JPH10168251A - プロピレン系重合体組成物およびその成形品 - Google Patents

プロピレン系重合体組成物およびその成形品

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JPH10168251A
JPH10168251A JP33254096A JP33254096A JPH10168251A JP H10168251 A JPH10168251 A JP H10168251A JP 33254096 A JP33254096 A JP 33254096A JP 33254096 A JP33254096 A JP 33254096A JP H10168251 A JPH10168251 A JP H10168251A
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propylene
ethylene
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Ryoji Mori
亮 二 森
Hiroshi Wakumoto
本 浩 涌
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明性に優れ、剛性および耐衝撃性に優れると
ともに溶融張力が高く成形性にも優れたプロピレン系重
合体組成物およびその成形品を提供する。 【解決手段】(A)MFRが0.01〜20g/10分、
損失正接比(tanδ0. 1/tanδ100)が1.05〜5.8で
あり、好ましくはさらに(3) エチレンから導かれる単位
を0.001〜5モル%の量で含有し、(4) 64℃デカ
ン可溶成分を、0.1〜25重量%の量で含有するプロ
ピレン系重合体40〜96重量%と、(B)(1) 密度d
1 が0.905〜0.950g/cm3 のエチレン系重合体
2〜30重量%と、(C)(1) (B-1) 密度d2 が0.8
91g/cm3 未満のエチレン・α−オレフィンランダム
共重合体2〜30重量%とからなるプロピレン重合体組
成物。該組成物からなるブロー成形品、フィルムまたは
シート、射出成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、透明性に優れ、剛性およ
び耐衝撃性に優れるとともに溶融張力が高く成形性にも
優れたプロピレン系重合体組成物およびその成形品に関
する。
【0002】
【発明の技術的背景】結晶性プロピレン系重合体は、剛
性、硬度および耐熱性などに優れており、射出成形、カ
レンダー成形、押出成形などの種々の成形方法によって
容易に所望形状にすることができ、しかも安価であるの
で従来より広範な用途たとえば、家電製品のハウジン
グ、フィルムまたはシート用途、容器用途、自動車内装
用途、フェンダー、バンパー、サイドモール、マッドガ
ード、ミラーカバーなどの自動車外装用途、一般雑貨用
途などに広く利用されている。
【0003】この結晶性プロピレン系重合体は耐衝撃性
には劣るため、従来より上記のような用途に使用する際
には、一般的にプロピレン系重合体に、ポリエチレンあ
るいはゴム成分たとえばポリイソブチレン、ポリブタジ
エン、非晶性または低結晶性エチレン・プロピレン共重
合体(EPR)などが配合されている。
【0004】このようなゴム成分の添加によって耐衝撃
性の充分改善されたプロピレン系重合体組成物を得るに
は、ゴム成分を多量に添加したり、より低密度のゴム成
分を用いる必要がある。しかしながらプロピレン系重合
体組成物中に多量のゴム成分を含有させると、剛性が低
下してしまうという問題点がある。またプロピレン系重
合体に低密度のゴム成分を配合すると、プロピレン系重
合体組成物の透明性が低下することがあった。
【0005】本発明者は、このようなプロピレン系重合
体組成物について研究したところ、プロピレン系重合体
として特に溶融粘弾性装置で測定される角速度依存性損
失正接比(tanδ0.1/tanδ100)が1.05〜5.8と小
さいプロピレン系重合体と、密度の異なる2種のエチレ
ン系重合体とを特定量比で用いて形成されるプロピレン
系重合体組成物は、剛性およひ耐衝撃性のいずれにも優
れ、しかも透明性に優れていることを見出した。さらに
上記プロピレン系重合体は、[η]=8〜30dl/g以
上の高分子量成分を含有し、さらにこの高分子量成分が
エチレンから導かれる単位を微量含有していると、プロ
ピレン系重合体組成物はより一層優れた剛性および耐衝
撃性を発現しうることを見出して本発明を完成するに至
った。
【0006】
【発明の目的】本発明は、透明性に優れ、剛性および耐
衝撃性に優れるとともに溶融張力が高く成形性にも優れ
たプロピレン系重合体組成物およびその成形品を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係るプロピレン系重合体組成物
は、 (A)(1) 230℃、2.16kg荷重下で測定されるメ
ルトフローレート(MFR)が0.01〜20g/10分
であり、(2) 200℃、角速度ω=10-1rad/secで測
定される角速度依存性損失正接 tanδ0.1と、200
℃、角速度ω=102rad/secで測定される角速度依存
性損失正接 tanδ100との損失正接比(tanδ0.1/tanδ
100)が1.05〜5.8である、プロピレン系重合体4
0〜96重量%と、 (B)(1) 密度d1 が0.905〜0.950g/cm3
あり、(2) 190℃、2.16kg荷重下で測定されるメ
ルトフローレート(MFR)が0.001〜15g/10
分である、エチレン系重合体2〜30重量%と、 (C)(1) 密度d2 が0.891g/cm3 未満であり、
(2) 190℃、2.16kg荷重下で測定されるメルトフ
ローレート(MFFR)が0.001〜15g/10分で
ある、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体2〜
30重量%と、からなることを特徴としている。
【0008】本発明で用いられるプロピレン重合体
(A)は、上記のように (1)MFRが0.01〜20g
/10分であり、(2) 損失正接比(tanδ0.1/tanδ100
が1.05〜5.8であるとともに、さらに(3) エチレン
から導かれる単位を0.001〜5モル%の量で含有
し、(4) 64℃デカン可溶成分を0.1〜25重量%の
量で含有していることが望ましい。
【0009】本発明で用いられるプロピレン系重合体
(A)は、極限粘度[η]8〜30dl/gの高分子量成
分を0.1〜20重量%の量で含有していることが望ま
しい。また本発明では、上記エチレン系重合体(B)の
密度d1 と、エチレン・α−オレフィンランダム共重合
体(C)の密度d2 との差(d1−d2)が0.045〜
0.087g/cm3 であることが望ましい。
【0010】本発明では、上記のようなプロピレン系重
合体組成物からなるブロー成形品、フィルムまたはシー
ト、射出成形品も提供される。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るプロピレン系
重合体組成物について具体的に説明する。なお本発明に
おいて「重合」という語は、単独重合のみならず、共重
合を包含した広い意で用いられることがあり、また「重
合体」という語は、単独重合体のみならず、共重合体を
包含した広い意で用いられることがある。
【0012】本発明に係るプロピレン系重合体組成物
は、下記に示すようなプロピレン系重合体と、2種のエ
チレン系重合体とからなる。これら各成分について説明
する。
【0013】(A)プロピレン系重合体 本発明では、プロピレン系重合体組成物を形成する際
に、下記のような特性(1) および(2) を有するプロピレ
ン系重合体(A)が用いられる。 (1) 230℃、2.16kg荷重下で測定されるメルトフ
ローレート(MFR:ASTM D1238)は、0.
01〜20g/10分であり、好ましくは0.01〜18
g/10分さらに好ましくは0.01〜15g/10分であ
る。 (2) 200℃、角速度ω=10-1rad/secで測定される
角速度依存性損失正接 tanδ0.1と、200℃、角速度
ω=102rad/secで測定される角速度依存性損失正接
tanδ100との損失正接比(tanδ0.1/tanδ100)が1.
05〜5.8であり、好ましくは1.05〜5.5さらに
好ましくは1.05〜5.0である。
【0014】上記のような角速度依存性損失正接は、溶
融粘弾性測定装置を用いて測定することができる。具体
的には、プロピレン系重合体を厚み2mm、半径12.
5mmの円盤状シートに成形し、該シートを溶融粘弾性
測定装置の平らな円板とコーン型プレート(半径12.
5mm)との間に挟み、200℃において、プレートを
上記周波数(角速度ω)で回転させて、一定歪み下で測
定される。
【0015】本発明で用いられるプロピレン系重合体
は、上記のように低速(ω=10-1rad/sec)と高速
(ω=102rad/sec)とで測定される溶融粘弾性の損
失正接比(tanδ0.1/tanδ100)が1.05〜5.8と小
さいことを特徴としている。
【0016】このように損失正接比(tanδ0.1/tanδ
100)が小さいプロピレン系重合体は、極めて剛性に優
れており、後述するようにエチレン系重合体との混練に
よって混練前よりも剛性低下することがあっても、実用
上充分な剛性を示す組成物を形成することができる。
【0017】上記のような損失正接比を有するプロピレ
ン系重合体は、たとえば後述するような多段重合により
製造することができるが、従来一般的に用いられている
プロピレン系重合体の損失正接比は、通常6〜10程度
である。
【0018】本発明で用いられるプロピレン系重合体
(A)の損失正接比は小さく、高分子量成分を含有して
いることを特徴としているが、特に極限粘度[η](1
35℃デカヒドロナフタリン中で測定)が8〜30dl/
g好ましくは8〜25dl/gである高分子量成分を、
0.1〜20重量%好ましくは0.1〜15重量%の量で
含有していることが望ましい。
【0019】プロピレン系重合体(A)が、このような
高分子量成分を含んでいると、本発明のプロピレン系重
合体組成物は、より高い剛性を示す。本発明で用いられ
るプロピレン系重合体(A)は、上記特性(1) および
(2) に加えて、さらに下記の特性(3) および(4) を満た
していることが好ましい。 (3) エチレンから導かれる単位を0.001〜5モル%
好ましくは0.001〜4モル%さらに好ましくは0.0
01〜3.5モル%の量で含有し、(4) 64℃デカン可
溶成分を0.1〜25重量%好ましくは0.1〜20重量
%さらに好ましくは0.1〜15重量%の量で含有して
いる。
【0020】上記(3) エチレンから導かれる単位は、プ
ロピレン系重合体中の特に[η]8〜30dl/gの高分
子量成分中に含有されていることが望ましい。プロピレ
ン系重合体の高分子量成分が、上記のような量でエチレ
ンから導かれる単位を含有していると、特に優れた耐衝
撃性を発現するプロピレン系重合体組成物を形成するこ
とができる。
【0021】64℃デカン可溶成分量は、下記のように
求めることができる。ガラス製二重管式恒温槽中のデカ
ン約500ml中に、試料(プロピレン系重合体)約2g
を精秤して入れ140℃で約1時間攪拌することにより
完全に溶解させる。その後溶液の温度を攪拌下で緩やか
に64℃まで降温させ、溶液の温度が一定になった後、
一昼夜攪拌を続け、析出したデカン不溶部をグラスフィ
ルタで濾別し、濾液を乾燥秤量することにより求めるこ
とができる。
【0022】なお64℃デカン不溶成分は、上記で濾取
されたデカン不溶部(パウダ状)を、約500mlのデカ
ンに約140℃で完全に溶解した後、過剰のアセトン中
で再沈澱させて濾別し、得られたデカン不溶成分を、約
80℃の真空乾燥機において減圧下一昼夜乾燥して得ら
れる。
【0023】64℃デカン可溶成分は、通常プロピレン
系重合体中のゴム成分およびアタクティックポリプロピ
レン成分である。また本発明で用いられるプロピレン系
重合体は、高結晶性であることが望ましく、具体的には
上記のようなプロピレン系重合体の64℃デカン不溶成
分について結晶性(立体規則性)を測定することができ
る。
【0024】この64℃デカン不溶成分についてX線回
折法により測定される結晶化度は、60%以上好ましく
は65%以上さらに好ましくは65〜95%であること
が望ましい。
【0025】また立体規則性の指標となるペンタッドア
イソタクティシティ値(mmmm分率)[M5]は、通
常64℃デカン不溶成分でかつ沸騰ヘプタン不溶成分に
ついて測定されるが、0.95〜0.99好ましくは.9
7〜0.99であることが望ましい。
【0026】ペンタッドアイソタクティシティ[M5
は、13C−NMRスペクトルにおけるピーク強度比[P
mmmm]/[Pw]として求められる。[Pmmmm]は、プ
ロピレン単位のアイソタクチック結合5連鎖における第
3単位目のメチル基ピーク強度であり、[Pw]は、全
プロピレン単位のメチル基ピーク強度である。
【0027】また本発明で用いられるプロピレン系重合
体(A)の密度は、0.885〜0.91g/cm3 好まし
くは0.895〜0.910g/cm3 であることが望まし
い。本発明では、上記のような特性を満たしていれば、
プロピレン系重合体(A)を特に限定することなく用い
ることができ、たとえばホモポリプロピレン、プロピレ
ンと少量の他のα−オレフィンとの共重合体を用いるこ
とができる。該共重合体は、ランダム共重合体であって
もブロック共重合体であってもよい。
【0028】他のα−オレフィンとしては、たとえばエ
チレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル
-1-ペンテン、3-メチル-1-ペンテン、1-ヘプテン、1-オ
クテン、1-ノネン、1-デセン、1-ドデセンなどが挙げら
れる。これらは2種以上共重合されていてもよい。この
うちエチレンが好ましい。
【0029】またプロピレン系重合体は、本発明の目的
を損なわない範囲であれば、他のモノマーから導かれる
単位を極少量含有してもよく、このような他のモノマー
としてはスチレン、ビニルシクロペンテン、ビニルシク
ロヘキサン、ビニルノルボルナンなどのビニル化合物、
酢酸ビニルなどのビニルエステル、無水マレイン酸など
の不飽和有機酸またはその誘導体、共役ジエン、ジシク
ロペンタジエン、1,4-ヘキサジエン、ジシクロオクタジ
エン、メチレンノルボルネン、5-エチリデン-2-ノルボ
ルネンなどの非共役ポリエン類などが挙げられる。
【0030】また本発明で用いられるプロピレン系重合
体は、分岐状オレフィン類たとえば3-メチル-1-ブテ
ン、3,3-ジメチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-
エチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、3-メチル-1
-ヘキセン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセ
ン、3-エチル-1-ヘキセン、3,5,5-トリメチル-1-ヘキセ
ン、ビニルシクロペンタン、ビニルシクロヘキサン、ビ
ニルシクロヘプタン、ビニルノルボルナン、アリルノル
ボルナン、スチレン、ジメチルスチレン、アリルベンゼ
ン、アリルトルエン、アリルナフタレン、ビニルナフタ
レンなどの単独重合体または共重合体を予備重合体とし
て含有していてもよい。これらのうちでは特に3-メチル
-1-ブテンなどが好ましい。このような分岐状オレフィ
ン類から導かれる予備重合体は、プロピレン系重合体の
核剤として作用すると考えられる。
【0031】本発明では、プロピレン系重合体(A)と
して、ホモポリプロピレン、プロピレンと上記(3) で特
定されるような極少量のエチレンとのランダム共重合体
が好ましく、特に該ランダム共重合体が好ましい。
【0032】プロピレン系重合体(A)は、上記した特
性を満たせばその製造方法は特に限定されないが、たと
えば後述するような高立体規則性ポリプロピレン製造用
触媒を用いてプロピレンを多段重合させることにより得
ることができる。
【0033】本発明では、以下の各工程を気相重合法あ
るいは溶液重合法、懸濁重合法などの液相重合法いずれ
で行なってもよい。また重合は、回分式、半連続式、連
続式のいずれの方式で行なってもよい。各段を複数の重
合器たとえば2〜10器の重合器に分けて行なってもよ
い。
【0034】重合媒体として、不活性炭化水素類を用い
てもよく、また液状のプロピレンを重合媒体としてもよ
い。また各工程の重合条件は、重合温度が約−50〜2
00℃好ましくは約20〜100℃の範囲で、また重合
圧力が常圧〜100kg/cm2好ましくは約2〜50kg/c
m2G の範囲内で適宜選択される。
【0035】上記のような触媒を用いてプロピレンを多
段重合させる際には、本発明の目的を損なわない範囲で
あれば、いずれかの段であるいは全段でプロピレンと上
述したような他のモノマーを共重合させてもよい。
【0036】たとえば一段目でポリマー好ましくは上記
高分子量成分を製造し、得られたポリマーの共存下に、
重合条件を変えて二段目以上の重合を行なうことにより
プロピレン系重合体(A)を形成することできる。具体
的には、高立体規則性ポリプロピレン製造用触媒の存在
下に、プロピレンを重合させ、まず最終的に得られるプ
ロピレン系重合体全量に対する重量分率(w1 )が0.
1〜20重量%となるように高分子量成分([η]=8
〜30dl/g)を製造し、次いで最終的に得られるプロ
ピレン系重合体全量に対して80〜99.9重量%の低
分子量成分([η]=0.5〜3dl/g)を製造するこ
とにより得ることができる。
【0037】一段目に得られる高分子量成分の重量分率
(w1 )は、最終的に得られたプロピレン系重合体のゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)におい
て、得られる多重ピーク(二重ピーク)のうち、高分子
量ポリプロピレンに対応するピークを、正規分布を有す
るピークと仮定して分離し、この面積の全ピーク面積に
対する比として算出することができる。
【0038】またたとえばプロピレンの重合を3段以上
の多段で実施して、各段において分子量の異なるプロピ
レン系重合体を製造することが好ましい。製造法の一例
として第1段目において極限粘度[η1st]が8〜30d
l/g好ましくは8〜25dl/gのポリプロピレンを最
終的に得られるプロピレン系重合体中0.1〜20重量
%好ましくは0.1〜15重量%となる量で製造し、次
いで第2段目において極限粘度[η2nd]が3〜10dl
/g好ましくは4〜9dl/gのポリプロピレンを最終的
に得られるプロピレン系重合体中19.9〜50重量%
となる量で製造し、第3段目において極限粘度
[η3rd]が0.8〜4.0dl/g好ましくは0.8〜3.
0dl/gのポリプロピレンを最終的に得られるプロピレ
ン系重合体中30〜80重量%となる量で製造すること
ができる。
【0039】このとき、{([η1st]+[η3rd])/2}−
1≦[η2nd]≦{([η1st]+[η3rd])/2}+1を満た
すことが望ましい。上記の各段においてはプロピレンを
ホモ重合させるか、あるいはプロピレンと必要に応じて
他のモノマーとを共重合させることができるが、一段目
では好ましくは微量エチレンを含有する高分子量成分を
製造することが望ましい。
【0040】またこの1段目に得られる高分子量成分
は、予備重合体として製造されてもよい。上記各段の順
序は特に限定されるものではなく、上記とは異なる順序
で行ってもよいが、上記の順序が好ましい。
【0041】各段のポリプロピレンの分子量は、たとえ
ば重合系に供給される水素量を変えることにより調節す
ることができる。本発明では、このような多段重合によ
るプロピレン系重合体成分の形成工程に加えて、さらに
プロピレンとエチレンとの共重合工程を行ってプロピレ
ン・エチレン共重合ゴム成分を形成し、プロピレンブロ
ック共重合体を製造することもできる。
【0042】本発明では、上記のようなプロピレン系重
合体を製造するに際して、高立体規則性のポリオレフィ
ン製造用触媒を用いることが好ましく、たとえば(a)
マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与体を含
有する固体状チタン触媒成分と、(b)有機金属化合物
と、(c)下記式(i) で示される有機ケイ素化合物(c-
1)または複数の原子を介して存在する2個以上のエーテ
ル結合を有する化合物(c-2)とからなる触媒を用いるこ
とができる。
【0043】Ra nSi(ORb4-n … (i) (式中、nは1、2または3であり、Ra の少なくとも
1つは2級または3級の炭化水素基であり、nが2また
は3のときRa は同一であっても異なっていてもよく、
b は炭素数1〜4の炭化水素基であって、4−nが2
または3であるときRb は同一であっても異なっていて
もよい。) 上記のような固体状チタン触媒成分(a)は、マグネシ
ウム化合物、チタン化合物および電子供与体を接触させ
ることにより調製することができる。
【0044】マグネシウム化合物としては、還元能を有
するマグネシウム化合物および還元能を有さないマグネ
シウム化合物を挙げることができる。還元能を有するマ
グネシウム化合物としては、マグネシウム−炭素結合あ
るいはマグネシウム−水素結合を有するマグネシウム化
合物を挙げることができ、具体的にはジメチルマグネシ
ウム、ジエチルマグネシウム、ジプロピルマグネシウ
ム、ジブチルマグネシウム、ジアミルマグネシウム、ジ
ヘキシルマグネシウム、ジデシルマグネシウム、エチル
塩化マグネシウム、プロピル塩化マグネシウム、ブチル
塩化マグネシウム、ヘキシル塩化マグネシウム、アミル
塩化マグネシウム、ブチルエトキシマグネシウム、エチ
ルブチルマグネシウム、ブチルマグネシウムハイドライ
ドなどを挙げることができる。
【0045】還元能を有さないマグネシウム化合物とし
ては、たとえば塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、
ヨウ化マグネシウム、フッ化マグネシウムなどのハロゲ
ン化マグネシウム、メトキシ塩化マグネシウム、エトキ
シ塩化マグネシウム、イソプロポキシ塩化マグネシウ
ム、ブトキシ塩化マグネシウム、オクトキシ塩化マグネ
シウムなどのアルコキシマグネシウムハライド、フェノ
キシ塩化マグネシウム、メチルフェノキシ塩化マグネシ
ウムなどのアリロキシマグネシウムハライド、エトキシ
マグネシウム、イソプロポキシマグネシウム、ブトキシ
マグネシウム、n-オクトキシマグネシウム、2-エチルヘ
キソキシマグネシウムなどのアルコキシマグネシウム、
フェノキシマグネシウム、ジメチルフェノキシマグネシ
ウムなどのアリロキシマグネシウム、ラウリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸マグネシウムなどのマグネシウム
のカルボン酸塩などを挙げることができる。
【0046】これら還元能を有さないマグネシウム化合
物は、還元能を有するマグネシウム化合物から誘導した
化合物、あるいは触媒成分の調製時に誘導した化合物で
あってもよい。還元能を有さないマグネシウム化合物
を、還元能を有するマグネシウム化合物から誘導するに
は、たとえば還元能を有するマグネシウム化合物を、ポ
リシロキサン化合物、ハロゲン含有シラン化合物、ハロ
ゲン含有アルミニウム化合物、エステル、アルコール、
ハロゲン含有化合物、ケトンなどの活性な炭素−酸素結
合を有する化合物と接触させればよい。
【0047】またマグネシウム化合物は、触媒調製中に
金属マグネシウムから誘導することもできる。マグネシ
ウム化合物は2種以上組合わせて用いることもできる。
【0048】なお上記のようなマグネシウム化合物は、
アルミニウム、亜鉛、ホウ素、ベリリウム、ナトリウ
ム、カリウムなどの他の金属との錯化合物、複化合物を
形成していてもよく、あるいは他の金属化合物との混合
物であってもよい。
【0049】本発明では、上述した以外にも多くのマグ
ネシウム化合物が使用できるが、最終的に得られる固体
状チタン触媒成分(a)中において、ハロゲン含有マグ
ネシウム化合物の形をとることが好ましく、従ってハロ
ゲンを含まないマグネシウム化合物を用いる場合には、
触媒成分を調製する過程でハロゲン含有化合物と接触反
応させることが好ましい。
【0050】上記のうちでも還元能を有さないマグネシ
ウム化合物が好ましく、ハロゲン含有マグネシウム化合
物がさらに好ましく、塩化マグネシウム、アルコキシ塩
化マグネシウム、アリロキシ塩化マグネシウムが特に好
ましい。
【0051】本発明では、触媒成分調製時には、マグネ
シウム化合物は液状状態で用いられることが好ましく、
上記のようなマグネシウム化合物のうち、マグネシウム
化合物が固体である場合には、電子供与体を用いて液体
状態にすることができる。
【0052】上記のようなマグネシウム化合物のうち、
マグネシウム化合物が固体である場合には、電子供与体
(液状化剤)を用いて液体状態にすることができる。液
状化剤としては、電子供与体として後述するようなアル
コール類、フェノール類、ケトン類、アルデヒド類、エ
ーテル類、アミン類、ピリジン類など、さらにテトラエ
トキシチタン、テトラ-n-プロポキシチタン、テトラ-i-
プロポキシチタン、テトラブトキシチタン、テトラヘキ
ソキシチタン、テトラブトキシジルコニウム、テトラエ
トキシジルコニウムなどの金属酸エステル類などを用い
ることもできる。
【0053】これらのうちでも、アルコール類、金属酸
エステル類が特に好ましく用いられる。固体状マグネシ
ウム化合物の液状化反応は、固体状マグネシウム化合物
と上記の液状化剤とを接触させ、必要に応じて加熱する
方法が一般的である。この接触は、通常0〜200℃好
ましくは20〜180℃より好ましくは50〜150℃
温度で行なわれる。
【0054】またこの液状化反応では、炭化水素溶媒な
どを共存させてもよく、たとえばペンタン、ヘキサン、
ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカ
ン、灯油などの脂肪族炭化水素類、シクロペンタン、メ
チルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘ
キサン、シクロオクタン、シクロヘキセンなどの脂環族
炭化水素類、ジクロロエタン、ジクロロプロパン、トリ
クロロエチレン、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化
水素類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素類などが用いられる。
【0055】固体状チタン触媒成分(a)の調製の際に
は、チタン化合物としてたとえば次式で示される4価の
チタン化合物を用いることが好ましい。 Ti(OR)g4-g (式中、Rは炭化水素基、Xはハロゲン原子、0≦g≦
4である。) 具体的にはTiCl4、TiBr4、TiI4 などのテトラハ
ロゲン化チタン、Ti(OCH3)Cl3、Ti(OC25)Cl
3、Ti(On-C49)Cl3、Ti(OC25)Br3、Ti(O-
iso-C49)Br3 などのトリハロゲン化アルコキシチタ
ン、Ti(OCH3)2Cl2、Ti(OC25)2Cl2、Ti(On
-C49)2Cl2、Ti(OC25)2Br2 などのジハロゲン
化ジアルコキシチタン、Ti(OCH3)3Cl、Ti(OC2
5)3Cl、Ti(On-C49)3Cl、Ti(OC25)3Br
などのモノハロゲン化トリアルコキシチタン、Ti(OC
3)4、Ti(OC25)4、Ti(On-C49)4、Ti(O-is
o-C49)4、Ti(O-2-エチルヘキシル)4などのテトラ
アルコキシチタンなどが挙げられる。
【0056】これらのうちでもハロゲン含有チタン化合
物が好ましく、さらにテトラハロゲン化チタンが好まし
く、特に四塩化チタンが好ましい。これらチタン化合物
は2種以上組合わせて用いることもできる。さらにチタ
ン化合物は、炭化水素化合物あるいはハロゲン化炭化水
素化合物などに希釈して用いることもできる。
【0057】固体状チタン触媒成分(a)の調製の際に
用いられる電子供与体としては、たとえばアルコール、
フェノール、ケトン、アルデヒド、有機酸または無機酸
のエステル、有機酸ハライド、エーテル、酸アミド、酸
無水物、アンモニア、アミン、ニトリル、イソシアネー
ト、含窒素環状化合物、含酸素環状化合物などが挙げら
れる。より具体的には、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノー
ル、2-エチルヘキサノール、ドデカノール、オクタデシ
ルアルコール、オレイルアルコール、ベンジルアルコー
ル、フェニルエチルアルコール、クミルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、イソプロピルベンジルアルコー
ルなどの炭素数1〜18のアルコール類、フェノール、
クレゾール、キシレノール、エチルフェノール、プロピ
ルフェノール、ノニルフェノール、クミルフェノール、
ナフトールなどの低級アルキル基を有してもよい炭素数
6〜20のフェノール類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン、ベンゾ
フェノン、アセチルアセトン、ベンゾキノンなどの炭素
数3〜15のケトン類、アセトアルデヒド、プロピオン
アルデヒド、オクチルアルデヒド、ベンズアルデヒド、
トルアルデヒド、ナフトアルデヒドなどの炭素数2〜1
5のアルデヒド類、ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ビニル、酢酸プロピル、酢酸オクチル、酢酸シ
クロヘキシル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、吉草
酸エチル、クロル酢酸メチル、ジクロル酢酸エチル、メ
タクリル酸メチル、クロトン酸エチル、シクロヘキサン
カルボン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、
安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、安息香酸オクチ
ル、安息香酸シクロヘキシル、安息香酸フェニル、安息
香酸ベンジル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、
トルイル酸アミル、エチル安息香酸エチル、アニス酸メ
チル、マレイン酸n-ブチル、メチルマロン酸ジイソブチ
ル、シクロヘキセンカルボン酸ジn-ヘキシル、ナジック
酸ジエチル、テトラヒドロフタル酸ジイソプロピル、フ
タル酸ジエチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジn-
ブチル、フタル酸ジ2-エチルヘキシル、γ-ブチロラク
トン、δ-バレロラクトン、クマリン、フタリド、炭酸
エチルなどの炭素数2〜30の有機酸エステル、アセチ
ルクロリド、ベンゾイルクロリド、トルイル酸クロリ
ド、アニス酸クロリドなどの炭素数2〜15の酸ハライ
ド類、メチルエーテル、エチルエーテル、イソプロピル
エーテル、ブチルエーテル、アミルエーテル、アニソー
ル、ジフェニルエーテルエポキシ-p-メンタンなどの炭
素数2〜20のエーテル類、酢酸アミド、安息香酸アミ
ド、トルイル酸アミドなどの酸アミド類、無水酢酸、無
水フタル酸、無水安息香酸などの酸無水物、メチルアミ
ン、エチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、
エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、トリブチルアミン、トリベンジルアミ
ンなどのアミン類、アセトニトリル、ベンゾニトリル、
トルニトリルなどのニトリル類、ピロール、メチルピロ
ール、ジメチルピロールなどのピロール類、ピロリン、
ピロリジン、インドール、ピリジン、メチルピリジン、
エチルピリジン、プロピルピリジン、ジメチルピリジ
ン、エチルメチルピリジン、トリメチルピリジン、フェ
ニルピリジン、ベンジルピリジン、塩化ピリジンなどの
ピリジン類、ピペリジン類、キノリン類、イソキノリン
類などの含窒素環状化合物、テトラヒドロフラン、1,4-
シネオール、1,8-シネオール、ピノールフラン、メチル
フラン、ジメチルフラン、ジフェニルフラン、ベンゾフ
ラン、クマラン、フタラン、テトラヒドロピラン、ピラ
ン、ジヒドロピランなどの環状含酸素化合物などが挙げ
ることができる。
【0058】また上記の有機酸エステルとしては、下記
一般式で表される骨格を有する多価カルボン酸エステル
を特に好ましい例として挙げることができる。
【0059】
【化1】
【0060】式中、R1 は置換または非置換の炭化水素
基、R2 、R5 、R6 は、水素あるいは置換または非置
換の炭化水素基、R3 、R4 は、水素あるいは置換また
は非置換の炭化水素基であり、好ましくはその少なくと
も一方は置換または非置換の炭化水素基である。またR
3 とR4 とは互いに連結されて環状構造を形成していて
もよい。炭化水素基R1 〜R6 が置換されている場合の
置換基は、N、O、Sなどの異原子を含み、たとえば、
C−O−C、COOR、COOH、OH、SO 3H、−
C−N−C−、NH2 などの基を有する。
【0061】このような多価カルボン酸エステルとして
は、具体的には、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチ
ル、メチルコハク酸ジエチル、α-メチルグルタル酸ジ
イソブチル、メチルマロン酸ジエチル、エチルマロン酸
ジエチル、イソプロピルマロン酸ジエチル、ブチルマロ
ン酸ジエチル、フェニルマロン酸ジエチル、ジエチルマ
ロン酸ジエチル、ジブチルマロン酸ジエチル、マレイン
酸モノオクチル、マレイン酸ジオクチル、マレイン酸ジ
ブチル、ブチルマレイン酸ジブチル、ブチルマレイン酸
ジエチル、β-メチルグルタル酸ジイソプロピル、エチ
ルコハク酸ジアルリル、フマル酸ジ-2-エチルヘキシ
ル、イタコン酸ジエチル、シトラコン酸ジオクチルなど
の脂肪族ポリカルボン酸エステル、1,2-シクロヘキサン
カルボン酸ジエチル、1,2-シクロヘキサンカルボン酸ジ
イソブチル、テトラヒドロフタル酸ジエチル、ナジック
酸ジエチルなどの脂環族ポリカルボン酸エステル、フタ
ル酸モノエチル、フタル酸ジメチル、フタル酸メチルエ
チル、フタル酸モノイソブチル、フタル酸ジエチル、フ
タル酸エチルイソブチル、フタル酸ジn-プロピル、フタ
ル酸ジイソプロピル、フタル酸ジn-ブチル、フタル酸ジ
イソブチル、フタル酸ジn-ヘプチル、フタル酸ジ-2-エ
チルヘキシル、フタル酸ジn-オクチル、フタル酸ジネオ
ペンチル、フタル酸ジデシル、フタル酸ベンジルブチ
ル、フタル酸ジフェニル、ナフタリンジカルボン酸ジエ
チル、ナフタリンジカルボン酸ジブチル、トリメリット
酸トリエチル、トリメリット酸ジブチルなどの芳香族ポ
リカルボン酸エステル、3,4-フランジカルボン酸などの
異節環ポリカルボン酸エステルなどが挙げられる。
【0062】また多価カルボン酸エステルとしては、ア
ジピン酸ジエチル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン
酸ジイソプロピル、セバシン酸ジn-ブチル、セバシン酸
ジn-オクチル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシルなどの
長鎖ジカルボン酸のエステルなどを挙げることもでき
る。
【0063】さらに電子供与体としては、電子供与体
(c)として後述するような有機ケイ素化合物またはポ
リエーテル化合物、水、あるいはアニオン系、カチオン
系、非イオン系の界面活性剤などを用いることもでき
る。
【0064】本発明では、上記のうちでもカルボン酸エ
ステルを用いることが好ましく、特に多価カルボン酸エ
ステルとりわけフタル酸エステル類を用いることが好ま
しい。
【0065】これらの電子供与体は2種以上併用するこ
ともできる。上記のようなチタン化合物、マグネシウム
化合物および電子供与体を接触させる際には、ケイ素、
リン、アルミニウムなどの他の反応試剤を共存させても
よく、また担体を用いて担体担持型の固体状チタン触媒
成分(a)を調製することもできる。
【0066】このような担体としては、Al23 、Si
2 、B23 、MgO、CaO、TiO2 、ZnO、Sn
2 、BaO、ThO、スチレン−ジビニルベンゼン共重
合体などの樹脂などが挙げられる。これらのうちでも、
Al23 、SiO2 、スチレン−ジビニルベンゼン共重
合体が好ましく用いられる。
【0067】固体状チタン触媒成分(a)は、公知の方
法を含むあらゆる方法を採用して調製することができる
が、下記に数例挙げて簡単に述べる。 (1) 電子供与体(液状化剤)を含むマグネシウム化合物
の炭化水素溶液を、有機金属化合物と接触反応させて固
体を析出させた後、または析出させながらチタン化合物
と接触反応させる方法。
【0068】(2) マグネシウム化合物と電子供与体から
なる錯体を有機金属化合物と接触、反応させた後、チタ
ン化合物を接触反応させる方法。 (3) 無機担体と有機マグネシウム化合物との接触物に、
チタン化合物および電子供与体を接触反応させる方法。
この際予め該接触物をハロゲン含有化合物および/また
は有機金属化合物と接触反応させてもよい。
【0069】(4) 液状化剤および場合によっては炭化水
素溶媒を含むマグネシウム化合物溶液、電子供与体、担
体との混合物から、マグネシウム化合物の担持された担
体を得た後、次いでチタン化合物を接触させる方法。
【0070】(5) マグネシウム化合物、チタン化合物、
電子供与体、場合によっては更に炭化水素溶媒を含む溶
液と、担体とを接触させる方法。 (6) 液状の有機マグネシウム化合物と、ハロゲン含有チ
タン化合物とを接触させる方法。このとき電子供与体を
少なくとも1回は用いる。
【0071】(7) 液状の有機マグネシウム化合物とハロ
ゲン含有化合物とを接触させた後、チタン化合物を接触
させる方法。この過程において電子供与体を少なくとも
1回は用いる。
【0072】(8) アルコキシ基含有マグネシウム化合物
と、ハロゲン含有チタン化合物とを接触させる方法。こ
のとき電子供与体を少なくとも1回は用いる。 (9) アルコキシ基含有マグネシウム化合物および電子供
与体からなる錯体と、チタン化合物とを接触させる方
法。
【0073】(10)アルコキシ基含有マグネシウム化合物
および電子供与体からなる錯体を、有機金属化合物と接
触させた後、チタン化合物と接触反応させる方法。 (11)マグネシウム化合物と、電子供与体と、チタン化合
物とを任意の順序で接触、反応させる方法。この反応に
先立って、各成分を、電子供与体、有機金属化合物、ハ
ロゲン含有ケイ素化合物などの反応助剤で予備処理して
もよい。
【0074】(12)還元能を有さない液状のマグネシウム
化合物と、液状チタン化合物とを、電子供与体の存在下
で反応させて固体状のマグネシウム・チタン複合体を析
出させる方法。
【0075】(13)(12)で得られた反応生成物に、チタン
化合物をさらに反応させる方法。 (14)(11)あるいは(12)で得られる反応生成物に、電子供
与体およびチタン化合物をさらに反応させる方法。
【0076】(15)マグネシウム化合物と、電子供与体
と、チタン化合物とを粉砕して得られた固体状物を、ハ
ロゲン、ハロゲン化合物または芳香族炭化水素のいずれ
かで処理する方法。なおこの方法においては、マグネシ
ウム化合物のみを、あるいはマグネシウム化合物と電子
供与体とからなる錯化合物を、あるいはマグネシウム化
合物とチタン化合物を粉砕する工程を含んでもよい。ま
た粉砕後に反応助剤で予備処理し、次いでハロゲンなど
で処理してもよい。反応助剤としては、有機金属化合物
あるいはハロゲン含有ケイ素化合物などが用いられる。
【0077】(16)マグネシウム化合物を粉砕した後、チ
タン化合物と接触させる方法。マグネシウム化合物の粉
砕時および/または接触時には、電子供与体を必要に応
じて反応助剤とともに用いる。
【0078】(17)上記(11)〜(16)で得られる化合物をハ
ロゲンまたはハロゲン化合物または芳香族炭化水素で処
理する方法。 (18)金属酸化物、有機マグネシウムおよびハロゲン含有
化合物との接触反応物を、電子供与体および好ましくは
チタン化合物と接触させる方法。
【0079】(19)有機酸のマグネシウム塩、アルコキシ
マグネシウム、アリーロキシマグネシウムなどのマグネ
シウム化合物を、チタン化合物、電子供与体、必要に応
じてハロゲン含有炭化水素と接触させる方法。
【0080】(20)マグネシウム化合物とアルコキシチタ
ンとを含む炭化水素溶液と、電子供与体および必要に応
じてチタン化合物と接触させる方法。この際ハロゲン含
有ケイ素化合物などのハロゲン含有化合物を共存させる
ことが好ましい。
【0081】(21)還元能を有さない液状のマグネシウム
化合物と、有機金属化合物とを反応させて固体状のマグ
ネシウム・金属(アルミニウム)複合体を析出させ、次
いで、電子供与体およびチタン化合物を反応させる方
法。
【0082】接触に用いられる各成分の使用量は調製方
法によっても異なり一概には規定できないが、たとえば
マグネシウム化合物1モル当り、電子供与体は0.01
〜10モル好ましくは0.1〜5モルの量で、チタン化
合物は0.01〜1000モル好ましくは0.1〜200
モルの量で用いることが望ましい。
【0083】このようにして得られる固体状チタン触媒
成分(a)は、マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび
電子供与体を含有しており、この固体状チタン触媒成分
(a)において、ハロゲン/チタン(原子比)は約2〜
200好ましくは約4〜100であり、前記電子供与体
/チタン(モル比)は約0.01〜100好ましくは約
0.02〜10であり、マグネシウム/チタン(原子
比)は約1〜100好ましくは約2〜50であることが
望ましい。
【0084】本発明では、触媒として上記のような固体
状チタン触媒成分(a)とともに有機金属化合物(b)
が用いられる。この有機金属化合物としては、周期律表
第I族〜第III族から選ばれる金属を含むものが好まし
く、具体的には下記に示すような有機アルミニウム化合
物、第I族金属とアルミニウムとの錯アルキル化合物、
第II族金属の有機金属化合物などを挙げることができ
る。
【0085】(b-1) 一般式 R1 mAl(OR2npq (式中、R1およびR2は炭素原子を通常1〜15個、好
ましくは1〜4個含む炭化水素基であり、これらは互い
に同一でも異なってもよい。Xはハロゲン原子を表し、
0<m≦3、nは0≦n<3、pは0≦p<3、qは0
≦q<3の数であり、かつm+n+p+q=3であ
る。)で示される有機アルミニウム化合物。 (b-2) 一般式 M1AlR1 4 (式中、M1 はLi 、Na 、Kであり、R1 は前記と同
じである。)で示される第I族金属とアルミニウムとの
錯アルキル化物。
【0086】(b-3) 一般式 R1 2 2 (式中、R1 およびR2 は上記と同様であり、M2 はM
g、ZnまたはCdである。)で示される第II族または
第III族のジアルキル化合物。
【0087】前記の(b-1) に属する有機アルミニウム化
合物としては、たとえば R1 mAl(OR23-m (R1 、R2 は前記と同様であり、mは好ましくは1.
5≦m≦3の数である。)で示される化合物、 R1 mAlX3-m (R1 は前記と同様であり、Xはハロゲンであり、mは
好ましくは0<m<3である。)で示される化合物、 R1 mAlH3-m (R1 は前記と同様であり、mは好ましくは2≦m<3
である。)で示される化合物、 R1 mAl(OR2nq (R1 、R2 は前記と同様であり、Xはハロゲン、0<
m≦3、0≦n<3、0≦q<3であり、かつm+n+
q=3である。)で示される化合物などを挙げることが
できる。
【0088】(b-1) に属するアルミニウム化合物として
は、より具体的には、トリエチルアルミニウム、トリブ
チルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム、ト
リイソプレニルアルミニウムなどのトリアルケニルアル
ミニウム、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジブチル
アルミニウムブトキシドなどのジアルキルアルミニウム
アルコキシド、エチルアルミニウムセスキエトキシド、
ブチルアルミニウムセスキブトキシドなどのアルキルア
ルミニウムセスキアルコキシド、R1 2.5Al(OR2
0.5 などで示される平均組成を有する部分的にアルコキ
シ化されたアルキルアルミニウム、ジエチルアルミニウ
ムクロリド、ジブチルアルミニウムクロリド、ジエチル
アルミニウムブロミドなどのジアルキルアルミニウムハ
ライド、エチルアルミニウムセスキクロリド、ブチルア
ルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキ
ブロミドなどのアルキルアルミニウムセスキハライド、
エチルアルミニウムジクロリド、プロピルアルミニウム
ジクロリド、ブチルアルミニウムジブロミドなどのアル
キルアルミニウムジハライドなどの部分的にハロゲン化
されたアルキルアルミニウム、ジエチルアルミニウムヒ
ドリド、ジブチルアルミニウムヒドリドなどのジアルキ
ルアルミニウムヒドリド、エチルアルミニウムジヒドリ
ド、プロピルアルミニウムジヒドリドなどのアルキルア
ルミニウムジヒドリドなどその他の部分的に水素化され
たアルキルアルミニウム、エチルアルミニウムエトキシ
クロリド、ブチルアルミニウムブトキシクロリド、エチ
ルアルミニウムエトキシブロミドなどの部分的にアルコ
キシ化およびハロゲン化されたアルキルアルミニウムを
挙げることができる。
【0089】また(b-1) に類似する化合物としては、酸
素原子あるいは窒素原子を介して2以上のアルミニウム
が結合した有機アルミニウム化合物を挙げることがで
き、たとえば、(C252AlOAl(C252
(C492AlOAl(C492 、(C252Al
N(C25)Al(C252 、メチルアルミノオキサ
ンなどのアルミノオキサン類を挙げることができる。
【0090】前記(b-2) に属する化合物としては、Li
Al(C254 、LiAl(C7154 などを挙げる
ことができる。
【0091】これらの中では有機アルミニウム化合物、
特にトリアルキルアルミニウムが好ましく用いられる。
有機金属化合物(b)は2種以上組合わせて用いること
もできる。
【0092】本発明では、触媒として上記のような
(a)固体状チタン触媒成分、(b)有機金属化合物と
ともに、電子供与体としての(c)有機ケイ素化合物(c
-1)または複数の原子を介して存在する2個以上のエー
テル結合を有する化合物(c-2)が用いられる。
【0093】本発明で用いられる(c-1) 有機ケイ素化合
物は、下記式で示される。 Ra nSi(ORb4-n … (i) 式中、nは1、2または3であり、nが1のときRa
2級または3級の炭化水素基であり、nが2または3の
ときRa の少なくとも1つは2級または3級の炭化水素
基であり、Ra は同一であっても異なっていてもよく、
b は炭素数1〜4の炭化水素基であって、4−nが2
または3であるときRb は同一であっても異なっていて
もよい。) この式(i) で示される有機ケイ素化合物(c-1) におい
て、2級または3級の炭化水素基としては、シクロペン
チル基、シクロペンテニル基、シクロペンタジエニル
基、置換基を有するこれらの基あるいはSiに隣接する
炭素が2級または3級である炭化水素基が挙げられる。
より具体的に、置換シクロペンチル基としては、2-メチ
ルシクロペンチル基、3-メチルシクロペンチル基、2-エ
チルシクロペンチル基、2-n-ブチルシクロペンチル基、
2,3-ジメチルシクロペンチル基、2,4-ジメチルシクロペ
ンチル基、2,5-ジメチルシクロペンチル基、2,3-ジエチ
ルシクロペンチル基、2,3,4-トリメチルシクロペンチル
基、2,3,5-トリメチルシクロペンチル基、2,3,4-トリエ
チルシクロペンチル基、テトラメチルシクロペンチル
基、テトラエチルシクロペンチル基などのアルキル基を
有するシクロペンチル基が挙げられる。
【0094】置換シクロペンテニル基としては、2-メチ
ルシクロペンテニル基、3-メチルシクロペンテニル基、
2-エチルシクロペンテニル基、2-n-ブチルシクロペンテ
ニル基、2,3-ジメチルシクロペンテニル基、2,4-ジメチ
ルシクロペンテニル基、2,5-ジメチルシクロペンテニル
基、2,3,4-トリメチルシクロペンテニル基、2,3,5-トリ
メチルシクロペンテニル基、2,3,4-トリエチルシクロペ
ンテニル基、テトラメチルシクロペンテニル基、テトラ
エチルシクロペンテニル基などのアルキル基を有するシ
クロペンテニル基が挙げられる。
【0095】置換シクロペンタジエニル基としては、2-
メチルシクロペンタジエニル基、3-メチルシクロペンタ
ジエニル基、2-エチルシクロペンタジエニル基、2-n-ブ
チルシクロペンテニル基、2,3-ジメチルシクロペンタジ
エニル基、2,4-ジメチルシクロペンタジエニル基、2,5-
ジメチルシクロペンタジエニル基、2,3-ジエチルシクロ
ペンタジエニル基、2,3,4-トリメチルシクロペンタジエ
ニル基、2,3,5-トリメチルシクロペンタジエニル基、2,
3,4-トリエチルシクロペンタジエニル基、2,3,4,5-テト
ラメチルシクロペンタジエニル基、2,3,4,5-テトラエチ
ルシクロペンタジエニル基、1,2,3,4,5-ペンタメチルシ
クロペンタジエニル基、1,2,3,4,5-ペンタエチルシクロ
ペンタジエニル基などのアルキル基を有するシクロペン
タジエニル基が挙げられる。
【0096】またSiに隣接する炭素が2級炭素である
炭化水素基としては、i-プロピル基、s-ブチル基、s-ア
ミル基、α-メチルベンジル基などを例示することがで
き、Siに隣接する炭素が3級炭素である炭化水素基と
しては、t-ブチル基、t-アミル基、α,α'-ジメチルベ
ンジル基、アドマンチル基などを挙げることができる。
【0097】上記式(i) で示される有機ケイ素化合物(c
-1) は、nが1である場合には、シクロペンチルトリメ
トキシシラン、2-メチルシクロペンチルトリメトキシシ
ラン、2,3-ジメチルシクロペンチルトリメトキシシラ
ン、シクロペンチルトリエトキシシラン、iso-ブチルト
リエトキシシラン、t-ブチルトリエトキシシラン、シク
ロヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリエ
トキシシラン、2-ノルボルナントリメトキシシラン、2-
ノルボルナントリエトキシシランなどのトリアルコキシ
シラン類を挙げることができる。
【0098】nが2である場合には、ジシクロペンチル
ジエトキシシラン、t-ブチルメチルジメトキシシラン、
t-ブチルメチルジエトキシシラン、t-アミルメチルジエ
トキシシラン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、シ
クロヘキシルメチルジメトキシシラン、シクロヘキシル
メチルジエトキシシラン、2-ノルボルナンメチルジメト
キシシランなどのジアルコキシシラン類、下記式(ii)で
示されるジメトキシ化合物が挙げられる。
【0099】
【化2】
【0100】式中、Ra およびRc は、それぞれ独立に
シクロペンチル基、置換シクロペンチル基、シクロペン
テニル基、置換シクロペンテニル基、シクロペンタジエ
ニル基、置換シクロペンタジエニル基、あるいはSiに
隣接する炭素が2級炭素または3級炭素である炭化水素
基である。
【0101】これらのうちでも、ジメトキシシラン類、
特に式(ii)で示されるジメトキシシラン類が好ましく、
具体的に、ジシクロペンチルジメトキシシラン、ジ-t-
ブチルジメトキシシラン、ジ(2-メチルシクロペンチ
ル)ジメトキシシラン、ジ(3-メチルシクロペンチル)
ジメトキシシラン、ジ-t-アミルジメトキシシランなど
が好ましい。
【0102】上記の有機ケイ素化合物(c-1) は、2種以
上組合わせて用いることもできる。本発明で用いられる
複数の原子を介して存在する2個以上のエーテル結合を
有する化合物(以下ポリエーテル化合物ということもあ
る)(c-2)では、これらエーテル結合間に存在する原子
は、炭素、ケイ素、酸素、硫黄、リン、ホウ素から選ば
れる1種以上であり、原子数は2以上である。これらの
うちエーテル結合間の原子に比較的嵩高い置換基、具体
的には炭素数2以上であり、好ましくは3以上で直鎖
状、分岐状、環状構造を有する置換基、より好ましくは
分岐状または環状構造を有する置換基が結合しているも
のが望ましい。また2個以上のエーテル結合間に存在す
る原子に、複数の、好ましくは3〜20より好ましくは
3〜10特に好ましくは3〜7の炭素原子が含まれた化
合物が好ましい。
【0103】このようなポリエーテル化合物としては、
たとえば下記式で示される化合物を挙げることができ
る。
【0104】
【化3】
【0105】式中、nは2≦n≦10の整数であり、R
1 〜R26は炭素、水素、酸素、ハロゲン、窒素、硫黄、
リン、ホウ素およびケイ素から選択される少なくとも1
種の元素を有する置換基であり、任意のR1 〜R26、好
ましくはR1 〜R2nは共同してベンゼン環以外の環を形
成していてもよく、主鎖中に炭素以外の原子が含まれて
いてもよい。
【0106】これらのうちでも、1,3-ジエーテル類が好
ましく用いられ、特に2,2-ジイソブチル-1,3-ジメトキ
シプロパン、2-イソプロピル-2-イソペンチル-1,3-ジメ
トキシプロパン、2,2-ジシクロヘキシル-1,3-ジメトキ
シプロパン、2,2-ビス(シクロヘキシルメチル)-1,3-
ジメトキシプロパンが好ましく用いられる。
【0107】これらポリエーテル化合物(c-2)は、2種
以上併用することができる。本発明では、電子供与体
(c)として上記のような有機ケイ素化合物(c-1) とポ
リエーテル化合物(c-2)とを併用することもできる。
【0108】さらに下記式で示される有機ケイ素化合物
を併用することもできる。 RnSi(OR’)4-n (式中、RおよびR’は炭化水素基であり、0<n<4
であり、この式で示される有機ケイ素化合物中には、上
記式(i) で示される有機ケイ素化合物(c-1) は含まれな
い。) より具体的には、トリメチルメトキシシラン、トリメチ
ルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチ
ルジエトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラ
ン、ジフェニルジメトキシシラン、フェニルメチルジメ
トキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ビスo-ト
リルジメトキシシラン、ビスm-トリルジメトキシシラ
ン、ビスp-トリルジメトキシシラン、ビスp-トリルジエ
トキシシラン、ビスエチルフェニルジメトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシ
ラン、n-プロピルトリエトキシシラン、デシルトリメト
キシシラン、デシルトリエトキシシラン、フェニルトリ
メトキシシラン、γ-クロルプロピルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、n-ブチルトリエトキ
シシラン、フェニルトリエトキシシラン、γ-アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、クロルトリエトキシシラ
ン、エチルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリブト
キシシラン、トリメチルフェノキシシラン、メチルトリ
アリロキシ(allyloxy)シラン、ビニルトリス(β−メト
キシエトキシシラン)、ビニルトリアセトキシシランな
どが挙げられる。
【0109】さらに類似化合物として、ケイ酸エチル、
ケイ酸ブチル、ジメチルテトラエトキシジシロキサンな
どを用いることもできる。本発明では、上記のような
(a)固体状チタン触媒成分、(b)有機金属化合物、
および(c)電子供与体からなる触媒を用いてプロピレ
ン系重合体を製造するに際して、予め予備重合を行なう
こともできる。
【0110】予備重合は、(a)固体状チタン触媒成
分、(b)有機金属化合物、および必要に応じて(c)
電子供与体の存在下に、オレフィンを重合させる。予備
重合オレフィンとしては、エチレン、プロピレン、1-ブ
テン、1-オクテン、1-ヘキサデセン、1-エイコセンなど
の直鎖状のオレフィン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-
1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテ
ン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、
4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エ
チル-1-ヘキセンなどの分岐状オレフィン、アリルナフ
タレン、アリルノルボルナン、スチレン、ジメチルスチ
レン類、ビニルナフタレン類、アリルトルエン類、アリ
ルベンゼン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロペン
タン、ビニルシクロヘプタン、アリルトリアルキルシラ
ン類などの分岐構造を有するオレフィンなどを用いるこ
とができ、これらを共重合させてもよい。
【0111】これらの中では、エチレン、プロピレン、
3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エチル-1
-ヘキセン、ビニルシクロヘキサン、アリルトリメチル
シラン、ジメチルスチレンなどが好ましく用いられる。
【0112】予備重合は、固体状チタン触媒成分(a)
1g当り0.1〜1000g程度好ましくは0.3〜50
0g程度の重合体が生成するように行うことが望まし
い。予備重合では、本重合における系内の触媒濃度より
もかなり高濃度で触媒を用いることができる。
【0113】固体状チタン触媒成分(a)は、重合容積
1リットル当りチタン原子換算で、通常約0.01〜2
00ミリモル好ましくは約0.05〜100ミリモルの
濃度で用いられることが望ましい。
【0114】有機金属化合物(b)は、固体状チタン触
媒成分(a)中のチタン原子1モル当り通常約0.1〜
100ミリモル好ましくは約0.5〜50ミリモルの量
で用いることが望ましい。
【0115】また電子供与体(c)は、予備重合時には
用いても用いなくてもよいが、固体状チタン触媒成分
(a)中のチタン原子1モル当り0.1〜50モル好ま
しくは0.5〜30モルさらに好ましくは1〜10モル
の量で用いることができる。
【0116】予備重合は、不活性炭化水素媒体に予備重
合オレフィンおよび上記触媒成分を加え、温和な条件下
で行うことが好ましい。不活性炭化水素媒体のうちでは
脂肪族炭化水素が好ましい。
【0117】予備重合温度は、生成する予備重合体が実
質的に不活性炭化水素媒体中に溶解しないような温度で
あればよく、通常−20〜+100℃好ましくは−20
〜+80℃さらに好ましくは0〜+40℃程度である。
【0118】予備重合は、回分式、連続式などで行うこ
とができる。予備重合時に、水素などを用いて分子量を
調節することもできる。本発明では、上記のようなエチ
レン・プロピレン共重合成分(i) の製造工程において、
固体状チタン触媒成分(a)(または予備重合触媒)
を、重合容積1リットル当りチタン原子に換算して、約
0.0001〜50ミリモル好ましくは約0.001〜1
0ミリモルの量で用いることが望ましい。
【0119】有機金属化合物(b)は、重合系中のチタ
ン原子1モルに対する金属原子量で、約1〜2000モ
ル好ましくは約2〜500モル程度の量で用いることが
望ましい。電子供与体(c)は、有機金属化合物(b)
の金属原子1モル当り、約0.001〜50モル好まし
くは約0.01〜20モル程度の量で用いることが望ま
しい。
【0120】予備重合触媒を用いたときには、必要に応
じて固体状チタン触媒成分(a)、有機金属化合物
(b)を新たに添加することもできる。予備重合時と本
重合時との有機金属化合物(b)は同一であっても異な
っていてもよい。
【0121】また電子供与体(c)は、予備重合時また
は本重合時のいずれかに必ず1回用られ、本重合時のみ
に用いられるか、予備重合時と本重合時との両方で用い
られる。予備重合時と本重合時との電子供与体(c)は
同一であっても異なっていてもよい。
【0122】上記のような触媒を用いると、重合時に水
素を用いる場合においても得られるプロピレン系重合体
の結晶化度あるいは立体規則性指数が低下したりするこ
とがなく、また触媒活性が低下することもない。
【0123】エチレン系重合体 本発明では、後述するように2種のエチレン系重合体が
用いられるが、これらはとくにエチレンと炭素数3〜2
0のα−オレフィンとのランダム共重合体であって、エ
ラストマー状物どうしであることが望ましい。
【0124】このようなα−オレフィンとしては、たと
えばプロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、
4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデ
セン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセ
ン、1-エイコセンおよびこれらの組合わせなどが挙げら
れる。
【0125】また本発明で用いられるエチレン系重合体
は、本発明の特性を損なわない範囲であれば、必要に応
じて他の重合性モノマーから導かれる単位を含有してい
てもよい。
【0126】このような他の重合性モノマーとしては、
たとえばスチレン、ビニルシクロペンテン、ビニルシク
ロヘキサン、ビニルノルボルナンなどのビニル化合物
類、酢酸ビニルなどのビニルエステル、無水マレイン酸
などの不飽和有機酸またはその誘導体、共役ジエン類、
1,4-ヘキサジエン、1,6-オクタジエン、2-メチル-1,5-
ヘキサジエン、6-メチル-1,5-ヘプタジエン、7-メチル-
1,6-オクタジエン、ジシクロペンタジエン、シクロヘキ
サジエン、ジシクロオクタジエン、メチレンノルボルネ
ン、5-ビニルノルボルネン、5-エチリデン-2-ノルボル
ネン、5-メチレン-2-ノルボルネン、5-イソプロピリデ
ン-2-ノルボルネン、6-クロロメチル-5-イソプロペニル
-2-ノルボルネン、2,3-ジイソプロピリデン-5-ノルボル
ネン、2-エチリデン-3-イソプロピリデン-5-ノルボルネ
ン、2-プロペニル-2,2-ノルボルナジエンなどの非共役
ポリエン類およびこれらの組合わせなどが挙げられる。
【0127】エチレン系重合体は、このような他の重合
性モノマーから導かれる単位を、10モル%以下好まし
くは5モル%以下より好ましくは3モル%以下の量で含
有していてもよい。
【0128】本発明で用。られるエチレン系重合体
(B)は、 (1) 密度d1 が0.905〜0.950g/cm3 であり、
好ましくは0.905〜0.945g/cm3 さらに好まし
くは0.908〜0.945g/cm3 である。なお本明細
書において、密度は、JIS K7112 A法に準拠
して測定された値である。 (2) 190℃、2.16kg荷重下で測定されるメルトフ
ローレート(MFR)が0.001〜15g/10分であ
り、好ましくは0.005〜15g/10分さらに好まし
くは0.01〜10g/10分である。
【0129】またこのエチレン系重合体(B)の屈折率
は、1.5050〜1.5400好ましくは1.5070
〜1.5400さらに好ましくは1.5090〜1.53
50であることが望ましい。
【0130】このようなエチレン系重合体(B)として
は、高圧法で製造されるエチレンのホモポリマー、高圧
法あるいは中低圧法で製造されるエチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体を例示することができ、これらの
中ではとくにエチレン・α−オレフィンランダム共重合
体が好ましい。
【0131】エチレン系重合体(B)として用いられる
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体は、炭素数
3〜20のα−オレフィンから導かれる単位を0.01
〜5モル%、好ましくは0.5〜4モル%の量で含有し
ていることが望ましい。またこのα−オレフィンは、上
記したうちでも炭素数4〜10のα−オレフィン特に炭
素数4〜8のα−オレフィンであることが好ましい。
【0132】具体的に、エチレン系重合体(B)として
用いられるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体
は、エチレン・1-ヘキセンランダム共重合体、エチレン
・4-メチル-1-ペンテンランダム共重合体、エチレン・1
-ブテンランダム共重合体、エチレン・1-オクテンラン
ダム共重合体などが好ましい。
【0133】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体(C)は、 (1) 密度d2 が0.891g/cm3 未満であり、好まし
くは0.889g/cm3 未満さらに好ましくは0.887
g/cm3 未満である。 (2) 190℃、2.16kg荷重下で測定されるメルトフ
ローレート(MFR)が0.001〜15g/10分であ
り、好ましくは0.005〜15g/10分さらに好まし
くは0.01〜10g/10分である。
【0134】またこのエチレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体(C)の屈折率は、1.4700〜1.495
0好ましくは1.4720〜1.4950さらに好ましく
は1.4750〜1.4950であることが望ましい。
【0135】このようなエチレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体(C)は、エチレンから導かれる単位を7
0〜90モル%好ましくは70〜88モル%の量で、上
記のような炭素数3〜20のα−オレフィンから導かれ
る単位を70〜90モル%好ましくは70〜88モル%
の量で含有していることが望ましい。
【0136】またこのα−オレフィンは、上記したうち
でも炭素数3〜10のα−オレフィン特に炭素数4〜8
のα−オレフィンであることが好ましい。具体的に、エ
チレン・α−オレフィンランダム共重合体(C)とし
て、エチレン・ブテンランダム共重合体、エチレン・オ
クテンランダム共重合体などを好ましく用いることがで
きる。
【0137】本発明では、上記のように密度の異なるエ
チレン系重合体(B)とエチレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体(C)とが用いられるが、このエチレン系
重合体(B)の密度d1 と、エチレン・α−オレフィン
ランダム共重合体(C)の密度d2 との差(d1−d2
g/cm3 が0.045〜0.087特に0.055〜0.0
87であることが望ましい。
【0138】なお上記のエチレン系重合体(B)および
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(C)は、
バナジウム系触媒、チタン系触媒またはメタロセン系触
媒などを用いる従来公知の方法により製造することがで
きる。
【0139】プロピレン系重合体組成物 本発明に係るプロピレン系重合体組成物は、上記のよう
な(A)プロピレン系重合体を、40〜96重量%、好
ましくは50〜90重量%、さらに好ましくは60〜9
0重量%の量で、(B)エチレン系重合体を、2〜30
重量%、好ましくは5〜30重量%、さらに好ましくは
10〜30重量%の量で、(C)エチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体を、2〜30重量%、好ましくは
5〜30重量%、さらに好ましくは5〜25重量%の量
で含有している。
【0140】上記のように異なる密度を有するように選
択された2種のエチレン系重合体は、プロピレン系重合
体との混練性に優れており、ミクロ分散した組成物を形
成することができる。これら各成分からは、透明性に優
れ、剛性および耐衝撃性にも優れたプロピレン系重合体
組成物を形成することができる。
【0141】さらに上記のようなプロピレン系重合体
(A)とゴム成分(B)および(C)とから形成される
本発明に係るプロピレン系重合体組成物は、溶融張力が
高く、優れた成形性を示す。
【0142】本発明に係るプロピレン系重合体組成物
は、上記のような各成分に加えて本発明の目的を損なわ
ない範囲であれば、必要に応じて、他の樹脂類、他のエ
ラストマー、各種添加剤などを含有していてもよい。
【0143】たとえば他の樹脂類としては、熱可塑性樹
脂または熱硬化性樹脂を用いることができ、具体的に
は、ポリ1-ブテンなどのα-オレフィン単独重合体また
はα-オレフィン共重合体、α-オレフィンとビニルモノ
マーとの共重合体、無水マレイン酸変性ポリプロピレン
などの変性オレフィン重合体、ナイロン、ポリカーボネ
ート、ABS、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフ
ェニレンオキサイド、石油樹脂、フェノール樹脂などを
用いることができる。
【0144】他のエラストマーとしては、上記エチレン
系重合体(B)および(C)以外のオレフィンを主成分
とする非晶性弾性共重合体、共役ジエン系ゴムなどを挙
げることができる。
【0145】また添加剤としては、核剤、酸化防止剤、
塩酸吸収剤、耐熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑
剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料、染料、分散剤、銅害防
止剤、中和剤、発泡剤、可塑剤、気泡防止剤、架橋剤、
過酸化物などの流れ性改良剤、ウェルド強度改良剤など
を用いることができる。
【0146】本発明に係るプロピレン系重合体組成物
は、上記のような各成分を同時に、または逐次的にたと
えばヘンシェルミキサー、V型ブレンダー、タンブラー
ブレンダー、リボンブレンダーなどに装入して混練した
後、単軸押出機、多軸押出機、ニーダー、バンバリーミ
キサーなどで溶融混練することによって得られる。
【0147】これらのうちでも、多軸押出機、ニーダ
ー、バンバリーミキサーなどの混練性能に優れた装置を
使用すると、各成分がより均一に分散された高品質のプ
ロピレン系重合体組成物を得ることができて好ましい。
【0148】成形品 本発明に係るプロピレン系重合体組成物は、公知の成形
方法を特に限定することなく採用して種々の形状の成形
品に成形して、ポリオレフィン用途として公知の用途に
広く利用することができる。成形品としては具体的に、
押出成形、射出成形、インフレーション成形、ブロー成
形、押出ブロー成形、射出ブロー成形、プレス成形、カ
レンダー成形、発泡成形などの公知の熱成形方法により
得られる成形品が挙げられる。これらのうちでも、射出
成形品、フィルムまたはシート、ブロー成形品が好まし
く提供される。
【0149】射出成形品は、従来公知の射出成形装置を
用いて公知の条件を採用して、プロピレン系重合体組成
物を種々の形状に射出成形して製造することができる。
本発明に係るプロピレン系重合体組成物からなる射出成
形品は帯電しにくく、剛性、耐熱性、耐衝撃性、表面光
沢、耐薬品性、耐磨耗性などに優れており、自動車内装
用トリム材、自動車用外装材、家電製品のハウジング、
容器などに幅広く用いることができる。
【0150】プロピレン系重合体組成物の射出成形は、
通常200〜250℃の樹脂温度で、また得られる射出
成形品の形状にもよるが通常800〜1400kg/cm2
の射出圧で射出成形される上記のプロピレン系重合体組
成物は、射出成形時の流動性などの成形性に優れてい
る。
【0151】上記のようなプロピレン系重合体からなる
シートおよびフィルム成形品は、帯電しにくく、引張弾
性率などの剛性、耐熱性、耐衝撃性、耐老化性、透明
性、透視性、光沢、剛性、防湿性およびガスバリヤ性に
優れており、包装用フィルムなどとして幅広く用いるこ
とができる。特に防湿性に優れるため、薬品の錠剤、カ
プセルなどの包装に用いられるプレススルーパック(pr
ess through pack)などに好適に用いられる。
【0152】プロピレン系重合体を押出成形する際に
は、従来公知の押出装置および成形条件を採用すること
ができ、たとえば単軸スクリュー押出機、混練押出機、
ラム押出機、ギヤ押出機などを用いて、溶融したプロピ
レン系重合体組成物をTダイなどから押出すことにより
シートまたはフィルム(未延伸)などに成形することが
できる。
【0153】延伸フィルムは、上記のような押出シート
または押出フィルム(未延伸)を、たとえばテンター法
(縦横延伸、横縦延伸)、同時二軸延伸法、一軸延伸法
などの公知の延伸方法により延伸して得ることができ
る。
【0154】シートまたは未延伸フィルムを延伸する際
の延伸倍率は、二軸延伸の場合には通常20〜70倍程
度、また一軸延伸の場合には通常2〜10倍程度であ
る。延伸によって、厚み5〜200μm程度の延伸フィ
ルムを得ることが望ましい。
【0155】またフィルム状成形品として、インフレー
ションフィルムを製造することもできる。本発明の組成
物は、溶融張力が高いためにインフレーション成形時に
はドローダウンを生じにくい。
【0156】ブロー成形品は、従来公知のブロー成形装
置を用いて公知の条件を採用して、プロピレン系重合体
組成物をブロー成形することにより製造することができ
る。たとえば押出ブロー成形では、上記プロピレン系重
合体組成物を樹脂温度100℃〜300℃の溶融状態で
ダイより押出してチューブ状パリソンを形成し、次いで
パリソンを所望形状の金型中に保持した後空気を吹き込
み、樹脂温度130℃〜300℃で金型に着装すること
により中空成形品を製造することができる。延伸(ブロ
ー)倍率は、横方向に1.5〜5倍程度であることが望
ましい。
【0157】また射出ブロー成形では、上記プロピレン
系重合体組成物を樹脂温度100℃〜300℃でパリソ
ン金型に射出してパリソンを成形し、次いでパリソンを
所望形状の金型中に保持した後空気を吹き込み、樹脂温
度120℃〜300℃で金型に着装することにより中空
成形品を製造することができる。し、中空成形品を得
る。延伸(ブロー)倍率は、縦方向に1.1〜1.8倍、
横方向に1.3〜2.5倍であるであることが望ましい。
【0158】本発明に係るプロピレン系重合体組成物か
らなるブロー成形品は、剛性、耐熱性および耐衝撃性に
優れるとともに防湿性にも優れている。上記のような本
発明に係るプロピレン系重合体組成物からなる成形品
は、高剛性が要求される広範な用途に利用することがで
き、たとえばハウジング、洗濯槽などの家電用途、一軸
延伸フィルム、二軸延伸フィルム、インフレーションフ
ィルムなどのフィルム用途、カレンダー成形、押出成形
などによるシート用途、バッグ、レトルト容器などの容
器用途、たとえばトリム、インパネ、コラムカバーなど
の自動車内装用途、フェンダー、バンパー、サイドモー
ル、マッドガード、ミラーカバーなどの自動車外装用
途、一般雑貨用途などに好適に利用することができる。
また注射器、試験管、ピペット、アニマルゲージ等の医
療、理学用器具にも利用することができる。
【0159】
【発明の効果】本発明に係るプロピレン系重合体組成物
は、透明性に優れ、剛性および耐衝撃性に優れるととも
に溶融張力が高く成形性にも優れている。このようなプ
ロピレン系重合体組成物は種々の用途に有用であるが、
特にブロー成形品、フィルムまたはシート、射出成形品
用途に好適である。
【0160】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0161】以下の実施例および比較例で用いられた各
成分について以下に示す。 (A)プロピレン系重合体 ホモPP−1(ホモポリプロピレン) (1) MFR=2.5g/10分 (2) 損失正接比(tanδ0.1/tanδ100)=2.5 (5) 高分子量成分(極限粘度[η]=9.9dl/g)含
量=7.8重量% (6) 密度d=0.906g/cm3 ホモPP−2(ホモポリプロピレン) (1) MFR=2.1g/10分 (2) 損失正接比(tanδ0.1/tanδ100)=6.9 (5) 高分子量成分(極限粘度[η]=10.2dl/g)
含量=8.3重量% (6) 密度d=0.906g/cm3 ランダムPP−1(プロピレン・エチレンランダム共重
合体) (1) MFR=2.1g/10分 (2) 損失正接比(tanδ0.1/tanδ100)=2.1 (3) エチレン単位含量=0.02モル% (4) 64℃デカン可溶成分(DS64)含量=2.1重量
% (5) 高分子量成分(極限粘度[η]=10.1dl/g)
含量=8.2重量% (6) 密度d=0.905g/cm3 ランダムPP−2(プロピレン・エチレンランダム共重
合体) (1) MFR=1.8g/10分 (2) 損失正接比(tanδ0.1/tanδ100)=1.5 (3) エチレン単位含量=0.04モル% (4) 64℃デカン可溶成分(DS64)含量=2.5重量
% (5) 高分子量成分(極限粘度[η]=11.2dl/g)
含量=8.5重量% (6) 密度d=0.904g/cm3 (B)エチレン系重合体 エチレン・ヘキセンランダム共重合体 (1) 密度d1 =0.910g/cm3 (2) MFR=0.5g/10分 (3) エチレン単位含量=97モル% (4) 屈折率nD =1.5135 エチレン・4-メチル-1-ペンテンランダム共重合体 (1) 密度d1 =0.930g/cm3 (2) MFR=3.5g/10分 (3) エチレン単位含量=99.2モル% (4) 屈折率nD =1.5229 (C)エチレン・α−オレフィンランダム共重合体 EBR−1(エチレン・ブテンランダム共重合体) (1) 密度d2 =0.861g/cm3 (2) MFR=0.5g/10分 (3) エチレン単位含量=82モル% (4) 屈折率nD =1.4818 EBR−2(エチレン・ブテンランダム共重合体) (1) 密度d2 =0.902g/cm3 (2) MFR=0.6g/10分 (3) エチレン単位含量=95モル% (4) 屈折率nD =1.5035
【0162】
【実施例1〜2】表1に示すような各成分を、230℃
で溶融混練してプロピレン系重合体組成物を得た。
【0163】得られたプロピレン系重合体組成物を、2
30℃でプレス成形し、下記に示す評価方法により曲げ
強度、耐衝撃強度、透明性を評価した。結果を表1に示
す。 (1) 曲げ試験(曲げ弾性率:FM) ASTM C790に準拠して、所定条件で射出成形し
た厚さ2mmの試験片を用いて、スパン間32mm、曲げ
速度5mm/分の条件下で測定した。 (2) 耐衝撃強度(IZ) ASTM D256に準拠して、厚さ3mmの試験片
(後ノッチ)を用いて、0℃で測定した。 (3) 透明性(ヘイズ) ASTM D1003−52に準拠して、厚さ0.5mmt
の試験片を日本電色工業(株)製のデジタル濁度系N
DH−20Dを用いて測定した。 (4) メルトテンション(MT) メルトテンション(MT)は、溶融試料を一定速度で延
伸したときの応力として測定される。具体的にはメルト
テンションテスター(東洋精機製)により、測定温度2
30℃、ノズル径2.1mm、押出速度15mm/分の
条件下で、押出されるストランドを、巻取り速度200
rpm で巻き取る際にモノフィラメントにかかる張力とし
て測定した。 (5) 屈折率(nD) ASTM D542に準拠して、アッベ屈折計2T型
(アタゴ(株)製)を用いて、ナトリウム線(λ0=5
89.3nm)で測定した。
【0164】
【比較例1〜3】表1に示すような各成分から実施例1
と同様にしてプロピレン系重合体組成物を得た。結果を
表1に示す。
【0165】
【表1】
【0166】
【実施例3〜5】表2に示すような各成分から実施例1
と同様にしてプロピレン系重合体組成物を得た。結果を
表2に示す。
【0167】
【比較例4】表2に示すような各成分から実施例1と同
様にしてプロピレン系重合体組成物を得た。結果を表2
に示す。
【0168】
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0163
【補正方法】変更
【補正内容】
【0163】得られたプロピレン系重合体組成物を、2
30℃でプレス成形し、下記に示す評価方法により曲げ
強度、耐衝撃強度、透明性を評価した。結果を表1に示
す。 (1) 曲げ試験(曲げ弾性率:FM) ASTM 790に準拠して、所定条件で射出成形し
た厚さ2mmの試験片を用いて、スパン間32mm、曲げ
速度5mm/分の条件下で測定した。 (2) 耐衝撃強度(IZ) ASTM D256に準拠して、厚さ3mmの試験片
(後ノッチ)を用いて、0℃で測定した。 (3) 透明性(ヘイズ) ASTM D1003−52に準拠して、厚さ0.5mmt
の試験片を日本電色工業(株)製のデジタル濁度系N
DH−20Dを用いて測定した。 (4) メルトテンション(MT) メルトテンション(MT)は、溶融試料を一定速度で延
伸したときの応力として測定される。具体的にはメルト
テンションテスター(東洋精機製)により、測定温度2
30℃、ノズル径2.1mm、押出速度15mm/分の
条件下で、押出されるストランドを、巻取り速度200
rpm で巻き取る際にモノフィラメントにかかる張力とし
て測定した。 (5) 屈折率(nD) ASTM D542に準拠して、アッベ屈折計2T型
(アタゴ(株)製)を用いて、ナトリウム線(λ0=5
89.3nm)で測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23:08) B29K 23:00 B29L 22:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(1) 230℃、2.16kg荷重下で
    測定されるメルトフローレート(MFR)が0.01〜
    20g/10分であり、(2) 200℃、角速度ω=10-1
    rad/secで測定される角速度依存性損失正接 tanδ0.1
    と、200℃、角速度ω=102rad/secで測定される
    角速度依存性損失正接 tanδ100との損失正接比(tanδ
    0.1/tanδ100)が1.05〜5.8である、プロピレン
    系重合体40〜96重量%と、 (B)(1) 密度d1 が0.905〜0.950g/cm3
    あり、(2) 190℃、2.16kg荷重下で測定されるメ
    ルトフローレート(MFR)が0.001〜15g/10
    分である、エチレン系重合体2〜30重量%と、 (C)(1) 密度d2 が0.891g/cm3 未満であり、
    (2) 190℃、2.16kg荷重下で測定されるメルトフ
    ローレート(MFFR)が0.001〜15g/10分で
    ある、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体2〜
    30重量%と、からなるプロピレン系重合体組成物。
  2. 【請求項2】(A) (1)230℃、2.16kg荷重下で
    測定されるメルトフローレート(MFR)が0.01〜
    20g/10分であり、(2) 200℃、角速度ω=10-1
    rad/secで測定される角速度依存性損失正接 tanδ0.1
    と、200℃、角速度ω=102rad/secで測定される
    角速度依存性損失正接 tanδ100との損失正接比(tanδ
    0.1/tanδ100)が1.05〜5.8であり、(3) エチレ
    ンから導かれる単位を0.001〜5モル%の量で含有
    し、(4) 64℃デカン可溶成分を0.1〜25重量%の
    量で含有する、プロピレン系重合体40〜96重量%
    と、 (B)(1) 密度d1 が0.905〜0.950g/cm3
    あり、(2) 190℃、2.16kg荷重下で測定されるメ
    ルトフローレート(MFR)が0.001〜15g/10
    分である、エチレン系重合体2〜30重量%と、 (C)(1) 密度d2 が0.891g/cm3 未満であり、
    (2) 190℃、2.16kg荷重下で測定されるメルトフ
    ローレート(MFFR)が0.001〜15g/10分で
    ある、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体2〜
    30重量%と、からなるプロピレン系重合体組成物。
  3. 【請求項3】プロピレン系重合体(A)が、極限粘度
    [η]8〜30dl/gの高分子量成分を0.1〜20重
    量%の量で含有することを特徴とする請求項1または2
    に記載のプロピレン系重合体組成物。
  4. 【請求項4】エチレン系重合体(B)の密度d1 と、エ
    チレン・α−オレフィンランダム共重合体(C)の密度
    2 との差(d1−d2)が0.045〜0.087g/cm
    3 であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のプロピレン系重合体組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のプロピレ
    ン系重合体組成物からなるブロー成形品。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれかに記載のプロピレ
    ン系重合体組成物からなるフィルムまたはシート。
  7. 【請求項7】請求項1〜4のいずれかに記載のプロピレ
    ン系重合体組成物からなる射出成形品。
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