JPH10178237A - 分布帰還型半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

分布帰還型半導体レーザおよびその製造方法

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JPH10178237A
JPH10178237A JP33730496A JP33730496A JPH10178237A JP H10178237 A JPH10178237 A JP H10178237A JP 33730496 A JP33730496 A JP 33730496A JP 33730496 A JP33730496 A JP 33730496A JP H10178237 A JPH10178237 A JP H10178237A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、位相シフト領域を有し、高アスペ
クト比の微細なグレーティングを表面部に有する電子機
器および分布帰還型半導体レーザを製造する方法の提供
を目的とする。 【解決手段】 本発明は、半導体基板12上のコンタク
ト層16の上にレジスト層31を成膜し、その表面に2
光束干渉露光法により凸部45を複数一方向に並べて形
成し、該凸部を境界凸部45'を境にして2群に分けて
境界凸部を含めた一方の群の凸部の同一側の斜面に金属
膜48を、他方の群における各凸部の反対側の斜面に金
属膜48'を斜法蒸着し、前記金属膜48、48'をマス
クとしてエッチングして凹凸部を形成し、ついで前記レ
ジスト層を除去して露出したコンタクト層上に前記凹部
の複数並んだ方向に延びるストライプ溝19を形成し、
更に電流ストップ層17及び電極層18を形成するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定な縦単一モ−
ド発振を可能にした分布帰還型半導体レ−ザおよびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザの応用分野として、光メモ
リ、光通信、光応用計測、ホログラムスキャナなどが知
られている。そして、これら応用分野の中においても光
通信の分野では、光ファイバの導波特性との関係で赤外
波長帯の半導体レ−ザが好ましい。このような背景か
ら、従来の半導体レーザはファブリペロー型が一般的に
使用されているが、モ−ドホッピングによる発振波長λ
1の変動があり、更に、使用温度によって発振波長が変
動するという欠点を有し、高速変調時に縦単一モードの
発振が不可能なものとなっている。そこで、分布帰還型
半導体レ−ザが着目されている。
【0003】本出願人は、先に、図13と図14に示す
構造の分布帰還型半導体レーザを提供し、安定な縦単一
モ−ド発振を可能にするとともに、回折格子上へのエピ
タキシャル結晶成長成膜技術を用いることなく半導体レ
ーザを製造可能とした。図13と図14に示す分布帰還
型半導体レーザCは、基板112の下面に電極層111
が形成され、基板112の上に下部クラッド層113、
活性層114、上部クラッド層115が順次積層され、
上部クラッド層115の上面にコンタクト層116が形
成されている。コンタクト層116の上には、絶縁層1
17か形成され、絶縁層117の中央には所定幅寸法の
ストライプ溝119が開口されている。なお、図14は
図13のd-d線に沿う断面矢視図である。
【0004】また、絶縁層117の上面およびストライ
プ溝119内のコンタクト層116の上面には電極層1
18が形成されている。また、コンタクト層116から
上部クラッド層115にかけて規則的な凹部120・・・
が形成され、凹部120・・・の中間部分は相対的な突部
121・・・とされ、凹部120・・・と突部121・・・とに
よって分布帰還型半導体レーザCの表面部分に回折格子
Kが形成されている。なお、前記凹部120の深さは1
μm程度であって、隣接する突部121、121間の1
周期は0.2μm程度に形成される。
【0005】図13と図14に示す分布帰還型半導体レ
ーザCにあっては、前記ストライプ溝119の幅寸法内
の前記活性層114において発振が行われる。この発振
領域、即ち、共振(帰還)領域を図13に符号(ハ)で
示している。また、この例の構造において回折格子はス
トライプ溝119が形成されていない部分(発振領域
(ハ)以外の部分)であって、活性層114の近傍に形
成されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図13と図14に示す
分布帰還型半導体レーザCにあっては、コンタクト層1
16から上部クラッド層115にかけて規則的な凹部1
20・・・と凸部121・・・とからなる高アスペクト比の回
折格子Kをエッチングにより形成するには、エッチング
速度やエッチング状態のばらつきを厳格に管理する必要
がある。しかし、深さ1μm程度の凹部120・・・を、
隣接する突部121、121間の1周期を0.2μm程
度で形成するという微細な乾式エッチング処理では、エ
ッチング深さにばらつきを生じ易く、また、乾式エッチ
ングにより形成した凹部120の底部が丸底形状になり
易いので、凹部120・・・の底部位置とその形状を整え
ることができないために、半導体レーザの結合係数がば
らつき易いおそれがあった。なお、結合係数がばらつく
ことにより、レーザ発振のしきい電流値がばらつくとい
うおそれがあった。
【0007】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、規則的な凹凸(回折格子)を形成することに起因す
るクラッド層などの結晶欠陥が生じにくく、しきい電流
値のばらつきを抑えることができる構造の分布帰還型半
導体レーザおよびその製造方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る分布帰還型
半導体レーザは、半導体基板上に、第1のクラッド層
と、活性層と、第2のクラッド層と、コンタクト層と、
電流通路を成すストライプ溝を有する電流ストップ層
と、電極層とを順次積層し、前記第2クラッド層内に、
エッチングストップ層を設け、前記電極層から前記エッ
チングストップ層に至る断面四角形状の複数の凹部をそ
れぞれ所定間隔あけて前記ストライプ溝方向に並設した
ことを特徴とする。また、本発明に係る分布帰還型半導
体レーザは、半導体基板上に、第1のクラッド層と、活
性層と、エッチングストップ層と、第2のクラッド層
と、コンタクト層と、電流通路を成すストライプ溝を有
する電流ストップ層と、電極層とを順次積層し、前記電
極層から前記エッチングストップ層に至る断面四角形状
の複数の凹部をそれぞれ所定間隔あけて前記ストライプ
溝方向に並設したことを特徴とする。
【0009】上記複数の凹部のそれぞれの底部をエッチ
ングストップ層により揃えることができ、半導体レーザ
の結合係数のばらつきを排除できる。これにより、結合
係数を安定化して、レーザ発振のしきい電流値のばらつ
きを抑えることができ、品質の安定した半導体レーザを
提供できる。
【0010】第1及び第2のクラッド層は、導電性を持
ち、例えば、InP等の半導体からなる。第1及び第2
のクラッド層は、一方がp型半導体層なら、他方がn型
半導体層である。活性層はレーザ動作を起こす媒体であ
り、例えば、InGaAsPからなる。前記コンタクト
層は、電極層と半導体層である第2のクラッド層との接
触抵抗を減少させるためのものであり、例えば、InG
aAs等の半導体からなる。このコンタクト層は、その
下方のクラッド層の半導体のn型、p型に対応してn型
あるいはp型となる。電流ストップ層は、Au等からな
る電極層に加えられた電流をストライプ溝を通してコン
タクト層に流す役割を持ち、例えば、SiO2等からな
る。エッチングストップ層は、上記InPのエッチング
液に対して耐性があること及びInPの格子定数に合っ
ている材料からなる。例えば、InGaAsもしくはI
nGaAsPからなることが好ましい。
【0011】なお、前記エッチングストップ層を厚さ
0.001〜0.01μmの範囲とするのは、レーザにお
ける電流−電圧特性劣化を無くするためであり、これ以
上厚いものでは、素子抵抗の上昇を引き起こしやすく、
この範囲よりも薄いものでは、後述する湿式エッチング
時のエッチング阻止効果が不十分になり易い。なお、こ
の範囲内でも0.003〜0.005μmの範囲の厚さが
より好ましい。次に、前記クラッド層を形成する半導体
材料はInPで、前記活性層を形成する半導体材料がI
nGaAsで、前記コンタクト層を形成する材料がIn
GaAsPもしくはInGaAsで上部クラッド層内に
設けるエッチングストップ層がInGaAsもしくはI
nGaAsPであることが好ましい。これにより、赤外
波長帯の縦単一モードのレーザ光の発光が可能になる。
【0012】上記複数の凹部のそれぞれの深さは、最大
1μmである。これら凹部の数は、共振器長の長さが大
略250〜400μmであり、ピッチ(ある凹部を含め
てこの凹部から隣の凹部までの間隔)が0.2〜0.3μ
mとした場合、830〜2000の範囲の数となる。こ
れら並設した凹部は、ストライプ溝の両側にあっても良
いし、ストライプ溝の片側にあっても良いが、両側にあ
る方が好ましい。
【0013】次に本発明の分布帰還型半導体レーザの製
造方法は、半導体基板上に第1のクラッド層を形成し、
該第1のクラッド層上に活性層を形成し、該活性層上に
第2のクラッド層の下層、エッチングストップ層及び第
2のクラッド層の上層をサンドイッチ状に積層し、該第
2のクラッド層の上層にコンタクト層を形成し、該コン
タクト層を乾式エッチングするとともに前記第2のクラ
ッド層の上層を湿式エッチングして前記エッチングスト
ップ層に至る断面四角形状の複数の凹部をそれぞれ一定
の間隔をあけて共振器方向に形成し、前記複数の凹部に
沿って電流通路を成すストライプ溝を前記共振器方向に
形成するとともに、該ストライプ溝の両側に電流ストッ
プ層を形成し、ついで、前記ストライプ溝及び前記スト
ップ層上に電極層を形成することを特徴とする。
【0014】また、本発明の分布帰還型半導体レーザの
製造方法は、半導体基板上に第1のクラッド層、活性
層、エッチングストップ層、第2のクラッド層、及び、
コンタクト層を順に形成し、該コンタクト層を乾式エッ
チングするとともに前記第2のクラッド層を湿式エッチ
ングして前記エッチングストップ層に至る断面四角形状
の複数の凹部をそれぞれ一定の間隔をあけて共振器方向
に形成し、前記複数の凹部に沿って電流通路を成すスト
ライプ溝を前記共振器方向に形成するとともに、該スト
ライプ溝の両側に電流ストップ層を形成し、ついで、前
記ストライプ溝及び前記ストップ層上に電極層を形成す
ることを特徴とする。
【0015】これらの方法により、上述の分布帰還型半
導体レーザを確実に製造することができる。上記乾式エ
ッチングは、レジストにより、所定形状のマスクをコン
タクト層上に形成し、それを例えば、ECR等の乾式エ
ッチング装置を用いて所定のガス、例えば、後述する絶
縁層に対してはCHF3で行い、コンタクト層に対して
は塩素又はメタン系ガス、例えば、CH4又はBCl3
より行う。この乾式エッチングの前には、まず、コンタ
クト層の上にSiO2の絶縁層を形成し、該絶縁層上に
レジストを形成し、このレジストに部分的な露光を施し
てから現像し、さらに残ったレジスト上面に間欠的に金
属膜を形成し、これらの金属膜をマスクとして金属膜間
の部分の下側のレジストとコンタクト層を乾式エッチン
グする。
【0016】湿式エッチングは、例えば、塩酸と酢酸の
混合酸により行い、この混合酸としては、塩酸と酢酸の
混合比が1:4のもの、又は、塩酸と酢酸とH2Oとの
混合比が1:4:0.5のものが好ましい。この湿式エ
ッチングは、上記乾式エッチングを行って残った金属膜
をマスクとして行う。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て説明する。図1は本発明に係る分布帰還型半導体レー
ザの一実施形態を示す斜視図、図2は図1のa-a線矢
視断面図である。図1と図2に示す分布帰還型半導体レ
−ザAは、半導体基板12の下面に下部電極層11が形
成されている。また、半導体基板12の上には、第1の
クラッド層13、活性層14、第2のクラッド層15が
積層され、第2のクラッド層15の上面全域にコンタク
ト層16が形成されている。前記第2のクラッド層15
は下層15Aと上層15Bとからなり、下層15Aと上
層15Bとの間にエッチングストップ層10がサンドイ
ッチ状に設けられている。
【0018】更に、コンタクト層16の上には絶縁層か
らなる電流ストップ層17が形成されており、電流スト
ップ層17の中央には所定幅寸法のストライプ溝19が
開口されている。また、電流ストップ層17およびスト
ライプ溝19の上面には、上部電極層18が形成されて
いる。このストライプ溝19の幅寸法内の活性層14に
おいて、上部電極層18と下部電極層11に対して所定
周波数の交流駆動電圧が与えられると、活性層14の発
振領域では、後述する凹部20と凸部21とからなる回
折格子が共振器となって共振(帰還)が発生し、共振波
長λ1の縦単一モードのレーザ光が発生される。
【0019】半導体基板12は、本例ではn型InPか
らなり、第1のクラッド層13はn型InPからなり、
活性層14はInGaAsPからなり、第2のクラッド
層15はp型のInPからなり、コンタクト層16はI
nGaAsもしくはInGaAsPから構成されてい
る。従って、この構成の半導体レーザAは、クラッド層
をInPから形成し、活性層をInGaAsPから形成
しているので、基本的には発振波長が赤外波長帯とな
る。エッチングストップ層10は、InGaAsもしく
はInGaAsPからなる。
【0020】上記各層からなる半導体エピタキシャル基
板は、MOCVD装置を用いるなどしたエピタキシャル
結晶成長により後述の如く製作される。この半導体エピ
タキシャル基板において、コンタクト層16からエッチ
ングストップ層10に至る断面四角形状の多数の凹部2
0をそれぞれ所定間隔をあけてストライプ溝方向に並設
されている。隣接する凹部20、20間には凸部21が
形成されることとなり、これら凹部20とこれら凸部2
1により、回折格子が形成されている。これら回折格子
は図1の形態では、ストライプ溝19の両側に2列形成
されている。なお、これら回折格子がストライプ溝19
の一側に1列のみ形成されていてもよい。凹部20の各
底部はエッチングストップ層10に到達されてエッチン
グストップ層10で止められており、各凹部20の底部
は均一な深さにされているとともに、各凹部20の底部
にも、電流ストップ層17形成時と同時に形成された絶
縁層22が設けられている。
【0021】次に図1と図2に示す構造の分布帰還型半
導体レーザAの製造方法の一例について説明する。発振
波長λ1が赤外波長帯の1.55μmとなる分布帰還型半
導体レーザAを製造するには、まず、図3(A)に示す
ようなn型InPからなる半導体基板12上に、n型I
nPからなる1μm厚の第1のクラッド層13と、In
GaAsPからなる0.2μm厚の活性層14と、P型
InPからなる0.05μm厚の第2のクラッド層の下
層15Aと、P型InGaAsPからなる0.005μ
m厚のエッチングストップ層10と、P型InPからな
る0.7μm厚の第2のクラッド層の上層15Bと、P
型InGaAsからなる0.2μm厚のコンタクト層1
6とを積層した素基板を製造する。この素基板は、MO
CVD(有機金属気相成長)装置を用いるなどしたエピ
タキシャル結晶成長技術により半導体基板12上に各層
を成膜することにより製造できる。次に、スパッタなど
の成膜法により素基板の上面に図3(B)に示すように
SiO2からなる厚さ1500〜2000Åの絶縁層3
1を積層し、その上にスピンコータなどの塗布装置を用
いてレジスト32を塗布した後にクリーンオーブン等の
加熱装置を用いてプリベークしてレジスト32を硬化さ
せる。
【0022】次に、図3(C)に示すようにマスク33
を介してレジスト32の表面の回折格子形成領域以外の
部分を露光する。また、更に、図4(A)に示すように
2光束干渉露光法によりレジスト32の回折格子形成領
域を露光した後に、このレジスト32を現像し、加熱装
置でポストベークして水分を飛ばすことで図4(A)に
示すような波形レジスト32’を形成する。更に、前記
レジスト膜32の上に真空斜法蒸着法などの成膜法でN
iCr膜、Ni膜などの厚さ30nmの金属膜48を斜
法蒸着する。この斜法蒸着により金属膜48は、図4
(B)に示すように間欠的に各凸部45の片面側にそれ
ぞれ形成される。
【0023】続いてこの金属膜48をマスクとして、金
属膜48に覆われていない部分のレジスト層32の一部
を酸素ガスによる反応性イオンエッチング(乾式エッチ
ング)により図5(A)に示すように除去し、更に、C
HF3で反応性イオンエッチング(乾式エッチング)し
て金属膜48に覆われていない部分の絶縁層31の一部
を図5(A)に示すように除去する。続いて塩素または
メタン系ガスによる反応性イオンエッチング(乾式エッ
チング)を行い、InGaAsもしくはInGaAsP
からなるコンタクト層16を金属膜48とレジスト層3
2のエッチング残留部分と絶縁膜31のエッチング残留
部分をマスクとしてエッチングして、コンタクト層16
に凹部49を多数形成し、凹部49・・・に隣接する突部
50・・・を形成する。この反応性イオンエッチング(乾
式エッチング)によれば、レートばらつき、ガス圧、エ
ッチング装置の高周波パワーの制御条件、または、面内
のエッチングレートの分布によりエッチング深さがばら
つくので、凹部49の底部の形状や位置は多少ばらつく
が、反応性イオンエッチング(乾式エッチング)によれ
ばサイドエッチングはほとんど生じないので、凹部49
の穴幅の大きさを厳密な大きさに形成できる。
【0024】次に、前記突部50・・・をマスクとして塩
酸と酢酸の混合酸(HCl:CH3COOH=1:4の
もの、あるいは、HCl:CH3COOH:H2O=1:
4:0.5のもの等)を用いた湿式エッチングにより第
2のクラッド層の上層15Bを図6(A)に示すように
エッチングし、第2のクラッド層の上層15Bに凹部5
2・・・を形成し、凹部52・・・に隣接する突部53を形成
する。この湿式エッチングにおいて前記混合酸は第2の
クラッド層の上層15Bを構成するInPをエッチング
することは容易にできるが、その下にあるInGaAs
もしくはInGaAsPのエッチングストップ層10を
エッチングする速度は極めて遅いので、このエッチング
はエッチングストップ層10で止まり、凹部52・・・の
深さは均一になる。
【0025】次に、レジスト32の残留部分をアセトン
で図6(B)に示すように除去するとともに、絶縁層3
1の残留部分をHF(1:4)水溶液等で除去すること
で突部53およびそれらに隣接して存在する凹部52が
得られる。次いで、図6(C)に示すようにスパッタ等
の成膜手段でSiO2からなる厚さ1500〜2000
Åの絶縁層56を凸部53及び凹部52の上に成膜す
る。これと同時に図2に示したように凹部20の底部の
絶縁層22も形成される。
【0026】続いて図7に示すように、ストライプ溝1
9を形成するため、この溝形状に合わせた穴57aを中
央部に有するレジスト57を絶縁層56の上面に形成
し、加熱装置でプリベークし、露光し現像する。そし
て、HF(1:4)水溶液でエッチングして絶縁層56
の上記穴部分を除去することにより、図1に示したスト
ライプ溝19を形成するとともに、その溝の両側に絶縁
膜56からなる電流ストップ層17を形成する。その
後、有機溶剤、例えばアセトン等によりレジストレジス
ト57を除去する。
【0027】更に、基板12の底面を必要厚さ機械研磨
と化学研磨して基板12の厚さを調節し、Auを主体と
した共通電極層11を形成する。そして、レジスト57
を除去した絶縁層56における電流ストップ層17上に
真空蒸着によりAuを主体とした上部電極層18を形成
する。その後、ストライプ溝19の長手方向の両端部分
を切断することにより、図1及び図2に示した半導体レ
ーザAが得られる。
【0028】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。図8はこの実施形態の構造を示す斜視図、図9は
図8のb-b線矢視断面図であり、この形態の構造にお
いて図1及び図2に示した半導体レーザAと同じ部分に
は同一の符号を付しておく。図8と図9に示す分布帰還
型半導体レ−ザBは、半導体基板12の下面に下部電極
層11が形成されている。基板12の上には、第1のク
ラッド層13、活性層14、エッチングストップ層10
A、第2のクラッド層15が積層され、第2のクラッド
層15の上面全域にコンタクト層16が形成されてい
る。なお、エッチングストップ層10Aは図1および図
2に示す半導体レーザAにおけるエッチングストップ層
10と同一の材質および同一の膜厚とされている。
【0029】更に、コンタクト層16の上には絶縁層か
らなる電流ストップ層17が形成されており、電流スト
ップ層17の中央には所定幅寸法のストライプ溝19が
開口されている。また、電流ストップ層17およびスト
ライプ溝19の上面には上部電極層18が形成されてい
る。上記各層からなる半導体エピタキシャル基板は、M
OCVD装置を用いるなどしたエピタキシャル結晶成長
により製作される。この半導体エピタキシャル基板にお
いて、コンタクト層16からエッチングストップ層10
Aに至る断面四角形状の多数の凹部20がそれぞれ、所
定間隔あけてストライプ溝方向に並設されている。各凹
部20の各底部はエッチングストップ層10Aに到達さ
れてエッチングストップ層10Aで止められており、各
凹部20の底部は均一な深さにされているとともに、各
凹部20の底部にも、電流ストップ層17形成時と同時
に形成された絶縁層22が設けられている。
【0030】次に図8と図9に示す構造の分布帰還型半
導体レーザBの製造方法の一例について説明する。発振
波長λ1が赤外波長帯の1.55μmとなる分布帰還型半
導体レーザBを製造するには、まず、図10(A)に示
すようなn型InPからなる半導体基板12上に、n型
InPからなる1μm厚の第1のクラッド層13と、I
nGaAsPからなる0.2μm厚の活性層14と、P
型InGaAsPからなる0.005μm厚のエッチン
グストップ層10Aと、P型InPからなる0.75μ
m厚のクラッド層15と、P型InGaAsからなる
0.2μm厚のコンタクト層16とを積層した素基板を
製造する。この素基板は、MOCVD(有機金属気相成
長)装置を用いるなどしたエピタキシャル結晶成長技術
により基板12上に各層を成膜することにより製造でき
る。次に、スパッタなどの成膜法により素基板の上面に
図10(B)に示すようにSiO2からなる厚さ150
0〜2000Åの絶縁層31を積層し、その上にスピン
コータなどの塗布装置を用いてレジスト32を塗布した
後にクリーンオーブン等の加熱装置を用いてプリベーク
してレジスト32を硬化させる。
【0031】次に、図10(C)に示すようにマスク3
3を介してレジスト32の表面の回折格子形成領域以外
の部分を露光する。また、更に、2光束干渉露光法によ
りレジスト32の回折格子形成領域を露光した後、この
レジストを現像し、加熱装置でポストベークして水分を
飛ばすことで図11に示すような波形のレジスト32’
を形成する。
【0032】その後は、上述の本発明の一実施形態にて
説明した図4(B)、図5(A)〜図5(B)及び図6
(A)〜図6(C)を基にする製造方法を用いて図6
(B)に示されるような凸部53及び凹部52の上にS
iO2からなる厚さ1500〜2000Åの絶縁層56
を成膜する。これと同時に図9に示した絶縁層22も形
成する。続いて図12に示すようにストライプ溝19を
形成するために、この溝形状に合わせた穴57aを中央
部に有するレジスト57を絶縁層56の上面に形成し、
加熱装置でプリベークし露光して現像する。そして、H
F(1:4)水溶液でエッチングして絶縁層56の上記
穴部分を除去することにより、図8に示したストライプ
溝19を形成するとともに、その溝の両側に絶縁層56
からなる電流ストップ層17を形成する。その後、有機
溶剤例えば、アセトン等によりレジストを除去する。
【0033】更に基板12の底面を必要厚さ機械研磨と
化学研磨して基板120の厚さを調節し、Auを主体と
した下部電極層11を形成する。そして、レジストを除
去した絶縁層56における電流ストップ層17上に真空
蒸着によりAuを主体とした上部電極層18を形成す
る。その後、ストライプ溝19の長手方向の両端部分を
切断することで図8と図9に示す構造の半導体レーザB
を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】上述のように本発明による分布帰還型レ
ーザ及びその製造方法によれば、上部クラッド層内に、
または、活性層と上部クラッド層との間にエッチングス
トップ層を設けたことにより、ストライプ溝方向に並設
した複数の断面四角形状の凹部の底部をエッチングスト
ップ層上に揃えることができたので、半導体レーザの結
合係数のばらつきを排除して、結合係数を安定化できる
ことにより、レーザ発振のしきい電流値のばらつきを抑
えることができ、品質の安定した半導体レーザを提供で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る分布帰還型半導体レーザの一形
態を示す斜視図。
【図2】 図1に示した半導体レ−ザのa-a線矢視断
面図。
【図3】 図1に示した半導体レーザの製造方法を説明
するためのもので、図3(A)は基板上にコンタクト層
までを積層してなる積層体を示す断面図、図3(B)は
図3(A)に示した積層体上に絶縁層とレジストを形成
した状態を示す断面図、図3(C)は図3(B)に示し
たレジストに露光している状態を示す断面図。
【図4】 図1に示した半導体レーザの製造方法を説明
するためのもので、図4(A)は図3(C)に示したレ
ジストから得た波形レジストを持つ積層体の断面図、図
4(B)は図4(A)に示した波形レジストに対して2
光束干渉露光によりレジストの各凸部の片側に金属膜を
斜法蒸着した状態を示す断面図。
【図5】 図1に示した半導体レーザの製造方法を説明
するためのもので、図5(A)は図4(B)に示した金
属膜をマスクとしてレジストと絶縁層を乾式エッチング
した状態を示す断面図、図5(B)は図5(A)に示し
たエッチング後の積層体のコンタクト層を更にエッチン
グした状態を示す断面図。
【図6】 図1に示した半導体レーザの製造方法を説明
するためのもので、図6(A)は図5(B)に示した積
層体を更に湿式エッチングした状態を示す断面図、図6
(B)は図6(A)に示した積層体から金属膜とレジス
トと絶縁層を除去した状態を示す断面図、図6(C)は
図6(B)に示した積層体上に絶縁層を設けた状態を示
す断面図。
【図7】 図1に示した半導体レーザの製造方法を示す
ためのもので、図6(C)に示した絶縁層上にレジスト
膜を形成した状態を示す斜視図。
【図8】 本発明に係わる分布帰還型半導体レーザの他
の実施形態を示す斜視図。
【図9】 図8に示した半導体レーザのb-b線矢視断
面図。
【図10】 図8に示した半導体レーザの製造方法の一
例を説明するためのもので、図10(A)は基板上にコ
ンタクト層までを積層してなる積層体を示す断面図、図
10(B)は図10(A)に示した積層体上に絶縁層と
レジストを形成した状態を示す断面図、図10(C)は
図9(B)に示したレジストに露光している状態を示す
断面図。
【図11】 図11は図10(C)に示したレジスト層
に対して2光束干渉露光によりレジストの各凸部の片側
に金属膜を斜法蒸着した状態を示す断面図。
【図12】 図8に示した半導体レーザの製造方法を示
すためのもので、図11に示した積層体に乾式エッチン
グと湿式エッチングとを施し、更に絶縁層上にレジスト
膜を形成した状態を示す斜視図。
【図13】 従来の半導体レーザの一例を示す斜視図。
【図14】 図13に示した半導体レーザのd-d線に
沿う断面矢視図。
【符号の説明】
10 エッチングストップ層 11 下部電極層 12 半導体基板 13 第1のクラッド層 14 活性層 15 第2のクラッド層 15A 第2のクラッド層の下層 15B 第2のクラッド層の上層 16 コンタクト層 18 上部電極層 19 ストライプ溝 20 凹部 21 凸部 22 絶縁層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、第1のクラッド層と、
    活性層と、第2のクラッド層と、コンタクト層と、電流
    通路を成すストライプ溝を有する電流ストップ層と、電
    極層とを順次積層し、前記第2クラッド層内に、エッチ
    ングストップ層を設け、前記電極層から前記エッチング
    ストップ層に至る断面四角形状の複数の凹部をそれぞれ
    所定間隔あけて前記ストライプ溝方向に並設したことを
    特徴とする分布帰還型半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に、第1のクラッド層と、
    活性層と、エッチングストップ層と、第2のクラッド層
    と、コンタクト層と、電流通路を成すストライプ溝を有
    する電流ストップ層と、電極層とを順次積層し、前記電
    極層から前記エッチングストップ層に至る断面四角形状
    の複数の凹部をそれぞれ所定間隔あけて前記ストライプ
    溝方向に並設したことを特徴とする分布帰還型半導体レ
    ーザ。
  3. 【請求項3】 前記第1又は第2のクラッド層がInP
    の半導体材料からなり、前記活性層がInGaAsPの
    半導体材料からなり、前記コンタクト層を形成する材料
    がInGaAsPもしくはInGaAsであり、前記エ
    ッチングストップ層を形成する材料がInGaAsもし
    くはInGaAsPであることを特徴とする請求項1記
    載の分布帰還型半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に第1のクラッド層を形成
    し、該第1のクラッド層上に活性層を形成し、該活性層
    上に第2のクラッド層の下層、エッチングストップ層及
    び第2のクラッド層の上層をサンドイッチ状に積層し、
    該第2のクラッド層の上層にコンタクト層を形成し、該
    コンタクト層を乾式エッチングするとともに前記第2の
    クラッド層の上層を湿式エッチングして前記エッチング
    ストップ層に至る断面四角形状の複数の凹部をそれぞれ
    一定の間隔をあけて共振器方向に形成し、前記複数の凹
    部に沿って電流通路を成すストライプ溝を前記共振器方
    向に形成するとともに、該ストライプ溝の両側に電流ス
    トップ層を形成し、ついで、前記ストライプ溝及び前記
    ストップ層上に電極層を形成することを特徴とする分布
    帰還型半導体レーザの製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に第1のクラッド層、活性
    層、エッチングストップ層、第2のクラッド層、及び、
    コンタクト層を順に形成し、該コンタクト層を乾式エッ
    チングするとともに前記第2のクラッド層を湿式エッチ
    ングして前記エッチングストップ層に至る断面四角形状
    の複数の凹部をそれぞれ一定の間隔をあけて共振器方向
    に形成し、前記複数の凹部に沿って電流通路を成すスト
    ライプ溝を前記共振器方向に形成するとともに、該スト
    ライプ溝の両側に電流ストップ層を形成し、ついで、前
    記ストライプ溝及び前記ストップ層上に電極層を形成す
    ることを特徴とする分布帰還型半導体レーザの製造方
    法。
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