
り、もって上型と下型との突合わせ方向のうち上下方向
に関するクリアランスが狭められて成型品の収縮を吸収
することができる。そして、このエアバッグにより下型
が押上げられることに伴い、圧力方向変換機構により、
その下型の押上げ力が第2の方向に関する型締め力に変
換されて上型に伝達され、もって上型と下型との突合わ
せ方向のうち第2の方向に関するクリアランスが狭めら
れて成型品の収縮を吸収することができる。
【0009】また、この場合、前記圧力方向変換機構
を、前記上型及び下型の一方にローラを設けると共に、
他方に、前記ローラが当接する斜面を設けて構成するこ
とができる(請求項2の発明)。これによれば、下型が
エアバッグにより押上げられることに伴い、ローラが相
対的に斜面を押すことになり、押上げ力を第2の方向に
関する型締め力に変換して上型に伝達することが可能と
なる。また、ローラと斜面との接触により、摩擦力を小
さく済ませることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、本
実施例に係る成形型装置1の要部構成を示している。
尚、この実施例では、成形型装置1は、例えば洗面ユニ
ットの一部を構成するL形の成型品を、人工大理石(ポ
リエステル,アクリル,ビニルエステル等の熱硬化性樹
脂を主体とした成形材料)から成形するものとされてい
る。
【0011】この成形型装置1は、大きく分けて、ベー
スフレーム2、このベースフレーム2上に設けられたエ
アバッグベース3、このエアバッグベース3上に設けら
れた下型4、この下型4に対して接離する上型5、この
上型5を駆動(上下動及び回動)させるための図示しな
い型駆動機構、前記下型4と上型5とが形成するキャビ
ティ6(破線で示す)に樹脂材料を供給する図示しない
樹脂注入機構、下型4及び上型5を加熱する図示しない
加熱機構などから構成されている。
【0012】このうち下型4は、図1に示すように、水
平部及びその水平部の右端部から立上がる立上り部を一
体に有する下型本体7と、この下型本体7の下面及び右
側面部に介在される断熱板8及び9と、前記下型本体7
の下面側(断熱板8の下面)を受けるプレート10と、
前記下型本体7の右側面側(断熱板9の右側面)に配置
される下型フレーム11とを備えて構成され、正面から
見て右端部が上方へ立上がるようなL字状をなしてい
る。前記下型本体7には、水平部の上面から立上り部の
左側面にわたって、前記キャビティ6を形成するための
キャビティ面が形成されている。また、この下型4の図
1で左側部には、キャビティ6内への樹脂注入路を形成
するための下型ゲートプレート12が設けられている。
【0013】この下型4は、図2に示すように、前記プ
レート10の下面中心部に下向きに設けられたスライド
ピン13が、前記エアバッグベース3に設けられたスラ
イド孔14に差込まれると共に、図1に示すように、エ
アバッグベース3上の周縁部に間欠的に設けられたいく
つかの支柱部15上に載置されるようになっている。こ
れにて、下型4(プレート10)は、前記エアバッグベ
ース3の上面に対して若干の隙間を形成し、該エアバッ
グベース3に対して上方への若干量の押上げ移動が可能
に取付けられている。
【0014】そして、エアバッグベース3の上面部に
は、下型4(プレート10)との間に位置して、例えば
ホース状をなすエアバッグ16がこの場合2本設けられ
ている。このエアバッグ16は、図示しない圧縮空気供
給源(コンプレッサ)に接続されており、圧縮空気が注
入されることにより膨らんで、前記下型4に対して上方
(図で白抜きの矢印A方向)への押上げ力を発生させる
ようになっている。尚、エアバッグ16の端部は、前記
支柱部15部分の2枚のプレートに上下から挟まれるよ
うになっている。
【0015】一方、前記上型5は、前記下型本体7に対
応して水平部及び立上り部を一体に有する上型本体17
と、この上型本体17の水平部の上面及び立上り部の左
側面位置される断熱板18及び19と、断熱板18の上
部に位置される上型フレーム20とを備えて構成されて
いる。この上型5の図1で左側部には、前記下型ゲート
プレート12と重ね合せられて前記キャビティ6内への
樹脂注入路を形成する上型ゲートプレート21が設けら
れている。
【0016】この上型5は、図示しない型駆動機構によ
って下型4に対して接離されるのであるが、型締め状態
では、図1に示すように、下型4(下型本体7)と上型
5(上型本体17)とは、水平部同士が上下方向に突合
わせられて水平方向に延びる第1のパーティング面Pが
形成されると共に、立上り部同士がそれとは異なる第2
の方向である左右方向に突合わせられて垂直方向に延び
る第2のパーティング面Qが形成されるようになってい
る。
【0017】そして、詳しく図示はしないが、下型本体
7と上型本体17との突合わせ(パーティング面P,
Q)部分には、シールパッキンゴムが設けられている。
尚、この場合、図1に示すように、下型本体7と上型本
体17とが形成するキャビティ6は、成型品に合わせて
正面から見てL字状となっていると共に、図2に示すよ
うに、キャビティ6は、前後に2個設けられるようにな
っている。
【0018】また、前記上型5の上型フレーム20に
は、前記下型4の下型フレーム11の上面部に位置され
る延出部が一体に設けられている。そして、下型フレー
ム11の前面上部には、上方に突出するガイドピン22
が設けられ、前記上型フレーム20の延出部の前面部に
は、そのガイドピン22を受けるためのガイドブッシュ
23が設けられている。これにて、上型5が下型4に対
して位置合せされるようになっている。
【0019】さらに、前記上型5の上型フレーム20の
前後両面部には、夫々横方向に長いクランプ用のブロッ
ク24が設けられている。図1に示すように、このクラ
ンプ用のブロック24には、夫々左右2個のボルト2
5,25が設けられ、それらボルト25,25の頭部の
高さ位置調整が可能とされている。一方、前記エアバッ
グベース3には、前後両面部に夫々位置して、前記ブロ
ック24のボルト25,25を係止して上型5の上下方
向移動を拘束するためのクランプ機構26が設けられて
いる。
【0020】このクランプ機構26は、下端部がエアバ
ッグベース3上に回動可能に取付けられた左右一対のク
ランプアーム27,27と、これらクランプアーム2
7,27の上端部に位置してそれらの間にかけ渡された
クランプバー28と、クランプアーム27,27の中間
やや下部よりに位置してそれらの間にかけ渡された連結
バー29と、エアバッグベース3に設けられロッド30
aの先端部が前記連結バー29の中心部に連結されたシ
リンダ30とを備えて構成されている。また、前記クラ
ンプバー28のクランプアーム27,27に対する上下
方向の取付位置も、ナット31により調整可能とされて
いる。
【0021】これにて、クランプ機構26は、前記シリ
ンダ30の非駆動状態では、図2に一方のみ二点鎖線で
示すように、クランプバー28(クランプアーム27,
27の上部)は上型5から離間している。そして、上型
5が下型4に対して型締めされた状態で、シリンダ30
が駆動されることにより、クランプアーム27,27が
図2で矢印C方向に回動され、クランプバー28が前記
ブロック24のボルト25,25の頭部を係止し、もっ
て上型5をエアバッグベース3に対して拘束するうにな
っているのである。シリンダ30が停止されることによ
り、クランプバー28は矢印D方向に回動して元の離間
位置に戻る。尚、上記のような型締め状態では、下型本
体7と上型本体17との突合わせ面のクリアランスは、
パーティング面Pにて3mm程度、パーティング面Qにて
1mm以下に設定されている。
【0022】さて、上述のように、エアバッグベース3
と下型4との間に介在されたエアバッグ16は、圧縮空
気が供給されることにより膨らんで、下型5を上方に押
上げるのであるが、この成形型装置1においては、その
押上げ力を前記上型5の第2の方向の型締め力(図1で
矢印B方向の力)に変換して伝達するための圧力方向変
換機構32が設けられている。以下、この圧力方向変換
機構32について、図3及び図4も参照して述べる。
【0023】本実施例では、圧力方向変換機構32は、
図1に示すように、成形型装置1の前面側において、左
端部のパーティング面Pに対応する部分及び右側のパー
ティング面Qに対応する部分に夫々設けられると共に、
図2に一部示すように、成形型装置1の後面側において
も対称的な位置に設けられ、つまり合計4箇所に渡って
設けられている。図3及び図4は、それらのうち図1で
前面左端部の圧力方向変換機構32を代表させて示して
いる。
【0024】この圧力方向変換機構32は、前記下型4
に、ローラ33を有したローラ取付ブロック34を取付
けると共に、前記上型5に、前記ローラ33が当接する
斜面35aを有した当接ブロック35を取付けて構成さ
れている。前記ローラ取付ブロック34は、図4に示す
ように、上半部が前後に二又とされ、その間に前記ロー
ラ33が、前後方向(図4で左右方向)に延びる軸によ
って回転自在に配設されている。また、ローラ33は、
図1及び図3で右上部分が、ローラ取付ブロック34か
ら露出している。一方、当接ブロック35は、斜面35
aが前記ローラ33の右上部の露出部分に当接するよう
に傾斜して設けられている。
【0025】これにて、後の作用説明でも述べるよう
に、下型4が押上げられることに伴いローラ33が当接
ブロック35を上方へ向けて押すと、斜面35aによっ
てその力方向が変換され、上型5に相対的に横方向(図
1の矢印B方向)の力が作用するようになるのである。
また、この場合、図3に示すように、斜面35aの垂直
面に対する傾斜角度θは30度に設定されている。尚、
図1で右側に位置する圧力方向変換機構32等も、当接
ブロック35の形状が若干異なる程度の相違であって、
基本的には上記した構成と同等の構成とされているの
で、詳細な説明を省略する。
【0026】次に、上記構成の作用について述べる。上
記成形型装置1を用いた成型品の成形は次のような手順
にて行われる。即ち、まず、下型4に対する上型5の型
締めが行われる。この状態では、図1及び図2に示すよ
うに、シリンダ30が駆動され、クランプ機構26によ
って上型5がエアバッグベース3に対して上下方向の移
動が拘束される。また、このときには、その型締め力に
よって両型4,5間のパーティング面P及びQにおいて
シールパッキンゴムがある程度押し潰され、パーティン
グ面Pのクリアランスが3mm程度、パーティング面Qの
クリアランスが1mm以下程度とされる。
【0027】次に、軟化状態の樹脂成形材料が、下型ゲ
ートプレート12及び上型ゲートプレート21から構成
される樹脂注入路を通ってキャビティ6内に注入され、
これと共に、加熱機構により下型本体7及び上型本体1
7が温度上昇し、内部の樹脂成形材料が加熱される。こ
れにより、キャビティ6内の樹脂成形材料が次第に硬化
して行く。
【0028】しかして、この種の樹脂成形材料は硬化時
の収縮が比較的大きい事情があり、そのためキャビティ
6内で収縮して下型本体7及び上型本体17の型面から
離れてしまう虞がある。そこで、成形材料が収縮するタ
イミングにて、前記エアバッグ16に圧縮空気を注入す
ることが行われる。
【0029】これにて、上述のように、上下方向の移動
がクランプ機構26によって拘束された上型5に対し
て、エアバッグ16が膨らんで下型4が上方(図1で矢
印A方向)に押上げられ、もって、パーティング面P部
分のシールパッキンゴムがより一層押し潰されるように
なり、その部分のクリアランスが小さくなるのである。
これにて、キャビティ6のうち水平部分が、成型品(成
形材料)の収縮に追従するように上下方向に縮まり、成
型品の収縮が吸収されてキャビティ面から離れることが
なくなるのである。
【0030】そして、このようにエアバッグ16により
下型4が押上げられることに伴い、下型4側に設けられ
たローラ33が、上型5側に設けられた当接ブロック3
5を上方へ向けて押す(ローラ33が相対的に斜面35
aを上方に転動する)ようになる。このとき、やはり上
型5はクランプ機構26により上下方向の移動が拘束さ
れているので、斜面35aによってその力方向が変換さ
れ、上型5に相対的に横方向(図1の矢印B方向)の力
が作用するようになるのである。
【0031】これにより、第2の方向(左右方向)に関
する上型5の下型4に対する型締め力が得られ、もっ
て、パーティング面Q部分のシールパッキンゴムがより
一層押し潰されるようになり、その部分のクリアランス
が小さくなるのである。これにて、キャビティ6のうち
立上り部分が、成型品(成形材料)の収縮に追従するよ
うに左右方向に縮まり、成型品の収縮が吸収されてキャ
ビティ面から離れることがなくなるのである。また、こ
のとき、圧力方向変換機構32は、成形型装置1の4箇
所に渡って設けられているので、上型5全体にバランス
良く力が作用するようになるのである。
【0032】この状態は、成型品が完全に硬化するまで
維持され、成型品の硬化完了後、エアバッグ16から空
気が抜かれる。そして、その後、クランプ機構26が外
されて上型5が下型4から離型されて成型品が取出され
るのである。このようにして得られた成型品は、上述の
ように、収縮が吸収されて上,下型5,4のキャビティ
面から離れることはないので、キャビティ面の形状がそ
のまま転写されたものとなる。従って、例えばキャビテ
ィ面を鏡面仕上げしておくことにより、表面が鏡面状と
された成型品が得られるのである。
【0033】ところで、本実施例では、圧力方向変換機
構32は、ローラ33と斜面35aとを当接させる構成
としているので、摩擦力を小さくしてスムーズに力の方
向を変換することができる。そして、本実施例では、図
3に示すように、斜面35aの垂直方向に対する角度θ
を30度に設定しているが、その理由は次の通りであ
る。
【0034】即ち、斜面35aは、上方への押上げ力の
一部を横方向の力に変換するのであるが、その場合の角
度θが45度を越える(例えば60度)と、当接ブロッ
ク35(上型5)を上方へ押上げる方の力が大きくなり
過ぎてしまい、横方向の力が得られなくなってしまうこ
とになる。また、上述したように、パーティング面Qの
クリアランスは元々小さいため、あまり大きな横方向
(矢印B方向)の力を作用させることも好ましくない。
このため、角度θは45度以下の比較的鋭角が望ましい
が、あまり鋭角的過ぎても(例えば15度)、ローラ3
3からの力が斜面35aに作用しにくくなってしまう。
従って、斜面35aの傾斜角度θは30度程度が適当と
考えられる。
【0035】このように本実施例によれば、エアバッグ
16を備えたものにあって、圧力方向変換機構32を設
けるようにしたので、成形型が上下方向のみに突合わさ
れる場合にのみ成型品の収縮の吸収に有効効であった従
来のものと異なり、水平状のパーティング面Pと垂直状
のパーティング面Qとが形成されるようなL字状の成型
品に関しても、成型品の収縮に対する成形型の追従を可
能とすることができるようになった。この結果、複雑な
形状の成型品を、収縮の比較的大きい成形材料にて成形
する場合でも、成型品表面に対する成形型のキャビティ
面の転写性を高くすることができるのである。
【0036】また、特に本実施例では、圧力方向変換機
構32を、当接ブロック35の斜面35aにローラ33
を当接させる構成としたので、それらの間の摩擦力を小
さくしてスムーズに力の方向を変換することができる。
さらには、圧力方向変換機構32を4箇所に設けたこと
により、上型5全体にバランス良く横方向の力を作用さ
せることができるなどのメリットも得ることができるも
のである。
【0037】尚、上記実施例ではL字形の成型品を例と
したが、本発明は、L字状に限らず、各種形状の成型品
に適用することができるものである。そして、上記実施
例では、下型4側にローラ33を設け、上型5側に斜面
35aを設けたが、ローラと斜面との関係は反対であっ
ても良い。また、圧力方向変換機構としては、ローラと
斜面との組合わせに限らず、斜面同士など各種の構造の
採用が可能であり、また設ける位置や個数も適宜変更で
きる。さらには、成型品の表面に光沢を与えるものに限
らず、皮革模様など各種模様を成型品に転写する場合に
も有効であることは勿論である。
【0038】その他、エアバッグ16による下型4の押
上げは、複数回に分けて段階的に行うようにしても良
く、また、成形材料及び成型品の種類や、クランプ機構
などの各種機構に関しては様々な変形が可能であるな
ど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実
施することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の成形型装置によれば、エアバッグにより下型が押上げ
られることに伴いその押上げ力を第2の方向に関する型
締め力に変換して上型に伝達する圧力方向変換機構を設
けたので、比較的複雑な形状の成型品であっても、成型
品の収縮に対する成形型の追従を可能とすることができ
るという優れた実用的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、成形型装置の
正面図
【図2】成形型装置の右側面図
【図3】圧力方向変換機構部分を示す正面図
【図4】ローラー部分の構成を示す左側面図
【符号の説明】
図面中、1は成形型装置、3はエアバッグベース、4は
下型、5は上型、6はキャビティ、7は下型本体、16
はエアバッグ、17は上型本体、26はクランプ機構、
32は圧力方向変換機構、33はローラ、35aは斜面
を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型とこの下型に対して接離される上型
    とを備え、型締め状態で、それら下型と上型とが、上下
    方向及びそれとは異なる第2の方向に突合わせられる成
    形型装置であって、 前記下型を支持するエアバッグベースと、 前記上型及び下型の型締め状態で該上型の前記エアバッ
    グベースに対する上下方向の移動を拘束するクランプ機
    構と、 前記エアバッグベースと下型との間に介在され空気が注
    入されることにより膨らんで前記下型に対して上方への
    押上げ力を発生させるエアバッグと、 このエアバッグにより前記下型が押上げられることに伴
    いその押上げ力を前記第2の方向に関する型締め力に変
    換して前記上型に伝達する圧力方向変換機構とを具備す
    ることを特徴とする成形型装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力方向変換機構は、前記上型及び
    下型の一方に設けられたローラと、前記上型及び下型の
    他方に設けられ前記ローラが当接する斜面とを備えて構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の成形型装
    置。
JP16902896A 1996-06-28 1996-06-28 成形型装置 Pending JPH1015948A (ja)

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JP (1) JPH1015948A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011043253A1 (ja) * 2009-10-09 2011-04-14 東レ株式会社 繊維強化プラスチックの製造方法および装置

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WO2011043253A1 (ja) * 2009-10-09 2011-04-14 東レ株式会社 繊維強化プラスチックの製造方法および装置

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