JPH10175556A - 動力舵取装置用負荷感応型流量制御装置 - Google Patents

動力舵取装置用負荷感応型流量制御装置

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JPH10175556A
JPH10175556A JP8341452A JP34145296A JPH10175556A JP H10175556 A JPH10175556 A JP H10175556A JP 8341452 A JP8341452 A JP 8341452A JP 34145296 A JP34145296 A JP 34145296A JP H10175556 A JPH10175556 A JP H10175556A
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JP
Japan
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passage
power steering
pressure
pump
load
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JP8341452A
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Inventor
Kenzo Oba
健三 大庭
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Astemo Ltd
Original Assignee
Showa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ回転数感応型動力舵取装置用流量制
御装置において、ポンプより吐出された圧力流体を操舵
負荷に応じても動力舵取装置に供給できるようにして、
一層の省エネルギー化を図るとともに、高速域での急転
舵時においても、安定した操舵感を得ることができるよ
うにする。 【解決手段】 ポンプ回転数増加に応じてポンプ吐出流
量が増加するポンプ3より吐出された圧力流体を、負荷
に応じて選択される供給通路中の複数の絞り通路を介し
て車両の動力舵取装置に供給し、余剰圧力流体をバイパ
ス通路7の開度を調整する流量調整用スプール弁4、5
によりポンプ3の吸入側3b に還流するようにした動力
舵取装置用負荷感応型流量制御装置1において、複数の
絞り通路は、固定絞り通路14と、該固定絞り通路14に対
し並列に配置された可変絞り通路42、32b 、27とからな
り、該可変絞り通路42、32b 、27は、その可変オリフィ
ス孔27が、これら複数の絞り通路を通った後の圧力流体
の圧力P4 に応じて作動する弁体32により開閉調整され
るようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、車両の動力舵
取装置用負荷感応型流量制御装置に関し、特にポンプ回
転数感応型すなわちエンジン回転数感応型の動力舵取装
置用流量制御装置において、ポンプより吐出された圧力
流体を操舵負荷に応じても動力舵取装置に供給できるよ
うにして、一層の省エネルギー化を図るとともに、高速
域での急転舵時においても、安定した操舵感を得ること
ができるようにした動力舵取装置用負荷感応型流量制御
装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来のポンプ回転数感応型動力舵取装置用
流量制御装置として、実開平7−28779号公報に記
載されたものがある。このものにおいては、図8に図示
されるように、流量制御装置01のケーシング02に、図示
されないエンジンからベルトによって駆動される油圧ポ
ンプ03が一体に組込まれ、該油圧ポンプ03の吐出流量
は、エンジンの回転数に比例して増減するようになって
いる。
【0003】また、ケーシング02には、流量調整用スプ
ール04を摺動自在に嵌挿することができるスプール収納
孔05が形成され、該スプール収納孔05に、軸方向へ所定
距離だけ離れて開口する吐出通路06とバイパス通路07と
が形成され、該吐出通路06は、油圧ポンプ03の吐出口03
a に連通されるとともに、該バイパス通路07は、油圧ポ
ンプ03の図示されない吸入口に連通されている。
【0004】さらに、図示されない動力舵取装置に圧油
を供給するための円筒状の圧油供給孔08は、スプール収
納孔05とその中心軸線をずらし、スプール収納孔05と平
行に形成され、該圧油供給孔08には、動力舵取装置に連
通するパイプを接続するためのコネクタ09が嵌着されて
いる。
【0005】さらにまた、スプール収納孔05は、流量調
整用スプール04により第1弁室010と第2弁室011 とに
仕切られ、第2弁室011 には、流量調整用スプール04を
押圧するスプリング012 が介装され、該スプリング012
のバネ力により流量調整用スプール04の先端がスプール
収納孔05の底面に当接した状態では、吐出通路06とバイ
パス通路07との連通が、第1弁室010 内において流量調
整用スプール04により遮断されるようになっている。
【0006】また、スプール収納孔05の底部と圧油供給
孔08の上側部とは、固定オリフィス013 を有する固定絞
り通路014 で連通されるとともに、スプール収納孔05の
底部と圧油供給孔08の下側部とは、連通路015 で連通さ
れている。
【0007】さらに、圧油供給孔08内には、円筒状のア
ウタバレル(筒状バルブユニットケーシング)016 が嵌
合され、該アウタバレル016 の中心孔017 には、制御サ
ブスプール018 が摺動自在に嵌装され、キャップ019 で
中心孔017 が塞がれ、アウタバレル016 の中心孔017 内
にて、アウタバレル016 と制御サブスプール018 とにス
プリング020 が介装されており、スプリング020 のバネ
力により、制御サブスプール018 は、キャップ019 に押
付けられるようになっている。
【0008】さらにまた、アウタバレル016 の上先端部
合流部021 は平面状に欠除され、上基端部022 には、中
心孔017 と平行で、スプール収納孔05の第2弁室011 と
前記上先端部合流部021 とを連通する連通路024 の延長
線に指向した係止孔023 が形成されており、矩形状薄鋼
板を円筒状に形成したスプリングピン025 が、該係止孔
023 と連通路024 とに嵌挿されており、このスプリング
ピン025 により、アウタバレル016 は、圧油供給孔08内
で位置決めされるようになっている。
【0009】しかも、アウタバレル016 の下部には、連
通路015 と中心孔017 とを連通させるための連通孔026
が設けられ、アウタバレル016 の上部には、アウタバレ
ル016 の中心孔017 と合流部021 とを連通させるための
2個の可変オリフィス孔027が周方向に並んで形成され
ている。そして、これらの可変オリフィス孔027 、中心
孔017 、連通孔026 により、可変オリフィス通路が形成
されるようになっている。
【0010】また、アウタバレル016 の中心孔017 内に
おいて、制御サブスプール018 とキャップ019 とに挟ま
れた制御油圧室028 と油圧ポンプ03の吐出口03a とは、
油通路029 、油通路03e で連通され、該制御油圧室028
には、第1弁室010 から連通孔026 を経て中心孔017 に
導かれる油圧P2 より高圧の油圧P1 が導入されるよう
になっている。
【0011】さらに、流量調整用スプール04内には、リ
リーフ案内弁030 が設けられており、合流部021 の圧力
が所定圧以上に上昇した場合、その上昇した圧力は、ス
プリングピン025 内に形成された絞り油路025aと連通路
024 とを経て第2弁室011 へ導かれて、リリーフ案内弁
030 が開くことにより、流量調整用スプール04は左方へ
移動し、バイパス通路07を開放して、油圧ポンプ03から
吐出された油量をその吸入口に戻すことができるように
なっている。
【0012】前記従来のものは、前記のように構成され
ているので、油圧ポンプ03が停止して圧油を発生しない
状態では、流量調整用スプール04および制御サブスプー
ル018 は、スプリング012 およびスプリング020 のバネ
力で、図8に図示された位置に置かれており、吐出通路
06とバイパス通路07とは遮断されるとともに、可変オリ
フィス孔027 は開口されている。
【0013】この状態において、油圧ポンプ03が所定の
低速回転数Na以下で回転した場合には、油圧ポンプ03
で発生した圧油は、吐出通路06を介してスプール収納孔
05の第1弁室010 内に流入し、該第1弁室010 内の圧油
の一部は、固定オリフィス013 を有する固定絞り通路01
4 を介して合流部021 内に流入するとともに、第1弁室
010 内の圧油の残部は、連通路015 、連通孔026 、中心
孔017 および可変オリフィス孔027 を介して合流部021
内に流入し、その間第1弁室010 内の圧油圧力は上昇し
て、流量調整用スプール04は、スプリング012 に打勝っ
て左方へ移動するが、吐出通路06とバイパス通路07との
連通が遮断されたままとなるので、合流部021 内で合流
された圧油は、コネクタ09内の通路031 から図示されな
いパイプを介して動力舵取装置に供給され、したがっ
て、図9の0−aに示されるように、油圧ポンプ03の回
転数に略比例した油量の圧油が動力舵取装置に供給され
る。
【0014】また、油圧ポンプ03が所定の低速回転数N
aを超え、これより大きな所定の回転数Nbに達するま
での中速回転域で回転した場合には、スプール収納孔05
の第1弁室010 内の圧油圧力P2 の上昇で、流量調整用
スプール04がさらに左方へ移動し、バイパス通路07が吐
出通路06と連通し、その連通開口面積が油圧ポンプ03の
吐出流量増加に対応して増大するため、図9のa−bに
示されるように、略一定流量の圧油が動力舵取装置に供
給される。以上のようにして、車両の低・中速走行時に
おける動力舵取装置の操舵の軽快感が得られるようにな
っている。
【0015】さらに、油圧ポンプ03が所定の中速回転数
Nbを越えると、制御油圧室028 内の圧油圧力P1 と中
心孔017 内の圧油圧力P2 との圧力差が拡大し、その圧
力差による制御サブスプール018 の左方向の押圧力がス
プリング020 のバネ力に打勝って、制御サブスプール01
8 が左方に移動すると、可変オリフィス孔027 の開口面
積が絞られ、第1弁室010 から連通路015 、連通孔026
、中心孔017 および可変オリフィス孔027 を介して合
流部021 に流入する圧油流量が低下するので、図9のb
−cに示されるように、油圧ポンプ03の回転数増加に対
応して動力舵取装置への供給油量は減少する。
【0016】さらにまた、油圧ポンプ03が所定の高速回
転数Ncに達すると、制御油圧室028 内の圧油圧力P1
と中心孔017 内の圧油圧力P2 との圧力差の増大で、制
御サブスプール018 が左方にさらに移動して、可変オリ
フィス孔027 が完全に閉塞され、動力舵取装置へは固定
絞り通路014 を通過した圧油のみが供給され、しかも、
第2弁室011 には、固定オリフィス013 を通過して圧力
がP4 に低下した合流部021 内の圧油が絞り油路025a、
連通路024 を経由して導入されるので、圧油圧力P2
3 との圧力差がさらに増大して、流量調整用スプール
04がさらに左方へ移動し、バイパス通路07の還流流量が
再び増加し、かくして、図9のc−dに示されるよう
に、動力舵取装置への供給油量は、低水準の一定油量に
保持される。以上のようにして、車両の高速走行時にお
ける動力舵取装置の操舵の安定感が得られるようになっ
ている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前記のとおり、従来の
ものは、動力舵取装置への圧油の供給が油圧ポンプ03の
回転数に依存してなされており、このため、油圧ポンプ
03の回転数が中・低速域にある場合においては、動力舵
取装置が転舵されて、操舵負荷がかかった状態にあろう
と、動力舵取装置が転舵されなくて、操舵負荷がかかっ
ていない状態にあろうと、該流量制御装置からは比較的
高水準の所定量の圧油が動力舵取装置へ供給されてお
り、動力舵取装置が転舵されなくて、操舵負荷がかかっ
ていない状態にあるにもかかわらず、該比較的高水準の
所定量の圧油が動力舵取装置へ供給される分、油圧ポン
プ03は、動力を無駄に消費していることになる。
【0018】また、油圧ポンプ03の回転数が高速域にあ
る場合においては、低水準の一定量の圧油が動力舵取装
置へ供給されているが、この場合においても、動力舵取
装置が急転舵されるような状況下においては、該動力舵
取装置にかなりの負荷がかかり、その転舵操作にひっか
かり感を感じることがある。しかしながら、このような
状況下においても、前記低水準の一定量の圧油しか動力
舵取装置へ供給されないため、該転舵操作のひっかかり
感は、依然として解消されない。
【0019】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような問題を解決した動力舵取装置用負荷感
応型流量制御装置であり、その請求項1に記載された発
明は、ポンプ回転数増加に応じてポンプ吐出流量が増加
するポンプより吐出された圧力流体を、負荷に応じて選
択される供給通路中の複数の絞り通路を介して車両の動
力舵取装置に供給し、余剰圧力流体をバイパス通路の開
度を調整する流量調整用スプール弁によりポンプの吸入
側に還流するようにした動力舵取装置用負荷感応型流量
制御装置において、前記複数の絞り通路は、固定絞り通
路と、該固定絞り通路に対し並列に配置された可変絞り
通路とからなり、該可変絞り通路は、その可変オリフィ
ス孔が、前記複数の絞り通路を通った後の圧力流体の圧
力に応じて作動する弁体により開閉調整されるようにさ
れたことを特徴とする動力舵取装置用負荷感応型流量制
御装置である。
【0020】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、可変絞り通路が、複数の絞り通
路を通った後の圧力流体の圧力に応じて開閉調節され、
かつ、この複数の絞り通路を通った後の圧力流体の圧力
は、動力舵取装置において必要とされるパワーアシスト
力(操舵負荷)を反映するものであるので、動力舵取装
置にパワーアシストのための圧力流体が必要とされると
き(操舵負荷が生じたとき) には、該可変絞り通路が開
いて、2つの絞り通路(固定絞り通路と可変絞り通路)
を介して圧力流体が動力舵取装置に供給され、動力舵取
装置にパワーアシストのための圧力流体が必要とされな
いとき(操舵負荷が生じないとき) には、該可変絞り通
路が閉じて、1つの絞り通路(固定絞り通路)のみを介
して圧力流体が動力舵取装置に供給されることとなり、
特にポンプ回転数の中・低速域において、操舵負荷がな
いときは圧力流体の供給が削減されるので、ポンプ動力
の無駄な消費が抑制されて、省エネルギー化が図られる
とともに、ポンプ回転数の高速域において、動力舵取装
置の急転舵操作時には必要な圧力流体が供給されるの
で、ひっかかり感を感じるようなことがなくなり、安定
した操舵感が得られる。特に、前記複数の絞り通路を通
った後の圧力流体の圧力は、動力舵取装置において必要
とされるパワーアシスト力(操舵負荷)を直接に反映す
るものであるので、前記のような効果が一層高められ
る。
【0021】また、請求項2および請求項3記載のよう
に請求項1記載の発明を構成することにより、従来のポ
ンプ回転数感応型動力舵取装置用流量制御装置における
可変絞り通路の構成部品を利用することができ、これら
の構成部品と、該可変絞り通路を開閉調整するスプール
弁体の作動室に通ずる通路とにわずかの変更を加えれば
すむので、動力舵取装置用負荷感応型流量制御装置の製
造がきわめて容易になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図7に図示され
た本願の請求項1ないし請求項3記載の発明の一実施形
態について説明する。図1は、本実施形態における動力
舵取装置用負荷感応型流量制御装置の全体構成の概略断
面図、図2はその要部拡大図であって、いずれも該装置
が静止状態にある場合の図である。
【0023】これらの図において、流量制御装置1のケ
ーシング2に形成された圧油供給孔8に嵌合される円筒
状のアウタバレル(筒状バルブユニットケーシング)16
の中心孔17内には、図8に図示される従来のものにおけ
る制御サブスプール018 と略同形状のスプール弁体32が
摺動自在に嵌装されており、該スプール弁体32の作動に
より、従来のものにおける可変オリフィス孔027 と同様
の可変オリフィス孔27が開閉可能にされている。該可変
オリフィス孔27は、従来のものにおける可変オリフィス
孔027 と比較すると、わずかにアウタバレル16の軸方向
右寄りの位置に形成されている。そして、該アウタバレ
ル16の中心孔17内にて、アウタバレル16とスプール弁体
32との間にはスプリング33が介装されており、該スプリ
ング33のバネ力により、スプール弁体32は、その端面32
a の周縁が、中心孔17の開口部41に、カシメ16a により
固定されたストッパリング34に押付けられるようになっ
ている。
【0024】前記ストッパリング34の位置には、従来の
ものにおいては、キャップ019 が配されていたが、本実
施形態においては、これが除去されているので、前記ス
プール弁体32の端面32a は、コネクタ9内の通路31に直
接臨んでおり、このため、該通路31内を流れて動力舵取
装置に供給される圧力流体の圧力P4 を直接受けるよう
にされている。
【0025】また、アウタバレル16の中心孔17は、スプ
ール弁体32により閉じられることにより油室35が形成さ
れ、該油室35は、図8に図示される従来のものにおいて
は、スプール収納孔05の第1弁室010 (流量調整用スプ
ール弁の出口室)に連通されていたが、本実施形態にお
いては、アウタバレル16に形成された連通孔43、ケーシ
ング2に形成された連通路36、37を介して油圧ポンプ3
の吸入側である吸込路38内に連通されている。これによ
り、該油室35内の油は、スプール弁体32が中心孔17内を
左右に移動するとき、該油室35内を自由に出入りできる
ようになっている。
【0026】さらに、前記スプール弁体32の外周面に
は、環状溝32b が形成されており、該環状溝32b は、ア
ウタバレル16に形成された連通孔42、ケーシング2に形
成された連通路15を介してスプール収納孔5の第1弁室
10に連通され、また、スプール弁体32が左方向に移動し
たとき、可変オリフィス孔27を介して合流部21と連通さ
れるようになっている。そして、これらの環状溝32b 、
連通孔42、可変オリフィス孔27により可変絞り通路が形
成されるようになっている。
【0027】本実施形態において、以上のように構成さ
れている点が図8に図示される従来のものと異なるが、
その他の点においては、従来のものと異なるところはな
いので、詳細な説明を省略する。そして、本実施形態に
係る図1ないし図7の図面において、従来のものと同一
の個所には、従来のものに係る図8において使用された
図面番号の頭字の0を省略した数字を付することとす
る。なお、図1において、39は吸込路38をケーシング2
外のリザーバタンク(図示されず)に連なる配管に接続
する吸入ジョイント、3c は油圧ポンプ3の回転軸、3
d は該回転軸3c の軸受部のシール部分を示す。また、
従来のものにおける絞り油路025aは、本実施形態におい
て、連通路24途中に形成された絞り油路40に変更されて
いるが、作用において異なるものではない。
【0028】次に、本実施形態の作用について説明す
る。先ず、油圧ポンプ3が停止して圧油を発生していな
い状態では、流量調整用スプール4およびスプール弁体
32は、スプリング12およびスプリング33のバネ力で、図
1および図2に図示された位置に置かれており、吐出通
路6とバイパス通路7とは遮断されるとともに、可変オ
リフィス孔27は閉じられている。
【0029】この状態において、油圧ポンプ3が、所定
の低速回転数Na(略アイドリング回転数)より小さい
所定の低速回転数Na´以下で回転した場合には、油圧
ポンプ3で発生した圧油は、吐出通路6を介してスプー
ル収納孔5の第1弁室10内に流入し、該第1弁室10内の
圧油は、固定オリフィス13を有する固定絞り通路14を通
って合流部21内に流入する。そして、この間、圧油の圧
力はP2 からP4 に降下して、通路31内を流れて動力舵
取装置に供給される。
【0030】このとき、通路31内を流れる圧油の圧力P
4 は、未だスプール弁体32をスプリング33のバネ力に抗
して左方向に移動させるに至らず、したがって、可変オ
リフィス孔27は閉じられたままであり、また、第1弁室
10内の圧油の圧力P2 と第2弁室11内の圧油の圧力P3
との圧力差も小さくて、流量調整用スプール4をスプリ
ング12のバネ力に抗して左方向に移動させるにも至ら
ず、したがって、吐出通路6とバイパス通路7とは遮断
されたままであるので、圧油は固定絞り通路14のみを通
って合流部21内に流入する(図3参照)。そして、その
流量は、図7の0−a´に示されるように、油圧ポンプ
3の回転数の増大に比例して増大する。
【0031】次に、油圧ポンプ3が、所定の低速回転数
Na´を越えて回転した場合には、動力舵取装置の操舵
状態に応じて、次のように作用は異なる。すなわち、動
力舵取装置が操舵されず、操舵負荷が生じていない状況
下においては、合流部21内の圧油の圧力P4 は、油圧ポ
ンプ3の回転数に応じ、圧油を動力舵取装置とリザーバ
タンクとを結ぶ閉回路を循環させるに必要なだけの低い
圧力のままに止まっており、その増加の程度も緩慢であ
るので、そこより固定絞り通路14を越えて上流側の第1
弁室10内の圧油の圧力P2 も、低い圧力のままに止まっ
ており、その増加の程度も緩慢である。したがって、ス
プール弁体32は初期の状態を維持し、可変オリフィス孔
27は閉じられたままであるが、第2弁室11内の圧油の圧
力P3 (この圧力は、連通路24に流れが生じないとき、
合流部21内の圧油の圧力P4 とほとんど等しい。)と第
1弁室10内の圧油の圧力P2 との圧力差は増大するの
で、流量調整用スプール4がスプリング12のバネ力に抗
して左方向に移動して、吐出通路6とバイパス通路7と
を連通させる(図4参照)。この結果、油圧ポンプ3で
発生した圧油の一部は、第1弁室10から固定絞り通路14
を通って合流部21内に流入するが、残部は、バイパス通
路7を通って油圧ポンプ3の吸入口3bに還流されるの
で、圧油供給孔8、通路31から動力舵取装置へ供給され
る圧油の量は、図7のa´−dに示されるように、油圧
ポンプ3の回転数の増大に関わらず、略一定の低水準に
維持される。
【0032】しかしながら、動力舵取装置が操舵され
て、操舵負荷が生じている状況下においては、その時の
油圧ポンプ3の回転数が所定の低速回転数Naに達する
までの低速回転域にある場合には、合流部21内の圧油の
圧力P4 が上昇し、そこより固定絞り通路14を越えて上
流側の第1弁室10内の圧油の圧力P2 も上昇するが、合
流部21内の圧力P4 の圧油が絞り油路40を通って減圧さ
れて導入される第2弁室11内の圧油の圧力P3 も上昇す
るので、第2弁室11内の圧油の圧力P3 と第1弁室10内
の圧油の圧力P2 との圧力差は減少し、流量調整用スプ
ール4は、スプリング12に付勢されて右方向に移動し
て、吐出通路6とバイパス通路7との連通を再び遮断す
る。他方、圧力上昇した合流部21(通路31)内の圧油の
圧力P4 は、スプール弁体32をスプリング33のバネ力に
抗して左方向に移動させるに十分な大きさであるので、
スプール弁体32は、該圧油の圧力P4 に押されて左方向
に移動し、可変オリフィス孔27を開口させて、該可変オ
リフィス孔27を環状溝32b と合流部21とに連通させる
(図5参照)。この結果、油圧ポンプ3で発生した圧油
の一部は、第1弁室10から固定絞り通路14を通って合流
部21内に流入し、残部は、連通路15を経て、連通孔42、
環状溝32b および可変オリフィス孔27からなる可変絞り
通路を通って合流部21内に流入し、動力舵取装置へは、
これら2つの流れが合わさった量の圧油が圧油供給孔
8、通路31を経て供給されることとなり、しかも、その
供給油量は、図7のa´−aで示されるように、油圧ポ
ンプ3の回転数の増大に略比例して増大する。
【0033】そして、同状況下において、油圧ポンプ3
の回転数が所定の低速回転数Naを越えてさらに増大す
ると、第1弁室10内の圧油の圧力P2 がさらに上昇し、
第2弁室11内の圧油の圧力P3 との圧力差が増大するの
で、流量調整用スプール4は、スプリング12のバネ力に
抗して左方向に移動して、吐出通路6とバイパス通路7
とを連通させる(図6参照)。この結果、油圧ポンプ3
で発生した圧油の増加分は、バイパス通路7を通って油
圧ポンプ3の吸入口3bに還流されるので、流量制御装
置2から動力舵取装置へ供給される圧油の量は、図7の
a−eに示されるように、油圧ポンプ3の回転数のさら
なる増大に関わらず、略一定の高水準に維持される。
【0034】以上のような動力舵取装置の2つの異なる
操舵状況下において、操舵状態に変動が生じたとする
と、例えば、動力舵取装置が操舵されず、操舵負荷が生
じていない状態から、動力舵取装置が操舵されて、操舵
負荷が生じる状態に変動したとすると、その時の動力舵
取装置への圧油の供給量は、図7のa´−dに示される
量を越えて増大し、また、例えば、動力舵取装置が操舵
されて、操舵負荷が生じている状態から、動力舵取装置
が操舵されず、操舵負荷が生じない状態に変動したとす
ると、その時の動力舵取装置への圧油の供給量は、図7
のa´−a−eに示される量を越えて減少し、いずれの
状態変動の場合にあっても、動力舵取装置への圧油の供
給量は、図7のa´−a−eに示される量を最大とし、
同a´−dに示される量を最小として、a´−a−e−
dで囲まれる領域中のいずれかの点により与えられるこ
とになる。
【0035】これに対して、図8に図示される従来のポ
ンプ回転数感応型動力舵取装置用流量制御装置における
動力舵取装置への供給油量特性は、操舵負荷の有無に関
わらず、図9の0−a−b−c−dの折れ線により与え
られていたから、これを本実施形態における上記のよう
な供給油量特性と比較すると(図7および図9参照)、
油圧ポンプ3の回転数が、所定の低速回転数Na´以上
で中速回転数Nb近傍の回転数以下の中・低速域にある
場合においては、操舵負荷の減少に応じて、従来のもの
における特性値a´−a−b−cより供給油量が減少す
ることとなり、ポンプ動力の観点からみると、その供給
油量の減少分だけ、無駄な消費が抑制されて、省エネル
ギー化が図られることとなる。
【0036】また、油圧ポンプ3の回転数が、高速回転
数Nc近傍の回転数を越えて高速域にある場合において
は、動力舵取装置が急転舵されて、操舵負荷が急増した
としても、該負荷の急増に対応して、従来のものにおけ
る特性値b−c−dより増大した量の圧油が動力舵取装
置に供給されるので、高速域における動力舵取装置の急
転舵時の転舵操作のひっかかり感が解消され、安定した
操舵感が得られることとなる。
【0037】本実施形態においては、可変絞り通路を開
閉調整するスプール弁体32を作動させる圧力として、該
可変絞り通路(環状溝32b 、連通孔42、可変オリフィス
孔27)および固定絞り通路14を通った後の合流部21以降
の、圧油供給孔8および通路31内の圧油の圧力P4 を使
用しており、該圧油の圧力P4 は、動力舵取装置におい
て必要とされるパワーアシスト力(操舵負荷)を直接に
反映するものであるので、動力舵取装置において生ずる
操舵負荷に応じて該動力舵取装置に圧油を供給する動力
舵取装置用負荷感応型流量制御装置の作動がより正確に
行われる。例えば、該個所より両絞り通路を越えて上流
側のスプール収納孔5の第1弁室10内の圧油の圧力P2
を使用した場合、該圧力P2 は、油圧ポンプ3の回転数
の増大につれて圧力P4 からの乖離が大きくなり、それ
だけ動力舵取装置において必要とされる操舵負荷を正確
に反映したものとはいえなくなるが、このような圧油の
圧力P2 を使用した場合より、該流量制御装置の作動は
正確に行われる。
【0038】また、本実施形態においては、従来のポン
プ回転数感応型動力舵取装置用流量制御装置において使
用された構成部品を、アウタバレル016 、制御サブスプ
ール018 を含めて、ほとんど利用することができ、これ
らの構成部品と、スプール弁体32回りの通路(連通孔4
2、43、連通路15、36、37、開口部41)とにわずかの変
更を加えればすむので、動力舵取装置用負荷感応型流量
制御装置の製造がきわめて容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1ないし請求項3記載の発明の実
施形態における動力舵取装置用負荷感応型流量制御装置
の全体構成の概略断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1の実施形態で、動力舵取装置用負荷感応型
流量制御装置の作動状態を示す図である。
【図4】図1の実施形態で、異なる作動状態を示す図3
におけると同様の図である。
【図5】図1の実施形態で、さらに異なる作動状態を示
す図3におけると同様の図である。
【図6】図1の実施形態で、さらに異なる作動状態を示
す図3におけると同様の図である。
【図7】図1の実施形態で、動力舵取装置用負荷感応型
流量制御装置の流量制御特性を従来のものと比較して示
す図である。
【図8】従来例を示す図2におけると同様の図である。
【図9】従来例の流量制御特性を示す図である。
【符号の説明】
1…流量制御装置、2…ケーシング、3…油圧ポンプ、
3a …吐出口、3b …吸入口、4…流量調整用スプー
ル、5…スプール収納孔、6…吐出通路、7…バイパス
通路、8…圧油供給孔、9…コネクタ、10…第1弁室
(弁出口室)、11…第2弁室、12…スプリング、13…固
定オリフィス、14…固定絞り通路、15…連通路、16…ア
ウタバレル(筒状バルブユニットケーシング)、17…中
心孔、21…上先端部合流部、22…上基端部、23…係止
孔、24…連通路、25…スプリングピン、27…可変オリフ
ィス孔、30…リリーフ案内弁、31…通路、32…スプール
弁体、32a …端面、32b …環状溝、33…スプリング、34
…ストッパリング、35…油室、36…連通路、37…連通
路、38…吸込路、39…吸入ジョイント、40…絞り油路、
41…開口部、42…連通孔、43…連通孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ回転数増加に応じてポンプ吐出流
    量が増加するポンプより吐出された圧力流体を、負荷に
    応じて選択される供給通路中の複数の絞り通路を介して
    車両の動力舵取装置に供給し、余剰圧力流体をバイパス
    通路の開度を調整する流量調整用スプール弁によりポン
    プの吸入側に還流するようにした動力舵取装置用負荷感
    応型流量制御装置において、 前記複数の絞り通路は、固定絞り通路と、該固定絞り通
    路に対し並列に配置された可変絞り通路とからなり、 該可変絞り通路は、その可変オリフィス孔が、前記複数
    の絞り通路を通った後の圧力流体の圧力に応じて作動す
    る弁体により開閉調整されるようにされたことを特徴と
    する動力舵取装置用負荷感応型流量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記弁体がスプール弁体であり、該スプ
    ール弁体の端面に、前記複数の絞り通路を通った後の圧
    力流体の圧力が作用するようにされたことを特徴とする
    請求項1記載の動力舵取装置用負荷感応型流量制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記可変絞り通路が配置される側の圧力
    流体の供給通路中に筒状バルブユニットケーシングが設
    けられ、該筒状バルブユニットケーシングには、前記可
    変オリフィス孔と、前記流量調整用スプール弁の出口室
    に連通する連通孔と、前記ポンプの吸入側に連通する油
    通路とが形成され、 該筒状バルブユニットケーシング内のスプール収納孔に
    前記スプール弁体が摺動自在に嵌装され、該スプール弁
    体により閉じられたスプール収納孔内の油室は、前記油
    通路を介して前記ポンプの吸入側に連通され、該スプー
    ル弁体の端面は、前記複数の絞り通路を通った後の圧力
    流体の通路に臨むようにされ、 該スプール弁体の外周面に形成された環状溝と前記可変
    オリフィス孔と前記連通孔とにより前記可変絞り通路が
    形成されたことを特徴とする請求項2記載の動力舵取装
    置用負荷感応型流量制御装置。
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