JPH10176796A - Lngの貯蔵タンク - Google Patents

Lngの貯蔵タンク

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JPH10176796A
JPH10176796A JP33709396A JP33709396A JPH10176796A JP H10176796 A JPH10176796 A JP H10176796A JP 33709396 A JP33709396 A JP 33709396A JP 33709396 A JP33709396 A JP 33709396A JP H10176796 A JPH10176796 A JP H10176796A
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lng
storage tank
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tank
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JP33709396A
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Makoto Ikegami
詢 池上
Nobuo Aoki
延夫 青木
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク内に収容したLNGが、タンク内への
入熱により蒸発気化して貯蔵中にタンク内にLNGのベ
ーパーが発生すること、また蒸発気化によりLNGの燃
料組成が変化すること、これらの問題点の対策が不要と
なるLNGの貯蔵タンクを提供する。 【解決手段】 タンク本体の内部構造としてLNGを収
容する内層室の外側に、内層室の周囲を囲む外層室を形
成し、この外層室内に、LNGよりも沸点の低い液化し
た極低温の液体窒素等の不活性気体を収容し、内層室に
収容したLNGを周囲から冷却作用するタンク構造とす
る。またその場合に、内層室の上部気相空間と、外層室
の上部気相空間とを相互に通路(開口部)で連通する構
成にし、外層室内に発生した液体窒素等のベーパーが内
層室の上部気相空間に流入してLNGの液相面に加圧作
用を与え、ポンプ等を設けないでもタンク内からLNG
を高圧で送り出せるタンク構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LNG(液化天然
ガス)の貯蔵タンクに関し、さらに具体的にはLNGを
燃料とする天然ガス自動車の車載用LNGタンクとし
て、また、天然ガススタンドの充填施設に設備するLN
G貯蔵用タンクとして適用されるLNGの貯蔵タンクに
関する。
【0002】
【従来の技術】天然ガス自動車には、エンジンの燃料と
なる天然ガスを液体(−162 °C)で貯留してエンジン
に供給するLNG自動車と、高圧の気体(200 kg/c
2)でガス容器に貯留してエンジンに供給するCNG
自動車とが知られ、これらの天然ガス自動車は、地球環
境を守り、快適な生活環境を築く上で、ガソリン自動車
に代ってその普及が望まれている。
【0003】前者のLNG自動車では、燃料装置とし
て、タンク内に大気圧で−162 °Cの極低温のLNGを
保有する貯留タンクを備え、タンク内からエンジンに至
る燃料系路に、例えばエンジンの廃熱を利用した蒸発器
を備えてタンク内から送り出されるLNGを気化させ、
これを空気と混合してエンジンに供給し、エンジン内で
燃焼させる方式となっている。
【0004】一方、LNG自動車の車載用LNGタンク
に対し、これにLNGを補給する天然ガススタンドにお
いてもその充填施設には、LNGを−162 °Cの極低温
で貯蔵するLNG貯蔵用の元タンクを常設し、この元タ
ンクからポンプ等によりLNGの液体を送り出し、ディ
スペンサーを介して充填ホースにより車載用のタンクに
LNGを補給している。この補給時に、従来では車載用
のLNGタンク内に発生したLNGベーパーを充填施設
側に回収したり、またタンク外(自動車外あるいは大
気)に放散する方法が採られている。
【0005】上述したLNGは、大気圧下で−162 °C
に保持しなければ液体として存在せず蒸発して気体とな
る。そこでLNGの貯蔵タンク(自動車に搭載される車
載用のLNG貯留タンクや充填施設に設備されるLNG
貯蔵用の元タンク)は、一般的に、タンク周囲を断熱構
造に構成しており、この断熱構造として、例えば特開平
4−244700号公報,特開平6−82000号公報
等に記載された先行技術の場合、タンク本体を、LNG
を収容する内層と、この内層を囲繞する外槽の二重壁構
造となしこれらの内層と外槽との間の空間を、断熱を目
的とした真空(真空断熱空間)に形成していることが知
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LNGの貯
蔵タンクは、そのタンク周囲を上述のような断熱構造に
形成していても、貯蔵中、タンク内への一定量の入熱は
避けがたい。この入熱により従来のLNG貯蔵タンクで
は、貯蔵中に徐々にLNGが蒸発し、経過時間に応じて
LNGベーパーの量が増大してタンク内の温度,圧力が
変化することに起因して、次のような問題点があった。
【0007】〔問題点の1〕タンク内に発生するLNG
ベーパーの処理が必要となり、この処理にあたって現状
技術では次の問題がある。 .タンク内が一定圧力まで上昇するとベーパーをタン
ク外へ放散させる対策が考えられる。この場合、放散し
ても天然ガスの比重は空気より軽いため上空で拡散する
ことから危険性は特にないとしても、しかし、資源の効
率的な利用の観点からすると、LNGベーパーの放散は
不経済であり資源の有効利用に反する上に、潜在的に環
境汚染の問題も発生する。 .また他の対策としてタンク内に発生するベーパー
を、コンプレッサや熱交換機等で構成される液化装置に
より再液化し、再度、LNGタンクに戻す対策が考えら
れる。この場合には、その対策に複雑な装置が必要とな
り、設備費のコスト高を招く問題がある。 .さらにベーパーを、充填施設において回収し、充填
施設周辺のガス消費設備で消費させることが考えられ
る。この処理法の場合、ガス消費設備の消費量とLNG
タンクから発生するベーパー発生量とがマッチする必要
があり、その適用に制約を受ける問題もある。
【0008】〔問題点の2〕蒸発によりLNGの燃料組
成が変化してエンジン制御上に悪影響を与える問題が発
生する。すなわちLNGの組成は、メタンを主成分とす
るが、エタン,プロパン,ブタン等の混合物からなり、
そのメタンの沸点は約−162 °Cに対しエタンの沸点は
約−89°C,プロパンの沸点は約−42°Cで、混合物は
メタンに対して沸点が異なるためタンク内への入熱によ
り、沸点の低いメタンのみが主として蒸発気化する結
果、貯蔵時間の経過によりLNGの燃料組成(メタン濃
度)が変化する。このメタン濃度の変化に対して、現状
技術では次の問題がある。 .メタン濃度が高いLNGを使用することが考えられ
るが、日本での自動車用燃料として使用可能なLNG
は、メタン濃度が90%程度であり、このため日本の場
合、上述の対策は実際上、適用不能である。 .他の対策として、メタン濃度が変化してもエンジン
が支承なく作動するエンジン制御方法が考えられるが、
組成が大きく変動する場合、動力性能,排出ガス浄化性
能等のトータルな性能を全て確保することは困難であ
り、エンジン制御上に不安定を招く。
【0009】本発明は、上述した問題点を解消すること
を課題とし、タンク内に収容するLNGの蒸発気化を最
小限に抑制できるLNGの貯蔵タンクを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的に対し、本発
明は、次の第1ないし第8の解決手段によってその目的
を達成した。
【0011】〔第1,第2,第3の解決手段〕第1の解
決手段は、LNGを貯蔵するタンク本体の構造として、
LNGを収容する内層体と、該内層体の外側に配設さ
れ、冷却材としてLNGよりも沸点が低い極低温の液化
した液体窒素等の不活性気体を収容した外層体とで構成
し、上記外層体にて上記内層体内に収容するしてなるこ
とを特徴とする。第2の解決手段は、上記外層体は、上
記内層体の周囲を囲む室状のものであることを特徴とす
る。第3の解決手段は、上記外層体は、上記内層体の外
側に巻装される管状のものであることを特徴とする。
【0012】このような第1,第2,第3の解決手段に
あっては、外層体の内部に収容した冷却材としての不活
性気体(液体窒素等)はその沸点が−195.8 °Cであ
り、内層体内に収容したLNGの沸点(約−162 °C)
よりも低いため、内層体内に収容されたLNGは、貯蔵
中、極低温の不活性気体(液体窒素等)により冷却作用
を受け、その蒸発気化が抑制される。この結果として、
内層体内にLNGのベーバーが発生しなくなるから前記
した問題点の1が解消される。また、蒸発気化に起因し
て発生するメタン濃度の変化もなくなるから前記した問
題点の2も解消される。加えて外層体内に収容した冷却
材としての不活性気体(液体窒素等)をタンク外に取り
出す手段を備えている場合は、その液体窒素等を、火災
時に、消火装置として使用することも可能となる。
【0013】〔第4の解決手段〕第4の解決手段は、上
記外層体を真空断熱断熱層で覆た構成にすることを特徴
とする。
【0014】このような第4の解決手段にあっては、L
NGが収容されている内層体の外側に、冷却材としての
不活性気体(液体窒素等)が収容されている外層体を配
設し、さらに該外層体を真空断熱断熱層で覆た構成にし
ているため、内層体への入熱が遮断され、LNGの温度
上昇がさらに抑制されるため、内層体内にLNGのベー
バーが発生しなくなる。
【0015】〔第5の解決手段〕第5の解決手段は、上
述の第1の解決手段を前提にし、これに加えて内層体の
上部気相空間と、外層体の上部気相空間とを相互に通路
で連通する構成にしていることを特徴とする。
【0016】このような第5の解決手段にあっては、前
記した第1の解決手段による利点が得られる上に、さら
に、外層体内において蒸発気化した液体窒素等のベーバ
ーが上記通路を介して内層体の上部気相空間内に流入す
る。そのため、内層体において液体窒素等のベーバーを
大気放散できるため、外層体にベーバーを放出するため
の放散管を設ける必要がなくなる。また、液体窒素等の
ベーバーが内層体内の内圧を上昇する結果、内層体内に
収容したLNGの液相面に加圧作用が働く。そのため、
タンク本体にポンプ等を設けなくても内層体内のLNG
を高圧でタンク外に送り出すことが可能となる利点が得
られる。
【0017】〔第6の解決手段〕第6の解決手段は、第
4の解決手段に説明したタンク本体に対し、通路を介し
て外層体の上部気相空間から、内層体の上部気相空間内
に流入滞留する液体窒素等のベーパーを、内層体内にL
NGを充填する際に、タンク外に放出する通路を設けて
いることを特徴とする。
【0018】このような第6の解決手段によると、内層
体内にLNGを充填する際に上記放出通路を開放(バル
ブを開放)しておくと、内層体の上部気相空間内に流入
滞留する液体窒素等のベーパーは、これをタンク外に自
動的に放散でき、この場合に、放散されるベーパーは大
気汚染の問題が生じない窒素等のベーパーであるから、
環境汚染の問題を生じることなくベーパーの処理が行え
る利点が得られる。
【0019】〔第7および第8の解決手段〕第7の解決
手段は、第1ないし第6の解決手段に説明したタンク本
体を、天然ガス自動車の車載用LNGタンクに適用して
いること、また、第8の解決手段は同タンク本体を、天
然ガススタンドの充填施設に設備するLNG貯蔵用の元
タンクに適用していることを特徴とする。
【0020】このような第7,第8の解決手段による
と、自動車の車載用LNGタンク及び天然ガススタンド
の充填施設に設備するLNG貯蔵用の元タンクは、前記
した従来例の問題点1,2が共に解消される結果、天然
ガス自動車の普及に大きく寄与する利点が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】上述した第1ないし第8の解決手
段で達成される本発明の実施例を図面に基づい説明す
る。図1は、本発明が適用される一実施例を示し、図中
AはLNGを燃料とする天然ガス自動車の燃料装置、B
はこの自動車の燃料装置にLNGを補給する天然ガスス
タンドの充填施設を概略的に示しており、これらの燃料
装置A及び充填施設Bはいずれも従来から知られた周知
のものの一例を示している。
【0022】自動車の燃料装置Aは、本発明の適用対象
となる車載用のLNG貯留タンク1を備えており、この
貯留タンク1から、エンジン2に至る燃料通路3に、図
示の実施例では液取出弁4、渦流防止弁5、蒸発器6を
備えていて、従来から周知のようにタンク内から取り出
されたLNGを、蒸発器6により気化してエンジン2に
供給する形態になっている。エンジン2の側には気化さ
れたLNGの調量弁7及び調圧弁8を備えてある。
【0023】上記LNG貯留タンク1には、タンク1内
の液相部分に連通するLNGの充填通路9と、タンク1
の上部気相空間1aに連通するベーパー通路10とを有
している。そして、上記充填通路9には、逆止弁15及
び充填弁16とを介して通路先端に充填口17を備え、
この充填口17を、後述する充填施設Bのディスペンサ
ー34に備えた充填ホース36と接続して充填施設Bよ
りLNGを貯留タンク1内に充填できるようにしてい
る。なお図示の実施例は従来例を示している関係上、上
記ベーパー通路10もその先端に放出弁18と放出口1
9とを備え、その放出口19を、後述する充填施設Bの
ディスペンサー34に備える回収ホース38に接続でき
るようにして、貯留タンク1内にLNGを充填する時、
貯留タンク1の上部気相空間1a内に発生したLNGベ
ーパーを回収ホース38によって充填施設B側に回収で
きるようにしている。
【0024】なおLNG貯留タンク1は、図示の場合、
自己加圧方式を示し、タンク1の液相部分に連通する通
路14を、前記ベーパー通路10と連通させ、上記通路
14に設けた加圧弁11と圧力調整弁12とによりタン
ク1内のLNG液面に作用する加圧力を調整して、貯留
タンク1内に収容したLNGを自己加圧により燃料通路
3に送り出すようにしている。上記圧力調整弁12には
リリーフ通路13を有し、このリリーフ通路13は前記
液取出弁4の流入側において燃料通路3と連通してい
る。またLNG貯留タンク1には、他に、タンク内と連
通する液面計20を備えており、また安全装置として、
タンク1の外槽には安全弁21を、ベーパー通路10に
は安全弁22,23を備えている。
【0025】一方、充填施設Bは、本発明の適用対象と
なるLNG貯蔵用タンクとして2個のタンク31,32
を備えており、図示の場合、第2のタンク32の側にポ
ンプ33を備え、このポンプ33の作用により、第1の
タンク31から第2のタンク32内にLNGが補給で
き、また第2のタンク32内に貯蔵されたLNGの液が
タンク32内より送出されてディスペンサー34に送り
出されるようにしている。ディスペンサー34には、メ
ータ35に連通される充填ホース36と、メータ37に
連通する回収ホース38とが装備されてあり、この充填
ホース36及び回収ホース38が、前記した自動車側の
貯留タンク1の充填通路9先端に備える充填口17と、
ベーパー通路10の先端に備える放出口19とに接続で
きるようにしている。
【0026】本発明は、上記した自動車の燃料装置Aに
備える車載用のLNG貯留タンク1として、また充填施
設Bに設備されるLNG貯蔵用タンク31,32として
適用されるLNGの貯蔵タンクを提供したものであり、
以下、この貯蔵タンクの実施の形態を図2,図3,図4
に基づいて説明する。
【0027】〔本発明の第1の実施形態〕図2は、本発
明の第1の実施形態を示し、LNGを貯留するタンク本
体40はその周壁が内壁41と、外壁42の二重壁構造
に形成され、タンク本体40の内部には、LNGを収容
する内層室43の外側に、その内層室43の周囲を囲む
外層室44が形成されている。上記内層室43の内部に
は、大気圧で−162°Cの極低温のLNGを収容して
いるが、外層室44の内部には、冷却材としてLNGよ
りも沸点が低い液化した液体窒素等の不活性ガスが収容
してあり、この冷却材としての不活性気体は沸点が−1
95.8°Cの液体窒素が使用される。なおタンク本体
40には、内層室43内に通じるLNGの充填通路45
と、LNGの取出し通路46とが設けられ、一方、外層
室44内に連通してタンク本体40には冷却材となる液
体窒素等の充填通路47も備えられている。これらの各
通路45,46,47にはそれぞれ通路を開閉できるバ
ルブを備えている。
【0028】このように構成されていると、外層室44
の内部に収容する冷却材としての不活性気体(液体窒素
等)は沸点が−195.8°Cの液化した極低温の液体
窒素等であり、内層室43内に収容されたLNGは、貯
蔵中、その周囲を囲む極低温の不活性気体(液体窒素
等)により冷却作用を受ける。この結果、貯留時間の経
過時にタンク本体40内に一定量の入熱がある場合で
も、内層室43内のLNGは、周囲の外層室44内に収
容した液体窒素等による冷却作用でその蒸発気化が抑制
され、この結果として、 1.内層室43内にLNGのベーバーが発生しなくなる
から、従来の貯蔵タンクにみられるようなベーパー処理
のための対策が不要にできる。 2.また内層室43内に収容したLNGは、その蒸発気
化に起因して生起するメタン濃度の変化もなくなること
で、従来の貯蔵タンクにみられるようなメタン濃度の変
化に対する対策も不要にでき、一定組成の燃料がエンジ
ンに供給できてエンジン性能,排気ガス浄化性能が安定
化する。
【0029】〔本発明の第2の実施形態〕図3は、本発
明の第2の実施形態を示し、この実施例は、前記第1の
実施形態を前提とし、タンク本体40は、その周壁が内
壁41と、外壁42の二重壁構造に形成されているこ
と、タンク本体40の内部にはLNGを収容する内層室
43の外側に、その内層室43の周囲を囲む外層室44
が形成されていること、更に外層室44内にはLNGよ
りも沸点が低い液化した不活性気体(液化窒素等)が収
容されていること、これらの点は第1の実施形態と同様
である。この第2の実施形態では、内層室43の上部気
相空間43aと、外層室44の上部気相空間44aと
が、内壁41に設けた開口部50を介して相互に連通す
る構成としてあり、また内層室43の上部気相空間43
aに連通してベーパー放出通路51が開口され、ここに
開閉バルブ51aが設けられている。
【0030】このように構成されていると、第1の実施
形態によって得られる前記1〜2の利点が得られる上
に、さらに内層室43の上部気相空間43aと外層室4
4の上部気相空間44aとが、開口部50(通路)を介
して連通しているので、外層室44内で発生した液体窒
素等のベーバーが、開口部50を通して内層室43の上
部気相空間43a内に流入する。そのため、内層室43
において液体窒素等のベーバーを大気放散できるため、
外層室44にベーバーを放出するための放散管を設ける
必要がなくなる。また、液体窒素等のベーバーが内層室
43内の内圧を上昇させる結果、内層室43内に収容し
たLNGの液相面に加圧作用が働く。そのため、タンク
本体40にポンプ等を設けなくても内層室43内のLN
Gを高圧で取出し通路46に送り出すことが可能とな
る。また、開口部50(通路)を介して内層室43の上
部気相空間43a内に流入滞留する液体窒素等のベーバ
ーは、充填通路45を介して内層室43内にLNGを充
填する際、放出通路51の開閉バルブ51aを開放して
おくと、放出通路51を通ってタンク本体40外に自動
的に放散される。この場合、放散されるベーパーは、大
気汚染の問題が生じない液体窒素等のベーパーであるか
ら環境汚染の問題を生じることなくベーパー処理が行え
る利点が得られる。
【0031】〔本発明の第3の実施形態〕図4は、本発
明の第3の実施形態を示し、LNGを貯留するタンク本
体40は、図4(a)に示すように、LNGを収容する
内層室43の外側に、外層管44’が巻装されている。
図4(b)に示すように、上記内層室43の内部には、
前記第1,第2の実施形態と同様にLNGを収容し、外
層管44’の内部には、LNGよりも沸点が低い液化し
た液体窒素等の不活性気体(液体窒素等)が収容されて
いる。また、前記第1実施形態と同様に、内層室43内
に通じるLNGの充填通路45と、LNGの取出し通路
46とが設けられ、これらの各通路45,46にはそれ
ぞれ通路を開閉できるバルブを備えている。
【0032】このように構成されていると、外層室44
の内部に収容する冷却材としての不活性気体(液体窒素
等)は沸点が−195.8°Cの液化した極低温の液体
窒素等であり、内層室43内に収容されたLNGは、貯
蔵中、極低温の不活性気体(液体窒素等)により冷却作
用を受ける。そのため、前記1〜2の利点を得ることが
できる。
【0033】また図示しないが、上述した実施形態にお
いて、外層室44または外層管44’の内部に収容した
冷却材(液体窒素等)の気化を最小限にするため、例え
ば、外層室44の外壁42に断熱材を囲繞させて断熱性
の高い構造としたり、また外壁42を二重壁構造の真空
断熱空間に構成してもよい。さらに外層管44’の外側
に二重壁構造の真空断熱空間に構成してもよい。
【0034】また本発明の実施にあたって、図示してい
ないが、外層室44内に収容した液化窒素等に対して、
これを必要に応じてタンク本体40より放出できるホー
スを備えておくと、火災時に、液化窒素等を消火装置と
して利用可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によるL
NGの貯蔵タンクによると、貯蔵中にタンク内に収容し
たLNGの蒸発気化を抑制できる結果、次のような効果
が得られる。
【0036】請求項1,2,3に記載された発明におい
ては、 1.内層体内にLNGのベーバーが発生しなくなるか
ら、従来の貯蔵タンクにみられるようなベーパー処理の
ための対策が不要にできる。 2.また内層体内に収容したLNGは、蒸発に起因して
発生するメタン濃度の変化もなくなることで、従来の貯
蔵タンクにみられるようなメタン濃度の変化に対する対
策も不要にでき、一定組成の燃料がエンジンに供給でき
てエンジン性能,排気ガス浄化性能を安定化できる。
【0037】また請求項4に記載された発明において
は、LNGが収容されている内層体の外側に、冷却材と
しての不活性気体(液体窒素等)が収容されている外層
体を配設し、さらに該外層体を真空断熱断熱層で覆た構
成にしているため、内層体への入熱が遮断され、LNG
の温度上昇がさらに抑制されるため、内層体内にLNG
のベーバーが発生しなくなる。
【0038】また請求項5に記載された発明において
は、上述の1〜2に説明する効果に加えて、更に、外層
体内に発生した液化窒素等のベーバーが、内層体に流入
する。そのため、内層体において液体窒素等のベーバー
を大気放散できるため、外層体にベーバーを放出するた
めの放散管を設ける必要がなくなる。また、液体窒素等
のベーバーが内層体内の内圧を上昇する結果、内層体内
に収容したLNGの液相面に加圧作用が働く。そのた
め、タンク本体にポンプ等を設けなくても内層体内のL
NGを高圧でタンク外に送り出すことが可能となる利点
が得られる。
【0039】また請求項6に記載された発明において
は、タンク内にLNGを充填する際に内層体の上部気相
空間に流入滞留する液化窒素等のベーバーを、自動的に
タンク外に放散でき、この放散されるベーパーは、大気
汚染の問題が生じない窒素等のベーパーであるから環境
汚染の問題を生じることなくベーパー処理が行える利点
が得られる。
【0040】更に、請求項7,8に記載の発明による
と、天然ガス自動車の車載用LNGタンク及び、天然ガ
ススタンドの充填施設に設備するLNG貯蔵用タンク
は、これらのタンク内に収容したLNGの蒸発が抑制さ
れ、従来の貯蔵タンクにみられるようなベーパー処理
や、メタン濃度の変化に対する対策が不要となることで
天然ガス自動車の普及に大きく寄与する利点が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される天然ガス自動車の燃料装置
と天然ガススタンドの充填施設とを概略的に示す従来例
の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示すLNG貯蔵タン
クの縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示すLNG貯蔵タン
クの縦断面図である。
【図4】(a)本発明の第3の実施形態を示すLNG貯
蔵タンクの斜視面図である。 (b)本発明の第3の実施形態を示すLNG貯蔵タンク
の縦断面図である。
【符号の説明】
A 天然ガス自動車の燃料装置 B 天然ガススタンドの充填施設 1 自動車の車載用LNG貯留タンク 2 エンジン 3 燃料通路 4 液取出弁 5 渦流防止弁 6 蒸発器 7 調量弁 8 調圧弁 9 充填通路 10 ベーパー通路 11 加圧弁 12 圧力調整弁 13 リリーフ通路 14 通路 15 逆止弁 16 充填弁 17 充填口 18 放出弁 19 放出口 20 液面計 21 22 23 安全弁 31 第1の元タンク 32 第1の元タンク 33 ポンプ 34 ディスペンサー 35 37 メータ 36 充填ホース 38 回収ホース 40 タンク本体 41 内壁 42 外壁 43 内層室 43a 内層室の上部気相空間 44 外層室 44’ 外層管 44a 外層室の上部気相空間 45 LNG充填通路 46 LNG取出し通路 47 液化窒素の充填通路 50 開口部(通路) 51 窒素のベーパー放出通路 51a バルブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に大気圧で−162 °CのLNG(液
    化天然ガス)を収容する貯蔵タンクであって、 上記タンク本体は、LNGを収容する内層体と、該内層
    体の外側に配設され、冷却材としてLNGよりも沸点が
    低い極低温の液化した液体窒素等の不活性気体を収容し
    た外層体とで構成し、 上記外層体にて上記内層体内に収容するLNGに冷却作
    用を付加する構造としてなることを特徴とするLNGの
    貯蔵タンク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のLNG貯蔵タンクであ
    って、 上記外層体は、上記内層体の周囲を囲む室状のものであ
    ることを特徴とするLNGの貯蔵タンク。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のLNG貯蔵タンクであ
    って、 上記外層体は、上記内層体の外側に巻装される管状のも
    のであることを特徴とするLNGの貯蔵タンク。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3に記載のLNG貯蔵タ
    ンクであって、 上記外層体を真空断熱断熱層で覆った構成にすることを
    特徴とするLNGの貯蔵タンク。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3,4に記載のLNG貯
    蔵タンクであって、 前記内層体の上部気相空間と、外層体の上部気相空間と
    を相互に通路で連通する構成とし、外層体内で蒸発気化
    した液体窒素等のベーパーが、通路により内層体の上部
    気相空間内に流入する構造としてなることを特徴とする
    LNGの貯蔵タンク。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のLNG貯蔵タンクであ
    って、 前記通路を介して外層体の上部気相空間から内層体の上
    部気相空間内に流入滞留する液体窒素等のベーパーを、
    内層体内にLNGを充填する際に、タンク外に放出する
    通路を設けていることを特徴とするLNGの貯蔵タン
    ク。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5,6に記載の
    LNG貯蔵タンクを、LNGを燃料とする天然ガス自動
    車の車載用燃料タンクに適用していることを特徴とする
    LNGの貯蔵タンク。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6に記載の
    LNG貯蔵タンクを、天然ガススタンドの充填施設に設
    備するLNG貯蔵用タンクに適用していることを特徴と
    するLNGの貯蔵タンク。
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