JPH10175980A - セファロスポリンの合成に有用な新規中間体の製造方法 - Google Patents

セファロスポリンの合成に有用な新規中間体の製造方法

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JPH10175980A
JPH10175980A JP9306110A JP30611097A JPH10175980A JP H10175980 A JPH10175980 A JP H10175980A JP 9306110 A JP9306110 A JP 9306110A JP 30611097 A JP30611097 A JP 30611097A JP H10175980 A JPH10175980 A JP H10175980A
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glutaryl
methyl
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JP9306110A
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Loris Sogli
ロリス・ソツリ
Daniele Terrassan
ダニエレ・テラツサン
Ermanno Bernasconi
エルマンノ・ベルナスコーニ
Francisco Salto
フランシスコ・サルト
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Antibioticos SpA
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D501/00Heterocyclic compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • C07D501/14Compounds having a nitrogen atom directly attached in position 7
    • C07D501/16Compounds having a nitrogen atom directly attached in position 7 with a double bond between positions 2 and 3
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P35/00Preparation of compounds having a 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring system, e.g. cephalosporin
    • C12P35/02Preparation of compounds having a 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring system, e.g. cephalosporin by desacylation of the substituent in the 7 position
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素化溶剤を使用せずに、重要なセファロス
ポリンを製造するのに有用な新規な中間体を得る方法を
提供する。 【解決手段】 式I: 【化1】 [式中、Rは硫黄もしくは酸素原子を含むまたは含まな
い少なくとも窒素原子を有する複素環式基であり、R1
およびR2は両者とも水素原子であるか、またはその一
方が水素原子であると共に他方がアシル基である]の化
合物を製造するための新規な方法につき開示し、この方
法はグルタリル 7−ACAを式R−SH[式中、Rは
上記の意味を有する]の化合物と縮合させることを特徴
とする。得られる化合物は、重要なセファロスポリンを
製造するのに有用な新規な中間体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セファロスポリン
類の合成に有用である新規中間体の製造方法に関するも
のである。
【0002】特に本発明は、たとえばセファゾリン、セ
ファゼドン、セフォペラゾン、セファマンドール、セフ
ァトリジン、セフトリアキソンのような公知の抗菌剤で
ある重要なセファロスポリンの製造において有用なセフ
ァロスポリン中間体の合成方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】セファロスポリンの最も普及した合成法
は、セファロスポリンCのナトリウム塩を単離し、その
7−アミノセファロスポラン酸(以下7−ACAとして
示す)へ化学的に変換し、7−ACAを精製し単離し、
次いで好適には3−置換誘導体まで変換させる(たとえ
ばセファゾリンの場合は3−チアジアゾリル誘導体(以
下3TDとして示す)が得られる)。3−置換誘導体
は、7−ACAを対応のチオールもしくはその誘導体と
水性もしくは無水媒体中で反応させることにより得られ
る。
【0004】水性媒体における反応は、たとえ廃棄物還
流(waste refluent)が容易であるという利点を有する
にせよ、より低品質(80〜85%のタイターおよび褐
色)を有する3−置換中間体がより低い収率(約65
%)でしか得られない。他の欠点は中間生成物の単離に
ある。
【0005】US 4317907号およびWO 93
/02085号に開示されたセファゾリンを製造するた
めの無水環境における反応はBF3またはその誘導体を
有機溶剤中で使用し、より高品質(約90%に等しいタ
イターおよび白色)を有する3TDを約85%に等しい
収率で得ることができる。しかしながら、この方法はた
とえばBF3のような毒性ガスを使用し、フルオロボレ
ートを含有する廃棄物を排出する問題を示す。
【0006】したがって最も有利な方法は、硼化物およ
び弗素硼化物を含有する還流物の処理と共に毒性ガスの
取扱いの問題を考慮して選択される。
【0007】次いで、3TDを有機溶剤中でテトラゾリ
ル酢酸によりアシル化すると酸セファゾリンが得られ
る。好適と認められる溶剤は一般にたとえば塩化メチレ
ンのような塩素化溶剤であるが、その使用は環境上望ま
しくない。
【0008】代案合成法(US 3516997号)
は、セファロスポリンCの溶液を使用し、そのナトリウ
ム塩を得てこれを単離し、次いでその3−チアジアゾリ
ル誘導体を得、単離後該誘導体を使用して3TDを得、
次いで単離すると共に、そこから酸セファゾリンを得る
ことからなる。この種の方法では、全サイクル収率が低
く、中間体を単離するのが困難である。
【0009】セファゾリンを得る他の方法は、酵素的に
得られる7−ACAを使用することである(WO 93
/02085号)。この種の方法によれば、セファロス
ポリンCの単離を回避して製造サイクルを単純化すると
共に、US 3516997号に開示された方法を行っ
て得られるよりも高い全サイクル収率をもたらす。
【0010】上記セファゾリンの製造方法に共通する工
程は、乾燥された3TDのアシル化を塩素化溶剤(一般
に塩化メチレン)の存在下に行う点である。微量であっ
ても、この種の溶剤は最終生成物に望ましくない結果を
もたらす。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、重要なセフ
ァロスポリンを製造するのに有用な新規中間体を得るこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】今回、式I:
【0013】
【化5】
【0014】[式中、Rは硫黄もしくは酸素原子を含む
かまたは含まない、少なくとも窒素原子を有する複素環
式基であり、R1およびR2は両者とも水素原子であるか
またはその一方が水素原子であると共に他方がアシル基
である]の化合物を製造方法が見出された。この方法
は、水溶液中のグルタリル 7−ACA
【0015】
【化6】
【0016】をグルタリル 7−ACA1モル当たり3
〜5モル量の式II: R−SH II [式中、Rは上記の意味を有する]の化合物と反応さ
せ;必要に応じ過剰の式IIの化合物を回収して、水溶
液として次式III:
【0017】
【化7】
【0018】[式中、Rは上記の意味を有する]の化合
物を得;式IIIの得られた化合物を脱アシル化するこ
とからなる。
【0019】
【発明の実施の形態】特に、式IIIの化合物の脱アシ
ル化は有利には酵素的に行うことができ、グルタリル
7−ACAアシラーゼ酵素を分離して必要に応じ再使用
することができる。
【0020】次いで得られた式Iの化合物を公知方法に
より回収する。
【0021】特に、Rは置換もしくは未置換の、チアジ
アゾリル、トリアゾリル、テトラゾリルおよびテトラヒ
ドロトリアジニルであり、好ましくはRは5−メチル−
1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1H−1,
2,3−トリアゾール−4−イル、1−メチル−テトラ
ゾール−5−イル、1,2,5,6−テトラヒドロ−2
−メチル−5,6−ジオキソ−1,2,4−トリアジン
−3−イルである。
【0022】さらに本発明は、新規な化合物、すなわち
7−アミノグルタリル−3−[(2,5−ジヒドロ−6
−ヒドロキシ−2−メチル−5−オキソ−1,2,4−
トリアジン−3−イル)−チオメチル]−セファロスポ
ラン酸:
【0023】
【化8】
【0024】をも開示する。
【0025】本発明の方法は、水溶液中で約20〜約9
0℃、好ましくは約40〜約70℃の温度にて約2〜約
10時間にわたり行われる。
【0026】有利には、本発明の方法はさらに或る種の
重要なセファロスポリン、たとえばセファゾリン、セフ
ァゼドン、セフォペラゾン、セファマンドール、セファ
トリジンおよびセフトリアキソンの製造についても使用
することができ、これらは式Iの化合物を公知技術によ
り上記したように変換させて得ることができる。
【0027】さらに本発明は、上記方法により前記セフ
ァロスポリンを製造し、これを医薬上許容しうるベヒク
ルと処方することからなる医薬組成物の製造方法をも包
含する。
【0028】本発明の方法によれば、セファゾリンの場
合、可溶化したセファロスポリンCを生物変換させる第
1工程から生じたグルタリル 7−ACAの水溶液を加
熱(70℃)下でメチルメルカプトチアジアゾール(以
下MMTDと称する)と反応させて、依然として溶解し
ているグルタリル 3TD中間体を得る。
【0029】公知技術により行われる水性媒体における
3位の求核置換反応は、温度と比較的長い反応時間(1
〜2時間)との作用に基づきβ−ラクタム環の顕著な分
解を伴う。
【0030】驚くことに、本発明の実施によりβ−ラク
タム環の分解は極めて低くなることが見出された。
【0031】脱アシル化はグルタリル 3TDの側鎖を
水溶液中で酵素的に切断して行われ、これには7−AC
Aにおけるグルタリル 7−ACAの変換の第2工程に
関するWO 95/35020号に記載されたと同じ技
術を用いる。
【0032】上記セファゾリンを得る方法は次の反応
式:
【0033】
【化9】
【0034】[式中、Rは上記の意味を有し、R1=R2
=Hである]によって示すことができる。
【0035】本発明の方法は新規であって、上記方法と
比較し3TDのモル収率を約10%増大させることがで
きる。
【0036】公知方法と比較した他の利点は、7−AC
A単離が回避され、より良好な品質(タイターおよび
色;この色は2%NaHCO3における1%溶液にて4
20nmでの吸収;1cmセルで測定される)を有する
3TDが得られ、水溶液で操作して3TDを得られるこ
とにある。
【0037】溶剤使用の排除は、経済的に節約される他
にエコロジー的および環境上の利点をも示す。
【0038】式Iの化合物を水相で製造する新規かつ有
利な合成法を示す他、本発明の方法は式Iの化合物のア
シル化工程においても塩素化溶剤を排除して最終セファ
ロスポリンを得ることもできる(たとえば本発明の方法
により得られる湿った3TDはたとえばアセトン、ジメ
チルカーボネートなどの非塩素化溶剤の存在下にアシル
化される)。
【0039】
【実施例】以下、限定はしないが実施例により本発明を
さらに説明する。
【0040】実施例1 グルタリル 3TDの合成 2500mLのグルタリル 7−ACAの溶液を3Lフ
ラスコに充填した(濃度25.4mg/mL、63.5
活性gに等しい)。同時に73.2gのMMTDを添加
し、熱を70℃まで10分間加えた。加熱の間、15g
の炭酸ナトリウムを5.6のpHに達するまで少しづつ
添加した。
【0041】温度を70℃に120分間維持して反応速
度を制御した。次のデータが得られた。
【0042】
【表1】
【0043】120分後、グルタリル 7−ACAの残
留濃度が2mg/mLよりも低くなり反応は完結したと
見なした。
【0044】過剰のMMTDの結晶化が始まる20〜2
5℃への冷却を行った。pHを濃硫酸により5.2に調
整し、60分間にわたりゆっくり撹拌しながら結晶化を
完結させた。未反応のMMTDを濾過し、35℃にて減
圧下に乾燥させた。99%のタイターを有する回収MM
TD45.8gが得られた。
【0045】1.6mg/mLのグルタリル 7−AC
Aと2.8mg/mLのMMTDと21.0mg/mL
のグルタリル 3TDとを含有する濾過された溶液を3
TDへの生物変換の下記する工程に移した。
【0046】実施例2 3TDの合成 グルタリル 3TDの溶液(54.6活性gに等しい2
1.0mg/mLのタイターを有する2600mL)
を、それぞれ866mLづつに3等分した。
【0047】酵素的脱アシル化を3サイクルで行い、そ
の際セファロスポリンCから7−ACAへの生物変換サ
イクルの第2工程から生じたグルタリル 7−ACAア
シラーゼ酵素をジアイオンHPA 25樹脂(三菱化成
工業(株)により製造)に担持して用いた。
【0048】第1サイクル:この第1サイクルは酵素の
状態調節に役立つ。
【0049】866mLのグルタリル 3TDの溶液と
86.5gの担持酵素(約200U/gのグルタリル
3TDに等しい湿潤マトリックスのタイター43 U/
g)を充填した。温度を20℃に維持し、pHを4%ア
ンモニアにより最初の30分間8.0まで調整し、次の
30分間8.3に調整して反応速度を制御した。
【0050】
【表2】
【0051】この混合物を分離させると共に、溶液をサ
イホン処理して湿潤酵素から分離した。
【0052】第2サイクル:グルタリル 3TD溶液の
第2フラクション866mLを湿潤酵素に添加した。2
0℃の温度を維持すると共に、pHを4%アンモニア溶
液で調整して最初の30分間8.0に維持し、次の30
分間8.3に維持して反応速度を制御した。
【0053】
【表3】
【0054】この溶液を湿潤酵素から分離した。溶液を
10℃の温度で濃硫酸により5.2のpHとなし、ゆっ
くり撹拌しながら結晶化させた。湿潤酵素を次のサイク
ルに移した。
【0055】第3サイクル:グルタリル 3TD溶液の
第3フラクション866mLを、第1および第2サイク
ルにつき上記したと同じ手順にしたがい湿潤酵素に添加
した。速度制御は次の結果を示した:
【0056】
【表4】
【0057】再使用しうる湿潤酵素の溶液を分離した。
3TD溶液を第2サイクルの反応生成物の処理から生じ
た3TDの水性懸濁物に添加し、10℃に温度を維持し
ながらpHを濃硫酸により5.2に調整した。ゆっくり
撹拌しながら、これを60分間にわたり結晶化させた。
濾過および400mLの水と250mLのアセトンとに
よる洗浄を行った。次いで35℃での減圧乾燥を行っ
た。
【0058】93.0%のタイター(HPLC純度96
%、色95)を有する27.2gの3TDが得られた。
母液中の3TDの量は0.6gに等しかった(0.25
mg/mLの濃度を有する2370mL)。
【0059】出発グルタリル 7−ACA(0.164
34モルに等しい63.5活性g)から93%のタイタ
ー(活性gは37.944であって0.11014モル
に対応する)を有する3TDまでの収率(2サイクルに
関する27.2gは全部で40.8に相当する)は67
%に等しかった。
【0060】1H−NMR(DMSO/DCl)(δ
ppm):2.71(s、3H、−CH3);3.78
(broad s、2H、−CH2−);4.31−
4.60(Abq、J=13.3Hz、2H、−CH2
−);5.14(d、J=4.9Hz、1H、C−
6);5.24(d、J=4.9Hz、1H、C−
7)。
【0061】実施例3 グルタリル 3TDの合成 566kgのグルタリル 7−ACA溶液(密度=10
19;濃度=32.1mg/mL、これは17.8活性
kgに等しい)を1500L反応器に充填した。同時に
21.0kgのMMTDを添加すると共に、70℃まで
70分間にわたり加熱を行った。
【0062】加熱の間3.1kgのNa2CO3を添加し
て5.7のpHを維持した。
【0063】この生成物を、90分間の合成の後に25
℃にて75分間冷却した。
【0064】反応速度をHPLC分析により制御し、次
のデータが記録された:
【0065】
【表5】
【0066】pHを40%H2SO4により5.2に調整
して過剰のMMTDを結晶化させ、75分後に濾過し、
パネルを70Lの水で洗浄した。
【0067】回収された16.2kgの湿潤MMTD
(12.0kgの乾燥生成物に等しい)および648k
gのグルタリル 3TD溶液(密度=1.028;濃度
=25.0mg/mL)が得られた。
【0068】実施例4 3TDの合成 グルタリル 3TD溶液を、それぞれ216kgづつに
3等分した。
【0069】3TDへの変換は酵素的脱アシル化によっ
て行い、これはジアイオン HPA25樹脂(三菱化成
工業(株)により製造)に担持されたグルタリル 7−
ACAアシラーゼ酵素を用いて3サイクルで行った。
【0070】第1サイクル:この第1サイクルは酵素の
状態調節に役立つ。
【0071】216kgのグルタリル 3TDの溶液と
21kgの酵素(約200U/gのグルタリル 3TD
に等しいタイター50U/g−湿潤マトリックス)とを
350L反応器に充填した。
【0072】20℃の温度にて8.0のpHを16Lの
4%アンモニアにより30分間維持し、さらに30分間
2Lの4%アンモニアにより8.3に維持した。
【0073】反応速度は次の結果を示した:
【0074】
【表6】
【0075】216kgのグルタリル 3TDの溶液が
既に第2サイクルに移されている生物変換反応器に再充
填された酵素を、合成の終了後にブフナー漏斗で濾過し
た。
【0076】3TD溶液を500 L反応器に移し、
3.5Lの40%H2SO4により20℃でpH=5.2
に調整して生成物を結晶化させた。
【0077】60分後、3TDを先ず最初に60Lの
水、次いで35Lのアセトンで洗浄して遠心分離した。
【0078】35℃での減圧乾燥により3.42kgの
3TD(タイター94.5%、純度95.2%、K.
F. 0.9%)が得られた。
【0079】母液中の含有量は83gであった(0.2
4mg/mLの濃度を有する345L)。
【0080】第2および第3サイクル:グルタリル 3
TD溶液の第2および第3アリコートを、第1サイクル
に示した作業手順にしたがい3TDまで変換させた。
【0081】第3サイクルの終了後、濾過された酵素を
他のサイクルに使用する一方、溶液を第2サイクルから
生じた3TD懸濁物に添加し、pHを40%硫酸により
5.2に調整し、ゆっくり撹拌しながら結晶化させた。
【0082】60分後、遠心分離すると共に120Lの
水および70Lのアセトンによる洗浄を行った。
【0083】35℃での減圧乾燥により7.86kgの
3TD(タイター90.4%、純度94.2%、K.
F. 1.0%)が得られた。母液中の含有量は247
gであった(0.38mg/mLの濃度を有する650
L)。
【0084】出発グルタリル 7−ACA(46.06
モルに等しい17.8KA)から3TD(30.95モ
ルに等しい10.06KA)へのモル収率は67.2%
に等しかった。
【0085】1H−NMR(DMSO/DCl)(δ
ppm):2.71(s、3H、−CH3);3.78
(broad s、2H、−CH2−);4.31−
4.60(Abq、J=13.3Hz、2H、−CH2
−);5.14(d、J=4.9Hz、1H、C−
6);5.24(d、J=4.9Hz、1H、C−
7)。
【0086】実施例5 セファゾリンの合成(塩素化溶剤の不存在下における湿
潤3TDのアシル化) 100mLのアセトンと21.6gのテトラゾリル酢酸
とを250mLフラスコに充填した。pHを0℃の温度
にて23.8mLのトリエチルアミンにより7.9に調
整し、次いで温度を18〜20℃まで上昇させ、さらに
20.2mLの塩化ピバロイルを添加した。
【0087】混合無水物の合成を完了させるため、混合
物を同じ温度にて1時間撹拌した。
【0088】24mLのアセトンと88.6gの湿潤3
TD(33.9活性gに等しいタイター38.3、H2
O含有量=54.2%)とを1000mLフラスコに充
填した。
【0089】温度を−12℃とし、26.4mLのトリ
エチルアミンを充填した。
【0090】3TDの溶解を完了させるため、混合物を
同じ温度にて撹拌下に1時間保ち、予め250mLフラ
スコで調製された混合無水物をまだ−12℃であるうち
に30分間かけて充填した。
【0091】反応は−12℃にて45分間で完結した。
【0092】速度制御から次のデータを読取りうる:
【0093】
【表7】
【0094】アシル化工程が完了した後、200mLの
水による加水分解を行った。pHを5℃にて30分後に
氷酢酸により5に調整し、ジカライトパネルでの濾過を
行った。
【0095】得られた溶液をアルミナで脱色すると共
に、15℃にて18%HClによりpH=1.5とし、
粗製酸セファゾリンを結晶化させた。
【0096】次いで濾過された生成物を、先ず最初にナ
トリウム塩としての沈澱、次いで最終酸型への変換を伴
う方法により精製した。
【0097】35.0gの酸セファゾリン[乾燥基準で
タイター99.8%、純度=99.7%、K.F.
0.5%;色=80(8mLの4.6%NaHCO3
液中の2gの溶液、420nmでの吸収;1cmセ
ル)]が得られた。
【0098】実施例6 湿潤3TDからのセファゾリンの合成 144mLのジメチルカーボネートと21.6gのテト
ラゾリル酢酸とを500mLフラスコに充填した。5℃
にて冷却し、23.8mLのトリエチルアミンによりp
H=7.9とし、次いで同じ温度を保ちながら20.2
gの塩化ピバロイルを添加した。
【0099】混合無水物の合成を5℃にて1時間で完結
させた。
【0100】58mLのジメチルカーボネートと24m
Lのイソプロピルアルコールと88.6gの湿潤3TD
(33.9活性gに等しいタイター=38.3%、H2
O含有量=54.2%)とを、前の反応物を含む100
0mLフラスコに充填した。5℃まで冷却すると共に2
6.4mLのトリエチルアミンの添加を行った。
【0101】この混合物を同じ温度にて撹拌下に1時間
保ち、次いでまだ5℃のうちに前もって製造された混合
無水物を30分で充填した。
【0102】5℃にて45分後、350mLの水による
加水分解、30分後に相の分離、さらに50mLの水に
よる有機相の再抽出を行った。
【0103】次いで、集めた水性抽出物を、pHを5に
調整するための酢酸の添加から出発して実施例5に示し
た手順に従い処理した。
【0104】34.5gの酸セファゾリン[タイター9
9.5%、純度99.5%、K.F. 0.4%、色=
120(8mLの4.6%NaHCO3溶液における溶
液2g、420nmにおける吸収;1cmセル)]が得
られた。
【0105】実施例7 7−アミノグルタリル−3−[(1H−1,2,3−ト
リアゾール−4−イル)−チオメチル]−セファロスポ
ラン酸(以下、グルタリル 3TRとして示す)による
7−アミノ−3−[(1H−1,2,3−トリアゾール
−4−イル)−チオメチル]−セファロスポラン酸(以
下、3TRとして示す)の合成 2700mLの水と72.6gのナトリウム5−メルカ
プトトリアゾール(以下、5MTNaとして示す)とN
2CO3(まだpH=5.5)とを3Lフラスコに充填
した。この溶液を70℃まで加熱し、66.6活性gに
等しい95.5%のタイターを有するグルタリル 7−
ACA69.7gとpHを5.5まで戻すNa2CO3
を前記温度で添加した。
【0106】70℃の温度を120分間にわたり維持し
て反応速度を制御し、次の結果を得た。
【0107】
【表8】
【0108】反応が終了した後、20℃まで冷却し、実
施例2に示した手順にしたがい次の生物変換工程を行っ
た。
【0109】3サイクルに関する速度データを下表に示
す。
【0110】
【表9】
【0111】91.8%のタイターとHPLC純度9
4.8%と色180(2%NaHCO3の1%溶液;4
20nmにおける吸収;1cmセル)とを有する3TR
27.1gを、pH4.2での沈澱、濾過および乾燥の
後に第2および第3サイクルから得た。
【0112】母液(2230mL)における3TRの損
失は0.7mg/mLに等しかった。グルタリル 7−
ACAから3TRへの化学論量収率は70%であった。
【0113】1H−NMR(DMSO/DCl)(δ
ppm):3.67−3.73(Abq、J=18.1
Hz、2H、−CH2−);3.91−4.09(Ab
q、J=12.9Hz、2H、−CH2);5.00
(d、J=4.7Hz、1H、C−6);5.20
(d、J=4.7Hz、1H、C−7);8.04
(s、1H、ビニルH)。
【0114】実施例8 7−アミノ−グルタリル−3−[(1−メチル−テトラ
ゾール−5−イル)−チオメチル]−セファロスポラン
酸(以下、グルタリル 3TZとして示す)による7−
アミノ−3−[(1−メチル−1H−テトラゾール−5
−イル)−チオメチル]−セファロスポラン酸(以下、
3TZとして示す)の合成 5MTNaの代わりに68.5gのメチルメルカプトテ
トラゾール(以下、MMTとして示す)と48.0gの
Na2CO3とを用いて実施例7を反復した。
【0115】グルタリル 3TZの合成の速度:
【0116】
【表10】
【0117】95.5%のタイターと91.8%のHP
LC純度と60の色(2%NaHCO3の1%溶液;4
20nmにおける吸収;1cmセル)とを有する3TZ
が、その後の生物変換、pH4.2における沈澱、濾過
および乾燥によって得られた。
【0118】1H−NMR(DMSO/DCl)(δ
ppm):3.80−3.86(Abq、J=17.9
Hz、2H、−CH2−);3.98(s、3H、−C
3−);4.31−4.66(Abq、J=13.3
Hz、2H、−CH2−);5.13(d、J=4.9
Hz、1H、C−6);5.20(d、J=4.9H
z、1H、C−7)。
【0119】実施例9 7−アミノグルタリル−3−[(1,2,5,6−テト
ラヒドロ−2−メチル−5,6−ジオキソ−1,2,4
−トリアジン−3−イル)−チオメチル]−セファロス
ポラン酸(以下、グルタリル ACTとして示す)によ
る7−アミノ−3−[(1,2,5,6−テトラヒドロ
−2−メチル−5,6−ジオキソ−1,2,4−トリア
ジン−3−イル)−トリメチル]−セファロスポラン酸
(以下、ACTとして示す)の合成 5MTNaの代わりに15gのチオトリアジノン(1,
4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−3−メルカプ
ト−5,6−ジオキソ−1,2,4−トリアジンと13
gのNa2CO3とを用いて、実施例7と同じ手順にした
がった。
【0120】3位における求核置換反応をpH6.6に
て行い、これは次の速度経過を特徴とした。
【0121】
【表11】
【0122】91.1%のタイターと98.4%のHP
LC純度とを有するACTが、溶液における生物変換工
程およびその後のpH4.2における沈澱、濾過および
乾燥を行って得られた。
【0123】1H−NMR(D2O/NaHCO3)(δ
ppm):3.45−3.72(ABq、J=17.
8Hz、2H、−CH2−);3.64(s、3H、−
CH3);4.04−4.35(ABq、J=13.4
Hz、2H、−CH2−);4.75(d、J=4.9
Hz、1H、C−6);5.04ppm(d、J=4.
9Hz、1H、C−7)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エルマンノ・ベルナスコーニ イタリー国、バレーセ、イ−21040・カロ ンノ・バレシーノ、ビア・クアシモード、 7 (72)発明者 フランシスコ・サルト スペイン国、エ−28223・マドリツド、ポ スエロ、カジエ・アブレーゴ・ヌメロ・33 −2・セ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、Rは任意に硫黄もしくは酸素原子を含む、少な
    くとも窒素原子を有する複素環式基であり、R1および
    2は両者とも水素原子であるか、またはその一方が水
    素原子であり且つ他方がアシル基である]の化合物を製
    造する方法であって、水溶液中のグルタリル 7−AC
    A 【化2】 をグルタリル 7−ACA1モル当たり3〜5モルの式
    II: R−SH II [式中、Rは上記の意味を有する]の化合物と反応さ
    せ;必要に応じ過剰の式IIの化合物を回収して、次式
    III: 【化3】 [式中、Rは上記の意味を有する]の化合物を水溶液と
    して得;得られた式IIIの化合物を脱アシル化するこ
    とを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 脱アシル化を酵素的に行い、得られた式
    Iの化合物を公知技術により回収する請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 酵素的脱アシル化に使用した酵素を回収
    し、必要に応じ再使用する請求項1または2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 Rが置換もしくは未置換の、チアジアゾ
    リル、トリアゾリル、テトラゾリルもしくはテトラヒド
    ロトリアジニルである請求項1〜3のいずれか一項に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 Rが5−メチル−1,3,4−チアジア
    ゾール−2−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−
    4−イル、1−メチル−テトラゾール−5−イル、1,
    2,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−5,6−ジオ
    キソ−1,2,4−トリアジン−3−イルである請求項
    1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 Rが5−メチル−1,3,4−チアジア
    ゾール−2−イルである請求項1〜5のいずれか一項に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 全反応工程を水相にて約20〜約90
    ℃、好ましくは約40〜約70℃の温度で約2〜約10
    時間にわたり行う請求項1〜6のいずれか一項に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の方
    法により製造された湿った請求項1に記載の式Iを有す
    る化合物を非塩素化溶剤の存在下にセファロスポリンま
    で変換させることを特徴とするセファゾリン、セファゼ
    ドン、セフォペラゾン、セファマンドール、セファトリ
    ジンもしくはセフトリアキソンの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の方
    法により製造したセファロスポリンを、医薬上許容しう
    るベヒクルもしくは希釈剤と処方することを特徴とする
    セファゾリン、セファゼドン、セフォペラゾン、セファ
    マンドール、セファトリジンもしくはセフトリアキソン
    を含む医薬組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】 式: 【化4】 の化合物。
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