JPH10163543A - 圧電セラミックの分極方法 - Google Patents
圧電セラミックの分極方法Info
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- JPH10163543A JPH10163543A JP32202196A JP32202196A JPH10163543A JP H10163543 A JPH10163543 A JP H10163543A JP 32202196 A JP32202196 A JP 32202196A JP 32202196 A JP32202196 A JP 32202196A JP H10163543 A JPH10163543 A JP H10163543A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電セラミックを均一に分極し得る分極方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 初期分極処理工程1では、大気中におい
て、所望の分極状態に至らない分極状態まで、圧電セラ
ミック基板3を分極する。追い込み分極処理工程2で
は、初期分極処理工程1の後、大気中において、所望の
分極状態に至るまで分極処理を行なう。
及び装置を提供する。 【解決手段】 初期分極処理工程1では、大気中におい
て、所望の分極状態に至らない分極状態まで、圧電セラ
ミック基板3を分極する。追い込み分極処理工程2で
は、初期分極処理工程1の後、大気中において、所望の
分極状態に至るまで分極処理を行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電部品を構成す
るのに用いられる圧電セラミックの分極方法及び装置に
関する。
るのに用いられる圧電セラミックの分極方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧電セラミック基板は焼成処理
したままでは、各結晶粒子内の自発分極が分域構造を取
り、圧電セラミック基板全体では圧電変形が打ち消され
てしまうため、圧電特性を示さない。圧電特性を付与す
るには、圧電セラミック基板に対し、高温下で直流電界
を印加し、自発分極を電極方向に配向する分極処理を施
さなければならない。
したままでは、各結晶粒子内の自発分極が分域構造を取
り、圧電セラミック基板全体では圧電変形が打ち消され
てしまうため、圧電特性を示さない。圧電特性を付与す
るには、圧電セラミック基板に対し、高温下で直流電界
を印加し、自発分極を電極方向に配向する分極処理を施
さなければならない。
【0003】従来、圧電セラミック基板の分極処理は、
PZT系材料のもので説明すると、圧電セラミック基板
を焼成した後、圧電セラミック基板の相対面に、銀等の
導電性ペーストでなる仮の両面電極を設け、この圧電セ
ラミック基板の複数枚を、60〜100℃の絶縁シリコ
ンオイル中に同時に浸漬し、2〜3Kv/mmの電圧を30
分間程度印加することにより分極処理していた。分極に
関する先行技術文献としては、特開昭64ー12587号公報、
特公昭57ー41109号公報、実公昭49ー32865号公報等があ
る。
PZT系材料のもので説明すると、圧電セラミック基板
を焼成した後、圧電セラミック基板の相対面に、銀等の
導電性ペーストでなる仮の両面電極を設け、この圧電セ
ラミック基板の複数枚を、60〜100℃の絶縁シリコ
ンオイル中に同時に浸漬し、2〜3Kv/mmの電圧を30
分間程度印加することにより分極処理していた。分極に
関する先行技術文献としては、特開昭64ー12587号公報、
特公昭57ー41109号公報、実公昭49ー32865号公報等があ
る。
【0004】しかしながら、圧電セラミック基板のそれ
ぞれは、同じ組成の圧電セラミック基板材料を用いてい
ても、分極のされ易さが同一であるとは限らない。ある
圧電セラミック基板は所望の状態に分極されたのに、他
の圧電セラミック基板は分極不足または分極過剰になる
ことがあり、均一に分極することが困難である。
ぞれは、同じ組成の圧電セラミック基板材料を用いてい
ても、分極のされ易さが同一であるとは限らない。ある
圧電セラミック基板は所望の状態に分極されたのに、他
の圧電セラミック基板は分極不足または分極過剰になる
ことがあり、均一に分極することが困難である。
【0005】この問題点を緩和する手段として、従来
は、分極不足を生じさせないことを念頭におき、2〜3
kV/mmという比較的高い電圧を、30分間という比較的
長い時間の間印加していた。このため、絶縁シリコンオ
イル槽内で放電が発生し、圧電セラミック基板に悪影響
を及ぼす恐れがあった。
は、分極不足を生じさせないことを念頭におき、2〜3
kV/mmという比較的高い電圧を、30分間という比較的
長い時間の間印加していた。このため、絶縁シリコンオ
イル槽内で放電が発生し、圧電セラミック基板に悪影響
を及ぼす恐れがあった。
【0006】また、仮の両面電極として圧電セラミック
基板に印刷された銀が、分極処理時間の経過と共にシリ
コンオイル中に析出することも避けられない。析出累積
した銀はシリコンオイルから分離除去しなければならな
い。この作業は非常に面倒な作業である。
基板に印刷された銀が、分極処理時間の経過と共にシリ
コンオイル中に析出することも避けられない。析出累積
した銀はシリコンオイルから分離除去しなければならな
い。この作業は非常に面倒な作業である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、圧電
セラミックを均一に分極し得る分極方法及び装置を提供
することである。
セラミックを均一に分極し得る分極方法及び装置を提供
することである。
【0008】本発明のもう一つの課題は、セラミック基
板をシリコンオイル中に浸漬せず、大気中下で正確に分
極処理可能な分極方法及び装置を提供することである。
板をシリコンオイル中に浸漬せず、大気中下で正確に分
極処理可能な分極方法及び装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る分極方法は、圧電セラミックを分極
するに当たり、初期分極処理工程(以下初期分極処理工
程と称する)と、第2の分極処理工程(以下追い込み分
極処理工程と称する)とを含む。初期分極処理工程で
は、大気中において、所望の分極状態に至らない分極状
態まで分極する。追い込み分極処理工程では、前記初期
分極処理工程の後、大気中において、所望の分極状態に
至るまで分極処理を行なう。
ため、本発明に係る分極方法は、圧電セラミックを分極
するに当たり、初期分極処理工程(以下初期分極処理工
程と称する)と、第2の分極処理工程(以下追い込み分
極処理工程と称する)とを含む。初期分極処理工程で
は、大気中において、所望の分極状態に至らない分極状
態まで分極する。追い込み分極処理工程では、前記初期
分極処理工程の後、大気中において、所望の分極状態に
至るまで分極処理を行なう。
【0010】上述したように、初期分極処理工程で、所
望の分極状態に至らない分極状態まで分極する。従っ
て、初期分極処理工程において、分極のために必要な印
加電圧を、従来よりも著しく低下させることができる。
望の分極状態に至らない分極状態まで分極する。従っ
て、初期分極処理工程において、分極のために必要な印
加電圧を、従来よりも著しく低下させることができる。
【0011】初期分極処理工程を経た圧電セラミック
は、追い込み分極処理工程に付される。追い込み分極処
理工程では、所望の分極状態に至るまで分極処理を行な
う。追い込み分極処理工程に付される圧電セラミック
は、既に、初期分極処理工程を経ているので、追い込み
分極処理工程では、初期分極状態から所望の分極状態ま
でに必要な分極だけを行なえばよい。従って、追い込み
分極処理工程においても、分極のために必要な印加電圧
を、従来よりも著しく低下させることができる。
は、追い込み分極処理工程に付される。追い込み分極処
理工程では、所望の分極状態に至るまで分極処理を行な
う。追い込み分極処理工程に付される圧電セラミック
は、既に、初期分極処理工程を経ているので、追い込み
分極処理工程では、初期分極状態から所望の分極状態ま
でに必要な分極だけを行なえばよい。従って、追い込み
分極処理工程においても、分極のために必要な印加電圧
を、従来よりも著しく低下させることができる。
【0012】上述の初期分極処理工程及び追い込み分極
処理工程の何れも、絶縁シリコンオイル槽内ではなく、
大気中で、圧電セラミックを分極する。前述したよう
に、分極の際の印加電圧が低くてよいので、このような
大気中における分極が可能になる。このため、絶縁シリ
コンオイル槽内での分極に付随する従来の問題点、例え
ば、放電に伴うセラミック基板への悪影響、仮電極から
の銀の析出、その分離除去作業等、従来は回避できなか
った問題点を生じる余地がなくなる。
処理工程の何れも、絶縁シリコンオイル槽内ではなく、
大気中で、圧電セラミックを分極する。前述したよう
に、分極の際の印加電圧が低くてよいので、このような
大気中における分極が可能になる。このため、絶縁シリ
コンオイル槽内での分極に付随する従来の問題点、例え
ば、放電に伴うセラミック基板への悪影響、仮電極から
の銀の析出、その分離除去作業等、従来は回避できなか
った問題点を生じる余地がなくなる。
【0013】また、上記の2段階分極処理によれば、分
極のされ易さが異なるセラミック基板であっても、過不
足ない分極処理を施し、分極不足または分極過剰を生じ
させることなく、均一に分極することができる。
極のされ易さが異なるセラミック基板であっても、過不
足ない分極処理を施し、分極不足または分極過剰を生じ
させることなく、均一に分極することができる。
【0014】好ましくは、追い込み分極処理工程は、複
数の分極処理工程に分けて実行される。また、初期分極
処理工程を終了した後、追い込み分極処理工程を実行す
る前に、分極処理された圧電セラミックの分極状態を測
定する工程を含む。同様に、追い込み分極処理工程を終
了した後、分極処理された圧電セラミックの分極状態を
測定する工程を含んでいてもよい。初期分極処理工程及
び追い込み分極処理工程の何れにおいても、分極処理プ
ロセス自体は、従来と同様の方法によって実行される。
数の分極処理工程に分けて実行される。また、初期分極
処理工程を終了した後、追い込み分極処理工程を実行す
る前に、分極処理された圧電セラミックの分極状態を測
定する工程を含む。同様に、追い込み分極処理工程を終
了した後、分極処理された圧電セラミックの分極状態を
測定する工程を含んでいてもよい。初期分極処理工程及
び追い込み分極処理工程の何れにおいても、分極処理プ
ロセス自体は、従来と同様の方法によって実行される。
【0015】本発明の他の目的、構成及び利点について
は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。図面は単
に実施例を示すに過ぎない。
は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。図面は単
に実施例を示すに過ぎない。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る分極方法を実
施する分極処理装置の構成を示す図である。本発明に係
る分極処理は、焼成された圧電セラミック基板3の板面
に、銀等の導電性ペーストを塗布して、両面電極を形成
する電極形成工程に引き続きいて行なわれる。分極処理
は必要な設備を工場内に備え付けて行い、また、圧電セ
ラミック基板3を一枚毎に各装置に搬送することによる
枚葉処理に従うのが望ましい。分極処理に付される圧電
セラミック基板3は、圧電部品を多数有する集合体であ
ることが望ましい。
施する分極処理装置の構成を示す図である。本発明に係
る分極処理は、焼成された圧電セラミック基板3の板面
に、銀等の導電性ペーストを塗布して、両面電極を形成
する電極形成工程に引き続きいて行なわれる。分極処理
は必要な設備を工場内に備え付けて行い、また、圧電セ
ラミック基板3を一枚毎に各装置に搬送することによる
枚葉処理に従うのが望ましい。分極処理に付される圧電
セラミック基板3は、圧電部品を多数有する集合体であ
ることが望ましい。
【0017】本発明に係る分極処理装置は、第1の分極
処理装置(以下初期分極処理装置と称する)1と、第2
の分極処理装置(以下追い込み分極装置と称する)2と
を含んでいる。初期分極処理装置1は、大気中におい
て、圧電セラミック基板3を所望の分極状態に至らない
分極状態まで分極する。初期分極処理装置1による分極
処理は初期分極処理工程である。
処理装置(以下初期分極処理装置と称する)1と、第2
の分極処理装置(以下追い込み分極装置と称する)2と
を含んでいる。初期分極処理装置1は、大気中におい
て、圧電セラミック基板3を所望の分極状態に至らない
分極状態まで分極する。初期分極処理装置1による分極
処理は初期分極処理工程である。
【0018】追い込み分極処理装置2は、初期分極処理
装置1によって処理された圧電セラミック基板3に対
し、大気中において、所望の分極状態に至るまで分極処
理を行なう。追い込み分極処理装置2による分極処理は
追い込み分極処理工程である。
装置1によって処理された圧電セラミック基板3に対
し、大気中において、所望の分極状態に至るまで分極処
理を行なう。追い込み分極処理装置2による分極処理は
追い込み分極処理工程である。
【0019】初期分極処理装置1による初期分極処理工
程では、圧電セラミック基板3に対し、所望の分極状態
に至らない分極状態まで分極する。従って、初期分極処
理工程において、分極のために必要な印加電圧を、従来
よりも著しく低下させることができる。例えば、従来の
2〜3kV/mmという比較的高い電圧を、その1/2〜1/3程
度の1kV/mm程度まで低下させることができる。
程では、圧電セラミック基板3に対し、所望の分極状態
に至らない分極状態まで分極する。従って、初期分極処
理工程において、分極のために必要な印加電圧を、従来
よりも著しく低下させることができる。例えば、従来の
2〜3kV/mmという比較的高い電圧を、その1/2〜1/3程
度の1kV/mm程度まで低下させることができる。
【0020】初期分極処理工程を経た圧電セラミック基
板3は、追い込み分極処理装置2に持ち込まれ、追い込
み分極処理工程に付される。追い込み分極処理工程で
は、圧電セラミック基板3に対し、所望の分極状態に至
るまで分極処理を行なう。追い込み分極処理工程に付さ
れる圧電セラミック基板3は、既に、初期分極処理工程
を経ているので、追い込み分極処理工程では、初期分極
状態から所望の分極状態まで、不足の分極だけを行なえ
ばよい。従って、追い込み分極処理工程においても、分
極のために必要な印加電圧を、従来よりも著しく低下さ
せることができる。例えば、従来の2〜3kV/mmという
比較的高い電圧を、その1/2〜1/3程度の1kV/mm程度ま
で低下させることができる。
板3は、追い込み分極処理装置2に持ち込まれ、追い込
み分極処理工程に付される。追い込み分極処理工程で
は、圧電セラミック基板3に対し、所望の分極状態に至
るまで分極処理を行なう。追い込み分極処理工程に付さ
れる圧電セラミック基板3は、既に、初期分極処理工程
を経ているので、追い込み分極処理工程では、初期分極
状態から所望の分極状態まで、不足の分極だけを行なえ
ばよい。従って、追い込み分極処理工程においても、分
極のために必要な印加電圧を、従来よりも著しく低下さ
せることができる。例えば、従来の2〜3kV/mmという
比較的高い電圧を、その1/2〜1/3程度の1kV/mm程度ま
で低下させることができる。
【0021】しかも、初期分極処理工程及び追い込み分
極処理工程の何れにおいても、絶縁シリコンオイル槽内
ではなく、大気中で、圧電セラミック基板3を分極す
る。このため、絶縁シリコンオイル槽内での分極に付随
する従来の問題点、例えば、放電に伴う圧電セラミック
基板3への悪影響、仮電極からの銀の析出、その分離除
去作業等、従来は回避できなかった問題点を生じる余地
がなくなる。
極処理工程の何れにおいても、絶縁シリコンオイル槽内
ではなく、大気中で、圧電セラミック基板3を分極す
る。このため、絶縁シリコンオイル槽内での分極に付随
する従来の問題点、例えば、放電に伴う圧電セラミック
基板3への悪影響、仮電極からの銀の析出、その分離除
去作業等、従来は回避できなかった問題点を生じる余地
がなくなる。
【0022】また、上記の2段階分極処理によれば、分
極のされ易さが異なる圧電セラミック基板3であって
も、それに対応して過不足ない分極処理を施し、分極不
足または分極過剰を生じさせることなく、均一に分極す
ることができる。
極のされ易さが異なる圧電セラミック基板3であって
も、それに対応して過不足ない分極処理を施し、分極不
足または分極過剰を生じさせることなく、均一に分極す
ることができる。
【0023】分極処理プロセス自体は、従来と同様の方
法によって実行される。初期分極処理工程及び追い込み
分極処理工程は、圧電セラミック基板3を加熱しなが
ら、両面電極に直流電圧を印加することにより行なわれ
る。その手段として、初期分極処理装置1は、作業テー
ブル11を備え、この作業テーブル11の基板載置面を
熱板等による加熱手段12で形成し、加熱手段12の上
方に電極棒等の電圧印加手段13を備える。
法によって実行される。初期分極処理工程及び追い込み
分極処理工程は、圧電セラミック基板3を加熱しなが
ら、両面電極に直流電圧を印加することにより行なわれ
る。その手段として、初期分極処理装置1は、作業テー
ブル11を備え、この作業テーブル11の基板載置面を
熱板等による加熱手段12で形成し、加熱手段12の上
方に電極棒等の電圧印加手段13を備える。
【0024】実施例において、追い込み分極処理装置2
は、複数の分極処理ステージ21、22、23を含んで
いる。従って、追い込み分極処理工程は、分極処理ステ
ージ21〜23により、複数の分極処理工程に分けて実
行される。追い込み分極処理装置2は、一台の作業テー
ブル24を備え、この作業テーブル24の基板載置面を
一枚の加熱手段25で形成し、電圧印加手段261〜2
63を加熱手段25の上方に備える。
は、複数の分極処理ステージ21、22、23を含んで
いる。従って、追い込み分極処理工程は、分極処理ステ
ージ21〜23により、複数の分極処理工程に分けて実
行される。追い込み分極処理装置2は、一台の作業テー
ブル24を備え、この作業テーブル24の基板載置面を
一枚の加熱手段25で形成し、電圧印加手段261〜2
63を加熱手段25の上方に備える。
【0025】圧電セラミック基板3は加熱手段25の板
面上で間欠的に移動する。これにより、分極処理を複数
回に分けて行う。このように、複数回に分けて分極処理
を行うことの利点は、直流印加電圧を低くできること、
印加時間を短縮できることである。
面上で間欠的に移動する。これにより、分極処理を複数
回に分けて行う。このように、複数回に分けて分極処理
を行うことの利点は、直流印加電圧を低くできること、
印加時間を短縮できることである。
【0026】例えば、初期分極処理装置1においては、
両電極が設けられた圧電セラミック基板3を加熱手段1
1で150℃程度に印加すると共に、1kV程度の電圧を
10分程度印加することにより、所望の分極状態の約3
5%程度から数10%までの分極処理を行う。
両電極が設けられた圧電セラミック基板3を加熱手段1
1で150℃程度に印加すると共に、1kV程度の電圧を
10分程度印加することにより、所望の分極状態の約3
5%程度から数10%までの分極処理を行う。
【0027】次に、追い込み分極装置2の分極処理ステ
ージ21〜23のそれぞれにおいて、圧電セラミック基
板3を、初期分極処理装置1と同様の温度条件で、加熱
手段12で加熱すると共に、同程度の直流電圧を60〜
30秒程度印加する。これにより、所望の分極状態に至
るまで分極する。分極処理ステージ21〜23のそれぞ
れにおいては、10数%〜数%づつ、段階的に追い込み
分極処理を行なう。但し、これは一例であって圧電セラ
ミック基板3の材質に応じて分極条件を設定する。
ージ21〜23のそれぞれにおいて、圧電セラミック基
板3を、初期分極処理装置1と同様の温度条件で、加熱
手段12で加熱すると共に、同程度の直流電圧を60〜
30秒程度印加する。これにより、所望の分極状態に至
るまで分極する。分極処理ステージ21〜23のそれぞ
れにおいては、10数%〜数%づつ、段階的に追い込み
分極処理を行なう。但し、これは一例であって圧電セラ
ミック基板3の材質に応じて分極条件を設定する。
【0028】図2は本発明に係る分極処理装置の別の実
施例を示す図である。この実施例では、各分極処理後に
圧電セラミック基板3の分極変化を測定する分極変化測
定装置31〜33をワンステージ内に備えている。分極
変化測定装置31は、一対のプローブ311、312を
備え、初期分極処理装置1の後段に配置されている。分
極変化測定装置32は一対のプローブ321、322を
備え第1の追い込み分極処理装置21の後段に配置され
ている。分極変化測定装置33は一対のプローブ33
1、332を備え、第2の追い込み分極処理装置22の
後段に配置されている。初期分極処理装置1は、図1に
示された実施例と同様に、作業テーブル11、加熱手段
12及び電圧印加手段13を備える。
施例を示す図である。この実施例では、各分極処理後に
圧電セラミック基板3の分極変化を測定する分極変化測
定装置31〜33をワンステージ内に備えている。分極
変化測定装置31は、一対のプローブ311、312を
備え、初期分極処理装置1の後段に配置されている。分
極変化測定装置32は一対のプローブ321、322を
備え第1の追い込み分極処理装置21の後段に配置され
ている。分極変化測定装置33は一対のプローブ33
1、332を備え、第2の追い込み分極処理装置22の
後段に配置されている。初期分極処理装置1は、図1に
示された実施例と同様に、作業テーブル11、加熱手段
12及び電圧印加手段13を備える。
【0029】第1の追い込み分極処理装置21は作業テ
ーブル211、加熱手段212及び電圧印加手段213
を備える。第2の追い込み分極処理装置22は作業テー
ブル221、加熱手段222及び電圧印加手段223を
備える。従って、この実施例の場合も、追い込み分極処
理工程では複数回に分けて分極処理を行うことができる
から、直流電圧は比較的低い電圧でよく、印加時間も短
くてよい。この点については、図1を参照して既に述べ
た。
ーブル211、加熱手段212及び電圧印加手段213
を備える。第2の追い込み分極処理装置22は作業テー
ブル221、加熱手段222及び電圧印加手段223を
備える。従って、この実施例の場合も、追い込み分極処
理工程では複数回に分けて分極処理を行うことができる
から、直流電圧は比較的低い電圧でよく、印加時間も短
くてよい。この点については、図1を参照して既に述べ
た。
【0030】分極変化測定装置31〜33としては、分
極処理された圧電セラミック基板3から直流電圧を発生
させ、その電圧値を検流計により測定する構成を採用で
きる。また、分極変化測定装置31〜33で得られるデ
ータを、コンピュータで処理し、次の追い込み分極処理
の条件設定を行うデータとして用いることもできる。
極処理された圧電セラミック基板3から直流電圧を発生
させ、その電圧値を検流計により測定する構成を採用で
きる。また、分極変化測定装置31〜33で得られるデ
ータを、コンピュータで処理し、次の追い込み分極処理
の条件設定を行うデータとして用いることもできる。
【0031】上記の構成によれば、圧電セラミック基板
3の分極処理後に、圧電セラミック基板3の分極変化を
分極変化測定装置31〜33で測定し、この測定データ
に基づいて、各追い込み分極処理の時間設定を必要に応
じて調整制御することができる。このため、圧電セラミ
ック基板3の分極処理をより正確に行うことができる。
3の分極処理後に、圧電セラミック基板3の分極変化を
分極変化測定装置31〜33で測定し、この測定データ
に基づいて、各追い込み分極処理の時間設定を必要に応
じて調整制御することができる。このため、圧電セラミ
ック基板3の分極処理をより正確に行うことができる。
【0032】ただし、本発明においては、圧電セラミッ
ク基板3の分極処理を、初期分極処理と追い込み分極処
理とに分けて行うことから、各工程における分極の設定
条件に応じた分極割合を、分極データとして得ることが
できる。この分極データは、同一の圧電セラミック基板
3の場合は勿論、同一のロットで製造された圧電セラミ
ック基板3であれば、略近似した数値を示す。従って、
その分極データに基づいて各工程の分極条件を設定する
ことにより、特に分極変化測定装置31〜33を備えな
くても所望の分極状態まで均一に分極処理することがで
きる。
ク基板3の分極処理を、初期分極処理と追い込み分極処
理とに分けて行うことから、各工程における分極の設定
条件に応じた分極割合を、分極データとして得ることが
できる。この分極データは、同一の圧電セラミック基板
3の場合は勿論、同一のロットで製造された圧電セラミ
ック基板3であれば、略近似した数値を示す。従って、
その分極データに基づいて各工程の分極条件を設定する
ことにより、特に分極変化測定装置31〜33を備えな
くても所望の分極状態まで均一に分極処理することがで
きる。
【0033】図3は分極処理された圧電セラミック基板
3から両面電極を除去する洗浄工程を示す。分極処理の
終了した圧電セラミック基板3は、図3で示すような洗
浄処理工程に送り込んで、圧電セラミック基板3から仮
の両面電極を除去する洗浄処理を施す。洗浄処理工程
は、浸漬洗浄槽41、泡洗浄槽42、シャワー洗浄槽4
3及び超音波洗浄槽44を順次に配置し、これらの槽4
1〜44により圧電セラミック基板3を順次に処理す
る。これにより、圧電セラミック基板3に付着された仮
の両面電極を確実に除去することができる。洗浄処理が
終了した圧電セラミック基板3はストッカ45に収容
し、次工程に搬送するようにできる。
3から両面電極を除去する洗浄工程を示す。分極処理の
終了した圧電セラミック基板3は、図3で示すような洗
浄処理工程に送り込んで、圧電セラミック基板3から仮
の両面電極を除去する洗浄処理を施す。洗浄処理工程
は、浸漬洗浄槽41、泡洗浄槽42、シャワー洗浄槽4
3及び超音波洗浄槽44を順次に配置し、これらの槽4
1〜44により圧電セラミック基板3を順次に処理す
る。これにより、圧電セラミック基板3に付着された仮
の両面電極を確実に除去することができる。洗浄処理が
終了した圧電セラミック基板3はストッカ45に収容
し、次工程に搬送するようにできる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)圧電セラミックを均一に分極し得る分極方法及び
装置を提供することができる。 (b)セラミック基板をシリコンオイル中に浸漬せず、
大気中下で正確に分極処理可能な分極方法及び装置を提
供することができる。
のような効果を得ることができる。 (a)圧電セラミックを均一に分極し得る分極方法及び
装置を提供することができる。 (b)セラミック基板をシリコンオイル中に浸漬せず、
大気中下で正確に分極処理可能な分極方法及び装置を提
供することができる。
【図1】本発明に係る分極方法を実施する分極処理装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図2】本発明に係る分極方法を実施する分極処理装置
の別の構成を示す図である。
の別の構成を示す図である。
【図3】洗浄工程を示す図である。
1 第1の分極処理装置(初期分
極処理装置) 2 第2の分極処理装置(追い込
み分極処理装置)
極処理装置) 2 第2の分極処理装置(追い込
み分極処理装置)
Claims (14)
- 【請求項1】 圧電セラミックを分極する方法であっ
て、 第1の分極処理工程では、大気中において、所望の分極
状態に至らない分極状態まで分極し、 第2の分極処理工程では、前記第1の分極処理工程の
後、大気中において、所望の分極状態に至るまで分極処
理を行なう分極方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載された分極方法であっ
て、 前記第2の分極処理工程は、複数の分極処理工程に分け
て実行される分極方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載された分極方法であっ
て、 前記第1の分極処理工程を終了した後、前記第2の分極
処理工程を実行する前に、分極処理された圧電セラミッ
クの分極状態を測定する工程を含む分極方法。 - 【請求項4】 請求項1、2または3に記載された分極
方法であって、 前記第2の分極処理工程を終了した後、分極処理された
圧電セラミックの分極変化を測定する工程を含む分極方
法。 - 【請求項5】 請求項1に記載された分極方法であっ
て、 前記第1の分極処理工程に供される前記圧電セラミック
は、焼成処理され、かつ、相対する両面に仮の両面電極
を設けた基板である分極方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載された分極方法であっ
て、 前記第1の分極処理工程及び前記第2の分極処理工程
は、前記圧電セラミックを加熱しながら、前記両面電極
に直流電圧を印加することにより行なわれる分極方法。 - 【請求項7】 圧電セラミックを分極するための装置で
あって、第1の分極処理装置と、第2の分極処理装置と
を含み、 第1の分極処理装置は、大気中において、所望の分極状
態に至らない分極状態まで分極し、 第2の分極処理装置は、前記第1の分極処理装置によっ
て処理された圧電セラミックに対し、大気中において、
所望の分極状態に至るまで分極処理を行なう分極処理装
置。 - 【請求項8】 請求項7に記載された装置であって、 前記第2の分極処理装置は、複数の分極処理ステージを
含む分極処理装置。 - 【請求項9】 請求項7に記載された装置であって、 分極変化測定装置を含み、前記分極変化測定装置は、前
記第1の分極処理装置によって分極処理された圧電セラ
ミックの分極変化を測定する分極処理装置。 - 【請求項10】 請求項7、8または9に記載された装
置であって、 第2の分極変化測定装置を含み、前記第2の分極変化測
定装置は、前記第2の分極処理装置によって分極処理さ
れた圧電セラミックの分極変化を測定する分極処理装
置。 - 【請求項11】 請求項7に記載された装置であって、 前記第1の分極処理装置及び前記第2の分極処理装置
は、加熱手段と、電圧印加手段とを含み、 前記加熱手段は、その上面に載置された前記圧電セラミ
ックを加熱し、 前記電圧印加手段は、前記加熱手段上に載置された前記
圧電セラミックに直流電圧を印加する分極処理装置。 - 【請求項12】 請求項11に記載された分極処理装置
であって、 前記第2の分極処理装置は、前記加熱手段及び前記電極
板の組み合わせを複数組備える分極処理装置。 - 【請求項13】 請求項12に記載された分極処理装置
であって、 前記加熱手段及び前記電極板の組み合わせ毎に、分極変
化測定装置を備え、前記分極変化測定装置のそれぞれ
は、前記圧電セラミックの分極変化を測定する分極処理
装置。 - 【請求項14】 請求項12に記載された分極処理装置
であって、 前記加熱手段及び前記電圧印加手段は、同一の作業テー
ブルに備えられている分極処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32202196A JPH10163543A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 圧電セラミックの分極方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32202196A JPH10163543A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 圧電セラミックの分極方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10163543A true JPH10163543A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18139044
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32202196A Withdrawn JPH10163543A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 圧電セラミックの分極方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10163543A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005006457A1 (de) * | 2003-07-10 | 2005-01-20 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung piezokeramischer multilayer-schichten und piezo-elektrisches bauteil |
| JP2009016819A (ja) * | 2007-07-09 | 2009-01-22 | Samsung Electronics Co Ltd | 圧電アクチュエータのポーリング方法 |
| JP2010226077A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-10-07 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッドの製造方法、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
| JP2014195998A (ja) * | 2009-02-24 | 2014-10-16 | セイコーエプソン株式会社 | 圧電素子の製造方法及び圧電素子 |
| CN107026232A (zh) * | 2017-05-09 | 2017-08-08 | 湖南科技大学 | 一种压电纤维极化系统及方法 |
-
1996
- 1996-12-02 JP JP32202196A patent/JPH10163543A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005006457A1 (de) * | 2003-07-10 | 2005-01-20 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung piezokeramischer multilayer-schichten und piezo-elektrisches bauteil |
| JP2009016819A (ja) * | 2007-07-09 | 2009-01-22 | Samsung Electronics Co Ltd | 圧電アクチュエータのポーリング方法 |
| EP2023417A3 (en) * | 2007-07-09 | 2009-05-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method of Poling Piezoelectric Actuator |
| JP2010226077A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-10-07 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッドの製造方法、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
| JP2014195998A (ja) * | 2009-02-24 | 2014-10-16 | セイコーエプソン株式会社 | 圧電素子の製造方法及び圧電素子 |
| CN107026232A (zh) * | 2017-05-09 | 2017-08-08 | 湖南科技大学 | 一种压电纤维极化系统及方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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