JPH10179712A - グリコリツドとε−カプロラクトンのコポリマーから縫合糸を製造する方法 - Google Patents

グリコリツドとε−カプロラクトンのコポリマーから縫合糸を製造する方法

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JPH10179712A
JPH10179712A JP9269162A JP26916297A JPH10179712A JP H10179712 A JPH10179712 A JP H10179712A JP 9269162 A JP9269162 A JP 9269162A JP 26916297 A JP26916297 A JP 26916297A JP H10179712 A JPH10179712 A JP H10179712A
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ホーソン・ゴツダード
Kenneth M Keilman
ケネス・エム・キールマン
Oliver S Sosely
オリバー・エス・ソーズリー
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 グリコリッドとε−カプロラクトンのコポリ
マーから縫合糸を製造する方法の提供。 【解決手段】 グリコリッドとε−カプロラクトンの溶
融コポリマー樹脂をオリフィスに通して押出してその溶
融コポリマー樹脂を急冷することでフィラメントを生じ
させ、このフィラメントに約4Xから約7.5Xの範囲
の延伸を受けさせることで1回延伸フィラメントを生じ
させ、この1回延伸フィラメントに約150度Fから約
450度Fの温度に維持されている第一加熱ゾーン内で
約1Xから約3Xの範囲の延伸を受けさせることで2回
延伸フィラメントを生じさせ、この2回延伸フィラメン
トに約100度Fから約400度Fの範囲の温度に維持
されている第二加熱ゾーン内で約0.75パーセントか
ら約0.98パーセントの範囲の収縮を受けさせること
で弛緩フィラメントを生じさせた後、この弛緩フィラメ
ントにラックアニーリングを受けさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は縫合糸製造の分野に関し、より
具体的には、グリコリッドとε−カプロラクトンのコポ
リマー類から縫合糸を製造する方法に関する。
【0002】
【発明の背景】グリコリッドとカプロラクトンのコポリ
マー類をJamiolkowski他が米国特許第4,
605,730号および4,700,704号に記述し
ておりそしてBezwada他が米国特許第5,13
3,737号に記述している(これらは全部引用するこ
とによって本明細書に組み入れられる)。Jamiol
kowskiおよびBezwadaが開示したように、
上記コポリマー類はモノフィラメント縫合糸に加工可能
であり、その縫合糸は、重要な直線引張り強度(str
aight tensile strength)と結
び目強度を維持しながら例外的に高い服従性(comp
liant)を示す。Jamiolkowskiは、上
記グリコリッド/ε−カプロラクトンコポリマーを押出
し加工でフィラメントにした後そのフィラメントに配向
(orienting)[引き伸ばし(stretch
ing)または延伸(drawing)]を2段階過程
で受けさせそしてそのフィラメントにアニーリング(a
nnealing)を5から16時間受けさせることに
よってそのコポリマーを縫合糸に成形することができる
ことを開示している。Jamiolkowskiが開示
した最も低いヤング引張り応力(Youngs’s M
odulus)値(200Kpsi下)を示す繊維が最
も高い服従性を示す繊維であると予測される。
【0003】Bezwada他もまたグリコリッド/ε
−カプロラクトンコポリマー類を開示しており、それの
製造はε−カプロラクトンとグリコリッドのプレポリマ
ーを追加的グリコリッドと反応させることで行われた。
【0004】Bezwadaは、上記コポリマーが非常
に低いヤング引張り応力値を示しかつ望ましい強度と結
び目引張り強度を示すとして記述している。
【0005】しかしながら、高い直線および結び目引張
り強度と低いヤング引張り応力値を示すコポリマー類か
ら縫合糸を製造する場合に用いる方法を最適にすること
ができれば望ましいことである。
【0006】
【発明の要約】我々は縫合糸を製造する方法を見い出
し、この方法に、(a)グリコリッドとε−カプロラク
トンから本質的に作られたコポリマーの溶融樹脂をオリ
フィスに通して押出してその溶融コポリマー樹脂を急冷
(rapidly quenching)することでフ
ィラメントを生じさせ、(b)このフィラメントに第一
延伸ゾーン(first drawing zone)
内で約4Xから約7.5Xの範囲の延伸を受けさせるこ
とで延伸を受けた(drawn)フィラメントを生じさ
せ、(c)この1回延伸フィラメント(singly
drawn filament)に、第二延伸ゾーン内
で、約150度Fから約450度Fの範囲の温度に維持
されている第一加熱ゾーン内にそれが居る間に、約1X
から約2.5Xの範囲の延伸を受けさせることで2回延
伸フィラメントを生じさせ、(d)この2回延伸フィラ
メントに約122度Fから約300度Fの範囲の温度に
維持されている第二加熱ゾーン内で約0.75Xから約
0.98Xの範囲の弛緩(relaxing)を受けさ
せることで弛緩(relaxed)フィラメントを生じ
させた後、この弛緩フィラメントにラックアニーリング
(rack annealing)を受けさせる段階を
含める。
【0007】
【発明の詳細な記述】用語「グリコリッド/ε−カプロ
ラクトンのコポリマー」を本明細書で用いる場合、この
用語は、化学式IおよびII: [−O−(CH25−C(O)−]A I [−O−(CH2)−C(O)−]B II で表される繰り返し単位を主に含むコポリマー類を包含
する。好適なコポリマーは、Ethiconに譲渡され
た米国特許第4,605,730号、4,700,70
4号および5,133,739号(引用することによっ
て本明細書に組み入れられる)に記述されているグリコ
リッド/ε−カプロラクトンコポリマーである。しかし
ながら、上記コポリマーにまた他の脂肪族エステルモノ
マー類を少量(即ち10重量%未満、好適には5重量%
未満)存在させることも可能である。適切な追加的繰り
返し単位には、[−O−R5−C(O)−][ここで、
5は、−C(R6)(R7)−、−(CH23−O−、
−CH2−CH2−O−CH2−、−CR8H−CH2−、
−(CH2F−O−C(O)−および−(CH2F−C
(O)−CH2−から成る群から選択され、R6およびR
7は、独立して、水素または炭素原子数が1から8のア
ルキルであるが、但しR6とR7の両方ともが水素である
ことはないことを条件とし、R8は、水素またはメチル
であり、そしてFは、2から6の範囲の整数である]が
含まれる。適切な脂肪族エステル繰り返し単位には、こ
れらに限定するものでないが、p−ジオキサノン、トリ
メチレンカーボネート、ラクチド、1,5−ジオキセパ
ン−2−オン、1,4−ジオキセパン−2−オンおよび
6,6−ジメチル−1,4−ジオキセパン−2−オンか
ら成る群から選択される繰り返し単位が含まれる。
【0008】本発明の柔軟なグリコリッド/ε−カプロ
ラクトン縫合糸を製造する好適な方法では、約59,0
00MWから約100,000MWの重量平均分子量を
有しそしてx線回折で測定して10パーセント以上、好
適には15パーセント以上の結晶度を有するグリコリッ
ド/ε−カプロラクトンコポリマーのペレット(Bez
wadaが記述した如く製造)を原料として利用する。
【0009】本図を参照して本発明の実施で用いるに適
切な装置を示す。押出し加工機10の1つの末端は押出
し加工用ダイス12で終結している。バレル16内で回
転する長さ方向の押出し加工用スクリューが取り付けら
れていて、それは可変速モーター18によりギア20で
駆動する。バレル16に通じているホッパー22を通し
てポリマーペレットを上記押出し加工機の中に導入す
る。押出し加工機10の通常運転では、この押出し加工
機の供給ゾーン24の温度を約350度Fから約450
度Fの範囲に維持し、転移ゾーン26の温度を約350
度Fから約450度Fの範囲に維持し、そしてポンプブ
ロック30、ブロック28およびダイス12の温度を約
340度Fから約500度Fの範囲に維持する。モータ
ー32で駆動するポンプ33が溶融コポリマーをダイス
12内の紡糸口金オリフィスに通して輸送することによ
り、フィラメント31が複数本生じる(本図には簡潔さ
の目的でフィラメントを1本のみ示す)。このフィラメ
ント31は押出されてクエンチ浴34の中に入る。この
クエンチ浴34は熱交換用液状媒体で満たされている。
押出し加工されたフィラメント31の迅速な冷却を達成
する目的で、上記クエンチ浴34に入っている液体の表
面の位置を、好適には、ダイス12の下方数センチメー
トル以内にする。このギャップ(gap)を好適には約
1/4”から約7”の範囲にする。クエンチ浴34の温
度を120度F未満に維持し、好適にはこのクエンチ浴
34をほぼ室温に維持する。上記フィラメント31は上
記クエンチ浴34の中に入った後、このクエンチ浴34
内に位置するアイドルロール(idler rollま
たはidle roller)36の回りを通りそして
クエンチ浴34の上方を出て別のアイドルロール35に
到達し、次に第一延伸ゾーン2内の第一ゴデット(go
det)37に至る。この第一延伸ゾーン2内で、フィ
ラメント31はそれの元の長さの約1Xから8Xの範囲
に引き伸ばされる(延伸を受ける)。この第一延伸ゾー
ン2内でフィラメント31に延伸を増分的にか或は個々
別々の数段階で受けさせてもよい。この延伸は好適には
加熱キャビネット内でか或は加熱ゴデットを用いて実施
可能である。
【0010】添付図に示す本発明の好適な態様では、第
一ゴデット37と第二ゴデット42を用いてフィラメン
ト31に延伸を受けさせる。この第一ゴデット37には
ロール38が数本含まれている。この第一ゴデット37
を、フィラメント31がダイスのオリフィス12から押
出される速度に等しいか或はそれよりも若干高い周囲速
度で回転させる。この押出されたフィラメント31が押
出し加工後に受ける延伸でフィラメント31が滑らない
ことを確保する目的で第一ゴデット37をニップロール
(示していない)と組み合わせて用いることも可能であ
る。その押出されたフィラメント31が第一ゴデット3
7から第二ゴデット42(これにはロール43が数本含
まれている)に送り込まれることで、この押出されたフ
ィラメント31の第一延伸が遂行される。この第二ゴデ
ット42を第一ゴデット37の周囲速度の約1Xから約
8Xの範囲の周囲速度で回転させる。
【0011】次に、フィラメント31は第二延伸ゾーン
4に送り込まれ、そのフィラメント31は、それが第一
加熱ゾーン46内に居る間に、約1Xから約4Xの範囲
の延伸を再び受ける。この第二延伸ゾーン4内でフィラ
メント31に延伸を増分的にか或は個々別々の1つ以上
の段階で受けさせてもよい。この延伸を第一加熱ゾーン
46内で実施する。この第一加熱ゾーン46の温度を約
150度Fから約450度Fの範囲、好適には約175
度Fから約400度Fの範囲にする。このフィラメント
31が第一加熱ゾーン46内に居る時間は一般に短時間
のみであり、好適には約1.0秒から約30秒の範囲で
ある。
【0012】添付図に示す本発明の好適な態様では、フ
ィラメント31を第一加熱ゾーン46に通して第三ゴデ
ット50に向かわせる。この第一加熱ゾーン46は好適
には配向用オーブン48である。このフィラメント31
は第二ゴデット42から第一加熱ゾーン46内に位置す
る第三ゴデット50に移動しながら約1Xから約3Xの
範囲の延伸を受ける。この第三ゴデット50には主要ロ
ール51とエアベアリング(air bearing)
52が含まれていて、それらを第二ゴデット42の周囲
速度の約1Xから3Xの周囲速度で回転させる。この延
伸比を好適には約1Xから約3Xの範囲にする。
【0013】次に、フィラメント31は第二延伸ゾーン
4からアニーリングゾーン6に入り、その中でフィラメ
ント31はアニーリングを受けて収縮する。アニーリン
グゾーン6内で、フィラメント31は、約100度Fか
ら約400度Fの範囲の温度に維持されている第二加熱
ゾーン54の中に入り、その中で、このフィラメントは
このフィラメントの元の長さの約98パーセントから約
65パーセント、好適には約95から約75パーセント
の範囲にまで収縮する。この第二加熱ゾーン54内でフ
ィラメント31を増分的にか或は個々別々の1つ以上の
段階で収縮させてもよい。このフィラメント31が第二
加熱ゾーン54内に居る時間は短時間であり、一般に約
1.0秒から約30秒の範囲、好適には約3.0秒から
20秒の範囲である。
【0014】添付図に示す本発明の好適な態様におい
て、フィラメント31は第二加熱ゾーン54を通って第
四ゴデット56に向かう。この加熱ゾーン54は好適に
はアニーリング用オーブン60である。この第四ゴデッ
ト56にはロール57が数本含まれていて、それらを第
三ゴデット50の周囲速度の約8Xから約0.98Xの
周囲速度で回転させる。この弛緩比を好適には約0.7
5から約0.9Xの範囲にする。次に、フィラメント3
1は第四ゴデット56の回りを通った後、スプール70
に巻かれ、これをクリール(creel)またはラック
(rack)に移してそれに更にアニーリングを受けさ
せる。
【0015】全延伸比、即ち第四ゴデット56の周囲速
度と第一ゴデット37の周囲速度の間の差を、通常は約
6Xから約8Xにし、好適には全延伸比を約6.9Xか
ら約7.2Xの範囲にする。
【0016】フィラメント31が全ての加熱ゾーン内で
示す滞留時間を最適にすることで繊維の特性を向上させ
ることができる。フィラメント31が第一加熱ゾーンお
よび第二加熱ゾーン内に居る全滞留時間を好適には約2
秒から約50秒の範囲、最も好適には約4秒から約30
秒の範囲にする。オーブンの長さを長くするか或はオー
ブン内で繊維を巻く回数を多くすることで滞留時間を長
くすることができる。フィラメント31のアニーリング
で用いるに適切なクリールまたはラックは本技術で記述
されており、例えばListner他が米国特許第3,
630,205号(これは引用することによって本明細
書に組み入れられる)に開示した如きクリールなどであ
る。しかしながら、本発明でフィラメントにアニーリン
グを受けさせる時、Listnerが開示したクリール
(これはフィラメントを収縮させる)とは異なり、クリ
ールの両末端を固定することでフィラメントにアニーリ
ングを弛緩なしに受けさせるのが好適である。フィラメ
ントをクリールに巻いた後それにアニーリングを約85
℃から約125℃の範囲の温度のオーブン内で受けさせ
るべきである。このフィラメントにアニーリングを好適
には約4時間から約8時間の範囲の時間受けさせるべき
である。このクリールの反対側末端でフィラメントを切
断してフィラメントをクリールから取り出してもよい。
このフィラメントを針に取り付け、包装した後、それの
殺菌を行ってもよい(エチレンオキサイドを用いるか或
は他の適当な技術を用いて)。
【0017】本発明の実施を例示する目的で以下の非制
限実施例を更に示す。
【0018】
【実施例】米国特許第5,133,739号に記述した
如く製造して染色したグリコリッド/カプロラクトン
(75/25重量パーセント)セグメント化ブロックコ
ポリマーを用いて、以下の表1に挙げる条件下で外科用
縫合糸を製造した。
【0019】このポリマーの製造を、一般的には、撹拌
機と油循環ジャケットを取り付けて乾燥させた15ガロ
ンの反応槽にε−カプロラクトンを7406グラム(6
4.9モル)、グリコリッドを9205グラム(79.
3モル)、ジエチレングリコール(DEG)を19.7
1ml(0.207モル)、およびカプリル酸第一錫
(トルエン中0.33モル規定溶液)を13.68ml
(0.0045モル)入れることを通して行う。この反
応槽の内容物に真空排気を受けさせた後、窒素で真空を
解除する。この真空排気と真空解除サイクルをもう一度
繰り返したが、各サイクルの時間は約25分間である。
加熱用循環油の温度を195℃に設定してバッチ温度を
監視する。この第一段階の重合反応をバッチ温度が19
0℃に到達する時点から測定して6時間進行させる。上
記油の温度を216℃に上昇させた後、撹拌しながら、
溶融させたグリコリッドを溶融用タンクから13389
グラム(115.4モル)加える。10分後、上記油の
温度を204℃に再設定する。この溶融グリコリッドを
添加して約60分後にバッチ温度が油温度より高くなり
始めた。この時点をクロスオーバー点(crossov
er point)(XO)と呼び、第二段階発熱反応
の「ゼロ時間」として選択する。ゼロ時間から70分で
反応槽の底ゲート(bottomo gate)を開
け、上記油を212℃に設定して、ポリマーをペレタイ
ザー(pelletizer)システムに送り込む。こ
の反応槽の内容物を25分間で取り出す。
【0020】次に、カッターを用い、それの速度を30
00から3100RPMの範囲に維持して、上記ポリマ
ーをペレット状にする。4枚ブレードのカッターを用い
る。ダイス穴の直径は0.11”であり、開口穴を12
個用いる。冷却水の循環速度を60ガロン/分にしそし
てその水を13℃に維持する。遠心分離乾燥機を用いて
ポリマーペレットから水を分離する。このペレットの乾
燥を加熱用ジャケットが付いている真空タンブルドライ
ヤー(tumble dryer)内で行う。この乾燥
サイクルは室温で18時間に続いて110℃で24時間
である。このコポリマーのインヘレント粘度はヘキサフ
ルオロイソプロパノール中で測定して1.66dl/g
であった。ゲル浸透クロマトグラフィーによる分子量は
MW=82,000ダルトンであった。融点は214℃
であった。NMRで測定した組成は24.5モル%がポ
リカプロラクトン(PCL)で74.7モル%がポリグ
リコール酸(PGA)であった。次に、このようにして
製造したポリマーの押出し加工を下記の条件下で行って
フィラメント状にした。
【0021】
【表1】
【0022】RPMは1分当たりの回転数である。
【0023】FPMは1分当たりのフィートである。
【0024】1 オリジナルデータページでは上記数が
逆になっていると見られる。
【0025】押出されたフィラメント1−6をラックに
巻き付けてそれにアニーリングを受けさせた。サンプル
1では、フィラメントをラックに巻き付けて、アニーリ
ング過程中にフィラメントを10%収縮させた。サンプ
ル2−5では、フィラメントをラックに巻き付けて、ア
ニーリング過程中にフィラメントを収縮させなかった。
サンプル1−4にはアニーリングを105℃で6時間受
けさせた。サンプル5および6にはアニーリングを12
0℃および125℃でそれぞれ6時間受けさせた。全サ
ンプルを下記の試験手順で試験した。この試験で得たデ
ータを表2に示す。
【0026】通常の試験手順を用いてサンプル1−6の
特性を測定した。本明細書に示す引張り特性(即ち直線
および結び目の引張り強度および伸び)はINSTRO
N引張り試験機を用いて測定した特性である。直線張
力、結び目張力および破壊伸びの測定で用いた設定は特
に明記しない限り下記であった:
【0027】
【表2】
【0028】破断をもたらす力を縫合糸の初期断面積で
割ることで直線引張り強度を計算した。破壊伸びをサン
プルの応力歪み曲線から直接読み取った。
【0029】個別の試験で縫合糸の結び目引張り強度を
測定した。外科医が結ぶ結び目はこま結びであり、こま
結びの場合、最初に自由末端をループの中に2回通し
(1回ではなく)そして単一こぶが複合こぶの上に位置
するように両末端をしっかりと引っ張る。左末端が右末
端の上に来るように最初の結びを開始しそしてその結び
目をしっかりと結ぶに充分な張力をかけた。
【0030】この試験片を、その結び目がクランプ間の
ほぼ中央に来るように、INSTRON引張り試験機に
取り付けた。破断に要する力を繊維の初期断面積で割る
ことで結び目引張り強度を計算した。引張り強度値をK
PSI(PSI X 103)で報告する。
【0031】
【表3】
【0032】サンプル番号2−6では、この上に記述し
た本発明のインライン(in−line)アニーリング
方法を用いてそれらの製造を行った。サンプル1では、
通常の製造手順に続いて縫合糸にラックアニーリングを
受けさせることでそれの製造を行った。この上に示した
データは、本発明の方法を用いると縫合糸のヤング引張
り応力が有意に高くなることなく引張り強度が約10%
向上した縫合糸が得られることを示している。
【0033】以下の表4に示すように、本発明の方法で
はまたBSRプロファイルも、グリコリッドとε−カプ
ロラクトンのコポリマー類から縫合糸を製造する時に現
在用いられている方法に比較して向上する。
【0034】
【表4】
【0035】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0036】1. グリコリッドとε−カプロラクトン
のコポリマーから縫合糸を製造する方法であって、
(a)グリコリッドとε−カプロラクトンの溶融コポリ
マー樹脂をオリフィスに通して押出してその溶融コポリ
マー樹脂を急冷することでフィラメントを生じさせ、
(b)このフィラメントに第一延伸ゾーン内で約4Xか
ら約7.5Xの範囲の延伸を受けさせることで延伸フィ
ラメントを生じさせ、(c)この1回延伸フィラメント
に第二延伸ゾーン内で約150度Fから約450度Fの
範囲の温度に維持されている第一加熱ゾーン内にそれが
居る間に約1Xから約4Xの範囲の延伸を受けさせるこ
とで2回延伸フィラメントを生じさせ、(d)この2回
延伸フィラメントに約100度Fから約400度Fの範
囲の温度に維持されている第二加熱ゾーン内で約0.7
5Xから約0.98Xの範囲の弛緩を受けさせることで
弛緩フィラメントを生じさせた後、この弛緩フィラメン
トにラックアニーリングを受けさせることで、グリコリ
ッド/ε−カプロラクトン縫合糸を生じさせる段階を含
む方法。
【0037】2. 該第二延伸ゾーン内で該フィラメン
トを約175度Fから約400度Fの範囲の温度に維持
されている第一加熱ゾーンにさらす第1項の方法。
【0038】3. 該第一延伸ゾーン内で該フィラメン
トに延伸を単一段階で受けさせる第1項の方法。
【0039】4. 該フィラメントに延伸を第二ゴデッ
トおよび第三ゴデットで受けさせる第2項の方法。
【0040】5. 該2回延伸フィラメントを第二加熱
ゾーン内に約3秒から約20秒の範囲の時間居させる第
2項の方法。
【0041】6. 該第二延伸ゾーン内で該1回延伸フ
ィラメントに約1Xから約3Xの範囲の延伸を受けさせ
る第2項の方法。
【0042】7. グリコリッドとε−カプロラクトン
のコポリマーから縫合糸を製造する方法であって、
(a)グリコリッドとε−カプロラクトンの溶融コポリ
マー樹脂をオリフィスに通して押出してその溶融コポリ
マー樹脂を急冷することでフィラメントを生じさせ、
(b)このフィラメントに第一延伸ゾーン内で約4Xか
ら約7.5Xの範囲の延伸を受けさせることで延伸フィ
ラメントを生じさせ、(c)この延伸フィラメントに第
二延伸ゾーン内で約150度Fから約450度Fの範囲
の温度に維持されている第一加熱ゾーン内にそれが居る
間に約1.0Xから約1.9Xの範囲の延伸を受けさせ
ることで2回延伸フィラメントを生じさせ、(d)この
2回延伸フィラメントに約150度Fから約350度F
の範囲の温度に維持されている第二加熱ゾーン内で約
0.75Xから約0.98Xの範囲の弛緩を受けさせる
ことで弛緩フィラメントを生じさせた後、この弛緩フィ
ラメントにラックアニーリングを約85℃から約125
℃の温度で少なくとも4から8時間受けさせることで、
グリコリッド/ε−カプロラクトン縫合糸を生じさせる
段階を含む方法。
【0043】8. 延伸と弛緩による該縫合糸の全延伸
比を約6から約8の範囲にする第7項の方法。
【0044】9. 該弛緩フィラメントにアニーリング
を約5時間から約7時間の範囲の時間受けさせる第7項
の方法。
【0045】10. グリコリッドとε−カプロラクト
ンのコポリマーから作られた縫合糸であって、(a)グ
リコリッドとε−カプロラクトンの溶融コポリマー樹脂
をオリフィスに通して押出してその溶融コポリマー樹脂
を急冷することでフィラメントを生じさせ、(b)この
フィラメントに第一延伸ゾーン内で約4Xから約7.5
Xの範囲の延伸を受けさせることで延伸フィラメントを
生じさせ、(c)この延伸フィラメントに第二延伸ゾー
ン内で約150度Fから約450度Fの範囲の温度に維
持されている第一加熱ゾーン内にそれが居る間に約1.
0Xから約4Xの範囲の延伸を受けさせることで2回延
伸フィラメントを生じさせ、(d)この2回延伸フィラ
メントに約100度Fから約400度Fの範囲の温度に
維持されている第二加熱ゾーン内で約0.75Xから約
0.98Xの範囲の弛緩を受けさせることで弛緩フィラ
メントを生じさせた後、この弛緩フィラメントにラック
アニーリングを約85℃から約125℃の温度で少なく
とも4から8時間受けさせることでグリコリッド/ε−
カプロラクトン縫合糸を生じさせることによって作られ
た縫合糸。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施で用いるに適切な装置をあ
る程度図式的に示す側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オリバー・エス・ソーズリー アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08846 ミドルセツクス・ピーオーボツクス173

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリコリッドとε−カプロラクトンのコ
    ポリマーから縫合糸を製造する方法であって、(a)グ
    リコリッドとε−カプロラクトンの溶融コポリマー樹脂
    をオリフィスに通して押出してその溶融コポリマー樹脂
    を急冷することでフィラメントを生じさせ、(b)この
    フィラメントに第一延伸ゾーン内で約4Xから約7.5
    Xの範囲の延伸を受けさせることで延伸フィラメントを
    生じさせ、(c)この1回延伸フィラメントに第二延伸
    ゾーン内で約150度Fから約450度Fの範囲の温度
    に維持されている第一加熱ゾーン内にそれが居る間に約
    1Xから約4Xの範囲の延伸を受けさせることで2回延
    伸フィラメントを生じさせ、(d)この2回延伸フィラ
    メントに約100度Fから約400度Fの範囲の温度に
    維持されている第二加熱ゾーン内で約0.75Xから約
    0.98Xの範囲の弛緩を受けさせることで弛緩フィラ
    メントを生じさせた後、この弛緩フィラメントにラック
    アニーリングを受けさせることで、グリコリッド/ε−
    カプロラクトン縫合糸を生じさせる段階を含む方法。
  2. 【請求項2】 グリコリッドとε−カプロラクトンのコ
    ポリマーから縫合糸を製造する方法であって、(a)グ
    リコリッドとε−カプロラクトンの溶融コポリマー樹脂
    をオリフィスに通して押出してその溶融コポリマー樹脂
    を急冷することでフィラメントを生じさせ、(b)この
    フィラメントに第一延伸ゾーン内で約4Xから約7.5
    Xの範囲の延伸を受けさせることで延伸フィラメントを
    生じさせ、(c)この延伸フィラメントに第二延伸ゾー
    ン内で約150度Fから約450度Fの範囲の温度に維
    持されている第一加熱ゾーン内にそれが居る間に約1.
    0Xから約1.9Xの範囲の延伸を受けさせることで2
    回延伸フィラメントを生じさせ、(d)この2回延伸フ
    ィラメントに約150度Fから約350度Fの範囲の温
    度に維持されている第二加熱ゾーン内で約0.75Xか
    ら約0.98Xの範囲の弛緩を受けさせることで弛緩フ
    ィラメントを生じさせた後、この弛緩フィラメントにラ
    ックアニーリングを約85℃から約125℃の温度で少
    なくとも4から8時間受けさせることで、グリコリッド
    /ε−カプロラクトン縫合糸を生じさせる段階を含む方
    法。
  3. 【請求項3】 グリコリッドとε−カプロラクトンのコ
    ポリマーから作られた縫合糸であって、(a)グリコリ
    ッドとε−カプロラクトンの溶融コポリマー樹脂をオリ
    フィスに通して押出してその溶融コポリマー樹脂を急冷
    することでフィラメントを生じさせ、(b)このフィラ
    メントに第一延伸ゾーン内で約4Xから約7.5Xの範
    囲の延伸を受けさせることで延伸フィラメントを生じさ
    せ、(c)この延伸フィラメントに第二延伸ゾーン内で
    約150度Fから約450度Fの範囲の温度に維持され
    ている第一加熱ゾーン内にそれが居る間に約1.0Xか
    ら約4Xの範囲の延伸を受けさせることで2回延伸フィ
    ラメントを生じさせ、(d)この2回延伸フィラメント
    に約100度Fから約400度Fの範囲の温度に維持さ
    れている第二加熱ゾーン内で約0.75Xから約0.9
    8Xの範囲の弛緩を受けさせることで弛緩フィラメント
    を生じさせた後、この弛緩フィラメントにラックアニー
    リングを約85℃から約125℃の温度で少なくとも4
    から8時間受けさせることでグリコリッド/ε−カプロ
    ラクトン縫合糸を生じさせることによって作られた縫合
    糸。
JP9269162A 1996-09-20 1997-09-17 グリコリツドとε−カプロラクトンのコポリマーから縫合糸を製造する方法 Pending JPH10179712A (ja)

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