JPH10166030A - 伸線方法 - Google Patents

伸線方法

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JPH10166030A
JPH10166030A JP35224996A JP35224996A JPH10166030A JP H10166030 A JPH10166030 A JP H10166030A JP 35224996 A JP35224996 A JP 35224996A JP 35224996 A JP35224996 A JP 35224996A JP H10166030 A JPH10166030 A JP H10166030A
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JP
Japan
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wire
die
reduction rate
dies
area
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JP35224996A
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English (en)
Inventor
Tadashi Nagasawa
正 長沢
Katsuyuki Takaku
勝之 高久
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Bridgestone Metalpha Corp
Original Assignee
Bridgestone Metalpha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は鋼線材やワイヤ−ロ−プ等の伸線加工
方法に関するもので、曲げ等の加工処理に対して断線が
起こりにくい線材を製造する伸線方法に係る。 【解決手段】複数のダイスで連続して伸線する方法にお
いて、全ダイスの3/4以上の数のダイスにおける減面
率が25%以下である伸線方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼線材やワイヤ−ロ
−プ等の伸線加工方法に関するものであり、更に詳しく
は、曲げ等の加工処理に対して断線が起こりにくい線材
を製造する伸線方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】全ての鋼線材やワイヤ−ロ−プの製造に
あって伸線加工処理が行われる。この伸線加工は図1に
おける(a)に示すように、原材料である線材を巻出し
(1)から繰り出し、キャプスタン(2)を介して複数
のダイス(3)に順次通過し、伸線して所定の線径に縮
径し、巻き取って(4)行われる。この伸線された線材
は次の処理工程に供され、その処理は線材の真直性を矯
正するため、図1における(b)に示すように千鳥状に
配置したロ−ラ−(5)を通過させたり、或いは撚合わ
せのための型付加工処理等が行われる。
【0003】しかるに、上述の加工処理時に断線が生じ
ると、生産性が著しく阻害されることは明らかであり、
断線の発生を低減させることはこの業界において大きな
課題となっている。伸線された線材がその後の加工処理
で断線する原因の一つに、原材料の線材に傷があること
が挙げられる。即ち、この場合、伸線後の線材にも傷が
残りそれを起点として断線してしまうことがある。
【0004】この原材料の傷が原因で起こる断線を低減
する方法として、原材料の線材自身の傷を低減させるこ
とである。しかるに原材料線材の傷の低減する方法とし
ては、シェ−ビング処理等の傷を除去する方法や、原材
料線材の製造において傷を生じさせないようにすること
で行われる。しかしながら、これらの方法では新たに処
理装置を必要としたり、又は多くの管理と制御等を必要
とするために線材が高価なものになってしまうという問
題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、線材の伸線加工された線材がその後の曲げ
加工処理において発生する原材料の傷が原因で起こる断
線を低減させる伸線方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するためになされたものであって、その第1発明は複
数のダイスで連続して伸線する方法において、全ダイス
の3/4以上の数のダイスにおける減面率が25%以下
であることを特徴とする伸線方法にかかるものであり、
好ましくは全ダイスの減面率が25%以下である伸線方
法である。そして、更に具体的には、最初のダイスから
総減面率が90%までのダイスの減面率が25%以下
で、これを越えるとダイスの減面率が20%以下好まし
くは15%以下である第1発明の伸線方法である。
【0007】一方、第2発明は複数のダイスで連続して
伸線する方法において、複数のダイスの位置を原材料か
らの総減面率で70%未満、70〜84%、84〜95
%、95%を越える部分とに分けた場合、その4領域中
のいずれか一つ以上の領域のダイス全てのアプロ−チ角
が13〜17度であることを特徴とする伸線方法にかか
るものであり、好ましくは、総減面率で70%を越える
部分でダイスのアプロ−チ角が13〜17度、或いは全
ダイスのアプロ−チ角が13〜17度である伸線方法で
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明における伸線方法は、伸
線された線材がその後に加えられる曲げ加工に対しても
破断の原因になるようなことのないように線材の傷を加
工変形させる方法であり、詳しくは、元の線材にある傷
がその大きさを増大させないように伸線させる伸線方法
である。即ち、一般に線材の伸線において原材料の線材
にある傷は伸線後にも消失することなく伸線後の線材に
も残存し、線材に残存する傷はダイスで伸線されること
で、加工され変形を受けることとなるが、元の線材にあ
る傷が伸線加工による進展発達を抑制するには、伸線加
工で内部より表層部を強加工する伸線方法が有効である
ことを見い出し本発明に到達したものである。
【0009】更に具体的に言えば、内部より表層部を強
加工する伸線方法として、その一つはダイスの減面率を
低減する方法であり、他の一つはダイス角度のアプロ−
チ角度を広角にすることであり、炭素鋼の線材において
は、前者の方法では減面率を25%以下にすることで、
又、後者の方法ではダイスアプロ−チ角を約13〜17
°にすることで、効果的に表層を強加工することができ
ることが判明し、これらの知見に基づいて本発明の第1
及び第2に到達したものである。
【0010】さて、前者のダイス減面率に関して言え
ば、一般に伸線加工においてダイス減面率を大きくする
ことで生産性を高めることができる。即ち、複数のダイ
スで所定の線径に伸線するとき減面率を大きくすること
でダイス個数を少なくすることができ、伸線装置を小さ
なものにすることができる。しかしながら、この減面率
を大きくした場合、伸線加工に必要とする力即ち引抜力
が伸線後の線材の引張張力以上になるために伸線時に断
線を起こすことがある。このために減面率を大きくする
には限界があるが、その限界以下で例えば炭素鋼の伸線
において減面率を35%位程度まで減面率を大きくする
ことが行われている。
【0011】一方、線材の傷が伸線によって変化してそ
の後の加工処理によって断線の原因になるという観点か
らは、ダイス減面率を小さくすることが有効な手段であ
る。特に伸線時に断線が生じた場合には生産性に大きな
影響を与えることから伸線時の減面率を規則性ともって
制御する必要があることを見出したものである。
【0012】このような観点から、本発明の第1にあっ
ては、元の線材にある傷が伸線によって進展発達を抑制
する点から、複数のダイスで連続して伸線する方法にお
いて、全ダイスの3/4以上の数のダイスにおける減面
率が25%以下であることを特徴とする伸線方法にかか
るものであり、好ましくは全ダイスの減面率が25%以
下である伸線方法である。そして、更に具体的には、最
初のダイスから総減面率が90%までのダイスの減面率
が25%以下で、これを越えるとダイスの減面率が20
%以下好ましくは15%以下とすれば、元の線材にある
傷が伸線によって効果的に進展発達を抑制することがで
きることを見出したものである。
【0013】又、伸線によって表層部を強加工する他の
伸線方法としてアプロ−チ角を大きくする方法について
は、従来より炭素鋼の伸線にはアプロ−チ角は9〜12
度のものが用いられてきたが、このアプロ−チ角を13
〜17度のものを用いることで有効に表層を加工するこ
とができることを見出し本発明の第2に到ったものであ
る。この場合、広角のものほど強表層を加工することが
できるが、18度以上にすると断線を起こしてしまうた
めに実用的でない。尚、ダイシリ−ズの少なくとも半分
のダイスを広角にすることで効果的に表層部を強加工す
ることができることも判明した。
【0014】
【実施例】以下実施例に基づいて更に具体的に説明す
る。 (第1発明の第1実験例)線材成分として炭素含有量
0.8重量%の高炭素鋼線材を用い、線径が5.5mm
の線材を線径1.39mmに伸線し、線材の傷を渦流探
傷試験機を用いて測定した。ここで渦流探傷試験機によ
る傷の測定は渦流探傷試験機で検出される電圧ピ−ク値
を測定しその大小を比較して行った。その値が大きいほ
ど傷が大きいことを示す。伸線はダイシリ−ズに水準を
とり行った。各実験水準のダイシリ−ズ及び減面率を表
1の水準1〜8に示した。
【0015】
【表1】
【0016】上記表1のダイシリ−ズにおいて、ダイシ
リ−ズの構成を整理するため、ダイシリ−ズを構成する
ダイスを、全てのダイス又は総減面率が90%を越える
ダイシリ−ズを対象に所定の減面率の範囲にあるダイス
の数を数えて整理し表2に示した。表2にあって、全ダ
イスにおける減面率20%以上及び25%以上のパスの
数をA欄に、その割合をB欄に示した。又、総減面率9
0%以上でのダイスの減面率を15%以上、20%以
上、25%以上に分けてC欄に、その割合をD欄に示し
た。
【0017】さて、水準1〜8について、渦流探傷試験
機を用いて伸線前の元の線材及び伸線後の線材について
夫々測定し伸線前の傷と伸線後の傷を対応させて行っ
た。即ち一つのダイシリ−ズで複数の傷について測定し
て、伸線前傷が伸線後に大きくなった割合が大きい(7
0%以上)ダイシリ−ズを×、その割合が低いもの(2
0%以下)を○、◎、その割合が×と○の間の△として
評価した。評価結果を表2のE欄に示す。
【0018】
【表2】
【0019】表2にあって、水準1〜2と水準3〜8と
は、全数のダイスを対象にした場合個々のダイスで減面
率が25%を越えるダイスの数が3/4以上か以下で区
別される。同様に水準3〜8は個々のダイスにおいて減
面率が25%を越えるものがあるかないかで区別され
る。更に水準5〜8は、全部のダイスが減面率が25%
以下で総減面率が90%を越える領域のダイスが減面率
が20%以下であることで区別される。この実施例で最
もよい水準7のシリ−ズは更に総減面率が90%を越え
る領域のダイスが減面率が15%以下である。
【0020】(第1発明の第2実験例)更に、線材成分
が炭素含有量0.4重量%の高炭素鋼線材を用い、線径
が5.5mmの線材を線径1.19〜0.08mmに伸
線して、伸線した線材は千鳥足状に配置した矯正ロ−ラ
−を通過させ、矯正時に発生する断線を観測してダイシ
リ−ズの検討を行った。伸線はダイスシリ−ズに水準を
とり行った。各実験水準のダイシリ−ズを表3の水準9
〜13に示した。
【0021】
【表3】
【0022】又、前記表2と同様に表3に基づいて表4
のA〜D欄を算出した。
【0023】
【表4】
【0024】第2実験例の矯正時に発生する断線を観測
し、断線が多発するものを×、起こらないものを○、◎
から中間を△として表4のE欄に示した。この結果から
分かるように、第1実験例の水準1〜8と同様に初期の
傷の成長が抑制されるダイシリ−ズにおいて、第2実験
例においても断線が低減することが分かる。
【0025】ここで第1発明について考察するに、ダイ
スの減面率を小さく規定することで線材表面の傷の増大
を抑制することができるのは次のように考えられる。即
ち、線材の伸線においてダイスによる線材の加工はその
内部と表層部は常に均一に加工されることはなく、伸線
条件によって表層部が主として加工される場合があり、
減面率を小さくした場合、線材の表層部が主として伸線
加工される。実験結果から、主として表層部を伸線加工
することで伸線によって傷がクラックとして進展するこ
とを抑制することができると考えられる。
【0026】伸線ダイシリ−ズにおいて減面率を小さく
した場合に、線材の表層部が強加工されることをX線回
折による測定で調べた。炭素鋼を伸線加工すると、線材
の集合組織が配向するためにX線回折における(111
/100面)の値が大きくなり、線材の表層部分の結晶
配向を調べることで表層の加工度を比較することができ
る。図2はダイシリ−ズの水準を示したもので、図中●
で示したものは水準11に該当し、■で示したものは水
準12に該当する。減面率25%若しくは20%を越え
るダイスが占める割合が水準12より大きい。図3は、
図2の水準のダイシリ−ズで伸線した線径が0.8mm
の線材をX線回折により比較したものである。炭素鋼線
を低減面率で伸線した線材が高減面率で伸線した線材の
表層部より強加工されていることが分かる。
【0027】(第2発明の第1実施例)上述のようにこ
の発明において線材の傷を伸線によって増大させないよ
うに伸線することは、線材の表層部を主として強加工す
る伸線することであるが、ダイス減面率を低減する方法
以外にも、同一減面率のダイスを用いても、アプロ−チ
角を所定の範囲にすることで同様の効果を得ることがで
きる。
【0028】第2発明の第1実施例において、ダイス角
度の伸線後の線材の曲げ加工で起きる断線に与える影響
を調べた。即ち、表5は水準11のダイシリ−ズを4分
割したものである。ダイシリ−ズを同一にしてダイスの
角度のみに水準(表6)を取り、ダイスの角度の効果を
評価した。分割した4領域に分けてダイスの角度の効果
を評価することでダイスの角度の効果を、ダイシリ−ズ
のダイスの数を勘案そて評価するものである。即ち、適
用するダイス角度をダイシリ−ズ全部のダイスに適用し
た場合とその一部に適用した場合での比較をすることに
なる。ダイス角度の水準と共にその評価結果を表6に示
す。
【0029】具体的に言えば、第2発明の第1実施例に
あって、線径が5.5mmの線材を伸線し、ダイシリ−
ズを原材料からの総減面率が70%(線径3.01m
m)、84%(線径2.20mm)、95%(線径1.
23mm)を区切りとし、水準1〜15にて示すアプロ
−チ角を特定して実験を行った。実験結果を断線指数、
CB発生(伸線時の断線)として評価した。
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】水準2〜4は請求項7を満たすものであ
り、水準6、8〜12は請求項5を、水準7は請求項6
を満たすもので、何れも本発明の特徴を示している。一
方、水準5は従来例、水準1、13、14、15は比較
例であり、本発明の特定するアプロ−チ角から外れる例
であり、何れも評価結果が好ましくない。
【0033】以上の結果から、複数のダイスの位置を原
材料からの総減面率で〜70%、70〜84%、84〜
95%、95%を越える部分とに分けた場合、その4領
域中の何れか一つ以上の領域のダイス全てのアプロ−チ
角が13〜17度にすることで断線率を半減させること
ができ、又、アプロ−チ角が13〜17度にする領域を
増やすことで更に断線率を低減させることができるよう
になった。
【0034】
【発明の効果】本発明の伸線方法によれば、伸線加工さ
れた線材がその後の曲げ加工処理において発生する原材
料の傷が原因で起こる断線を低減させ、断線による生産
性の低減を改良することとなったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は伸線加工処理及び線材の真直性の矯正処
理の概念図である。
【図2】図2はダイスパス数と減面率との関係を示すグ
ラフである。
【図3】図3は各水準と(111/100面)強度を示
すグラフである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のダイスで連続して伸線する方法に
    おいて、全ダイスの3/4以上の数のダイスにおける減
    面率が25%以下であることを特徴とする伸線方法。
  2. 【請求項2】 全ダイスの減面率が25%以下である請
    求項第1項記載の伸線方法。
  3. 【請求項3】 最初のダイスから総減面率が90%まで
    のダイスの減面率が25%以下で、これを越えるとダイ
    スの減面率が20%以下である請求項第1項記載の伸線
    方法。
  4. 【請求項4】 総減面率が90%を越えた際のダイスの
    減面率が15%以下である請求項第3項記載の伸線方
    法。
  5. 【請求項5】 複数のダイスで連続して伸線する方法に
    おいて、複数のダイスの位置を原材料からの総減面率で
    70%未満(ダイスb1 )、70〜84%(ダイスb
    2 )、84〜95%(ダイスb3 )、95%を越える部
    分(ダイスb4 )とに分けた場合、その4領域中のいず
    れか一つ以上の領域のダイス全てのアプロ−チ角が13
    〜17度であることを特徴とする伸線方法。
  6. 【請求項6】 総減面率で70%を越える部分でダイス
    (b2 、b3 、b4 )のアプロ−チ角が13〜17度で
    ある請求項第5項記載の伸線方法。
  7. 【請求項7】 全ダイス(b1 、b2 、b3 、b4 )の
    アプロ−チ角が13〜17度である請求項第5項記載の
    伸線方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100643371B1 (ko) 2005-12-21 2006-11-10 주식회사 포스코 기계 구조용 선재의 표면 흠 제거를 위한 신선 가공 방법
JP2016104906A (ja) * 2014-11-20 2016-06-09 株式会社ブリヂストン 炭素鋼線およびその製造方法
CN107583951A (zh) * 2017-09-23 2018-01-16 芜湖恒泰有色线材股份有限公司 便于焊丝进一步细化的铜线坯三辊连续冷轧预处理工艺
CN107639114A (zh) * 2017-09-23 2018-01-30 芜湖恒泰有色线材股份有限公司 一种防止断丝的微细焊丝连续精拉设备

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