JPH10169588A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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Publication number
JPH10169588A
JPH10169588A JP33006996A JP33006996A JPH10169588A JP H10169588 A JPH10169588 A JP H10169588A JP 33006996 A JP33006996 A JP 33006996A JP 33006996 A JP33006996 A JP 33006996A JP H10169588 A JPH10169588 A JP H10169588A
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JP
Japan
Prior art keywords
container
compressor
rotating shaft
lubricating oil
drive source
Prior art date
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Pending
Application number
JP33006996A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Suga
雅之 菅
Tsutomu Mihashi
勉 三橋
Hideo Tsuchiya
秀雄 土屋
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Astemo Ltd
Original Assignee
Keihin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転駆動源の上部に圧縮機を配設することで回
転軸を垂直方向に延在させる。これによって、潤滑油が
漏洩する懸念がなく、摺動部に良好に潤滑油が供給さ
れ、潤滑油の温度上昇のない、構成が簡易な圧縮機を提
供する。 【解決手段】ハウジング12の内部には回転軸48を囲
繞して環状油溜まり28が形成され、該環状油溜まり2
8には吸入口30が連通する。該吸入口30から供給さ
れた気体は潤滑油を吹き上げ、該潤滑油は気体と共にア
ンギュラ玉軸受66、ボールカップリング式自転阻止機
構100の隙間を通って可動スクロール92に供給さ
れ、摺動部の潤滑を行うと共に、冷却を行う。潤滑油の
一部は回転軸48からメカニカルシール機構40に付着
し、通路34を伝わって前記環状油溜まり28に導入さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調機に用いられ
る冷媒等を圧縮するための圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】冷房や暖房等を行う空調機では冷媒を圧
縮するために圧縮機が使用されている。この圧縮機に関
連して、例えば、車載用空調機では、エンジン等の回転
駆動力を利用して前記圧縮機の回転軸を回転させて空調
機中の冷媒を圧縮させる構造のものが広範に使用されて
いる。
【0003】従来、この種の圧縮機では、例えば、実開
昭61−134591号公報(従来例1という)のスク
ロール型圧縮機における潤滑油供給機構に開示されてい
るように、ドライブシャフトを水平方向に延在させて配
置し、可動スクロールの背面に潤滑油を供給する供給溝
を刻設し、前記可動スクロールに設けられたボスには前
記供給溝に連続させて供給孔を穿設し、該供給孔をラジ
アルベアリングに臨ませる構造が採用されている。
【0004】また、特開昭59−93976号公報(従
来例2という)には、ロータ軸を水平方向に延在させて
配置し、ケーシングの下部に貯留された潤滑油が圧縮さ
れた気体の圧力によって前記ケーシングの内部に設けら
れたシリンダの油路を通り、メカニカルシール室等に前
記潤滑油を供給する構造の気体圧縮機が開示されてい
る。
【0005】さらに、実開昭56−132391号公報
(従来例3という)に開示されている冷媒圧縮機によれ
ば、容器の内部に電動モータが設けられ、該電動モータ
を構成するステータとロータとの間隙、前記ロータと主
軸との間隙を通って潤滑油と共に冷媒ガスが前記容器内
の上部に設けられた圧縮部に供給される構成が開示され
ている。
【0006】さらにまた、特開平1−31018号公報
(従来例4という)のスクロール流体機械には、垂直方
向に延在して軸部が配設され、該軸部の上部にはモート
ルが配設され、潤滑油は駆動スクロール、従動スクロー
ルから下部ケーシング内のオルダム継手や軸受の潤滑を
行う構成が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来例1の構造によれば、回転駆動源の上に圧縮機を配
置してドライブシャフトを垂直方向に延在するように配
置すると、潤滑油がドライブシャフトの軸受部分に貯留
し、該潤滑油がスクロール等に供給されなくなり、潤滑
作用や冷却作用が営まれなくなるという問題がある。ま
た、前記軸受が常時潤滑油の中に浸されているために長
期間の使用によって該軸受から潤滑油が漏洩する懸念が
ある。さらに、バランス用ウエイトが装着されている場
合には、このウエイトが潤滑油の内部で回転するため、
ドライブシャフトの回転を妨げる抵抗となってこの圧縮
機の効率が低下すると共に、潤滑油の温度が上昇して冷
却作用が良好に営まれなくなるという欠点がある。
【0008】また、前掲の従来例2の技術的思想では、
回転駆動源の上にこの気体圧縮機を配置すると、メカニ
カルシールが潤滑油に浸され、このメカニカルシールか
ら潤滑油が漏洩する懸念があり、さらに、潤滑油が油路
からロータ軸等に供給されなくなって摺動部における潤
滑作用や冷却作用が良好に営まれなくなるという不都合
がある。
【0009】さらに、前記従来例3の冷媒圧縮機では、
電動モータが容器の内部に配設されているため、例え
ば、車両等にこの冷媒圧縮機を設ける場合、エンジンの
回転駆動力を使用することができない。また、冷媒ガス
や潤滑油が通過するための特別の通路を設ける必要があ
り、該冷媒圧縮機の構造が複雑になるという問題があ
る。
【0010】さらにまた、前記従来例4のスクロール流
体機械では、軸部が垂直方向に延在しているものの、軸
部の内部に排気通路を設けたり、ケーシングに油溝や油
通路等を設ける必要があるために構造が複雑となり、こ
の種のスクロール流体機械の製造コストが高騰すると共
に、装置が大型となり、且つ保守管理が容易でない等の
難点が指摘されている。
【0011】本発明は前記の種々の不都合を克服するた
めになされたものであり、回転駆動源の上部に圧縮機を
配設して回転軸を垂直方向に延在させて所謂縦型とする
ことができ、潤滑油が漏洩する懸念がなく、摺動部に良
好に潤滑油が供給されると共に潤滑油の温度上昇を阻止
することを可能とした圧縮機を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、容器の内部に設けられた圧縮機構を前
記容器の外部に設けられた回転駆動源により回転させて
気体を圧縮する圧縮機において、前記圧縮機構に接続さ
れ、垂直方向に延在すると共に前記容器の下部から外方
に突出して前記回転駆動源に連結される回転軸と、前記
容器の下部に形成され、前記回転軸を囲繞する環状油溜
まりと、を備えることを特徴とする。
【0013】本発明によれば、前記圧縮機内部の潤滑油
は前記環状油溜まりに貯留され、前記圧縮機の可動部分
は前記貯留された潤滑油に浸されることがないため、潤
滑油の温度上昇や動力損失が阻止される。
【0014】この場合、前記容器には、前記環状油溜ま
りに連通して、圧縮される気体が供給される吸入口が設
けられると、前記圧縮機に供給された気体と前記環状油
溜まりに貯留された潤滑油とが混合されて前記圧縮機の
内部に導入され、前記潤滑油を前記圧縮機の摺動部分に
供給することができ、好ましい。
【0015】また、この場合、前記環状油溜まりには貯
留される潤滑油の油面より上方に位置してメカニカルシ
ール機構が設けられ、前記回転軸は前記メカニカルシー
ル機構の内部に挿通されると、前記メカニカルシール機
構によって前記容器と前記回転軸との間からの気体の漏
洩が好適に阻止されると共に、前記メカニカルシール機
構は前記潤滑油に浸されないため、前記潤滑油が前記メ
カニカルシール機構から漏洩する懸念もない。
【0016】さらに、この場合、前記環状油溜まりを形
成する前記容器の一部には前記メカニカルシール機構の
外周から該環状油溜まりに向かう通路が形成されると、
潤滑油の一部が前記メカニカルシール機構の外周から前
記通路を伝わって前記環状油溜まりに導入されることに
より、前記メカニカルシール機構に潤滑油が残留して前
記容器の外部に漏洩する懸念がなく、好適である。
【0017】さらにまた、この場合、前記容器の内部に
は前記環状油溜まりの上方に位置して前記回転軸を支持
する軸受が設けられると、軸受が容器の外部に露呈して
いないため、前記軸受の潤滑油が前記圧縮機の外部に漏
洩することがなく、好ましい。
【0018】またさらに、前記圧縮機構は、前記容器の
内部に固定して設けられた固定スクロールと、前記回転
軸に設けられ、前記固定スクロールに対して旋回可能な
可動スクロールと、を備えると、簡易な構造で効率のよ
い圧縮機を得ることができ、好適である。
【0019】またさらに、前記軸受はアンギュラ玉軸受
であり、また、前記可動スクロールは前記容器にボール
カップリング式自転阻止機構により支持されると、供給
された前記気体と前記潤滑油は前記ボールカップリング
式自転阻止機構、前記アンギュラ玉軸受を挿通して前記
圧縮機構に供給されるため、前記気体や前記潤滑油を流
通させるための通路を設ける必要がなく、構造が簡素化
され、好ましい。
【0020】また、本発明は、容器の内部に設けられた
圧縮機構を前記容器の外部に設けられた回転駆動源によ
り回転させて気体を圧縮する圧縮機において、前記圧縮
機構に接続され、垂直方向に延在すると共に前記容器の
下部から外方に突出して前記回転駆動源に連結される回
転軸と、前記回転軸を支持するボールベアリングと、前
記圧縮機構を支持するボールカップリング式自転阻止機
構と、を備え、前記容器内部の気体は前記ボールベアリ
ングと前記ボールカップリング式自転阻止機構の隙間を
流通自在であることを特徴とする。
【0021】本発明によれば、気体や潤滑油を導入する
ための専用の通路を設ける必要がなく、好適である。
【0022】さらに、本発明は、容器の内部に設けられ
た圧縮機構を前記容器の外部に設けられた回転駆動源に
より回転させて気体を圧縮する圧縮機において、前記圧
縮機構に接続され、垂直方向に延在すると共に前記容器
の下部から外方に突出して前記回転駆動源に連結される
回転軸と、前記容器に設けられ、前記回転軸が挿通され
るメカニカルシール機構と、前記メカニカルシール機構
の上方に配設され、前記回転軸を前記容器に支持する軸
受と、を備えることを特徴とする。
【0023】本発明によれば、前記軸受の潤滑油は前記
メカニカルシール機構によって前記容器の外部に流出す
ることが阻止され、好ましい。
【0024】またさらに、前記圧縮機構は、前記容器の
内部に固定して設けられた固定スクロールと、前記回転
軸に設けられ、前記固定スクロールに対して旋回可能な
可動スクロールと、を備えると、簡易な構造で効率のよ
い圧縮機を得ることができ、好適である。
【0025】さらにまた、前記軸受はアンギュラ玉軸受
であり、また、前記可動スクロールは前記容器にボール
カップリング式自転阻止機構により支持されると、供給
された前記気体と前記潤滑油は前記ボールカップリング
式自転阻止機構、前記アンギュラ玉軸受を挿通して前記
圧縮機構に供給されるため、前記気体や前記潤滑油を流
通させるための通路を設ける必要がなく、構造が簡素化
され、好ましい。
【0026】この場合、前記回転軸にはカップリング部
材が設けられると、前記回転軸は前記回転駆動源の駆動
軸と前記カップリング部材によって同軸的に連結するこ
とができ、好適である。
【0027】また、この場合、前記容器には該容器の外
方に突出する取付部が設けられ、前記容器は前記取付部
により前記回転駆動源に取り付けられると、前記圧縮機
を容易に前記回転駆動源に取り付けることができ、好ま
しい。
【0028】さらに、この場合、前記取付部が前記回転
軸の軸線方向に延在して複数形成され、前記回転駆動源
には前記取付部の一方の端部が当接すると、前記取付部
の中、前記回転駆動源に当接する部位のみを精度よく形
成するだけでよく、この圧縮機の加工が容易となり、好
適である。
【0029】また、本発明は、容器の内部に設けられた
圧縮機構を前記容器の外部に設けられた回転駆動源によ
り回転させて気体を圧縮する圧縮機において、前記圧縮
機構に接続され、垂直方向に延在すると共に前記容器の
下部から外方に突出する回転軸と、前記回転軸に設けら
れ、前記回転駆動源の駆動軸と同軸的に連結されるカッ
プリング部材と、前記容器の下部に形成され、前記回転
軸を囲繞する環状油溜まりと、前記回転軸が挿通され、
前記環状油溜まりに貯留される潤滑油の油面より上方に
設けられたメカニカルシール機構と、前記環状油溜まり
に貯留される潤滑油の油面より上方に設けられ、前記回
転軸を支持する軸受と、前記容器に前記環状油溜まりの
外方に位置して設けられ、前記容器の外方に突出して前
記容器を前記回転駆動源に取り付ける取付部と、を備え
ることを特徴とする。
【0030】本発明によれば、前記圧縮機は取付部によ
って前記回転駆動源の上方に配設され、前記回転駆動源
の駆動軸と前記回転軸とをカップリング部材により同軸
的に連結することができる。この場合、前記圧縮機内部
の潤滑油は前記メカニカルシール機構によって前記容器
と前記回転軸との間から漏洩することが防止され、前記
軸受を潤滑するグリースが前記容器の外部に流出する懸
念もない。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明に係る圧縮機について、好
適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下
詳細に説明する。
【0032】図1において、参照符号10は、本実施の
形態に係る圧縮機を示す。この圧縮機10は、ハウジン
グ12と、該ハウジング12の上部にねじ14により固
着されたケーシング16を備える。前記ハウジング12
と前記ケーシング16とによって容器18が構成され
る。前記ハウジング12の外周には垂直方向に延在する
複数の取付ボス20が突出形成され、該取付ボス20に
はその軸線方向に図示しないねじが貫通する孔部22が
画成される。前記取付ボス20の下面25はエンジン、
電動モータ等の回転駆動源24の上部に当接する。該回
転駆動源24と前記圧縮機10との取付精度を向上させ
るために、この下面25を精度よく形成するのが好まし
い。
【0033】前記ハウジング12の内部には下方から上
方へと突出した突部26が形成され、該突部26の外周
と前記ハウジング12の内周とで環状油溜まり28が形
成される。前記ハウジング12の下部外周の一部には吸
入口30が形成され、該吸入口30は前記環状油溜まり
28に連通する。前記突部26の中央には孔部32が画
成され、該孔部32を形成する壁部の上部には半径方向
に延在して複数の溝状の通路34が形成される。
【0034】前記孔部32にはメカニカルシール機構4
0が該孔部32の開口部から上方に突出して設けられ
る。この場合、該メカニカルシール機構40は前記環状
油溜まり28に貯留される潤滑油の油面より上方に配置
される。当該メカニカルシール機構40の内部には垂直
方向に延在して回転軸48が挿通される。このメカニカ
ルシール機構40は、図2に詳細に示すように、前記孔
部32の内部に設けられ、リング状に形成された固定側
シール部材42を備え、該固定側シール部材42は前記
孔部32を形成する壁部に固着されたリング部材44に
当接して抜け止めされると共に、前記固定側シール部材
42の上面は前記通路34の底面より上方に位置してい
る。前記固定側シール部材42の外周にはOリング46
が設けられている。
【0035】前記回転軸48には前記固定側シール部材
42の上部にリング状の可動側シール部材50が固着さ
れ、該可動側シール部材50は前記固定側シール部材4
2に対して摺動自在である。前記可動側シール部材50
の外周にはカバー部材52が設けられ、該カバー部材5
2の上部には前記回転軸48が貫通する孔部54が画成
されると共に、当該カバー部材52の上面には前記回転
軸48に形成された段部56が係合する。前記可動側シ
ール部材50の上部内側にはOリング58が配置される
環状段部59が形成され、該Oリング58の上部には断
面L字状に形成されたリング部材60が配設される。該
リング部材60にはコイルスプリング62の一端部が着
座し、該コイルスプリング62は上方に向かって徐々に
拡径すると共に、当該コイルスプリング62の他端部は
前記カバー部材52の上部内面に当接する。従って、前
記可動側シール部材50は、前記コイルスプリング6
2、リング部材60およびOリング58によって前記固
定側シール部材42に向かって常時付勢されている。
【0036】前記ハウジング12の内部には前記メカニ
カルシール機構40の上方にアンギュラ玉軸受66が設
けられ、該アンギュラ玉軸受66は前記回転軸48の軸
線方向および軸線に直交する方向の荷重を支持してい
る。このアンギュラ玉軸受66は前記ハウジング12の
内壁に固着された外周リング68を有し、該外周リング
68の内壁には周回する溝部70a、70bが画成され
る。一方、前記外周リング68の内側には内周リング7
4が配設され、該内周リング74の外周には前記溝部7
0a、70bに対向する溝部76a、76bが画成され
る。前記溝部70a、70bと溝部76a、76bの間
にはボールベアリング72が転動自在に係合する。前記
内周リング74の内側孔部には前記回転軸48の上部に
形成された拡径部78が嵌入される。このアンギュラ玉
軸受66はこのようにボールベアリング72が2列にわ
たって配設されているため、その軸線方向の長さが長く
なり、内周リング74によって回転軸48を保持する距
離が長くなるために、該回転軸48を確実に支持するこ
とができる。また、前記外周リング68と内周リング7
4との間隙にはボールベアリング72を保持するための
空間があるため、後述する気体が流通自在である。前記
回転軸48を構成する拡径部78の下面の一部にはスト
ッパ80がねじ81によって固着され、該ストッパ80
の一部は前記内周リング74の下部に当接し、該内周リ
ング74が外周リング68から脱落することが阻止され
るように構成されている。このように、前記アンギュラ
玉軸受66は前記容器18の内部に設けられているた
め、このアンギュラ玉軸受66に供給される潤滑油が前
記圧縮機10の外部に漏洩する懸念がない。また、前記
アンギュラ玉軸受66の潤滑をグリースで行う場合、該
アンギュラ玉軸受66が前記環状油溜まり28に貯留さ
れる潤滑油の油面より上方に設けられているため、前記
グリースが前記潤滑油に浸されて前記アンギュラ玉軸受
66から流出することもない。
【0037】前記拡径部78の上部には、図1に示すよ
うに、その中心から一方に偏心してピン部材82が立設
され、該ピン部材82にはブッシュ84が係合する。該
ブッシュ84の下部には半径方向外方に延在する板状部
材86を介してバランスウェイト88が固着される。前
記ブッシュ84にはこれを囲繞するように配設されたニ
ードルベアリング90を介して圧縮機構を構成する可動
スクロール92が設けられる。該可動スクロール92
は、図3Aに示すように、水平方向に延在するディスク
部材94の上部に板状部材によって中心から徐々に拡径
する渦巻き状の壁部96が一体的に形成されている。
【0038】前記ディスク部材94の下部にはボールカ
ップリング式自転阻止機構100が設けられる(図1参
照)。該ボールカップリング式自転阻止機構100は前
記ハウジング12の上面に固着された固定リング102
と、該固定リング102に対向し、前記可動スクロール
92のディスク部材94の下部に固着された可動リング
104を備え、前記固定リング102と前記可動リング
104との間は所定間隔離間している。前記固定リング
102および前記可動リング104には、図4に示すよ
うに、それぞれ、直径、ピッチ、ピッチ円の等しい複数
のポケット106、108が画成され、対向する一対の
ポケット106、108ごとにボール部材110が挿入
される。このため、前記可動スクロール92は、図1に
示すように、全体として前記ボール部材110により回
転自在に支持される。
【0039】前記ケーシング16の内部には前記可動ス
クロール92に対向して該可動スクロール92と共に圧
縮機構を構成する固定スクロール112が固着される。
該固定スクロール112は一体的に形成されたディスク
部材114を有し、該ディスク部材114の縁部にはO
リング115が設けられる。前記ディスク部材114の
下部には、図3Aに示すように、前記可動スクロール9
2の渦巻き状の壁部96と同一形状の壁部116が前記
壁部96に対して180゜偏位して形成されている。そ
れぞれの壁部96、116はその一部が互いに当接し、
三日月状の室117が形成される(図3A、図3B参
照)。前記壁部96、116には、図1に示すように、
互いに当接する部位にシール部材119が設けられてい
る。
【0040】前記ディスク部材114の上部には周回す
る突部118が形成され、該突部118の端部は前記ケ
ーシング16の内部上面に周回して形成された突部12
0の端部と当接して室122が形成されると共に、前記
ディスク部材114の略中央には前記室122と連通す
る孔部124が画成される。前記ディスク部材114の
上部には弾性を有する板ばね126の一端部がねじ12
7によって固着され、前記突部118の一部には該板ば
ね126が挿通される凹部129が画成されている。前
記板ばね126の他端部は前記孔部124の開口部を閉
塞可能とするために撓曲自在である。従って、前記板ば
ね126は前記室122から前記孔部124に気体を導
入することを阻止する弁体として機能する。図1は、板
ばね126が湾曲して前記孔部124が開口している状
態を示す。なお、図中、参照符号128は前記ケーシン
グ16に形成され、前記室122に連通する排出口を示
す。
【0041】本実施の形態に係る圧縮機10は、基本的
には以上のように構成されるものであり、次にその動作
について説明する。
【0042】先ず、圧縮機10をエンジン、モータ等の
回転駆動源24の上部に配設する。このとき、取付ボス
20を利用してねじで圧縮機10と回転駆動源24を固
定する。また、回転駆動源24の回転軸140と圧縮機
10の回転軸48とをカップリング部材141を介して
同軸的に接続する。次に、圧縮機10の吸入口30、排
出口128にそれぞれ管体142a、142bを介して
図示しない空調機等の機器を接続する。この場合、環状
油溜まり28内の潤滑油が流出しないように、吸入口3
0に接続された管体142aを上方に屈曲させて配設す
る。次いで、圧縮機10と図示しない機器の内部には冷
媒等の気体が充填される。
【0043】以上のような準備段階を経て、回転駆動源
24を付勢して回転軸140を回転させると、圧縮機1
0の回転軸48が回転し、ピン部材82が円を描くよう
に変位する。このため、可動スクロール92が旋回す
る。この場合、図4に示すように、可動リング104は
その中心Aが半径Rの円を描くように矢印B方向に円軌
道運動する。その際、可動リング104は矢印B方向に
自転しようとする。ところが、ボール部材110が固定
リング102のポケット106の縁部と可動リング10
4のポケット108の縁部とで挟まれるため、可動リン
グ104は自転することができず、これによって可動ス
クロール92の自転が阻止される。
【0044】前記可動スクロール92が旋回すると、図
3Aに示すように、渦巻き状の壁部96の端部と渦巻き
状の壁部116の外周との間隙、および、壁部116の
端部と壁部96の外周との間隙から前記ケーシング16
の内部に充満している気体を取り込み、図3Bに示すよ
うに、三日月状の室117の内部に前記取り込まれた気
体が閉じこめられる。さらに可動スクロール92が旋回
すると、図3Aに示すように、この室117の容積が小
さくなって気体が圧縮されると共に、室117が徐々に
中心の孔部124に接近する。そして、室117と孔部
124とが連通するに至り、圧縮された気体は孔部12
4から圧送される。このとき、図1に示すように、圧縮
された気体の圧力によって板ばね126が湾曲して前記
孔部124と室122とが連通し、前記気体は室122
に導入される。この気体は室122から排出口128、
管体142bを通って空調機等の機器(図示せず)に供
給される。
【0045】このようにして機器に供給された気体は管
体142aから圧縮機10の吸入口30に帰還する。そ
して、アンギュラ玉軸受66の隙間、ボールカップリン
グ式自転阻止機構100の隙間を通ってケーシング16
の内部に導入され、再び前述のように圧縮される。
【0046】気体が吸入口30を通るとき、環状油溜ま
り28に貯留している潤滑油を吹き上げ、飛散した潤滑
油はミスト状となり、気体と共にアンギュラ玉軸受6
6、ボールカップリング式自転阻止機構100、可動ス
クロール92に供給され、摺動部の潤滑を行うと共に冷
却作用を営み、下方に滴下する。このとき、一部の潤滑
油はハウジング12の内壁を伝わって環状油溜まり28
に貯留されるが、一部の潤滑油は回転軸48からメカニ
カルシール機構40のカバー部材52に付着する(図2
参照)。このカバー部材52に付着した潤滑油は固定側
シール部材42の上面に滴下し、通路34を伝わって環
状油溜まり28に導入される。このように、潤滑油はメ
カニカルシール機構40に残留することがないため、潤
滑油が圧縮機10の内部の圧力によって外部に漏洩する
懸念がない。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る圧縮機によれば、以下のよ
うな効果ならびに利点が得られる。
【0048】回転軸を囲繞して環状油溜まりが形成され
ているため、回転駆動源の上に圧縮機を配設して回転軸
を垂直方向に延在させることができる。従って、潤滑油
が圧縮機の可動部分から離間することになるため、従来
技術の如き動力損失や潤滑油の温度上昇を阻止すること
ができる。また、環状油溜まりは吸入口に連通している
ため、圧縮機に供給された気体により潤滑油が吹き上げ
られ、前記圧縮機の摺動部分にミスト状に供給される。
従って、好適に潤滑作用が営まれる。さらに、回転軸を
支持するメカニカルシール機構が前記環状油溜まりの油
面より上方に突出して配置されているため、このメカニ
カルシール機構が潤滑油に浸されることがなく、該メカ
ニカルシール機構に滴下した潤滑油は前記メカニカルシ
ール機構の外周から前記環状油溜まりに向かう通路を通
って該環状油溜まりに導入されるため、前記メカニカル
シール機構に潤滑油が残留して該潤滑油が容器の外部に
漏洩する懸念がない。また、軸受が環状油溜まりの潤滑
油の油面より上方に設けられているため、該軸受を潤滑
するためにグリースを利用したとしても、前記潤滑油に
よって該グリースが流出し、軸受の潤滑性能が低下する
こともない。
【0049】さらにまた、軸受、自転阻止機構に隙間の
多いアンギュラ玉軸受、ボールカップリング式自転阻止
機構を使用しており、この隙間に気体と潤滑油が通るた
め、、専用の通路を設ける必要がなく、構成の簡単な圧
縮機を得ることが可能となり、この圧縮機の製造コスト
を低廉化することが可能となる。
【0050】またさらに、軸受が容器の内部に配設され
ることにより、該容器の外部には回転軸の周囲に軸受を
支持する機構がないため、回転軸に回転駆動源の駆動軸
を接続する際の自由度が向上し、結局、この種の構造物
の設計の制約が少なくなる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る圧縮機を示す縦断面
図である。
【図2】図1の圧縮機のメカニカルシール機構を示す一
部拡大縦断面図である。
【図3】図1の圧縮機を構成する可動スクロールと固定
スクロールを示し、図3Aは一方のスクロールの端部と
他方のスクロールの外周が離間している状態の横断面
図、図3Bは一方のスクロールの端部と他方のスクロー
ルの外周が接触している状態の横断面図である。
【図4】図1の圧縮機のボールカップリング式自転阻止
機構を示す平面図である。
【符号の説明】
10…圧縮機 12…ハウジング 16…ケーシング 18…容器 20…取付ボス 24…回転駆動源 28…環状油溜まり 30…吸入口 40…メカニカルシール機構 48…回転軸 66…アンギュラ玉軸受 80…ストッパ 92…可動スクロール 100…ボールカップリング式自転阻止機構 112…固定スクロール 140…回転軸

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器の内部に設けられた圧縮機構を前記容
    器の外部に設けられた回転駆動源により回転させて気体
    を圧縮する圧縮機において、 前記圧縮機構に接続され、垂直方向に延在すると共に前
    記容器の下部から外方に突出して前記回転駆動源に連結
    される回転軸と、 前記容器の下部に形成され、前記回転軸を囲繞する環状
    油溜まりと、 を備えることを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の圧縮機において、 前記容器には、前記環状油溜まりに連通して、圧縮され
    る気体が供給される吸入口が設けられることを特徴とす
    る圧縮機。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の圧縮機において、 前記環状油溜まりには貯留される潤滑油の油面より上方
    に位置してメカニカルシール機構が設けられ、前記回転
    軸は前記メカニカルシール機構の内部に挿通されること
    を特徴とする圧縮機。
  4. 【請求項4】請求項3記載の圧縮機において、 前記環状油溜まりを形成する前記容器の一部には前記メ
    カニカルシール機構の外周から該環状油溜まりに向かう
    通路が形成され、潤滑油の一部が前記メカニカルシール
    機構の外周から前記通路を伝わって前記環状油溜まりに
    導入されることを特徴とする圧縮機。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧
    縮機において、 前記容器の内部には前記環状油溜まりの上方に位置して
    前記回転軸を支持する軸受が設けられることを特徴とす
    る圧縮機。
  6. 【請求項6】請求項5記載の圧縮機において、 前記軸受はアンギュラ玉軸受であることを特徴とする圧
    縮機。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか1項に記載の圧
    縮機において、 前記圧縮機構は、前記容器の内部に固定して設けられた
    固定スクロールと、 前記回転軸に設けられ、前記固定スクロールに対して旋
    回可能な可動スクロールと、 を備えることを特徴とする圧縮機。
  8. 【請求項8】請求項7記載の圧縮機において、 前記可動スクロールは前記容器にボールカップリング式
    自転阻止機構により支持されることを特徴とする圧縮
    機。
  9. 【請求項9】容器の内部に設けられた圧縮機構を前記容
    器の外部に設けられた回転駆動源により回転させて気体
    を圧縮する圧縮機において、 前記圧縮機構に接続され、垂直方向に延在すると共に前
    記容器の下部から外方に突出して前記回転駆動源に連結
    される回転軸と、 前記回転軸を支持するボールベアリングと、 前記圧縮機構を支持するボールカップリング式自転阻止
    機構と、 を備え、前記容器内部の気体は前記ボールベアリングと
    前記ボールカップリング式自転阻止機構の隙間を流通自
    在であることを特徴とする圧縮機。
  10. 【請求項10】請求項9記載の圧縮機において、 前記圧縮機構は、前記容器の内部に固定して設けられた
    固定スクロールと、 前記回転軸に設けられ、前記固定スクロールに対して旋
    回可能な可動スクロールと、 を備えることを特徴とする圧縮機。
  11. 【請求項11】容器の内部に設けられた圧縮機構を前記
    容器の外部に設けられた回転駆動源により回転させて気
    体を圧縮する圧縮機において、 前記圧縮機構に接続され、垂直方向に延在すると共に前
    記容器の下部から外方に突出して前記回転駆動源に連結
    される回転軸と、 前記容器に設けられ、前記回転軸が挿通されるメカニカ
    ルシール機構と、 前記メカニカルシール機構の上方に配設され、前記回転
    軸を前記容器に支持する軸受と、 を備えることを特徴とする圧縮機。
  12. 【請求項12】請求項11記載の圧縮機において、 前記軸受はアンギュラ玉軸受であることを特徴とする圧
    縮機。
  13. 【請求項13】請求項11または12記載の圧縮機にお
    いて、 前記圧縮機構は、前記容器の内部に固定して設けられた
    固定スクロールと、 前記回転軸に設けられ、前記固定スクロールに対して旋
    回可能な可動スクロールと、 を備えることを特徴とする圧縮機。
  14. 【請求項14】請求項13記載の圧縮機において、 前記可動スクロールは前記容器にボールカップリング式
    自転阻止機構により支持されることを特徴とする圧縮
    機。
  15. 【請求項15】請求項1乃至14のいずれか1項に記載
    の圧縮機において、 前記回転軸にはカップリング部材が設けられ、該回転軸
    は前記回転駆動源の駆動軸と前記カップリング部材によ
    って同軸的に連結されることを特徴とする圧縮機。
  16. 【請求項16】請求項1乃至15のいずれか1項に記載
    の圧縮機において、 前記容器には該容器の外方に突出する取付部が設けら
    れ、前記容器は前記取付部により前記回転駆動源に取り
    付けられることを特徴とする圧縮機。
  17. 【請求項17】請求項16記載の圧縮機において、 前記取付部が前記回転軸の軸線方向に延在して複数形成
    され、前記回転駆動源には前記取付部の一方の端部が当
    接することを特徴とする圧縮機。
  18. 【請求項18】容器の内部に設けられた圧縮機構を前記
    容器の外部に設けられた回転駆動源により回転させて気
    体を圧縮する圧縮機において、 前記圧縮機構に接続され、垂直方向に延在すると共に前
    記容器の下部から外方に突出する回転軸と、 前記回転軸に設けられ、前記回転駆動源の駆動軸と同軸
    的に連結されるカップリング部材と、 前記容器の下部に形成され、前記回転軸を囲繞する環状
    油溜まりと、 前記回転軸が挿通され、前記環状油溜まりに貯留される
    潤滑油の油面より上方に設けられたメカニカルシール機
    構と、 前記環状油溜まりに貯留される潤滑油の油面より上方に
    設けられ、前記回転軸を支持する軸受と、 前記容器に前記環状油溜まりの外方に位置して設けら
    れ、前記容器の外方に突出して前記容器を前記回転駆動
    源に取り付ける取付部と、 を備えることを特徴とする圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2025514491A (ja) * 2022-05-06 2025-05-02 オーエーテー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング スパイラル原理に基づく容積型機械

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JP2025514491A (ja) * 2022-05-06 2025-05-02 オーエーテー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング スパイラル原理に基づく容積型機械

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