JPH10176332A - 法面、壁面等の緑化構造 - Google Patents
法面、壁面等の緑化構造Info
- Publication number
- JPH10176332A JPH10176332A JP35369596A JP35369596A JPH10176332A JP H10176332 A JPH10176332 A JP H10176332A JP 35369596 A JP35369596 A JP 35369596A JP 35369596 A JP35369596 A JP 35369596A JP H10176332 A JPH10176332 A JP H10176332A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slope
- frame fence
- greening
- front wall
- wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 74
- 239000004746 geotextile Substances 0.000 claims abstract description 17
- 235000015097 nutrients Nutrition 0.000 claims description 28
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 22
- 239000002689 soil Substances 0.000 claims description 18
- 239000003337 fertilizer Substances 0.000 claims description 10
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 claims description 5
- 239000003516 soil conditioner Substances 0.000 claims description 4
- 239000004744 fabric Substances 0.000 abstract description 6
- 230000009471 action Effects 0.000 abstract description 5
- 238000007599 discharging Methods 0.000 abstract 1
- 210000003608 fece Anatomy 0.000 abstract 1
- 239000010871 livestock manure Substances 0.000 abstract 1
- 239000011435 rock Substances 0.000 description 22
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 19
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 17
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 12
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 12
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 239000002657 fibrous material Substances 0.000 description 7
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 241000894006 Bacteria Species 0.000 description 4
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 4
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 4
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 4
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 4
- 244000005700 microbiome Species 0.000 description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 3
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 3
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 description 3
- 230000008569 process Effects 0.000 description 3
- 229920002472 Starch Polymers 0.000 description 2
- 230000035784 germination Effects 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 2
- -1 seeds Substances 0.000 description 2
- 239000008107 starch Substances 0.000 description 2
- 235000019698 starch Nutrition 0.000 description 2
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- 241000186361 Actinobacteria <class> Species 0.000 description 1
- 241000233866 Fungi Species 0.000 description 1
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 1
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000012190 activator Substances 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 239000002956 ash Substances 0.000 description 1
- 239000010426 asphalt Substances 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 239000000701 coagulant Substances 0.000 description 1
- 239000000839 emulsion Substances 0.000 description 1
- 230000003628 erosive effect Effects 0.000 description 1
- 238000005429 filling process Methods 0.000 description 1
- 239000010881 fly ash Substances 0.000 description 1
- 239000003365 glass fiber Substances 0.000 description 1
- 238000011900 installation process Methods 0.000 description 1
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 1
- 229920000747 poly(lactic acid) Polymers 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000004626 polylactic acid Substances 0.000 description 1
- 102000004169 proteins and genes Human genes 0.000 description 1
- 108090000623 proteins and genes Proteins 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 1
- 238000003892 spreading Methods 0.000 description 1
- 230000007480 spreading Effects 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 229920002994 synthetic fiber Polymers 0.000 description 1
- 239000012209 synthetic fiber Substances 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- 125000000391 vinyl group Chemical group [H]C([*])=C([H])[H] 0.000 description 1
- 229920002554 vinyl polymer Polymers 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 格子枠柵を用いた法面、壁面等の緑化構造に
おいて、格子枠柵の底壁部の下に敷いたジオテキスタイ
ルの排水作用に起因する盛土材の痩せを、養分の補給に
よって防止する。 【解決手段】 鉄筋格子製の傾斜した前壁部6と水平な
底壁部7とからなり法面の前方に設置された格子枠柵5
と、底壁部7の下に敷かれたジオテキスタイルとしての
不織布3と、格子枠柵5と法面との間に充填された盛土
材9とにより一つの段が構成され、該段が下から上へ積
まれることにより多段に構築される。盛土材9に養分を
補給し得る肥料12が透水性の袋11に入れられてなる
養分補給部材10を、前壁部6の後側の中間高さ位置に
横方向に延びるように添設する。
おいて、格子枠柵の底壁部の下に敷いたジオテキスタイ
ルの排水作用に起因する盛土材の痩せを、養分の補給に
よって防止する。 【解決手段】 鉄筋格子製の傾斜した前壁部6と水平な
底壁部7とからなり法面の前方に設置された格子枠柵5
と、底壁部7の下に敷かれたジオテキスタイルとしての
不織布3と、格子枠柵5と法面との間に充填された盛土
材9とにより一つの段が構成され、該段が下から上へ積
まれることにより多段に構築される。盛土材9に養分を
補給し得る肥料12が透水性の袋11に入れられてなる
養分補給部材10を、前壁部6の後側の中間高さ位置に
横方向に延びるように添設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、格子枠柵を用いた
法面、壁面等の緑化構造に関するものである。
法面、壁面等の緑化構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】岩盤法面、コンクリート・モルタル吹付
法面、擁壁やダム等のコンクリート構造物の壁面等は、
景観保全上の問題が多いため、植生による保護・緑化の
導入が考えられている。特開平4−213625号公報
には、鉄筋格子製の傾斜した前壁部と水平な底壁部とか
らなる格子枠柵を法面の前方に設置するとともに、格子
枠柵の底壁部の下に補強フリースを敷き、格子枠柵の前
壁部の後面と底壁部の上面とに緑化用シートを敷き、格
子枠柵と法面との間に盛土材を充填し、これらの工程を
下から上へ繰り返して多段に構築した法面の緑化構造が
開示されている。この緑化構造は、急勾配でも施工で
き、施工効率が良い等の優れた点を持っている。
法面、擁壁やダム等のコンクリート構造物の壁面等は、
景観保全上の問題が多いため、植生による保護・緑化の
導入が考えられている。特開平4−213625号公報
には、鉄筋格子製の傾斜した前壁部と水平な底壁部とか
らなる格子枠柵を法面の前方に設置するとともに、格子
枠柵の底壁部の下に補強フリースを敷き、格子枠柵の前
壁部の後面と底壁部の上面とに緑化用シートを敷き、格
子枠柵と法面との間に盛土材を充填し、これらの工程を
下から上へ繰り返して多段に構築した法面の緑化構造が
開示されている。この緑化構造は、急勾配でも施工で
き、施工効率が良い等の優れた点を持っている。
【0003】上記の緑化構造において、補強フリース
(強化部材)は、底壁部を越えて盛土材中に広がり、格
子枠柵を盛土材に係留するとともに、盛土材を安定化さ
せる作用を奏する。このため、底壁部は短くすることが
でき、格子枠柵の運搬が容易となる。このような強化部
材としては、繊維材料よりなる編物、織布、不織布、こ
れらの組合せ等のジオテキスタイルと、非繊維材料(樹
脂等)よりなるジオネット、ジオグリッド、これらの組
合せ等のジオテキスタイル関連製品とが知られている。
特に、ジオテキスタイルによれば、繊維材料の毛細管現
象により、盛土材に含まれた水を正面に導いて排水する
機能も果たす。
(強化部材)は、底壁部を越えて盛土材中に広がり、格
子枠柵を盛土材に係留するとともに、盛土材を安定化さ
せる作用を奏する。このため、底壁部は短くすることが
でき、格子枠柵の運搬が容易となる。このような強化部
材としては、繊維材料よりなる編物、織布、不織布、こ
れらの組合せ等のジオテキスタイルと、非繊維材料(樹
脂等)よりなるジオネット、ジオグリッド、これらの組
合せ等のジオテキスタイル関連製品とが知られている。
特に、ジオテキスタイルによれば、繊維材料の毛細管現
象により、盛土材に含まれた水を正面に導いて排水する
機能も果たす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ジオテキスタ
イルにより導かれた水は、該ジオテキスタイルの正面縁
からその下方の盛土材の正面を伝って流下するため、該
盛土材の正面が削り取られたり盛土材の養分が流れたり
して、盛土材が痩せ、緑化に悪影響を与えることがっ
た。
イルにより導かれた水は、該ジオテキスタイルの正面縁
からその下方の盛土材の正面を伝って流下するため、該
盛土材の正面が削り取られたり盛土材の養分が流れたり
して、盛土材が痩せ、緑化に悪影響を与えることがっ
た。
【0005】そこで、本発明の目的は、急勾配でも施工
でき、施工効率が良い等の優れた点を持つ格子枠柵を用
いた法面、壁面等の緑化構造において、格子枠柵の底壁
部の下に敷いたジオテキスタイルの排水作用に起因する
盛土材の痩せを、養分の補給によって防止することがで
きる緑化構造を提供することにある。
でき、施工効率が良い等の優れた点を持つ格子枠柵を用
いた法面、壁面等の緑化構造において、格子枠柵の底壁
部の下に敷いたジオテキスタイルの排水作用に起因する
盛土材の痩せを、養分の補給によって防止することがで
きる緑化構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、鉄筋格子製の傾斜した前壁部と水平な
底壁部とからなり法面、壁面等の保護対象面の前方に設
置された格子枠柵と、前記格子枠柵の底壁部の下に敷か
れた強化部材としてのジオテキスタイルと、格子枠柵と
保護対象面との間に充填された盛土材とにより一つの段
が構成され、該段が下から上へ積まれることにより多段
に構築された法面、壁面等の緑化構造において、前記盛
土材に養分を補給し得る肥料が透水性の収納体に入れら
れてなる養分補給部材を、前記前壁部の後側又は前側に
横方向に延びるように添設したことを特徴とする。
に、本発明では、鉄筋格子製の傾斜した前壁部と水平な
底壁部とからなり法面、壁面等の保護対象面の前方に設
置された格子枠柵と、前記格子枠柵の底壁部の下に敷か
れた強化部材としてのジオテキスタイルと、格子枠柵と
保護対象面との間に充填された盛土材とにより一つの段
が構成され、該段が下から上へ積まれることにより多段
に構築された法面、壁面等の緑化構造において、前記盛
土材に養分を補給し得る肥料が透水性の収納体に入れら
れてなる養分補給部材を、前記前壁部の後側又は前側に
横方向に延びるように添設したことを特徴とする。
【0007】ここで、保護対象面の一つである「法面」
の種類は、特に限定されず、岩盤法面、コンクリート・
モルタル吹付法面、切土法面、盛土材法面等を例示でき
る。同じく「壁面」の種類も、特に限定されず、擁壁や
ダム等のコンクリート構造物の壁面を例示できる。
の種類は、特に限定されず、岩盤法面、コンクリート・
モルタル吹付法面、切土法面、盛土材法面等を例示でき
る。同じく「壁面」の種類も、特に限定されず、擁壁や
ダム等のコンクリート構造物の壁面を例示できる。
【0008】「盛土材」は、盛土材単独でもよいが、盛
土材に岩石、クリンカアッシュ、フライアッシュ、アス
ファルト廃材等を混合したものでもよい。盛土材は、施
工現場の土が好ましいが、他所から運んだ土でもよい。
岩石の寸法は、特に限定されず、大型の破砕岩石から2
〜75mm程度の礫まで含む。
土材に岩石、クリンカアッシュ、フライアッシュ、アス
ファルト廃材等を混合したものでもよい。盛土材は、施
工現場の土が好ましいが、他所から運んだ土でもよい。
岩石の寸法は、特に限定されず、大型の破砕岩石から2
〜75mm程度の礫まで含む。
【0009】「ジオテキスタイル」としては、繊維材料
よりなる編物、織布、不織布、これらの組合せ等を例示
できる。特に、厚手で高強度の不織布が好ましい。ジオ
テキスタイルは、格子枠柵を盛土材に係留する作用と、
盛土材を安定化させる作用と、排水作用とを果たす。
よりなる編物、織布、不織布、これらの組合せ等を例示
できる。特に、厚手で高強度の不織布が好ましい。ジオ
テキスタイルは、格子枠柵を盛土材に係留する作用と、
盛土材を安定化させる作用と、排水作用とを果たす。
【0010】ジオテキスタイルは、その端部を保護対象
面に固定することもでき、この場合の強化部材は、次の
アンカーと同様の作用を奏する。
面に固定することもでき、この場合の強化部材は、次の
アンカーと同様の作用を奏する。
【0011】また、保護対象面にアンカーを固定し、該
アンカーに格子枠柵を連結材により連結することで、格
子枠柵の移動を強力に防止することもできる。アンカー
の形状や長さは、保護対象面に応じて適宜決定できる。
連結材は、格子枠柵をアンカーに連結保持するのに十分
高強度のものであれば、特に限定されず、金属ワイヤ、
金属鎖、合成樹脂ロープ、ガラス繊維ロープ等を例示で
きる。アンカーと連結材との接続の仕方は、アンカーに
係止部を設け、連結材の一端を該係止部に直接的に接続
する態様でも、保護対象面に沿って延びる取付材をアン
カーに固定し、連結材の一端を該取付材に接続すること
によりアンカーに間接的に接続する態様でもよい。取付
材としては、棒材、管材、アングル材、レール材等を例
示できる。
アンカーに格子枠柵を連結材により連結することで、格
子枠柵の移動を強力に防止することもできる。アンカー
の形状や長さは、保護対象面に応じて適宜決定できる。
連結材は、格子枠柵をアンカーに連結保持するのに十分
高強度のものであれば、特に限定されず、金属ワイヤ、
金属鎖、合成樹脂ロープ、ガラス繊維ロープ等を例示で
きる。アンカーと連結材との接続の仕方は、アンカーに
係止部を設け、連結材の一端を該係止部に直接的に接続
する態様でも、保護対象面に沿って延びる取付材をアン
カーに固定し、連結材の一端を該取付材に接続すること
によりアンカーに間接的に接続する態様でもよい。取付
材としては、棒材、管材、アングル材、レール材等を例
示できる。
【0012】「養分補給部材」の「透水性の収納体」と
しては、編物、織布、不織布、生分解性材料フィルム
(生分解性材料については後述する。)等よりなる袋
や、金網、樹脂網等よりなるかごを例示できる。収納体
に、土壌改良剤、保水剤、人工土壌、種子又はこれらの
組合わせを、肥料とともに入れることもできる。養分補
給部材の添設の仕方として、次の例を挙げることができ
る。 養分補給部材を、前壁部の後側の中間高さ位置乃至
下部位置の盛土材に埋まるように添設する。 養分補給部材をネットの一部に保持させ、前壁部の
後側又は前側にネットとともに添設する。
しては、編物、織布、不織布、生分解性材料フィルム
(生分解性材料については後述する。)等よりなる袋
や、金網、樹脂網等よりなるかごを例示できる。収納体
に、土壌改良剤、保水剤、人工土壌、種子又はこれらの
組合わせを、肥料とともに入れることもできる。養分補
給部材の添設の仕方として、次の例を挙げることができ
る。 養分補給部材を、前壁部の後側の中間高さ位置乃至
下部位置の盛土材に埋まるように添設する。 養分補給部材をネットの一部に保持させ、前壁部の
後側又は前側にネットとともに添設する。
【0013】また、格子枠柵の前壁部の後面と底壁部の
上面とに緑化用シートを配設することが好ましい。この
緑化用シートは、充填材のこぼれ落ちやエロージョンを
防止でき、植物の成長の妨げにならず、透水性のあるも
のであれば特に限定されず、目のやや粗い布、水溶性紙
等を例示できる。好ましいものの一つは、土壌中の雑菌
等の微生物(土壌中の雑菌はバクテリアといわれるもの
で、細菌、糸状菌、放線菌等がある。)により分解され
て消滅する生分解性材料からなる緑化用シートである。
生分解性材料としては、デンプン系化合物、蛋白質系化
合物、ビニールエマルジョン系化合物、ポリ乳酸系化合
物、デンプンと樹脂とのブレンド等を例示でき、これら
から選ばれる少なくとも1種を使用できる。生分解性材
料からなる緑化用シートは、種子が発芽・生育して施工
面が安定した後は、土壌中の微生物により分解され、や
がて形状を維持できなくなり消滅する。
上面とに緑化用シートを配設することが好ましい。この
緑化用シートは、充填材のこぼれ落ちやエロージョンを
防止でき、植物の成長の妨げにならず、透水性のあるも
のであれば特に限定されず、目のやや粗い布、水溶性紙
等を例示できる。好ましいものの一つは、土壌中の雑菌
等の微生物(土壌中の雑菌はバクテリアといわれるもの
で、細菌、糸状菌、放線菌等がある。)により分解され
て消滅する生分解性材料からなる緑化用シートである。
生分解性材料としては、デンプン系化合物、蛋白質系化
合物、ビニールエマルジョン系化合物、ポリ乳酸系化合
物、デンプンと樹脂とのブレンド等を例示でき、これら
から選ばれる少なくとも1種を使用できる。生分解性材
料からなる緑化用シートは、種子が発芽・生育して施工
面が安定した後は、土壌中の微生物により分解され、や
がて形状を維持できなくなり消滅する。
【0014】また、格子枠柵の前壁部を通して現れる充
填材又は緑化用シートに土、種子等を含む植生材を付着
させることが好ましい。この植生材としては、人工土
壌、種子等の混合物を吹付けてなる吹付層や、袋に土、
種子等を含ませてなる土嚢等を例示できる。吹付層とし
ては、人工土壌、種子、肥料、養生剤(吹付層の安定固
着を図る凝結剤)、土壌活性剤(微生物の活性化を図
る)等の素材を水にといて吹付けるいわゆる「客土吹付
工法」による厚さ約10〜30mmの吹付層や、同様の
素材を乾式で吹付けるいわゆる「厚層基材吹付工法」に
よる厚さ約30〜100mm(又はそれ以上におよぶ)
吹付層を例示できる。種子は施工現場の土、施工季節、
気象条件等に応じて適宜選択される。なお、吹付層は単
層にしても複数層にしてもよい。
填材又は緑化用シートに土、種子等を含む植生材を付着
させることが好ましい。この植生材としては、人工土
壌、種子等の混合物を吹付けてなる吹付層や、袋に土、
種子等を含ませてなる土嚢等を例示できる。吹付層とし
ては、人工土壌、種子、肥料、養生剤(吹付層の安定固
着を図る凝結剤)、土壌活性剤(微生物の活性化を図
る)等の素材を水にといて吹付けるいわゆる「客土吹付
工法」による厚さ約10〜30mmの吹付層や、同様の
素材を乾式で吹付けるいわゆる「厚層基材吹付工法」に
よる厚さ約30〜100mm(又はそれ以上におよぶ)
吹付層を例示できる。種子は施工現場の土、施工季節、
気象条件等に応じて適宜選択される。なお、吹付層は単
層にしても複数層にしてもよい。
【0015】また、格子枠柵の前壁部が底壁部となす傾
斜角は、全段で一定でもよいが、一段毎に又は複数段毎
に上段側ほど大きく設定することもできる。具体的に
は、次の態様(a)(b)(c)を例示できる。(a)
一段目(最下段)の前壁部の傾斜角を例えば60度と
し、二段目以上の前壁部の傾斜角を順に62度、64
度、66度、68度…とする等、一段毎に0.5〜10
度ずつ大きくなるよう設定した態様。傾斜角の増加分
は、各段間で一定でもよいし、途中で変化させてもよい
(例えば同例で、60度、64度、67度、69度、7
0度…とする)。(b)一段目〜三段目の前壁部の傾斜
角を例えば60度とし、四段目〜六段目の前壁部の傾斜
角を64度とする等、複数段毎に1〜10度ずつ大きく
なるよう設定した態様。傾斜角の増加分は、各段間で一
定でもよいし、途中で変化させてもよい。(c)上記態
様(a)と態様(b)とを混在させた態様。
斜角は、全段で一定でもよいが、一段毎に又は複数段毎
に上段側ほど大きく設定することもできる。具体的に
は、次の態様(a)(b)(c)を例示できる。(a)
一段目(最下段)の前壁部の傾斜角を例えば60度と
し、二段目以上の前壁部の傾斜角を順に62度、64
度、66度、68度…とする等、一段毎に0.5〜10
度ずつ大きくなるよう設定した態様。傾斜角の増加分
は、各段間で一定でもよいし、途中で変化させてもよい
(例えば同例で、60度、64度、67度、69度、7
0度…とする)。(b)一段目〜三段目の前壁部の傾斜
角を例えば60度とし、四段目〜六段目の前壁部の傾斜
角を64度とする等、複数段毎に1〜10度ずつ大きく
なるよう設定した態様。傾斜角の増加分は、各段間で一
定でもよいし、途中で変化させてもよい。(c)上記態
様(a)と態様(b)とを混在させた態様。
【0016】また、格子枠柵を構成する一部(例えば特
に強度が必要な部分)の鉄筋に、他の鉄筋より太いもの
を使用することもできる。これにより、鉄筋の一部が充
填材の圧力等によって正面側に湾曲変形する現象を防止
することができる。
に強度が必要な部分)の鉄筋に、他の鉄筋より太いもの
を使用することもできる。これにより、鉄筋の一部が充
填材の圧力等によって正面側に湾曲変形する現象を防止
することができる。
【0017】
《第一実施形態》図1及び図2は、本発明の第一実施形
態に係る岩盤法面の緑化構造を示し、同緑化構造は以下
の工程で構築されている。なお、岩盤法面1は例えば約
60度の急斜面である。
態に係る岩盤法面の緑化構造を示し、同緑化構造は以下
の工程で構築されている。なお、岩盤法面1は例えば約
60度の急斜面である。
【0018】[格子枠柵の設置工程] 一段目において
は、図4に示すように、岩盤法面1の下端前方の用地2
に代表的なジオテキスタイルである厚手の不織布3を敷
き、不織布3の上に必要数の格子枠柵5を横に並べて設
置する。図1に示すように、格子枠柵5は傾斜した前壁
部6と水平な底壁部7とを備え、製造方法の一例として
は、鉄筋を縦横格子状に溶接(具体的にはアーク溶接に
よる溶着)してなる鉄筋格子をその中央部で折曲して形
成される。前壁部6の上端と底壁部7の後端との間をフ
ック付き連結棒等で連結してもよい。不織布3は、底壁
部7の後端を越えて岩盤法面1側へ広げられる。15は
格子枠柵5の底壁部7を不織布3に止めるための杭であ
る。格子枠柵5の前壁部6と岩盤法面1との間隔は、特
に限定されず、本実施形態では例えば約2000〜50
00mmである。
は、図4に示すように、岩盤法面1の下端前方の用地2
に代表的なジオテキスタイルである厚手の不織布3を敷
き、不織布3の上に必要数の格子枠柵5を横に並べて設
置する。図1に示すように、格子枠柵5は傾斜した前壁
部6と水平な底壁部7とを備え、製造方法の一例として
は、鉄筋を縦横格子状に溶接(具体的にはアーク溶接に
よる溶着)してなる鉄筋格子をその中央部で折曲して形
成される。前壁部6の上端と底壁部7の後端との間をフ
ック付き連結棒等で連結してもよい。不織布3は、底壁
部7の後端を越えて岩盤法面1側へ広げられる。15は
格子枠柵5の底壁部7を不織布3に止めるための杭であ
る。格子枠柵5の前壁部6と岩盤法面1との間隔は、特
に限定されず、本実施形態では例えば約2000〜50
00mmである。
【0019】本実施形態において使用した格子枠柵5の
寸法等は次の通りであるが、例示にすぎず、この寸法等
は施工現場に応じて適宜変更されるものである。 前壁部6が底壁部7となす傾斜角: 約60度 前壁部6の傾斜長: 約600mm 底壁部7の奥行: 約600mm 前壁部6及び底壁部7の左右長: 約2600mm 鉄筋の直径: 約10mm 鉄筋格子の格子ピッチ: 100〜300mm
寸法等は次の通りであるが、例示にすぎず、この寸法等
は施工現場に応じて適宜変更されるものである。 前壁部6が底壁部7となす傾斜角: 約60度 前壁部6の傾斜長: 約600mm 底壁部7の奥行: 約600mm 前壁部6及び底壁部7の左右長: 約2600mm 鉄筋の直径: 約10mm 鉄筋格子の格子ピッチ: 100〜300mm
【0020】[緑化用シート敷設工程] 格子枠柵5の
前壁部6の後面と底壁部7の上面とに、目のやや粗い緑
化用シート8を敷く。緑化用シート8の上端を少し余ら
せて、前壁部6の前面に一時的に垂らしておくとよい
(図示略)。緑化用シート8は、特定の素材に限定され
ず、織布、不織布等を例示できる。
前壁部6の後面と底壁部7の上面とに、目のやや粗い緑
化用シート8を敷く。緑化用シート8の上端を少し余ら
せて、前壁部6の前面に一時的に垂らしておくとよい
(図示略)。緑化用シート8は、特定の素材に限定され
ず、織布、不織布等を例示できる。
【0021】[盛土材充填工程及び養分補給部材添設工
程] 格子枠柵5と岩盤法面1との間に、前壁部6の中
間高さ位置まで現場の土等を利用して盛土材9を充填
し、該盛土材9を衝撃ローラー等で転圧して締め固め
る。図2の点線は、締め固めた盛土材9の上面9aを示
している。
程] 格子枠柵5と岩盤法面1との間に、前壁部6の中
間高さ位置まで現場の土等を利用して盛土材9を充填
し、該盛土材9を衝撃ローラー等で転圧して締め固め
る。図2の点線は、締め固めた盛土材9の上面9aを示
している。
【0022】この盛土材9の上であってかつ前壁部6及
び緑化用シート8の直ぐ後側に、養分補給部材10を横
方向に延びるように添設する。この養分補給部材10
は、編物等よりなる長細い袋11に緩効性肥料12、土
壌改良剤及び保水剤を入れて封入してなるものである。
び緑化用シート8の直ぐ後側に、養分補給部材10を横
方向に延びるように添設する。この養分補給部材10
は、編物等よりなる長細い袋11に緩効性肥料12、土
壌改良剤及び保水剤を入れて封入してなるものである。
【0023】続いて、前壁部6の上端高さ位置まで盛土
材9を充填し、該盛土材9を衝撃ローラー等で締め固め
る。余らせておいた前記緑化用シート8の上端を盛土材
9の上面に被せる。これで一段目が形成される。
材9を充填し、該盛土材9を衝撃ローラー等で締め固め
る。余らせておいた前記緑化用シート8の上端を盛土材
9の上面に被せる。これで一段目が形成される。
【0024】[多段繰り返し工程] 盛土材9の上面に
対し、上記の格子枠柵の設置工程、緑化用シート敷設工
程、盛土材充填工程及び養分補給部材添設工程を行なっ
て、二段目を形成する。この作業を下から上へ繰り返し
て、格子枠柵5及び盛土材9を多段に構築する。最上段
の格子枠柵5では、前壁部6の縦鉄筋の上端を後側下方
へ折り曲げて仕上げる(図示略)。
対し、上記の格子枠柵の設置工程、緑化用シート敷設工
程、盛土材充填工程及び養分補給部材添設工程を行なっ
て、二段目を形成する。この作業を下から上へ繰り返し
て、格子枠柵5及び盛土材9を多段に構築する。最上段
の格子枠柵5では、前壁部6の縦鉄筋の上端を後側下方
へ折り曲げて仕上げる(図示略)。
【0025】[吹付層形成工程] 格子枠柵5の前壁部
6の鉄筋格子を通して現れる緑化用シート8の前面に、
種子及び人工土壌を含む吹付層16を吹付形成する。本
実施形態では、前記「厚層基材吹付工法」により厚さ約
60mmの吹付層16を形成した。
6の鉄筋格子を通して現れる緑化用シート8の前面に、
種子及び人工土壌を含む吹付層16を吹付形成する。本
実施形態では、前記「厚層基材吹付工法」により厚さ約
60mmの吹付層16を形成した。
【0026】以上の工法で構築された岩盤法面1の緑化
構造によれば、格子枠柵5を使用したことにより、急
勾配でも施工できる、施工に重機を必要とせず、人力
作業が可能であり、施工が簡単で、多くの人手を要し
ない、施工効率が良く、工期を短縮できる、カーブ
した岩盤法面1にも容易に対応できる、現場の土を盛
土材9として利用できる等の多くの効果が得られる。
構造によれば、格子枠柵5を使用したことにより、急
勾配でも施工できる、施工に重機を必要とせず、人力
作業が可能であり、施工が簡単で、多くの人手を要し
ない、施工効率が良く、工期を短縮できる、カーブ
した岩盤法面1にも容易に対応できる、現場の土を盛
土材9として利用できる等の多くの効果が得られる。
【0027】また、緑化用シート8の前面に種子及び人
工土壌を含む吹付層16を吹付形成したので、単に緑化
用シートに種子を内蔵した場合と比べて、種子の発芽性
及び成長性が良く、洋芝等の種子の発芽による1次植生
を短期間で達成することができる。その後は、木本植物
が成長する。
工土壌を含む吹付層16を吹付形成したので、単に緑化
用シートに種子を内蔵した場合と比べて、種子の発芽性
及び成長性が良く、洋芝等の種子の発芽による1次植生
を短期間で達成することができる。その後は、木本植物
が成長する。
【0028】強化部材としての不織布3は、底壁部7を
越えて盛土材9中に広がり、格子枠柵5を盛土材9に係
留するとともに、盛土材9を安定化させる作用を奏す
る。特に、不織布3は、強度が高いため土圧によっても
切れにくく、強力な補強作用を奏する。また、不織布3
は、繊維材料による毛細管現象により、盛土材9に含ま
れた水を正面に導いて排水する作用を奏するので、たと
え大量の降雨があっても、盛土材9が軟弱化するおそれ
はない。
越えて盛土材9中に広がり、格子枠柵5を盛土材9に係
留するとともに、盛土材9を安定化させる作用を奏す
る。特に、不織布3は、強度が高いため土圧によっても
切れにくく、強力な補強作用を奏する。また、不織布3
は、繊維材料による毛細管現象により、盛土材9に含ま
れた水を正面に導いて排水する作用を奏するので、たと
え大量の降雨があっても、盛土材9が軟弱化するおそれ
はない。
【0029】本実施例においても、不織布3により導か
れた水は、該不織布3の正面縁からその下方の盛土材9
の正面を伝って流下するため、該盛土材9の正面部13
が削り取られたり盛土材9の養分が流れたりすることは
ある。しかし、その流下する水は、前壁部6に添設した
養分補給部材10にも浸潤し、養分補給部材10中の緩
効性肥料12等を少しずつ溶け出させる。溶け出した緩
効性肥料12等は盛土材9に養分を補給するため、前記
流下水に起因する盛土材9の痩せを防止することがで
き、緑化を促進することができる。
れた水は、該不織布3の正面縁からその下方の盛土材9
の正面を伝って流下するため、該盛土材9の正面部13
が削り取られたり盛土材9の養分が流れたりすることは
ある。しかし、その流下する水は、前壁部6に添設した
養分補給部材10にも浸潤し、養分補給部材10中の緩
効性肥料12等を少しずつ溶け出させる。溶け出した緩
効性肥料12等は盛土材9に養分を補給するため、前記
流下水に起因する盛土材9の痩せを防止することがで
き、緑化を促進することができる。
【0030】《第二実施形態》次に、図3は、第二実施
形態に係る岩盤法面1の緑化構造を示しており、養分補
給部材10を前壁部6の後側の下部位置に添設した点
と、岩盤法面1にアンカー32を固定し、該アンカー3
2に格子枠柵5を連結材34により連結した点と、格子
枠柵5の前壁部6が底壁部7となす傾斜角を上段側ほど
大きく設定した(具体的には、一段目(最下段)の傾斜
角を例えば約50度とし、二段目以上の傾斜角は一段毎
に1〜5度ずつ大きくする。)点においてのみ、第一実
施形態と相違している。
形態に係る岩盤法面1の緑化構造を示しており、養分補
給部材10を前壁部6の後側の下部位置に添設した点
と、岩盤法面1にアンカー32を固定し、該アンカー3
2に格子枠柵5を連結材34により連結した点と、格子
枠柵5の前壁部6が底壁部7となす傾斜角を上段側ほど
大きく設定した(具体的には、一段目(最下段)の傾斜
角を例えば約50度とし、二段目以上の傾斜角は一段毎
に1〜5度ずつ大きくする。)点においてのみ、第一実
施形態と相違している。
【0031】本実施形態では、岩盤法面1に多数の取付
孔31を縦横に間隔をおいてあけ、各取付孔31に金属
棒よりなるアンカー32を挿入し、モルタル、接着剤、
樹脂等の充填材33で固定する。アンカー32の手前端
部にはリング形状の係止部が形成されている。
孔31を縦横に間隔をおいてあけ、各取付孔31に金属
棒よりなるアンカー32を挿入し、モルタル、接着剤、
樹脂等の充填材33で固定する。アンカー32の手前端
部にはリング形状の係止部が形成されている。
【0032】格子枠柵5を設置した後、該格子枠柵5を
アンカー32に連結材34により連結する。連結材34
はアセンブリ化されたもので、金属厚板製の二つのフッ
ク35と、両フック35を繋ぐ金属撚り線よりなるワイ
ヤ36とからなる。各フック35を格子枠柵5とアンカ
ー32の係止部に引っ掛ければ、容易に格子枠柵5をア
ンカー32に連結できる。格子枠柵5の連結箇所は、前
壁部6でも底壁部7でもよいが、前壁部6の下部の横鉄
筋や底壁部7の横鉄筋が適当であり、格子枠柵5毎に少
なくとも二箇所とすることが好ましい。
アンカー32に連結材34により連結する。連結材34
はアセンブリ化されたもので、金属厚板製の二つのフッ
ク35と、両フック35を繋ぐ金属撚り線よりなるワイ
ヤ36とからなる。各フック35を格子枠柵5とアンカ
ー32の係止部に引っ掛ければ、容易に格子枠柵5をア
ンカー32に連結できる。格子枠柵5の連結箇所は、前
壁部6でも底壁部7でもよいが、前壁部6の下部の横鉄
筋や底壁部7の横鉄筋が適当であり、格子枠柵5毎に少
なくとも二箇所とすることが好ましい。
【0033】本実施形態によれば、第一実施形態による
効果に加え、盛土材9の奥行きを2000mm以下(例
えば約500mm)と小さくしても、アンカー32に連
結材34で連結された格子枠柵5が盛土材9を抱持して
その崩れを防止する。従って、岩盤法面1の下端のすぐ
前方に側溝、道路、所有地境界等があって、用地2の幅
が狭い場合でも、簡単に施工することができる。
効果に加え、盛土材9の奥行きを2000mm以下(例
えば約500mm)と小さくしても、アンカー32に連
結材34で連結された格子枠柵5が盛土材9を抱持して
その崩れを防止する。従って、岩盤法面1の下端のすぐ
前方に側溝、道路、所有地境界等があって、用地2の幅
が狭い場合でも、簡単に施工することができる。
【0034】また、上記のように前壁部6の傾斜角を設
定することにより、土圧が大きい下段側において前壁部
6の傾斜角を小さくでき、盛土材9の土圧に耐える力を
確保できる。また、土圧が小さい上段側ほど前壁部6の
傾斜角を大きくでき、上端の法肩(図示略)が前進し
て、天端面の有効面積を広げることができる。
定することにより、土圧が大きい下段側において前壁部
6の傾斜角を小さくでき、盛土材9の土圧に耐える力を
確保できる。また、土圧が小さい上段側ほど前壁部6の
傾斜角を大きくでき、上端の法肩(図示略)が前進し
て、天端面の有効面積を広げることができる。
【0035】《第三実施形態》次に、図4及び図5は、
第三実施形態に係る岩盤法面1の緑化構造を示してお
り、養分補給部材10付きのネット21を前壁部6の前
側に添設した点においてのみ、第一実施形態と相違して
いる。図4では図簡略化のために吹付層を省いている
が、実際には吹付層を設けることが好ましい。
第三実施形態に係る岩盤法面1の緑化構造を示してお
り、養分補給部材10付きのネット21を前壁部6の前
側に添設した点においてのみ、第一実施形態と相違して
いる。図4では図簡略化のために吹付層を省いている
が、実際には吹付層を設けることが好ましい。
【0036】ネット21はナイロン、ポリエチレン等の
合成繊維よりなるもので、その網目を利用して養分補給
部材10が所定の間隔で係着されている。養分補給部材
10は、ポリエステル不織布等よりなる長細い袋11に
緩効性肥料12、土壌改良剤及び保水剤を入れて封入し
てなるものである。このネット21を前壁部6の前側に
広げるだけで、養分補給部材10を前壁部6の直ぐ前側
に横方向に延びるように添設できる利点がある。養分補
給部材10の前記所定の間隔は、特に限定されないが、
各段の前壁部6に添設するためには、300〜600m
mの範囲で選択することが好ましい。
合成繊維よりなるもので、その網目を利用して養分補給
部材10が所定の間隔で係着されている。養分補給部材
10は、ポリエステル不織布等よりなる長細い袋11に
緩効性肥料12、土壌改良剤及び保水剤を入れて封入し
てなるものである。このネット21を前壁部6の前側に
広げるだけで、養分補給部材10を前壁部6の直ぐ前側
に横方向に延びるように添設できる利点がある。養分補
給部材10の前記所定の間隔は、特に限定されないが、
各段の前壁部6に添設するためには、300〜600m
mの範囲で選択することが好ましい。
【0037】本実施形態によっても、第一実施形態と同
様の効果が得られる。また、ネット21には、ネット2
1を広げた後に形成される吹付層の流失を防止する効果
がある。
様の効果が得られる。また、ネット21には、ネット2
1を広げた後に形成される吹付層の流失を防止する効果
がある。
【0038】《第四実施形態》次に、図6は、第四実施
形態に係る岩盤法面1の緑化構造を示しており、養分補
給部材10付きのネット21を各段の前壁部6の後側に
添設した点においてのみ、第三実施形態と相違してい
る。図6では図簡略化のために吹付層を省いているが、
実際には吹付層を設けることが好ましい。
形態に係る岩盤法面1の緑化構造を示しており、養分補
給部材10付きのネット21を各段の前壁部6の後側に
添設した点においてのみ、第三実施形態と相違してい
る。図6では図簡略化のために吹付層を省いているが、
実際には吹付層を設けることが好ましい。
【0039】《第五実施形態》次に、図7は、コンクリ
ート擁壁ブロックの壁面の緑化構造に実施した第五実施
形態を示し、次の点においてのみ、第一実施形態と相違
している。
ート擁壁ブロックの壁面の緑化構造に実施した第五実施
形態を示し、次の点においてのみ、第一実施形態と相違
している。
【0040】コンクリート擁壁ブロック40の壁面41
は約90度の急斜面である。この壁面41に多数の取付
孔42をあけ、該取付孔42にアンカー43を刺し込む
とともに、充填材44を充填してアンカー43を固定す
る。アンカー43の手前端部に形成された係止部に、壁
面41に沿って上下方向に延びる取付材45を取り付け
る。金属ワイヤよりなる連結材46の両端を格子枠柵5
と取付材45に接続することにより、格子枠柵5をアン
カー43に連結する。
は約90度の急斜面である。この壁面41に多数の取付
孔42をあけ、該取付孔42にアンカー43を刺し込む
とともに、充填材44を充填してアンカー43を固定す
る。アンカー43の手前端部に形成された係止部に、壁
面41に沿って上下方向に延びる取付材45を取り付け
る。金属ワイヤよりなる連結材46の両端を格子枠柵5
と取付材45に接続することにより、格子枠柵5をアン
カー43に連結する。
【0041】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変
更して具体化することもできる。
ものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変
更して具体化することもできる。
【0042】(1)各実施形態において、強化部材とし
て繊維材料よりなるジオテキスタイルと非繊維材料より
なるジオテキスタイル関連製品(ジオグリッド、ジオネ
ット等)とを一段毎、複数段毎又は不規則段毎に交互に
用いること。また、各実施形態において、強化部材の端
部を延長して法面、壁面等の保護対象面に固定するこ
と。図8は、第一実施形態において、一段毎に交互に用
いた不織布3及びジオグリッド4の各端部を延長し、押
え板24と杭25とで岩盤法面1に固定した変更例を示
している。この場合の強化部材は、前記アンカー32,
43と同様に、格子枠柵5の移動を強力に防止する作用
を奏する。
て繊維材料よりなるジオテキスタイルと非繊維材料より
なるジオテキスタイル関連製品(ジオグリッド、ジオネ
ット等)とを一段毎、複数段毎又は不規則段毎に交互に
用いること。また、各実施形態において、強化部材の端
部を延長して法面、壁面等の保護対象面に固定するこ
と。図8は、第一実施形態において、一段毎に交互に用
いた不織布3及びジオグリッド4の各端部を延長し、押
え板24と杭25とで岩盤法面1に固定した変更例を示
している。この場合の強化部材は、前記アンカー32,
43と同様に、格子枠柵5の移動を強力に防止する作用
を奏する。
【0043】(2)格子枠柵5の底壁部7を、不織布3
又はジオグリッド4に対し、ワイヤ等で結び付けて止め
ること。
又はジオグリッド4に対し、ワイヤ等で結び付けて止め
ること。
【0044】(3)各実施形態において、緑化用シート
を省略すること。
を省略すること。
【0045】(4)各実施形態において、吹付層に代え
て、袋に土、種子等を含ませてなる土嚢を用いること。
て、袋に土、種子等を含ませてなる土嚢を用いること。
【0046】(5)各実施形態では、下段の格子枠柵5
の前壁部6に対して上段の格子枠柵5の前壁部6が後側
に重なるように配置されているが、図9に示すように、
下段の格子枠柵5の前壁部6に対して上段の格子枠柵5
の前壁部6が前側に重なるように配置することもでき
る。なお、図9では、便宜上、格子枠柵5以外の各部の
図示を省略している。
の前壁部6に対して上段の格子枠柵5の前壁部6が後側
に重なるように配置されているが、図9に示すように、
下段の格子枠柵5の前壁部6に対して上段の格子枠柵5
の前壁部6が前側に重なるように配置することもでき
る。なお、図9では、便宜上、格子枠柵5以外の各部の
図示を省略している。
【0047】(6)図10に太線で示すように、格子枠
柵5を構成する一部(例えば特に強度が必要な部分)の
鉄筋に、他の鉄筋より太いものを使用すること。これに
より、鉄筋の一部が充填材の圧力によって正面側に湾曲
変形する現象を防止することができる。
柵5を構成する一部(例えば特に強度が必要な部分)の
鉄筋に、他の鉄筋より太いものを使用すること。これに
より、鉄筋の一部が充填材の圧力によって正面側に湾曲
変形する現象を防止することができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の法面、壁
面等の緑化構造によれば、急勾配でも施工でき、施工効
率が良い等の優れた点を持つ格子枠柵を用いた法面、壁
面等の緑化構造において、格子枠柵の底壁部の下に敷い
たジオテキスタイルの排水作用に起因する盛土材の痩せ
を、養分の補給によって防止することができる、という
優れた効果を奏する。
面等の緑化構造によれば、急勾配でも施工でき、施工効
率が良い等の優れた点を持つ格子枠柵を用いた法面、壁
面等の緑化構造において、格子枠柵の底壁部の下に敷い
たジオテキスタイルの排水作用に起因する盛土材の痩せ
を、養分の補給によって防止することができる、という
優れた効果を奏する。
【図1】本発明の第一実施形態に係る岩盤法面の緑化構
造を示す斜視図である。
造を示す斜視図である。
【図2】同緑化構造の縦断面図である。
【図3】本発明の第二実施形態に係る岩盤法面の緑化構
造を示す断面図である。
造を示す断面図である。
【図4】本発明の第三実施形態に係る岩盤法面の緑化構
造を示す断面図である。
造を示す断面図である。
【図5】同緑化構造に使用した養分補給部材付きネット
の正面図である。
の正面図である。
【図6】本発明の第四実施形態に係る岩盤法面の緑化構
造を示す断面図である。
造を示す断面図である。
【図7】本発明の第五実施形態に係る擁壁の緑化構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図8】第一実施形態の変更例の断面図である。
【図9】各実施形態における格子枠柵の配置の変更例の
斜視図である。
斜視図である。
【図10】各実施形態における格子枠柵の変更例の斜視
図である。
図である。
1 岩盤法面 3 不織布 5 格子枠柵 6 前壁部 7 底壁部 8 緑化用シート 9 盛土材 10 養分補給部材 11 袋 12 緩効性肥料 40 コンクリート擁壁ブロック 41 壁面
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄筋格子製の傾斜した前壁部と水平な底
壁部とからなり法面、壁面等の保護対象面の前方に設置
された格子枠柵と、前記格子枠柵の底壁部の下に敷かれ
た強化部材としてのジオテキスタイルと、格子枠柵と保
護対象面との間に充填された盛土材とにより一つの段が
構成され、該段が下から上へ積まれることにより多段に
構築された法面、壁面等の緑化構造において、 前記盛土材に養分を補給し得る肥料が透水性の収納体に
入れられてなる養分補給部材を、前記前壁部の後側又は
前側に横方向に延びるように添設したことを特徴とする
法面、壁面等の緑化構造。 - 【請求項2】 前記収納体に、土壌改良剤、保水剤、人
工土壌、種子又はこれらの組合わせを前記肥料とともに
入れた請求項1記載の法面、壁面等の緑化構造。 - 【請求項3】 前記格子枠柵の前壁部の後面と底壁部の
上面とに緑化用シートを配設した請求項1記載の法面、
壁面等の緑化構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35369596A JPH10176332A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 法面、壁面等の緑化構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35369596A JPH10176332A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 法面、壁面等の緑化構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10176332A true JPH10176332A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18432600
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35369596A Pending JPH10176332A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 法面、壁面等の緑化構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10176332A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101505843B1 (ko) * | 2014-06-20 | 2015-03-26 | 주식회사 석송 | 지지목을 구비한 친환경 식생 메쉬 옹벽 및 그 시공방법 |
| CN113047316A (zh) * | 2021-03-31 | 2021-06-29 | 豫新华通路桥集团有限公司 | 自养护的公路护坡结构及其施工方法 |
| CN117266232A (zh) * | 2023-08-28 | 2023-12-22 | 中国葛洲坝集团第二工程有限公司 | 生态加筋土挡墙三向土工格栅的施工方法 |
-
1996
- 1996-12-16 JP JP35369596A patent/JPH10176332A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101505843B1 (ko) * | 2014-06-20 | 2015-03-26 | 주식회사 석송 | 지지목을 구비한 친환경 식생 메쉬 옹벽 및 그 시공방법 |
| CN113047316A (zh) * | 2021-03-31 | 2021-06-29 | 豫新华通路桥集团有限公司 | 自养护的公路护坡结构及其施工方法 |
| CN117266232A (zh) * | 2023-08-28 | 2023-12-22 | 中国葛洲坝集团第二工程有限公司 | 生态加筋土挡墙三向土工格栅的施工方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH11323943A (ja) | 法面、壁面、岸面等の保護緑化構造 | |
| US3412561A (en) | Reed-trench terracing | |
| JPH0941384A (ja) | 法面の補強・緑化工法およびその袋体 | |
| CN116290028A (zh) | 预留孔穴植生袋逆序安装生态喷锚防护结构及施工方法 | |
| JP3431783B2 (ja) | 法面、壁面等の保護構造 | |
| KR100350423B1 (ko) | 식생 흙벽돌 및 돌망태를 이용한 호안공법 | |
| JPH10176332A (ja) | 法面、壁面等の緑化構造 | |
| JP4220613B2 (ja) | 法面、壁面、岸面等の保護緑化構造 | |
| CN217500264U (zh) | 一种公路、铁路或山体护坡结构 | |
| JP3740341B2 (ja) | 法面、壁面、岸面等の保護緑化構造 | |
| JP2003301439A (ja) | 護岸構造 | |
| JP3720969B2 (ja) | 法面、壁面等の緑化構造 | |
| JP3369879B2 (ja) | 法面、壁面等の緑化構造 | |
| KR19990046526A (ko) | 조경법면설치구조물및그것을이용한시공방법 | |
| JPH10204886A (ja) | 植生ネット及び法面、壁面等の緑化構造 | |
| JPH10102497A (ja) | 法面、壁面等の緑化構造 | |
| CN211200417U (zh) | 一种tbs护坡系统 | |
| JPH09250135A (ja) | 法面、壁面等の保護構造 | |
| JPH10237873A (ja) | 法面、壁面等の緑化構造 | |
| JP3097830B2 (ja) | 法面の緑化工法 | |
| KR100597693B1 (ko) | 경사면 보강구조물을 이용한 경사면 보강방법 | |
| JP3601947B2 (ja) | 植生体 | |
| JPH1181328A (ja) | 法面、壁面等の保護構造 | |
| JP3003250U (ja) | 坂面浸蝕防止施設 | |
| JPH10299000A (ja) | 法面、壁面等の緑化構造 |