JPH10170478A - Bod測定装置 - Google Patents

Bod測定装置

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JPH10170478A
JPH10170478A JP8333301A JP33330196A JPH10170478A JP H10170478 A JPH10170478 A JP H10170478A JP 8333301 A JP8333301 A JP 8333301A JP 33330196 A JP33330196 A JP 33330196A JP H10170478 A JPH10170478 A JP H10170478A
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JP
Japan
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electrode
measured
liquid
oxygen
microbial
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Application number
JP8333301A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Soeda
哲司 添田
Hidefumi Yabu
秀文 藪
Hideaki Hashimoto
英明 橋本
Kazuyoshi Mori
一芳 森
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 わずかな溶液で測定することができ、小型で
持ち運びが容易なBOD測定装置を提供することができ
る。 【解決手段】 本発明のBOD測定装置は、被測定液中
の溶存酸素を還元するためのカソード電極と、電子を放
出するためのアノード電極と、カソード電極を覆う酸素
ガス透過膜と、酸素ガス透過膜の上に固定化され被測定
液中の有機成分を資化する微生物膜とを備えた微生物電
極部42と、微生物電極部42が挿入されるとともに被
測定液を滞留させることができる貯留部50と、微生物
電極部42の近傍に酸素を供給する酸素供給手段とを備
え、貯留部50には上部に空気抜き部52が設けられた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯業、車輌洗浄
施設、食料品製造業、飲食店等の下水道水、汚水、排水
の汚濁の度合いを測定するBOD(生物化学的酸素要求
量)測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりBOD(生物化学的酸素要求
量)の測定は、日本工業規格に定められている公定法
(工業排水試験方法 JIS K0102)に従って行
われていた。この方法は排水を20℃で5日間放置し、
溶存酸素の減少量を測定するものであり、BOD5と呼
ばれる測定方法である。しかしこの従来の公定法BOD
5においては測定のため5日間という長い時間を必要と
し、測定結果が分かるまで測定している排水を保管する
必要があった。その上、BOD5は種菌の仕込み量等を
決定するのにCOD(化学的酸素消費量)を測定して求
めなければならず、非常に面倒で手間のかかるものであ
った。BOD5による測定は5日間の酸素消費量を飽和
溶存酸素量の40〜70%になるようにしなければなら
ない。従ってもしこの5日間の酸素消費量が飽和溶存酸
素量の40〜70%から外れた場合、再度測定し直さな
ければならず、この場合さらに5日間が必要で、測定の
ために非常に長い時間を要するものであった。
【0003】そこでBOD5によらない簡易形の測定方
法として、従来から微生物電極を用いてBODを測定す
る装置が提案されている(特公昭57−54742、特
公昭58−30537、特公昭61−7258、実公平
6−37324)。これらは酵母菌を用いた微生物電極
を用いてBODを測定するもので、簡単迅速に測定をす
ることができるものである。この従来のBOD測定装置
について以下説明する。このBOD測定装置は、微生物
電極を備えたフローセル中に中性の緩衝液を流して中性
条件に保つとともに、空気を吹き込んで空気飽和の条件
下で被測定液中のBOD成分に対応するフローセル中の
溶存酸素低下量、すなわち微生物(酵母)の代謝によっ
て消費される溶存酸素量を隔膜式酸素電極の出力として
取り出し、これを検出して測定する装置である。さらに
BODを自動的に測定できるように、マイクロコンピュ
ータや、シーケンスコントローラによりこのBOD測定
装置を制御したものが知られている。
【0004】ところでこのようなBOD測定装置におい
ては、検水のBOD値は被測定液として洗浄液(水、あ
るいはスライム防止液を含んだ水)を供給した際の出力
をベース出力とし、これに対してBOD既知の有機成分
含有液からなる1または2以上の標準液を供給した際の
出力電圧から、出力電圧−BOD値濃度変換の校正を行
ない、その後検水を供給して測定することにより行われ
ている。
【0005】そしてこれらの洗浄液、標準液や検水の供
給は、フローセルへの液導入路に洗浄液、標準液及び検
水のいずれかを切り換えて導入する液供給手段によって
行われる。この液供給手段は、通常、フローセルに洗浄
液、標準液や検水を導くポンプと切り換えのための電磁
弁等で構成されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
酵母菌を用いた微生物電極を用いてBOD測定装置は、
フローセルに洗浄液、標準液や検水を導入しながら測定
するフロー方式であって、被測定液を検水としてリン酸
緩衝液と交互に流しながら微生物電極に供給するため、
多量の溶液(被測定液とリン酸緩衝液)を必要とするも
のであった。また、フロー方式であるためにマイクロチ
ューブポンプや配管チューブを必要とし、小型化や携帯
化するのが非常に難しいという問題があった。
【0007】そこで本発明はこのような従来の問題点を
解決するもので、わずかな溶液で測定することができ、
小型で持ち運びが容易なBOD測定装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のBOD測定装置は、微生物電極部が挿入され
るとともに被測定液を滞留させることができる貯留部
と、被測定液中の酸素を飽和するために前記微生物電極
部の近傍に酸素を供給する酸素供給手段とを備え、前記
貯留部には上部に空気抜き部が設けられたことを特徴と
する。
【0009】これにより、わずかな溶液で測定すること
ができ、小型で持ち運びが容易なBOD測定装置を提供
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載された発明は、被
測定液中の溶存酸素を還元するためのカソード電極と、
電子を放出するためのアノード電極と、前記カソード電
極を覆う酸素ガス透過膜と、前記酸素ガス透過膜の上に
固定化され被測定液中の有機成分を資化する微生物膜と
を備えた微生物電極部と、前記微生物電極部が挿入され
るとともに被測定液を滞留させることができる貯留部
と、被測定液中の酸素を飽和するために前記微生物電極
部の近傍に酸素を供給する酸素供給手段とを備え、前記
貯留部には上部に空気抜き部が設けられたことを特徴と
するBOD測定装置であるから、わずかな溶液を滞留さ
せて測定することができる。
【0011】請求項2に記載された発明は、被測定液中
の溶存酸素を還元するための第1カソード電極と第2カ
ソード電極と、電子を放出するための第1アノード電極
と第2アノード電極と、前記第1カソード電極を覆う第
1酸素ガス透過膜と、前記第2カソード電極を覆う第2
酸素ガス透過膜と、前記第1酸素ガス透過膜の上に固定
化され被測定液中の有機成分を資化する微生物膜とを備
えた微生物電極部と、前記微生物電極部が挿入されると
ともに被測定液を滞留させることができる貯留部と、被
測定液中の酸素を飽和するために前記微生物電極部の近
傍に酸素を供給する酸素供給手段とを備え、前記貯留部
には上部に空気抜き部が設けられたことを特徴とするB
OD測定装置であるから、微生物膜を設けた第1カソー
ド電極において被測定液中の有機成分に比例した溶存酸
素を消費した酸素量を測定し、第2カソード電極では飽
和状態の酸素量を測定でき、送液用の配管チューブ等が
ないため送液時間を必要とせず、両者を比較することで
短時間にBODを測定することができる。
【0012】請求項3に記載された発明は、酸素供給手
段がエアーポンプであることを特徴とするから、貯留部
内を酸素飽和の条件にすることができ、微生物の代謝に
よって消費される溶存酸素量を酸素電極の出力として取
り出すことができる。
【0013】請求項4に記載された発明は、酸素供給手
段が固形酸素発生薬剤であるから、小型化が容易であ
り、持ち運ぶことができる。
【0014】(実施の形態1)本発明の一実施の形態の
BOD測定装置について図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施の形態におけるBOD測定装
置の電気回路ブロック概略図である。図2は本発明の一
実施の形態におけるBOD測定装置の概略全体図であ
る。図4は図2のA部を部分拡大した両面電極パターン
の微生物電極部の断面図、図5は図2のA部を部分拡大
した両面電極パターンの微生物電極部の平面図、図6は
図2のA部を部分拡大した片面電極パターンの微生物電
極部の断面図、図7は図2のA部を部分拡大した片面電
極パターンの微生物電極部の平面図である。
【0015】図2を用いて、本実施の形態1におけるB
OD測定装置について説明する。本実施の形態1のBO
D測定装置はエアーポンプ付きであって、41はBOD
測定装置本体、42は微生物電極部である。この微生物
電極部42については後述する。43は微生物電極部4
2の近傍に設けられ微生物電極部42に空気を供給する
エアーノズル、44は微生物電極部42によって測定し
たBOD測定値を表示する液晶表示部である。45はエ
アーノズル43に空気を送るエアーポンプ、47は電源
スイッチボタン、48は測定開始ボタン、49は校正用
ボタンである。エアーポンプ45は空気を標準液や被測
定液に送りこみ、標準液と被測定液の溶存酸素量を飽和
状態にするためのものである。当然ながら空気のほかに
酸素を供給するのでもよい。本実施の形態1においては
酸素供給手段がエアーポンプ45とエアーノズル43か
ら構成されている。50は微生物電極部42で測定する
被測定液や標準液を滞留させることができる貯留部、5
1は測定器保持部、52は貯留部50の上部に設けられ
た空気抜き部である。本実施の形態1では空気抜き部5
2として孔が開けられているが、空気抜き弁を設けるの
でもよい。なおこの測定器保持部51は必ずしも必要で
はなく据置型にするのでもよい。貯留部50は内部の液
の校正ならびに測定を行うものである。空気抜き部52
が貯留部50に設けられているため、空気がエアーノズ
ル43から被測定液や標準液に混入された際、液中に溶
け込めずに貯留部50内に溜まった余分の空気は外へ抜
けるので、余分の空気がBODの測定を妨げるのを防止
することができる。このように本実施の形態1において
は、貯留部50に酸素供給手段としてのエアーポンプ4
5やエアーノズル43を設けるとともに、空気抜き部5
2を設けているので、常時被測定液を流さなければなら
なかったフロー方式のBOD測定装置をバッチ式のBO
D測定装置にすることができる。
【0016】次に微生物電極部42の詳細について説明
する。図4〜図7において、72は酸素ガス透過膜であ
り、テフロン、レジスト等からなる。被測定液と接触す
る面で溶存酸素を還元することができる。酸素ガス透過
膜42を通して還元電流が電極76に流れるため、酸素
ガス透過膜42は見かけ上酸素を透過するとみなせ、こ
こでは透過膜と称している。73は樹脂モールド、74
は酵母菌(トリコスポロンクタネウム)等の微生物を固
定した微生物膜、75はKCl等の電解液である。電極
76はアルミニウム等の金属からなるアノード電極11
と溶存酸素を還元するカソード電極10から構成され
る。77は測定対象液であり、貯留部50に導入する被
測定液または標準液である。78は後で説明するように
図4と図5に示す両面電極の場合のスルーホールであ
る。本実施の形態1においては、電流密度を上げるため
カソード電極10を中心にして周囲をアノード電極11
がC状に取り巻くように構成されている。酸素ガス透過
膜72は一方の面を被測定液と接触させつつ、他方の面
を電解液75と接触させており、この被測定液との接触
面で還元反応が起こって溶存酸素が水酸化イオンに変化
させられる。他方、アノード電極11では電極が酸化さ
れて溶出し過剰電子が放出される。この結果、アノード
電極11とカソード電極10との間には微弱な電流が流
れ、これが出力されるものである。
【0017】電解液75は微生物電極部42の基板上に
接着された有孔板の孔の中に充填されており、上部は酸
素ガス透過膜72で覆われている。この酸素ガス透過膜
72は樹脂モールド73で有孔板に固定される。微生物
電極部42の基板にはアルミニウム等からなる電極パタ
ーンが焼き付けられている。このうち図4と図5は微生
物電極部42の電極76が両面電極パターンを用いた場
合を示すものであり、図6と図7は微生物電極部42の
電極76が片面電極パターンを用いた場合を示すもので
ある。すなわち図4と図5においては有孔板の両側に電
極パターンが形成されており、これがスルーホール78
を介して導通しているが、図6と図7に記載された微生
物電極部42は基板の側にだけ電極パターンが形成され
ている。微生物電極部42として両面電極パターンが形
成された微生物電極部42を用いた場合は、スルーホー
ル78を介して酸素ガス透過膜72とカソード電極10
を直接接続して測定するから、微生物電極部42が片面
電極パターンである場合よりは正確な値を測定すること
ができる。
【0018】ところで微生物電極部42には、アノード
電極11とカソード電極10の組み合わせが2組設けら
れている。貯留部50の下方位置に設けられた第1のア
ノード電極11と第1のカソード電極10には、これを
覆う第1の酸素ガス透過膜72の上をさらに覆って微生
物膜74が設けられているが、上方側に設けられた第2
のアノード電極11と第2のカソード電極10には微生
物膜74は設けられていない。従って被測定液中に有機
成分が存在すれば、微生物膜74がある方の第1のカソ
ード電極10では、微生物である酵母菌(トリコスポロ
ンクタネウム)等の代謝によって有機成分が資化され、
この際に溶存酸素が消費され残った溶存酸素がカソード
電極10で還元されることになるが、微生物膜74がな
い方の第2のカソード電極10では、飽和状態の溶存酸
素がそのまま還元されて出力される。このように2組の
アノード電極11とカソード電極10を設け、一方にの
み微生物膜74を設けているから、酸素飽和状態と有機
成分に比例した酸素を消費した酸素消費状態を同時に測
定できるため、基準値の測定も併せて行え、送液用の配
管チューブ等がないため送液時間を必要とせず、測定時
間を10分程度というきわめて短時間に行うことができ
る。そして貯留部50の下方位置に微生物膜74が設け
られているため、必要量以上の空気は浮力で貯留部50
の上部に溜まり、空気抜き部52から外部に放出され
る。
【0019】続いて図1を用いて本実施の形態1のBO
D測定装置の電気回路について説明する。図1におい
て、1はマイクロコンピュータ、2はマイクロコンピュ
ータ1をホールドモードから動作モードに切り換えるた
めの電源スイッチである。3,4はそれぞれ測定開始ス
イッチ、校正用スイッチ、5〜7,9はプルアップ抵
抗、8は電源電圧監視用ICである。13,83は電流
−電圧変換アンプでそれぞれ抵抗14,84によって電
流を電圧に変換している。15,85はコンデンサ、1
6,86は抵抗、17,87はツェナダイオードであ
る。コンデンサ15,85は電流−電圧変換アンプ1
3,83の発振を防止するために付加されている。電流
−電圧変換アンプ13,83の基準電圧はツェナダイオ
ード17,87により与えられる。従って電流−電圧変
換アンプ13,83からの出力電圧は、ツェナダイオー
ド17,87によって与えられた基準電圧に対して、カ
ソード電極10,80からの微小な電極電流が電流−電
圧変換アンプ13,83の電流−電圧変換回路の抵抗1
4,84によって電流−電圧変換された電圧を加えた電
位であり、この電位が以下説明するマイクロコンピュー
タ1のアナログ入力ポートP4,P5に入力される。こ
のアナログ入力ポートP4,P5に入力された電位をマ
イクロコンピュータ1で演算して、出力ポートP11〜
P29を制御して、測定したBOD値を液晶18に表示
する。19は発振回路である。ただ発振回路19はマイ
クロコンピュータ1に発振ソフトを内蔵させることによ
り発振させてもよい。この場合、以下説明するマイクロ
コンピュータ1の出力ポートP30には‘H‘レベルと
‘L‘レベルの出力が一定周期で交互に出力されブザー
をならすことになる。20は電圧発生回路、21は負電
圧発生回路である。22はマッチング抵抗、23はブザ
ーである。この負電圧発生回路21はコンデンサとダイ
オードを組み合わせてチャージポンプ方式にて負の電位
を発生させるものである。これは本実施の形態1の電気
回路が電池で駆動されるため十分な電圧を供給できずに
ブザー23の音圧が確保できないからであり、この電圧
を得るために付加されている。ブザー23の音圧を必要
としない場合はGNDレベルに接地してもよい。またス
イッチング用のコレクタ接地のトランジスタとすること
もできる。電圧発生回路20は本実施の形態1ではブザ
ー23をON/OFFするためのスイッチング用のトラ
ンジスタである。マッチング抵抗22はブザー23のイ
ンピーダンスのマッチングをとるためのものである。
【0020】マイクロコンピュータ1のP4,P5はア
ナログ入力するポートで、A/Dコンバータ内蔵してい
る。30は電池、31は3端子レギュレータ、32はト
ランジスタ、33は抵抗、34はロジック供給用の電源
で、例えば+5Vを与えるものである。35は出力ポー
トP10にて電源供給をコントロールするためのトラン
ジスタ出力電圧である。この実施の形態1では約+4.
7Vを与えている。HOLDポートはマイクロコンピュ
ータ1をホールドモードから動作モードに切り換えるた
めのホールドモード解除のための入力ポートである。P
1,P2はれぞれ測定開始スイッチ入力、校正用スイッ
チ入力ポートである。P3は電源電圧監視用入力ポー
ト、P9はエアーポンプ45を駆動するための出力ポー
ト、79はエアーポンプ45を駆動するためのトランジ
スタあるいはICで構成されるポンプドライバ、P11
〜P19,P21〜P29は液晶表示するための液晶表
示出力ポート、P30はブザー出力ポートである。
【0021】次に本発明のBOD測定装置を使用してB
ODを測定する際の手順と動作について説明する。図
2、図3に示すように貯留部50にBOD値が既知であ
る標準液を導入して、BOD測定装置本体41の先端の
A部の微生物電極部42を標準液中に浸積し、測定器保
持部51に微生物電極部42を固定する。次に図2に記
載された電源スイッチボタン47を押すと、図1に記載
された電源スイッチ2が投入され、マイクロコンピュー
タ1のHOLDポート入力からの信号によって、マイク
ロコンピュータ1はホールドモードから動作モードに切
り換わり、マイクロコンピュータ1は動作可能な状態と
なる。
【0022】次に校正用ボタン49を押すと、図1に記
載された校正用スイッチ4が投入されることになり、マ
イクロコンピュータ1のポートP2が‘H‘レベルから
‘L‘レベルとなり、エアーポンプ45が駆動され、貯
留部50内にエアーノズル3から空気が送り込まれる。
これにより、標準液中の溶存酸素が飽和させられ、10
分間の測定後、マイクロコンピュータ1内蔵のタイマー
によって校正を終了し、ブザーをならす。校正終了とと
もにポートP2は‘L‘レベルから再び‘H‘レベルに
戻ることになる。
【0023】校正が完了した後は、測定対象液77であ
る被測定液を貯留部10に導入する。測定開始ボタン8
を押すと、図1に記載した測定開始スイッチ3が投入さ
れることにより、マイクロコンピュータ1のポートP1
が‘H‘レベルから‘L‘レベルとなる。エアーポンプ
45が駆動開始され、貯留部50内にエアーノズル3か
ら空気が送り込まれ、これにより被測定液中の溶存酸素
が飽和させられる。10分間の測定後、マイクロコンピ
ュータ1の出力ポートP30を‘H‘レベルから‘L
‘レベルにしてブザーをならして測定を完了する。
【0024】ところで上記した校正と測定の際には、B
ODセンサの酸素電極のカソード電極10とアノード電
極11間及びカソード電極とアノード電極81の間に微
弱な電極電流が流れる。カソード電極10,80からの
微小な電極電流は電流−電圧変換アンプ13,83を使
った電流−電圧変換回路の抵抗14,84により電流−
電圧変換され、電流−電圧変換アンプ13,83の出力
として電位を発生する。この電位はマイクロコンピュー
タ1のアナログ入力ポートP4,P5に入力される。こ
のアナログ入力ポートP4,P5の電圧電位をマイクロ
コンピュータ1で演算して、出力ポートP11〜P29
を制御して、測定したBOD値を液晶18に表示する。
【0025】さらに別の被測定液のサンプルを測定する
場合には、最初のサンプルの測定後微生物電極部42を
測定器保持部51から取り外して、活性化された新しい
微生物電極部42に交換して取り付ける。再び貯留部5
0内に標準液を導入して10分間の経過後校正を終了す
る。次いで被測定液を貯めて10分間の測定後、測定が
終了し、測定結果(測定値)が液晶表示部4に表示され
る。
【0026】このように本実施の形態1のBOD測定装
置は、常時被測定液を流さなければならなかったフロー
方式のBOD測定装置と異なり、わずかな被測定液と標
準液を使用するだけで測定できるバッチ式のBOD測定
装置にすることができる。そして空気抜き部52が貯留
部50に設けられているため、空気が被測定液や標準液
に混入された際、液中に溶け込めずに貯留部50内に溜
まってBOD測定を妨げるのを防止することができる。
【0027】また、2組のアノード電極11とカソード
電極10を設け、一方にのみ微生物膜74を設けている
から、酸素飽和状態と有機成分に比例した酸素を消費し
た酸素消費状態を同時に測定できるため、測定時間を1
0分程度というきわめて短時間で行うことができるもの
である。
【0028】そして使用したいときに微生物電極部42
をそのまま測定装置本体に取り付ければ簡単に測定する
ことができ、微生物が排水中の有機成分を資化するだけ
の時間があれば測定可能なものであり、かつ微生物電極
部42は使い捨てが可能であるから再生の時間が不要
で、短時間で被測液のBODを測定することができる。
またフロー方式と異なり洗浄液が不要となるし、微生物
電極部42の電解液75の量も非常に少なくてもよいも
のである。
【0029】(実施の形態2)図3は本発明の他の実施
の形態におけるBOD測定装置の概略全体図である。本
実施の形態2においては、貯留部50内に酸素を供給す
る酸素供給手段が薬剤を用いるものである。実施の形態
1で説明したことは、エアーポンプ45とエアーノズル
43以外はすべて共通であり、詳細な説明は実施の形態
1に譲って省略する。本実施の形態2では、酸素供給手
段としての薬剤に酸素を発生する固形酸素発生剤を用い
るものである。貯留部50内に固形酸素発生剤を投入
し、この状態で被測定液や標準液を貯留部50内に導入
する。この固形酸素発生剤は被測定液や標準液に浸かる
と、水との反応によって酸素を発生し、これらの液の中
に溶解するものである。固形酸素発生剤には過酸化カル
シウムや、過炭酸ナトリウム及びカタラーゼ等がある。
貯留部50の容積に合わせて固形酸素発生剤の量を決定
しておけば、飽和後貯留部50の上方に溜まる酸素の量
を減らすことができる。
【0030】この実施の形態2によれば、空気や酸素を
供給するエアーポンプ45やエアーノズル43等を設け
ることが不要であり、装置をさらに小型にすることがで
きる。またマイクロコンピュータ1でエアーポンプ45
を制御することもいらず、きわめてシンプルなバッチ式
のBOD測定装置を提供することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、わずかな溶液で測定す
ることができ、空気抜き部が貯留部に設けられているた
め、空気や酸素が被測定液や標準液に混入された際液中
に溶け込めずに余剰となった場合にも、貯留室内に溜ま
ってBOD測定を妨げるのを防止することができ、小型
で持ち運びが容易なバッチ式のBOD測定装置にするこ
とができる。
【0032】また、微生物電極部に2組のアノード電極
とカソード電極を設け、一方にのみ微生物膜を設けてい
るから、酸素飽和状態と微生物の代謝による有機成分に
比例した酸素消費状態を同時に測定できるため、測定時
間をきわめて短時間に行うことができるものである。そ
して貯留部内に測定液を導入するだけで簡単に測定する
ことができ、微生物が排水中の有機成分を資化するだけ
の時間があれば測定は可能であり、かつ微生物電極部を
使い捨てすることが可能であるから再生の時間が不要
で、短時間で被測液のBODを測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるBOD測定装置
の電気回路ブロック概略図
【図2】本発明の一実施の形態におけるBOD測定装置
の概略全体図
【図3】本発明の他の実施の形態におけるBOD測定装
置の概略全体図
【図4】図2のA部を部分拡大した両面電極パターンの
微生物電極部の断面図
【図5】図2のA部を部分拡大した両面電極パターンの
微生物電極部の平面図
【図6】図2のA部を部分拡大した片面電極パターンの
微生物電極部の断面図
【図7】図2のA部を部分拡大した片面電極パターンの
微生物電極部の平面図
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 2 電源スイッチ 3 測定開始スイッチ 4 校正用スイッチ 5,6,7,9 プルアップ抵抗 8 電源電圧監視用IC 10,80 カソード電極 11,81 アノード電極 13,83 電流−電圧変換アンプ 14,16,33,84,86 抵抗 15,85 コンデンサ 17,87 ツェナダイオード 18 液晶 19 発振回路 20 電圧発生回路 21 負電圧発生回路 22 マッチング抵抗 23 ブザー 30 電池 31 3端子レギュレータ 32 トランジスタ 34 電源 35 トランジスタ出力電圧 41 BOD測定装置本体 42 微生物電極部 43 エアーノズル 44 液晶表示部 45 エアーポンプ 47 電源スイッチボタン 48 測定開始ボタン 49 校正用ボタン 50 貯留部 51 測定器保持部 52 空気抜き部 72 酸素ガス透過膜 73 樹脂モールド 74 微生物膜 75 電解液 76 電極 77 測定対象液 78 スルーホール 79 ポンプドライバ
フロントページの続き (72)発明者 森 一芳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定液中の溶存酸素を還元するためのカ
    ソード電極と、電子を放出するためのアノード電極と、
    前記カソード電極を覆う酸素ガス透過膜と、前記酸素ガ
    ス透過膜の上に固定化され被測定液中の有機成分を資化
    する微生物膜とを備えた微生物電極部と、前記微生物電
    極部が挿入されるとともに被測定液を滞留させることが
    できる貯留部と、被測定液中の酸素を飽和するために前
    記微生物電極部の近傍に酸素を供給する酸素供給手段と
    を備え、前記貯留部には上部に空気抜き部が設けられた
    ことを特徴とするBOD測定装置。
  2. 【請求項2】被測定液中の溶存酸素を還元するための第
    1カソード電極と第2カソード電極と、電子を放出する
    ための第1アノード電極と第2アノード電極と、前記第
    1カソード電極を覆う第1酸素ガス透過膜と、前記第2
    カソード電極を覆う第2酸素ガス透過膜と、前記第1酸
    素ガス透過膜の上に固定化され被測定液中の有機成分を
    資化する微生物膜とを備えた微生物電極部と、前記微生
    物電極部が挿入されるとともに被測定液を滞留させるこ
    とができる貯留部と、被測定液中の酸素を飽和するため
    に前記微生物電極部の近傍に酸素を供給する酸素供給手
    段とを備え、前記貯留部には上部に空気抜き部が設けら
    れたことを特徴とするBOD測定装置。
  3. 【請求項3】酸素供給手段がエアーポンプであることを
    特徴とする請求項1または2記載のBOD測定装置。
  4. 【請求項4】酸素供給手段が固形酸素発生薬剤であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のBOD測定装
    置。
JP8333301A 1996-12-13 1996-12-13 Bod測定装置 Pending JPH10170478A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998048266A1 (en) * 1997-04-24 1998-10-29 Daikin Industries, Ltd. Sensor
CN101281161B (zh) 2008-05-21 2012-01-04 中国人民解放军第三军医大学军事预防医学院 快速检测邻苯二甲酸酯浓度的检测仪

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WO1998048266A1 (en) * 1997-04-24 1998-10-29 Daikin Industries, Ltd. Sensor
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