JPH10166418A - 木目模様を有する合成樹脂成形品の製造方法、及び該製造方法に使用される賦形金型 - Google Patents

木目模様を有する合成樹脂成形品の製造方法、及び該製造方法に使用される賦形金型

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JPH10166418A
JPH10166418A JP8332337A JP33233796A JPH10166418A JP H10166418 A JPH10166418 A JP H10166418A JP 8332337 A JP8332337 A JP 8332337A JP 33233796 A JP33233796 A JP 33233796A JP H10166418 A JPH10166418 A JP H10166418A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木目模様を現出させ得る合成樹脂成形品の製
造方法を構築するための賦形金型を提供すること、及び
該賦形金型を使用した木目模様を有する合成樹脂成形品
の製造方法を提供すること。 【解決手段】 熱溶融させた熱可塑性樹脂の流れを変化
させるべく内部に障害物9を設けた賦形金型4を使用し
て製造する、木目模様を有する合成樹脂成形品の製造方
法であって、前記障害物9は、前記熱可塑性樹脂の流れ
方向と直交して回転するリング6の内壁6aに突設した
複数の突起9であるところに構成特徴を有する、木目模
様を有する合成樹脂成形品の製造方法であり、前記賦形
金型4は、該賦形金型部4に、その内壁4aに複数の突
起9が突設され前記熱可塑性樹脂の流れ方向と直交して
回転するリング6を、備えたところに構成特徴を有する
賦形金型4である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木目模様を有する
合成樹脂成形品の製造方法及び該製造方法に使用される
賦形金型に関するものであり、特には、熱溶融させた熱
可塑性樹脂の流れを変化させるべく内部に障害物を設け
た賦形金型を使用して木目模様を有する合成樹脂成形品
を製造する製造方法と前記賦形金型に関し、前記障害物
が、前記溶融熱可塑性樹脂の流れ方向と直交して回転す
るリングの内壁に突設した複数の突起であるところに構
成特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる合成樹脂成形品の製造方法
としては、特公昭53−30744号公報、特公昭57
−60138号公報、及び特開昭58−67421号公
報に夫々記載の製造方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
53−30744号公報、及び特公昭57−60138
号公報に記載の製造方法にあっては、発泡剤を含む溶融
熱可塑性合成樹脂を複数の小孔から押し出し、表面に形
成された樹脂線条を前記合成樹脂が溶融している間に融
着するから、直線的な柾目模様若しくは単調な往復模様
しか出現できず、加えて、特公昭53−30744号公
報記載の製造方法には、金型の保持が難しく金型自体が
破損し易いという問題点が、そして特公昭57−601
38号公報記載の製造方法には、金型の穴の部分が流動
抵抗となって材料が穴の部分を避けて通るため、柾目模
様を確実に出現できないという問題があった。また、特
開昭58−67421号公報記載の製造方法にあって
は、材料を適度に発泡膨張せしめる主金型と、材料表面
を波形又は部分的同心円状断面に形成する中間金型と、
波形又は部分的同心形形成部を板目模様に圧縮冷却する
冷却金型とからなる3種類の賦形金型が必要であった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑み鋭意開発さ
れたものであって、その解決すべき課題は、従来の木目
模様を有する合成樹脂製品の製造方法が具有する上述し
た問題点を解消することである。
【0005】そして、その目的とするところは、熱溶融
させた熱可塑性樹脂の流れを変化させるべく内部に障害
物を設けた賦形金型を使用して木目模様を出現させる合
成樹脂成形品の製造方法を提供することと、該製造方法
に使用するための賦形金型を提供することであり、前記
障害物が、溶融せしめた熱可塑性樹脂の流れ方向と直交
して回転するリングの内壁に突設した複数の突起である
ところに構成特徴を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、特には、内壁に障
害物を突設したリングを賦形金型の中間部に備え、該リ
ングを熱可塑性樹脂の流れ方向と直交して回転すること
によって、樹脂表面の渦巻状模様を一定方向の流れ柾目
模様に安定して変化できることを見い出し、本発明を完
成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の採った手段の要旨とす
るところは、叙上の特許請求の範囲の欄に記載の通りで
ある。
【0008】請求項1〜3の発明によれば、熱可塑性樹
脂の流れ方向と直交して回転するリングの内壁に突設し
た複数の突起(障害物)により、熱溶融させた熱可塑性
樹脂の流れに差を生じさせることができ、これにより、
樹脂表面の渦巻状模様を一定方向の流れ柾目模様に安定
して変化させることができ、綺麗な木目模様を有する合
成樹脂成形品を廉価に製造できる。
【0009】請求項4〜6の発明によれば、その内壁に
複数の突起が突設され前記熱可塑性樹脂の流れ方向と直
交して回転するリングが備えられているから、熱溶融さ
せた熱可塑性樹脂の流れに差を生じさせることができ、
これにより、樹脂表面の渦巻状模様を一定方向の流れ柾
目模様に安定して変化させることができる。すなわち、
木目模様を有する合成樹脂成形品を製造するための賦形
金型として、使用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の木目模様を有する
合成樹脂成形品の製造方法を図面に基づいて詳細に説明
する。
【0011】本発明に係る製造方法を実施するにあた
り、ベースとして使用される熱可塑性合成樹脂として
は、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン
樹脂、ポリスチレン樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂等
が例示でき、また、質感を高めるために木粉等を配合し
た流動特性の低い熱可塑性合成樹脂となし使用すること
もできる。さらに、これら樹脂に、白色、茶色、オレン
ジ色、黄色等の顔料や滑剤、発泡剤、難燃剤等の添加物
を適宜配合し混練してなるものを出発材料として使用し
ても構わない。
【0012】図1は、木目模様を有する合成樹脂成形品
を製造するために使用する押出成形機の要部を示す断面
正面図であり、図2は図1の押出成形機に備えた賦形金
型4に内蔵されているリング6の概略斜視図である。図
3は、樹脂表面の模様変化の理解を容易とするため、突
起と模様の関係を模式的に示した模式図である。図4
(a)乃至(c)は、最終樹脂成形品の表面に現出する
模様を例示的に示す平面図である。
【0013】図において、1は押出成形機、2は押出成
形機に備えられ出発材料たる2種以上の熱可塑性合成樹
脂を混和しつつ押し出すスクリュー、3は押出成形機に
備えられ図示しないヒーターによって高温に保持される
シリンダー、4は前記押出成形機に一端が連結された賦
形金型であり、該賦形金型の他端には、前記シリンダー
3内で混和溶融せしめた前記熱可塑性合成樹脂を押し出
しつつ所望する形状に成形すべく口金部5が設けられて
いる。そして、前記賦形金型4の中央部には、この賦形
金型4の外部に配置されたモーター7の駆動力により歯
車8を介して前記熱可塑性樹脂の流れ方向と直交して回
転動するリング6が備えられている。
【0014】前記リング6は、内壁6aには径方向の突
起(障害物)9が等ピッチ間隔で設けられておりかつそ
の外壁6bには前記歯車8の歯と噛合可能な歯6cが設
けられている。そして、前記突起9によって、前記シリ
ンダー3から押し出されてくる熱可塑性合成樹脂の流動
状態に差を生じさせ、樹脂表面の渦巻状模様を一定方向
のはっきりとした柾目模様に変化させることができるよ
う、前記賦形金型4の中央部に装着される。
【0015】ところで、互いに隣接する突起(障害物)
9間の間隔が0.5mmよりも狭いと、突起(障害物)
間に生じる流動抵抗が大きくなるため、押出成形開始の
初期の間は、溶融樹脂が突起(障害物)9間を流れては
っきりとした柾目模様を現出するものの、次第に、溶融
樹脂は突起(障害物)9間の抵抗を避けて賦形金型4の
中央付近を流れるようになるゆえ、所望するはっきりと
した柾目模様を現出させることができない。また、突起
(障害物)9間の間隔が5.0mmよりも広いと、渦巻
状の模様を同じ間隔を持った山形の形状に変化できるも
のの、はっきりとした柾目模様を現出させることができ
ない。隣接する突起(障害物)9間の間隔は、0.5〜
5.0mmの範囲内であることが好ましく、2.0〜
5.0mmの範囲内であるとさらに好適である。
【0016】一方、突起(障害物)9の高さが5.0m
mよりも高いと、この突起(障害物)9の形状が細長と
なつてその強度が弱くなるゆえ折れ易くなることに加え
て、突起(障害物)9が例えば横搖れする等ゆえに安定
した柾目模様を現出させることができない。また、突起
(障害物)9の高さが0.3mmよりも低いと、溶融樹
脂の流れに変化を与えることができないゆえ、はっきり
とした柾目模様を現出させることができない。突起(障
害物)9の高さは、0.3〜5.0mmの範囲内である
ことが好ましく、1.0〜2.5mmの範囲内であると
さらに好適である。
【0017】前記口金部5には所望する形状に成形する
ための開口部5aが設けられており、該開口部5aを介
して溶融樹脂を吐出させ冷却して固形化せしめるように
なっている。
【0018】かかる装置を使用して実施される本発明の
製造方法は、つぎの通りである。まず、模造樹脂成形品
の原料となす互いに異なる色彩に着色された2種類以上
の熱可塑性樹脂の混合物は、押出成形機1に備えられた
スクリュー2て混和され、シリンダー3に搬送される。
このシリンダー3は図示しないヒーターによって高温に
保持されており、スクリュー2の回転作用が加わるた
め、前記熱可塑性樹脂の混合物は加熱されて溶融し渦巻
状の模様が現出する。そして、そのままの状態で賦形金
型4に向けて移動する。
【0019】一方、賦形金型4の中央部には、その内壁
に前記溶融樹脂の流動状態に差を生じさせ得る突起9を
突設したリング6が備えられており、かつこのリング6
は、当該溶融樹脂の流れ方向と直交して回転するため、
樹脂表面の渦巻状模様を一定方向の流れ柾目模様に変化
され、その状態のままで口金部5を介して吐出冷却され
て固形化される。すなわち、口金部5には所望する形状
に成形するための開口部5aが設けられているから、例
えば板状であってかつその表面に図4(a)若しくは図
4(b)に示すような柾目模様を有する樹脂成形製品が
製造できる。
【0020】
【実施例】本発明の、柾目模様を有する合成樹脂成形品
の製造方法を具体化した実施例に基づいてさらに詳細に
説明する。
【0021】模造樹脂成形品の原料となす熱可塑性樹脂
は、ポリ塩化ビニル100重量部と、木粉100重量
部と、無機系白色顔料である、「Plaston Supra White
A-1851」と、滑剤である、「ステアリン酸」4重量部
と、からなる混合物を加熱溶融して混練後、顆粒化した
ペレットと、前記と同一の配合割合であって前記無
機系白色顔料に替えてオレンジの顔料である、「Plasto
n Supra Orange A-5404」と「PMP 1475 エロー」との混合
物を配合したペレットと、前記と同一の配合割合で
あって前記無機系白色顔料に替えて黄色の顔料である
「PMP 1475 エロー」を配合したペレットと、前記と同
一の配合割合であって前記無機系白色顔料に替えて茶色
の顔料である、「PMP 1475」と「Plaston Supra Brown
DA-0688」と「Plaston Supra black A-3965」との混合
物を配合したペレットとを、:::=90:2
5:40:15の割合となるように混合したものであ
る。なお、前記「Plaston Supra」系の各顔料はいずれ
も大日本インキ化学工業株式会社製であり、前記「PMP
1475 エロー」は大日精化工業株式会社製である。これらの
顔料の種類や色彩、あるいは配合割合等を限定するもの
ではなく、本発明における使用目的に合致するものであ
ればなんでもよく、適宜自在に設計変更可能である。
【0022】つぎに、押出機としては、シリンダー径が
40mm、L/Dが22、シリンダー圧縮比が2.5で
ある単軸押出機を用い、その先端には叙上の賦形金型4
(図1)が装着され、賦形金型4には成形品の形状を板
状にすることができる開口部5aを有する口金部5が備
えられている。また、賦形金型4の中央部には、内壁6
aの全面に軸線方向に3.0mmのピッチ間隔で1.5
mmの高さで突設させた突起9を有する内径が40mm
のリング6が設けられ、該リング6は、賦形金型の外部
に配置されたモーター7により歯車8を介して毎分0.
2回転の割合で、溶融樹脂の流れと直交する方向に回転
動作するようになっている。なお、前記スクリュー2の
回転数は毎分12回転であり、シリンダー3は140℃
に保持されており、ダイ1とダイ2の温度は、夫々15
0℃と160℃に設定した。
【0023】かかる条件下で押出成形した成形品は、図
4(a)に示すような、オレンジ色を基調にして押出方
向に対してやや斜めに柾目模様が連続して現出する平板
となり、自然感あふれた柾目模様を有する合成木材とな
った。
【0024】ところで、本発明を実施する場合におい
て、最終製品たる成形品の断面形状が円形であるとか楕
円形であるとか方形であるとか等、その全体の外観形状
や、表面上に現出する柾目模様の間隔などを限定するも
のではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で適宜設
計変更可能である。
【0025】また、上述した通り、ベースとして使用さ
れる熱可塑性合成樹脂をポリ塩化ビニル樹脂に限定する
ものではなく、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポ
リスチレン樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂等を使用す
ることができる。さらに、これら樹脂に、白色、茶色、
オレンジ色、黄色等の顔料や滑剤のほか、発泡剤、難燃
剤等の添加物を適宜配合してなるペレット等を出発材料
として使用しても構わない。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の賦形金型に
よれば、原料材料となる熱可塑性合成樹脂の具有する流
動を問わず例えば木粉や米ぬか等を含有させた熱可塑性
合成樹脂であっても、安定して綺麗な流れ柾目模様を具
備する合成樹脂成形品を形成することのできる木目模様
を有する樹脂成形製品の製造方法が構築できる。
【0027】そして、この木目模様を有する樹脂成形製
品の製造方法は、原料材料となる熱可塑性合成樹脂の具
有する流動を問わず、例えば木粉や米ぬか等を含有させ
た熱可塑性合成樹脂であっても、安定して綺麗な流れ柾
目模様を具備する合成樹脂成形品を形成することができ
るため、質感に優れるとともに見た目にも自然感に満ち
溢れた合成木材を安価に製造することができ、天然資源
である木材の代替え品として、家具や内装壁材等として
広く活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、木目模様を有する合成樹脂成形品を製
造するために使用する押出成形機の要部を示す断面正面
図である。
【図2】図2は図1の押出成形機に備えた賦形金型4に
内蔵されているリング6の概略斜視図である。
【図3】図3は、樹脂表面の模様変化の理解を容易とす
るため、突起と模様の関係を模式的に示した模式図であ
る。
【図4】 図4(a)乃至(c)は、最終樹脂成形品の
表面に現出する模様を例示的に示す平面図である。
【符号の説明】
1…押出成形機 2…スクリュー 3…シリンダー 4…賦形金型 5…口金部 5a…開口部 6…リング 6a…内壁 6b…外壁 6c…歯 7…モーター 8…歯車 9…突起(障害物) 10…合成樹脂成形品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱溶融させた熱可塑性樹脂の流れを変化
    させるべく内部に障害物を設けた賦形金型を使用して製
    造する、木目模様を有する合成樹脂成形品の製造方法で
    あって、 前記障害物は、前記熱可塑性樹脂の流れ方向と直交して
    回転するリングの内壁に突設した複数の突起であること
    を特徴とする、木目模様を有する合成樹脂成形品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の突起のピッチ幅が、0.5m
    mから5.0mmの範囲であることを特徴とする請求項
    1記載の、木目模様を有する合成樹脂成形品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記複数の突起の高さが、0.3mmか
    ら5.0mmの範囲であることを特徴とする請求項1又
    は2記載の、木目模様を有する合成樹脂成形品の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 熱溶融させた熱可塑性樹脂の流れを変化
    させることによって木目模様を有する合成樹脂成形品を
    製造するために使用される賦形金型であって、 該賦形金型部に、その内壁に複数の突起が突設され前記
    熱可塑性樹脂の流れ方向と直交して回転するリングが備
    えられていることを特徴とする賦形金型。
  5. 【請求項5】 前記複数の突起のピッチ幅が、0.5m
    mから5.0mmの範囲であることを特徴とする請求項
    4記載の賦形金型。
  6. 【請求項6】 前記複数の突起の高さが、0.3mmか
    ら5.0mmの範囲であることを特徴とする請求項4又
    は5記載の賦形金型。
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