JPH10166434A - 複合ブロー成形品及び成形法 - Google Patents

複合ブロー成形品及び成形法

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JPH10166434A
JPH10166434A JP33690696A JP33690696A JPH10166434A JP H10166434 A JPH10166434 A JP H10166434A JP 33690696 A JP33690696 A JP 33690696A JP 33690696 A JP33690696 A JP 33690696A JP H10166434 A JPH10166434 A JP H10166434A
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JP
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mold
resin
thermosetting resin
thermoplastic resin
temperature
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JP33690696A
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English (en)
Inventor
Kazuharu Yasuda
和治 安田
Fumiyoshi Takano
文好 高野
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観が良好で立体形状を有する熱可塑性樹脂
と熱硬化性樹脂との両機能を生かした複合ブロー成形品
を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂の表面に、金型賦型面を正
確に転写したほぼ均一肉厚の熱硬化性樹脂が強固に密着
した複合中空成形品とその製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂と熱
可塑性樹脂との複合成形法に関する。更に詳しくは、熱
可塑性樹脂の表面に、金型賦型面を正確に転写した熱硬
化性樹脂が強固に密着した外観良好な複合中空成形品と
該中空品を得るための複合ブロー成形法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂は、その成形性の良
さから各分野で広く利用されているが、その表面硬度、
耐熱性、耐化学薬品性、耐炎性、耐摩耗性等が不足して
いるために、利用拡大上の障害になっていた。一方、熱
硬化性樹脂は、上記諸性質は熱可塑性樹脂に勝るが成形
性、賦形性に乏しい。そこでこれらの樹脂を一体化する
事によって、互いの長所を生かした成形品を得る事が望
まれている。そこで熱可塑性樹脂のブロー成形による天
板などは表面の硬度、耐薬品性等を付与するためにブロ
ー成形品を作成した後に接着剤等を用いてオモテ面にす
でに硬化したメラミン樹脂板等を張っている。
【0003】また、木材製の化粧板を作成するには、一
般に該板の上に未硬化の熱硬化性樹脂を塗布した後に加
熱や紫外線により硬化させたり、未硬化の熱硬化性樹脂
を含む含浸紙を上面においた後に加熱プレスして複合化
する方法などがある。
【0004】また、射出成形においては、特公平7−5
5513公報において射出成形金型内にて未硬化の熱硬
化性樹脂と熱硬化性樹脂の複合成形法が記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】数種の熱可塑性樹脂材
料を積層する多層ブロー成形は、それぞれの材料の特性
を生かした方法として広く利用されているが、熱可塑性
樹脂の特性には限界があり、更に高度な耐薬品性、表面
硬度、耐熱性を有する熱硬化性樹脂との複合化が望まれ
ている。しかしながら、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂
は、一般には相溶性がなく単に熱融着させるだけでは充
分な密着強度を得ることは困難である。また複数の熱可
塑性樹脂は、異なるシリンダーにて可塑化し、パリソン
と呼ばれる管状の樹脂体を形成時に多層化出来るが、熱
硬化性樹脂は加熱により、硬化するため所望の最終形状
に賦形した後に加熱硬化する必要がある。
【0006】また、熱可塑性樹脂をブロー成形した後に
硬化した熱硬化性樹脂板等を接着剤等を介して張り合わ
せる方法は、製造工数が増え手間がかかるといった問題
や、ほぼ平面形状の部分しか複合化できないといった制
限がある。
【0007】一方、木材と熱硬化性樹脂の紫外線を用い
る複合化法は、紫外線硬化の設備が高価であったり、手
間がかかるといった問題ある。また加熱プレスによる複
合法では、一般に軟化温度の低い熱可塑性樹脂との複合
法には利用困難である。
【0008】更に射出成形による金型内での複合化で
は、溶融樹脂を、成形品の大きさに比べて小さなゲート
と呼ばれる部分から金型内に射出充填する。この時、特
にゲート付近では、溶融樹脂は高速で金型内に挿入され
る。このため金型内に予め塗布しておいた未硬化の熱硬
化性樹脂が流れ出したり、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸
しておいた基材にしわがよるといった問題が生じてい
た。また射出成形で作成困難な中空成形品や、大型天板
形状では、当然のことながら本発明で作成される成形品
を得ることは出来ない。
【0009】更に通常のブロー成形では射出成形のよう
にあまり金型を高温に温度調節しないため、単に射出成
形で用いた方法(特公平7−55513)をブロー成形
に適用しただけでは、加熱時間が非常に長くかかったり
して、成形サイクルが伸び、実施困難と考えられてい
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、熱可塑
性樹脂の表面に、金型賦型面を正確に転写したほぼ均一
肉厚の熱硬化性樹脂が強固に密着した複合中空成形品と
該成形品を得るためのブロー成形法を提供することにあ
る。これによって、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂のそれ
ぞれの特長を生かした複合成形品を簡便に作成できる。
【0011】以下に本発明を具体的に説明する。
【0012】本発明の複合成形品の製造に際して、まず
未硬化の熱硬化性樹脂或いはその混合物を、金型内の所
望の位置に存在せしめる。
【0013】未硬化の熱硬化性樹脂の存在形態として
は、該熱硬化性樹脂或いは混合物をフイルム、布、延伸
性のある材料等の基材に塗布したり含浸したものを、金
型内に挿入する。基材は、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂
とを複合化した後、取り去っても良いし、複合化後その
まま使用しても良い。基材としては特に制限はないが、
三次元形状の複合成形品を得るためには、延伸性を有す
るものが好ましく、更に好ましくは軟化した熱可塑性樹
脂と接触する時に破壊せず、かつゴム状弾性を有するも
のが望ましい。
【0014】また、別の未硬化の熱硬化性樹脂の存在形
態としては、未硬化の熱硬化性樹脂或いはその混合物を
直接金型賦形面に塗布しておいても良い。塗布法として
は、はけ塗りでもスプレーガンによる塗布でも構わな
い。直接金型賦形面に塗布した場合、基材を用いる方法
に比べ、より複雑な形状の成形品作成が可能となる。ま
た塗布する場合は、塗布時から熱可塑性樹脂と複合化す
る間に、重力によって移動しないような粘度に調整する
ことが望ましい。更に好ましくは、塗布後に固形物とし
て金型に付着するもの、例えば熱硬化性樹脂のプレポリ
マー等を溶剤に溶かし塗布後に溶剤を揮発させることが
望ましい。
【0015】更に、密着性の悪い熱可塑性樹脂と熱硬化
性樹脂を複合化する場合には、未硬化の熱硬化性樹脂に
反応性モノマーを添加したり、未硬化の熱硬化性樹脂を
金型に塗布した上に接着剤や熱硬化型接着剤を更に塗布
してもよいし、同様に未硬化の熱硬化性樹脂を基材に塗
布した場合も更に接着剤又は熱硬化型接着剤を塗布して
もよいし、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した基材に接着
剤や熱硬化型接着剤を塗布してもよい。
【0016】次に、ブロー成形機によりパリソンと呼ば
れる軟化した管状の熱可塑性樹脂体を解放した金型の間
に押し出しそれを挟み込むように金型を閉じ、圧縮空気
を送り込んでパリソンを金型に押しつける。それと同時
に熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを一体、複合化する。
この時、軟化した熱可塑性樹脂は、ほぼ均一に膨らみ金
型に接触するため、金型に塗布されていた未硬化の熱硬
化性樹脂に対して射出成形法で大きく影響するようなせ
ん断力が発生しない。すなわち、射出成形で問題となる
複合時における未硬化の熱硬化性樹脂の流れが起きにく
い。また未硬化の熱硬化性樹脂を基材に含浸或いは塗布
して挿入しておいた場合も、平面形状で有れば、しわの
発生、流れの問題も起きない。更に三次元形状を有する
複合成形品の作成においても基材に延伸性、更に好まし
くはゴム弾性を有するものを用いれば容易に良品が複合
できる。
【0017】熱硬化性樹脂を硬化させるには、硬化温度
以上に金型温度を設定する必要がある。該熱硬化性樹脂
は熱可塑性樹脂との複合化の前に硬化させても良いが、
満足できる密着強度を得る為、更に三次元形状を有する
複合成形品を得るためには、熱可塑性樹脂と複合化し、
金型に圧縮空気によって賦型しながら、熱硬化性樹脂を
硬化させることが望ましい。
【0018】ここで昇温前の金型温度は、昇温が容易で
かつ熱可塑性樹脂が固化できる温度に、温調水等を冷媒
を用いた温調機で制御しておくことが、本発明を達成
し、実用的なものにするのには好ましい。具体的には、
金型を急加熱する前の金型温度を摂氏表示(℃)で熱硬
化性樹脂を硬化させる時の金型温度の3分の1以上に温
度制御しておくことが望ましい。
【0019】熱硬化性樹脂を硬化させる金型温度制御の
一つの方法としては、金型表面温度を該熱硬化性樹脂の
硬化温度以上でかつ成形する熱可塑性樹脂の固化温度以
下に設定しても良い。しかしながら一般に熱可塑性樹脂
の固化温度の多くは熱硬化性樹脂が速やかに架橋・硬化
する温度よりも低いために極めて限られた組み合わせの
材料しかこの方法では複合化出来ない。
【0020】そこで熱硬化性樹脂を硬化させる金型温度
制御の好ましい方法として、熱硬化性樹脂の硬化時に
は、熱可塑性樹脂を金型に賦型しながら、金型表面温度
を熱硬化性樹脂の硬化温度以上に加熱し、熱硬化性樹脂
の硬化後に熱可塑性樹脂を冷却固化するように金型温度
を下げる方法が考えられる。このように金型温度を成形
品を作成する1サイクル中に昇温、冷却するには、金型
内に導入する加熱媒体によるもの、電熱によるもの、赤
外線加熱によるものレーザー光によるもの等があるが、
特に金型を急加熱、急冷却する効果的な方法として高周
波誘導による金型加熱があげられる。
【0021】金型の加熱は、金型全体を加熱しても良い
が、熱効率の点から熱硬化性樹脂が接触する金型キャビ
ティ面を選択的に加熱しても良い。また、熱硬化性樹脂
を成形品の特定部分に複合化する場合は、該部分のみを
選択的に加熱しても良い。更に高周波誘導加熱等によっ
て金型を昇温する時には、通常の金型温調による金型冷
却を停止させることが急速な金型加熱にはより効果的で
ある。高周波誘導加熱によるブロー成形金型加熱法の詳
細な説明については、特開昭57−36610公報に開
示されている。
【0022】熱可塑性樹脂は、該材料の軟化温度或いは
融点以下に設定させた金型によって、冷却固化され、賦
形される。金型の冷却は、通常の温調水を用いて金型を
冷却しても良いし、特に冷却効率の良いチラー水や、特
殊な冷却媒体を用いても良い。
【0023】更に、温調水は、金型冷却時と金型急加熱
前の温度設定のためには、異なる温度の冷却媒体を切り
替えて用いても良い。具体的な一例を示せば、まず金型
温度を、温水を用いて70℃に設定しておき、熱硬化性
樹脂を金型表面に塗布、熱可塑性樹脂のパリソンを開放
した金型間に下げ、型締め後、圧縮空気を注入し、熱可
塑性樹脂を金型内面に押しつけると同時に、熱硬化性樹
脂と一体化、温調水を止め、直ちに高周波誘導加熱にて
金型温度を140℃まで急加熱、3分間140±5℃に
保持し、0℃のチラー水にて金型温度を50℃まで急冷
却、型開きと同時にチラー水を止め別系統の温調機から
90℃の温調水を循環させ、型開き、製品取り出し中に
型温を70℃に設定する。以後、上記操作を繰り返す。
【0024】また、本発明の複合中空成形品は、熱硬化
性樹脂と熱可塑性樹脂が強固に複合したものを提供する
ことにもある。ここで強固に密着とは、表面に被覆した
熱硬化性樹脂層に幅1mm間隔で縦、横11本づつの切
り込みを入れ、セロテープで表面層を剥がすクロスカッ
ト・剥離テストにおいて、表面の熱硬化性樹脂層の剥離
が無いことである。更に本発明の成形品は、複合部分が
複雑な三次元形状であっても、表面に熱硬化性樹脂層が
ほぼ均一に複合化したものも提供できる。ここで言うほ
ぼ均一との好ましい状態は、熱可塑性樹脂の表面に被覆
している熱硬化性樹脂層の90%以上の領域において、
熱硬化性樹脂層の肉厚変動が、平均肉厚の±50%以内
であることである。
【0025】本発明で言う熱硬化性樹脂とは、充分に高
い温度まで加熱した時、架橋・硬化する樹脂を総称する
物である。架橋は、自然に行われるもの、架橋のために
硬化剤又は触媒を含むものを含み、通常熱可塑性樹脂と
言われる樹脂であっても、過酸化物等の触媒により架橋
するものであっても、本発明に含まれる。本発明に好適
な熱硬化性樹脂の例を挙げれば、フェノール樹脂(P
F)、アミノ樹脂(例えば、ユリア樹脂(UF)、メラ
ミン樹脂(MF)、ベンゾグアミン樹脂)等のホルムア
ルデヒド系樹脂。また、ジアリルフタレート(アリル樹
脂)(DAP)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、エ
ポキシ樹脂(EP)、熱硬化性ポリウレタン(PU
R)、シリコーン(SI)等であり、常温で固体状のプ
レポリマーが存在するものが、特に望ましい。これらの
樹脂は、必要であれば、触媒や増量剤、ガラス繊維、マ
イカ、炭酸カルシュウム等の補強剤を含んでも良い。
【0026】又、冷却・固化後の金型面からの離型を容
易にするために外部離型剤を用いてもよいが、生産性の
点等から、熱硬化性樹脂混合物に内部離型剤を加えた方
が望ましい。
【0027】本発明の熱硬化性樹脂と複合する熱可塑性
樹脂とは、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィ
ン系樹脂、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル
共重合体、ABS樹脂、スチレン−無水マレン酸共重合
体等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体(EVA)等の塩化ビニル系樹脂、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹
脂、ポリオキシメチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレ
ート系樹脂ポリエーテルイミド樹脂、ポリフェニレンサ
ルファイド樹脂等のいわいるスーパーエンジニアリング
樹脂、セルロースアセテート等の繊維素誘導体樹脂及び
これらのブレンド物等が挙げられ、これらはガラス繊維
や鉄粉、タルク、炭酸カルシウム等の充填剤、可塑剤等
の通常の樹脂添加剤を含んでも良い。また、上記樹脂の
ポリマーブレンドやポリマーアロイも本発明の熱可塑性
樹脂として使用できる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の熱硬化性樹脂を金型内に
て硬化させるブロー成型用金型の一例を図1に示す。
【0029】
【実施例】
【0030】
【実施例1】底面が直径9cmの円形で、高さ21cm
である円筒型ボトル形状成形品をブロー成形した。
【0031】金型の主要構成部は、図1の通りである。
熱硬化性樹脂としては、DAP樹脂を利用した。使用し
たDAP樹脂混合物の組成としては、DAPのプレポリ
マー(2〜20量体)92部、DAPモノマー6部、過
酸化べンゾイル2部、フロロカーボン化合物と合成有機
酸エステル誘導体を主成分とする内部離型剤0.3部を
アセトン100部に溶解した。
【0032】これを更に3倍にアセトンで希釈したもの
をスプレーガンで直接金型面に50μmの厚みで塗布し
た。この際金型温度は60℃に予め温調しておき溶剤で
あるアセトンの揮発を促した。金型表面に塗布され、固
着した粉体状のプレポリマー混合物は、固形分が82.
6%であった。また、金型表面に塗布された粉体状のプ
レポリマーの混合物の密度ρrと硬化物の密度ρsとの
比(ρr/ρs)は、0.95であった。
【0033】次いで熱可塑性樹脂としてABS樹脂を用
い、樹脂温度230℃で可塑化し、パリソンを開放した
金型間にぶらさげ、それを挟み込むように金型を閉じ、
圧縮空気を送り込んで金型に熱可塑性樹脂を押しつける
と同時にあらかじめ塗布しておいた熱硬化性樹脂と一体
化した。更に、両樹脂が一体化すると同時に金型内面を
高周波誘導加熱にて急速に昇温し、熱可塑性樹脂表面に
複合化された熱硬化性樹脂を硬化させた。金型温度は1
40±5℃で2分間加熱し、加熱後直ちに温調水にて金
型を60℃に冷却し、20秒間該温度で保持した。金型
加熱、冷却の間、6kg/cm2の圧縮空気で熱可塑性
樹脂は、金型内面に押し圧しつづけ、冷却後、圧縮空気
を抜き、型を開いて成形品を取り出した。
【0034】この複合成形品の外観は、良好であり、通
常に成形したABS樹脂の外観と同等或いはそれ以上に
金型賦形面を正確に転写している。また熱硬化性樹脂層
の96%の肉厚が、平均肉厚45μmの±10%以内の
肉厚であった。
【0035】又、DAP樹脂の密着性をクロスカット・
セロテープ剥離テストした結果も100/100で全く
剥がれず、充分な密着性を得た。又,DAP樹脂層の表
面硬度は、鉛筆硬度で2Hあり、ABS樹脂の表面硬さ
HBに比較して格段に向上している。
【0036】
【実施例2】縦30cm、横50cm、厚さ5cmの事
務機器用天板形状成形品をブロー成形した。
【0037】熱硬化性樹脂としては、DAP樹脂を利用
した。使用したDAP樹脂混合物の組成としては、DA
Pのプレポリマー(2〜20量体)92部、DAPモノ
マー6部、過酸化べンゾイル2部、フロロカーボン化合
物と合成有機酸エステル誘導体を主成分とする内部離型
剤0.3部をアセトン100部に溶解したものを、スプ
レーガンにてポリエステルフィルムに塗布し、乾燥し
て、溶媒のアセトンを揮発させたものを、金型内の天板
オモテ面が形成される側にフィルム送り装置にて挿入し
た。該フィルムは、DAP樹脂が熱可塑性樹脂と直接一
体化されるように、DAP塗布面を金型の中央部、即ち
パリソン側に向けて挿入した。
【0038】次いで熱可塑性樹脂としてABS樹脂を樹
脂温度230℃で可塑化し、パリソンを開放した金型間
にぶらさげ、それを挟み込むように金型を閉じ、圧縮空
気を送り込んで金型に熱可塑性樹脂を押しつけると同時
にあらかじめ挿入しておいた熱硬化性樹脂と一体化し
た。更に、両樹脂が一体化すると同時に金型温度を高周
波誘導加熱にて急速に加熱し、熱可塑性樹脂表面に複合
化された熱硬化性樹脂を硬化させた。金型温度が140
±5℃で2分間保たれる様に加熱し、加熱後直ちに温調
水にて金型を60℃に冷却、1分間該温度で保持した。
金型加熱、冷却の間、6kg/cm2の圧縮空気で熱可
塑性樹脂は、金型に押し圧しつづけ、冷却後、圧縮空気
を抜き、型を開いて成形品を取り出した。成形品取り出
し後、バリを除去すると同時に、ポリエステルフィルム
を剥がした。
【0039】
【実施例3】縦30cm、横50cm、厚さ5cmの事
務機器用天板形状成形品をブロー成形した。
【0040】化粧板作成用に市販されている未硬化のメ
ラミン系熱硬化性樹脂を含む含浸紙を金型内の天板オモ
テ面が形成される側にフィルム送り装置にて挿入した。
【0041】次いで熱可塑性樹脂としてABS樹脂を用
い、樹脂温度230℃で可塑化し、パリソンを開放した
金型間にぶらさげ、それを挟み込むように金型を閉じ、
圧縮空気を送り込んで金型に熱可塑性樹脂を押しつける
と同時にあらかじめ挿入しておいた熱硬化性樹脂と一体
化した。更に、両樹脂が一体化すると同時に金型内面を
高周波誘導加熱にて急速に昇温し、熱可塑性樹脂表面に
複合化された熱硬化性樹脂を硬化させた。金型温度は1
30±5℃で3分間加熱し、加熱後直ちに温調水にて金
型を60℃に冷却し、1分間該温度で保持した。金型加
熱、冷却の間、6kg/cm2の圧縮空気で熱可塑性樹
脂は、金型に押し圧しつづけ、冷却後、圧縮空気を抜
き、型を開いて成形品を取り出した。成形品取り出し
後、バリを除去した。
【0042】この複合成形品の外観は、良好であった。
又、DAP樹脂の密着性をクロスカット・セロテープ剥
離テストした結果も100/100で全く剥がれず、充
分な密着性を得た。又,DAP樹脂層の表面硬度は、鉛
筆硬度で2Hあり、ABS樹脂の表面硬さHBに比較し
て格段に向上している。更に熱硬化性樹脂を複合化した
天板表面にクロロホルムを滴下して硬化テストを行った
所、表面にしみ、樹脂の溶融等は認められなかった。更
に表面に一体化した含浸紙にしわ、破れ等はなく極めて
外観は良好であった。
【0043】以上のことより、これまでに得ることの出
来なかった表面特性を有するブロー成形製天板を生産性
良く作成出来た。
【0044】
【発明の効果】本発明の複合ブロー成形方法を用いれ
ば、均一な肉厚の熱硬化性樹脂が熱可塑性樹脂の表面に
被覆した、表面硬度、耐薬品性等の優れた複合中空成形
品、すなわち熱硬化性樹脂の高度な物性、化学特性と熱
可塑性樹脂の良成形性を生かした複合中空成形品を容易
に得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる複合射出成形用金型の断面
図の概略概念図の一例である。 1:ブロー成形用金型 2:インダクターコイル 3:温調用冷却水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00 22:00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂の表面に、金型賦型面を正
    確に転写したほぼ均一肉厚の熱硬化性樹脂が強固に密着
    した複合中空成形品。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂との複合部
    分の形状が三次元形状であることを特徴とする請求項1
    に記載の中空成形品。
  3. 【請求項3】 熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂が熱硬化型
    接着剤を用いてまたは接着剤を用いないで強固に密着し
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の中空成
    形品。
  4. 【請求項4】 ブロー成形用金型内の所望位置に未硬化
    状態の熱硬化性樹脂を存在せしめた状態で、該金型内に
    熱可塑性樹脂をブロー成形し、熱可塑性樹脂と熱硬化性
    樹脂とを一体化させる過程で又は一体化させた後に、熱
    硬化性樹脂を硬化させながら又は硬化後に熱可塑性樹脂
    部分を賦型、冷却固化して複合成形品を得ることを特徴
    とする複合ブロー成形法。
  5. 【請求項5】 熱硬化性樹脂の硬化を金型を昇温した状
    態で行い、熱可塑性樹脂の固化を金型を冷却した状態で
    行うことを特徴とする請求項4に記載の成形法。
  6. 【請求項6】 金型を昇温する方法が高周波誘導加熱を
    利用することを特徴とする請求項4又は5に記載の成形
    法。
  7. 【請求項7】 金型を昇温する前の金型温度が、摂氏
    (℃)表示で熱硬化性樹脂を硬化させる温度の3分の1
    以上に温調しておくことを特徴とする請求項4〜6のい
    ずれかに記載の成形法。
  8. 【請求項8】 熱硬化性樹脂を金型内面に塗布して存在
    せしめることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記
    載の成形法。
  9. 【請求項9】 熱硬化性樹脂を塗布又は含浸した基材を
    金型内に存在せしめることを特徴とする請求項4〜8の
    いずれかに記載の成形法。
  10. 【請求項10】 未硬化の熱硬化性樹脂が、熱硬化性樹
    脂のプレポリマー、または、プレポリマーとモノマーと
    の混合物であることを特徴とする請求項4〜9のいずれ
    かに記載の成形法。
JP33690696A 1996-12-17 1996-12-17 複合ブロー成形品及び成形法 Pending JPH10166434A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015183164A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 東レ株式会社 プリプレグおよびその製造方法、ならびに炭素繊維強化複合材料
JP2021008124A (ja) * 2019-03-20 2021-01-28 日精エー・エス・ビー機械株式会社 樹脂製容器の製造方法およびブロー成形装置

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