JPH10166021A - 多段圧延機の形状制御方法及び形状制御装置 - Google Patents

多段圧延機の形状制御方法及び形状制御装置

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Publication number
JPH10166021A
JPH10166021A JP8331080A JP33108096A JPH10166021A JP H10166021 A JPH10166021 A JP H10166021A JP 8331080 A JP8331080 A JP 8331080A JP 33108096 A JP33108096 A JP 33108096A JP H10166021 A JPH10166021 A JP H10166021A
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JP
Japan
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elongation
shape
rolled material
roll
shape control
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Application number
JP8331080A
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English (en)
Inventor
Yoji Mitani
洋二 三谷
Koichi Yamada
光一 山田
Keisuke Kitazato
敬輔 北里
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状データを2次以上の項を含む高次式で近
似することなく、圧延材の伸び率の幅方向の分布に応
じ、作業ロールのベンディング量と補強ロールの膨縮量
とを正確に調整し、複合伸び率等の形状制御能力に優れ
た多段圧延機の形状制御方法及び形状制御装置を提供す
る。 【解決手段】 作業ロール2,3のベンディング量と、
少なくとも一対の補強ロール5,6のクラウン量とを調
整して圧延材Pの形状を制御する多段圧延機1の形状制
御方法と形状制御装置20。形状制御装置20は、圧延材の
少なくとも幅方向中央部と両端部における長手方向の伸
びあるいは伸び率をそれぞれ測定する形状検出手段22
b,23bと、形状検出手段が測定した中央部と端部の伸
びあるいは伸び率の差値に応じて調整手段7を駆動させ
る第1駆動手段24と、形状検出手段が測定した各端部の
伸びあるいは伸び率の平均値と、各端部と隣接する幅方
向内側の領域で測定される伸びあるいは伸び率の平均値
との差値に応じてベンディング装置4を駆動させる第2
駆動手段25とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対の作業ロールと少
なくとも一対の補強ロールとを有する多段圧延機を使用
して圧延材の形状を制御する多段圧延機の形状制御方法
及び形状制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より一対の作業ロールと一対の補強
ロールとを有する多段圧延機を使用し、圧延材の形状を
制御する多段圧延機の形状制御方法及び形状制御装置が
特公平1−33245号公報により知られている。この
多段圧延機は、作業ロールをベンディングさせるベンデ
ィング装置と、補強ロールの外殻を油圧によって膨張さ
せたり縮小させたりするクラウン可変装置と、圧延材の
幅方向における各位置における長手方向の伸びあるいは
伸び率を検出する形状検出器とを備えている。この多段
圧延機は、形状検出器が検出する圧延材の伸びあるいは
伸び率に応じて作業ロールのベンディングを操作した
り、補強ロールの外殻を膨張したり縮小したりして膨縮
させ、圧延材を所望形状に加工する。これにより、前記
多段圧延機は、圧延された圧延材の幅方向における伸び
あるいは伸び率の分布が凸状あるいは凹状であるような
単純な分布だけではなく、伸びあるいは伸び率分布が幅
方向にうねったW字形状あるいはM字形状のような複合
伸び等を修復している。
【0003】圧延材を所望の形状に制御するには、圧延
された圧延材の幅方向の伸びを、幅方向の各点毎に検出
し、検出された伸びあるいは伸び率の幅方向の分布を正
確に表現する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、この
分布を幅方向距離に関する6次までの冪関数で近似させ
たものが、例えば、特公平5−20171号公報等によ
り知られている。しかし、圧延材の幅方向の伸び率分布
を2次以上の高次項を含む多項式で近似すると、その多
項式から圧延材の実体形状を直接判断することは、一般
的に困難である。しかも、このようにすると、多項式で
近似される圧延材形状と、作業ロールのベンディング方
向やベンディング量あるいは補強ロールの膨縮量との関
連性が明確でなく、圧延機による圧延材の形状制御が適
切になし得ないという問題が生じる。
【0005】また、前記公報に開示された装置では、6
次の多項式で正確に近似するためには、圧延材の幅方向
に多数の計測点を設け、各点における伸びあるいは伸び
率の測定を行う必要がある。しかし、制御装置の記憶容
量にもよるが、計測点が増えるとそれだけ演算処理に時
間が掛り、フィードバック周期が長くなり、正確な形状
制御が難しくなるという問題もある。
【0006】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、形状データを2次以上の項を含む高次
式で近似することなく、圧延材の伸びあるいは伸び率の
幅方向の分布に応じ、作業ロールのベンディング量と補
強ロールの膨縮量とを正確に調整し、複合伸び等の形状
制御能力に優れた多段圧延機の形状制御方法及び形状制
御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の多段圧延機の形状制御方法においては、一
対の作業ロールと少なくとも一対の補強ロールとを備え
る多段圧延機を使用し、前記作業ロールのベンディング
量と、前記補強ロールの少なくとも1本のクラウン量と
を調整して圧延材の形状を制御する多段圧延機の形状制
御方法において、前記圧延材の幅方向中央部と両端部に
おける長手方向の伸びあるいは伸び率をそれぞれ測定
し、前記中央部と端部の伸びあるいは伸び率の差値に応
じて前記補強ロールのクラウン量を、前記各端部の領域
で測定される伸びあるいは伸び率の平均値と、前記各端
部と隣接する幅方向内側の領域で測定される伸びあるい
は伸び率の平均値との差値に応じて前記作業ロールのベ
ンディング量を、それぞれ調整しながら前記圧延材の形
状を制御する構成としたのである。
【0008】また、上記目的を達成するために、本発明
の多段圧延機の形状制御装置においては、一対の作業ロ
ール、少なくとも一対の補強ロール、前記作業ロールを
ベンディングさせるベンディング装置及び前記補強ロー
ルの少なくとも1本のクラウン量を調整する調整手段を
備えた多段圧延機を使用し、前記作業ロールのベンディ
ング量と、前記補強ロールのクラウン量とを調整して圧
延材の形状を制御する多段圧延機の形状制御装置におい
て、前記圧延材の少なくとも幅方向中央部と両端部にお
ける長手方向の伸びあるいは伸び率をそれぞれ測定する
形状検出手段と、該形状検出手段が測定した前記中央部
と端部の伸びあるいは伸び率の差値に応じて前記調整手
段を駆動させる第1駆動手段と、前記形状検出手段が測
定した前記各端部の伸びあるいは伸び率の平均値と、前
記各端部と隣接する幅方向内側の領域で測定される伸び
あるいは伸び率の平均値との差値に応じて前記ベンディ
ング装置を駆動させる第2駆動手段とを備えた構成とし
たのである。
【0009】前記作業ロールと補強ロールとの間に中間
ロールを配置したものでも同様である。
【0010】
【作用】圧延材に直接接する作業ロールは、第2駆動手
段によって圧延材に応じた作動量だけベンディング装置
を駆動させることによってベンディング量が調整され
る。補強ロールは、第1駆動手段によって圧延材の幅方
向において中央部と端部の長手方向の伸びあるいは伸び
率の差値に応じた作動量だけ前記膨縮装置を駆動させる
ことによってクラウン量が調整される。これにより、圧
延材は、幅方向における形状が制御される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を添付
図面に基づいて説明する。図1及び図2は、圧延機1及
び形状制御装置20の概略構成を示し、圧延機1は、4
段式(多段式)圧延機で、一対の作業ロール2,3、ロ
ールベンダ4、作業ロールより大径の補強ロール5,6
及び膨縮装置7を備えている。一方、形状制御装置20
は、コントローラ21、形状検出器22b,23b、油
圧制御回路24及び油圧制御回路25を備えている。
【0012】作業ロール2,3は、図1に示すように、
巻取機10から繰り出された圧延材Pを矢印Aで示すよ
うに巻取機11へと搬送する間に挟み込んで圧延する
が、圧延荷重は上下の補強ロール5,6から加えられ
る。作業ロール2,3は、ロール径、ロール胴長及びチ
ョック間距離を、圧延対象材に応じて適宜選択するが、
本実施形態ではそれぞれ135mm,850mm,1075mmである。作
業ロール2,3は、ロール軸2a,3a(図2参照)の
両端にそれぞれ上下一対のロールベンダ4(図1参照、
図2には矢印で示してある)が配設されている。また、
作業ロール2,3は、図1に示すように、近傍にそれぞ
れスプレー装置SPが設けられている。
【0013】ロールベンダ4は油圧シリンダで、作業ロ
ール2,3をベンディングさせるベンディング装置の一
部を構成する。ロールベンダ4は、油圧制御回路25と
接続され、図3において作業ロール2,3の両端に矢印
で示す油圧により、ロール軸2a,3aを圧延材Pに対
して凸になる方向(図3(a)に示すプラス方向)、或
いは圧延材Pに対して凹になる方向(図3(b)に示す
マイナス方向)に曲げ(ベンディングし)、主として圧
延材Pの幅方向の端部の形状を制御する。ここで、油圧
制御回路25は、後述するコントローラ21と共に第2
駆動手段の一部を構成している。
【0014】スプレー装置SPは、クーラント(あるい
は潤滑剤)を作業ロール2,3に噴射するもので、作業
ロール2,3の軸方向に所定の間隔で多数のノズルを備
えており、各ノズルのクーラント噴射量が制御可能に構
成されている。スプレー装置SPは、圧延材Pが図1で
矢印A方向に圧延される場合には、各ノズルから噴射量
が調整されたクーラントを作業ロール2,3に噴射す
る。スプレー装置SPの各ノズルから作業ロール2,3
に噴射されるクーラントの噴射量分布を調整することに
よっても、圧延される圧延材Pの幅方向の厚み分布、す
なわち長手方向伸びあるいは伸び率の幅方向分布(形
状)を制御することができる。
【0015】補強ロール5,6は、作業ロール2や作業
ロール3と共にそれぞれ正転あるいは逆転させることに
より、圧延材Pを往復動で圧延することも可能である。
補強ロール5は、後述する膨縮装置7が内部に設けられ
ると共に図示しないロードセルが取付けられている。こ
れにより、補強ロール5は、補強ロール6から受ける圧
延荷重を計測している。一方、補強ロール6は、ロール
軸の下方に油圧を利用して圧延荷重を加える圧下装置8
が配置されている。圧下装置8は、作動油を供給する油
圧回路9と接続されている。
【0016】膨縮装置7は、油圧室を有する調整手段
で、油圧制御回路24と接続され、外殻を油圧によって
膨張あるいは収縮させることにより補強ロール5のクラ
ウン量を調整する。油圧制御回路24は、後述するコン
トローラ21と共に第1駆動手段の一部を構成してい
る。ここで、補強ロール5は、外殻の間にテーパ状に加
工したリング状のピストンを油圧によって出し入れさせ
ることで、クラウン量を調整してもよい。
【0017】次に、形状制御装置20について説明する
と、コントローラ21は、図示しない入出力装置、中央
演算装置、ROMやRAMの記憶装置、操作者による指
令信号を入力するための操作盤等から構成されている。
コントローラ21は、操作盤からの圧延開始指令によっ
てROMに記憶されている形状制御プログラムを実行
し、入出力装置を介して後述する形状検出器22b,2
3bから圧延材Pの幅方向の張力分布を取り込み伸び率
に変換する。また、ロールベンダ4による作業ロール
2,3のベンディング量(ベンダ作動量)、膨縮装置7
による補強ロール5のクラウン量等をそれぞれ演算し、
演算したベンディング量やクラウン量に応じた制御信号
を入出力装置を介して油圧制御回路24,25に出力す
る。コントローラ21は、出力側にモニタ装置26が接
続されている。モニタ装置26は、コントローラ21か
ら出力されるモニタ信号に基づき、形状検出器22b,
23bによって検出された圧延材Pの伸びあるいは伸び
率に基づいてコントローラ21が演算した伸び率分布等
を表示する。
【0018】ここで、コントローラ21は、形状検出器
22bや形状検出器23bから送られてくるセンサ出力
により圧延材Pの有無を自動的に判断し、更に、作業ロ
ール2,3の回転速度がある一定の値以上になったとき
に上記形状制御プログラムを実行する。作業ロール2,
3の回転速度は、図示しない公知のセンサによって検出
する。
【0019】形状検出器22b,23bはデフレクタロ
ール22,23に組み込まれている。ここで、デフレク
タロール22,23は、それぞれ構成が同一なので、以
下においては、デフレクタロール22について説明し、
デフレクタロール23については、図面中対応する部分
に対応する符号を付すことにより説明を省略する。
【0020】即ち、デフレクタロール22は、図4
(b)に示すように、一体回転する多数(実施形態では
30個)の小ロール22aを同軸上に配列して構成され
ている。各小ロール22aは、圧延材Pの張力に起因し
て外周に作用する圧力(前記張力の各小ロール22aの
半径方向に作用する分力)を予め設定した所定時間間隔
で検出する形状検出器22bを構成する公知の圧力セン
サ(図示せず)が組み込まれている。前記各圧力センサ
は、それぞれコントローラ21の入力側に接続され、セ
ンサ出力をコントローラ21に入力している。各圧力セ
ンサが検出した圧力は、圧延材Pの単位長さをLとした
とき、圧延材Pの幅方向における各圧力センサに対応す
る部分の長手方向における単位長さLに対応した伸びΔ
Liに対応し、図4(a)に示すように、形状検出器2
2bの出力分布が伸び率分布(板形状)と対応すること
になる。
【0021】デフレクタロール22の幅、従って小ロー
ル22aの各ロール幅は、圧延する圧延材の板幅に応じ
て異なるが、本実施形態ではそれぞれ780mm,26mm(30
ゾーン)である。従って、本実施形態においては、一つ
の小ロール22aの圧力センサからの出力値は、圧延材
Pの幅方向26mmの領域内における伸び(=ΔLi)の平
均値に相当する。
【0022】そして、本実施形態では、圧延材Pの幅方
向を小ロール22aのロール幅に対応して多数の領域に
分割し、例えば、図4(a)に示す圧延材Pの中央領域
Cの伸び率を、対応する6つの小ロール22aのそれぞ
れに組み込まれた圧力センサからの出力に基づいてコン
トローラ21で演算する。また、同様に、圧延材Pの図
5(a)に示す伸び率を、それぞの位置に対応する圧力
センサでそれぞれ検出する。ここで、領域Eや領域Q
は、配置する小ロール22aの圧力センサの数は上記の
数に限定されるものでないことは言うまでもなく、場合
に応じて1つあるいは2つ、更には4つあるいはそれ以
上にしてもよい。
【0023】油圧制御回路24,25は、油圧回路9と
共に電磁弁等の制御要素から構成され、図示しない油圧
源からの油圧を調圧して対応する膨縮装置7、ロールベ
ンダ4あるいは圧下装置8に供給する。これらの制御要
素は、コントローラ21から出力される制御信号によっ
て作動が制御される。次に、図6及び図7を参照し、本
発明の形状制御方法に基づくコントローラ21による圧
延材Pの圧延手順(形状制御手順)を説明する。
【0024】図6は、膨縮装置7によるクラウン量の調
整方法を示し、圧延機1が圧延を開始すると形状制御プ
ログラムが実行される。膨縮装置7による補強ロール5
の膨縮は、形状検出器22b,23bからの圧延材Pの
中央領域C及び外側端領域Eの伸び率のデータに基づく
補強ロール5のクラウン量の調整を目的とする。コント
ローラ21は、先ず、目標値MECを読み込む(ステッ
プS10)。図8(a)に示す下に凸の曲線は、圧延材
Pの幅方向における目標とする伸び率(%)の分布を示
し、この伸び率分布は、圧延後工程等を考慮して予め設
定される。上述の目標値MECは、この目標とする伸び
率分布の中央部(図4(a)に示す中央領域C)と端部
(図4(a)に示す領域E)においてそれぞれ得られる
伸びに基づく伸び率の平均値の差値(端部平均値から中
央部平均値を引いた値)として予め設定され、この目標
値MECはコントローラ21の記憶装置に記憶されてい
る。
【0025】次に、コントローラ21は、圧延材Pの形
状測定のため、形状検出器23bによって検出された圧
延材Pの上述した領域C及び領域Eにおける伸び率デー
タを読み込む(ステップS11)。なお、図1で矢印A
で示す方向と逆の方向に圧延材Pを巻き取って圧延する
場合には、形状検出器22bによって検出される伸び率
データを使用する。そして、コントローラ21は、伸び
率検出値に基づき圧延材Pの中央領域C及び領域E(両
端領域(E+Q)でもよい)の伸び率の平均値MC,M
Eをそれぞれ演算する(ステップS12)。
【0026】伸び率の平均値MC,MEを求めるために
何個の圧力センサの検出値を平均するかは特に限定しな
い。本実施形態の場合、平均伸び率値MCは、図4
(a)に示す中央領域Cに対応する中央の6つのセンサ
の検出値の平均値から、また、平均伸び率値MEは、図
4(a)に示す左右2つの領域Eに対応する6つのセン
サ検出値の平均値から求めた。なお、これらの平均値
は、各センサの検出値の単純平均値であってもよいし、
各センサの検出値に異なる重み係数を乗算した上で平均
値を求めるようにしてもよい。
【0027】次いで、コントローラ21は、端部での伸
び率平均値MEと中央部の伸び率平均値MCとに基づい
て差値(ME−MC)を演算する(ステップS13)。
しかる後、この差値(ME−MC)を目標値MECと比
較するため、コントローラ21は、差値(ME−MC)
と目標値MECとの差DECを演算する(ステップS1
4)。
【0028】DEC=(ME−MC)−MEC そして、差DECが所定の誤差範囲内の値である場合
(差ゼロ)、コントローラ21は、補強ロール5のクラ
ウン量を調整することなく(ステップS15)、後述の
ステップS18に進む。一方、差DECが所定の誤差範
囲を超えてマイナスの場合は、前述の差値(ME−M
C)が目標値MECよりも小さく、領域Eの伸び率と中
央領域Cの伸び率との差が目標より小さいことになる。
このため、コントローラ21は、補強ロール5を膨縮装
置7により収縮させ(ステップS16)、補強ロール5
のクラウン量を小さくする。
【0029】他方、差DECが所定の誤差範囲を超えて
プラスの場合、前述の差値(ME−MC)が目標値ME
Cよりも大きく、領域Eの伸び率と中央領域Cの伸び率
との差が目標値より大きいことになる。このため、コン
トローラ21は、補強ロール5を膨縮装置7により膨張
させ(ステップS17)、補強ロール5のクラウン量を
大きくする。
【0030】このクラウン量の調整方法には種々の方法
を採り得るが、例えば差DECを上述したモニタ装置2
6に表示させ、この表示を見ながら操作者が操作盤を操
作して膨縮装置7による補強ロール5のクラウン量を調
節するようにしてもよい。また、差DECに応じて、公
知のPID制御法等によって膨縮装置7の作動量をフィ
ードバック制御するようにしてもよい。何れの場合に
も、コントローラ21は油圧制御回路24に差DECに
応じた制御信号を出力し、膨縮装置7の作動量を調整す
る。
【0031】コントローラ21は、補強ロール5に関す
るクラウン量の調整が終わると、圧延中か否かを判別す
る(ステップS18)。この判別は、前記のように、形
状検出器22bや形状検出器23bから送られてくるセ
ンサ出力による圧延材Pの有無と、作業ロール2,3の
回転速度がある一定の値以上か否かによって実行され
る。判別結果が肯定(Yes)の場合、コントローラ2
1は、ステップS11に戻りステップS11以下の手順
を繰り返し実行するが、否定(No)の場合には当該プ
ログラムを終了させる。
【0032】次に、作業ロール2,3のベンディング量
の調整に基づく圧延材の形状制御手順を図7に基づいて
説明する。このプログラムも圧延開始指令を操作盤から
入力することによって実行される。ロールベンダ4によ
る形状制御は、形状検出器22b,23bからの圧延材
Pの端部の伸び率の幅方向の変化率、より具体的には最
外側端の領域E及び内側に隣接する領域Qにおける伸び
率のデータからロールベンダ4のベンディング量を制御
する。
【0033】コントローラ21は、先ず、目標値MEQ
を読み込む(ステップS20)。この目標値MEQも図
8(a)に示される目標伸び率分布の端部における伸び
率の幅方向の伸び率分布として予め設定され、この目標
値MEQもコントローラ21の記憶装置に記憶されてい
る。この幅方向の伸び率分布は、本実施形態では最外側
端部(図5(a)に示す領域E)と隣接内側端部(図5
(a)に示す領域Q)においてそれぞれ得られる伸び率
の平均値の差値(領域Eの平均値から領域Qの平均値を
引いた値)として設定する。
【0034】次に、コントローラ21は、圧延材Pの形
状測定のため、形状検出器23bによって検出された圧
延材Pの上述した領域E及び領域Qにおける伸び率デー
タを読み込む(ステップS21)。なお、図1で矢印A
で示す方向と逆の方向に圧延材Pを巻き取って圧延する
場合には、形状検出器22bによって検出される伸び率
データを使用する。
【0035】次いで、コントローラ21は、伸び率検出
値に基づいて圧延材Pの領域E及び領域Qの伸び率の平
均値ME,MQをそれぞれ演算する(ステップS2
2)。本実施形態の場合、平均伸び率値MEは、図5
(a)に示す左右の2つのE領域に対応する6つの圧力
センサの検出値の平均値から求められ、平均伸び率値M
Qは、図5(a)に示す左右の2つQ領域に対応する6
つの圧力センサの検出値の平均値から求められる。この
場合にも平均値は、各圧力センサの検出値に重みを付け
て、例えば下記式から演算される。
【0036】ME=(E1×90+E2×110+E3×100+E4×
100+E5×110+E6×90)÷600 ここに、E1〜E6は、E領域における6つの圧力センサの
検出値である。次いで、コントローラ21は、領域Eで
の伸び率平均値MEと領域Qでの伸び率平均値MQとに
基づいて差値(ME−MQ)を演算する(ステップS2
3)。しかる後、この差値(ME−MQ)を目標値ME
Qと比較するため、コントローラ21は、差値(ME−
MQ)と目標値MEQとの差DEQを演算する(ステッ
プS24)。
【0037】DEQ=(ME−MQ)−MEQ そして、差DEQが所定の誤差範囲内の値である場合に
は(差ゼロ)、作業ロール2,3のベンディング量を調
整することなく(ステップS25)、後述のステップS
28に進む。一方、差DEQが所定の誤差範囲を超えて
マイナスの場合には、差値(ME−MQ)が目標値ME
Qよりも小さく、領域Eの伸び率と領域Qの伸び率との
差が目標値より小さいことになる。このため、コントロ
ーラ21は、ロールベンダ4の作動量を補正してデイク
リーズし(ステップS26)、図3(b)に示すマイナ
ス方向に作業ロール2,3をベンディングさせてベンデ
ィング量を調整する。
【0038】他方、差DEQが所定の誤差範囲を超えて
プラスの場合、差値(ME−MQ)が目標値MEQより
も大きく、領域Eの伸び率と領域Qの伸び率との差が目
標値より大きいことになる。このため、コントローラ2
1は、ロールベンダ4の作動量を補正してインクリーズ
し(ステップS27)、図3(a)に示すプラス方向に
をベンディングさせてベンディング量を調整する。
【0039】このベンデイング量の調整方法について
も、例えば差DEQを上述したモニタ装置26に表示さ
せ、この表示を見ながら操作者が操作盤を操作してロー
ルベンダ4の作動量を調節するようにしてもよい。ま
た、差DEQに応じて、公知のPID制御法等によって
ロールベンダ4の作動量をフィードバック制御するよう
にしてもよい。何れの場合にも、コントローラ21は油
圧制御回路25に差DEQに応じた制御信号を出力して
ロールベンダ4の作動量を調整する。
【0040】コントローラ21は、作業ロール2,3に
関するベンディング量の調整が終わると、ステップS1
8の場合と同様にして圧延中か否かを判別する(ステッ
プS28)。判別結果が肯定(Yes)の場合、コント
ローラ21は、ステップS21に戻りステップS21以
下の手順を繰り返し実行するが、否定(No)の場合に
は当該プログラムを終了させる。
【0041】図8は、上述の補強ロール5のクラウン量
と作業ロール2,3のベンディング量の調整による圧延
材Pの形状制御の例を示す。図8(b)に示すように、
圧延材Pの幅方向の形状が、目標形状を超えて下に凸状
である場合には、ロールベンダ(WRB)4をインクリ
ーズ(プラス)側に調整し、圧延材Pの主として端部の
形状を制御すると共に、補強ロール(BUR)5を膨張
側に調整すると、圧延材Pの板幅全体の形状が目標形状
方向に制御される。
【0042】このとき、作業ロール2,3は、補強ロー
ル5,6に比べて小径で曲がりやすく、また、圧延材P
に直接接触して圧延する。従って、作業ロール2,3
は、圧延材Pの端部の形状制御に影響が大であり、補強
ロール5,6は、作業ロール2,3を介して圧延材Pの
形状に影響するので、圧延材Pの幅方向の形状を平坦な
方向に、またはその逆方向に制御する。
【0043】同様に、図8(c)に示すように、圧延材
Pの幅方向の形状が、目標形状を超えて上に凸状である
場合、ロールベンダ(WRB)4はディクリーズ(マイ
ナス)側に調整され、圧延材Pの主として端部の形状を
制御すると共に、補強ロール(BUR)5も収縮側に調
整され、圧延材Pの板幅全体の形状が目標形状方向に制
御される。
【0044】一方、図8(d)に示すように、圧延材P
の幅方向の形状がM字形状の場合には、ロールベンダ
(WRB)4をディクリーズ(マイナス)側に調整し、
かつ、補強ロール(BUR)5を膨張側に調整する。こ
れにより、圧延材Pは、図8(a)に示す目標形状方向
に制御される。また、図8(e)に示すように、圧延材
Pの幅方向の形状がW字形状の場合、ロールベンダ(W
RB)4をインクリーズ(プラス)側に調整し、かつ、
補強ロール(BUR)5を収縮側に調整する。すると、
圧延材Pは、板幅全体の形状が目標形状方向に制御され
る。
【0045】ここで、本発明の形状制御方法は、作業ロ
ールと補強ロールとを備えた上記圧延機1の他、例え
ば、図9に示すように、作業ロール2,3と3本の補強
ロール6との間に2本の中間ロールRIMを配置した12
段圧延機や、図10に示すように、作業ロール2と4本
の補強ロール6との間に2本の第1中間ロールRIM1と
3本の第2中間ロールRIM2とを配置したクラスター形
の20段圧延機にも適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
多段圧延機の形状制御方法及び形状制御装置によれば、
形状データを2次以上の項を含む高次式で近似すること
なく、圧延材の伸び率の幅方向の分布に応じ、作業ロー
ルのベンディング量と補強ロールの膨縮量とを正確に調
整し、複合伸び等の形状制御能力に優れた多段圧延機の
形状制御方法及び形状制御装置を提供することができ
る。しかも、本発明の形状制御方法及び形状制御装置に
よれば、高次の多項式で近似して形状を制御しないの
で、制御が単純で、制御演算速度が早くなるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多段圧延機の形状制御装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示す圧延機の正面図である。
【図3】作業ロール及び補強ロールのプラス方向(a)
とマイナス方向(b)のベンディングを示すモデル図で
ある。
【図4】図1に示すデフレクタロールの構成と、それに
組み込まれる形状検出器の出力値との関係を示す説明図
である。
【図5】図1に示すデフレクタロールの構成と、それに
組み込まれる形状検出器の出力値との関係を示す説明図
である。
【図6】本発明による補強ロールのクラウン量の調整に
よる形状制御手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明による作業ロールのベンディング量の調
整による形状制御手順を示すフローチャートである。
【図8】圧延材の形状と、ロールベンダ(WRB)によ
るベンディング量及び補強ロール(BUR)のクラウン
量に関する調整方向との関係をモデル的に示すグラフで
ある。
【図9】本発明の形状制御方法を適用した圧延機を示す
もので、作業ロールと補強ロールとの間に中間ロールを
配置した12段圧延機のロール配置を示す概略構成図で
ある。
【図10】本発明の形状制御方法を適用した他の圧延機
を示すもので、作業ロールと補強ロールとの間に中間ロ
ールを配置したクラスター形圧延機の上半側におけるロ
ール配置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 圧延機 2,3 作業ロール 4 ロールベンダ 5,6 補強ロール 7 膨縮装置(クラウン量の調整手段) 8 圧下装置 9 油圧回路 10,11 巻取機 20 形状制御装置 21 コントローラ 22,23 デフレクタロール 22b,23b 形状検出器 24 油圧制御装置(第1駆動手段) 25 油圧制御装置(第2駆動手段) 26 モニタ装置 SP スプレー装置 P 圧延材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の作業ロールと少なくとも一対の補
    強ロールとを備える多段圧延機を使用し、前記作業ロー
    ルのベンディング量と、前記補強ロールの少なくとも1
    本のクラウン量とを調整して圧延材の形状を制御する多
    段圧延機の形状制御方法において、 前記圧延材の幅方向中央部と両端部における長手方向の
    伸びあるいは伸び率をそれぞれ測定し、前記中央部と端
    部の伸びあるいは伸び率の差値に応じて前記補強ロール
    のクラウン量を、前記各端部の領域で測定される伸びあ
    るいは伸び率の平均値と、前記各端部と隣接する幅方向
    内側の領域で測定される伸びあるいは伸び率の平均値と
    の差値に応じて前記作業ロールのベンディング量を、そ
    れぞれ調整しながら前記圧延材の形状を制御することを
    特徴とする多段圧延機の形状制御方法。
  2. 【請求項2】 一対の作業ロール、少なくとも一対の補
    強ロール、前記作業ロールをベンディングさせるベンデ
    ィング装置及び前記補強ロールの少なくとも1本のクラ
    ウン量を調整する調整手段を備えた多段圧延機を使用
    し、前記作業ロールのベンディング量と、前記補強ロー
    ルのクラウン量とを調整して圧延材の形状を制御する多
    段圧延機の形状制御装置において、 前記圧延材の少なくとも幅方向中央部と両端部における
    長手方向の伸びあるいは伸び率をそれぞれ測定する形状
    検出手段と、該形状検出手段が測定した前記中央部と端
    部の伸びあるいは伸び率の差値に応じて前記調整手段を
    駆動させる第1駆動手段と、前記形状検出手段が測定し
    た前記各端部の伸びあるいは伸び率の平均値と、前記各
    端部と隣接する幅方向内側の領域で測定される伸びある
    いは伸び率の平均値との差値に応じて前記ベンディング
    装置を駆動させる第2駆動手段とを備えたことを特徴と
    する多段圧延機の形状制御装置。
  3. 【請求項3】 前記作業ロールと補強ロールとの間に中
    間ロールが配置された、請求項2の多段圧延機の形状制
    御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1743091A (zh) * 2001-12-07 2006-03-08 株式会社日立制作所 连轧机的形状控制方法及装置
JP2007111706A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Nippon Steel Corp 冷延鋼板の製造方法
CN117161110A (zh) * 2023-09-04 2023-12-05 首钢智新迁安电磁材料有限公司 一种二十辊轧机轧制硅钢的控制方法、装置及电子设备

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