JPH10170838A - 細径ファイバスコープ及びその製造方法 - Google Patents

細径ファイバスコープ及びその製造方法

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JPH10170838A
JPH10170838A JP8346716A JP34671696A JPH10170838A JP H10170838 A JPH10170838 A JP H10170838A JP 8346716 A JP8346716 A JP 8346716A JP 34671696 A JP34671696 A JP 34671696A JP H10170838 A JPH10170838 A JP H10170838A
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健一 中楯
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、長手方向に1又は2以上のルーメ
ン(穴)を有するライトガイド用のマルチファイバチュ
ーブにイメージファイバと対物レンズを組み込んでなる
細径ファイバスコープを提供せんとするものである。 【解決手段】 かゝる本発明は、いずれもプラスチック
からなり、多数のコア材の周りにクラッド材が一体的に
形成されると共に、その長手方向に1又は2以上のルー
メン10aを有するライトガイド用のマルチファイバチ
ューブ10と、ルーメン10aの少なくとも1つに挿入
されたイメージファイバ20と、イメージファイバ20
の一端に固着させた対物レンズ30とを備えてなる細径
ファイバスコープS1 にあり、これによって、ライトガ
イド部分の製造が簡単で、外径も細く、さらに、強度が
強く、耐久性、照明効率に優れたものが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長手方向に1又は
2以上のルーメン(穴)を有するライトガイド用のマル
チファイバチューブにイメージファイバと対物レンズを
組み込んでなる細径ファイバスコープ及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、細径ファイバスコープと
しては、例えば図17に示したようなものが既に提案さ
れている。この細径ファイバスコープS0 は、ライトガ
イド1の長手方向の穴(ルーメン)1aにイメージファ
イバ2と対物レンズ3を組み込み、その一端で、ライト
ガイド1、イメージファイバ2及び対物レンズ3を一体
に接着する一方、ライトガイド1の途中に開口1bを開
けた分岐部4を設け、ここからイメージファイバ2を分
岐させ、こ分岐側の先端を、イメージ出力部として、肉
眼やカメラの撮像部を接眼させると共に、ライトガイド
1の他端には、照明光の導入口として、光源5を対峙さ
せるものである。この細径ファイバスコープS0 の外径
は細く、近年、その直径が1mmを下まわるものも提供
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
従来の細径ファイバスコープS0 では、次のような問題
点があった。 (1)先ず、ライトガイド1の製造にあったて、細径の
チューブを用意し、この中に多数のさらに細いライトガ
イド用のファイバを挿入する場合には、手間がかかり結
構大変であった。 (2)また、この製法によると、ライトガイド1の1本
1本のファイバが極めて細いため、強度的に弱く、断線
し易いという問題があった。 (3)さらに、上記ライトガイド1の端面では、多数本
のファイバが接着剤で固められるため、その後、研磨す
る必要もあった。 (4)このため、ライトガイド1を1本のガラスやプラ
スチックなどのソリッド(充実体)として製造すると、
製造の簡便化が図れるものの、このソリッドのライトガ
イド1とイメージファイバ2をその長手方向に平行して
配列して沿わせた場合、断面8字型となり、さらに、そ
の外周に保護用の被覆を施すと、スコープ全体の外径が
太くなるという問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、ライトガイド部分の製造が簡単で、か
つ、イメージファイバがライトガイド部分の長手方向の
穴に組み込まれため、外径も細く、さらに、耐久性も大
きく、照明効率も確保された細径ファイバスコープ及び
その製造方法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、いずれもプラスチックからなり、多数のコア材の周
りにクラッド材が一体的に形成されると共に、その長手
方向に1又は2以上のルーメン(穴)を有するライトガ
イド用のマルチファイバチューブと、前記ルーメンの少
なくとも1つに挿入されたイメージファイバと、当該イ
メージファイバの一端に固着させた対物レンズとを備え
てなることを特徴とする細径ファイバスコープにある。
【0006】請求項2記載の本発明は、前記イメージフ
ァイバの非挿入ルーメンをチャンネル用の空穴として用
いることを特徴とする請求項1記載の細径ファイバスコ
ープにある。
【0007】請求項3記載の本発明は、長手方向に1又
は2以上のルーメン(穴)を有するライトガイド用のマ
ルチファイバチューブのコア部分、クラッド部分及びル
ーメン部分を紡糸口金装置を用いて、プラスチック材料
で一体に押出形成し、これによって得られたマルチファ
イバチューブの少なくとも1つのルーメンにイメージフ
ァイバと対物レンズを組み込むことを特徴とする細径フ
ァイバスコープの製造方法にある。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る細径ファイ
バスコープの第1の実施の形態を示したものである。こ
の細径ファイバスコープS1 において、10はその長手
方向に1個のルーメン(穴)10aを有するライトガイ
ド用のマルチファイバチューブ、20は上記ルーメン1
0aに挿入されたイメージファイバ、30は当該イメー
ジファイバ20の一端に固着させた対物レンズ、40は
ライトガイド10の途中に、ナイフなどでの切り込みに
よって、開口10bを開け、この部分から上記イメージ
ファイバ20を分岐させた分岐部である。
【0009】上記マルチファイバチューブ10のルーメ
ン10aは、図2〜図3に示すように、偏心した位置
(図中上方寄り)に設けてある。これによって、このル
ーメン10aに挿入されたイメージファイバ20(正確
には対物レンズ30)が照明の邪魔になる程度が小さく
なるため、良好な照明効果が得られる。また、このマル
チファイバチューブ10は、図4〜図5に示すように、
当該チューブ10のコア11部分及びクラッド12部分
を一体化させてある。この一体化は、後述するように
(図15〜図16参照)、屈折率の異なる少なくとも2
種類のプラスチック材料を特殊な構造の紡糸口金装置8
0,801 を用い、一体同時押出により得ている。
【0010】したがって、従来のように、細径の細径の
チューブ中に多数のさらに細いライトガイド用のファイ
バを挿入する必要は全くない。また、ライトガイド用の
1本1本のコア11及びクラッド12からなるプラスチ
ック製のファイバ部分は、その長手方向の全長にわたっ
て、一体化されているため、強度的に強く、断線し難い
構造となっている。また、この一体化とプラスチック製
であることによって、切断すれば、特に研磨することな
く、そのまま使用することもできる。さらに、コア11
とクラッド12が一体化された一種のソリッド(充実
体)を形成しているものの、ルーメン10aがあって、
これにイメージファイバ20が収納される構造であるた
め、図4に示すように、後に、その外周に保護用の被覆
13を施しても、スコープ全体の外径がそんなに太くな
ることはない。なお、図4〜図5の場合、コア11部分
が隣接する2個のクラッド12部分の凹み部分に積まれ
る俵積み構造の配列としてあるが、コア11部分が隣接
するクラッド12部分の外周頂部に積まれる四方積み構
造の配列、さらにはランダムな配列としてもよい。
【0011】図6は、本発明に係る細径ファイバスコー
プの第2の実施の形態を示したものである。この細径フ
ァイバスコープS2 は、マルチファイバチューブ10の
分岐部40からイメージファイバ20を挿入するにあた
って、開口を設けるのではなく、当該分岐部40から後
半(図中右方向)のマルチファイバチューブ10自体
に、ナイフなどで切り込み14を入れて、2分割した構
造のものである。このマルチファイバチューブ10は、
プラスチック製であるため、ナイフなどによる分割が簡
単にでき、良好な作業性が得られる。また、このように
分割しても、光の洩れは僅かで済む。この分割は、ルー
メン10aの天井側(図中上方の側)だけに切り込み1
4を入れて行ってもよい。この切り込み14の形成によ
って、切断されたプラスチック製のファイバ部分の光伝
送性能が失われるものの、ファイバの本数が大量である
ため、図示のように、2くの分割部分を纏めて、ライド
ガイドを形成すれば、光の伝送には、大きな支障は生じ
ない。もちろん、この部分にも、必要により、保護用の
被覆を施すものとする。
【0012】図7は、本発明に係る細径ファイバスコー
プの第3の実施の形態を示したものである。この細径フ
ァイバスコープS3 は、マルチファイバチューブ10の
使用を分岐部40迄とし、この部分から後半(図中右方
向)のライトガイドとしては、多数の光ファイバfを集
合させたバンドル60とした構造のものである。この場
合は、マルチファイバチューブ10部分に、開口を設け
るなどの特別な加工を施すことなく、単に切断し、その
端面にバンドル60を接続するのみでよい。
【0013】なお、上記第1〜第3の実施の形態の細径
ファイバスコープS1 〜S3 では、マルチファイバチュ
ーブ10のルーメン10aは、偏心したものであった
が、本発明は、これに限定されず、図8〜図9に示した
ように、他の構成がほぼ同様であって、ルーメン10a
をチューブの中心に設けたものであってもよい。ただこ
の場合、スコープを被照射体に接近させたとき、イメー
ジファイバ20(正確には対物レンズ30)の部分が邪
魔にあって、中央が暗くなる中抜け現象が起こるという
問題が残る。
【0014】図10は、本発明に係る細径ファイバスコ
ープの第4の実施の形態を示したものである。この細径
ファイバスコープS4 は、図11〜図12に示したよう
に、マルチファイバチューブ10の長手方向に2個のル
ーメン10a,10a1 を有し、その1つを、イメージ
ファイバ用とすると共に、他のもう1つを、各種の器
具、例えば切開用のレーザーメスやサンプル採取用の器
具、エアや生理食塩水、薬液注入用の器具、患部の膿や
出血などを吸い取る吸入用の器具などを入れるチャンネ
ル用の空穴した構造のものである。したがって、チャン
ネル用のルーメン10a1 の分岐部40における端面に
は、上記切開用のレーザーメスなどのような器具を導く
ための細径パイプ体などからなるガイド部70が設けて
ある。このチャンネル用のルーメン10a1 の形成によ
って、細径ファイバスコープS4 は、単に患部などを観
察する機能のみではなく、その部分の治療行為を行った
り、サンプルを採取するなどの検査行為などを行うこと
ができ、大きな利便性を提供することができる。
【0015】なお、上記マルチファイバチューブ10の
長手方向のルーメンの個数は、特に限定されず、例えば
図13〜図14に示したように、3個として、その1つ
をイメージファイバ用とすると共に、他の2つをチャン
ネル用のルーメンとしてもよい。例えば1つのチャンネ
ル用のルーメン10a1 には、切開用のメスを入れ、も
う1つのチャンネル用のルーメン10a2 には、エアや
生理食塩水、薬液注入用の器具などを入れて、複数の作
業を同時に行ったりすることも可能である。
【0016】図15は、上記本発明に係る細径ファイバ
スコープの製造方法、特にその主要構成部分であるマル
チファイバチューブ10を製造するための一例を示した
ものである。この製法では、先ず、特殊構造の紡糸口金
装置80を用意する。この紡糸口金装置80は、ルーメ
ン10aを成形するためのルーメン用ダイス部81と、
コア部分を形成するためのコア用口金板82と、クラッ
ド部分を形成するためのクラッド用口金板83と、クラ
ッド部分間の隙間を埋めるための隙間用口金板84とか
らなり、この紡糸口金装置80を所定の押出機(図示省
略)にセットして、それぞれの対応する樹脂供給口85
a〜dに対応するプラスチック材料を供給すれば、一体
に押出形成された、上記マルチファイバチューブ10が
得られる。
【0017】ここで、用いるプラスチック材料として
は、少なくとも屈折率の異なる少なくとも2種類の材料
を使用する。つまり、コア部分の材料は、クラッド部分
の材料に対して、屈折率の高いプラスチック材料を用い
る。また、クラッド部分間の隙間を埋める材料として
は、クラッド部分と同程度の屈折率の材料を用いる。な
お、このクラッド部分間の隙間を埋めるための隙間用口
金板84は、省略することができる。もちろん、ルーメ
ン数が複数の場合には、複数のルーメン用ダイス部81
を組み込んだ構造のものとする。
【0018】図16は、上記本発明に係る細径ファイバ
スコープの製造方法に用いる特殊構造の紡糸口金装置の
別の例を示したものである。この紡糸口金装置80
1 は、ルーメン用ダイス部81の内側にチューブ送出用
のインナーダイス86を設け、例えばこの部分に、外部
の送出装置90からインナーチューブ91を送り出すよ
うにしたものである。このインナーチューブ91によっ
て、得られたマルチファイバチューブ10のルーメン内
側は、ある程度の厚さを持って丈夫な形で形成される。
このインナーチューブ91の材料も、クラッド材料と同
程度の屈折率の材料を用いる。なお、インナーチューブ
91も、同時押出によって、形成してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る細径ファイバスコープによれば、次のような優れ
た効果が得られる。 (1)主要構成部分であるマルチファイバチューブは、
そのコア部分及びクラッド部分が一体に押出形成されて
なるものであるため、従来のように、細径の細径のチュ
ーブ中に多数のさらに細いライトガイド用のファイバを
挿入する必要は全くなく、大幅なコストダウンが可能と
なる。 (2)ライトガイド用の1本1本のコア及びクラッドか
らなるプラスチック製ファイバ部分は、極めて細くと
も、長手方向の全長にわたって、一体化されているた
め、強度的に強く、断線し難い構造が得られる。 (3)コア部分及びクラッド部分が、その長手方向の全
長にわたって、一体的に接着されているため、このマル
チファイバチューブの使用にあたって、その端面を切断
するだけで、そのまま使用することができ、従来のよう
な研磨作業は不要となるり、良好な作業性が得られる。 (4)また、コア部分とクラッド部分が一体化された一
種のソリッド(充実体)であるものの、イメージファイ
バは、そのルーメンに収納されるため、例え後に、その
外周に保護用の被覆を施しても、スコープ全体の外径が
そんなに太くなることはなく、細径のものが得られる。 (5)複数のルーメンを設け、イメージファイバの非挿
入ルーメンをチャンネル用の空穴として用いることがで
きるため、例えば、切開用のレーザーメスやサンプル採
取用の器具などを入れる空穴として用いれば、従来にな
い、広範な利便性を提供することができる。
【0020】また、本発明に係る細径ファイバスコープ
の製造方法によれば、特殊な構造の紡糸口金装置を用い
ることによって、同時押出形成が可能となり、これによ
って、その主要構成部分であるマルチファイバチューブ
が得られるため、細径ファイバスコープの製造の大幅な
コストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る細径ファイバスコープの第1の実
施の形態を示した縦断側面図である。
【図2】図1の細径ファイバスコープに用いられるマル
チファイバチューブの縦断側面図である。
【図3】図2のマルチファイバチューブの端面図であ
る。
【図4】図1の細径ファイバスコープに用いられるマル
チファイバチューブの拡大端面図である。
【図5】図5のマルチファイバチューブの部分拡大端面
図である。
【図6】本発明に係る細径ファイバスコープの第2の実
施の形態を示した部分縦断側面図である。
【図7】本発明に係る細径ファイバスコープの第3の実
施の形態を示した縦断側面図である。
【図8】本発明に係る細径ファイバスコープに用いられ
るマルチファイバチューブの他の例を示した縦断側面図
である。
【図9】図8のマルチファイバチューブの端面図であ
る。
【図10】本発明に係る細径ファイバスコープの第4の
実施の形態を示した縦断側面図である。
【図11】図10の細径ファイバスコープに用いられる
マルチファイバチューブの縦断側面図である。
【図12】図11のマルチファイバチューブの端面図で
ある。
【図13】本発明に係る細径ファイバスコープに用いら
れるマルチファイバチューブの他の例を示した縦断側面
図である。
【図14】図13のマルチファイバチューブの端面図で
ある。
【図15】本発明に係る細径ファイバスコープの製造方
法において用いられる紡糸口金装置の一例を示した縦断
側面図である。
【図16】本発明に係る細径ファイバスコープの製造方
法において用いられる紡糸口金装置の他の例を示した縦
断側面図である。
【図17】従来の細径ファイバスコープの一例を示した
部分縦断側面図である。
【符号の説明】
S1 〜S4 細径ファイバスコープ f 光ファイバ 10 マルチファイバチューブ 10a ルーメン(穴) 10a1 〜10a2 ルーメン(穴) 10b 開口 10c 光照射エリア 11 コア 12 クラッド 13 被覆 14 切り込み 20 イメージファイバ 30 対物レンズ 40 分岐部 60 バンドル 70 ガイド部 80〜801 紡糸口金装置 81 ルーメン用ダイス部 82 コア用口金板 83 クラッド用口金板 84 隙間用口金板 85a〜85d 樹脂供給口 86 インナーダイス 90 外部の送出装置 91 インナーチューブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 いずれもプラスチックからなり、多数の
    コア材の周りにクラッド材が一体的に形成されると共
    に、その長手方向に1又は2以上のルーメン(穴)を有
    するライトガイド用のマルチファイバチューブと、前記
    ルーメンの少なくとも1つに挿入されたイメージファイ
    バと、当該イメージファイバの一端に固着させた対物レ
    ンズとを備えてなることを特徴とする細径ファイバスコ
    ープ。
  2. 【請求項2】 前記イメージファイバの非挿入ルーメン
    をチャンネル用の空穴として用いることを特徴とする請
    求項1記載の細径ファイバスコープ。
  3. 【請求項3】 長手方向に1又は2以上のルーメン
    (穴)を有するライトガイド用のマルチファイバチュー
    ブのコア部分、クラッド部分及びルーメン部分を紡糸口
    金装置を用いて、プラスチック材料で一体に押出形成
    し、これによって得られたマルチファイバチューブの少
    なくとも1つのルーメンにイメージファイバと対物レン
    ズを組み込むことを特徴とする細径ファイバスコープの
    製造方法。
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