JPH10172977A - 化合物半導体基板の熱処理方法及び熱処理装置 - Google Patents
化合物半導体基板の熱処理方法及び熱処理装置Info
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- JPH10172977A JPH10172977A JP33118996A JP33118996A JPH10172977A JP H10172977 A JPH10172977 A JP H10172977A JP 33118996 A JP33118996 A JP 33118996A JP 33118996 A JP33118996 A JP 33118996A JP H10172977 A JPH10172977 A JP H10172977A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スリップラインの発生を防止する熱処理方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 化合物半導体基板を加熱した後、He含
有ガスを処理チャンバに導入しながら冷却する。Heガ
スは熱伝導率が高いので、熱伝導による冷却が大きくな
り、基板の冷却に対する熱伝導の影響が大きくなる。熱
伝導による冷却は対流による冷却と異なり基板の周縁部
と中央部とで差を生じないので、対流の影響による基板
内温度差が緩和される。従ってスリップラインの発生が
減少される。
及び装置を提供する。 【解決手段】 化合物半導体基板を加熱した後、He含
有ガスを処理チャンバに導入しながら冷却する。Heガ
スは熱伝導率が高いので、熱伝導による冷却が大きくな
り、基板の冷却に対する熱伝導の影響が大きくなる。熱
伝導による冷却は対流による冷却と異なり基板の周縁部
と中央部とで差を生じないので、対流の影響による基板
内温度差が緩和される。従ってスリップラインの発生が
減少される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体基板
の熱処理方法及び熱処理装置に関する。特に加熱後の冷
却工程を含む、熱処理方法及びその熱処理装置に関す
る。
の熱処理方法及び熱処理装置に関する。特に加熱後の冷
却工程を含む、熱処理方法及びその熱処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造過程においては多種多
様な熱処理、すなわちアニールが用いられている。その
中で、イオン注入された化合物半導体基板のアニール等
の場合、酸化防止などの理由からO2を含まない雰囲気
中で行う必要がある。このために基板を処理チャンバ内
に載置し、このチャンバ内にO2を含まない特定ガスを
流入しながらアニールを行なう方法がとられている。こ
の特定ガスとしてはN2ガスが低コストという面から選
択されている。
様な熱処理、すなわちアニールが用いられている。その
中で、イオン注入された化合物半導体基板のアニール等
の場合、酸化防止などの理由からO2を含まない雰囲気
中で行う必要がある。このために基板を処理チャンバ内
に載置し、このチャンバ内にO2を含まない特定ガスを
流入しながらアニールを行なう方法がとられている。こ
の特定ガスとしてはN2ガスが低コストという面から選
択されている。
【0003】この方法においては、まず、チャンバ内に
基板を複数枚、所定の間隔で平行に載置する。そしてチ
ャンバ内にN2ガスを流し、チャンバごと加熱炉内に挿
入し、加熱する。このときの加熱時間及び温度は、注入
イオンを十分に活性化し、且つ過処理とならないように
決定されている。加熱後は、イオンの再分布を発生させ
てしまう過処理を防止するために、基板の冷却を迅速に
行なう必要がある。このため、基板を、加熱炉より処理
チャンバごと迅速に取り出す。そしてN2ガスを流しな
がら基板の冷却を行なうという方法が取られている。
基板を複数枚、所定の間隔で平行に載置する。そしてチ
ャンバ内にN2ガスを流し、チャンバごと加熱炉内に挿
入し、加熱する。このときの加熱時間及び温度は、注入
イオンを十分に活性化し、且つ過処理とならないように
決定されている。加熱後は、イオンの再分布を発生させ
てしまう過処理を防止するために、基板の冷却を迅速に
行なう必要がある。このため、基板を、加熱炉より処理
チャンバごと迅速に取り出す。そしてN2ガスを流しな
がら基板の冷却を行なうという方法が取られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】基板の冷却は、主に、
雰囲気ガスの対流と雰囲気ガスの熱伝導によって行なわ
れる。従来の方法及び装置においては、対流による冷却
が基板全体の冷却に与える影響が大きかった。そして基
板の周縁部では雰囲気ガスであるN2ガスの対流が大き
いため冷却される速度が速く、隣接する基板間の中央部
では、N2ガスの対流が小さいため冷却速度が遅かっ
た。このため、この対流による冷却速度の差が、基板の
温度に影響し、周縁部と中央部の間でかなりの温度差を
生じていた。同一基板内で温度差があると、スリップラ
イン(転移欠陥)と呼ばれる格子欠陥を生じ易いことが
知られている。従来の方法及び装置では、上述した基板
内の温度差によって、この格子欠陥が多発し、歩留りが
低下してしまうという問題があった。このため、処理チ
ャンバ内の基板間の間隔を広げて、N2ガスの流れを改
善することにより基板中央部の冷却速度を高め、温度差
を低下させる方法が取られることもあった。しかし、こ
の方法は、現チャンバを使用した場合にはスループット
を減少させ、またチャンバ容積を増大させた場合にも、
均熱長を確保するためのヒータ制御を複雑にするという
問題があった。
雰囲気ガスの対流と雰囲気ガスの熱伝導によって行なわ
れる。従来の方法及び装置においては、対流による冷却
が基板全体の冷却に与える影響が大きかった。そして基
板の周縁部では雰囲気ガスであるN2ガスの対流が大き
いため冷却される速度が速く、隣接する基板間の中央部
では、N2ガスの対流が小さいため冷却速度が遅かっ
た。このため、この対流による冷却速度の差が、基板の
温度に影響し、周縁部と中央部の間でかなりの温度差を
生じていた。同一基板内で温度差があると、スリップラ
イン(転移欠陥)と呼ばれる格子欠陥を生じ易いことが
知られている。従来の方法及び装置では、上述した基板
内の温度差によって、この格子欠陥が多発し、歩留りが
低下してしまうという問題があった。このため、処理チ
ャンバ内の基板間の間隔を広げて、N2ガスの流れを改
善することにより基板中央部の冷却速度を高め、温度差
を低下させる方法が取られることもあった。しかし、こ
の方法は、現チャンバを使用した場合にはスループット
を減少させ、またチャンバ容積を増大させた場合にも、
均熱長を確保するためのヒータ制御を複雑にするという
問題があった。
【0005】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、本発明に係る発明は、基板間の間隔を広
げずに、冷却時における基板の周縁部と中央部の温度差
を低下させ、スリップラインの発生を防止する熱処理方
法及び熱処理装置を提供することを目的とする。
されたもので、本発明に係る発明は、基板間の間隔を広
げずに、冷却時における基板の周縁部と中央部の温度差
を低下させ、スリップラインの発生を防止する熱処理方
法及び熱処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による方法は、処理チャンバ内に載置された
化合物半導体基板を特定ガス雰囲気中で加熱した後、特
定ガス雰囲気中で冷却する熱処理方法において、冷却時
の前記特定ガスとして、He含有ガスを用いる。
に、本発明による方法は、処理チャンバ内に載置された
化合物半導体基板を特定ガス雰囲気中で加熱した後、特
定ガス雰囲気中で冷却する熱処理方法において、冷却時
の前記特定ガスとして、He含有ガスを用いる。
【0007】HeはN2と比較し熱伝導が高いため、本
方法によると、熱伝導による冷却が冷却速度に与える影
響が増大する。熱伝導による冷却は対流による冷却と異
なり基板の周縁部と中央部とで差を生じにくいので、対
流の影響による基板内温度差が緩和される。従ってスリ
ップラインの発生が減少される。
方法によると、熱伝導による冷却が冷却速度に与える影
響が増大する。熱伝導による冷却は対流による冷却と異
なり基板の周縁部と中央部とで差を生じにくいので、対
流の影響による基板内温度差が緩和される。従ってスリ
ップラインの発生が減少される。
【0008】また、特に注入されたイオンを活性化する
ための熱処理方法では、過処理を防止するために迅速な
冷却が必要とされる。このため特定ガスはある程度の流
量が要求されるので、対流による基板内の温度差を生じ
やすい。このような理由から、注入されたイオンを活性
化するための熱処理方法では、本方法が特に有効に作用
する。
ための熱処理方法では、過処理を防止するために迅速な
冷却が必要とされる。このため特定ガスはある程度の流
量が要求されるので、対流による基板内の温度差を生じ
やすい。このような理由から、注入されたイオンを活性
化するための熱処理方法では、本方法が特に有効に作用
する。
【0009】また、上記課題を解決するために、本発明
による装置は、化合物半導体基板を載置することのでき
る処理チャンバと、前記化合物半導体基板を加熱する加
熱手段を有する、イオンを活性化を目的とした熱処理装
置において、冷却時に前記処理チャンバ内にHe含有ガ
スを導入するHe含有ガス導入手段を備える。
による装置は、化合物半導体基板を載置することのでき
る処理チャンバと、前記化合物半導体基板を加熱する加
熱手段を有する、イオンを活性化を目的とした熱処理装
置において、冷却時に前記処理チャンバ内にHe含有ガ
スを導入するHe含有ガス導入手段を備える。
【0010】本装置によると、イオンの活性化のため
に、化合物半導体基板が処理チャンバ内に載置され、加
熱され、He含有ガスが導入されて冷却される。そし
て、このHe含有ガスの熱伝導率が高いので、熱伝導に
よる冷却速度が速くなり、基板の冷却に対する熱伝導の
影響が大きくなる。熱伝導による冷却は対流による冷却
と異なり基板の周縁部と中央部とで差を生じにくい。よ
って対流の影響による基板内温度差が緩和され、スリッ
プラインの発生が減少する。
に、化合物半導体基板が処理チャンバ内に載置され、加
熱され、He含有ガスが導入されて冷却される。そし
て、このHe含有ガスの熱伝導率が高いので、熱伝導に
よる冷却速度が速くなり、基板の冷却に対する熱伝導の
影響が大きくなる。熱伝導による冷却は対流による冷却
と異なり基板の周縁部と中央部とで差を生じにくい。よ
って対流の影響による基板内温度差が緩和され、スリッ
プラインの発生が減少する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。尚、図面中、
同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
好適な実施形態について詳細に説明する。尚、図面中、
同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
【0012】図1は本発明の第1実施形態に係る熱処理
装置の加熱時の状態を示した概略図であり、加熱手段と
して電気炉を用いる炉アニールに本発明を適用した場合
である。
装置の加熱時の状態を示した概略図であり、加熱手段と
して電気炉を用いる炉アニールに本発明を適用した場合
である。
【0013】図1において、ヒータを発熱源とする電気
炉13の内部には、必要に応じてそこより取り出すこと
のできる石英製の処理チャンバ3が挿入されている。処
理チャンバ3は、頂部が略半球面の管形状をしており、
その頂部中央部はHe含有ガスを導入する導入管4が結
合し、導入口9として開口した形になっている。導入管
4は管接合部材5を介して配管部材8へと連結されてい
る。更に配管部材8はバルブ7を経てHe含有ガスボン
ベ6へと接続されている。このHe含有ガスのHe含有
量は、50%以上が好ましく、更には70%以上である
ことが好ましい。また、処理チャンバ3の内部には、導
入口9より導入されるHe含有ガスを分散させるための
ガス分散部材10、及び基板を保持するための基板保持
部材2が備えられている。このガス分散部材10は、複
数の子穴を有した略半球面形状をしており、処理チャン
バ3の頂部半球面に沿ってその内側に配置されている。
また基板保持部材2は、蓋状部材12を外したときに処
理チャンバ3の底部より出し入れすることができ、ま
た、必ずしもこの数に限定されるわけではないが、3点
で基板を保持する。更に、この基板保持部材2は、基板
を複数枚同時に一定間隔で略平行に保持できるようにな
っている。そして処理チャンバ3の底部には、着脱可能
であり、排気口11を備える蓋状部材12が取り付けら
れている。また、図1は、イオン注入された化合物半導
体基板1が、既にその基板保持部材2に載置されている
状態を示している。
炉13の内部には、必要に応じてそこより取り出すこと
のできる石英製の処理チャンバ3が挿入されている。処
理チャンバ3は、頂部が略半球面の管形状をしており、
その頂部中央部はHe含有ガスを導入する導入管4が結
合し、導入口9として開口した形になっている。導入管
4は管接合部材5を介して配管部材8へと連結されてい
る。更に配管部材8はバルブ7を経てHe含有ガスボン
ベ6へと接続されている。このHe含有ガスのHe含有
量は、50%以上が好ましく、更には70%以上である
ことが好ましい。また、処理チャンバ3の内部には、導
入口9より導入されるHe含有ガスを分散させるための
ガス分散部材10、及び基板を保持するための基板保持
部材2が備えられている。このガス分散部材10は、複
数の子穴を有した略半球面形状をしており、処理チャン
バ3の頂部半球面に沿ってその内側に配置されている。
また基板保持部材2は、蓋状部材12を外したときに処
理チャンバ3の底部より出し入れすることができ、ま
た、必ずしもこの数に限定されるわけではないが、3点
で基板を保持する。更に、この基板保持部材2は、基板
を複数枚同時に一定間隔で略平行に保持できるようにな
っている。そして処理チャンバ3の底部には、着脱可能
であり、排気口11を備える蓋状部材12が取り付けら
れている。また、図1は、イオン注入された化合物半導
体基板1が、既にその基板保持部材2に載置されている
状態を示している。
【0014】次に熱処理方法について説明する。図2
は、熱処理時の処理チャンバ3内の温度変化の一例を示
したグラフである。まず、加熱に先立ち、バルブ7が開
かれHe含有ガスが処理チャンバ3内に導入される。導
入速度は、熱処理中に処理チャンバ3内が十分にHe含
有ガスで充たされる程度の速さであることが必要である
が、速すぎる場合には処理チャンバ3内の温度分布が阻
害される要因となるため、予め設定された適当な速度で
行なわれる。処理チャンバ3内がHe含有ガスで充たさ
れると、電気炉13のヒータがオンされ、所定の熱処理
温度(図2の場合は800゜)まで処理チャンバ3内の
温度は高められる。所定の加熱時間(図2の場合は約2
5分間)経過後に、化合物半導体基板1は、冷却を速め
るために処理チャンバ3ごと電気炉13より引出され、
室温に置かれる。そしてHe含有ガスが連続して流され
ている状態で冷却され、処理チャンバ3内の温度は図2
に示すように降下していく。
は、熱処理時の処理チャンバ3内の温度変化の一例を示
したグラフである。まず、加熱に先立ち、バルブ7が開
かれHe含有ガスが処理チャンバ3内に導入される。導
入速度は、熱処理中に処理チャンバ3内が十分にHe含
有ガスで充たされる程度の速さであることが必要である
が、速すぎる場合には処理チャンバ3内の温度分布が阻
害される要因となるため、予め設定された適当な速度で
行なわれる。処理チャンバ3内がHe含有ガスで充たさ
れると、電気炉13のヒータがオンされ、所定の熱処理
温度(図2の場合は800゜)まで処理チャンバ3内の
温度は高められる。所定の加熱時間(図2の場合は約2
5分間)経過後に、化合物半導体基板1は、冷却を速め
るために処理チャンバ3ごと電気炉13より引出され、
室温に置かれる。そしてHe含有ガスが連続して流され
ている状態で冷却され、処理チャンバ3内の温度は図2
に示すように降下していく。
【0015】図3は冷却時の、基板周辺部の温度と、基
板中央部と周辺部との温度差の関係を示したものであ
る。本方法によって得られる、温度と温度差の関係を熱
伝導率から予測した予測値に加え、比較のために雰囲気
ガスとしてN2を用いた場合の実測値も記入してある。
また図中二点鎖線26は、スリップ発生の臨界温度差を
示している。点線21、破線22は本方法における、基
板間隔がそれぞれ4.76mm、9.52mmの場合の計算値を
示し、黒丸23、白四角24、白丸25はN2ガス雰囲
気における、基板間隔がそれぞれ4.76mm、9.52mm、
14.28mmの場合の実測値を示している。
板中央部と周辺部との温度差の関係を示したものであ
る。本方法によって得られる、温度と温度差の関係を熱
伝導率から予測した予測値に加え、比較のために雰囲気
ガスとしてN2を用いた場合の実測値も記入してある。
また図中二点鎖線26は、スリップ発生の臨界温度差を
示している。点線21、破線22は本方法における、基
板間隔がそれぞれ4.76mm、9.52mmの場合の計算値を
示し、黒丸23、白四角24、白丸25はN2ガス雰囲
気における、基板間隔がそれぞれ4.76mm、9.52mm、
14.28mmの場合の実測値を示している。
【0016】まず、図3を用いて、基板面内の温度差と
スリップ発生の関係の因果関係を検証するために、N2
ガス雰囲気における実験結果について説明する。黒丸2
3の実測値を示した基板は、実測された4点とも基板面
内温度差が臨界温度差より大きいので、理論上スリップ
が発生することになり、実際においてもスリップが多発
していた。白四角24の実測値を示した基板は、実測さ
れた4点のうち、3点において基板面内温度差が臨界温
度差より大きいが、黒丸23の場合ほどの差はない。こ
の場合もスリップは発生していたが黒丸23の場合に比
べ少なかった。白丸25の実測値を示した基板は、実測
された4点とも基板面内温度差が臨界温度差より小さ
く、スリップも発生しなかった。上記結果より、図3
中、基板周辺部の各温度における基板中央部と周辺部の
温度差が、臨界温度差を示す二点鎖線26より下の領域
30にある場合スリップは発生しないことが検証され
た。
スリップ発生の関係の因果関係を検証するために、N2
ガス雰囲気における実験結果について説明する。黒丸2
3の実測値を示した基板は、実測された4点とも基板面
内温度差が臨界温度差より大きいので、理論上スリップ
が発生することになり、実際においてもスリップが多発
していた。白四角24の実測値を示した基板は、実測さ
れた4点のうち、3点において基板面内温度差が臨界温
度差より大きいが、黒丸23の場合ほどの差はない。こ
の場合もスリップは発生していたが黒丸23の場合に比
べ少なかった。白丸25の実測値を示した基板は、実測
された4点とも基板面内温度差が臨界温度差より小さ
く、スリップも発生しなかった。上記結果より、図3
中、基板周辺部の各温度における基板中央部と周辺部の
温度差が、臨界温度差を示す二点鎖線26より下の領域
30にある場合スリップは発生しないことが検証され
た。
【0017】次に、上記結果をふまえて本方法の効果に
ついて述べる。Heガスの熱伝導率は、図4に示すよう
N2の約5.8倍ある。このため、熱伝導による冷却が
対流によるものよりも支配的になり、点線21に示す基
板間隔が9.52mmの場合のみならず、破線22に示す基
板間隔が4.76mmの場合においても基板内温度差が臨界
温度差より小さく、領域30内にある。よって、基板内
温度差に起因するスリップの発生が防止されることにな
る。
ついて述べる。Heガスの熱伝導率は、図4に示すよう
N2の約5.8倍ある。このため、熱伝導による冷却が
対流によるものよりも支配的になり、点線21に示す基
板間隔が9.52mmの場合のみならず、破線22に示す基
板間隔が4.76mmの場合においても基板内温度差が臨界
温度差より小さく、領域30内にある。よって、基板内
温度差に起因するスリップの発生が防止されることにな
る。
【0018】図5は、本発明の第2実施形態に係る熱処
理装置の処理チャンバの概略図である。処理チャンバが
横型形状をしているが、他の部分は第1実施形態におけ
る熱処理装置と重複するので、重複する部分の説明は省
略する。処理チャンバ3は一端が閉じられた略円筒形状
で、図中矢印y方向を垂直方向、x方向を水平方向とす
ると、長手方向を水平として配置されている。また、閉
じられた一端には導入口9を備える。更に、処理チャン
バ3内には、基板保持部材2を有し、その上には化合物
半導体基板1が水平方向に略平行にほぼ一定の間隔で載
置されている。そして、処理チャンバ3の円筒内壁の上
部内側には、ガス分散部材10が備えられている。
理装置の処理チャンバの概略図である。処理チャンバが
横型形状をしているが、他の部分は第1実施形態におけ
る熱処理装置と重複するので、重複する部分の説明は省
略する。処理チャンバ3は一端が閉じられた略円筒形状
で、図中矢印y方向を垂直方向、x方向を水平方向とす
ると、長手方向を水平として配置されている。また、閉
じられた一端には導入口9を備える。更に、処理チャン
バ3内には、基板保持部材2を有し、その上には化合物
半導体基板1が水平方向に略平行にほぼ一定の間隔で載
置されている。そして、処理チャンバ3の円筒内壁の上
部内側には、ガス分散部材10が備えられている。
【0019】熱処理方法も第1実施形態とほぼ同様に行
なわれる。本実施形態における熱処理装置は、スペース
等の関係で第1実施形態に示した縦型形状の装置が設置
できない場合などに効果がある。
なわれる。本実施形態における熱処理装置は、スペース
等の関係で第1実施形態に示した縦型形状の装置が設置
できない場合などに効果がある。
【0020】図6は、本発明をランプアニールに用いた
場合の、第3実施形態に係る熱処理装置の加熱時の状態
を示した概略図である。処理チャンバ3は透明な石英製
の筺体であり、底面内側には、化合物半導体基板1が載
置されるように少なくとも3本の載置ピン102が配置
してある。処理チャンバ3の一側面にはHe含有ガスの
導入口9が備えられ、ここよりHe含有ガスが導入され
るが、導入口9に至る導入手段に関しては、第1実施形
態と同様であるのでここでは説明を省略する。また、処
理チャンバ3内部の導入口9の内側には、ガス分散部材
110が備えられ、導入口9を有する面の対抗面にはH
e含有ガス排気口11が備えられている。更に処理チャ
ンバ3外側の上部及び下部には、それぞれ複数の円筒形
状のタングステン又はハロゲン等のランプ113が平行
に配置されている。
場合の、第3実施形態に係る熱処理装置の加熱時の状態
を示した概略図である。処理チャンバ3は透明な石英製
の筺体であり、底面内側には、化合物半導体基板1が載
置されるように少なくとも3本の載置ピン102が配置
してある。処理チャンバ3の一側面にはHe含有ガスの
導入口9が備えられ、ここよりHe含有ガスが導入され
るが、導入口9に至る導入手段に関しては、第1実施形
態と同様であるのでここでは説明を省略する。また、処
理チャンバ3内部の導入口9の内側には、ガス分散部材
110が備えられ、導入口9を有する面の対抗面にはH
e含有ガス排気口11が備えられている。更に処理チャ
ンバ3外側の上部及び下部には、それぞれ複数の円筒形
状のタングステン又はハロゲン等のランプ113が平行
に配置されている。
【0021】次に、熱処理方法について説明する。ま
ず、基板1が処理チャンバ3内に載置されると、加熱に
先立ちバルブ7が開かれ、He含有ガスが処理チャンバ
3に導入される。処理チャンバ3内がHe含有ガスで充
たされた後、基板1の表裏から同時にランプ113によ
って赤外線を照射し、基板に吸収させ加熱する。その
後、ランプ113への電力を遮断し、冷却する。
ず、基板1が処理チャンバ3内に載置されると、加熱に
先立ちバルブ7が開かれ、He含有ガスが処理チャンバ
3に導入される。処理チャンバ3内がHe含有ガスで充
たされた後、基板1の表裏から同時にランプ113によ
って赤外線を照射し、基板に吸収させ加熱する。その
後、ランプ113への電力を遮断し、冷却する。
【0022】ランプアニールでの基板の冷却は第1実施
形態と同様に雰囲気ガスの対流と、熱伝導によって行な
われるが、冷却を急速に行なうため雰囲気ガス流量を増
加している。このため、炉アニール以上に温度均一性の
制御が難しく、スリップラインの発生は従来不可避とさ
れてきた。しかし、熱伝導による冷却は基板全体で均一
であるので、本発明によると、熱伝導の影響が大きくな
る。このため、ランプアニールにおいても基板内の温度
差を減少させ、スリップライン発生を抑制することが可
能となる。
形態と同様に雰囲気ガスの対流と、熱伝導によって行な
われるが、冷却を急速に行なうため雰囲気ガス流量を増
加している。このため、炉アニール以上に温度均一性の
制御が難しく、スリップラインの発生は従来不可避とさ
れてきた。しかし、熱伝導による冷却は基板全体で均一
であるので、本発明によると、熱伝導の影響が大きくな
る。このため、ランプアニールにおいても基板内の温度
差を減少させ、スリップライン発生を抑制することが可
能となる。
【0023】図7は、本発明をランプアニールに用いた
場合の、第4実施形態に係る熱処理装置を示したもので
ある。導入口9、ガス分散部材110及び排気口11の
位置が異なる以外、他の基本構成は第3実施形態と同様
であるので同様部分の説明は省略する。導入口9は処理
チャンバ3の上面中央部及び底面中央部に備えられてお
り、排気口11は、側面に備えられている。また、メッ
シュ等のガス分散部材110を、処理チャンバ3上面と
基板の間及び底面と基板の間の2ヵ所に備えてもよい。
本実施形態の場合、冷却速度を一層高めることができ
る。
場合の、第4実施形態に係る熱処理装置を示したもので
ある。導入口9、ガス分散部材110及び排気口11の
位置が異なる以外、他の基本構成は第3実施形態と同様
であるので同様部分の説明は省略する。導入口9は処理
チャンバ3の上面中央部及び底面中央部に備えられてお
り、排気口11は、側面に備えられている。また、メッ
シュ等のガス分散部材110を、処理チャンバ3上面と
基板の間及び底面と基板の間の2ヵ所に備えてもよい。
本実施形態の場合、冷却速度を一層高めることができ
る。
【0024】以上、本発明の好適な実施形態について詳
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるもの
ではない。
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるもの
ではない。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る方法によれ
ば、He含有ガスを雰囲気ガスとして用いるので、He
の高い熱伝導性により、熱伝導による冷却が冷却速度に
与える影響が増大する。熱伝導による冷却は対流による
冷却と異なり基板の周縁部と中央部とで差を生じにくい
ので、対流の影響による基板内温度差が緩和される。従
ってスリップラインの発生が減少されるという効果があ
る。
ば、He含有ガスを雰囲気ガスとして用いるので、He
の高い熱伝導性により、熱伝導による冷却が冷却速度に
与える影響が増大する。熱伝導による冷却は対流による
冷却と異なり基板の周縁部と中央部とで差を生じにくい
ので、対流の影響による基板内温度差が緩和される。従
ってスリップラインの発生が減少されるという効果があ
る。
【0026】特に、注入されたイオンを活性化するため
の熱処理方法では、迅速な冷却が必要とされ、特定ガス
を流しながら冷却するので対流による冷却速度への影響
が大きいという理由から、本方法が有効である。
の熱処理方法では、迅速な冷却が必要とされ、特定ガス
を流しながら冷却するので対流による冷却速度への影響
が大きいという理由から、本方法が有効である。
【0027】また、本発明に係る装置によると、化合物
半導体基板は処理チャンバ内に載置され、加熱される。
その後冷却されるが、処理チャンバ内には導入手段によ
ってHe含有ガスが導入され、このガス中で冷却され
る。よって熱伝導による冷却が冷却速度に与える影響が
増大する。熱伝導による冷却は対流による冷却と異なり
基板の周縁部と中央部とで差を生じにくいので、対流の
影響による基板内温度差が緩和される。従ってスリップ
ラインの発生が減少されるという効果がある。
半導体基板は処理チャンバ内に載置され、加熱される。
その後冷却されるが、処理チャンバ内には導入手段によ
ってHe含有ガスが導入され、このガス中で冷却され
る。よって熱伝導による冷却が冷却速度に与える影響が
増大する。熱伝導による冷却は対流による冷却と異なり
基板の周縁部と中央部とで差を生じにくいので、対流の
影響による基板内温度差が緩和される。従ってスリップ
ラインの発生が減少されるという効果がある。
【図1】本発明の第1実施形態に係る熱処理装置の、加
熱時の状態を示した概略図である。
熱時の状態を示した概略図である。
【図2】熱処理時の処理チャンバ内の温度変化の一例を
示したグラフである。
示したグラフである。
【図3】冷却時の、基板周辺部の温度と、基板中央部と
周辺部との温度差の関係を示したグラフである。
周辺部との温度差の関係を示したグラフである。
【図4】He及びN2ガスの熱伝導率を示したグラフで
ある。
ある。
【図5】本発明の第2実施形態に係る熱処理装置の処理
チャンバの概略図である。
チャンバの概略図である。
【図6】本発明をランプアニールに用いた場合の、第3
実施形態に係る熱処理装置の加熱時の状態を示した概略
図である。
実施形態に係る熱処理装置の加熱時の状態を示した概略
図である。
【図7】本発明をランプアニールに用いた場合の、第4
実施形態に係る熱処理装置を示した図である。
実施形態に係る熱処理装置を示した図である。
1…化合物半導体基板1、2…基板保持部材2、3…処
理チャンバ、4…導入管4、5…管接合部材、6…ガス
ボンベ、7…バルブ、8…配管部材、9…導入口、10
…ガス分散部材、11…排気口、12…蓋状部材、13
…電気炉、21…点線、22…破線、23…黒丸、24
…白四角、25…白丸、26…二点鎖線、30…領域、
102…載置ピン、110…ガス分散部材、113…ラ
ンプ。
理チャンバ、4…導入管4、5…管接合部材、6…ガス
ボンベ、7…バルブ、8…配管部材、9…導入口、10
…ガス分散部材、11…排気口、12…蓋状部材、13
…電気炉、21…点線、22…破線、23…黒丸、24
…白四角、25…白丸、26…二点鎖線、30…領域、
102…載置ピン、110…ガス分散部材、113…ラ
ンプ。
Claims (3)
- 【請求項1】 処理チャンバ内に載置された化合物半導
体基板を加熱した後、特定ガス雰囲気中で冷却する熱処
理方法であって、前記特定ガスとして、He含有ガスを
用いることを特徴とする化合物半導体基板の熱処理方
法。 - 【請求項2】 前記熱処理方法が注入されたイオンを活
性化するためのものであることを特徴とする請求項1に
記載の化合物半導体基板の熱処理方法。 - 【請求項3】 化合物半導体基板を載置することのでき
る処理チャンバと、前記化合物半導体基板を加熱する加
熱手段とを有する、イオン活性化のための熱処理装置で
あって、冷却時に前記処理チャンバ内にHe含有ガスを
導入するHe含有ガス導入手段を備えたことを特徴とす
る化合物半導体基板の熱処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33118996A JPH10172977A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 化合物半導体基板の熱処理方法及び熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33118996A JPH10172977A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 化合物半導体基板の熱処理方法及び熱処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10172977A true JPH10172977A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18240888
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33118996A Pending JPH10172977A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 化合物半導体基板の熱処理方法及び熱処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10172977A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5985678A (en) * | 1996-03-25 | 1999-11-16 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Method of evaluating and thermally processing semiconductor wafer |
| JP2001297995A (ja) * | 2000-04-13 | 2001-10-26 | Nec Corp | 回路製造方法および装置 |
| JP2004503108A (ja) * | 2000-07-06 | 2004-01-29 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 半導体基板の熱処理 |
-
1996
- 1996-12-11 JP JP33118996A patent/JPH10172977A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5985678A (en) * | 1996-03-25 | 1999-11-16 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Method of evaluating and thermally processing semiconductor wafer |
| US6127288A (en) * | 1996-03-25 | 2000-10-03 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Method of thermally processing semiconductor wafer |
| US6184498B1 (en) | 1996-03-25 | 2001-02-06 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Apparatus for thermally processing semiconductor wafer |
| US6235543B1 (en) | 1996-03-25 | 2001-05-22 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Method of evaluating a semiconductor wafer |
| JP2001297995A (ja) * | 2000-04-13 | 2001-10-26 | Nec Corp | 回路製造方法および装置 |
| JP2004503108A (ja) * | 2000-07-06 | 2004-01-29 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 半導体基板の熱処理 |
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