JPH10174794A - 多針ミシン - Google Patents

多針ミシン

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JPH10174794A
JPH10174794A JP9077683A JP7768397A JPH10174794A JP H10174794 A JPH10174794 A JP H10174794A JP 9077683 A JP9077683 A JP 9077683A JP 7768397 A JP7768397 A JP 7768397A JP H10174794 A JPH10174794 A JP H10174794A
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sewing
needle
thread
sewing machine
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Tetsuo Morita
哲雄 森田
Masaki Shimizu
正樹 清水
Hirokazu Hirose
弘和 廣瀬
Yoshikazu Kurono
義和 黒野
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05CEMBROIDERING; TUFTING
    • D05C5/00Embroidering machines with arrangements for automatic control of a series of individual steps
    • D05C5/02Embroidering machines with arrangements for automatic control of a series of individual steps by electrical or magnetic control devices
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Program-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/12Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by control of operation of machine

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種の異なる糸のそれぞれに適した方法で
縫製を行うことのできる多針ミシンを提供すること。 【解決手段】 多針ミシンは、最大縫製速度、糸切れ感
度、糸残り量、出合い角度、送りタイミング、送りピッ
チを、12本の縫針のそれぞれに対応させて任意に設定
可能になっている。縫針が変更されると(S130)、
最大縫製速度に応じて主軸の回転速度が変更され(S1
32)、出合い角度に応じて釜の回転角度が変更される
(S134)。また、糸切れ感度に応じて糸切れ発生の
判定条件が変更され(S150)、糸残り量に応じて糸
切り機構の作動タイミングが変更され(S124,S1
60)、送りタイミングに応じて可動枠の移動タイミン
グが変更される(S144)。さらに、送りピッチに応
じてS142の処理における針落ち位置の補正方法が変
更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の縫針を備え
た多針ミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の縫針を備えた多針ミシ
ンが知られている。この多針ミシンは、それぞれに縫針
が取り付けられた複数の針棒を有し、それら複数の針棒
が針棒ケースによって上下動可能に保持され、この針棒
ケースを移動させていずれかの針棒を所定の縫い位置へ
移動させると、その針棒に駆動源側から動力が伝達され
て縫針が上下に駆動され、その縫針と釜との協働によ
り、各縫針に対応する糸巻きから供給される糸を使って
縫製が行われる構造になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
多針ミシンにおいて、縫針の動作速度、糸切れ発生の判
定タイミング、糸切り機構にて糸を切断するタイミン
グ、縫針の変位と釜の回転角度との関係、縫針の変位と
布送りのタイミングとの関係、布送り量などは、特に調
整可能になっていないか、あるいは、調整可能になって
いても複数の縫針すべてが一律に調整されるようになっ
ていた。
【0004】しかしながら、多針ミシンで使われる複数
の糸は、それぞれの材質、太さ、撚り方などの違いによ
って、引っ張り強度や伸縮性、あるいは表面の平滑性な
どの特性がそれぞれで異なるため、ある縫針に対応する
糸を基準にして最良の縫製状態となるように各部を調整
しても、複数の縫針すべてが一律に調整されてしまった
のでは、他の縫針に対応する糸については、必ずしも最
良の縫製状態になるとは限らないという問題があった。
【0005】より具体的に言えば、縫針の動作速度を、
平均的な特性の糸を使って快適に縫製作業が行えるよう
な動作速度に調整しても、例えば、低い速度でしか縫製
できない弱い糸が混在していると、その弱い糸の糸切れ
が頻発する恐れがあった。逆に、このような弱い糸に合
わせて、縫針の動作速度が低くなるように調整すると、
複数の縫針すべての動作速度が一律に低下してしまうた
め、高い速度で縫製しても問題ない糸まで低速で縫製さ
れるようになり、縫製作業の能率が悪くなるという問題
があった。
【0006】また、この種のミシンにおいて、上糸の糸
切れが発生したことは、従来より糸切れセンサを使って
判断していたが、この糸切れセンサは、例えば、上糸が
繰り出される際に上糸との摩擦によって回転する回転部
材と、その回転部材の回転状態を検出可能な光センサ等
の検出器とによって構成され、所定回数だけ縫針を上下
動させても上記回転部材が回転しない場合に糸切れが発
生したと判定するものであったため、平均的な特性の糸
を使った場合に適正なタイミングで糸切れを検出できる
ように調整しても、例えば、表面摩擦係数の低い滑りや
すい糸が混在していると、糸が繰り出されても上記糸切
れセンサの回転部材が回転しないことがあり、糸が切れ
てもいないのに糸切れが発生したとの誤判定を行うこと
があった。逆に、このような滑りやすい糸に合わせて、
糸切れ発生の判定タイミングを遅らせることは可能であ
ったが、複数の縫針すべての判定タイミングが一律に遅
れてしまうため、平均的な糸であれば明らかに糸切れと
判定できる場合であっても直ちには糸切れと判定され
ず、判定に時間がかかってしまうという問題があった。
【0007】また、この種のミシンでは、従来より、一
連の縫製に区切りがついた時点で、ミシンが備える糸切
り機構を作動させて、上糸および下糸の切断を行うよう
になっており、糸切り機構の作動タイミングを調整する
ことにより、切断後の糸残り量(糸の針孔通過位置から
糸の先端に至る長さ)を変えることができたが、平均的
な特性の糸を使った場合に適当な糸残り量となるように
調整しても、例えば、縮みやすい糸が混在していると、
糸を切断すると同時に糸が縮んで予定した糸残り量が確
保されず、場合によっては、糸が針孔から抜け落ちる等
の問題が発生した。逆に、このような縮みやすい糸に合
わせて、より多くの糸残り量を確保できるタイミングで
糸切り機構を作動させることは可能であったが、複数の
縫針すべてについて糸切り機構の作動タイミングが一律
に変わってしまうため、平均的な糸の場合には過剰な糸
残り量となり、その糸が縫目に巻き込まれたり、可動部
に絡みつく恐れが高くなるなどの問題があった。
【0008】また、従来、釜の回転角度は、縫針が下死
点まで変位して、その後僅かに上昇することによって上
糸がループを形成した際に、ちょうど釜の剣先が糸を捕
捉する出合い位置に到達するように、回転位相が調整さ
れていたが、平均的な特性の糸を使った場合に、十分な
大きさのループが形成された時点で糸を捕捉できるよう
に釜の回転位相を調整しても、例えば、捻れやすい糸が
混在していると、大きなループが形成される頃にはルー
プ全体が捻れ、必ずしも糸を捕捉しやすい状態にないと
いう問題があった。逆に、このような捻れやすい糸に合
わせて、ループが大きく捻れる前、すなわち、まだ小さ
なループしか形成されていない時点で糸を捕捉できるよ
うに釜の回転位相を調整することは可能であったが、複
数の縫針すべてについて釜の回転位相が一律に変わって
しまうため、平均的な糸の場合には、ループが小さくな
る分だけ糸を捕捉しにくくなってしまうという問題があ
った。
【0009】また、従来、布送りは、いずれの縫針を使
用する場合でも、その布送り量(距離)によらず、縫針
が所定位置まで上昇した時点で開始されるとともに、縫
針が所定位置へ下降する時点で完了するように調整さ
れ、上記布送り量もあらかじめ決められた量だけ正確に
送られるようになっていた。しかし、このように同じ条
件で布送りを行っても、糸自体の特性や糸にかかる張力
の違いによって、実際の縫目の大きさや糸の締り具合い
には差異が生ずることがあり、また、実際の縫目の大き
さや糸の締り具合いには差異がなくても、糸の色や太さ
等が変わると、見た目には縫目の大きさや糸の締り具合
いに違いがあるような印象を受けることがあり、こうし
た縫目の大きさや糸の締り具合いの差異は、布送りのタ
イミングや布送り量を一律に調整しても解消することが
できなかった。
【0010】本発明は、上記諸問題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、複数種の異なる糸のそ
れぞれに適した方法で縫製を行うことのできる多針ミシ
ンを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】上述
の目的を達成するために、本発明は、請求項1記載の通
り、各々に糸が装着される複数の縫針を備え、縫製プロ
グラムに従って前記複数の縫針のいずれかを選択して作
動させ、複数の糸を使った縫製を行う多針ミシンにおい
て、縫製時のミシン各部の動作条件を規定するパラメー
タを、前記複数の縫針毎に任意に設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定されたパラメータを、前記複
数の縫針毎に記憶するパラメータ記憶手段と、使用する
縫針に対応するパラメータを、前記パラメータ記憶手段
の中から選択するパラメータ選択手段と、前記パラメー
タ選択手段によって選択されたパラメータに応じてミシ
ン各部の動作を制御して縫製を行う縫製制御手段とを備
えたことを特徴とする。
【0012】以上のように構成された多針ミシンによれ
ば、縫製時のミシン各部の動作条件を規定するパラメー
タが、設定手段によって複数の縫針毎に任意に設定さ
れ、そのパラメータは、パラメータ記憶手段によって複
数の縫針毎に記憶される。そして、縫製時には、パラメ
ータ選択手段が、使用する縫針に対応するパラメータを
パラメータ記憶手段の中から選択し、ここで選択された
パラメータに応じて、縫製制御手段がミシン各部の動作
を制御して縫製を行う。そのため、縫製時のミシン各部
の動作条件は、使用する縫針が変更される度に切り替え
られ、使用する縫針に装着された糸の特性に合った動作
条件でミシン各部が駆動されることになる。
【0013】したがって、多針ミシンに複数種の異なる
糸がセットされている場合でも、それら複数種の糸のそ
れぞれに適した方法で縫製を行うことができる。より具
体的には、例えば、請求項2記載の多針ミシンのよう
に、前記縫製制御手段が、前記パラメータにより各縫針
毎に規定された最大縫製速度以下の速度で縫製を行うよ
うに構成されていると、比較的高速で縫製できる強い糸
と低速でしか縫製できない弱い糸とが混在している場合
でも、強い糸については速やかに縫製して縫製作業の能
率を高めることができ、しかも、弱い糸については糸切
れの発生等を招かないようにゆっくりと縫製することが
できる。
【0014】また、請求項3記載の多針ミシンのよう
に、糸巻きから前記糸が繰り出されたか否かを検出可能
な検出手段を備え、前記縫製制御手段は、前記パラメー
タにより各縫針毎に規定されたステッチ数分だけミシン
を動作させても、前記検出手段によって前記糸の繰り出
しが検出されない場合に、縫製を中断するように構成さ
れていると、糸が繰り出されたことを検出手段にて正確
に検出しやすい糸については、縫製を中断するまでのス
テッチ数を小さく設定することにより、繰り出しが検出
されない場合に、より速やかに縫製を中断できるように
なり、しかも、糸が繰り出されたことを検出手段にて正
確に検出しにくい糸については、縫製を中断するまでの
ステッチ数を大きく設定することにより、誤って縫製を
中断してしまう確率を低下させることができる。
【0015】また、このように糸の繰り出しが検出され
ない時に縫製を中断する構成を採用した場合には、請求
項4記載の多針ミシンのように、前記縫製制御手段は、
前記パラメータにより各縫針毎に規定された前記ステッ
チ数に基づき、該ステッチ数よりも大きい値となるステ
ッチバック数を算出し、該ステッチバック数分だけ戻っ
た位置から、中断した縫製を再開するように構成されて
いるとよい。
【0016】この多針ミシンによれば、パラメータによ
り各縫針毎に規定されたステッチ数は、検出手段にて糸
の繰り出しが検出されなくなってから縫製を中断するま
でに進められるステッチ数に相当するので、中断した縫
製を、このステッチ数よりも大きい値となるステッチバ
ック数分だけ戻った位置から再開すれば、糸切れ発生に
よって形成されなかった縫目があらためて形成される。
【0017】特に、請求項3記載の多針ミシンは、糸切
れ判定までに進められるステッチ数が、設定手段によっ
て任意に設定されるため、上記ステッチバック数が適当
な値に固定されていたり、任意に設定可能になっている
と、糸切れ判定までに進められるステッチ数とステッチ
バック数との大小関係が必ずしも適正にならず、十分に
戻った位置から縫製を再開することができない恐れがあ
るが、請求項4記載の多針ミシンは、パラメータにより
各縫針毎に規定されたステッチ数に基づき、該ステッチ
数よりも大きい値となるステッチバック数を算出してい
るので、糸切れ発生によって形成されなかった縫目を確
実に形成することができる。
【0018】また、請求項5記載の多針ミシンのよう
に、所定位置まで移動した前記糸を当該位置で切断可能
な糸切り機構を備え、前記縫製制御手段は、前記パラメ
ータにより各縫針毎に規定された位置まで前記縫針が移
動した時点で、前記糸切り機構を作動させるように構成
されていると、比較的縮みにくい糸と縮みやすい糸とが
混在している場合でも、縮みにくい糸については、糸を
切断した後に縮まないという前提で、適正な糸残り量が
確保されるタイミングに糸を切断することができ、縮み
やすい糸については、糸を切断した後に縮む分を考慮し
て、適正な糸残り量が確保されるタイミングに糸を切断
することができるので、糸の種類によって糸が針孔から
抜け落ちることはなく、しかも、過剰な糸残り量となっ
て、残った糸が縫目に巻き込まれたり、可動部に絡みつ
く恐れもない。
【0019】また、請求項6記載の多針ミシンのよう
に、前記縫針と協働して縫目を形成する釜を備え、前記
縫製制御手段は、前記パラメータにより各縫針毎に規定
された位置まで前記縫針が移動した時点で、前記釜の剣
先が前記糸を捕捉する出合い位置に到達するように、前
記釜の回転位相を調節するように構成されていると、縫
針が下死点に至った後、比較的早い時期の方が容易に捕
捉できる糸と比較的遅い時期の方が容易に捕捉できる糸
とが混在している場合でも、それぞれの糸に応じて釜の
回転位相を調節することができ、より確実に糸を釜の剣
先で捕捉することができるようになる。
【0020】また、請求項7記載の多針ミシンのよう
に、縫製対象となる布類を所定方向に搬送する布送り機
構を備え、前記縫製制御手段は、前記パラメータにより
各縫針毎に規定された位置まで前記縫針が移動した時点
で、前記布送り機構を作動させるように構成されている
と、布送り機構を作動させるタイミングに応じて糸の締
り具合いに影響が現れるため、糸自体の特性で締り具合
いが悪い、あるいは締り具合いが悪く見える糸について
は、締り具合いが良くなるように調整することができ、
逆に、糸自体の特性で強く締りすぎる、あるいはそのよ
うに見える糸については、多少締りが緩むように調整す
ることができ、縫目の風合いを糸毎に変えることができ
る。
【0021】また、請求項8記載の多針ミシンのよう
に、縫製対象となる布類を所定方向に搬送する布送り機
構を備え、前記縫製制御手段は、前記パラメータにより
各縫針毎に規定された値に基づいて前記布送り機構によ
る搬送量を補正し、その補正された搬送量だけ前記布類
が搬送されるように前記布送り機構を作動させるように
構成されていると、例えば、糸の色や太さの影響で、縫
目が比較的小さく見える糸と大きく見える糸とが混在し
ている場合でも、縫目が比較的小さく見える糸について
は標準よりもやや縫目が大きくなるように布送り機構に
よる搬送量を補正し、あるいは、縫目が比較的大きく見
える糸については標準よりもやや縫目が小さくなるよう
に布送り機構による搬送量を補正することにより、見た
目に縫目の大きさが揃うようにすることができる。ま
た、刺繍の輪郭となる部分で外側へ突出する部分につい
て、その突出量が僅かに大きくなるように搬送量を補正
すると、エッジの鋭い輪郭線にすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
一例を挙げて説明する。図1に示すように、本実施形態
において説明する多針ミシンM1〜M3は、多頭型刺繍
ミシンMを構成するものである。
【0023】この多頭型刺繍ミシンMについて説明する
と、左右方向に延びるベースフレーム1の上面の後部側
に、左右方向に所定長さを有する平面視略矩形状のミシ
ン支持板2が配設され、このミシン支持板2の後端部分
に、左右方向に延びる支持フレーム3が立設されてい
る。この支持フレーム3には、3つのヘッド部4〜6が
所定間隔毎に左右方向に並設され、また、ミシン支持板
2の前端部に位置するベースフレーム1には、これらヘ
ッド部4〜6の各々に対応させて、ベッドユニット10
〜12に構成されたシリンダ状のベッド部7〜9の各後
端部が夫々支持されている。3台の多針ミシンM1〜M
3は、これらヘッド部4〜6と独立構造のベッドユニッ
ト10〜12とによって構成されている。
【0024】これら多針ミシンM1〜M3のヘッド部4
〜6の各々の前端部には、図2に示すように、針棒ケー
ス20が左右方向へ移動可能に取り付けられ、この針棒
ケース20によって、左右方向に配列された12本の針
棒21が上下動可能に支持され、また、12個の天秤2
3(図1参照)が揺動可能に支持されている。ヘッド部
4〜6の各針棒ケース20は、針棒変更モータ115
(図9参照)で駆動される針棒変更機構(図示略)によ
り、一斉に左右方向に移動されて、刺繍縫いの糸色を同
時に変更可能になっている。
【0025】また、ミシン支持板2の前側には、作業用
テーブル13が水平に配設され、この作業用テーブル1
3は、上面の高さ位置がベッドユニット10〜12の上
面と同一高さになるように配置されている。作業用テー
ブル13の左右両側には、それぞれ補助テーブル14、
15が設けられ、これら作業用テーブル13および補助
テーブル14、15の上面側に、左右方向に延びる平面
視矩形枠状の可動枠16が載置されている。
【0026】この可動枠16は、左端部の駆動枠部16
aがX軸駆動機構(図示略)に駆動されるとX軸方向
(左右方向)に変位し、しかも、この駆動枠部16aお
よび右端部の駆動枠部16bがY軸駆動機構(図示略)
に駆動されるとY軸方向(前後方向)に変位する構造と
されていて、X軸駆動モータ117(図9参照)でX軸
駆動機構を作動させるとともに、Y軸駆動モータ119
(図9参照)でY軸駆動機構を作動させると、作業用テ
ーブル13の上面に平行な面内を前後左右に移動するよ
うになっている。
【0027】また、補助テーブル15の後側には、種々
の指令を実行する為の操作パネル18が設けられ、操作
パネル18上には、刺繍縫製に関するメッセージを表示
するディスプレイ18aが配設されている。次に、針棒
21を上下駆動する針棒上下駆動機構25について、図
2に基づいて説明する。なお、この針棒上下駆動機構2
5は、各多針ミシンM1〜M3毎にそれぞれ設けられて
いる。
【0028】各ヘッド部4〜6の先端部には、上下方向
に延びる基針棒26が配設され、この基針棒26はその
上端部及び下端部において、フレーム(図示略)に支持
されている。この基針棒26には、上下動部材27が上
下動可能に挿嵌され、この上下動部材27には、後述の
連結ピン34と係合する溝が形成されている。また、上
下動部材27の下端部には、上下動部材27に対して回
転可能に連結された針棒抱き28が設けられ、針棒抱き
28は、基針棒26に対して上下動可能且つ回転不能に
挿嵌されている。さらに、枢支軸29に揺動可能に枢支
された揺動レバー30が設けられ、上記針棒抱き28
は、リンク31を介して揺動レバー30に連結されてい
る。
【0029】また、3つのヘッド部4〜6を貫通する形
で左右方向に配設されたミシン主軸17には、偏心カム
32が固着されており、この偏心カム32に外嵌された
偏心レバー33の下端部が揺動レバー30に連結されて
いる。またさらに、前記12本の針棒21の各々には、
その下端部に縫針22が装着され、その高さ方向の略中
段部に連結ピン34が夫々固着されている。この連結ピ
ン34と針棒ケース20の支持フレームとの間には、圧
縮バネ35が外嵌されており、針棒21はこの圧縮バネ
35により常に上方の針上位置に弾性付勢されている。
更に、針棒ケース20が左右方向に移動したときに、上
下動部材27に対向する針棒21の連結ピン34が、上
下動部材27の溝と選択的に係合するようになってい
る。
【0030】以上のように構成された針棒上下駆動機構
25において、ミシンモータ110(図9参照)が所定
回転方向へ回転駆動されると、ミシン主軸17が回転
し、その回転力が偏心レバー33、揺動レバー30、お
よびリンク31を介して針棒抱き28に伝達され、上下
動部材27と針棒抱き28とが一体的に上下動する。こ
の時、前記12本の針棒21の内、連結ピン34を介し
て上下動部材27に連結されている1本の針棒21だけ
が、ミシン主軸17に調時して上下に往復駆動される。
【0031】次に、針棒21をその最上位置(上死点位
置)にジャンプさせる針棒ジャンプ機構40について、
図2に基づいて説明する。なお、この針棒ジャンプ機構
40も、各多針ミシンM1〜M3毎にそれぞれ設けられ
ている。針棒ケース20内には、針棒ジャンプ用ソレノ
イド41が取り付けられ、そのプランジャーは水平方向
に作動する向きになっている。また、平面視略L字状で
鉛直軸回りに回動可能な回動レバー42が設けられ、こ
の回動レバー42は、針棒ジャンプ用ソレノイド41の
作動時に、そのプランジャーが回動レバー42の駆動部
42aに当接する位置に配置されている。また、回動レ
バー42の従動部42bには、上下方向に延びる操作軸
43が取り付けられ、回動レバー42の回動時に、上下
動部材27に一体形成された突出状の係合部27aに当
接するようになっている。
【0032】更に、上下動部材27は、その上端部に設
けた巻きバネ44により、2点鎖線で示す回動したジャ
ンプ位置から実線で示す通常の連結位置に回動するよう
に、常に弾性付勢されている。以上のように構成された
針棒ジャンプ機構40において、針棒21が連結ピン3
4を介して上下動部材27に連結されているときに、針
棒ジャンプ用ソレノイド41が所定時間だけ駆動され
て、そのプランジャーが右方に進出すると、回動レバー
42が平面視にて時計回転回りに回動して、操作軸43
と係合部27aとを介して、上下動部材27が2点鎖線
で示すジャンプ位置に回動して、連結ピン34と上下動
部材27の溝との係合が解除され、これと同時に、針棒
21は圧縮バネ35により針上位置に一気に移動(ジャ
ンプ作動)する。
【0033】一方、針棒21がその針上位置にジャンプ
した状態で且つ上下動部材27が連結位置に復帰してい
るときに、上下動部材27が下方からその略最上位置の
方向に上昇すると、上下動部材27は連結ピン34に下
側から当接して、一時的にジャンプ位置に回動するが、
巻きバネ44により直ぐに連結位置に回動復帰し、連結
ピン34は上下動部材27の溝に自動的に連結する。
【0034】なお、各ベッド部7〜9に設けられた押え
足45は、押え足駆動ソレノイド106で駆動される図
示外の押え足駆動機構により、ベッド部7〜9上の加工
布Wを押圧する押え位置と、所定距離上昇した退避位置
とに亙って上下に位置切換え可能になっている。
【0035】次に、ベッドユニット10〜12につい
て、図3〜図8に基づいて説明する。ここで、3つのベ
ッドユニット10〜12は同様の構成なので、左端のベ
ッドユニット10について説明する。前後方向に延びる
断面略U字状のベッドケース50は、その後端部におい
て、1対の支持ブラケット51に取付けられ、この支持
ブラケット51は、ミシン支持板2の前端部に位置する
左右方向に延びるベースフレーム1に固着されている。
また、ベッドケース50の前端部分には、釜モジュール
55が着脱可能に固定されている。また、ベッドケース
50の上側は、その前端部分において、針板52で覆わ
れるとともに、針板52に連続するカバー板53で覆わ
れている。
【0036】次に、釜モジュール55について説明す
る。図4〜図5に示すように、ベッドケース50の前端
部には、取付けブロック56がビス57により着脱可能
に固着され、この取付けブロック56の後端側には、パ
ルスモータからなる釜駆動モータ58が取付けられてい
る。一方、取付けブロック56の前端側には、糸輪捕捉
用の全回転釜59が設けられ、この全回転釜59に固着
された釜軸60は、前後方向に位置調節可能に取付けブ
ロック56に枢支されている。そして、釜軸60の後端
部に取付けた第1連結部材62と、釜駆動モータ58の
駆動軸58aの前端部に取付けた第2連結部材63とが
相互に連結されている。つまり、これら釜軸60と駆動
軸58aとは、両連結部材62,63からなるカップリ
ング61で連結されている。
【0037】ここで、全回転釜59について簡単に説明
すると、図6に示すように、ボビンを収容するボビンケ
ース67を保持する内釜と、この内釜の外側を回転する
外釜59aとからなり、その外釜59aには、上糸47
を引っかけて上糸ループ47cを形成する為の剣先59
bが形成されている。そして、ミシン主軸17が約「2
00°」のときに、全回転釜59は、剣先59bと縫針
22の針孔とが出合う出合い位置に到達し(図15参
照)、剣先59bはこの出合い位置に到達したときに、
縫針22の針孔から延びる針側の上糸47aを引っかけ
て、外釜59aの回転により、内釜と外釜59aとの間
を移動する上糸ループ47cを形成する。
【0038】更に、その第2連結部材63には、ディス
クエンコーダ64が取付けられ、このディスクエンコー
ダ64に形成された複数のスリットを光学的に検出し
て、釜軸回転信号を出力するフォトセンサからなる第2
エンコーダセンサ65が取付けブロック56に取付けら
れている。そして、釜駆動モータ58の駆動により、駆
動軸58aとカップリング61とを介して釜軸60が回
転駆動されて、全回転釜59が所定の回転方向に、ミシ
ン主軸17に対して2倍の回転速度Kで回転駆動され
る。ここで、ベッドユニット10の前端部は、ベッドケ
ース50の前端部の下端にヒンジ機構を介して開閉可能
に枢支された保護カバー66で覆われている。
【0039】ここで、全回転釜59を前後方向に位置調
節可能に枢支する枢支構造について簡単に説明する。前
記取付けブロック56の円筒状部分の直ぐ内側には、円
筒状のベアリングケース70が前後方向に摺動可能に設
けられ、このベアリングケース70内には、ベアリング
71が圧入されている。そして、取付けブロック56の
左側壁部には、偏心ピン72が取付けられるとともに、
その偏心ピン72の先端のピン部がベアリングケース7
0の左側壁に形成された縦長のピン孔に係合している、
一方、取付けブロック56の右側壁部には、ベアリング
ケース70を固定可能なセットビス73が取り外し可能
に設けられている。
【0040】即ち、セットビス73を緩める一方、偏心
ピン72を時計回り方向又は反時計回り方向に回転させ
ることにより、ピン孔を介してベアリングケース70を
前方又は後方に微小距離(例えば、1〜2mm)だけ移動
して、同時に全回転釜59の位置を前後方向に微調節で
き、針隙を調節することができる。
【0041】次に、各ベッドユニット10〜12に設け
られ、上糸47と下糸48とを切断する糸切り機構80
について、図3〜図7に基づいて説明する。取付けブロ
ック56に固着した固定板(図示略)は全回転釜59の
上側に延び、その固定板には、可動刃81が、実線で示
す待機位置と、2点鎖線で示す最大回動位置とに亙って
揺動可能に枢支されている。そして、この可動刃81と
協働して上糸47と下糸48とを切断する為の固定刃8
2は、固定板の直ぐ上側の針板52の下側に、刃部を前
向きにして取付けられている。
【0042】そして、可動刃81に連結された糸切り作
動レバー83は、ベッドケース50内を挿通して後方に
延びている。即ち、糸切り作動レバー83の前方への移
動により、可動刃81が時計回り方向に回動して、図7
に2点鎖線で示す最大回動位置まで往動した後、糸切り
作動レバー83の後方への移動により、可動刃81が反
時計回り方向に復動する途中において、上糸47と下糸
48とが可動刃81の係合部81aに係合され、その後
可動刃81と固定刃82との協働により上糸47と下糸
48とが同時に切断される。
【0043】次に、前記糸切り機構80を駆動する糸切
り駆動機構85について、図3・図8に基づいて説明す
る。前記糸切り作動レバー83の後端部は、ベッドケー
ス50の後端部に水平回動可能に枢着された平面視略L
字状の回動板86の従動部86aに連結されている。一
方、ベースフレーム1の左端部には、ベースフレーム1
に固着された取付け板87に糸切りモータ88が下側か
ら取付けられ、この糸切りモータ88の駆動ギヤ89に
噛合する扇形の揺動部材90は、段付きボルト91によ
り、取付け板87に回動可能に枢支されている。更に、
この揺動部材90には、板状の連結板92の基端部が取
付けられ、その連結板92の先端部には、左右方向に延
びる糸切り作動軸93の左端部が連結されている。
【0044】そして、その糸切り作動軸93には、回動
板86の駆動部86bが連結されている。これにより、
糸切りモータ88の反時計回り方向の回転により揺動部
材90が所定角度だけ時計回り方向に回動して、連結板
92を介して糸切り作動軸93が所定距離だけ右方へ移
動することにより、回動板86が時計回り方向に回動し
て、糸切り作動レバー83が前方へ移動され、可動刃8
1が最大回動位置まで往動する。その後、糸切りモータ
88の時計回り方向の回転により、糸切り作動軸93の
左方への移動を介して回動板86が反時計回り方向に回
動して、糸切り作動レバー83が後方へ移動され、前述
したように、可動刃81に係合された上糸47と下糸4
8とが、可動刃81と固定刃82により同時に切断され
る。
【0045】ところで、前記揺動部材90の近傍位置の
取付け板87には、フォトセンサからなる移動位置検出
センサ94が取付けられるとともに、揺動部材90に
は、その移動位置検出センサ94を検出作動する遮蔽板
95が取付けられている。即ち、その移動位置検出セン
サ94は、可動刃81の切断位置から最大回動位置まで
の移動範囲に移動しているときには、その遮蔽板95を
検出しないことから、「L」レベルの移動位置検出信号
DSを出力する一方、可動刃81の切断位置まで復動方
向に移動したときには、遮蔽板95を検出して「H」レ
ベルの移動位置検出信号DSを出力する。
【0046】次に、多頭型刺繍ミシンMの制御系の概要
について、図9のブロック図に基づいて説明する。釜駆
動制御以外の多頭型刺繍ミシンM全体の制御を司るミシ
ン制御装置100は、CPU101とROM102及び
RAM103とを含むマイクロコンピュータと、そのマ
イクロコンピュータにデータバスなどのバスを介して接
続された入力インターフェース(図示略)及び出力イン
ターフェース(図示略)とから構成されている。尚、前
記RAM103には、縫製プログラムとしての刺繍デー
タが記憶されている。
【0047】このミシン制御装置100には、ヘッド部
4に関して、針棒ジャンプ用ソレノイド41の為の駆動
回路105と、押え足駆動ソレノイド106の為の駆動
回路107と、糸切れセンサ108が夫々接続され、他
のヘッド部5,6についても同様に接続されている。糸
切れセンサ108は、上糸が繰り出される際に上糸との
摩擦によって回転する回転部材と、その回転部材の回転
状態を検出可能な光センサとによって構成された周知の
もので、所定回数だけ縫針22を上下動させても上記回
転部材が回転しない場合に糸切れが発生したと判定する
ことができる。更に、ミシン制御装置100には、ミシ
ンモータ110を駆動する駆動回路111と、ミシンモ
ータ110に設けられたディスクエンコーダの1回転で
1000個のスリット信号を出力する第1エンコーダセ
ンサ112と、この第1エンコーダセンサ112の1回
転で1個の主軸原点信号を出力する主軸原点センサ11
3と、針棒21の停止位置(ミシン主軸17の約100
°の回転位置)を検出する停止位置センサ114と、針
棒ケース20を移動させて駆動する針棒21を変更する
針棒変更モータ115の為の駆動回路116と、X軸駆
動モータ117の為の駆動回路118と、Y軸駆動モー
タ119の為の駆動回路120と、縫製開始や種々の指
令を指示する為の複数のスイッチが設けられるととも
に、ディスプレイ18aが設けられた操作パネル18が
夫々接続されている。
【0048】一方、ミシン制御装置100に接続され、
全回転釜59の駆動制御や糸切断制御を司る釜軸制御装
置150は、CPU151とROM152及びRAM1
53とを含むマイクロコンピュータと、そのマイクロコ
ンピュータにデータバスなどのバスを介して接続された
入力インターフェース(図示略)及び出力インターフェ
ース(図示略)とから構成されている。この釜軸制御装
置150には、ベッドユニット10に関して、釜駆動モ
ータ58の為の駆動回路154と、ディスクエンコーダ
64の1回転で50個のスリット信号を出力する第2エ
ンコーダセンサ65と、このディスクエンコーダ64の
1回転で1個の釜軸同期信号を出力する釜軸原点センサ
155が夫々接続され、他のベッドユニット11、12
についても同様に接続されている。更に、釜軸制御装置
150には、移動位置検出センサ94と、糸切りモータ
88の為の駆動回路156が夫々接続されている。
【0049】ここで、ミシンモータ110は、インダク
ションモータからなり、インバータ制御される。そし
て、ミシンモータ110に設けられたディスクエンコー
ダの1回転で第1エンコーダセンサ112から出力され
る1000個の主軸回転信号(スリット信号)は、40
00パルスに細分化され、主軸制御パルスとしてモータ
の駆動制御に用いられる。
【0050】一方、釜駆動モータ58は、ステッピング
モータからなり、500パルスを受けて1回転し、同時
に全回転釜59も1回転する。そして、釜駆動モータ5
8は、ミシン主軸17が1回転する間に2回転するよう
に、倍速駆動制御される。次に、各縫針に対応するパラ
メータを設定するパラメータ設定処理について、図10
のフローチャートに基づいて説明する。なお、図10に
示すパラメータ設定処理は、操作パネル18に設けられ
たパラメータ設定キー(図示略)を押下すると実行され
る。
【0051】まず初めに、縫針カウンタを初期化する
(S200)。具体的には、縫針カウンタに1がセット
される。次に、縫針の本数を操作パネルに設けられた図
示しないキーによって入力し、RAM103に記憶する
(S201)。その後、すべての縫針のパラメータが入
力されたか否かを縫針カウンタの値に基づいて判断する
(S202)。縫針カウンタが前記RAM103に記憶
された縫針数と一致した場合、設定完了であると判断し
(S202:Yes)、処理を終える。
【0052】一方、パラメータの設定が完了していない
と判断した場合(S202:No)、縫針カウンタが示
す縫針のパラメータを操作パネルに設けられた図示しな
いキーによって入力し、後述するテーブルに示す構造で
RAM103に記憶する(S203)。
【0053】その後、縫針カウンタをインクリメントし
(S204)、処理を前記S202へ移行させる。以上
の処理により、図11に例示するようなパラメータテー
ブルが、ミシン制御装置100のRAM103に作成さ
れる。なお、図11では、図示内容を簡略化するため
に、縫針4本分のパラメータだけを例示してあるが、こ
の多頭型刺繍ミシンMは、12本の縫針22を有してお
り、実際には12本分のパラメータがパラメータテーブ
ル上に確保される。
【0054】このパラメータテーブル中、最大縫製速度
は、ミシン主軸17の1分間当りの回転数を示すパラメ
ータであり、例えば縫針1の場合、1000rpmを超
えない範囲内でミシン主軸17が回転駆動される。糸切
れ感度は、糸切れセンサ108によって上糸の繰り出し
が検出されなくなってから縫製を継続すべきステッチ数
を示すパラメータであり、例えば縫針1の場合、5ステ
ッチ分だけ縫製を継続しても糸切れセンサ108で上糸
の繰り出しが検出されない時に糸切れと判定する。
【0055】糸残り量は、糸切り機構80を作動させる
タイミングを1〜10のレベルで指定するパラメータで
あり、この1〜10のレベルに応じてミシン主軸17の
回転角度と糸切り機構80の作動開始タイミングとの関
係があらかじめ決められている。標準では、糸切り機構
80は、ミシン主軸17が約「270°」のときに作動
して約「90゜」のときに動作を完了するが(図15参
照)、この動作開始から完了までの位相が、あらかじめ
決められた所定角度分だけシフトされる。なお、糸切り
機構80の作動開始タイミングの違いによって、糸切り
後の糸残り量は変化するが、実際の糸残り量は糸の伸縮
性や張力等によっても変化するため、上記レベルを特定
の値にしても糸残り量が特定の長さになる訳ではない。
【0056】出合い角度は、全回転釜59の標準回転位
相に対する回転位相のシフト量を、−5゜〜+5゜の範
囲内で指定するパラメータで、標準では、ミシン主軸1
7が約「200°」のときに全回転釜59が出合い位置
に到達するのに対し(図15参照)、例えば縫針2の場
合、ミシン主軸17が約「202°」のときに全回転釜
59が出合い位置に到達する。
【0057】送りタイミングは、布送りに当たってX軸
駆動モータ117およびY軸駆動モータ119を作動さ
せるタイミングを、−5゜〜+5゜の範囲内で指定する
パラメータで、標準では、ミシン主軸17が約「250
゜」のときに布送りが開始され、約「110゜」のとき
に布送りが完了するが(図15参照)、例えば縫針3の
場合は、ミシン主軸17が約「248゜」のときに布送
りが開始され、約「108゜」のときに布送りが完了す
る。送りピッチは、布送りに当たってX軸駆動モータ1
17およびY軸駆動モータ119を作動させる量を補正
するためのパラメータで、連続する3つの針落ち位置の
座標が、mm単位の座標系で、P1(x1,y1)、P
2(x2,y2)、P3(x3,y3)と変化する場合
に、これら3点の位置関係に応じて、下記のように座標
P2(x2、y2)を補正する。すなわち、上記パラメ
ータを値aとし、x2について、x1<x2且つx3<
x2という関係になっていれば、x2を(x2+0.1
×a)に補正し、また、x2<x1且つx2<x3とい
う関係になっていれば、x2を(x2−0.1×a)に
補正する。また同時に、y2について、y1<y2且つ
y3<y2という関係になっていれば、y2を(y2+
0.2×a)に補正し、また、y2<y1且つy2<y
3という関係になっていれば、y2を(y2−0.2×
a)に補正する。このような補正を行うと、X方向(横
方向)またはY方向(縦方向)のいずれかへ突出する位
置に針落ち点がある場合に、その突出量がX方向へ0.
1mm、あるいはY方向へ0.2mmだけ増えるので、
刺繍模様を縫製した際に、標準よりも僅かにエッジが強
調された模様になる。
【0058】なお、パラメータテーブルに格納する上記
パラメータ値は、それぞれ上記のような意味を有する
が、内部処理を迅速に行う都合上、実際には、上記パラ
メータ値があらかじめ内部処理で扱うのに適した値に換
算され、その換算値がメモリに格納されている。
【0059】ところで、この多頭型刺繍ミシンMの場
合、別体のパーソナルコンピュータ(図示略、以下、P
Cという)が、通信インターフェイス装置を介して接続
されており、そのPC側でも、図10に示すパラメータ
設定処理を実行することができる。PC側で上記各パラ
メータを設定した場合は、図10に示す処理により、す
べてのパラメータをPC側で設定した後、さらに、通信
インターフェイス装置を介して多頭型刺繍ミシンMがP
Cからパラメータを受信する処理が行われ、図11に例
示するようなパラメータテーブルが、ミシン制御装置1
00のRAM103に作成される。このようにすると、
多頭型刺繍ミシンMがパラメータ設定処理以外の処理を
行っている間に、同時にPC側でパラメータ設定処理を
行うことができるので、多頭型刺繍ミシンMがパラメー
タ設定処理以外の処理を終えた時に、速やかにPC側で
変更したパラメータを伝送でき、次の縫製作業の準備を
直ちに完了することができるようになる。
【0060】次に、この多頭型刺繍ミシンMの縫製時の
動作について、図12のフローチャートに基づいて説明
する。なお、この動作は、操作パネル18の起動キー
(図示略)が押下されたとき開始される。まず、ミシン
制御装置100は、パラメータテーブルの初期値として
使うパラメータを入力する(S100)。より具体的に
は、多頭型刺繍ミシンM側で上記パラメータ設定処理
(図10参照)を実行して、操作パネル18で指定され
る値を入力しても良いし、通信インターフェイス装置を
介して接続されたPCから上記パラメータを受信しても
よい。また、あらかじめ作成されたパラメータが磁気記
録媒体などに記録されている場合には、そのデータを磁
気記録媒体から読み出すように構成しても構わない。い
ずれにしても、ミシン制御装置100は、こうして入力
されるデータを、RAM103に格納する。
【0061】続いて、ミシン制御装置100は、縫製デ
ータを入力する(S102)。ここでは、上述のPCか
ら縫製データを受信するが、これも、磁気記録媒体から
読み出すようになっていてもよく、この縫製データもR
AM103に格納される。ここで入力される縫製データ
は、図14に例示するように、1バイトのコマンドおよ
び2バイトのデータを1ユニットとする不定長のデータ
列で、先頭1ユニット分の色替えコマンドおよび複数ユ
ニット分の他のコマンド(例えば布送りコマンド、ステ
ッチ形成コマンド等)の組が複数組続いて、さらにその
末尾に1ユニット分の終了コマンドが付加されたものと
なっている。
【0062】続いて、ミシン制御装置100は、針棒変
更モータ115、X軸駆動モータ117、Y軸駆動モー
タ119等の駆動回路の初期化を行い(S104)、さ
らに操作パネル18の縫製開始キー(図示略)が押され
たか否かをチェックする(S106)。
【0063】ここで、S106の処理において、縫製開
始キーが押された場合は(S106:Yes)、後に詳
述する縫製処理が開始され(S108)、縫製終了とな
らない間は(S110:No)、S108の処理が繰り
返される一方、縫製終了となったら(S110:Ye
s)、本処理を終える。なお、S110の処理で、縫製
終了と判定されるのは、縫製データ中に終了コマンドが
現れた場合、若しくは、操作パネル18の縫製終了キー
(図示略)が押された場合である。
【0064】一方、S106の処理において、縫製開始
キーが押されていない場合は、パラメータの変更が行わ
れたか否かをチェックする(S112)。より具体的に
は、この多頭型刺繍ミシンMの場合、上述の通り、別体
のPCでもパラメータを変更可能であるため、S108
〜S110の処理中にPC側でパラメータが変更される
ことがある。そこで、PCに対してポーリングを行い、
PCから新たにパラメータを受信した場合は(S11
2:Yes)、RAM103のパラメータテーブルを更
新して(S114)、S106の処理へと戻り、PCか
ら新たにパラメータを受信しなかった場合は(S11
4:No)、そのままS106の処理へと戻る。
【0065】次に、上記S108で行われる縫製処理に
ついて詳述する。この縫製処理は、1回実行される毎
に、上述の縫製データ中の1ユニット(3バイト)分の
縫製データを処理する。まず、縫製処理が開始される
と、ミシン制御装置100は、縫製データの1バイト目
が色替えコマンドであるか否かをチェックし(S12
0)、色替えコマンドであれば(S120:Yes)、
糸切りが必要かどうかをチェックする(S122)。
【0066】ここでは、本処理が始まったばかりでまだ
縫製を行っていないので、糸切りは不要であるが(S1
22:No)、既に縫製を行っている場合は、色替えに
当たって糸切りが必要となる(S122:Yes)。そ
の場合は、パラメータテーブルの中から、現在使用中の
縫針22に設定された「糸残り量」を参照し、その糸残
り量に対応する糸切りタイミングになったら(S12
4:Yes)、糸切り機構80を作動させて糸を切断す
る(S126)。なお、糸切り機構80は、上記糸切り
タイミングに作動を開始するが、その作動が完了するま
でにはある程度の時間がかかり(図15参照)、その期
間中で実際に糸が切断されるのは、図15中に示した糸
切断タイミングとなる。
【0067】続いて、色替えコマンドで指定された縫針
22に対応するパラメータを選択する(S128)。具
体的には、縫製データの1バイト目が色替えコマンドの
場合、2バイト目にはこれまで使用してきた縫針の番
号、3バイト目にはこれから使用する縫針の番号になっ
ている。一方、RAM103には、現在使用している縫
針22に対応するデータセットが、パラメータテーブル
中のどれであるかを指し示すテーブルポインタが用意さ
れている。そこで、縫製データ中の縫針番号に基づいて
上記テーブルポインタを更新し、これから使用する縫針
22に対応するデータセットが指し示されるようにする
ことで、パラメータを選択したことになる。
【0068】続いて、針棒変更モータ115を駆動して
針棒ケース20を移動させることにより、縫針22を縫
製データによって指定されたものに変更する(S13
0)。そして、パラメータテーブルに基づいて縫製時の
最大縫製速度を変更し(S132)、また、それに合わ
せて全回転釜59の同期調整も行う(S134)。この
時、全回転釜59は、ミシン主軸17に対する同期調整
が行われるのと同時に、パラメータテーブルの「出合い
角度」を参照して、標準回転位相に対して回転位相が調
整される。
【0069】そして、縫製データ中の次のユニットを処
理するために、縫製データポインタを1ユニット分だけ
進めて処理を終える。以上S120〜S136の処理に
よって、色替えコマンドに対する処理が完了する。一
方、S120の処理において、縫製データの1バイト目
が色替えコマンドでない場合(S120:No)、引き
続いて同縫製データの1バイト目が終了コマンドである
か否かをチェックする(S140)。
【0070】ここで、終了コマンドでなければ(S14
0:No)、ステッチ形成の縫製データなので、続いて
パラメータテーブルの「送りピッチ」に基づいて、送り
位置の補正を行う(S142)。なお、この補正方法に
ついては先に詳述したので、ここでは説明を省略する。
【0071】次に、ミシン主軸17の回転角とパラメー
タテーブルの「送りタイミング」にと基づいて、可動枠
16の移動タイミングになるまで待機し(S144:N
o)、移動タイミングとなったら(S144:Ye
s)、X軸駆動モータ117およびY軸駆動モータ11
9を駆動して、可動枠16を移動させる(S146)。
そして、縫針22と全回転釜59とが協働してステッチ
を形成する(S148)。
【0072】続いて、糸切れセンサ108からの信号と
パラメータテーブルの「糸切れ感度」とに基づいて、糸
切れが発生したか否かチェックし(S150)、糸切れ
が発生していなければ(S150:No)、先に説明し
たS136の処理に移行して、その後、処理を終える。
【0073】以上S140〜S150の処理によって、
通常のステッチコマンドに対する処理が完了する。但
し、糸切れが発生した場合は(S150:Yes)、直
ちに縫製を中断して、次のS152〜S158の処理を
継続して実行する。すなわち、まず、操作パネル18の
縫製中止キーまたは縫製再開キーが操作されるまで待機
する(S152:No、S154:No)。
【0074】ここで、縫製中止キーが操作されれば(S
152:Yes)、直ちに本処理を終え、その後の縫製
処理は中止される。一方、利用者によって切れた上糸が
掛け直され、その上で、縫製再開キーが操作されれば
(S154)、パラメータテーブルの「糸切れ感度」に
基づいて、ステッチバック数を算出し(S156)、こ
のステッチバック数分だけ縫製データポインタを戻して
(S158)、本処理を終える。
【0075】このS156〜S158の処理により、次
にこの縫製処理が実行された際には、上記ステッチバッ
ク数分だけ前の縫製データから縫製が再開され、ステッ
チバック数分だけ縫製のやり直しが行われることにな
る。特に、S156〜S158の処理によれば、糸切れ
感度がいくつに設定されても、ステッチバック数は必ず
糸切れ感度より大きな値になるので、糸切れが発生した
ステッチよりも確実に前のステッチから縫製がやり直さ
れる。
【0076】なお、上記S140の処理において、縫製
データの1バイト目が終了コマンドであれば(S14
0:Yes)、パラメータテーブルの中から、現在使用
中の縫針22に設定された「糸残り量」を参照し、その
糸残り量に対応する糸切りタイミングになったら(S1
60:Yes)、糸切り機構80を作動させて糸を切断
して(S162)、本処理を終了する。
【0077】以上説明したように、この多頭型刺繍ミシ
ンMによれば、縫製時の動作条件を規定するパラメータ
として、最大縫製速度、糸切れ感度、糸残り量、出合い
角度、送りタイミング、送りピッチを、12本の縫針2
2のそれぞれに対応させて任意に設定でき、縫製時に
は、使用する縫針22に対応するパラメータを参照して
ミシン各部が適正に制御される。したがって、「いずれ
かの縫針に合わせて上記パラメータを調整すると、他の
縫針では最適な縫製ができなくなる」いった問題が生じ
なくなり、縫製データ中の色替えコマンドによって、使
用する縫針22が変更されても、常にその縫針22に装
着された糸の特性に合った縫製が行われるようになる。
【0078】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の実施形態については上記のもの以外にも種
々考えられる。例えば、上記多頭型刺繍ミシンでは、パ
ラメータとして、最大縫製速度、糸切れ感度、糸残り
量、出合い角度、送りタイミング、および送りピッチの
すべてを任意に設定可能にしてあったが、ミシンの目的
や性能レベルに応じて、上記パラメータの内いずれか一
つ、あるいはいくつかを任意に設定可能としてもよい。
【0079】また、上記実施形態では、多頭型刺繍ミシ
ンとして構成された多針ミシンについて説明したが、こ
れ以外の多針ミシンであっても本発明を適用することが
できる。なお、ミシンモータ110をステッピングモー
タとしたり、釜駆動モータ58をACサーボモータとす
るなど、機能を損なわない範囲内で、各部の具体的な構
成部品を上記実施形態のものと異なる部品に変更できる
のはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多頭型刺繍ミシンの斜視図である。
【図2】 針棒ジャンプ機構を含む針棒上下動機構の概
略斜視図である。
【図3】 作業用テーブル及びベッドユニットを示す要
部平面図である。
【図4】 釜モジュールを設けたベッドユニットの部分
平面図である。
【図5】 釜モジュールを設けたベッドユニットの部分
縦断側面図である。
【図6】 主軸角度が約300゜のときの全回転釜の正
面図である。
【図7】 ベッドユニットの先端部の部分拡大平面図で
ある。
【図8】 糸切り駆動機構の拡大平面図である。
【図9】 多頭型刺繍ミシンの制御系のブロック図であ
る。
【図10】 パラメータを設定する処理を示すフローチ
ャートである。
【図11】 縫針に対応するパラメータのデータ構造を
示す図である。
【図12】 多頭型刺繍ミシンの縫製時の動作を示すフ
ローチャートである。
【図13】 縫製処理を示すフローチャートである。
【図14】 縫製データのデータ構造を示す図である。
【図15】 縫針の変位、主軸回転角、釜回転位置、出
合い位置、布送り開始終了タイミング、および糸切り開
始終了タイミングの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
M・・・多頭型刺繍ミシン(M1〜M3・・・多針ミシ
ン)、4,5,6・・・ヘッド部、7,8,9・・・ベ
ッド部、10,11,12・・・ベッドユニット、16
・・・可動枠、17・・・ミシン主軸、18・・・操作
パネル、18a・・・ディスプレイ、20・・・針棒ケ
ース、21・・・針棒、22・・・縫針、25・・・針
棒上下駆動機構、40・・・針棒ジャンプ機構、55・
・・釜モジュール、58・・・釜駆動モータ、59・・
・全回転釜、59a・・・外釜、59b・・・剣先、6
0・・・釜軸、80・・・糸切り機構、85・・・糸切
り駆動機構、88・・・糸切りモータ、100・・・ミ
シン制御装置、150・・・釜軸制御装置、101,1
51・・・CPU、102,152・・・ROM、10
3,153・・・RAM、106・・・押え足駆動ソレ
ノイド、108・・・糸切れセンサ、110・・・ミシ
ンモータ、113・・・主軸原点センサ、115・・・
針棒変更モータ、117・・・X軸駆動モータ、119
・・・Y軸駆動モータ、155・・・釜軸原点センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒野 義和 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々に糸が装着される複数の縫針を備
    え、縫製プログラムに従って前記複数の縫針のいずれか
    を選択して作動させ、複数の糸を使った縫製を行う多針
    ミシンにおいて、 縫製時のミシン各部の動作条件を規定するパラメータ
    を、前記複数の縫針毎に任意に設定する設定手段と、 前記設定手段によって設定されたパラメータを、前記複
    数の縫針毎に記憶するパラメータ記憶手段と、 使用する縫針に対応するパラメータを、前記パラメータ
    記憶手段の中から選択するパラメータ選択手段と、 前記パラメータ選択手段によって選択されたパラメータ
    に応じてミシン各部の動作を制御して縫製を行う縫製制
    御手段とを備えたことを特徴とする多針ミシン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多針ミシンにおいて、 前記縫製制御手段が、前記パラメータにより各縫針毎に
    規定された最大縫製速度以下の速度で縫製を行うことを
    特徴とする多針ミシン。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の多針ミシ
    ンにおいて、 糸巻きから前記糸が繰り出されたか否かを検出可能な検
    出手段を備え、 前記縫製制御手段は、前記パラメータにより各縫針毎に
    規定されたステッチ数分だけミシンを動作させても、前
    記検出手段によって前記糸の繰り出しが検出されない場
    合に、縫製を中断することを特徴とする多針ミシン。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の多針ミシンにおいて、 前記縫製制御手段は、前記パラメータにより各縫針毎に
    規定された前記ステッチ数に基づき、該ステッチ数より
    も大きい値となるステッチバック数を算出し、該ステッ
    チバック数分だけ戻った位置から、中断した縫製を再開
    することを特徴とする多針ミシン。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    多針ミシンにおいて、 所定位置まで移動した前記糸を当該位置で切断可能な糸
    切り機構を備え、 前記縫製制御手段は、前記パラメータにより各縫針毎に
    規定された位置まで前記縫針が移動した時点で、前記糸
    切り機構を作動させることを特徴とする多針ミシン。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    多針ミシンにおいて、 前記縫針と協働して縫目を形成する釜を備え、 前記縫製制御手段は、前記パラメータにより各縫針毎に
    規定された位置まで前記縫針が移動した時点で、前記釜
    の剣先が前記糸を捕捉する出合い位置に到達するよう
    に、前記釜の回転位相を調節することを特徴とする多針
    ミシン。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    多針ミシンにおいて、 縫製対象となる布類を所定方向に搬送する布送り機構を
    備え、 前記縫製制御手段は、前記パラメータにより各縫針毎に
    規定された位置まで前記縫針が移動した時点で、前記布
    送り機構を作動させることを特徴とする多針ミシン。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    多針ミシンにおいて、 縫製対象となる布類を所定方向に搬送する布送り機構を
    備え、 前記縫製制御手段は、前記パラメータにより各縫針毎に
    規定された値に基づいて前記布送り機構による搬送量を
    補正し、その補正された搬送量だけ前記布類が搬送され
    るように前記布送り機構を作動させることを特徴とする
    多針ミシン。
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