JPH10178982A - 魚釣り用両軸受リール - Google Patents

魚釣り用両軸受リール

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JPH10178982A
JPH10178982A JP8351320A JP35132096A JPH10178982A JP H10178982 A JPH10178982 A JP H10178982A JP 8351320 A JP8351320 A JP 8351320A JP 35132096 A JP35132096 A JP 35132096A JP H10178982 A JPH10178982 A JP H10178982A
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JP
Japan
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spool
fishing
reel
side plate
shaft
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JP8351320A
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Toshihiko Hogaki
敏彦 穂垣
Yukihisa Sato
幸久 佐藤
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣り用両軸受リールのスプールを慣性力を
損なわない程度に軽量化する。 【解決手段】 スプール4をリール枠体1の左右の枠板
1a,1b間に回転自在に支承し、ハンドル7に駆動力
伝達系を介し連結する。スプール4を中空状のスプール
本体4aにて形成し、その両端を左右の枠板に夫々軸受
5,6を介して支承する。スプールを釣糸巻取状態と釣
糸繰出状態とに切り換え可能にするクラッチ機構を駆動
力伝達系内に設ける。スプール本体はスプール軸を有し
ない中空体ゆえ軽量であり、糸巻着胴部を細径に形成で
きるので、小形化できる。また、成分質量の多くがスプ
ールの回転中心から離れた位置に存在するゆえフリー回
転を維持しやすい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリー回転時の回
転抵抗を低減することができるスプールを有した魚釣り
用両軸受リールに関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣り用両軸受リールは、リール枠体の
左右の枠板又はこれらに取り付けられる側板間にスプー
ルを取り付けたスプール軸を回転可能に支持し、一方の
側板又は枠板に取り付けられたハンドルの操作によりス
プールを回して釣糸をスプールの回りに巻き取るように
なっている。また、スプール軸とハンドル軸との間の駆
動力伝達系内にはクラッチ機構が設けられており、クラ
ッチ機構のON/OFFによりスプールへの釣糸の巻き
取り可能状態又はスプールからの釣糸の繰出し停止状態
とスプールからの釣糸繰出し可能状態とに切り換えられ
るようになっている。
【0003】しかし、従来のリールは、クラッチ機構の
ピニオンをスプール軸に摺動かつ回転自在に嵌合するも
のであるため、クラッチ機構をOFF状態にしてもピニ
オンがスプール軸に干渉してスプールのフリー回転を阻
害し、スプールの釣糸繰出しのための回転に対し抵抗と
なるものであった。
【0004】従って、このような魚釣り用両軸受リール
のフリー回転時の回転抵抗の低減を図るものとして、実
公昭60−10380号公報、実開昭57−15837
2号公報、登録実用新案第3006602号公報、特開
平8−242730号公報、特開平3−216138号
公報に記載される技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
60−10380号公報、実開昭57−158372号
公報、登録実用新案第3006602号公報、特開平8
−242730号公報の両軸受リールはいずれも、スプ
ールと一体回転するスプール軸とピニオンを支承するピ
ニオン支持軸とを別体に形成して、両軸の両端を枠板又
は側板に支承することによって、スプールのフリー回転
時におけるピニオンのスプール軸への干渉を無くするよ
うにしたものであるが、スプールとスプール軸とは一体
的に回転するものであるため、その成分質量はスプール
回転軸芯に近い位置に集中し慣性モーメントがそれだけ
小さくなり、スプール回転時の慣性によるスプールのフ
リー回転の継続維持ができないという問題がある。
【0006】また、これらのリールにおいては、スプー
ル重量がスプール軸の重量だけ増大するため、その回転
への制動がかけにくいのみならず、制動の微調整もし難
いという問題がある。
【0007】一方、特開平3−216138号の両軸受
リールは、両側板間に支承されたスプール軸に対しスプ
ールが軸受を介して回転可能にすることにより、ピニオ
ンのスプール軸への干渉をなくするようにしたものであ
るが、スプールを両側板間に支承したスプール軸にて支
承しなければならないので、スプール軸は強度が求めら
れ、それだけ太くなり、かつ該軸とスプールとの間に軸
受を介在するものであるため、釣糸の巻き取り圧に耐え
るだけの強度を確保すると、それだけスプールの糸巻着
胴部が太くなってスプールへの糸巻量の低減を招くとい
う問題がある。
【0008】また、前述のリールはいずれもスプールを
軸により支承するものであるため、リール全体の重量を
軽減することができないという問題を有する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、リール枠体の左右の枠板又はこ
れらに取り付けられる側板間に回転自在に支承され、ハ
ンドルに駆動力伝達系を介し連結されたスプールと、該
スプールを釣糸巻取状態と釣糸繰出状態とに切り換え可
能に上記駆動力伝達系内に設けられたクラッチ機構とを
備えた魚釣り用両軸受リールにおいて、スプール本体の
両端が上記左右の枠板又は側板に夫々軸受を介して支承
され、上記駆動力伝達系は上記スプール本体の一端に上
記クラッチ機構を介して連結されている魚釣り用両軸受
リールとし、請求項2の発明は、上記スプール本体が中
空円筒形状に形成されている請求項1に記載の魚釣り用
両軸受リールとし、請求項3の発明は、上記枠板に移動
軸が位置調整手段を介し上記スプール本体の軸芯の延長
線上で移動可能に保持され、該移動軸の一端とこれに対
向する上記枠板又は上記側板とで上記スプール本体が挟
持されている請求項1又は請求項2のいずれかに記載の
魚釣り用両軸受リールとし、請求項4の発明は、上記移
動軸と上記枠板又は上記側板とによる上記スプール本体
の挟持部が、耐摩耗性硬質材で形成されている請求項3
に記載の魚釣り用両軸受リールとし、請求項5の発明
は、上記左右の枠板のいずれか一方に上記スプールのフ
ランジの外径とほぼ同一径のスプール挿入孔が形成さ
れ、該枠板に着脱可能に取り付けられた側板又は該側板
に形成した上記スプール挿入孔との連通孔を閉じるよう
該側板に取り付けられた蓋に上記スプール本体の一端が
支承されている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
の魚釣り用両軸受リールとし、請求項6の発明は、上記
スプールの両端のいずれか一方とこれに対向する上記枠
板又は上記側板との間にスプールの回転を制動する制動
手段が設けられている請求項1乃至請求項5のいずれか
に記載の魚釣り用両軸受リールとしている。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。
【0011】図1に示されるように、この魚釣り用両軸
受リールはリール枠体1の左右の枠板1a,1bに側板
2,3がそれぞれ取り付けられている。そして、釣糸が
巻き付けられるスプール4が、この右側の枠板1bと左
側の側板2との間に軸受5,6を介して回転自在に支承
されている。
【0012】該スプール4は、ハンドル7に次に述べる
ような駆動力伝達系を介し連結されている。枠板1bと
側板3との間には、ハンドル軸(図示せず)とピニオン
軸8とが平行に軸支されている。ハンドル軸はハンドル
7に一体に結合されており、その中間にはマスター歯車
9がドラッグ装置10等を介し取り付けられており、ハ
ンドル7を回せばドラッグ装置10の摩擦抵抗によりマ
スター歯車9がハンドル7と相対的に回転するようにな
っている。ピニオン軸8はスプール4の回転中心Aの延
長線上に配置され、その左端は右側の枠板1bにピニオ
ン12を介して軸受け11aにて軸支され、右端は側板
3に軸受11bを介し支持されている。該ピニオン軸8
には、ピニオン12が回転自在かつ摺動自在に被せら
れ、該ピニオン12に上記マスター歯車9が噛み合って
いる。該ピニオン12の一端とスプール4の一端との間
には、係合凹凸部13が設けられている。係合凹凸部1
3は、クラッチ板14と共にピニオン12を後述するク
ラッチ機構によりピニオン軸8上で摺動させることによ
りスプール4の一端に係脱可能に構成されている。この
係合凹凸部13が係合される(クラッチ機構がON)
と、スプール4はフリー回転を拘束されてスプール4か
らの釣糸繰出しが停止し、ハンドル7が釣糸の巻取方向
に回されると、その動力がハンドル軸、マスター歯車
9、ピニオン12へと順次伝達され、スプール4が回転
して釣糸を巻き取ることができる。係合凹凸部13が離
脱(クラッチ機構がOFF)すると、スプール4はフリ
ーになり、釣糸を繰出可能な状態となって、仕掛け等の
重みで釣糸を繰り出すことになる。
【0013】なお、上記ピニオン12は、ピニオン軸8
に取り付けることなく、枠板1bと側板3とに軸受を介
し回転可能かつ摺動可能に取り付けるようにしてもよ
い。また、ピニオン軸8は枠板1bと側板3とで支持す
る他、枠板1b又は側板3に別途組み込んだ他の部材で
支持するようにしてもよい。
【0014】クラッチ機構は、次のような公知の切替装
置により行うようになっている。上記ピニオン12には
クラッチ板14が相対回転可能に取り付けられ、該クラ
ッチ板14がピニオン軸8の軸芯上左右方向に操作され
ることにより、係合凹凸部13が係脱し、ハンドル7か
らスプール4への動力の伝達が可能になり又は不能にな
る。クラッチ板14はリール枠体1に設けられたピン
(図示せず)によりピニオン軸8の軸芯上を左右方向に
案内されるようになっている。また、ピンにはコイルス
プリング(図示せず)が装着され、係合凹凸部13が係
合状態を維持することができるよう該コイルスプリング
がクラッチ板14を介しピニオン12を常時付勢してい
る。このクラッチ板14にはコイルスプリングの付勢力
に抗してこのクラッチ板14を係合凹凸部13が離脱す
る方向へと移動させるためのクラッチカム15が接して
いる。クラッチカム15は、枠板1b上にピニオン12
の回りで回動可能に保持された回転体である。このクラ
ッチカム15は左右の枠板1a,1b間に上下方向に回
動可能に掛け渡されたクラッチレバー16にて作動可能
なように駆動連結されている。
【0015】これにより、上記クラッチレバー16が指
で押し下げられない状態では、上記コイルスプリングの
付勢力で、クラッチ板14はクラッチカム15のカム片
により干渉されず図1中実線で示される位置で停止し、
ピニオン12とスプール4との係合凹凸部13を係合さ
せることになる。従って、ハンドル7を回せば、スプー
ル4は巻取方向に回転することになる。上記クラッチレ
バー16を指で押し下げると、クラッチカム15が回動
し、そのカム片がコイルスプリングの付勢力に抗してク
ラッチ板14を図1中右方向に押し退け、クラッチ板1
4はピニオン12を伴って右方向に移動する。このた
め、ピニオン12はとスプール4との係合凹凸部13は
互いに離反し、スプール4はフリーになり、仕掛け等の
重みで繰出方向に回転することとなる。
【0016】上記スプール4は、図1に示されるよう
に、従来のようなスプール本体を左右に貫通するシャフ
トを有しないシャフトレススプールであり、略鼓型の中
空体であるスプール本体4aのみを備えている。そし
て、このスプール本体4aの左右の円形の端板が上記右
側の枠板1bと左側の側板2とに夫々軸受5,6を介し
て支承されている。より具体的には、左右の端板に夫々
突起4b,4cが設けられ、各突起4b,4cが各軸受
5,6に挿入されている。また、右側の突起4cの先端
に上記係合凹凸部13の一方が形成されている。
【0017】上記スプール4は次に述べるようにリール
枠体1の両枠板1a,1b間から取り外し可能である。
すなわち、スプール本体4aの左右の突起4b,4cは
各軸受5,6の内輪内に抜き取り可能に挿入されてい
る。また、左側の枠板1aにスプール4のフランジの外
径とほぼ同一径のスプール挿入孔17が形成され、該枠
板1aに側板2が公知に手段により着脱可能に取り付け
られ、該側板2にスプール本体4aの左側の突起4bを
支える軸受5が取り付けられている。これにより、側板
2を枠板1aから外せば、スプール挿入孔17が開き、
そこからスプール4を取り出すことができる。この実施
例において、側板2を枠板1aに着脱自在に取り付ける
手段は爪18等を用いたものである。
【0018】なお、実施例においては左側の枠板1aか
ら左側の側板2を取り外してスプール4を着脱可能とし
たが、該側板2に上記スプール挿入孔17に連通する連
通孔を形成し、この連通孔を閉じるよう該側板2に蓋を
取り付け、この蓋にスプール本体4aの一端を支承する
ようにしスプール4を着脱可能としてもよい。また、ス
プール挿入孔17は右側の枠板1bに設け、この右側の
枠板1bから側板3を外してスプール4を取り出すよう
にしてもよい。この場合は、スプール4の両端は、左側
の枠板1aと右側の側板3に公知の手段にて取り付けら
れた駆動機構組込み板とに軸受を介して支承され、ピニ
オン軸8又はピニオン12の左端も上記駆動機構組み込
み板に軸受を介して組み込まれるものである。
【0019】また、上記スプール本体4aは、図2に示
すような構成とすることもできる。同図(A)〜(D)
のスプール本体19,20,21,22はいずれもその
回転中心と同芯状に形成された有底状の円筒部19a,
20a,21a,22aと、該円筒部19a,20a,
21a,22aの回りに脚部19b,20b,21b,
22bを介し配置された釣糸巻着胴部19c,20c,
21c,22cとを有しているが、同図(A)のスプー
ル本体19においては枠板1a,1bまたは側板2,3
との間に介装すべき軸受5,6中左側の軸受5が円筒部
19aの外側、右側の軸受6が円筒部19aの内側にそ
れぞれ配置され、同図(B)のスプール本体20におい
ては左右の軸受5,6がいずれも円筒部20aの内側に
それぞれ配置され、同図(C)のスプール本体21にお
いては左側の軸受5が円筒部21aの内側、右側の軸受
6が円筒部21aの外側にそれぞれ配置され、同図
(D)のスプール本体22においては左右の軸受5,6
がいずれも円筒部22aの外側にそれぞれ配置されてい
る。
【0020】また、同図(A)(B)のスプール本体1
9,20においては係合凹凸部13の一方が軸受6の外
輪を嵌合した19a,20aの右端に形成され、同図
(C)(D)のスプール本体21,22においては軸受
6の内輪に嵌合した円筒部21a,22aの右端に係合
凹凸部13の一方が形成されている。
【0021】また、上記スプール本体4aには、次に述
べる機械式ブレーキ装置により制動力を加えることがで
きるようになっている。この機械式ブレーキ装置は、上
記ピニオン軸8を利用してスプール4に制動力を掛けよ
うとするものである。上記ピニオン軸8は上記スプール
本体4aの回転中心Aの延長線上で移動可能な移動軸で
あり、上記側板3上に配置された位置調整手段により移
動させられるようになっている。スプール本体4aは、
該移動軸の一端とこれに対向する上記側板2とで挟持さ
れている。位置調整手段は、側板3をその外方に貫通す
るピニオン軸8の右端に配置されたバネ片23と、該バ
ネ片23とピニオン軸8の右端とを包むように側板3上
のボス3aに螺合した袋ナット状の調整つまみ24とを
有している。調整つまみ24をいずれかの向きに回しバ
ネ片23のばね力を加減することで、ピニオン軸8と側
板2とでスプール4を挟む力を加減し、スプール4に掛
ける制動力を調節するようになっている。この制動力に
より釣糸の繰出し時におけるスプール4の慣性回転力が
弱められ、バックラッシュの発生が防止されることにな
る。
【0022】なお、ピニオン軸8を兼ねる移動軸と側板
2とによるスプール本体4aの挟持部は、図3に示すよ
うに、耐摩耗性硬質材で形成されることが望ましい。耐
摩耗性硬質材としては例えばセラミック又はステンレス
鋼材を用いることができ、スプール本体4aの挟持部と
なる箇所に耐摩耗性硬質材を設けることにより耐摩耗性
を向上し、該部の耐久性の向上を図ることができる。
【0023】なお、機械式ブレーキ装置は、反ピニオン
軸側の側板2に前述と同様の位置調整手段を設け、ピニ
オン軸8を側板3に回転可能に植設して、スプール4の
突起4bを押圧して制動をかけるようにしてもよい。
【0024】次に、この魚釣り用両軸受リールの作用に
ついて説明する。
【0025】図1のようにクラッチレバー16から指を
離した状態では、係合凹凸部13同士が噛み合ったクラ
ッチONの状態にあり、ハンドル7を回すと、それによ
る動力がマスター歯車9、ピニオン12、クラッチ機構
13を経てスプール本体4aに伝達される。これによ
り、スプール本体4aは回転しつつ釣糸をその回りに巻
き取ることとなる。
【0026】クラッチレバー16を指で押し下げ、係合
凹凸部13を互いに離反させると、スプール本体4aは
フリーになり、仕掛け等の重みで釣糸を繰り出す方向に
回転する。スプール本体4aは中空体であって従来のス
プールシャフトが無く軽量であるからスプールに対し制
動力を有効に作用させることができ、また、スプールシ
ャフトが無くスプール本体4aの両端で支承するもので
あるから、スプール4の糸巻着部を深溝に形成すること
ができ、したがってスプールを小形化することができ、
糸巻き量を増大することができる。また、スプール本体
4aの成分質量が回転中心から離れた位置に配置される
結果慣性モーメントが大きいので、慣性力によりスプー
ル4aの回転を継続維持しやすい。
【0027】実施の形態2 図3は、実施の形態1で示した図2(C)のスプール本
体21を有し、また実施の形態1で設けられた機械式ブ
レーキ装置に加え、スプール本体21の左端とこれに対
向する側板2との間にもスプール制動手段としてマグネ
ット式ブレーキ装置を有した魚釣り用両軸受リールを示
している。
【0028】このマグネット式ブレーキ装置は、左側の
側板2に取り付けられたボス部材25上に配置される内
周磁石列26と、その回りを囲むように同じくボス部材
25上に配置された外周磁石列27と、内外周の磁石列
26,27間に入り込む上記スプール本体21の円筒体
21aに固着された非磁性環状体28とを具備してい
る。
【0029】また、このマグネット式ブレーキ装置に
は、制動力を調節することができるよう、内周磁石列2
6と外周磁石列27との位相を調整する公知の調整機構
が設けられている。この実施例においては、上記ボス部
材25の内周磁石列26を保持した箇所はボス部材25
に対し回動自在な環状体29となっており、該環状体2
9から突起29aがボス部材25の長孔30を側板2の
内面の方に貫通している。側板2の内面には支軸31が
突設され、該支軸31に調整レバー32が回動自在に支
持され、該調整レバー32の溝32aに上記突起29a
が入り込んでいる。また、調整レバー32と側板2の内
面との間には、所定間隔で配置されたくぼみ、ボール3
3等で構成されるクリックストップ機構が設けられてい
る。これにより、調整レバー32を支軸31の回りで回
せば、溝32aと突起29aとの摺接により環状体29
が内周磁石列26を伴って回動する。内周磁石列26と
外周磁石列27との位相がずれることにより、制動力が
増減することとなる。
【0030】なお、上記ボス部材25には制動軸34が
立設され、この制動軸34の右端がスプール本体21内
を通って右側の底部21dに内側から当たっている。こ
のため、上記機械式ブレーキ装置における制動力はこの
制動軸34と上記ピニオン軸8を兼ねる移動軸との間で
スプール本体21の底部21dが挟まれることにより発
生することになる。
【0031】なお、制動軸34は、スプール21を支承
するものではないので、図示のものよりも小径に形成し
てもよく、更にアルミ材等の軽量部材で形成してもよ
い。
【0032】実施の形態3 図4は、実施の形態2で示したマグネット式ブレーキ装
置に代えて、遠心式ブレーキ装置を有した魚釣り用両軸
受リールを示している。
【0033】この遠心式ブレーキ装置は、スプール本体
21の円筒部21aの回りに放射状に取り付けられた放
射軸35と、該放射軸35に摺動自在に取り付けられた
ブレーキシュー36と、放射軸35をその外周から取り
囲むように側板2に取り付けられた制動環体37とを有
している。スプール本体21の回転数が上がるにつれて
ブレーキシュー36と制動環体37との間の摩擦力が増
大し、これによりスプール本体21に制動力が加えられ
回転数が低減することになる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、スプールはス
プール軸を設けることなくスプール本体のみから形成さ
れるので、部品点数、組付工数を低減することができる
のはもちろんのこと、スプールが軽量化されるのでスプ
ールの制動が容易になり、バックラッシュ防止効果が高
まることになる。また、スプールの成分質量の多くがス
プールの回転中心から離れた位置に配置されるので、軽
量であるにもかかわらず慣性モーメントは大きくするこ
とができ、従ってスプールの慣性によるフリー回転を長
く維持することができる。また、スプール軸等が無いた
め釣糸巻着胴部を小径化し、スプールひいてはリール全
体の小形化、軽量化が図れる。
【0035】請求項2の発明によれば、スプール本体が
中空円筒形状に形成されていることから、さらなるスプ
ールの軽量化を図ることができる。
【0036】請求項3の発明によれば、側板に移動軸が
位置調整手段を介しスプール本体の回転中心の延長線上
で移動可能に保持され、該移動軸の一端とこれに対向す
る枠板又は側板とでスプール本体が挟持されているの
で、スプールに確実に制動力を掛けることができる。
【0037】請求項4の発明によれば、移動軸と枠板又
は側板とによるスプール本体の挟持部が、耐摩耗性硬質
材で形成されていることから、スプール等の耐久性を高
めることができる。
【0038】請求項5の発明によれば、側板又は蓋を外
すことのみでスプールをリールから取り出すことができ
るので、スプールの交換、釣糸の交換を簡易かつ迅速に
行うことができる。
【0039】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
においてスプールの両端のいずれか一方とこれに対向す
る枠板又は側板との間にスプールの回転を制動する制動
手段が設けられることから、制動手段をスプールと枠板
又は側板との間に容易に組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る魚釣り用両軸受リールの部分切欠
平面図である。
【図2】上記魚釣り用両軸受リールで用いられる他のス
プールの各種態様を示す断面図である。
【図3】本発明に係る魚釣り用両軸受リールの他の形態
を示す部分切欠平面図である。
【図4】本発明に係る魚釣り用両軸受リールのさらに他
の形態を示す部分切欠平面図である。
【符号の説明】
1…リール枠体 1a,1b…枠板 2,3…側板 4…スプール 4a…スプール本体 5,6…軸受 7…ハンドル 8…ピニオン軸 13…係合凹凸部 17…スプール挿入孔 24…調整つまみ 26…内周磁石列 27…外周磁石列 28…非磁性環状体 36…ブレーキシュー 37…制動環体 A…スプール本体の回転中心

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール枠体の左右の枠板又はこれらに取
    り付けられる側板間に回転自在に支承され、ハンドルに
    駆動力伝達系を介し連結されたスプールと、該スプール
    を釣糸巻取状態と釣糸繰出状態とに切り換え可能に上記
    駆動力伝達系内に設けられたクラッチ機構とを備えた魚
    釣り用両軸受リールにおいて、スプール本体の両端が上
    記左右の枠板又は側板に夫々軸受を介して支承され、上
    記駆動力伝達系は上記スプール本体の一端に上記クラッ
    チ機構を介して連結されていることを特徴とする魚釣り
    用両軸受リール。
  2. 【請求項2】 上記スプール本体が中空円筒形状に形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣り用
    両軸受リール。
  3. 【請求項3】 上記枠板に移動軸が位置調整手段を介し
    上記スプール本体の軸芯の延長線上で移動可能に保持さ
    れ、該移動軸の一端とこれに対向する上記枠板又は上記
    側板とで上記スプール本体が挟持されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の魚釣り
    用両軸受リール。
  4. 【請求項4】 上記移動軸と上記枠板又は上記側板とに
    よる上記スプール本体の挟持部が、耐摩耗性硬質材で形
    成されていることを特徴とする請求項3に記載の魚釣り
    用両軸受リール。
  5. 【請求項5】 上記左右の枠板のいずれか一方に上記ス
    プールのフランジの外径とほぼ同一径のスプール挿入孔
    が形成され、該枠板に着脱可能に取り付けられた側板又
    は該側板に形成した上記スプール挿入孔との連通孔を閉
    じるよう該側板に取り付けられた蓋に上記スプール本体
    の一端が支承されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の魚釣り用両軸受リール。
  6. 【請求項6】 上記スプールの両端のいずれか一方とこ
    れに対向する上記枠板又は上記側板との間にスプールの
    回転を制動する制動手段が設けられていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の魚釣り用
    両軸受リール。
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