JPH10166047A - スパイラルフィンの固定装置 - Google Patents

スパイラルフィンの固定装置

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JPH10166047A
JPH10166047A JP8323757A JP32375796A JPH10166047A JP H10166047 A JPH10166047 A JP H10166047A JP 8323757 A JP8323757 A JP 8323757A JP 32375796 A JP32375796 A JP 32375796A JP H10166047 A JPH10166047 A JP H10166047A
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tube
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Hitoshi Nasu
均 那須
Takashi Okamoto
多郁士 岡本
Sadafumi Tamaoki
貞文 玉置
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイラルフィンの固定に関し、新たな部品
を必要とせず、巻き付け時のフィンが密着した状態のま
まチューブへの強固な固定を図る。 【解決手段】 初期巻きローラにてチューブ2に初期巻
きされたフィン1をクランプローラでチューブに加圧し
た状態で、多関節ロボット33によって把持したレーザ
ー出射鏡筒32でフィン1とチューブ2の接合を行い、
必要量のフィン巻き付け後、巻き終端で再度クランプロ
ーラによるフィン外周の押しつけを行った状態でレーザ
ー出射鏡筒32を駆動してフィンとチューブの接合を行
うことにより、フィン1に残留応力による緩みが発生す
ること無くスパイラルフィンとチューブの強固な固定が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫、ショーケ
ース、自動車等の伝熱部品として使用されるチューブの
外周に連続したフィン材をスパイラル状に巻付けて構成
したスパイラルフィンチューブ型の伝熱チューブの製造
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、そのコストパフォーマンスの高さ
により冷蔵庫、ショーケース、自動車等に、直線状のチ
ューブにスパイラル状に巻付けた金属フィンよりなるス
パイラルフィンチューブ型の伝熱チューブが熱交換器と
して多用されてきている。スパイラルフィンチューブの
製造方法は多種多様であるが、冷蔵庫等の小型のもので
は連続した金属フィンを直線状のチューブに垂直方向で
直接巻付けて両端をチューブに固定する方法と、あらか
じめコイル上に成形した金属フィンにチューブを挿入
し、所定ピッチに広げて両端を固定する方法とが主体で
ある。何れの方法でもフィン両端がチューブに固定され
ていないとフィンをスパイラル状に成形した時の残留応
力によりスプリングバックが発生し、巻付部が緩むため
チューブとフィンの接触熱抵抗が増大して熱交換性能が
劣化するため、フィンの両端を強固に固定する必要があ
る。
【0003】従来のスパイラルフィンの固定方法として
は特開平4−135014号公報に示されているものが
ある。以下、図面を参照しながら従来のスパイラルフィ
ンの固定方法を説明する。
【0004】図7は、従来例の高周波抵抗溶接による固
定方法を示す斜視図である。図において、1はフィン、
2はチューブ、3は加圧ロール、4はフィン側給電体、
5はチューブ側給電体であり、あらかじめフィン1の始
端をチューブ2の径と同一径で初期曲げしたフィン1を
チューブ2の外周に取付け、加圧ロール3で加圧しなが
らフィン側給電体4とチューブ側給電体5の間に高周波
電流を通電し、フィンとチューブとの接触部の抵抗発熱
によりフィンとチューブを高周波抵抗溶接する方法であ
る。
【0005】他の固定方法として特公昭63−4957
3号公報に示されているフィンかしめ式のものもある。
【0006】図8は従来例のフィンかしめを用いた固定
方法の斜視図である。フィン1は別工程にてあらかじめ
内周をチューブ2の径に合わせて1周以上の初期巻付を
行っている。1巻き目のフィン1aの外周には切り欠6
が形成され、2巻き目のフィン1bの切欠6に対応する
位置に切起し7を加工し、切欠6と切起し7とをかしめ
ることにより固定するものである。
【0007】さらに他の方法として、図9に示す別部品
を用いたフィン固定方法もある。図において8は固定用
部品、9はスポット溶接箇所、10はかしめ箇所であ
る。本固定方法では、図に示すようにチューブ2の回り
に固定用部品8を取付け、スポット溶接箇所9にスポッ
ト溶接することによってフィン1と固定用部品8を接合
し、さらにかしめ箇所10でチューブ2と固定用部品8
をかしめ加工することによってスパイラルフィンをチュ
ーブに固定するものである。
【0008】尚、フィン1に初期巻を行う方法としては
図10に示すように、芯金11を旋回中心とした旋回ガ
イド12とフィン1のストレート部を保持するクランプ
13で構成した初期巻装置が一般的である。
【0009】この初期巻装置では芯金11からフィン1
を旋回ガイド12に対して延在させ、フィン1のストレ
ート部分をクランプ13で保持し、芯金11を中心とし
て旋回ガイド12を回すことにより、フィン1は芯金と
の接触部を支点として変形されて板状の幅方向での曲げ
が行われるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
高周波抵抗溶接による固定方法については、フィンをチ
ューブに強く加圧する必要があるが、冷蔵庫等に適用さ
れるスパイラルフィンチューブには小型、軽量化が要求
され、フィンは薄く、幅広くなってきている。このよう
なスパイラルフィンの仕様ではフィンとチューブを高周
波抵抗溶接するために加圧力を付与すると、フィンが倒
れたり折れ曲がったりするため適当な加圧力を付与する
ことができず、加圧力が低いまま抵抗溶接を行うと正常
な溶接条件が確保できず、フィンの固定に必要な強固な
固定ができないという欠点を有していた。
【0011】また、フィンかしめによる固定方法ではあ
らかじめフィンを1周以上巻いた加工を別工程で行い、
これをチューブに取付けてかしめを行うことによりフィ
ンとチューブを固定し、その後フィンの巻付を行うた
め、初期巻とかしめと巻付がそれぞれ別の工程となり、
それぞれの工程間を移載する必要が生じるため生産性が
低下するという欠点を有していた。
【0012】また、上記のかしめ方法及び固定用部品に
よる方法では巻付終端では巻付装置内において固定する
加工が出来ないため、フィン巻付を終了したスパイラル
フィンチューブ巻付装置から外して一旦外に取出して手
動装着または専用装置によって固定加工を行わなければ
ならない。そのため、密着状態で巻付けられたフィンの
緩みが発生し、一旦緩んだフィンを修正しながらチュー
ブとの接触を回復させても密着状態は弱くなり、熱交換
性能が低下するという欠点を有していた。
【0013】さらに、初期巻装置でフィン端を曲げる場
合、フィンの曲げ加工に必要な曲げモーメントは一定で
あるため、図11に示すように芯金11から延在するフ
ィン1が長ければ旋回ガイド12での曲げ荷重の作用点
が芯金11から遠くなり、フィン1に付加する荷重は小
さくなる。
【0014】しかし、曲げ角度が進行し、芯金11から
の延在距離が減少すると旋回ガイド12によりフィン1
に付加される曲げ荷重が増加し、フィン1自体の許容荷
重以上になるとフィンが変形して芯金11を中心とした
曲げ加工が行われなくなる。その結果、フィン1の端は
芯金11に完全に巻付けられず直線部分が残こり、フィ
ン1の外側は変形を来すため、そのままでの使用ができ
ずこの直線部分を切断して使用する必要があった。
【0015】本発明の目的は、従来技術の欠点に顧み、
あらたな部品を必要とせず強固なフィン固定を可能に
し、巻付状態のフィンが密着した状態のまま固定するこ
とにより熱交換性能の低下を防止すると共に、巻付装置
内で初期巻を行うことにより生産性の高いスパイラルフ
ィンの固定装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、スパイラルフィンチューブを製造する際、フ
ィンの始端と終端を多関節ロボットに持たせた出射鏡筒
からレーザー光を照射して、フィンとチューブ接触部分
を所定の長さに渡って連続的に接合して強固に固定する
と共に、チューブを芯金にしてフィンの変形を来さずに
フィン端をチューブに対して巻付ける初期巻を巻付装置
に収納することを可能とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、連続したフィン材を挟
着して回転する一対の押込ローラと、チューブより押込
ローラ側でフィンの直線部の巻付外側を保持する初期巻
ローラと、押込ローラと対向してチューブ外周を揺動可
能に軸支した押付ローラと、巻付られたフィンをチュー
ブに加圧するフィンクランプと、レーザー発振機からの
レーザー光を照射するレーザー出射鏡筒とを備え、押込
ローラでチューブより延在したフィン端を初期巻ローラ
でチューブに巻付け、押込ローラと押付ローラによりチ
ューブへのフィンの巻付を進行させ、フィン端をクラン
プローラでチューブに加圧した状態でフィンとチューブ
の接触部にレーザー光を照射してフィンとチューブを接
合して固定するものである。
【0018】これにより、フィンとチューブを密着させ
て巻付が終了した状態のままでフィン端をフィンクラン
プで加圧してチューブに密着させ、フィンとチューブの
接触部にレーザー光を照射してレーザー接合することに
より強固に固定できる。
【0019】また、レーザー発振機からのレーザー光を
レーザー出射鏡筒に光ファイバで導くと共に、レーザー
出射鏡筒を保持する多関節ロボットを備え、出射鏡筒か
ら照射されたレーザー光をフィンとチューブの接触部の
チューブ円周方向に沿って焦光させてフィンとチューブ
を接合するものである。
【0020】これにより、フィン巻付開始及び終了状態
でクランプローラでフィンをチューブに加圧してチュー
ブを回転させずにフィン端付近のフィンとチューブの接
触部をその円周方向に沿った所定長さの曲線部分を常に
レーザー光の焦点に合わせた状態で、かつ、最適な照射
角度を確保しつつ溶接することが可能となり、フィンの
巻付に必要な強度及びフィンのスプリングバックによる
外れを回避するために必要な強度に応じた溶接長さを確
保することができ、強固な固定を可能とする。
【0021】また、連続したフィン材をフィン終端と始
端とに分割切断する切断パンチを備え、フィン終端及び
フィン始端形状をフィンのチューブとの接触方向にフィ
ン幅の略半分の面取を形成するパンチ形状としたもので
ある。
【0022】これにより、押込ローラでフィンをチュー
ブより延在させ、初期巻ローラを旋回させることにより
フィンに曲げモーメントを加えて曲げ加工を行うと共
に、フィン端にチューブ接触方向の面取を形成すること
によりチューブ接触位置からフィン端までの距離を確保
することができ、曲げ加工に必要な荷重をフィンの許容
荷重以下に押さえることができ、フィンの変形を生じる
ことなくフィン内周をすべてチューブに接触させること
が可能となり、巻付装置に初期巻機能を内蔵することが
できる。
【0023】さらに、初期巻ローラの旋回中心を巻付中
心より押込ローラと反対方向で、かつ、フィンの巻付開
始点方向に偏芯させ、初期巻ローラ戻り位置をチューブ
より押込ローラ側でフィンの直線部の巻付外側に接触さ
せ、フィンのガイドローラとして使用してなるものであ
る。
【0024】これにより、チューブから延在した直線状
のフィンと初期巻ローラとの接触点をチューブから遠く
することができ、モーメント荷重を増大でき容易な曲げ
開始ができると共に、旋回角度を進行させるに従ってチ
ューブとの距離が減少し、初期巻の終了位置ではローラ
とチューブとの距離をフィン幅より小さくすることによ
りフィン端をチューブに押し付ける方向の荷重を付加で
き、初期巻の外周形状をより円形に近づけることがで
き、かつ、戻り位置では巻付加工でのフィンのガイドロ
ーラとして機能でき、簡略な構造とすることで巻付装置
への内蔵をより容易にすることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明によるスパイラルフィン固定装
置の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳
細な説明を省略する。
【0026】図において、21はフィン1をチューブ2
にスパイラル状に巻付ける巻付装置であり、22は本体
ベース、23はスライドレール、24はテーブルで、2
5は回転チャック、26は回転モータで、テーブル24
上に回転チャック25とこれを回転する回転モータ26
を載置し、チューブ2端を回転チャック25でクランプ
して回転モータ26でチューブ2を回転させながらスラ
イドレール23に沿って走行するものである。
【0027】27は押込ローラ、28は押込モータであ
り、連続した金属薄板のフィン1を1対の押込ローラ2
7で挟着し押込モータ28により回転されてフィン1は
巻付ユニット29に押し込まれる。
【0028】30はレーザー発振機、31は光ファイ
バ、32はレーザー出射鏡筒、33は多関節ロボット
で、レーザー発振機30からのレーザー光は光ファイバ
31で出射鏡筒32に導光され、出射鏡筒32内に収納
された焦光レンズで1点に焦光される。このレーザー光
の焦点34がフィン1とチューブ2の接触部に位置する
よう多関節ロボット33により出射鏡筒32の位置決め
が行われる。
【0029】35は切断ユニットであり、パンチシリン
ダ36に取付られた切断パンチ37とダイ38との組合
わせの一般的なパンチプレスを構成し、フィン1を長さ
方向に対して直角な辺とチューブ2への巻付側でフィン
1幅の略2分の1の大きさの面取辺を切断部の両側に形
成される形状に切断パンチ37及びダイ38を成形して
いる。
【0030】39はフィン1の供給ユニットであり、フ
ィン1を挟着する1対の送りローラ40とこれを回転さ
せる送りモータ41によりパンチユニット35から押込
ローラ27へとフィン1を供給するものである。
【0031】巻付ユニット29には、ユニットベース4
2、初期巻ローラ43、旋回レバー44、ピニオンギヤ
45、ラック46、保持ローラ47、初期曲げシリンダ
48が備えられている。
【0032】一端に初期巻ローラ43を設けた旋回レバ
ー44はユニットベース42に回転可能に軸支され、ユ
ニットベース42の裏面に設置した旋回レバー44の軸
部分にピニオンギヤ45が固定され、このピニオンギヤ
45と噛み合って保持ローラ47で摺動可能に保持され
たラック46を初期巻シリンダ48で前後に摺動させる
ことにより初期巻ローラ43を旋回させるものである。
【0033】49は巻付が行われるチューブ2の中心で
ある巻付中心で、50は旋回レバー44の旋回中心であ
り、旋回中心50は巻付中心49に対して押し込みロー
ラ27と反対側の横方向と巻付開始点Aへの立て方向に
それぞれ偏芯している。本実施例ではこの偏芯両は横、
縦方向共にチューブ2の外径の略3分の1に設定してい
る。
【0034】また、初期巻シリンダ48の戻り状態で初
期巻ローラ43の外周がフィン1の巻付開始点Aより押
込ローラ27側の巻付外側の直線部分に接触するように
位置させてフィン1のガイドローラの機能を兼ね備えて
いる。
【0035】51は押付ローラであり、揺動軸52で軸
支された揺動レバー53に設けられ、揺動シリンダ53
でチューブ2と押付ローラ51の距離がフィン1の幅と
一致する押しつけ位置と初期巻ローラ43を旋回させた
ときに干渉しない待避位置となるよう揺動シリンダ54
により往復揺動するものである。
【0036】55はクランプローラ、56はクランプシ
リンダで、クランプローラ55は巻付けられたフィン1
の外周に沿って当接する溝を形成S、外径部はチューブ
2に当接し、クランプシリンダ56によりフィン1をチ
ューブ2に押しつけるもので、クランプローラ55で押
しつけられたフィン1とチューブ2の接触部分にレーザ
ー光を焦光させて接合するものである。
【0037】次に、上記構成によるスパイラルフィンの
固定装置の動作について説明する。フィン1は切断ユニ
ット35により面取りを形成したフィン端形状に切断さ
れて送りローラ40に挟着され、送りモータ41の回転
により押込ローラ27間に送り込まれる。一方、チュー
ブ2は先端を回転チャック25でクランプして巻付ユニ
ット29を通過している。
【0038】巻付ユニット29において、揺動レバー5
3は揺動シリンダ54により待避位置に移動し、押込ロ
ーラ27及び送りローラ40が同期して回転することに
よりフィン1の始端はチューブ2の上面を通過して延在
し、初期巻シリンダ48でラック46を前進させること
により、ラック46と噛み合っているピニオンギヤ45
を回転させ、これにより旋回レバー44に取付た初期巻
ローラ43が旋回中心50を軸芯にしてチューブ2の回
りを回転する。
【0039】旋回中心50はチューブ2の中心である巻
付中心よりフィン端方向に偏芯しているため、初期巻ロ
ーラ43はフィン1とチューブ2の接触点である巻付開
始点Aよりフィン端方向でフィン1と接触する。
【0040】旋回レバー44を回転すると初期巻ローラ
43とフィン1の接触点とチューブ2とフィン1との接
触点の2点に偶力が発生し、これがフィン1に対しての
曲げモーメントとなってフィン1はチューブ2との接触
点で曲げ加工され、チューブ2への巻付きが進行する。
フィン1のチューブ2への巻付きの進に伴い、フィン端
のチューブ2からの延在距離は減少するが、旋回中心5
0が巻付開始点Aの方向にも偏芯しているため、旋回レ
バー44の旋回角度で進行するほど初期巻ローラ43と
チューブ2の距離も減少し、フィン端を追いかける形で
回転していく。
【0041】フィン端の内周側には面取り加工が施され
ているため、内周側の端がチューブ2と接触した状態で
もフィン端の外周側には直線部が残り、この部分と初期
巻ローラ43が接触することで内周端の巻付が終了した
時でも充分な曲げモーメントが付加できる。
【0042】さらに旋回レバー44の旋回角度を進行す
ると、初期巻ローラ43とチューブ2の距離がフィン1
の幅より僅かに狭くなる位置で初期巻ローラ43がフィ
ン端から外れるよう初期巻前の直線状のフィン1のチュ
ーブ2からの延在距離を設定しているため、フィン端は
初期巻完了位置でフィン端外側が僅かにチューブ2方向
に押込まれ、フィン内周のチューブ2との接触部が充分
に密着させると共に、残った直線部を内周方向に押し込
むことになり、フィン端外周が巻付外周円からはみ出す
ことなくフィン端の初期巻が完了する。
【0043】初期巻レバー44を戻すと巻付開始点Aよ
り押込ローラ27寄りのフィン1の直線部の外側と接触
する位置に初期巻ローラ43が戻り、次いで揺動シリン
ダ54により揺動レバー53は押付位置に変位して押し
つけローラ51はチューブとの距離がフィン1幅となる
位置で保持される。
【0044】次に、押込ローラ27でフィンを押込むと
初期巻ローラ43とチューブの巻付開始点A及び押しつ
けローラ51の3点での偶力が発生し、初期巻と同様な
曲げモーメントとなりフィン1が押込まれた量だけチュ
ーブ2に巻付いていく。
【0045】フィン端がクランプローラ55の位置に達
するとクランプシリンダ56によりクランプローラ55
でフィン端外周を内周に押付け、チューブ2にフィン1
の内周を密着させ、多関節ロボット33で保持したレー
ザー出射鏡筒32から照射されるレーザー光の焦点34
が位置するよう多関節ロボット33を駆動してフィン端
の密着部から所定の長さをチューブ2外周の曲面に沿っ
て移動させ、所定長さの接合部を形成し、フィン1の始
端がチューブ2に固定される。
【0046】この状態から回転チャック25を回転する
とチューブ2が回転し、チューブ2に固定されたフィン
1の始端からフィン1の巻取りが行われる。これと同期
して押込ローラ27でフィン1を押込むことにより巻付
は容易に行われる。さらに、回転チャック25の回転角
度に対応させてテーブル24をスライドレール24に沿
って一定量走行させることにより、チューブ2には一定
間隔の螺旋状スパイラルフィンが連続して形成されてい
く。
【0047】必要量のスパイラルフィンが形成された
ら、再度クランプローラ55でフィン外周を押付け、フ
ィン始端の固定と同様に、フィン1とチューブ2との接
触部にレーザー光の焦点34が位置するよ多関節ロボッ
トを駆動してレーザー溶接を行い、フィン1をチューブ
に仮固定する。
【0048】この仮固定と同時に、パンチシリンダ36
で切断パンチ37をダイ38に押込み、連続したフィン
1を前述のフィン端形状に切断することにより、巻付内
周側に面取を有したフィン終端が形成される。
【0049】送りモータ41を停止したまま巻付を進め
ることにより切断ユニット29に次の製品に使用するフ
ィンの始端を残したままフィン1はチューブ2に巻付け
られ、フィン終端は始端と同一の形状で巻付を完了す
る。
【0050】さらに回転チャック25を回転すると終端
がフィンクランプ55位置まで到達し、クランプローラ
55でフィン外周を押付けてチューブに密着される。こ
の動作において、フィン1の終端が押付ローラ51に到
達するまでは密着状態で巻付られたフィン1が緩むこと
はないが、フィン終端が押付ローラ51を通過するとフ
ィンクランプ55で押付けられるまでの短時間ではある
が密着保持の機能がなくなり、緩みを発生するが、フィ
ン1は既にチューブ2と仮固定されており、終端までの
巻付長さは非常に短いため、この部分で若干の緩みを生
じても全体の密着性能に対しては何等問題のない量であ
る。
【0051】フィン1の終端の内周に対しても始端と同
様なレーザー光の照射によるレーザー溶接が施されてフ
ィン1はチューブ2に固定される。
【0052】尚、本発明のスパイラルフィンの固定装置
は多関節ロボット33でレーザー光の照射位置を制御し
ており、レーザー溶接は短時間で完了できるため巻付動
作中に任意の部分にレーザー光を照射して部分固定する
ことも可能である。
【0053】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によるスパイラルフィンの固定装置は、連続したフィ
ン材を挟着して回転する一対の押込ローラと、チューブ
より押込ローラ側でフィンの直線部の巻付外側を保持す
る初期巻ローラと、押込ローラと対向してチューブ外周
を揺動可能に軸支した巻付ローラと、巻付けられたフィ
ンをチューブに加圧する加圧ローラと、レーザー発振機
からのレーザー光を照射するレーザー出射鏡筒とを備
え、押込ローラでチューブより延在したフィン端を初期
巻ローラでチューブに巻付け、押込ローラと押付ローラ
によりチューブへのフィン巻付を進行させ、フィン端を
クランプローラでチューブに加圧した状態でフィンとチ
ューブの接触部にレーザー光を照射してフィンとチュー
ブを溶融接合するものであるから、あらたな部品を必要
とせずに強固なフィン固定を可能とすると共に、巻付が
終了した状態のままでフィン端をクランプローラで加圧
してチューブに密着させ、フィンとチューブの接触部に
レーザー光を照射して固定するため、フィンの緩みを来
さず、熱交換性能の高いスパイラルフィンチューブ型の
伝熱チューブが製造できる。
【0054】また、レーザー発振機からのレーザー光を
レーザー出射鏡筒に光ファイバーで導くと共に、レーザ
ー出射鏡筒を保持する多関節ロボットを備え、出射鏡筒
から照射されたレーザー光をフィンとチューブの接触部
のチューブ円周方向に沿って焦光させてフィンとチュー
ブを接合するものであるから、フィン巻付開始及び終了
状態でクランプローラでフィンをチューブに加圧してチ
ューブを回転させずにフィン端付近のフィンとチューブ
の接触部をその円周方向に沿った曲線部分を常にレーザ
ー光の焦点に合わせた状態で、かつ、最適な照射角度を
確保しつつ溶接することができ、必要な強度に応じた溶
接長さを確保することができるためより強固な固定が可
能となる。
【0055】また、連続したフィン材をフィン終端と始
端とに分割切断する切断パンチを備え、フィン終端及び
フィン始端形状をフィンのチューブとの接触方向にフィ
ン幅の略半分の面取を形成するパンチ形状としたもので
あるから、押込ローラでフィンをチューブより延在さ
せ、初期巻及び終端巻取でのフィン変形を生じることな
くフィン内周をすべてチューブに接触させることが可能
となり、巻付装置に初期巻機能を内蔵でき、移載工程を
不要とした生産性の高い固定装置を提供できる。
【0056】さらに、初期巻ローラの旋回軸芯をチュー
ブの軸芯より押込ローラと反対方向で、かつ、フィンの
巻付開始位置方向に偏芯させ、初期巻ローラの戻り位置
をチューブより押込ローラ側でフィンの直線部の巻付外
側に接触させ、フィンのガイドローラとしても兼用して
なるものであるから、確実な初期巻を行うと共に戻り位
置では巻付加工でのフィンのガイドローラとして機能で
き、簡略な構造とすることで巻付装置への内蔵をより容
易にするものである。
【0057】また、フィンの湯文止めのための両端固定
以外にもスパイラル状のフィンの任意の部分を部分接合
することも可能であるため、複雑な形状に成形するとき
のフィンの緩み止めの手段としても適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例によるスパイラルフィン固定
装置全体の斜視図
【図2】同実施例による巻付ユニットの構成を示す平面
【図3】同実施例による初期巻の動作図
【図4】同実施例によるレーザー溶接によるフィン始端
の固定状況を示す斜視図
【図5】同実施例によるレーザー溶接によるフィン終端
の固定状況を示す斜視図
【図6】同実施例によるフィンの切断状況を示す斜視図
【図7】従来例の高周波抵抗溶接による固定方法の斜視
【図8】従来例のフィンかしめを用いた固定方法の斜視
【図9】従来例の別部品を用いた固定方法の斜視図
【図10】従来例の初期巻装置の斜視図
【図11】従来例の初期巻装置によるフィン端形状を示
す斜視図
【符号の説明】
1 フィン 2 チューブ 27 押込ローラ 30 レーザー発振機 31 光ファイバ 32 レーザー出射鏡筒 33 多関節ロボット 37 切断パンチ 43 初期巻ローラ 49 巻付中心 50 旋回中心 51 押付ローラ 55 フィンクランプ A 巻付開始点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続したフィン材を挟着して回転する一
    対の押込ローラと、チューブより押込ローラ側でフィン
    の直線部の巻付外側を保持する初期巻ローラと、押込ロ
    ーラと対向してチューブ外周を揺動可能に軸支した押付
    ローラと、巻付けられたフィンをチューブに加圧するフ
    ィンクランプと、レーザー発振機からのレーザー光を照
    射するレーザー出射鏡筒とを備え、押込ローラでチュー
    ブより延在したフィン端を初期巻ローラでチューブに巻
    付け、押込ローラと押付ローラによりチューブへのフィ
    ンの巻付を進行させ、フィン端をクランプローラでチュ
    ーブに加圧した状態でフィンとチューブの接触部にレー
    ザー光を照射してフィンとチューブを接合するスパイラ
    ルフィンの固定装置。
  2. 【請求項2】 レーザー発振機からのレーザー光をレー
    ザー出射鏡筒に光ファイバで導くと共に、レーザー出射
    鏡筒を保持する多関節ロボットを備え、出射鏡筒から照
    射されたレーザー光をフィンとチューブの接触部のチュ
    ーブ円周方向に沿って焦光させてフィンとチューブを接
    合する請求項1記載のスパイラルフィンの固定装置。
  3. 【請求項3】 連続したフィン材をフィン終端と始端と
    に分割切断する切断パンチを備え、フィン終端及びフィ
    ン始端形状をフィンのチューブとの接触方向にフィン幅
    の略半分の面取を形成するパンチ形状とした請求項1ま
    たは請求項2記載のスパイラルフィンの固定装置。
  4. 【請求項4】 初期巻ローラの旋回中心を巻付中心より
    押込ローラと反対方向で、かつ、フィンの巻付開始点方
    向に偏芯させ、初期巻ローラの戻り位置をチューブより
    押込ローラ側でフィンの直線部の巻付外側に接触させ、
    フィンのガイドローラと兼用してなる請求項1から請求
    項3のいずれかに記載のスパイラルフィンの固定装置。
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