JPH1015977A - 発泡スチロール容器及びその成形方法 - Google Patents

発泡スチロール容器及びその成形方法

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JPH1015977A
JPH1015977A JP8197085A JP19708596A JPH1015977A JP H1015977 A JPH1015977 A JP H1015977A JP 8197085 A JP8197085 A JP 8197085A JP 19708596 A JP19708596 A JP 19708596A JP H1015977 A JPH1015977 A JP H1015977A
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molding
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mold
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Kunio Iida
田 都 夫 飯
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Iida Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡スチロール容器の成形に際し、容器外表
面にスリット33に起因した突起群をなくし、印刷等の
ために平滑化した容器を、成形速度を低下させることな
く能率的に成形可能にする。 【解決手段】 雌雄中型10,20のフレーム11,2
1との間の蒸気室13,23に蒸気を供給し、成形室3
0に充填した原料樹脂粒子を加熱発泡させるに際し、雌
中型20を、引張強度20 kgf/mm2 以上、伸び率10
%以上、熱伝導率130W/m・k 以上の高強度高伝熱性金
属材料で形成し、成形容器表面を平滑化しようとする部
分の型の厚さを4〜6mmの薄肉とする。この部分では、
型内を通じる伝熱により原料樹脂粒子の加熱を行い、他
の部分では、口金32のスリット33を通じて流入する
蒸気により原料樹脂粒子を加熱し、発泡成形を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に鮮明に印刷
可能な平滑面が得られるようにした発泡スチロール容器
及びその成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、魚箱等として使用できる程度
の大きさをもち、且つ10〜25mm程度の厚さによって
強度をもたせた発泡スチロール製の容器は、各種の用途
に利用されている。この発泡スチロール容器の成形に
は、開閉自在の雄フレーム及び雌フレームに、成形室を
形成する雄及び雌の中型をそれぞれ取付け、各中型とフ
レームとの間に蒸気室を形成した金型が用いられる。こ
の金型における雄及び雌の中型には、蒸気室に通じる多
数の通孔を、通常、30〜50mm程度のピッチで全面に
略均一に開設し、それらの通孔に、加熱用の蒸気を流出
入させるための多数のスリットを設けた6〜12mmφ程
度の口金(図1の符号32、図3及び図4参照)を嵌着
している。これらの口金は、0.8mmφ程度の多数の小
孔状、または0.3〜0.5mm程度の巾を有する多数の
切溝状のスリットを開設したものである。
【0003】この金型を用いた発泡スチロールの成形
は、通常、成形室内に原料樹脂粒子を充填して次のよう
な工程で行われる。 a. まず、配管を通じて雌雄フレーム内の蒸気室にそれ
ぞれ蒸気を注入し、各フレーム及び雌雄中型を加温す
る。 b. 続いて、一方の配管を閉じ、他方の配管を通じて雄
側の蒸気室に蒸気を供給する。この蒸気は、雄の中型の
口金のスリットから成形室に入り、合成樹脂の粒子間を
通過して雌の中型のスリットから他方の蒸気室に抜ける
が、このとき、上記粒子がほぼ一定の発泡温度に急速に
加熱されて膨張及び融着し、その発泡成形が行われる。 c. 次に、蒸気を雌側の蒸気室に供給し、発泡を完了さ
せる。 d. その後、両蒸気室に冷却水を供給して金型及び成形
品を冷却し、成形品を取出す。
【0004】このような従来の金型を用いた成形方法で
は、成形室内で加熱されて膨張、軟化した原料樹脂が発
泡圧により上記口金のスリット中に圧入されるので、成
形された容器の内外表面に、略等間隔で、該スリット内
に圧入された樹脂で形成される突起群が、それぞれほぼ
0.2〜0.3mm程度突出した状態になり、そのため、
特に容器の外表面では、その突起群により容器の外観を
損ない、商品価値を低下させるばかりでなく、突起群の
存在により容器外表面への印刷を困難にし、また、容器
外表面へのラベル等の貼着を不安定化するという問題が
あった。
【0005】このようなスリットに起因して容器表面に
現れる突起群を無くすためには、口金をなくして、上記
口金のスリットから原料樹脂粒子の間に注入する蒸気に
代わる加熱手段を考慮すればよく、例えば、雄及び雌の
中型の外面から蒸気等で樹脂粒子を間接的に加熱するこ
とが考えられるが、この場合、ある程度の時間を掛けれ
ば、全体の原料樹脂粒子を所定の温度まで加熱できると
しても、全体の原料樹脂粒子に対する急速な熱伝導によ
り短時間にそれらの加熱を行うことができず、成形に多
くの時間を要し、能率が極端に低下する、という問題が
ある。また、原料樹脂粒子を一定温度に急速に加熱する
ための他の加熱手段を開発するのも有効であるが、蒸気
での直接加熱に代わる安価な加熱手段を得ることは困難
であると考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した問題に対処
し、本発明者は、アルミニウム鋳物によって形成されて
いる雌雄中型の改善により、それらの中型に上記スリッ
トをもつ口金を設けなくても、原料樹脂粒子の能率的な
加熱を行えるようにするべく、各種実験・研究を重ねて
きたが、後述する実施例から明らかなように、それが実
現できることを確かめた。本発明は、かかる知見に基づ
くものであり、その技術的課題は、上述した発泡スチロ
ール容器の成形に際し、少なくとも容器外表面の全部ま
たは一部の、表面を平滑化しようとする部分において、
金型に上記スリットをもつ口金の使用を不要にし、それ
によって、成形速度を低下させることなく、容器外表面
の上記部分にスリットに起因した突起群のない発泡スチ
ロール製の容器を、能率的に成形可能にすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の発泡スチロール容器の成形方法は、開閉自在
の雄フレーム及び雌フレームに、成形室を形成する雄及
び雌の中型をそれぞれ取付けて、それらの雌雄中型とフ
レームとの間に蒸気室を形成した金型を用い、蒸気源か
ら上記蒸気室に蒸気を供給し、成形室に充填した原料樹
脂粒子を該蒸気により加熱発泡させて発泡スチロール容
器を成形するに際し、少なくとも上記雌の中型を、引張
強度20 kgf/mm2 以上、伸び率8%以上、熱伝導率1
30W/m・k 以上の高強度高伝熱性金属材料で形成し、上
記金属材料で形成した雌の中型の容器表面を平滑化しよ
うとする部分においては、中型の厚さを4〜6mmの薄肉
として内面を平滑面とし、雌雄中型における該薄肉の部
分を除いて、該雌雄中型に、蒸気室と成形室との間で蒸
気を流出入させるスリットをもった口金を、全面に略均
一に配設し、上記容器表面を平滑化しようとする部分で
は、蒸気室からの中型の薄肉部分を通じる伝熱により成
形室内の原料樹脂粒子の加熱を行い、雌雄中型の上記口
金を配設した部分では、該口金のスリットを通じて蒸気
室から成形室に蒸気を直接流入させて原料樹脂粒子の加
熱を行い、これによって樹脂粒子の発泡成形を行うこと
を特徴とするものである。
【0008】また、本発明の発泡スチロール容器は、上
記方法によって成形され、中型の厚さを薄肉とした部分
における容器表面を、口金のスリットの跡形がない平滑
化された面としたことを特徴とするものである。
【0009】上述した本発明の成形方法においては、蒸
気源から雌雄中型のそれぞれとフレームとの間の蒸気室
に一定温度の蒸気を供給し、雌雄中型において、スリッ
トをもった口金を配設した部分では、それらのスリット
を通して蒸気室から成形室に蒸気を直接流入させて原料
樹脂粒子の加熱を行い、高強度高伝熱性金属材料で形成
して薄肉化した部分では、その薄肉化された部分を通じ
る蒸気室からの伝熱により、成形室内の原料樹脂粒子を
加熱する。この高強度高伝熱性金属材料の薄肉部分を通
じての加熱は、後述する実施例からもわかるように、雌
雄中型に上記スリットをもつ口金を設けて成形室内に直
接蒸気を送入する場合と同様に、原料樹脂粒子の短時間
での発泡に必要な能率的な加熱を行い得るものである。
【0010】従って、発泡スチロール容器の成形に際
し、少なくとも容器外表面の全部または一部における雌
雄中型に上記スリットをもつ口金の使用が不要になり、
それによって、成形速度を低下させることなく、容器外
表面の上記部分にスリットに対応した突起群のない発泡
スチロール製の容器を、能率的に成形することが可能に
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明に係る発
泡スチロール容器の成形方法を実施するための金型の構
成例を示している。この金型は、各種の用途に利用され
ている発泡スチロール製の容器で、一般的に10〜25
mm程度の厚さにより強度をもたせた容器を成形するため
のものであり、この成形用金型を構成する雄の中型10
及び雌の中型20は、開閉自在の雄フレーム11及び雌
フレーム21に、支持板12,22を介してそれぞれ取
付けられ、両中型10,20の間には、原料樹脂粒子を
充填して加熱発泡させる成形室30が形成されている。
また、これらの雄中型10及び雌中型20のそれぞれと
雄フレーム11及び雌フレーム21との間には、蒸気室
13,23が形成され、これらの蒸気室13,23に蒸
気源31から蒸気を供給する配管14,24が接続され
ている。なお、図示していないが、上記雌中型20に
は、原料である合成樹脂粒子を成形室30内に充填する
ための原料供給管が取付けられる。なお、雄フレーム1
1及び雌フレーム21には、具体的に図示していない
が、冷却水用給水管及びドレーン用排水管が取付けられ
る。
【0012】上記雄中型10によって成形される面は、
発泡スチロール容器における内面側であり、成形後に前
記口金のスリットの跡形が表面に残るのを許容できるた
め、上記雄中型10としては、従来から用いられている
口金32を備えた中型と同様な構成を採用することがで
きる。即ち、雄中型10においては、蒸気室13と成形
室30との間を連通させる多数の通孔15を、30〜5
0mm程度のピッチで全面に略均一に開設し、それらの通
孔15に、加熱用の蒸気を流出入させるための多数のス
リット33を設けた6〜12mmφ程度の口金32を嵌着
している。図3及び図4においては、これらの口金32
として、0.8mmφ程度の多数の小孔状のスリット33
を設けた場合を示しているが、0.3〜0.5mm程度の
巾を有する多数の切溝状のスリットを開設したものとす
ることもできる。
【0013】一般的に、発泡スチロール容器を成形する
金型は、鋳造用アルミニウム合金によって形成され、通
常は、同合金の鋳造性等を考慮して、AC2Bが用いら
れるが、上述した多数の口金32を設ける雄中型10
も、この鋳造用アルミニウム合金を用いて、砂型により
成形することができるものである。この場合、スチロー
ルの発泡圧や機械的強度を考慮し、一般的に該型の厚さ
は8mm程度にするのが通例であるが、上記雄中型10に
おいても同様に構成することができる。
【0014】一方、発泡スチロール容器の外表面で、鮮
明な印刷等を施すために平滑化された面としたい部分の
成形には、上記スリット33の跡形を残すような口金3
2を設けて蒸気を流出入させることができないため、そ
の容器の外表面を成形する雌中型20は、以下に詳述す
るように、スリットなしで蒸気室23からの蒸気の熱が
成形室30に十分に伝達されるように形成される。即
ち、この雌中型20においては、伝熱性能を高める必要
があるため、熱伝導率においてすぐれた材料であると同
時に、型の肉厚をできるだけ薄くできるように強度的に
すぐれた材料を用いることが必要であり、そのために
は、鋳造用アルミニウム合金であっても、引張強度20
kgf/mm2 以上、伸び率8%以上、熱伝導率130W/m・
k 以上の高強度高伝熱性金属材料を用いるのが有効であ
る。このような条件に添うものであれば、アルミニウム
合金以外の金属材料を用いることも可能である。
【0015】そして、上述した雄中型10を含めて、一
般的にAC2Bの鋳造用アルミニウム合金からなる中型
では、その厚さを8mm前後に設定しているが、特に、上
記雌中型20における成形した容器外表面を平滑化しよ
うとする部分、図1及び図2の例では、成形された容器
の側面に対応する雌中型20の周面部分20aを、発泡
圧に耐え得る範囲内で4〜6mmの薄肉として伝熱性能を
高め、内面を平滑面とする。この薄肉部分には、伝熱性
能を損なわない態様において、リブ等の補強を付設する
ことができる。なお、雌中型20の上記薄肉の周面部分
20aを除く他の部分(成形容器の底面に対応する部分
等)は、補強の必要がない程度の肉厚を持たせればよ
く、しかも、雄中型10と同様に蒸気室23と成形室3
0との間で蒸気を流出入させるスリット33をもった口
金32を、該雌中型20に略均等分布で設けた通孔25
に取付け配置することになる。
【0016】ここでは、図1及び図2を参照して発泡ス
チロール容器の容体を成形する場合について説明してい
るが、同容器の蓋体の成形においても同様であり、この
場合には主として蓋体の上面を全体的または部分的に平
坦化するため、その部分の雌中型20を薄肉化し、例え
ば、蓋体側面等の他の部分に口金32を均等配置するこ
とになる。勿論、蓋の全面を薄肉に形成することがで
き、この場合には、雌中型20の薄肉部分内を通じる伝
熱と、雄中型10に設けた口金32を通して送入された
蒸気による補助的な加熱により、成形室内の原料樹脂粒
子を加熱することになる。
【0017】雌中型20を構成する高強度高伝熱性金属
材料の引張強度及び伸び率が上記の値よりも低下する
と、雌中型20自体の発泡圧に対する強度が低下するた
め、該型の肉厚を厚くする必要があって、伝熱性能の低
下を招くことになり、また、高強度高伝熱性金属材料の
熱伝導率が上記の値よりも低下すると、原料樹脂粒子の
均一な加熱に多くの時間を要し、成形能率が低下する。
一方、引張強度、伸び率及び熱伝導率の各値が、上記範
囲よりも大きくなることには問題がないが、高性能材料
はそれだけ高価なものになるので、経済性の観点から各
値の上限値が設定されることになる。
【0018】上記雌中型20を構成する高強度高伝熱性
金属材料としては、鋳造用アルミニウム合金のAC7
A、またはそれに相当するかそれ以上の特性を持ったも
のが適している。このアルミニウム合金は、引張強度2
2 kgf/mm2 、伸び率12%、熱伝導率146W/m・k を
有し、一般的に用いられているAC2Bのアルミニウム
合金が、引張強度16 kgf/mm2 、伸び率1%、熱伝導
率109W/m・k であるのに対し、熱伝導率においてすぐ
れた値を示すと同時に、強度的にもすぐれたものであ
る。
【0019】この金型を用いた発泡スチロールの成形
は、通常、成形室30内に原料樹脂粒子を充填して次の
ような工程で行われるが、これに限定されるものではな
い。 a. まず、雌雄中型10,20を図1に示すように閉じ
た状態で、配管14,24を通じて雌雄フレーム11,
21内の蒸気室13,23にそれぞれ蒸気を注入し、各
フレーム11,21及び雌雄中型10,20を加温す
る。 b. 続いて、一方の配管24を閉じ、他方の配管14を
通じて雄側の蒸気室13に蒸気を供給する。この蒸気
は、雄の中型10の口金32のスリット33から成形室
30に入り、原料樹脂の粒子間を通過して雌の中型20
のスリット33から他方の蒸気室13に抜けるが、この
とき、上記粒子がほぼ一定の発泡温度に急速に加熱され
て膨張及び融着し、その発泡成形が行われる。なお、雌
の中型20に全く口金32を設けていない場合には、蒸
気の流路を別途考慮する。 c. 次に、蒸気を雌側の蒸気室23に供給し、発泡を完
了させるが、口金32を設けていない部分では、蒸気室
23からの中型20の薄肉周面部分20a内を通じる伝
熱と、雄の中型10の蒸気室13からの蒸気による補助
的な加熱により、成形室30内の原料樹脂粒子が加熱さ
れる。 d. その後、両蒸気室13,23に冷却水を供給して金
型及び成形品を冷却し、成形品を取出す。
【0020】このように、蒸気源31から雌雄中型1
0,20のそれぞれとフレーム11,21との間の蒸気
室13,23に一定温度の蒸気を供給し、雌雄中型1
0,20において、スリット33をもった口金32を配
設した部分では、それらのスリット33を通して蒸気室
13,23から成形室30に蒸気を直接流入させて原料
樹脂粒子の加熱を行い、高強度高伝熱性金属材料で形成
して薄肉化した部分20aでは、その薄肉化された部分
20aを通じる伝熱及び雄中型10の蒸気室13からの
蒸気による補助的な加熱により、成形室30内の原料樹
脂粒子を加熱する。これにより、雌雄中型10,20に
上記スリット33をもつ口金32を設けて成形室30内
に直接蒸気を送入する場合と同様に、原料樹脂粒子の短
時間での発泡に必要な能率的な加熱を行うことができ
る。
【0021】このようにして成形された発泡スチロール
容器は、中型20の厚さを薄肉とした部分における容器
表面を、口金32のスリット33起因した突起群が生じ
ない平滑化された面として成形され、その成形に際して
成形速度(成形サイクル)を低下させることなく、発泡
状態も上記口金32を設ける場合と差異がない状態にす
ることができる。なお、上記成形方法は、魚箱等の高発
泡容器に適用できるのは勿論であるが、低発泡の容器に
対しても同様に適用することができる。
【0022】
【実施例】従来のような雌雄中型の全面に均一に口金を
設けた金型(比較例)及び実質的に図1及び図2に示す
構成の金型を用いて容器を成形し、発泡状態が同程度に
成形できるような状態で、成形速度(成形サイクル)を
比較した。平面形状が約500mm×320mm、高さが約
80mmで、約20mmの厚さを有する発泡スチロール容器
を成形した場合、成形装置の構成や条件によって違いが
あるが、従来の金型では時間当たり32〜45ショット
の成形を行うことができた。これに対し、本発明の方法
による場合には、36ショットの成形を行うことができ
た。また、平面形状が約430mm×300mm、高さが約
90mmで、約24mmの厚さを有する発泡スチロール容器
を成形した場合、従来の金型では時間当たり29ショッ
トであるのに対し、本発明の方法による場合には、31
ショットの成形を行うことができた。これらの結果によ
れば、従来の金型を用いた場合とほぼ同程度の成形サイ
クルで、容器外表面にスリットに対応した突起群のない
発泡スチロール容器を成形すできることがわかる。
【0023】
【発明の効果】以上に詳述した本発明の発泡スチロール
容器の成形方法によれば、発泡スチロール容器の成形に
際し、少なくとも容器外表面の全部または一部の、表面
を平滑化しようとする部分において、金型に上記スリッ
トをもつ口金の使用を不要にし、それによって、成形速
度を低下させることなく、容器外表面の上記部分にスリ
ットに対応した突起群のない発泡スチロール製の容器を
能率的に成形することができ、発泡スチロール容器表面
への鮮明な印刷やラベルの安定的な貼着に有効に利用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形方法を説明するための金型の
側断面図である。
【図2】上記金型の縦断面図である。
【図3】上記金型において用いている口金の正面図であ
る。
【図4】同口金の断面図である。
【符号の説明】
10 雄中型 11 雄フレーム 13,23 蒸気室 20 雌中型 21 雌フレーム 30 成形室 32 口金 33 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉自在の雄フレーム及び雌フレームに、
    成形室を形成する雄及び雌の中型をそれぞれ取付けて、
    それらの雌雄中型とフレームとの間に蒸気室を形成した
    金型を用い、蒸気源から上記蒸気室に蒸気を供給し、成
    形室に充填した原料樹脂粒子を該蒸気により加熱発泡さ
    せて発泡スチロール容器を成形するに際し、 少なくとも上記雌の中型を、引張強度20 kgf/mm2
    上、伸び率8%以上、熱伝導率130W/m・k 以上の高強
    度高伝熱性金属材料で形成し、 上記金属材料で形成した雌の中型の容器表面を平滑化し
    ようとする部分においては、中型の厚さを4〜6mmの薄
    肉として内面を平滑面とし、 雌雄中型における該薄肉の部分を除いて、該雌雄中型
    に、蒸気室と成形室との間で蒸気を流出入させるスリッ
    トをもった口金を、全面に略均一に配設し、 上記容器表面を平滑化しようとする部分では、蒸気室か
    らの中型の薄肉部分を通じる伝熱により成形室内の原料
    樹脂粒子の加熱を行い、 雌雄中型の上記口金を配設した部分では、該口金のスリ
    ットを通じて蒸気室から成形室に蒸気を直接流入させて
    原料樹脂粒子の加熱を行い、これによって樹脂粒子の発
    泡成形を行う、ことを特徴とする発泡スチロール容器の
    成形方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の方法によって成形された
    発泡スチロール容器であって、 中型の厚さを薄肉とした部分における容器表面を、口金
    のスリットの跡形がない平滑化された面とした、ことを
    特徴とする発泡スチロール容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008188857A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Yamasei Seisakusho:Kk 発泡スチロール成形用金型及び発泡スチロール成形装置
JP2013154911A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Sekisui Plastics Co Ltd 発泡容器及びその製造方法
JP2014008659A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Yamamon:Kk 発泡樹脂製容器

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