JPH10162842A - 固体高分子型燃料電池用セパレータ、及びこれを用いた固体高分子型燃料電池スタック - Google Patents
固体高分子型燃料電池用セパレータ、及びこれを用いた固体高分子型燃料電池スタックInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料電池スタックの良好な冷却が行え、厚み
方向のコンパクト化を可能とする。 【解決手段】 固体高分子電解質膜2を挟んで両側に配
置される電極3,4と接し且つ該電極3,4に水素ガス
又は酸素ガスを供給するガス流路12,15を有するセ
パレータ本体部10の側縁部に、放熱フィン11を突設
した。
方向のコンパクト化を可能とする。 【解決手段】 固体高分子電解質膜2を挟んで両側に配
置される電極3,4と接し且つ該電極3,4に水素ガス
又は酸素ガスを供給するガス流路12,15を有するセ
パレータ本体部10の側縁部に、放熱フィン11を突設
した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体高分子型燃料
電池用セパレータ、及びこれを用いた固体高分子型燃料
電池スタックに関するものである。
電池用セパレータ、及びこれを用いた固体高分子型燃料
電池スタックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の固体高分子型燃料電池用の
セパレータを示し、図6にこの従来のセパレータを用い
て構成される固体高分子型燃料電池スタックのセルの構
造を示す。従来の固体高分子型燃料電池において、図5
に示すように、セパレータ1は、その本体が導電材料に
より平板状に形成され、且つ本体の両面中央部に水素ガ
ス用及び酸素ガス用のガス流路12,15がそれぞれ設
けられるとともに、その周辺部に水素ガス用及び酸素ガ
ス用のガス給排孔13,14がそれぞれ設けられ、さら
に冷媒給排孔16が設けられた構成となっている。そし
て、従来の固体高分子型燃料電池スタックは、図6に示
す如く、固体高分子電解質膜2の両側にそれぞれ支持集
電体5で支持した水素極3及び酸素極4を配置し、それ
らの外側にそれぞれ上記セパレータ1,1を配置してこ
れらを積層したものを1つの単位のセルとして該セルを
複数積層し、ガス給排孔13,14をそれぞれ積層方向
に連通させた構成となっている。
セパレータを示し、図6にこの従来のセパレータを用い
て構成される固体高分子型燃料電池スタックのセルの構
造を示す。従来の固体高分子型燃料電池において、図5
に示すように、セパレータ1は、その本体が導電材料に
より平板状に形成され、且つ本体の両面中央部に水素ガ
ス用及び酸素ガス用のガス流路12,15がそれぞれ設
けられるとともに、その周辺部に水素ガス用及び酸素ガ
ス用のガス給排孔13,14がそれぞれ設けられ、さら
に冷媒給排孔16が設けられた構成となっている。そし
て、従来の固体高分子型燃料電池スタックは、図6に示
す如く、固体高分子電解質膜2の両側にそれぞれ支持集
電体5で支持した水素極3及び酸素極4を配置し、それ
らの外側にそれぞれ上記セパレータ1,1を配置してこ
れらを積層したものを1つの単位のセルとして該セルを
複数積層し、ガス給排孔13,14をそれぞれ積層方向
に連通させた構成となっている。
【0003】そして、水素ガスをガス給排孔14の供給
側から流入させるとともに酸素ガスをガス給排孔13の
供給側から流入させると、水素極3に接するセパレータ
1のガス流路15に水素ガスが供給され、且つ酸素極4
に接するセパレータ1のガス流路12に酸素ガスが供給
されて、水素極3側では反応式 H2→2H++2e- で示す反応が起こるとともに、酸素極4側では反応式 1/2O2+2H+2e−→H2O+反応熱Q で示す反応が起こり、トータルとして H2+1/2O2→H2O で示す反応が起こる。すなわち、水素極3にて水素が電
子を放出してプロトン化し、固体高分子型電解質層2を
通って酸素極4側に移動し、酸素極4にて電子の供給を
受けて酸素と反応する、という電気化学反応に基いて各
燃料電池セル単位で起電力を発生するもので、これら燃
料電池セルが積層され直列に接続された燃料電池スタッ
ク全体では大きな起電力を得ることができるものであっ
た。
側から流入させるとともに酸素ガスをガス給排孔13の
供給側から流入させると、水素極3に接するセパレータ
1のガス流路15に水素ガスが供給され、且つ酸素極4
に接するセパレータ1のガス流路12に酸素ガスが供給
されて、水素極3側では反応式 H2→2H++2e- で示す反応が起こるとともに、酸素極4側では反応式 1/2O2+2H+2e−→H2O+反応熱Q で示す反応が起こり、トータルとして H2+1/2O2→H2O で示す反応が起こる。すなわち、水素極3にて水素が電
子を放出してプロトン化し、固体高分子型電解質層2を
通って酸素極4側に移動し、酸素極4にて電子の供給を
受けて酸素と反応する、という電気化学反応に基いて各
燃料電池セル単位で起電力を発生するもので、これら燃
料電池セルが積層され直列に接続された燃料電池スタッ
ク全体では大きな起電力を得ることができるものであっ
た。
【0004】ところで、上記反応は可逆的でないため
に、該燃料電池においてはその不可逆分である過電圧η
が存在する。また電池の内部抵抗Rが存在するために、
電流Iが流れるとIRの電圧ロスが生じる。その結果、 ηI+I2R+反応熱Q の分だけは、電力とならず熱エネルギーとなって燃料電
池スタックを加熱し温度上昇させることとなる。
に、該燃料電池においてはその不可逆分である過電圧η
が存在する。また電池の内部抵抗Rが存在するために、
電流Iが流れるとIRの電圧ロスが生じる。その結果、 ηI+I2R+反応熱Q の分だけは、電力とならず熱エネルギーとなって燃料電
池スタックを加熱し温度上昇させることとなる。
【0005】一般に固体高分子型燃料電池では、良好な
発電を行うための最適運転温度範囲を有しているが、こ
れに対し電池反応に付随する発熱が大きいので、運転条
件を安定化するために冷却手段を設ける必要があった。
特に、固体高分子型燃料電池では固体高分子電解質膜が
水を含有しているために100℃以下に冷却して運転す
る必要があった。そのため従来では、冷却手段として、
燃料電池スタックを構成する燃料電池セルの一部又は全
てに冷媒流路62を有する導電性の冷却板6を介在さ
せ、且つ上記冷却板6の冷媒流路62と連通する冷媒給
排孔66をセパレータ1の冷媒給排孔16と積層方向に
連通させて、これに水などの冷媒を通すことにより、燃
料電池スタックの冷却を行えるようにしていた。
発電を行うための最適運転温度範囲を有しているが、こ
れに対し電池反応に付随する発熱が大きいので、運転条
件を安定化するために冷却手段を設ける必要があった。
特に、固体高分子型燃料電池では固体高分子電解質膜が
水を含有しているために100℃以下に冷却して運転す
る必要があった。そのため従来では、冷却手段として、
燃料電池スタックを構成する燃料電池セルの一部又は全
てに冷媒流路62を有する導電性の冷却板6を介在さ
せ、且つ上記冷却板6の冷媒流路62と連通する冷媒給
排孔66をセパレータ1の冷媒給排孔16と積層方向に
連通させて、これに水などの冷媒を通すことにより、燃
料電池スタックの冷却を行えるようにしていた。
【0006】しかしながら、この場合、冷却板6が積層
方向に介在していることに起因して、その分だけ燃料電
池スタックの厚みが大きくなり厚み方向のコンパクト化
を妨げる要因となっていた。また、冷却板6は電気抵抗
として働くことにもなり、燃料電池スタック全体として
の起電力を低下させる要因ともなっていた。
方向に介在していることに起因して、その分だけ燃料電
池スタックの厚みが大きくなり厚み方向のコンパクト化
を妨げる要因となっていた。また、冷却板6は電気抵抗
として働くことにもなり、燃料電池スタック全体として
の起電力を低下させる要因ともなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、燃料電池スタックの良好な冷却が行え、厚み方向の
コンパクト化が可能な固体高分子型燃料電池用セパレー
タ、及びこれを用いた固体高分子型燃料電池スタックを
提供することにある。
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、燃料電池スタックの良好な冷却が行え、厚み方向の
コンパクト化が可能な固体高分子型燃料電池用セパレー
タ、及びこれを用いた固体高分子型燃料電池スタックを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータは、固体高分子電解質膜を挟んで両側に配置さ
れる電極と接し且つ該電極に水素ガス又は酸素ガスを供
給するガス流路を有するセパレータ本体部の側縁部に、
放熱フィンを突設したことを特徴とするものである。
に、本発明の請求項1に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータは、固体高分子電解質膜を挟んで両側に配置さ
れる電極と接し且つ該電極に水素ガス又は酸素ガスを供
給するガス流路を有するセパレータ本体部の側縁部に、
放熱フィンを突設したことを特徴とするものである。
【0009】請求項2に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータは、請求項1に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータにおいて、上記セパレータ本体部及び放熱フィ
ンを金属材料により一体に形成し、且つその表面に導電
性を有する腐食防止被膜を形成したことを特徴とするも
のである。
パレータは、請求項1に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータにおいて、上記セパレータ本体部及び放熱フィ
ンを金属材料により一体に形成し、且つその表面に導電
性を有する腐食防止被膜を形成したことを特徴とするも
のである。
【0010】請求項3に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータは、請求項2に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータにおいて、上記金属材料がアルミニウムである
ことを特徴とするものである。
パレータは、請求項2に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータにおいて、上記金属材料がアルミニウムである
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項4に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータは、請求項2又は請求項3に係る固体高分子型
燃料電池用セパレータにおいて、上記腐食防止被膜がチ
タン、炭化チタン、窒化チタン、又はカーボン膜である
ことを特徴とするものである。
パレータは、請求項2又は請求項3に係る固体高分子型
燃料電池用セパレータにおいて、上記腐食防止被膜がチ
タン、炭化チタン、窒化チタン、又はカーボン膜である
ことを特徴とするものである。
【0012】請求5に係る固体高分子型燃料電池用セパ
レータは、請求項1に係る固体高分子型燃料電池用セパ
レータにおいて、上記セパレータ本体部の中央層部及び
放熱フィンを金属板により一体に形成し、且つ上記セパ
レータ本体部のガス流路が形成される表層部を、上記ガ
ス流路に相当する打抜き孔を有する導体材料シートを上
記中央層部の両面に接合して形成したことを特徴とする
ものである。
レータは、請求項1に係る固体高分子型燃料電池用セパ
レータにおいて、上記セパレータ本体部の中央層部及び
放熱フィンを金属板により一体に形成し、且つ上記セパ
レータ本体部のガス流路が形成される表層部を、上記ガ
ス流路に相当する打抜き孔を有する導体材料シートを上
記中央層部の両面に接合して形成したことを特徴とする
ものである。
【0013】請求項6に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータは、請求項5に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータにおいて、上記金属板がアルミニウム板である
ことを特徴とするものである。
パレータは、請求項5に係る固体高分子型燃料電池用セ
パレータにおいて、上記金属板がアルミニウム板である
ことを特徴とするものである。
【0014】請求項7に係る固体高分子型燃料電池スタ
ックは、請求項1乃至請求項6いずれかに係るセパレー
タを、固体高分子電解質膜を挟んで両側に配置される電
極の外側に配置し積層してなるセルを、複数積層してな
ることを特徴とするものである。
ックは、請求項1乃至請求項6いずれかに係るセパレー
タを、固体高分子電解質膜を挟んで両側に配置される電
極の外側に配置し積層してなるセルを、複数積層してな
ることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0016】図1は、本発明の実施形態に係る固体高分
子型燃料電池用セパレータを示す斜視図である。また、
図4は、同上実施形態に係るセパレータを用いて構成さ
れる固体高分子型燃料電池スタックのセルの構造を示す
分解斜視図である。該実施形態に係る固体高分子型燃料
電池用セパレータ1は、セパレータ本体部10の側縁部
に放熱フィン11を突設した構成となっている。
子型燃料電池用セパレータを示す斜視図である。また、
図4は、同上実施形態に係るセパレータを用いて構成さ
れる固体高分子型燃料電池スタックのセルの構造を示す
分解斜視図である。該実施形態に係る固体高分子型燃料
電池用セパレータ1は、セパレータ本体部10の側縁部
に放熱フィン11を突設した構成となっている。
【0017】セパレータ本体部10は、導電材料により
矩形平板状に形成され、その両面中央部に水素ガス用及
び酸素ガス用の溝状のガス流路12,15がそれぞれ設
けられるとともに、その外周側の対角線位置に水素ガス
用及び酸素ガス用のガス給排孔13,14がそれぞれ2
カ所ずつ設けられている。ガス流路12はガス給排孔1
3と連通し、ガス流路14はガス給排孔15と連通して
いる。なお、本発明においては、セパレータ本体部10
のサイズは特に限定されるものではなく、目的に応じて
設計変更できるものであって、またその平面形状も目的
に応じて種々に変更可能である。
矩形平板状に形成され、その両面中央部に水素ガス用及
び酸素ガス用の溝状のガス流路12,15がそれぞれ設
けられるとともに、その外周側の対角線位置に水素ガス
用及び酸素ガス用のガス給排孔13,14がそれぞれ2
カ所ずつ設けられている。ガス流路12はガス給排孔1
3と連通し、ガス流路14はガス給排孔15と連通して
いる。なお、本発明においては、セパレータ本体部10
のサイズは特に限定されるものではなく、目的に応じて
設計変更できるものであって、またその平面形状も目的
に応じて種々に変更可能である。
【0018】上記放熱フィン11はセパレータ本体部1
0の熱を放熱する役割を果たすもので、該実施形態では
セパレータ本体部10の外周側縁部の1辺から突出して
形成されている。また、放熱フィン11はセパレータ本
体部10の厚みよりも薄く形成されている。
0の熱を放熱する役割を果たすもので、該実施形態では
セパレータ本体部10の外周側縁部の1辺から突出して
形成されている。また、放熱フィン11はセパレータ本
体部10の厚みよりも薄く形成されている。
【0019】なお、本発明において放熱フィン11のサ
イズは、特に限定されるものでなく、該放熱フィン11
が接触して放熱する熱交換媒体との熱交換効率等に応じ
て所望の放熱効果を得られるように設計変更が自在であ
る。具体例を示すと、例えばセパレータ本体部10のサ
イズが100mm×100mmである場合、放熱フィン
11のサイズは100mm×50mm程度とすればよ
い。
イズは、特に限定されるものでなく、該放熱フィン11
が接触して放熱する熱交換媒体との熱交換効率等に応じ
て所望の放熱効果を得られるように設計変更が自在であ
る。具体例を示すと、例えばセパレータ本体部10のサ
イズが100mm×100mmである場合、放熱フィン
11のサイズは100mm×50mm程度とすればよ
い。
【0020】また、放熱フィン11がセパレータ本体部
10に突設される位置も、特に限定はなく、例えば図2
に示す如く、セパレータ本体部10の外周側縁部の2辺
に突設されていても、あるいは外周縁全周に突設されて
いてもよい。セパレータ本体部10からの突設位置を増
やすとフィン表面積を増大させ熱交換効率を向上させる
点で有効である。セパレータ本体部10からの放熱を偏
り無く均一に行うにも有利である。
10に突設される位置も、特に限定はなく、例えば図2
に示す如く、セパレータ本体部10の外周側縁部の2辺
に突設されていても、あるいは外周縁全周に突設されて
いてもよい。セパレータ本体部10からの突設位置を増
やすとフィン表面積を増大させ熱交換効率を向上させる
点で有効である。セパレータ本体部10からの放熱を偏
り無く均一に行うにも有利である。
【0021】該実施形態に係るセパレータ1は、セパレ
ータ本体部10及び放熱フィン11がアルミニウム等で
一体に形成されており、その表面には導電性を有する腐
食防止被膜が形成されている。セパレータ1は金属材料
により形成することによりカーボン等を用いて形成する
場合に比べて熱伝導性が大きくなり、セパレータ本体部
10の熱が放熱フィン11へと速やかに伝熱され、冷却
作用が向上したものとなる。特にアルミニウムは軽量で
あり、加工性にも優れ、さらにカーボン材よりも強度に
優れていることから、セパレータ1の厚みを全体として
薄くすることができ、厚み方向のコンパクト化を行うの
に有利である。なお、アルミニウムはカーボン材と比べ
て耐候性に劣ることから、これを補う意味でセパレータ
1表面を腐食防止被膜でコートしている。この腐食防止
被膜としては、耐食性に優れ且つ導電性を有するもので
形成することが必要であって、例えばチタン、炭化チタ
ン、窒化チタン、又はカーボン膜などが例示される。ま
たその形成方法としては、例えばスパッタリング法、熱
CVD法、プラズマCVD法、イオンプレーティング法
等で行うことができる。
ータ本体部10及び放熱フィン11がアルミニウム等で
一体に形成されており、その表面には導電性を有する腐
食防止被膜が形成されている。セパレータ1は金属材料
により形成することによりカーボン等を用いて形成する
場合に比べて熱伝導性が大きくなり、セパレータ本体部
10の熱が放熱フィン11へと速やかに伝熱され、冷却
作用が向上したものとなる。特にアルミニウムは軽量で
あり、加工性にも優れ、さらにカーボン材よりも強度に
優れていることから、セパレータ1の厚みを全体として
薄くすることができ、厚み方向のコンパクト化を行うの
に有利である。なお、アルミニウムはカーボン材と比べ
て耐候性に劣ることから、これを補う意味でセパレータ
1表面を腐食防止被膜でコートしている。この腐食防止
被膜としては、耐食性に優れ且つ導電性を有するもので
形成することが必要であって、例えばチタン、炭化チタ
ン、窒化チタン、又はカーボン膜などが例示される。ま
たその形成方法としては、例えばスパッタリング法、熱
CVD法、プラズマCVD法、イオンプレーティング法
等で行うことができる。
【0022】該実施形態に係るセパレータ1では、セパ
レータ本体部10両面の表層部に溝状に形成されたガス
流路12,15は、電極へのガス接触面積を大きくする
ために面状に形成されている。ガス流路12,15の形
成方法としては、平板状の出発材料におけるセパレータ
本体部10に相当する部分の平滑面を座繰り加工機など
を用いて機械加工することにより溝形成する手法が挙げ
られる。しかし、この手法は加工に手間がかかるために
生産効率が悪く、量産性が低い。これに対し、セパレー
タ1を図3に示す如き部材構成により形成されるものと
することで、その生産効率が改善され量産性を向上させ
ることができる。
レータ本体部10両面の表層部に溝状に形成されたガス
流路12,15は、電極へのガス接触面積を大きくする
ために面状に形成されている。ガス流路12,15の形
成方法としては、平板状の出発材料におけるセパレータ
本体部10に相当する部分の平滑面を座繰り加工機など
を用いて機械加工することにより溝形成する手法が挙げ
られる。しかし、この手法は加工に手間がかかるために
生産効率が悪く、量産性が低い。これに対し、セパレー
タ1を図3に示す如き部材構成により形成されるものと
することで、その生産効率が改善され量産性を向上させ
ることができる。
【0023】すなわち、図3に示すセパレータ1は、セ
パレータ本体部10の中央層部及び放熱フィン11が一
枚の金属板1aにより一体に形成され、セパレータ本体
部10のガス流路12,15が形成される両面側の表層
部が、ガス流路12,15に相当する打抜き孔12c,
15bを有する導体材料シート1c,1bをそれぞれ上
記中央層部の両面に接合して形成された構成となってい
る。詳しく説明すると、金属板1aは、セパレータ本体
部10のガス給排孔13,14に相当する部位に孔13
a,14aを開けておき、一方、導体材料シート1c,
1bは、それぞれガス流路12,15に相当する打抜き
孔12c,15bと、ガス給排孔13,14に相当する
孔(13b,14b),(13c,14c)を予め形成
しておく。そして、金属板1aの両側に導体材料シート
1c,1bをそれぞれ接合することにより、セパレータ
1が形成される。このように、比較的薄い導体材料シー
ト1c,1bを打ち抜き加工することにより簡単にガス
流路12,15が形成できることから、生産性が向上す
る。ここで、金属板1aとしては、軽量なアルミ板を用
いると好ましく、導体材料シート1cとしてはアルミ板
のほかカーボンシートを用いることもできる。
パレータ本体部10の中央層部及び放熱フィン11が一
枚の金属板1aにより一体に形成され、セパレータ本体
部10のガス流路12,15が形成される両面側の表層
部が、ガス流路12,15に相当する打抜き孔12c,
15bを有する導体材料シート1c,1bをそれぞれ上
記中央層部の両面に接合して形成された構成となってい
る。詳しく説明すると、金属板1aは、セパレータ本体
部10のガス給排孔13,14に相当する部位に孔13
a,14aを開けておき、一方、導体材料シート1c,
1bは、それぞれガス流路12,15に相当する打抜き
孔12c,15bと、ガス給排孔13,14に相当する
孔(13b,14b),(13c,14c)を予め形成
しておく。そして、金属板1aの両側に導体材料シート
1c,1bをそれぞれ接合することにより、セパレータ
1が形成される。このように、比較的薄い導体材料シー
ト1c,1bを打ち抜き加工することにより簡単にガス
流路12,15が形成できることから、生産性が向上す
る。ここで、金属板1aとしては、軽量なアルミ板を用
いると好ましく、導体材料シート1cとしてはアルミ板
のほかカーボンシートを用いることもできる。
【0024】次に、図4に示す固体高分子型燃料電池ス
タックについて説明する。このものは、上述したセパレ
ータ1を用いて作製されるもので、すなわち、固体高分
子電解質膜2の両側にそれぞれ支持集電体5で支持した
水素極3及び酸素極4を配置し、それらの外側にそれぞ
れセパレータ1,1を配置してこれらを積層したものを
1つの単位のセルとして該セルを複数積層し、ガス給排
孔13,14をそれぞれ積層方向に連通させて形成され
る。
タックについて説明する。このものは、上述したセパレ
ータ1を用いて作製されるもので、すなわち、固体高分
子電解質膜2の両側にそれぞれ支持集電体5で支持した
水素極3及び酸素極4を配置し、それらの外側にそれぞ
れセパレータ1,1を配置してこれらを積層したものを
1つの単位のセルとして該セルを複数積層し、ガス給排
孔13,14をそれぞれ積層方向に連通させて形成され
る。
【0025】固体高分子電解質膜2としては、電解質と
してスルフォン酸基等の置換基を有するものが用いられ
る。また、酸素極4および水素極3としては、白金触媒
などをガス透過性を有するように支持集電体5で支持し
て形成した層が例示される。
してスルフォン酸基等の置換基を有するものが用いられ
る。また、酸素極4および水素極3としては、白金触媒
などをガス透過性を有するように支持集電体5で支持し
て形成した層が例示される。
【0026】該燃料電池スタックは、水素ガスをガス給
排孔14の供給側から流入させるとともに酸素ガスをガ
ス給排孔13の供給側から流入させると、水素極3に接
するセパレータ1のガス流路15に水素ガスが供給さ
れ、且つ酸素極4に接するセパレータ1のガス流路12
に酸素ガスが供給されて、このとき、水素極3にて水素
が電子を放出してプロトン化し、固体高分子型電解質層
2を通って酸素極4側に移動し、酸素極4にて電子の供
給を受けて酸素と反応する、という電気化学反応に基い
て各燃料電池セル単位で起電力を発生するもので、これ
ら燃料電池セルが積層され直列に接続された燃料電池ス
タック全体では大きな起電力が得られる。
排孔14の供給側から流入させるとともに酸素ガスをガ
ス給排孔13の供給側から流入させると、水素極3に接
するセパレータ1のガス流路15に水素ガスが供給さ
れ、且つ酸素極4に接するセパレータ1のガス流路12
に酸素ガスが供給されて、このとき、水素極3にて水素
が電子を放出してプロトン化し、固体高分子型電解質層
2を通って酸素極4側に移動し、酸素極4にて電子の供
給を受けて酸素と反応する、という電気化学反応に基い
て各燃料電池セル単位で起電力を発生するもので、これ
ら燃料電池セルが積層され直列に接続された燃料電池ス
タック全体では大きな起電力が得られる。
【0027】このとき供給される水素ガスとしては、水
素単独で供給されるものでも構わないが、通常、メタノ
ールやブタンガスを燃料改質器により改質して発生させ
た水素を含む改質ガスが使用される。また酸素ガスとし
ては、酸素単独でも構わないが、通常、空気が使用され
る。
素単独で供給されるものでも構わないが、通常、メタノ
ールやブタンガスを燃料改質器により改質して発生させ
た水素を含む改質ガスが使用される。また酸素ガスとし
ては、酸素単独でも構わないが、通常、空気が使用され
る。
【0028】該燃料電池スタックは、上記のように運転
すると、起電力を生じると共に発熱を生じるが、放熱フ
ィン11を備えたセパレータ1を用いているので、この
熱はセパレータ本体10を介して放熱フィン11に伝わ
り、この放熱フィン11から空気等の熱交換媒体に放熱
され、その結果、安定した運転が可能な温度域まで冷却
される。したがって、従来、燃料電池スタック中に介在
させて用いていた冷却板を省くことが可能となるもので
あり、その分、厚みを小さくすることができるものであ
る。また、冷却板を省くことが可能となるために冷媒を
供給する装置等も不要となり、燃料電池全体としてコン
パクト化が可能となる。
すると、起電力を生じると共に発熱を生じるが、放熱フ
ィン11を備えたセパレータ1を用いているので、この
熱はセパレータ本体10を介して放熱フィン11に伝わ
り、この放熱フィン11から空気等の熱交換媒体に放熱
され、その結果、安定した運転が可能な温度域まで冷却
される。したがって、従来、燃料電池スタック中に介在
させて用いていた冷却板を省くことが可能となるもので
あり、その分、厚みを小さくすることができるものであ
る。また、冷却板を省くことが可能となるために冷媒を
供給する装置等も不要となり、燃料電池全体としてコン
パクト化が可能となる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る固体
高分子型燃料電池用セパレータによると、燃料電池運転
時に生じる熱をセパレータ本体部を通して放熱フィンか
ら系外に放熱することができるので、従来、冷却のため
に必要であった冷却板を省くことが可能となる。その結
果、該セパレータを用いた燃料電池スタックは、運転時
の発熱を冷却できるとともにその厚みを小さくすること
ができる。また、従来、冷却板に冷媒を供給する装置等
も不要となり、燃料電池全体としてコンパクト化が可能
となる。
高分子型燃料電池用セパレータによると、燃料電池運転
時に生じる熱をセパレータ本体部を通して放熱フィンか
ら系外に放熱することができるので、従来、冷却のため
に必要であった冷却板を省くことが可能となる。その結
果、該セパレータを用いた燃料電池スタックは、運転時
の発熱を冷却できるとともにその厚みを小さくすること
ができる。また、従来、冷却板に冷媒を供給する装置等
も不要となり、燃料電池全体としてコンパクト化が可能
となる。
【0030】本発明に係る固体高分子型燃料電池用セパ
レータにおいては、上記セパレータ本体部及び放熱フィ
ンを金属材料により一体に形成し、且つその表面に導電
性を有する腐食防止被膜を形成したものとすると、セパ
レータの熱伝導率が大きくなって放熱効果が向上すると
ともに、腐食防止被膜により耐食性も良好に維持され
る。この場合、上記金属材料がアルミニウムであると、
軽量化に有効であり好ましい。
レータにおいては、上記セパレータ本体部及び放熱フィ
ンを金属材料により一体に形成し、且つその表面に導電
性を有する腐食防止被膜を形成したものとすると、セパ
レータの熱伝導率が大きくなって放熱効果が向上すると
ともに、腐食防止被膜により耐食性も良好に維持され
る。この場合、上記金属材料がアルミニウムであると、
軽量化に有効であり好ましい。
【0031】また、該セパレータが、上記セパレータ本
体部の中央層部及び放熱フィンを金属板により一体に形
成し、且つ上記セパレータ本体部のガス流路が形成され
る表層部を、上記ガス流路に相当する打抜き孔を有する
導体材料シートを上記中央層部の両面に接合して形成し
たものである場合、上記ガス流路を形成する手間がかか
らず、その結果、製造コストの低減が図れる。
体部の中央層部及び放熱フィンを金属板により一体に形
成し、且つ上記セパレータ本体部のガス流路が形成され
る表層部を、上記ガス流路に相当する打抜き孔を有する
導体材料シートを上記中央層部の両面に接合して形成し
たものである場合、上記ガス流路を形成する手間がかか
らず、その結果、製造コストの低減が図れる。
【0032】本発明に係る固体高分子型燃料電池スタッ
クは、本発明に係るセパレータを用いて構成されるもの
であるため、冷却板を介在させなくても運転時に発生す
る熱の冷却を上記セパレータに設けられた放熱フィンに
より行える。従って、コンパクト化が可能である。
クは、本発明に係るセパレータを用いて構成されるもの
であるため、冷却板を介在させなくても運転時に発生す
る熱の冷却を上記セパレータに設けられた放熱フィンに
より行える。従って、コンパクト化が可能である。
【図1】本発明の実施形態に係る固体高分子型燃料電池
用セパレータを示す斜視図である。
用セパレータを示す斜視図である。
【図2】本発明に係る固体高分子型燃料電池用セパレー
タの他の態様を示す斜視図である。
タの他の態様を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る固体高分子型燃料電池用セパレー
タのさらに他の態様を示す斜視図である。
タのさらに他の態様を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る固体高分子型燃料電池
用セパレータを用いて構成される固体高分子型燃料電池
スタックのセルの構造を示す分解斜視図である。
用セパレータを用いて構成される固体高分子型燃料電池
スタックのセルの構造を示す分解斜視図である。
【図5】従来の固体高分子型燃料電池用セパレータを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図6】従来の固体高分子型燃料電池用セパレータを用
いて構成される固体高分子型燃料電池スタックのセルの
構造を示す分解斜視図である。
いて構成される固体高分子型燃料電池スタックのセルの
構造を示す分解斜視図である。
1 固体高分子型燃料電池用セパレータ 2 固体高分子電解質膜 3 水素極 4 酸素極 10 セパレータ本体部 11 放熱フィン 12,15 ガス流路
Claims (7)
- 【請求項1】 固体高分子電解質膜を挟んで両側に配置
される電極と接し且つ該電極に水素ガス又は酸素ガスを
供給するガス流路を有するセパレータ本体部の側縁部
に、放熱フィンを突設したことを特徴とする固体高分子
型燃料電池用セパレータ。 - 【請求項2】 上記セパレータ本体部及び放熱フィンを
金属材料により一体に形成し、且つその表面に導電性を
有する腐食防止被膜を形成したことを特徴とする請求項
1記載の固体高分子型燃料電池用セパレータ。 - 【請求項3】 上記金属材料がアルミニウムであること
を特徴とする請求項2記載の固体高分子型燃料電池用セ
パレータ。 - 【請求項4】 上記腐食防止被膜がチタン、炭化チタ
ン、窒化チタン、又はカーボン膜であることを特徴とす
る請求項2又は請求項3記載の固体高分子型燃料電池用
セパレータ。 - 【請求項5】 上記セパレータ本体部の中央層部及び放
熱フィンを金属板により一体に形成し、且つ上記セパレ
ータ本体部のガス流路が形成される表層部を、上記ガス
流路に相当する打抜き孔を有する導体材料シートを上記
中央層部の両面に接合して形成したことを特徴とする請
求項1の固体高分子型燃料電池用セパレータ。 - 【請求項6】 上記金属板がアルミニウム板であること
を特徴とする請求項5記載の固体高分子型燃料電池用セ
パレータ。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項6いずれかに係るセ
パレータを、固体高分子電解質膜を挟んで両側に配置さ
れる電極の外側に配置し積層してなるセルを、複数積層
してなることを特徴とする固体高分子型燃料電池スタッ
ク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8320206A JPH10162842A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 固体高分子型燃料電池用セパレータ、及びこれを用いた固体高分子型燃料電池スタック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8320206A JPH10162842A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 固体高分子型燃料電池用セパレータ、及びこれを用いた固体高分子型燃料電池スタック |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10162842A true JPH10162842A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18118902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8320206A Pending JPH10162842A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 固体高分子型燃料電池用セパレータ、及びこれを用いた固体高分子型燃料電池スタック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10162842A (ja) |
Cited By (31)
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-
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- 1996-11-29 JP JP8320206A patent/JPH10162842A/ja active Pending
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