JPH1017567A - 新規なイミダゾピロロキノリン化合物 - Google Patents

新規なイミダゾピロロキノリン化合物

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JPH1017567A
JPH1017567A JP17113096A JP17113096A JPH1017567A JP H1017567 A JPH1017567 A JP H1017567A JP 17113096 A JP17113096 A JP 17113096A JP 17113096 A JP17113096 A JP 17113096A JP H1017567 A JPH1017567 A JP H1017567A
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JP
Japan
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group
compound
ipq
ester
imidazopyrroloquinoline
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Application number
JP17113096A
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English (en)
Inventor
Sadaji Uragami
貞治 浦上
Akinobu Tanaka
昭宣 田中
Yoko Shirai
洋子 白井
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生理活性に優れ、医薬品等に期待されるイミ
ダゾピロロキノリン化合物を提供する。 【解決手段】 一般式(I)で示される新規なイミダゾ
ピロロキノリントリカルボン酸エステル化合物。 【化1】 [ただし、Rは水素、カルバモイル基、フェニル基、4
−メチルフェニル基、炭素数1乃至4のアルキル基、ま
たは水酸基、カルボキシル基、カルバモイル基、メチル
メルカプト基、フェニル基、4−ヒドロキシフェニル
基、メルカプト基、イミダゾリル基、アミノ基、グアニ
ジノ基、メトキシ基もしくはリン酸基で置換された炭素
数1乃至4のアルキル基を示す。ただし、R1 、R2
3 は水素,アルキル基、アリル基、プロパギル基、ベ
ンジル基、フェニル基またはアルコキシカルボニルメチ
ル基を示し、すべて水素の場合を除く]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野、従来の技術、発明が解決しよ
うとする課題】本発明は、新規なイミダゾピロロキノリ
ン類のエステル化合物に関し、さらに詳細には無置換お
よび5位置換の7,10−ジヒドロ−7−オキソ−イミ
ダゾ[4,5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリ
ン−1,3,9−トリカルボン酸のモノ、ジないしトリ
エステル化合物(IPQ類エステルと記すことがある)
に関する。イミダゾピロロキノリン化合物としては、今
まで7,10−ジヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,
5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリン−1,
3,9−トリカルボン酸のみが知られているが、その生
理活性は、実用するにはまだ十分なものではない。そこ
で生理活性がよりすぐれているイミダゾピロロキノリン
化合物の開発が望まれていた。本発明の目的はこのよう
な生理活性がよりすぐれているイミダゾピロロキノリン
化合物を得ることである。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新規なイ
ミダゾピロロキノリン化合物を得るべく種々検討したと
ころ、ピロロキノリン(以下PQQと記す)のエステル
化合物と各種のアミンおよびアミノ酸あるいはアンモニ
アと各種のアルデヒドを酸性条件下で好気的に反応させ
るか、あるいはPQQと各種のアルデヒドあるいは各種
のアミノ酸とを反応させ無置換あるいは5位置換のIP
Q化合物を得、その後にエステル化することによりIP
Q類エステル化合物が得られることを見い出し、本発明
を完成した。すなわち、本発明は一般式(I)
【0003】
【化2】 [ただし、Rは水素、カルバモイル基、フェニル基、4
−メチルフェニル基、炭素数1乃至4のアルキル基、ま
たは水酸基、カルボキシル基、カルバモイル基、メチル
メルカプト基、フェニル基、4−ヒドロキシフェニル
基、メルカプト基、イミダゾリル基、アミノ基、グアニ
ジノ基、メトキシ基もしくはリン酸基で置換された炭素
数1乃至4のアルキル基を示す。ただし、R1 、R2
3 は水素、アルキル基、アリル基、プロパギル基、ベ
ンジル基、フェニル基およびアルコキシカルボニルメチ
ル基を示し、すべて水素の場合を除く]で表される新規
なイミダゾピロロキノリントリカルボン酸エステル化合
物である。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明の新規なIPQ類エステル
を製造する方法としては、PQQのエステル化合物と各
種のアミン、アミノ酸またはアンモニアと各種のアルデ
ヒドとを酸性条件下で好気的に反応する方法がある。
又、PQQと各種のアミン、アミノ酸またはアンモニア
と各種のアルデヒドとを酸性条件下で好気的に反応し、
その後、エステル化する方法がある。この場合、使用す
る薬剤により一般式(I)のRを種々変えることが可能
であり、メチルアミン、グリシン、トリプトファン、プ
ロリン、あるいはアンモニアとホルムアルデヒドを用い
ることによりIPQエステル化合物(R=H)、アラニ
ンを用いることによりメチルIPQエステル化合物(R
=CH3 )、セリンを用いることによりヒドロキシメチ
ルIPQエステル化合物(R=CH2 OH)、バリンを
用いることによりメチルエチルIPQエステル化合物
(R=CH(CH3 2 )、ロイシンを用いることによ
り2−メチルプロピルIPQエステル化合物(R=CH
2 CH(CH3 2 )、イソロイシンを用いることによ
り1−メチルプロピルIPQエステル化合物(R=CH
(CH3)CH2 CH3 )、グルタミン酸を用いること
により2−カルボキシエチルIPQエステル化合物(R
=CH2 CH2 CO2 H)、リジンを用いることにより
4−ヒドロキシフェニルメチルIPQエステル化合物
【0005】 、システインを用いることによりメルカプトメチルIP
Qエステル化合物(R=CH2 SH)、アスパラギン酸
を用いることによりカルボキシメチルIPQエステル化
合物(R=CH2 CO2 H)、ヒスチジンを用いること
により4−イミダゾリルメチルIPQエステル化合物
【0006】 、アルギニンを用いることにより3−グアニジノプロピ
ルIPQエステル化合物
【0007】 、アスパラギンを用いることによりカルバモイルメチル
IPQエステル化合物(R=CH2 CONH2 )、o−
メチルセリンを用いることによりメトキシメチルIPQ
エステル化合物(R=CH2 OCH3 )、O−ホスホリ
ルセリンを用いることによりホスホリロキシメチルIP
Qエステル化合物(R=CH2 OPO3 2 )、セリン
アミドを用いることによりカルバモイルIPQエステル
化合物(R=CONH2 )、アンモニアとプロピオンア
ルデヒドを用いることによりエチルIPQエステル化合
物(R=CH2 CH3 )、アンモニアとブチルアルデヒ
ドを用いることによりプロピルIPQエステル化合物
(R=CH2 CH2 CH3 )、アンモニアとベンズアル
デヒドを用いることによりフェニルIPQエステル化合
物(R=C6 5 )を得ることが出来る。
【0008】一方、一般式IのR1 、R2 、R3 は水
素、アルキル、アリル、プロパギル、ベンジル、フェニ
ルおよびアルコキシカルボニルメチル基を示し、そのす
べてが水素の場合を除けばよく、IPQ類−1,3,9
−トリエステル、IPQ類−1,3−ジエステル(R3
=H)、IPQ類−1,9−ジエステル(R2 =H)、
IPQ類−3,9−ジエステル(R1 =H)、IPQ類
−1−エステル(R2 =R3 =H)、IPQ類−3−エ
ステル(R1 =R3 =H)、IPQ類−9−エステル
(R1 =R2 =H)があるが、そのエステルの種類は、
互いに同じでも異なっていても良い。本発明に係わるI
PQ類のエステル化合物として以下の化合物を挙げるこ
とが出来る。
【0009】化合物1:IPQ−1,3,9−トリメチ
ルエステル(IPQ−1,3,9−TME) 7,10−ジヒドロ−1,3,9−トリメトキシカルボ
ニル−7−オキソ−イミダゾ[4,5,1−ij]ピロ
ロ[2,3−f]キノリン 化合物2:IPQ−3,9−ジメチルエステル(IPQ
−3,9−DME) 1−カルボキシ−7,10−ジヒドロ−3,9−ジメト
キシカルボニル−7−オキソ−イミダゾ[4,5,1−
ij]ピロロ[2,3−f]キノリン 化合物3:IPQ−1,9−ジメチルエステル(IPQ
−1,9−DME) 3−カルボキシ−7,10−ジヒドロ−1,9−ジメト
キシカルボニル−7−オキソ−イミダゾ[4,5,1−
ij]ピロロ[2,3−f]キノリン 化合物4:IPQ−9−メチルエステル(IPQ−9−
ME) 1,3−ジカルボキシ−7,10−ジヒドロ−9−メト
キシカルボニル−7−オキソ−イミダゾ[4,5,1−
ij]ピロロ[2,3−f]キノリン 化合物5:IPQ−3−メチルエステル(IPQ−3−
ME) 1,9−ジカルボキシ−7,10−ジヒドロ−3−メト
キシカルボニル−7−オキソ−イミダゾ[4,5,1−
ij]ピロロ[2,3−f]キノリン 化合物6:IPQ−1,3,9−トリアリルエステル
(IPQ−1,3,9−TAE) 1,3,9−トリアリロキシカルボニル−7,10−ジ
ヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,5,1−ij]ピ
ロロ[2,3−f]キノリン 化合物7:IPQ−9−アリルエステル(IPQ−9−
AE) 9−アリロキシカルボニル−1,3−ジカルボキシ−
7,10−ジヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,5,
1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリン 化合物8:IPQ−1,3,9−トリステアリルエステ
ル(IPQ−1,3,9−TSE) 7,10−ジヒドロ−1,3,9−トリオクタデシロキ
シカルボニル−7−オキソ−イミダゾ[4,5,1−i
j]ピロロ[2,3−f]キノリン 化合物9:IPQ−9−ステアリルエステル(IPQ−
9−SE) 1,3−ジカルボキシ−7,10−ジヒドロ−9−オク
タデシロキシカルボニル−7−オキソ−イミダゾ[4,
5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリン 化合物10:IPQ−1,3−ジイソプロピルエステル
(IPQ−1,3−DIPE) 9−カルボキシ−7,10−ジヒドロ−1,3−ビス
(1−メチルエチロキシカルボニル)−7−オキソ−イ
ミダゾ[4,5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノ
リン
【0010】上記化合物の製造法について以下に詳しく
述べる。化合物1〜9のIPQエステルは、対応するP
QQのエステル化合物をグリシンあるいはホルマリン/
塩化アンモニウムで処理することにより合成することが
できる。それらPQQエステルの合成は、PQQまたは
PQQのトリエステルから選択的なエステル化または加
水分解、さらにはそれらの適宜な組み合わせによって得
ることが出来る。上記のエステル化には、アルコールを
用いた酸触媒による反応、アルキルハライドと塩基を用
いる反応、更にアルコールまたはアルコキシドと2−ハ
ロビリジニューム塩、ジカルボニルイミダゾール、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド等の反応助剤とを用いる反
応などによって行うことが出来る。また加水分解反応に
は、塩基または酸性条件下の反応以外に、ヨウ化トリメ
チルシリル、ヨウ化リチウム、ハロゲン化アルミニウム
/アルキルチオール、臭化ほう素、青酸カリウム等の反
応試薬を用いることが出来る。
【0011】また、化合物1、6、8などのIPQトリ
エステルは、PQQトリエステルと同様な方法でIPQ
より得ることも出来、化合物4、7、9などのIPQエ
ステルは、IPQトリエステルからその選択的な加水分
解によって合成することも出来る。化合物10は化合物
4から導かれるIPQモノメチルジイソプロピルエステ
ルを選択的に加水分解して合成することが出来る。IP
Q類エステル化合物の精製は、適宜抽出、再結晶、シリ
カゲルクロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、
ゲル濾過、濃縮、遠心、乾燥等の操作を行うことによっ
てこれを行うことが可能である。IPQ類エステル化合
物の同定は元素分析、核磁気共鳴スペクトル、赤外吸収
スペクトルおよび紫外・可視吸収スペクトルなどの手段
が用いられる。またIPQ類エステル化合物の定量は、
高速液体クロマトグラフィーにより行なうことが出来
る。化合物の物性を以下の表1、2、3に示す。
【0012】
【表1】 (a) 化合物1、2、3、4、5および10の化合物において測定中に分解が見 られた。
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】 (a) 重ジメチルスルホキシド、重クロロホルムまたは重ジメチルホルムアミド 中テトラメチルシランを内部標準とした。
【0015】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0016】実施例1IPQ−1,3,9−トリメチルエステル(化合物1)
の製造 IPQ21.1mg(61.9μmol)を10mlの
乾燥ジメチルホルムアミドに溶かし、これに350mg
(2.54mmol)の炭酸カリウムと600μl
(4.71mmol)のジメチル硫酸を加えた。この溶
液を窒素気流下25℃にて18時間激しく撹拌した。反
応混合物を10mlの水に注ぎ、続いて濃塩酸にてpH
2とした。冷却して生じた固体を遠心分離し、さらに減
圧乾燥して16.2mg(収率68%)の化合物1を橙
色結晶として得た。 化合物1のマススペクトル(EI);m/e = 383(M
+ ), 338(M+ -Me ×3),324(M + -CO2Me), 206(M- -CO2
Me×3).
【0017】実施例2IPQ−1,3,9−トリメチルエステル(化合物1)
の製造 IPQ3.46g(10.1mmol)を350mlの
乾燥ジメチルホルムアミドに溶かし、これに88.0m
l(0.566mol)のエチルジイソプロピルアミン
を加えた。この溶液を氷冷しながら、これに96.2m
l(1.14mol)のジメチル硫酸を滴下した。滴下
後、この反応溶液を窒素気流下25℃にて23時間激し
く撹拌した。反応混合物を500mlの2N硫酸注ぎ、
5℃に20時間放置して、生じた橙色固体を濾別分離し
た。蒸留水で良く洗浄後、減圧乾燥し3.19g(収率
82%)の化合物1を得た(HPLC純度99.0
%)。
【0018】実施例3IPQ−3,9−ジメチルエステル(化合物2)の製造 以下のようにPQQトリメチルエステルから3段階で合
成した。 (1)7,9−ジカルボキシ−4,5−ジヒドロ−2−
メトキシカルボニル−4,5−ジオキソ−1H−ピロロ
[2,3−f]キノリン(PQQ−2−ME)の合成 PQQトリメチルエステル150mg(0.403mm
ol)を75mlのアセトニトリルと75mlの0.1
M炭酸カリウム水溶液との混合溶媒に溶かし、これを2
5℃にて4時間撹拌した。反応混合物を濃塩酸にてpH
1に調整し、酢酸エチルにて抽出した。硫酸ナトリウム
にて乾燥後、溶媒を留去し得られた橙色固体をエーテル
にて良く洗浄した。減圧乾燥後、98mg(収率64
%)のPQQ−2−MEを赤色結晶として得た。この化
合物の物性は以下のごとくであった。 融点;>300℃(分解) 紫外可視吸収スペクトル(メタノール中); 250, 27
8 sh 323 (nm) 赤外吸収スペクトル(KBr法);νmax = 3448
br,m, 1713vs, 1683s ,1653 s , 1503 m , 1278 s , 12
57 s , 1192 s (cm -1) 1 H−NMRスペクトル(重ジメチルスルホキシド溶
媒,テトラメチルシラン内部標準);δ= 3.87(s, 3
H), 7.27(s, 1H), 8.61(s, 1H),13.49(s, 1H)ppm. (2)2,7−ジメトキシカルボニル−9−カルボキシ
−4,5−ジヒドロ−4,5−ジオキソ−1H−ピロロ
[2,3−f]キノリン(PQQ−2,7−DME)の
合成 PQQ−2−ME85mg(0.247mol)を15
mlのメタノールに溶かし、これに濃硫酸0.3mlを
滴加し、この混合物を60℃にて4時間加熱した。反応
終了後0.1M炭酸カリウムにてpHを5に調整し、酢
酸エチルにて抽出した。硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶
媒を留去し得られた赤色固体をシリカゲルクロマトグラ
フィー(展開溶媒、酢酸エチル/酢酸=1/2)にて精
製したのち、酢酸エチルから再結晶して36mg(収率
41%)のPQQ−2,7−DMEを赤色結晶として得
た。この化合物の物性は以下のごとくであった。 融点;243〜244℃(分解) 紫外可視吸収スペクトル(メタノール中);λmax
258( ε=23,500),279 sh, 354( ε=12,600)nm 赤外吸収スペクトル(KBr法);νmax = 3415
br,m, 1728vs, 1616s ,1433m , 1261 s, 1236 s(cm -1)1 H−NMRスペクトル(重ジメチルスルホキシド溶
媒,テトラメチルシラン内部標準);δ= 3.87(s, 3
H), 3.95(s, 3H), 7.27(d,J=2H2,1H),8.63(s, 1H), 14.
52(s, 1H)ppm. (3)IPQ−3,9−ジメチルエステル(化合物2)
の合成 PQQ−2,7−DME362mg(1.01mmo
l)を90mlのジメチルホルムアミドと200mlの
メタノールに溶解し、これに37%ホルマリン66ml
と20%塩化アンモニウム40mlを加えた。60℃に
19時間加熱した後、氷冷して析出する固体を濾別し、
0.1N塩酸で洗浄し減圧下乾燥し280mgの粗固体
を得た。また、濾液から濃縮後酸性沈殿させ27mgの
粗固体を得た。固体を合わせてジメチルスルホキシドか
ら再結晶し化合物2を221mg(収率71.8%)の
橙色固体として得た。
【0019】実施例4IPQ−1,9−ジメチルエステル(化合物3)の製造 以下のようにPQQトリメチルエステルから2段階で合
成した。 (1)7−カルボキシ−4,5−ジヒドロ−2,9−ジ
メトキシカルボニル−4,5−ジオキソ−1H−ピロロ
[2,3−f]キノリン(PQQ−2,9−DME)の
合成 PQQトリメチルエステル100mg(0.269mm
ol)を5mlのトリクロロ酢酸−水の混合溶媒(トリ
フルオロ酢酸/水=3/1)に溶かし、これを60℃に
て12時間加熱した。冷却後、15mlの水を加えてク
ロロホルムにて抽出した。硫酸ナトリウムにて乾燥後、
溶媒を留去し得られた橙色固体をエーテルにて良く洗浄
した。減圧乾燥後、64mg(収率67%)のPQQ−
2,9−DMEを橙赤色結晶として得た。この化合物の
物性は以下のごとくであった。 融点;219〜221℃ 紫外可視吸収スペクトル(メタノール中);λmax
258( ε=23,700), 279, 357(ε=12,900) nm 赤外吸収スペクトル(KBr法);νmax =312
2br,m, 1747s , 1716 vs , 1687s , 1294 vs , 1243s ,
1218 s (cm -1) 1 H−NMRスペクトル(重ジメチルスルホキシド溶
媒,テトラメチルシラン内部標準);δ= 3.89(s, 3
H), 4.05(s, 3H), 7.28(d,J=2H2,1H), 8.56(s,1H),
12.52(s, 1H)ppm. (2)IPQ−1,9−ジメチルエステル(化合物3)
の合成 PQQ−2,9−DME35.8mg(0.100mm
ol)を15mlのメタノールに溶かし、これに37%
ホルマリン5mlと20%塩化アンモニウム3mlを加
えた。反応混合物を室温にて撹拌しながら反応溶液のp
Hを4N水酸化ナトリウムにて5〜6として5時間撹拌
した。2N塩酸にて反応溶液のpHを1.5にしてか
ら、エバポレーターを用いて溶液を半分の用量にまで濃
縮した。析出した固体を濾別し、0.1N塩酸、エタノ
ール、エーテルにて洗浄した。減圧下乾燥して化合物3
30.1mg(収率81.6%)を橙色固体として得
た。
【0020】実施例5IPQ−9−メチルエステル(化合物4)の製造 IPQ−1,3,9−トリメチルエステル(化合物1)
76.6mg(0.200mmol)を300mlのア
セトニトリルに懸濁させ、25℃にて撹拌しながらこれ
に180mlの0.1M炭酸カリウム水溶液を加えた。
28分間激しく攪拌した後、30mlの1N塩酸を加え
て反応を停止した。反応混合物を120mlにまで濃縮
した後、析出した固体を濾別し、ジメチルホルムアミド
−イソプロピルエーテルから再結晶し、61.2mg
(収率 86.2%)の標題化合物を橙色結晶として得
た。
【0021】実施例6IPQ−3−メチルエステル(化合物5)の製造 以下のようにPQQから出発して2段階で合成した。 (1)2,9−ジカルボキシ−4,5−ジヒドロ−7−
メトキシカルボニル−4,5−ジオキソ−1H−ピロロ
[2,3−f]キノリン(PQQ−7−ME)の合成 PQQ二ナトリウム塩201mg(0.537mmo
l)を150mlのメタノールに溶解させ、これに濃硫
酸1.5mlを滴加した。この溶液を35℃に3時間撹
拌した後350mlの蒸留水に注ぎ、20%水酸化ナト
リウム水溶液にてpH1とし、酢酸エチル(200ml
×1,100ml×4)にて抽出した。有機層を100
mlに濃縮後、アセトニトリル300mlにて希釈し、
次いで200gの無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濃
縮後、固体をエーテルで洗浄し、粗生成物201mgを
得た。このものを25mlのジメチルホルムアミドに懸
濁させ、濾過して不要物を除去した。濾液に200ml
のエーテルを加えて析出する赤色結晶を濾別し、クロロ
ホルムにて洗浄し、165mg(収率89.3%)のP
QQ−7−MEを得た。 融点;>250℃(分解) 紫外可視吸収スペクトル(メタノール中);λmax
275, 335 (nm) 赤外吸収スペクトル(KBr法);νmax = 3417
br,w, 3128w , 1734 s ,1701 m , 1678 s , 1294 m (c
m -1) 1 H−NMRスペクトル(重ジメチルスルホキシド溶
媒,テトラメチルシラン内部標準);δ= 3.95(s, 3
H), 7.19(d,J=2H2,1H), 8.61(s, 1H),13.77(br, 1H)pp
m. 2)IPQ−3−メチルエステルの合成 PQQ−7−ME141mg(0.41mmol)を6
0mlのメタノールに溶かし、これに37%ホルマリン
25mlと20%塩化アンモニウム16mlを加えて、
50℃に10.5時間加熱した。氷冷して固体を濾別
し、ジメチルホルムアミドから再結晶し標題化合物7
9.3mg(収率54.9%)を橙色固体として得た。
【0022】実施例7IPQ−1,3,9−トリアリルエステル(化合物6)
の製造 グリシン1.0gを30mlの水に溶かし、これに4
5.0mg(0.10mmol)のPQQトリアリルエ
ステルを溶かした10mlメタノール溶液を加えた(p
H4.0)。この溶液を空気暴露下25℃にて72時間
激しく撹拌した。反応混合物を100mlの水に注ぎク
ロロホルム(20ml×4)にて抽出し、有機層を重曹
水にて洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
剤:酢酸エチル/クロロホルム=1/4)にて精製し
2.9mg(収率6.3%)の化合物6を橙色結晶とし
て得た。
【0023】実施例8IPQ−1,3,9−トリアリルエステル(化合物6)
の製造 1.50g(22.0mM)のメチルアミン塩酸塩を水
30mlに溶かし、これに40.0g(0.0868m
mol)のPQQトリアリルエステルを溶かした10m
lメタノール溶液を加えた。この溶液のpHを1N塩酸
にてpH2.6とした後、空気暴露下25℃にて7日間
激しく撹拌した。反応混合物を100mlの水に注ぎク
ロロホルム(20ml×4)にて抽出し、有機層を重曹
水にて洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
剤:酢酸エチル/クロロホルム=1/4)にて精製し
6.5mg(収率16%)の化合物6を橙色結晶として
得た。
【0024】実施例9IPQ−1,3,9−トリアリルエステル(化合物6)
の製造 52.0g(0.116mM)のPQQトリアリルエス
テルを15mlのメタノールに溶かし、この溶液に10
%ホルマリン水溶液15mlと20%塩化アンモニウム
水溶液を加えた。空気暴露下室温にて2日間激しく撹拌
した後、反応混合物を30mlの水に注ぎ、クロロホル
ム(10ml×3)で抽出した。有機層を乾燥、濃縮し
た後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開剤:
エーテル/クロロホルム=1/4)にて精製し31.3
mg(収率59%)の化合物6を橙色結晶として得た。
【0025】実施例10IPQ−1,3,9−トリアリルエステル(化合物6)
の製造 IPQ2g(5.9mmol)をヘキサメチルホスホリ
ックトリアミド200mlに溶解し、これに酸化銀6.
1g(26.4mmol)、臭化アリル3.2g(2
6.4mmol)を添加し、60℃で3時間反応させ
た。反応液が室温になった後に、ろ過し、さらに濃縮し
た。これに酢酸エチル1000mlと水800mlを加
えよく振とうし、静置後、水層を除去した。この有機層
を水400mlで4回洗浄し、有機層を回収し、濃縮、
乾燥した。得られた濃縮物をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル100g、展開溶媒クロロホルム)で精製
し、1.16g(収率42.9%)の化合物6を橙色結
晶として得た。
【0026】実施例11IPQ−9−アリルエステル(化合物7)の合成 IPQ−1,3,9−トリアリルエステル(化合物6)
1.0g(2.15mmol)をテトラヒドロフラン2
00mlに溶解し、さらに0.1M炭酸カリウム水溶液
200mlを添加し、25℃で3時間反応させた。この
反応液に濃塩酸5mlを加え、減圧下でテトラヒドロフ
ランを留去し、これに蒸留水100mlを加え、析出し
た結晶をろ過した。この結晶をイソプロピルアルコー
ル、メタノール、ジエチルエーテルで洗浄した後、乾燥
し、0.43gの化合物7を橙色結晶として得た。
【0027】実施例12IPQ−1,3,9−トリステアリルエステル(化合物
8)の合成 IPQ1g(2.9mmol)を33mlのヘキサメチ
ルホスホリックトリアミドに溶かし、これに酸化銀3.
06g(13.2mmol)、ステアリルブロミド4.
4g(13.2mmol)を加え、60℃で7時間反応
させた。反応液が室温になった後に、ろ過し、水300
mlを加え、さらに150mlのクロロホルムで3回抽
出した。抽出液を集め濃縮し、濃縮残渣にメタノール1
lを加え、析出した結晶を濾取した。得られた結晶をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル200g、展開溶
媒クロロホルム)で精製し、さらにメタノール1lで洗
浄し、真空乾燥後1.21g(収率37.6%)の化合
物8を黄色結晶として得た。
【0028】実施例13IPQ−9−ステアリルエステル(化合物9)の合成 IPQ−1,3,9−トリステアリルエステル(化合物
8)0.91g(0.5mmol)をテトラヒドロフラ
ン180mlに溶解し、さらに0.1M炭酸カリウム水
溶液180mlを添加し、40℃で5時間反応させた。
この反応液に濃塩酸4.5mlを加え、減圧下でテトラ
ヒドロフランを留去し、これに蒸留水100mlを加
え、析出した結晶をろ過した。この結晶をイソプロピル
アルコール、メタノール、ジエチルエーテルで洗浄した
後、乾燥し、0.46gの化合物9を黄色結晶として得
た。
【0029】実施例14IPQ−1,3−ジイソプロピルエステル(化合物1
0)の製造 以下のように化合物4から出発して2段階で合成した。 (1)7,10−ジヒドロ−9−メトキシカルボニル−
1,3−ビス(1−メチルエチロキシカルボニル)−7
−オキソ−イミダゾ[4,5,1−ij]ピロロ[2,
3−f]キノリンの合成 IPQ−9−メチルエステル(化合物4)10mg
(0.028mmol)を5mlのアセトニトリルに懸
濁させ、これにイソプロパノール300μlとエチルジ
イソプロピルアミン90μlを添加した後、ヨウ化2−
クロロ−1−メチルピリジニウム77.0mg(0.3
00mmol)を加えた。窒素気流下室温にて2時間攪
拌し、混合物を50mlの0.1N塩酸に注ぎ、クロロ
ホルムで抽出した。有機層を乾燥後溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルで分取薄層クロマトグラフィー(展開剤:
クロロホルム:メタノール=9:1)で精製し、7,1
0−ジヒドロ−9−メトキシカルボニル−1,3−ビス
(1−メチルエチロキシカルボニル)−7−オキソ−イ
ミダゾ[4,5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノ
リンの11.4mg(収率92.0%)を橙色固体とし
て得た。 融点;266−267℃(分解) 赤外吸収スペクトル(KBr法);νmax = 2985
w , 1726 s , 1660 s ,1242 vs , 1103 s (m -1) 1 H−NMRスペクトル(重クロロホルム溶媒,テト
ラメチルシラン内部標準);δ= 1.46(d, J=6Hz, 12
H), 3.91(s, 3H), 5.39(m, 2H), 7.52(d, J=2Hz,1H),
8.34(s, 1H), 9.24(s, 1H), 12.70(br, 1H)ppm. (2)IPQ−1,3−ジイソプロピルエステル(化合
物10)の合成 7,10−ジヒドロ−9−メトキシカルボニル−1,3
−ビス(1−メチルエチロキシカルボニル)−7−オキ
ソ−イミダゾ[4,5,1−ij]ピロロ[2,3−
f]キノリン154mg(0.35mmol)を50m
lのジメチルホルムアミドに溶かし、これに1.41g
(10.5mmol)のヨウ化リチウムを加え、窒素気
留下140℃に6時間加熱した。冷却後、反応混合物を
200mlの0.1N塩酸に注ぎクロロホルムで抽出し
た。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し残渣
固体を30mlのアセトニトリルに懸濁させた。これを
超音波処理して部分的に溶解させ、さらに濾別して不溶
固体を除いた。濾液を濃縮してからシリカゲル分取薄層
クロマトグラフィー(展開剤:クロロホルム:メタノー
ル=4:1)で精製した後、ジメチルホルムアミドから
再結晶して33.1mg(収率22.1%)の標題化合
物を橙色固体として得た。
【発明の効果】本発明により従来から知られていたイミ
ダゾピロロキノリン化合物よりも生理活性に優れた医薬
品等に期待されるイミダゾピロロキノリン化合物が提供
される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で示される新規なイミダゾ
    ピロロキノリントリカルボン酸エステル化合物。 【化1】 [ただし、Rは水素、カルバモイル基、フェニル基、4
    −メチルフェニル基、炭素数1乃至4のアルキル基、ま
    たは水酸基、カルボキシル基、カルバモイル基、メチル
    メルカプト基、フェニル基、4−ヒドロキシフェニル
    基、メルカプト基、イミダゾリル基、アミノ基、グアニ
    ジノ基、メトキシ基もしくはリン酸基で置換された炭素
    数1乃至4のアルキル基を示す。ただし、R1 、R2
    3 は水素,アルキル基、アリル基、プロパギル基、ベ
    ンジル基、フェニル基またはアルコキシカルボニルメチ
    ル基を示し、すべて水素の場合を除く]
JP17113096A 1996-07-01 1996-07-01 新規なイミダゾピロロキノリン化合物 Pending JPH1017567A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100645248B1 (ko) * 2005-09-29 2006-11-14 현대자동차주식회사 차량용 컵 홀더장치
JP2007204460A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Air Water Inc インドールカルボン酸エステル類の製造方法

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