JPH10165166A - 細胞固定用プレ−ト及び細胞固定用プレ−トへの細胞の固定方法 - Google Patents
細胞固定用プレ−ト及び細胞固定用プレ−トへの細胞の固定方法Info
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- JPH10165166A JPH10165166A JP34672896A JP34672896A JPH10165166A JP H10165166 A JPH10165166 A JP H10165166A JP 34672896 A JP34672896 A JP 34672896A JP 34672896 A JP34672896 A JP 34672896A JP H10165166 A JPH10165166 A JP H10165166A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 細胞固定用プレ−トの所定位置に複数の細胞
を安定した状態で固定すること。 【解決手段】 微細孔21を有する多孔質プレ−ト20
の表面側に、受精卵11の下部側と適合する形状の凹部
3を複数形成し、当該プレ−ト20の表面の凹部3以外
の領域に非透液性膜31を形成する。このような細胞固
定用プレ−ト2の表面側に卵浮遊液を供給し、裏面側か
ら所定の圧力で吸引すると、非透液性膜31が形成され
た領域では卵浮遊液の液体成分が弾かれて、当該液体成
分が凹部3に流れ込むような液流が発生する。受精卵1
1はこの液流により凹部3に引き込まれ、凹部3の内面
全面に吸引されて、安定した状態で固定される。
を安定した状態で固定すること。 【解決手段】 微細孔21を有する多孔質プレ−ト20
の表面側に、受精卵11の下部側と適合する形状の凹部
3を複数形成し、当該プレ−ト20の表面の凹部3以外
の領域に非透液性膜31を形成する。このような細胞固
定用プレ−ト2の表面側に卵浮遊液を供給し、裏面側か
ら所定の圧力で吸引すると、非透液性膜31が形成され
た領域では卵浮遊液の液体成分が弾かれて、当該液体成
分が凹部3に流れ込むような液流が発生する。受精卵1
1はこの液流により凹部3に引き込まれ、凹部3の内面
全面に吸引されて、安定した状態で固定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばマイクロイ
ンジェクション等に用いられる細胞固定用プレ−ト及び
この細胞固定用プレ−トへの細胞の固定方法に関する。
ンジェクション等に用いられる細胞固定用プレ−ト及び
この細胞固定用プレ−トへの細胞の固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロインジェクション法では特定の
細胞に物質を注入することができ、受精卵への遺伝子の
注入もこの方法により行われている。従来この方法によ
り例えばミニブタ等の受精卵へ遺伝子を注入する場合
は、受精卵は直径が150μm程度と極めて小さいた
め、例えば図10に示すように、作業者が双眼顕微鏡に
より受精卵11を観察しながら、平坦な非透液性のプレ
−ト上で受精卵11の卵核12の一部をマイクロピペッ
ト13の先端で吸引固定した状態で、マイクロ針14を
受精卵11に刺入し、遺伝子を注入することにより行わ
れている。
細胞に物質を注入することができ、受精卵への遺伝子の
注入もこの方法により行われている。従来この方法によ
り例えばミニブタ等の受精卵へ遺伝子を注入する場合
は、受精卵は直径が150μm程度と極めて小さいた
め、例えば図10に示すように、作業者が双眼顕微鏡に
より受精卵11を観察しながら、平坦な非透液性のプレ
−ト上で受精卵11の卵核12の一部をマイクロピペッ
ト13の先端で吸引固定した状態で、マイクロ針14を
受精卵11に刺入し、遺伝子を注入することにより行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の方
法では、受精卵11はその一部がマイクロピペット12
により吸引固定されているだけなので、固定されている
といっても不安定な状態である。従ってこの状態でマイ
クロ針14を刺入しようとすると、刺入時に卵核が変形
してしまい、刺入操作が困難になってしまったり、刺入
の際に受精卵11に損傷を与えてしまう場合がある。ま
た双眼顕微鏡では平面しかみえないため、受精卵11に
マイクロ針14を刺入したと思っても、実際は受精卵1
1と離れたところにマイクロ針14が位置し、受精卵1
1へ遺伝子が注入されないという場合もある。
法では、受精卵11はその一部がマイクロピペット12
により吸引固定されているだけなので、固定されている
といっても不安定な状態である。従ってこの状態でマイ
クロ針14を刺入しようとすると、刺入時に卵核が変形
してしまい、刺入操作が困難になってしまったり、刺入
の際に受精卵11に損傷を与えてしまう場合がある。ま
た双眼顕微鏡では平面しかみえないため、受精卵11に
マイクロ針14を刺入したと思っても、実際は受精卵1
1と離れたところにマイクロ針14が位置し、受精卵1
1へ遺伝子が注入されないという場合もある。
【0004】従ってこの方法による受精卵への遺伝子の
注入作業は、作業者の熟練と経験が必要とされ、一般的
に作業効率が悪い。また作業者は双眼顕微鏡を用いて操
作を行うので、両目を拘束されて疲労が大きくなり、作
業者の負担が大きいという問題もある。
注入作業は、作業者の熟練と経験が必要とされ、一般的
に作業効率が悪い。また作業者は双眼顕微鏡を用いて操
作を行うので、両目を拘束されて疲労が大きくなり、作
業者の負担が大きいという問題もある。
【0005】本発明はこのような事情の下になされたも
のであり、その目的は複数の細胞を細胞固定用プレ−ト
の所定位置に固定することができる細胞固定用プレ−ト
及び細胞固定用プレ−トへの細胞の固定方法を提供する
ことにあり、また他の目的は複数の細胞を細胞固定用プ
レ−トへの所定位置に安定した状態で固定することがで
きる細胞固定用プレ−ト及び細胞固定用プレ−トへの細
胞の固定方法を提供することにある。
のであり、その目的は複数の細胞を細胞固定用プレ−ト
の所定位置に固定することができる細胞固定用プレ−ト
及び細胞固定用プレ−トへの細胞の固定方法を提供する
ことにあり、また他の目的は複数の細胞を細胞固定用プ
レ−トへの所定位置に安定した状態で固定することがで
きる細胞固定用プレ−ト及び細胞固定用プレ−トへの細
胞の固定方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明の細胞固
定用プレ−トは、例えばマイクロポ−ラスガラスよりな
る透液性材料により構成されたプレ−トの一面側に細胞
を収納する複数の凹部を形成したことを特徴とする。こ
こで凹部は細胞の一部分が嵌合する形状に形成されてい
ることが好ましく、前記プレ−トの一面側の凹部以外の
領域には非透液性膜を形成することが好ましい。
定用プレ−トは、例えばマイクロポ−ラスガラスよりな
る透液性材料により構成されたプレ−トの一面側に細胞
を収納する複数の凹部を形成したことを特徴とする。こ
こで凹部は細胞の一部分が嵌合する形状に形成されてい
ることが好ましく、前記プレ−トの一面側の凹部以外の
領域には非透液性膜を形成することが好ましい。
【0007】また本発明の細胞固定用プレ−トへの細胞
の固定方法は、透液性材料により構成されたプレ−トの
一面側に細胞を収納する複数の凹部が形成された細胞固
定用プレ−トを収納室内に収納し、一面側に細胞を含む
液を供給し、他面側から吸引することにより、前記凹部
に細胞を固定する方法において、前記収納室内の圧力を
検出し、この検出値に基づいて前記凹部に細胞が固定さ
れたか否かを判断することを特徴とする。
の固定方法は、透液性材料により構成されたプレ−トの
一面側に細胞を収納する複数の凹部が形成された細胞固
定用プレ−トを収納室内に収納し、一面側に細胞を含む
液を供給し、他面側から吸引することにより、前記凹部
に細胞を固定する方法において、前記収納室内の圧力を
検出し、この検出値に基づいて前記凹部に細胞が固定さ
れたか否かを判断することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、透液性材料例えば微細
孔を有する多孔質材料により構成されたプレ−トの裏面
側から吸引すると、当該プレ−トの表面側に供給された
液体が、多孔質プレ−トの微細孔を介して裏面側に向け
て透過していくことに着目してなされたものであり、例
えばマイクロインジェクションに用いられる細胞固定用
プレ−ト及びこの細胞固定用プレ−トへの細胞の固定方
法として好適な例を示すものである。
孔を有する多孔質材料により構成されたプレ−トの裏面
側から吸引すると、当該プレ−トの表面側に供給された
液体が、多孔質プレ−トの微細孔を介して裏面側に向け
て透過していくことに着目してなされたものであり、例
えばマイクロインジェクションに用いられる細胞固定用
プレ−ト及びこの細胞固定用プレ−トへの細胞の固定方
法として好適な例を示すものである。
【0009】先ず本発明の細胞固定用プレ−トの実施の
形態の一例について説明する。図1(a)は細胞固定用
プレ−ト2の平面図、図1(b)はそのA−A位置にお
ける断面図であり、図2は要部の拡大断面図である。図
1中20は、直径8mm、厚さ0.77mmの円板状に
形成された、例えば透液性材料例えば多孔質ガラスによ
りなる多孔質プレ−トである。ここで透液性材料とは、
表面側に供給された液体が裏面側に向けて透過していく
性質を有する材料をいい、裏面側から吸引したときに表
面側に供給された液体が裏面側に向けて透過していく材
料も含むものとする。
形態の一例について説明する。図1(a)は細胞固定用
プレ−ト2の平面図、図1(b)はそのA−A位置にお
ける断面図であり、図2は要部の拡大断面図である。図
1中20は、直径8mm、厚さ0.77mmの円板状に
形成された、例えば透液性材料例えば多孔質ガラスによ
りなる多孔質プレ−トである。ここで透液性材料とは、
表面側に供給された液体が裏面側に向けて透過していく
性質を有する材料をいい、裏面側から吸引したときに表
面側に供給された液体が裏面側に向けて透過していく材
料も含むものとする。
【0010】前記多孔質プレ−トは例えば直径2μm程
度の多数の微細孔21を有し、微細孔21の容積が0.
25cc/g程度の多孔構造体であり、例えばマイクロ
ポ−ラスガラスにより構成されている。このような多孔
質プレ−ト20では裏面側から吸引すると、表面側に供
給された液体が裏面側に向けて透過していく。
度の多数の微細孔21を有し、微細孔21の容積が0.
25cc/g程度の多孔構造体であり、例えばマイクロ
ポ−ラスガラスにより構成されている。このような多孔
質プレ−ト20では裏面側から吸引すると、表面側に供
給された液体が裏面側に向けて透過していく。
【0011】ここで前記マイクロポ−ラスガラスとは、
ガラスの分相現象を利用した多孔質ガラスであり、例え
ば高ケイ酸ガラスを製造する過程で製造される。熱処理
によって発生する分相により超微細孔径の大きさが決定
されるので、熱処理温度、熱処理時間を変化させること
によって所望の大きさの微細孔を有するマイクロポ−ラ
スガラスを製造することができる。
ガラスの分相現象を利用した多孔質ガラスであり、例え
ば高ケイ酸ガラスを製造する過程で製造される。熱処理
によって発生する分相により超微細孔径の大きさが決定
されるので、熱処理温度、熱処理時間を変化させること
によって所望の大きさの微細孔を有するマイクロポ−ラ
スガラスを製造することができる。
【0012】このような多孔質プレ−ト20の表面には
例えば25個の凹部3が形成されている。この凹部3は
例えば図2に示すように、例えば固定しようとする細胞
例えばミニブタの受精卵11の一部と適合するように形
成され、この例では例えば直径が150〜180μm程
度の球状の受精卵11の下部側が嵌まり込むように、開
口直径が140μm程度であって深さが70μm程度の
ほぼ半球状に形成されている。このような凹部3に受精
卵11は下部側の全面が凹部3の内面に嵌合し、多孔質
プレ−ト20の上面から受精卵11の上部側が突出する
ように固定される。
例えば25個の凹部3が形成されている。この凹部3は
例えば図2に示すように、例えば固定しようとする細胞
例えばミニブタの受精卵11の一部と適合するように形
成され、この例では例えば直径が150〜180μm程
度の球状の受精卵11の下部側が嵌まり込むように、開
口直径が140μm程度であって深さが70μm程度の
ほぼ半球状に形成されている。このような凹部3に受精
卵11は下部側の全面が凹部3の内面に嵌合し、多孔質
プレ−ト20の上面から受精卵11の上部側が突出する
ように固定される。
【0013】前記凹部3は多孔質プレ−ト20のほぼ中
央に例えば5列×5列に配列されており、上下方向及び
左右方向に隣接する凹部3との間隔は共に、250μm
程度に設定されている。前記多孔質プレ−ト20の表面
の凹部3以外の領域には、例えばガラス等の非透液性材
料よりなる非透液性膜31が形成されている。この非透
液性膜31は例えば卵浮遊液の液体成分の透過を妨げる
ものであり、この非透液性膜31が形成されている領域
では、多孔質プレ−ト20内への液体の浸透が抑えられ
る。
央に例えば5列×5列に配列されており、上下方向及び
左右方向に隣接する凹部3との間隔は共に、250μm
程度に設定されている。前記多孔質プレ−ト20の表面
の凹部3以外の領域には、例えばガラス等の非透液性材
料よりなる非透液性膜31が形成されている。この非透
液性膜31は例えば卵浮遊液の液体成分の透過を妨げる
ものであり、この非透液性膜31が形成されている領域
では、多孔質プレ−ト20内への液体の浸透が抑えられ
る。
【0014】このような細胞固定用プレ−ト2は、例え
ば所望の大きさの微細孔21を有する多孔質プレ−ト2
を製造した後、多孔質プレ−ト20の表面全体に例えば
非透液性材料をコ−ティングすることにより非透液性膜
31を形成し、次いで例えばサンドブラストにより凹部
3を形成することにより製造される。
ば所望の大きさの微細孔21を有する多孔質プレ−ト2
を製造した後、多孔質プレ−ト20の表面全体に例えば
非透液性材料をコ−ティングすることにより非透液性膜
31を形成し、次いで例えばサンドブラストにより凹部
3を形成することにより製造される。
【0015】続いて上述の細胞固定用プレ−ト2への細
胞の固定方法について説明する。先ずこの固定方法を実
施するための装置の一例について図3により説明する
と、図3中4は細胞固定用プレ−ト2を収納するための
収納室である。この収納室4は、有底筒状体4Aとこの
有底筒状体4Aの内面に適合する形状のロッド体4Bよ
りなり、有底筒状体4Aにロッド体4Bを螺合すること
により構成されている。
胞の固定方法について説明する。先ずこの固定方法を実
施するための装置の一例について図3により説明する
と、図3中4は細胞固定用プレ−ト2を収納するための
収納室である。この収納室4は、有底筒状体4Aとこの
有底筒状体4Aの内面に適合する形状のロッド体4Bよ
りなり、有底筒状体4Aにロッド体4Bを螺合すること
により構成されている。
【0016】前記有底筒状体4Aの底面とロッド体4B
の上面との間には、例えばシリコン製のリング体41
a,41bにより上下の周縁領域を挟まれた細胞固定用
プレ−ト2が設けられており、このようにして細胞固定
用プレ−ト2が収納室4内に収納されることになる。前
記リング体41a,41bは、例えば外径が8mm、幅
2mm、厚さ0.5mmの大きさに形成されており、細
胞固定用プレ−ト2の凹部3が形成されている領域より
も外側の周縁領域を覆うように設けられ、液体成分が細
胞固定用プレ−ト2の外周縁と収納室4内面との間から
漏れないようにシ−ルの作用をしている。そして収納室
4内の例えば細胞固定用プレ−ト2の直ぐ下方側には、
収納室4内の圧力を検出するための例えば水銀圧力計よ
りなる圧力検出手段42が設けられている。
の上面との間には、例えばシリコン製のリング体41
a,41bにより上下の周縁領域を挟まれた細胞固定用
プレ−ト2が設けられており、このようにして細胞固定
用プレ−ト2が収納室4内に収納されることになる。前
記リング体41a,41bは、例えば外径が8mm、幅
2mm、厚さ0.5mmの大きさに形成されており、細
胞固定用プレ−ト2の凹部3が形成されている領域より
も外側の周縁領域を覆うように設けられ、液体成分が細
胞固定用プレ−ト2の外周縁と収納室4内面との間から
漏れないようにシ−ルの作用をしている。そして収納室
4内の例えば細胞固定用プレ−ト2の直ぐ下方側には、
収納室4内の圧力を検出するための例えば水銀圧力計よ
りなる圧力検出手段42が設けられている。
【0017】前記有底筒状体4Aの内径aは例えば9m
mであり、この有底筒状体4Aの上面のほぼ中央には、
細胞固定用プレ−ト2に卵浮遊液を供給するために例え
ば内径bが3mmの卵浮遊液供給口43が形成されてお
り、前記ロッド体4Bには、細胞固定用プレ−ト2の裏
面側を吸引するために例えば内径cが3mmの吸引路4
4が形成されている。
mであり、この有底筒状体4Aの上面のほぼ中央には、
細胞固定用プレ−ト2に卵浮遊液を供給するために例え
ば内径bが3mmの卵浮遊液供給口43が形成されてお
り、前記ロッド体4Bには、細胞固定用プレ−ト2の裏
面側を吸引するために例えば内径cが3mmの吸引路4
4が形成されている。
【0018】前記収納室41の吸引路44の下端側には
排気管51を介して排気手段例えば真空ポンプ5が設け
られており、この真空ポンプ5の下流側には卵浮遊液貯
槽61が設けられている。一方収納室4の上流側には卵
浮遊液供給槽62が設けられていて、この槽内の卵浮遊
液が卵浮遊液供給管63により、前記収納室4の供給口
43を介して細胞固定用プレ−ト2の表面に供給される
ように構成されている。前記卵浮遊液貯槽61と卵浮遊
液供給槽62とは循環供給管64により接続されてい
る。また図中V1,V2はバルブ、Pはポンプを夫々示
している。
排気管51を介して排気手段例えば真空ポンプ5が設け
られており、この真空ポンプ5の下流側には卵浮遊液貯
槽61が設けられている。一方収納室4の上流側には卵
浮遊液供給槽62が設けられていて、この槽内の卵浮遊
液が卵浮遊液供給管63により、前記収納室4の供給口
43を介して細胞固定用プレ−ト2の表面に供給される
ように構成されている。前記卵浮遊液貯槽61と卵浮遊
液供給槽62とは循環供給管64により接続されてい
る。また図中V1,V2はバルブ、Pはポンプを夫々示
している。
【0019】そしてこのような装置において、細胞固定
用プレ−ト2に細胞例えば受精卵11を固定するときに
は、先ず細胞固定用プレ−ト2を収納室4内に収納し、
真空ポンプ5により収納室4の吸引路44を介して細胞
固定用プレ−ト2を裏面側から例えば750mmHgの
引圧で吸引しながら、細胞固定用プレ−ト2の表面に卵
浮遊液供給槽62から卵浮遊液を例えば0.1ml/h
rの流量で供給する。この卵浮遊液は例えば培養液等か
らなる液体成分10ミリリットル中に10個程度の受精
卵11を含むものである。
用プレ−ト2に細胞例えば受精卵11を固定するときに
は、先ず細胞固定用プレ−ト2を収納室4内に収納し、
真空ポンプ5により収納室4の吸引路44を介して細胞
固定用プレ−ト2を裏面側から例えば750mmHgの
引圧で吸引しながら、細胞固定用プレ−ト2の表面に卵
浮遊液供給槽62から卵浮遊液を例えば0.1ml/h
rの流量で供給する。この卵浮遊液は例えば培養液等か
らなる液体成分10ミリリットル中に10個程度の受精
卵11を含むものである。
【0020】このようにすると細胞固定用プレ−ト2の
表面の卵浮遊液の液体成分は吸引路44側へ流れて行こ
うとするが、リング体41a,41bによりプレ−ト2
の周縁領域への流れが妨げられるので、前記液体成分は
プレ−ト2の中央部分の微細孔21を介して裏面側に透
過して行く。この際当該プレ−ト2の凹部3以外の領域
には非透液性膜31が形成されているので、前記液体成
分は非透液性膜31を透過できずにプレ−ト2の表面で
弾かれてしまう。従ってプレ−ト2の表面では凹部3に
のみ液体成分が流れ込んでいくので、このようにして液
流が発生する。そしてこの液流に乗って卵浮遊液に含ま
れる受精卵11は凹部3に引き込まれる。
表面の卵浮遊液の液体成分は吸引路44側へ流れて行こ
うとするが、リング体41a,41bによりプレ−ト2
の周縁領域への流れが妨げられるので、前記液体成分は
プレ−ト2の中央部分の微細孔21を介して裏面側に透
過して行く。この際当該プレ−ト2の凹部3以外の領域
には非透液性膜31が形成されているので、前記液体成
分は非透液性膜31を透過できずにプレ−ト2の表面で
弾かれてしまう。従ってプレ−ト2の表面では凹部3に
のみ液体成分が流れ込んでいくので、このようにして液
流が発生する。そしてこの液流に乗って卵浮遊液に含ま
れる受精卵11は凹部3に引き込まれる。
【0021】凹部3に受精卵11が引き込まれると、凹
部3は受精卵11の下面側と適合するように形成されて
いるため、この凹部3の内面全面により受精卵11が吸
引収納される。このようにして受精卵11が収納された
凹部3が多くなってくると、凹部3の表面は受精卵11
により塞がれ、凹部3以外の領域の表面は非透液性膜3
1により塞がれているので、通気領域が少なくなり、当
初は20mmHg程度であった収納室4内の圧力が徐々
に低くなってくる。そして25個の略全数に受精卵11
が収納されると、収納室4内の圧力が例えば0〜5mm
Hg程度と急激に低くなる。
部3は受精卵11の下面側と適合するように形成されて
いるため、この凹部3の内面全面により受精卵11が吸
引収納される。このようにして受精卵11が収納された
凹部3が多くなってくると、凹部3の表面は受精卵11
により塞がれ、凹部3以外の領域の表面は非透液性膜3
1により塞がれているので、通気領域が少なくなり、当
初は20mmHg程度であった収納室4内の圧力が徐々
に低くなってくる。そして25個の略全数に受精卵11
が収納されると、収納室4内の圧力が例えば0〜5mm
Hg程度と急激に低くなる。
【0022】従ってこの圧変化により細胞固定用プレ−
ト2に形成された略全数の凹部3に受精卵11が収納さ
れたことが検知できるので、この圧変化に基づいて真空
ポンプ5の引圧を例えば740mmHg程度として、収
納室4内の圧力を10mmHg程度に維持し、この引圧
で受精卵11を細胞固定用プレ−トに固定する。ここで
このように引圧を小さくするのは受精卵11の変形を抑
えるためである。
ト2に形成された略全数の凹部3に受精卵11が収納さ
れたことが検知できるので、この圧変化に基づいて真空
ポンプ5の引圧を例えば740mmHg程度として、収
納室4内の圧力を10mmHg程度に維持し、この引圧
で受精卵11を細胞固定用プレ−トに固定する。ここで
このように引圧を小さくするのは受精卵11の変形を抑
えるためである。
【0023】そしてこの状態で例えばマイクロインジェ
クション法により受精卵11に遺伝子を注入する。一方
真空ポンプ5により吸引された卵浮遊液の液体成分は一
旦卵浮遊液貯槽51に貯留され、循環供給管64を介し
て卵浮遊液供給槽62に循環供給される。
クション法により受精卵11に遺伝子を注入する。一方
真空ポンプ5により吸引された卵浮遊液の液体成分は一
旦卵浮遊液貯槽51に貯留され、循環供給管64を介し
て卵浮遊液供給槽62に循環供給される。
【0024】ここで卵浮遊液の液体成分の細胞固定用プ
レ−ト2の透過速度は、後述の実験例により真空ポンプ
5の引圧に比例して大きくなるが、液体成分の透過速度
は例えば0.5〜5ml/hr程度が好ましく、このた
めには真空ポンプ5の引圧は例えば650〜760mm
Hgであることが好ましい。また細胞固定用プレ−ト2
の微細孔21の大きさは例えば2〜20μm程度である
ことが好ましく、微細孔21の容積は0.25〜2.5
cc/g程度であることが好ましく、プレ−ト20の厚
さは0.5〜2mm程度であることが好ましい。
レ−ト2の透過速度は、後述の実験例により真空ポンプ
5の引圧に比例して大きくなるが、液体成分の透過速度
は例えば0.5〜5ml/hr程度が好ましく、このた
めには真空ポンプ5の引圧は例えば650〜760mm
Hgであることが好ましい。また細胞固定用プレ−ト2
の微細孔21の大きさは例えば2〜20μm程度である
ことが好ましく、微細孔21の容積は0.25〜2.5
cc/g程度であることが好ましく、プレ−ト20の厚
さは0.5〜2mm程度であることが好ましい。
【0025】このように細胞固定用プレ−ト2に上述の
方法により受精卵11を固定すると、多数の受精卵11
を細胞固定用プレ−ト2の所定位置に、変形を抑えなが
ら安定した状態で固定することができる。つまり凹部3
が受精卵11の下部側と適合するように形成されている
と共に、多孔質プレ−ト20の微細孔21を介して卵浮
遊液の液体成分が吸引されるので、図4(a)に示すよ
うに、凹部3の内面の全面に吸引力が分散し、この内面
全面で受精卵11を吸引することができる。このため吸
引の際に受精卵11の一部に大きな吸引力が加わること
がないので変形が抑えられる。
方法により受精卵11を固定すると、多数の受精卵11
を細胞固定用プレ−ト2の所定位置に、変形を抑えなが
ら安定した状態で固定することができる。つまり凹部3
が受精卵11の下部側と適合するように形成されている
と共に、多孔質プレ−ト20の微細孔21を介して卵浮
遊液の液体成分が吸引されるので、図4(a)に示すよ
うに、凹部3の内面の全面に吸引力が分散し、この内面
全面で受精卵11を吸引することができる。このため吸
引の際に受精卵11の一部に大きな吸引力が加わること
がないので変形が抑えられる。
【0026】また受精卵11の下部側の外面全体が凹部
3に吸引固定されるので、受精卵11は凹部3に広い面
積で固定されることになり、これにより固定された受精
卵11が安定する。従って例えば既に凹部3に固定され
ている受精卵11に、卵浮遊液が流れてきて浮遊してい
る受精卵11や液体成分が当該固定されている受精卵1
1に衝突しても、その衝撃力により凹部3から固定され
ている受精卵11が凹部3から飛び出してしまうおそれ
はない。さらに細胞固定用プレ−トに別個に液体を通流
させるための吸引孔を形成する必要がないので、吸引孔
を形成する場合に比べて細胞固定用プレ−トの製造する
際の工程数が少なくなり、当該プレ−トの製造が容易に
なる。
3に吸引固定されるので、受精卵11は凹部3に広い面
積で固定されることになり、これにより固定された受精
卵11が安定する。従って例えば既に凹部3に固定され
ている受精卵11に、卵浮遊液が流れてきて浮遊してい
る受精卵11や液体成分が当該固定されている受精卵1
1に衝突しても、その衝撃力により凹部3から固定され
ている受精卵11が凹部3から飛び出してしまうおそれ
はない。さらに細胞固定用プレ−トに別個に液体を通流
させるための吸引孔を形成する必要がないので、吸引孔
を形成する場合に比べて細胞固定用プレ−トの製造する
際の工程数が少なくなり、当該プレ−トの製造が容易に
なる。
【0027】ここで例えば図4(b)に示すようにプレ
−ト22の一面側に凹部32を形成し、この凹部32の
底部に液体を通流させるための吸引孔32aを設けた細
胞固定用プレ−トに細胞を固定する場合を想定すると、
卵浮遊液は吸引孔32aを通じて吸引されるため、凹部
32に受精卵11が引き込まれると、受精卵11の一部
に吸引力が集中することになり、この部分が吸引孔32
aに吸い込まれて受精卵11が、図中2点鎖線で示すよ
うに変形されて損傷するおそれがあるし、吸引により固
定される面積が小さいので受精卵11の安定性が悪くな
る。
−ト22の一面側に凹部32を形成し、この凹部32の
底部に液体を通流させるための吸引孔32aを設けた細
胞固定用プレ−トに細胞を固定する場合を想定すると、
卵浮遊液は吸引孔32aを通じて吸引されるため、凹部
32に受精卵11が引き込まれると、受精卵11の一部
に吸引力が集中することになり、この部分が吸引孔32
aに吸い込まれて受精卵11が、図中2点鎖線で示すよ
うに変形されて損傷するおそれがあるし、吸引により固
定される面積が小さいので受精卵11の安定性が悪くな
る。
【0028】さらに上述の細胞の固定方法によれば、収
納室4の圧力を検出することによって全ての凹部3に受
精卵11が固定されたか否かを判断することができるた
め、細胞の固定工程の終了時の判断を適確かつ容易に行
うことができ、作業効率を向上させることができる。
納室4の圧力を検出することによって全ての凹部3に受
精卵11が固定されたか否かを判断することができるた
め、細胞の固定工程の終了時の判断を適確かつ容易に行
うことができ、作業効率を向上させることができる。
【0029】このように本実施の形態によれば細胞固定
用プレ−ト2に受精卵11を安定して固定することがで
きるので、マイクロインジェクション法により受精卵1
1にマイクロ針を刺入する際にも、マイクロ針を刺入し
やすく、刺入の際に受精卵11に損傷を与えるおそれも
減少する。また受精卵11は細胞固定用プレ−ト2の所
定位置に規則正しく固定されており、受精卵11の上部
側は細胞固定用プレ−ト2から突出しているのでマイク
ロ針の刺入操作が容易になり、受精卵11への遺伝子の
注入が確実かつ容易に行える。従って作業者の経験と熟
練に頼る面が少なくなり、作業効率が向上すると共に、
マイクロ針の刺入操作が容易になるので、作業時間が短
縮され、作業者への負担を軽減させることができる。
用プレ−ト2に受精卵11を安定して固定することがで
きるので、マイクロインジェクション法により受精卵1
1にマイクロ針を刺入する際にも、マイクロ針を刺入し
やすく、刺入の際に受精卵11に損傷を与えるおそれも
減少する。また受精卵11は細胞固定用プレ−ト2の所
定位置に規則正しく固定されており、受精卵11の上部
側は細胞固定用プレ−ト2から突出しているのでマイク
ロ針の刺入操作が容易になり、受精卵11への遺伝子の
注入が確実かつ容易に行える。従って作業者の経験と熟
練に頼る面が少なくなり、作業効率が向上すると共に、
マイクロ針の刺入操作が容易になるので、作業時間が短
縮され、作業者への負担を軽減させることができる。
【0030】尚、本発明の請求項1による細胞固定用プ
レ−ト2では凹部を例えば図5に示すような形状に形成
したものも含む。図5(a)に示す凹部33は、底部が
受精卵11の下面側と適合する形状であって、受精卵1
1が細胞固定用プレ−ト2の表面から突出しない程度の
深さに形成されている。このような凹部33では上述の
細胞固定用プレ−ト2と同様の効果が得られる。また図
5(b)、(c)に示す例は、凹部34、35を四角柱
状あるいは円柱状に形成したものであり、図5(d)に
示す例は凹部36を円錐状に形成したものであるが、こ
のような凹部であっても細胞固定用プレ−ト2の所定位
置に規則正しく固定することができる。
レ−ト2では凹部を例えば図5に示すような形状に形成
したものも含む。図5(a)に示す凹部33は、底部が
受精卵11の下面側と適合する形状であって、受精卵1
1が細胞固定用プレ−ト2の表面から突出しない程度の
深さに形成されている。このような凹部33では上述の
細胞固定用プレ−ト2と同様の効果が得られる。また図
5(b)、(c)に示す例は、凹部34、35を四角柱
状あるいは円柱状に形成したものであり、図5(d)に
示す例は凹部36を円錐状に形成したものであるが、こ
のような凹部であっても細胞固定用プレ−ト2の所定位
置に規則正しく固定することができる。
【0031】また細胞固定用プレ−トへ受精卵の固定す
る際に用いられる装置においては、収納室4を本実施の
形態の図3で示す構成に限らず、例えば図6に示す構成
としてもよい。図6に示す収納室4は、有底筒状体4A
と細胞固定用プレ−ト2の上面側周縁部との間と、ロッ
ド体4Bと細胞固定用プレ−ト2の下面側周縁部との間
とに、夫々Oリング45を設けるように構成されてい
る。このような収納室4ではOリング45により細胞固
定用プレ−ト2と有底筒状体4A、ロッド体4Bとの間
の気密性が高められて、卵浮遊液の液体成分が細胞固定
用プレ−トの周縁側へ流れ込むことが抑えられる。
る際に用いられる装置においては、収納室4を本実施の
形態の図3で示す構成に限らず、例えば図6に示す構成
としてもよい。図6に示す収納室4は、有底筒状体4A
と細胞固定用プレ−ト2の上面側周縁部との間と、ロッ
ド体4Bと細胞固定用プレ−ト2の下面側周縁部との間
とに、夫々Oリング45を設けるように構成されてい
る。このような収納室4ではOリング45により細胞固
定用プレ−ト2と有底筒状体4A、ロッド体4Bとの間
の気密性が高められて、卵浮遊液の液体成分が細胞固定
用プレ−トの周縁側へ流れ込むことが抑えられる。
【0032】続いて本発明者らが本発明の効果を確認す
るために行った実験例について説明する。実験装置とし
ては図7に示す装置を用いたが、図中4は例えば図3に
示す収納室4と同様に構成された細胞固定用プレ−ト2
の収納室であり、この収納室4の上流側にはロ−ラ−ポ
ンプ73が介装された供給管72により模擬卵浮遊液貯
槽71が接続されていて、この模擬卵浮遊液貯槽71と
ロ−ラ−ポンプ73とは恒温槽内に配置されている。ま
た収納室4の吸引路44には細胞固定用プレ−ト2の裏
面側を吸引するための真空ポンプ75が排気管74を介
して接続されており、この排気管74の他端側にはトラ
ップ76が設けられている。また収納室4の上方側に
は、卵浮遊液供給口43を介して細胞固定用プレ−ト2
を観察するためにカメラ77が設けられている。
るために行った実験例について説明する。実験装置とし
ては図7に示す装置を用いたが、図中4は例えば図3に
示す収納室4と同様に構成された細胞固定用プレ−ト2
の収納室であり、この収納室4の上流側にはロ−ラ−ポ
ンプ73が介装された供給管72により模擬卵浮遊液貯
槽71が接続されていて、この模擬卵浮遊液貯槽71と
ロ−ラ−ポンプ73とは恒温槽内に配置されている。ま
た収納室4の吸引路44には細胞固定用プレ−ト2の裏
面側を吸引するための真空ポンプ75が排気管74を介
して接続されており、この排気管74の他端側にはトラ
ップ76が設けられている。また収納室4の上方側に
は、卵浮遊液供給口43を介して細胞固定用プレ−ト2
を観察するためにカメラ77が設けられている。
【0033】ここで細胞固定用プレ−ト2は、直径8m
m、厚さ2mmの大きさとし、微細孔21の直径は2μ
m、微細孔21容積は0.25cc/gとした。凹部3
は直径140μm、深さ70μmとした。また模擬卵
は、1%塩化カルシウム水溶液に、0.1%アルギン酸
水溶液と4%エリトロシン水溶液との混合液を噴霧する
ことにより作成して、粒径155〜180μmのものを
選別し、この模擬卵約25個を純水20ミリリットルに
浮遊させることにより模擬卵浮遊液を製造した。
m、厚さ2mmの大きさとし、微細孔21の直径は2μ
m、微細孔21容積は0.25cc/gとした。凹部3
は直径140μm、深さ70μmとした。また模擬卵
は、1%塩化カルシウム水溶液に、0.1%アルギン酸
水溶液と4%エリトロシン水溶液との混合液を噴霧する
ことにより作成して、粒径155〜180μmのものを
選別し、この模擬卵約25個を純水20ミリリットルに
浮遊させることにより模擬卵浮遊液を製造した。
【0034】温度37℃の下で、模擬卵浮遊液貯槽71
から細胞固定用プレ−ト2の表面側に0.1ml/hr
の流量で模擬卵浮遊液を供給し、真空ポンプ75により
細胞固定用プレ−ト2の裏面側を引圧を変えながら吸引
して、模擬卵浮遊液の液体成分の細胞固定用プレ−ト2
の透過速度と真空ポンプ75との関係を測定すると共
に、凹部3に模擬卵が固定される様子をカメラ77によ
り観察した。前記透過速度は、単位時間当りの模擬卵浮
遊液の液体成分の透過量を、トラップ76に溜まった水
蒸気を液体窒素によって凝固させ、重量を測定すること
により求めた。また真空ポンプ75の引圧は、収納室4
内の圧力を水銀圧力計及び水柱を用いることにより求め
た。この結果を図8に示す。
から細胞固定用プレ−ト2の表面側に0.1ml/hr
の流量で模擬卵浮遊液を供給し、真空ポンプ75により
細胞固定用プレ−ト2の裏面側を引圧を変えながら吸引
して、模擬卵浮遊液の液体成分の細胞固定用プレ−ト2
の透過速度と真空ポンプ75との関係を測定すると共
に、凹部3に模擬卵が固定される様子をカメラ77によ
り観察した。前記透過速度は、単位時間当りの模擬卵浮
遊液の液体成分の透過量を、トラップ76に溜まった水
蒸気を液体窒素によって凝固させ、重量を測定すること
により求めた。また真空ポンプ75の引圧は、収納室4
内の圧力を水銀圧力計及び水柱を用いることにより求め
た。この結果を図8に示す。
【0035】この実験により、細胞固定用プレ−ト2の
裏面側から所定の圧力で吸引すると模擬卵浮遊液の液体
成分は細胞固定用プレ−トを裏面側に透過していくこと
が確認された。また引圧と透過速度とは比例関係にあ
り、引圧が大きくなると透過速度も大きくなることが認
められ、凹部3に模擬卵が固定される様子が確認され
た。
裏面側から所定の圧力で吸引すると模擬卵浮遊液の液体
成分は細胞固定用プレ−トを裏面側に透過していくこと
が確認された。また引圧と透過速度とは比例関係にあ
り、引圧が大きくなると透過速度も大きくなることが認
められ、凹部3に模擬卵が固定される様子が確認され
た。
【0036】続いて細胞固定用プレ−ト2の厚さを0.
77mmにして同様の実験を行ったところ図9に示す結
果が得られ、厚さが2mmの場合に比べて透過速度が大
きくなり、模擬卵が凹部3に固定される様子が確認でき
た。特に引圧が700mmHg程度であれば、細胞固定
用プレ−ト2の表面に適度な液流が発生し、模擬卵が凹
部3に速やかに固定されることが確認された。
77mmにして同様の実験を行ったところ図9に示す結
果が得られ、厚さが2mmの場合に比べて透過速度が大
きくなり、模擬卵が凹部3に固定される様子が確認でき
た。特に引圧が700mmHg程度であれば、細胞固定
用プレ−ト2の表面に適度な液流が発生し、模擬卵が凹
部3に速やかに固定されることが確認された。
【0037】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明によれば、細胞
固定用プレ−トの所定位置に複数の細胞を固定すること
ができる。請求項2〜5の発明によれば、細胞固定用プ
レ−トの所定位置に複数の細胞を安定した状態で固定す
ることができる。請求項6の発明によれば、細胞固定用
プレ−トへの細胞の固定工程の終了時の判断が容易にな
る。
固定用プレ−トの所定位置に複数の細胞を固定すること
ができる。請求項2〜5の発明によれば、細胞固定用プ
レ−トの所定位置に複数の細胞を安定した状態で固定す
ることができる。請求項6の発明によれば、細胞固定用
プレ−トへの細胞の固定工程の終了時の判断が容易にな
る。
【図1】本発明の実施の形態に係る細胞固定用プレ−ト
の一例を示す平面図と断面図である。
の一例を示す平面図と断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る細胞固定用プレ−ト
の要部を示す断面図である。
の要部を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る細胞の固定方法を実
施するための装置の一例を示す構成図である。
施するための装置の一例を示す構成図である。
【図4】細胞固定用プレ−トの作用を説明するための断
面図である。
面図である。
【図5】細胞固定用プレ−トの他の例を示す断面図であ
る。
る。
【図6】収納室の他の例を示す断面図である。
【図7】本発明の効果を確認するための実験に用いた実
験装置を示す構成図である。
験装置を示す構成図である。
【図8】実験結果を示す透過速度と引圧との特性図であ
る。
る。
【図9】実験結果を示す透過速度と引圧との特性図であ
る。
る。
【図10】従来の細胞の固定方法を示す平面図である。
2 細胞固定用プレ−ト 20 多孔質プレ−ト 21 微細孔 3、33、34、35、36 凹部 31 非透液性膜 4 収納室 43 卵浮遊液供給口 44 吸引路 5 真空ポンプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月13日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
フロントページの続き (72)発明者 辻 隆之 大阪府吹田市藤白台5丁目7番地 国立循 環器病センタ−内 (72)発明者 藤里 俊哉 大阪府吹田市藤白台5丁目7番地 国立循 環器病センタ−内 (72)発明者 西 武郎 神奈川県横須賀市神明町1番地 株式会社 日平トヤマ技術センタ−内 (72)発明者 温井 満 富山県東砺波郡福野町100番地 株式会社 日平トヤマ富山工場内 (72)発明者 山田 文正 富山県東砺波郡福野町100番地 株式会社 日平トヤマ富山工場内
Claims (6)
- 【請求項1】 透液性材料により構成されたプレ−トの
一面側に細胞を収納する複数の凹部を形成したことを特
徴とする細胞固定用プレ−ト。 - 【請求項2】 凹部は細胞の一部分が嵌合する形状に形
成されていることを特徴とする請求項1記載の細胞固定
用プレ−ト。 - 【請求項3】 透液性材料により構成されたプレ−トの
一面側の凹部以外の領域に非透液性膜を形成したことを
特徴とする請求項1又は2記載の細胞固定用プレ−ト。 - 【請求項4】 透液性材料は多孔質材料であることを特
徴とする請求項1、2又は3記載の細胞固定用プレ−
ト。 - 【請求項5】 透液性材料はマイクロポ−ラスガラスで
あることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の細
胞固定用プレ−ト。 - 【請求項6】 透液性材料により構成されたプレ−トの
一面側に細胞を収納する複数の凹部が形成された細胞固
定用プレ−トを収納室内に収納し、一面側に細胞を含む
液を供給し、他面側から吸引することにより、前記凹部
に細胞を固定する方法において、 前記収納室内の圧力を検出し、この検出値に基づいて前
記凹部に細胞が固定されたか否かを判断することを特徴
とする細胞の固定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34672896A JPH10165166A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 細胞固定用プレ−ト及び細胞固定用プレ−トへの細胞の固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34672896A JPH10165166A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 細胞固定用プレ−ト及び細胞固定用プレ−トへの細胞の固定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10165166A true JPH10165166A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18385423
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34672896A Pending JPH10165166A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 細胞固定用プレ−ト及び細胞固定用プレ−トへの細胞の固定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10165166A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008283885A (ja) * | 2007-05-16 | 2008-11-27 | Fujitsu Ltd | 小胞体捕捉チップ及びその製造方法 |
| US7479388B2 (en) | 2004-04-28 | 2009-01-20 | Fujitsu Limited | Apparatus for injecting solution into cell |
| WO2015115448A1 (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-06 | 並木精密宝石株式会社 | 細胞膜観察及び解析装置、細胞膜観察及び解析方法 |
| US9127245B2 (en) | 2007-11-30 | 2015-09-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Living body holding method, living body test method, living body growing method, living body holding sheet, and living body processing device |
| JP2017167475A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-21 | 憲隆 福永 | 模擬卵 |
-
1996
- 1996-12-10 JP JP34672896A patent/JPH10165166A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7479388B2 (en) | 2004-04-28 | 2009-01-20 | Fujitsu Limited | Apparatus for injecting solution into cell |
| JP2008283885A (ja) * | 2007-05-16 | 2008-11-27 | Fujitsu Ltd | 小胞体捕捉チップ及びその製造方法 |
| US9127245B2 (en) | 2007-11-30 | 2015-09-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Living body holding method, living body test method, living body growing method, living body holding sheet, and living body processing device |
| WO2015115448A1 (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-06 | 並木精密宝石株式会社 | 細胞膜観察及び解析装置、細胞膜観察及び解析方法 |
| JPWO2015115448A1 (ja) * | 2014-01-30 | 2017-03-23 | 並木精密宝石株式会社 | 細胞膜観察及び解析装置、細胞膜観察及び解析方法 |
| JP2017167475A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-21 | 憲隆 福永 | 模擬卵 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |