JPH10179969A - ミシンの糸端切断装置 - Google Patents
ミシンの糸端切断装置Info
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- JPH10179969A JPH10179969A JP34491196A JP34491196A JPH10179969A JP H10179969 A JPH10179969 A JP H10179969A JP 34491196 A JP34491196 A JP 34491196A JP 34491196 A JP34491196 A JP 34491196A JP H10179969 A JPH10179969 A JP H10179969A
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Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 糸切りの性能向上と糸切断装置の配置変更に
よる操作性向上。 【解決手段】 面板5には、突出して糸案内部3が構成
されている。このカバー部23と面板外側面D面とで糸
案内溝25を形成し、糸案内部3の内側には切断刃27
と糸屈曲抵抗部材33が面板5に固着されている。糸案
内溝25に導かれた糸は糸屈曲抵抗部材33と切断刃2
7に接触できるよう構成されている。糸案内溝25の出
口付近にはオペレーター側から見て糸案内溝25を覆う
稜線を有する逆方向糸掛け防止部37がカバー部23と
同一方向に突出している。
よる操作性向上。 【解決手段】 面板5には、突出して糸案内部3が構成
されている。このカバー部23と面板外側面D面とで糸
案内溝25を形成し、糸案内部3の内側には切断刃27
と糸屈曲抵抗部材33が面板5に固着されている。糸案
内溝25に導かれた糸は糸屈曲抵抗部材33と切断刃2
7に接触できるよう構成されている。糸案内溝25の出
口付近にはオペレーター側から見て糸案内溝25を覆う
稜線を有する逆方向糸掛け防止部37がカバー部23と
同一方向に突出している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンの糸切り装
置に関し、縫いだしに必要な糸量を確保すると共に、糸
端を糸切り刃にて切断するミシンの糸端切断装置に関す
るものである。
置に関し、縫いだしに必要な糸量を確保すると共に、糸
端を糸切り刃にて切断するミシンの糸端切断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシンの糸切り装置は様々の物が
実用に供されており、又、多くの構成等が提案されてい
る。
実用に供されており、又、多くの構成等が提案されてい
る。
【0003】図8に示すように従来のミシンでは、ま
ず、オペレータは、ミシンの所定の糸掛けを行い針穴に
糸を通し、ボビンを内釜に装着して、針糸と共にボビン
糸の端を摘んで縫いだし(縫製開始時)に必要な糸端長
さまで引き出す。この時針糸は引き出しが出来るよう
に、縫製時に必要な糸調子圧は解除されており僅かな糸
張力が付与されている。ボビン糸は縫製時に必要な糸調
子圧が付与されているが糸引き出しに支障のあるレベル
ではない。
ず、オペレータは、ミシンの所定の糸掛けを行い針穴に
糸を通し、ボビンを内釜に装着して、針糸と共にボビン
糸の端を摘んで縫いだし(縫製開始時)に必要な糸端長
さまで引き出す。この時針糸は引き出しが出来るよう
に、縫製時に必要な糸調子圧は解除されており僅かな糸
張力が付与されている。ボビン糸は縫製時に必要な糸調
子圧が付与されているが糸引き出しに支障のあるレベル
ではない。
【0004】この状態でオペレーターが糸端を揃えたい
時は、押え棒に斜め方向に切り込まれた刃部100へ糸
を導き挿入する。次に糸の両端を指で押さえ強く刃に当
たるよう引っ張る必要があった。また、針の針穴から押
え棒の糸切り部に近接しているので糸切り後、針棒に装
着された針に十分な糸長さが残っていない為、切断の際
に糸端長さを加減しないと針棒が上昇したときに針から
糸が抜けてしまうという欠点があった。
時は、押え棒に斜め方向に切り込まれた刃部100へ糸
を導き挿入する。次に糸の両端を指で押さえ強く刃に当
たるよう引っ張る必要があった。また、針の針穴から押
え棒の糸切り部に近接しているので糸切り後、針棒に装
着された針に十分な糸長さが残っていない為、切断の際
に糸端長さを加減しないと針棒が上昇したときに針から
糸が抜けてしまうという欠点があった。
【0005】現在上述した問題点を解決する為に多くの
提案がされている。例えば、実公昭61ー8852号公
報は、糸切り専用の刃物と刃物台を設け、両者を鋭角に
交差させ、そこへ糸を導き入れることで針糸の糸掛け時
やボビン糸の中釜装着状態の僅かな張力によって切断可
能にし、又実公平5ー17032号公報に於いては糸を
刃物に導く際に、糸切り用にバネ圧によって糸を糸調子
皿と糸案内板間で挟持し糸張力を発生させる糸切り用テ
ンション装置を通した上で切断する方法が示されてい
る。
提案がされている。例えば、実公昭61ー8852号公
報は、糸切り専用の刃物と刃物台を設け、両者を鋭角に
交差させ、そこへ糸を導き入れることで針糸の糸掛け時
やボビン糸の中釜装着状態の僅かな張力によって切断可
能にし、又実公平5ー17032号公報に於いては糸を
刃物に導く際に、糸切り用にバネ圧によって糸を糸調子
皿と糸案内板間で挟持し糸張力を発生させる糸切り用テ
ンション装置を通した上で切断する方法が示されてい
る。
【0006】これら2つの公報の構成は上述の問題を解
消している。即ち、これらの2つの公報の構成によれ
ば、糸端切断時に、糸端を指で押え強く引っ張る必要が
なく、充分糸端長さの得られるようにミシンの後部に配
設されいるので、糸切り後、針棒に装着された針に十分
な糸長さが残り、切断の際に糸端長さを加減しないと針
棒が上昇したときに針から糸が抜けてしまうという欠点
も解消される。
消している。即ち、これらの2つの公報の構成によれ
ば、糸端切断時に、糸端を指で押え強く引っ張る必要が
なく、充分糸端長さの得られるようにミシンの後部に配
設されいるので、糸切り後、針棒に装着された針に十分
な糸長さが残り、切断の際に糸端長さを加減しないと針
棒が上昇したときに針から糸が抜けてしまうという欠点
も解消される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
61ー8852号公報は、針糸のミシン装着持の僅かな
張力により刃物と刃物台とを鋭角に交差させた交差部へ
進入させ、糸の刃物の刃に対する鋭角的な折れ曲がりに
より糸張力を得て切断する方法なので刃物の劣化に伴い
刃物と刃物台との板厚方向の隙間に大きく進入し糸の太
さが太いと糸端が刃物と刃物台の間に食いついたり、削
げ切れによりその隙間部分に糸が食いついたりすること
があった。削げ切れとは、糸を構成する更に細い複数の
糸が徐々に切れていき、すべての細い糸が同時には切れ
ない状態を言い、その削げ切れが生じると、切れた細い
部分が糸全体が引っ張られることに伴い、その刃物と刃
物台との隙間に詰まって、糸が食いつき完全には糸が切
れなかったり、更に、切れるまで糸を引くと切れたとし
ても糸を大量に浪費してしまうという新たな問題を生じ
る。そして、食いつきを無理に解消しようとして糸を強
く引くと、勢い余って糸の引っ張りに伴い針を曲げてし
まう恐れがあった。
61ー8852号公報は、針糸のミシン装着持の僅かな
張力により刃物と刃物台とを鋭角に交差させた交差部へ
進入させ、糸の刃物の刃に対する鋭角的な折れ曲がりに
より糸張力を得て切断する方法なので刃物の劣化に伴い
刃物と刃物台との板厚方向の隙間に大きく進入し糸の太
さが太いと糸端が刃物と刃物台の間に食いついたり、削
げ切れによりその隙間部分に糸が食いついたりすること
があった。削げ切れとは、糸を構成する更に細い複数の
糸が徐々に切れていき、すべての細い糸が同時には切れ
ない状態を言い、その削げ切れが生じると、切れた細い
部分が糸全体が引っ張られることに伴い、その刃物と刃
物台との隙間に詰まって、糸が食いつき完全には糸が切
れなかったり、更に、切れるまで糸を引くと切れたとし
ても糸を大量に浪費してしまうという新たな問題を生じ
る。そして、食いつきを無理に解消しようとして糸を強
く引くと、勢い余って糸の引っ張りに伴い針を曲げてし
まう恐れがあった。
【0008】また、実公平5ー17032号公報に於い
ては、糸切り用テンション装置の挟持圧が強いほど糸の
切れ味は良くなるものの、逆に挟持圧が強ければ針糸の
ミシン装着持の僅かな張力だけでは糸挟持部に糸が進入
できなくなり糸が切れずにずるずると引き出されてしま
う矛盾があった。従ってこの方法で糸を切断するために
は、針糸の糸調子圧解除の状態での僅かな糸張力を従来
より高めに設定する必要が生じるが、ミシンの縫製に影
響し好ましくない。こういった装置の糸の切れ味に付い
てはオペレーターの作業の癖にも要因となる要素が存在
する。即ち、クイックモーションで糸端を引いた場合と
スローモーションで糸端を引いた場合では、糸の切れ味
に差が生じる。僅かな糸張力で糸を切断する装置ではス
ローモーションの方が不利である。また、糸の種類によ
っても差が生じる。
ては、糸切り用テンション装置の挟持圧が強いほど糸の
切れ味は良くなるものの、逆に挟持圧が強ければ針糸の
ミシン装着持の僅かな張力だけでは糸挟持部に糸が進入
できなくなり糸が切れずにずるずると引き出されてしま
う矛盾があった。従ってこの方法で糸を切断するために
は、針糸の糸調子圧解除の状態での僅かな糸張力を従来
より高めに設定する必要が生じるが、ミシンの縫製に影
響し好ましくない。こういった装置の糸の切れ味に付い
てはオペレーターの作業の癖にも要因となる要素が存在
する。即ち、クイックモーションで糸端を引いた場合と
スローモーションで糸端を引いた場合では、糸の切れ味
に差が生じる。僅かな糸張力で糸を切断する装置ではス
ローモーションの方が不利である。また、糸の種類によ
っても差が生じる。
【0009】更に、上記のいずれの公報の構成に於いて
も、切断後の針穴からの糸長さを得るために糸切り部が
ミシンの後部へ配設されオペレーターからみて視認しに
くく必ずしも操作製が良い物ではなかった。
も、切断後の針穴からの糸長さを得るために糸切り部が
ミシンの後部へ配設されオペレーターからみて視認しに
くく必ずしも操作製が良い物ではなかった。
【0010】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、削げ切れや食いつきを防止して確
実に糸を切断することが出来るミシンの糸端切断装置を
提供しようとする物である。
なされたものであり、削げ切れや食いつきを防止して確
実に糸を切断することが出来るミシンの糸端切断装置を
提供しようとする物である。
【0011】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載のミシンの糸端切断装置
は、糸を切断するための切断刃と、糸を切断刃に導くた
めの糸案内溝を有する糸案内部と、糸案内部の糸投入部
分から前記切断刃に至る間で、切断刃に至る前の糸の案
内方向を変更する糸屈曲手段を備えている。
ために、本発明の請求項1記載のミシンの糸端切断装置
は、糸を切断するための切断刃と、糸を切断刃に導くた
めの糸案内溝を有する糸案内部と、糸案内部の糸投入部
分から前記切断刃に至る間で、切断刃に至る前の糸の案
内方向を変更する糸屈曲手段を備えている。
【0012】そして、請求項1記載のミシンの糸端切断
装置においては、糸が糸案内溝によって切断刃に導か
れ、その途中で糸屈曲手段が糸の案内方向を屈曲してい
る。糸は、案内方向の屈曲により屈曲抵抗を付与され、
その後に切断刃によって切断される。
装置においては、糸が糸案内溝によって切断刃に導か
れ、その途中で糸屈曲手段が糸の案内方向を屈曲してい
る。糸は、案内方向の屈曲により屈曲抵抗を付与され、
その後に切断刃によって切断される。
【0013】請求項2記載のミシンの糸端切断装置は、
糸案内溝に対し直交横断する棒又は、板状の複数の凹凸
を有する物、あるいは摩擦係数の高い材質で作られた部
材である糸屈曲手段を備えている。そして、請求項2記
載のミシンの糸端切断装置においては、糸屈曲手段は糸
に対して屈曲抵抗と共に摩擦抵抗を付与する。
糸案内溝に対し直交横断する棒又は、板状の複数の凹凸
を有する物、あるいは摩擦係数の高い材質で作られた部
材である糸屈曲手段を備えている。そして、請求項2記
載のミシンの糸端切断装置においては、糸屈曲手段は糸
に対して屈曲抵抗と共に摩擦抵抗を付与する。
【0014】請求項3記載のミシンの糸端切断装置は、
糸を糸屈曲手段から切断刃の順に導くために、糸案内溝
の出口付近のオペレーター側に逆糸掛け防止部を備え、
その逆糸掛け防止部は、予め決められた方向からの糸の
投入を規制している。
糸を糸屈曲手段から切断刃の順に導くために、糸案内溝
の出口付近のオペレーター側に逆糸掛け防止部を備え、
その逆糸掛け防止部は、予め決められた方向からの糸の
投入を規制している。
【0015】請求項4記載のミシンの糸端切断装置は、
ミシンの側面の中央より前方に設けられ、オペレータに
接近した位置に配置されている。
ミシンの側面の中央より前方に設けられ、オペレータに
接近した位置に配置されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図面を参照して説明する。
の形態を図面を参照して説明する。
【0017】図1に示すように本発明に係わるミシンの
糸切り装置Sは、頭部1に固定された面板5のオペレー
ター側に近い側面(中央より前側)に設けられている。
ミシンの右方上部には、上糸糸駒立て7が装備され糸駒
9を軸支し、糸駒9から縫い針11までの糸経路13
a、13bには、糸経路13aの入り口付近の糸折返し
部15にプリテンションを上糸に付与する糸架け17が
配置されている。そのほか糸調子圧付与装置19、図示
しない糸取りバネ、天秤21、図示しない針棒糸案内が
配設され動作、作用とも通常のミシンのそれと変わり無
いので詳細説明は省略する。
糸切り装置Sは、頭部1に固定された面板5のオペレー
ター側に近い側面(中央より前側)に設けられている。
ミシンの右方上部には、上糸糸駒立て7が装備され糸駒
9を軸支し、糸駒9から縫い針11までの糸経路13
a、13bには、糸経路13aの入り口付近の糸折返し
部15にプリテンションを上糸に付与する糸架け17が
配置されている。そのほか糸調子圧付与装置19、図示
しない糸取りバネ、天秤21、図示しない針棒糸案内が
配設され動作、作用とも通常のミシンのそれと変わり無
いので詳細説明は省略する。
【0018】さて、本発明の糸端切断装置の構成につい
て、図1及至図7を参照して以下に詳述する。
て、図1及至図7を参照して以下に詳述する。
【0019】面板5は、ミシン機枠に固定されており、
面板外側面Dのオペレーターに近い側(以後、前側と呼
ぶ)に突出して糸案内部3が構成されている。この糸案
内部3内側は図4及び図5で示すように、コの字状の断
面を成しカバー部23の最内側端面Eと面板外側面Dと
で略平行でスリット状の糸案内溝25を形成している。
この糸案内溝25の上方及び後方下方部分は開口してお
り、糸が進入可能である。その糸案内溝25の下方から
糸は投入されはじめることが想定されている(糸案内溝
25の後方下方が糸投入部分)。
面板外側面Dのオペレーターに近い側(以後、前側と呼
ぶ)に突出して糸案内部3が構成されている。この糸案
内部3内側は図4及び図5で示すように、コの字状の断
面を成しカバー部23の最内側端面Eと面板外側面Dと
で略平行でスリット状の糸案内溝25を形成している。
この糸案内溝25の上方及び後方下方部分は開口してお
り、糸が進入可能である。その糸案内溝25の下方から
糸は投入されはじめることが想定されている(糸案内溝
25の後方下方が糸投入部分)。
【0020】その糸案内部3の内側の前側には上下方向
に伸張し且つ切断刃27を収めるスリット29が形成さ
れ、スリット内に切断刃27の刃面が前記糸案内溝25
に直交横断して配設されている。切断刃27は平板状の
平行四辺形型にて市販のカッターナイフの一刃である。
スリット29に収められた切断刃27は止め輪31によ
って面板5に固着されている。
に伸張し且つ切断刃27を収めるスリット29が形成さ
れ、スリット内に切断刃27の刃面が前記糸案内溝25
に直交横断して配設されている。切断刃27は平板状の
平行四辺形型にて市販のカッターナイフの一刃である。
スリット29に収められた切断刃27は止め輪31によ
って面板5に固着されている。
【0021】図2、図3に於いて糸案内部3の内側の切
断刃27の後方下端には切断刃27に対しやや離れた位
置に糸屈曲抵抗部材33が面板5に固着されている。糸
屈曲抵抗部材33は図4及び図7(a)に示すように棒
状のピンであり外形面には、綾目のローレット加工され
た凹凸面が形成され、切断刃27と同様に外形面が前記
糸案内溝25に直交横断して一端は面板外側面内(D面
内)に進入し、もう一端はカバー部23のコの字状部内
で面板5に圧入固定されている。
断刃27の後方下端には切断刃27に対しやや離れた位
置に糸屈曲抵抗部材33が面板5に固着されている。糸
屈曲抵抗部材33は図4及び図7(a)に示すように棒
状のピンであり外形面には、綾目のローレット加工され
た凹凸面が形成され、切断刃27と同様に外形面が前記
糸案内溝25に直交横断して一端は面板外側面内(D面
内)に進入し、もう一端はカバー部23のコの字状部内
で面板5に圧入固定されている。
【0022】糸屈曲抵抗部材33は、図7(b)に示す
ように、板材の表面を凹凸にプレス加工によりローレッ
トに準じた形状にしても良いし、材質的には摩擦係数が
高い物ほど強力な糸張力が得られるが糸屈曲抵抗部材3
3に対する糸の巻き付け量を増すほど屈曲回数が増える
ので、より強力な糸張力が得られる。図7(c)は糸の
屈曲の様子を示す部分拡大図である。前記糸案内溝25
はカバー部23の下端付近から切断刃27を越える図3
に図示するYの範囲で構成され、糸案内溝25に導かれ
た糸は糸屈曲抵抗部材33と切断刃27に接触できるよ
う形成されている。ローレットには、綾目と筋目とがあ
るが、綾目の方が糸の伸張方向においてその凹凸に一層
小刻みな屈曲を得られるので、筋目よりも望ましい。
ように、板材の表面を凹凸にプレス加工によりローレッ
トに準じた形状にしても良いし、材質的には摩擦係数が
高い物ほど強力な糸張力が得られるが糸屈曲抵抗部材3
3に対する糸の巻き付け量を増すほど屈曲回数が増える
ので、より強力な糸張力が得られる。図7(c)は糸の
屈曲の様子を示す部分拡大図である。前記糸案内溝25
はカバー部23の下端付近から切断刃27を越える図3
に図示するYの範囲で構成され、糸案内溝25に導かれ
た糸は糸屈曲抵抗部材33と切断刃27に接触できるよ
う形成されている。ローレットには、綾目と筋目とがあ
るが、綾目の方が糸の伸張方向においてその凹凸に一層
小刻みな屈曲を得られるので、筋目よりも望ましい。
【0023】前記糸案内溝25の出口付近にはカバー部
23の前側端より僅かに離れた更に前側で糸案内溝25
の上端より高い位置に、面板外側面Dから連続しオペレ
ーター側から見て糸案内溝25を覆う稜線を有する逆方
向糸掛け防止壁37がカバー部23と同一方向に突出し
ている。
23の前側端より僅かに離れた更に前側で糸案内溝25
の上端より高い位置に、面板外側面Dから連続しオペレ
ーター側から見て糸案内溝25を覆う稜線を有する逆方
向糸掛け防止壁37がカバー部23と同一方向に突出し
ている。
【0024】上述した構成の糸端切断装置Sを搭載した
家庭ミシンについて、以下に説明する。
家庭ミシンについて、以下に説明する。
【0025】まず、オペレータが縫製作業を行なう場
合、オペレータは糸駒9を糸立て棒7に装着し、ミシン
の所定の糸掛けを行い針穴に糸を通し、ボビンを内釜に
装着し針糸と共にボビン糸の端を摘んで縫いだしに必要
な糸端長さまで引き出す。この時針糸は引き出しが出来
るよう、詳細には説明しない押え上げ35と糸調子圧付
与装置19の連動により、被縫製物の出し入れ自由な押
え上げ状態において、縫製時に必要な糸調子圧は解除さ
れており、僅かな糸張力が糸掛け17によって付与され
ている。ボビン糸は縫製時に必要な糸調子圧が詳細には
説明しない釜機構によって付与されているが糸引き出し
に支障のあるレベルではない。この状態でオペレーター
が糸端を揃えたい時、あるいは、縫製後の縫い糸の始末
の際、面板5の側面に突出した糸案内部3のカバー部2
3の最内側端面Eと面板外側面Dとで構成される糸案内
溝25へ図2矢印A方向に沿って糸を導き挿入する。
合、オペレータは糸駒9を糸立て棒7に装着し、ミシン
の所定の糸掛けを行い針穴に糸を通し、ボビンを内釜に
装着し針糸と共にボビン糸の端を摘んで縫いだしに必要
な糸端長さまで引き出す。この時針糸は引き出しが出来
るよう、詳細には説明しない押え上げ35と糸調子圧付
与装置19の連動により、被縫製物の出し入れ自由な押
え上げ状態において、縫製時に必要な糸調子圧は解除さ
れており、僅かな糸張力が糸掛け17によって付与され
ている。ボビン糸は縫製時に必要な糸調子圧が詳細には
説明しない釜機構によって付与されているが糸引き出し
に支障のあるレベルではない。この状態でオペレーター
が糸端を揃えたい時、あるいは、縫製後の縫い糸の始末
の際、面板5の側面に突出した糸案内部3のカバー部2
3の最内側端面Eと面板外側面Dとで構成される糸案内
溝25へ図2矢印A方向に沿って糸を導き挿入する。
【0026】次に、糸をカバー部23に巻き付けるよう
に矢印B方向へ引けば糸屈曲抵抗部材33と切断刃27
とに糸が接触し、図7(c)で示すように糸屈曲抵抗部
材33の表面に設けられた複数の凹凸によって糸の屈曲
回数が増し、前述の糸掛け17及び通常縫製糸掛け経路
内で与えられた僅かな張力に新たな屈曲による張力が加
わり、糸の全体の張力が大きく増幅される。特に、糸の
たるみが取れた時点で糸屈曲抵抗部材33によって急に
糸引き出し抵抗が増し、糸が確実に切断され、切断され
たミシン側の糸端は自重で糸屈曲抵抗部材33側の落ち
る。従って片手でB方向へ引くだけで切れ味よく糸が切
断できる。そして、糸屈曲抵抗部材33は糸が切断され
ると針穴方向(矢印C方向)への抵抗とならないので次
の縫製の縫い目に影響しない。
に矢印B方向へ引けば糸屈曲抵抗部材33と切断刃27
とに糸が接触し、図7(c)で示すように糸屈曲抵抗部
材33の表面に設けられた複数の凹凸によって糸の屈曲
回数が増し、前述の糸掛け17及び通常縫製糸掛け経路
内で与えられた僅かな張力に新たな屈曲による張力が加
わり、糸の全体の張力が大きく増幅される。特に、糸の
たるみが取れた時点で糸屈曲抵抗部材33によって急に
糸引き出し抵抗が増し、糸が確実に切断され、切断され
たミシン側の糸端は自重で糸屈曲抵抗部材33側の落ち
る。従って片手でB方向へ引くだけで切れ味よく糸が切
断できる。そして、糸屈曲抵抗部材33は糸が切断され
ると針穴方向(矢印C方向)への抵抗とならないので次
の縫製の縫い目に影響しない。
【0027】また、上述のように配設された糸屈曲抵抗
部材33は針穴から引き出された糸を、図2で示すよう
に方向変換し、くの字状に折れ曲がらせ、縫い出しに必
要な糸量を得ると共に切断刃27をオペレーターに近い
前側に配置せしめる。
部材33は針穴から引き出された糸を、図2で示すよう
に方向変換し、くの字状に折れ曲がらせ、縫い出しに必
要な糸量を得ると共に切断刃27をオペレーターに近い
前側に配置せしめる。
【0028】次にオペレターの誤使用防止のための逆方
向糸掛け防止部37に付いて説明する。図6で示すよう
に針穴から引き出した糸を矢印A方向と逆に矢印F方向
から糸案内溝25に導こうとすると、糸は前記逆方向糸
掛け防止部37の稜線Rによってカバー部23の外側へ
捌かれ、即ち、切断刃27から離れると共に、糸案内溝
25に進入できないので、矢印B方向から切断操作する
しかない結果、針穴からの糸端長さが安定し、切断ミス
を防止する。このように、正規でない方向(上方)から
糸が投入されることが防止され、正規の方向(下方)か
らの糸投入が許容される。本実施の形態では、ミシン下
方後方からの糸の投入が許容され、それとは反対側であ
るミシン上方前方からの糸の投入が禁止されている。し
かし、必要な糸量さえ確保できれば逆でも良い。
向糸掛け防止部37に付いて説明する。図6で示すよう
に針穴から引き出した糸を矢印A方向と逆に矢印F方向
から糸案内溝25に導こうとすると、糸は前記逆方向糸
掛け防止部37の稜線Rによってカバー部23の外側へ
捌かれ、即ち、切断刃27から離れると共に、糸案内溝
25に進入できないので、矢印B方向から切断操作する
しかない結果、針穴からの糸端長さが安定し、切断ミス
を防止する。このように、正規でない方向(上方)から
糸が投入されることが防止され、正規の方向(下方)か
らの糸投入が許容される。本実施の形態では、ミシン下
方後方からの糸の投入が許容され、それとは反対側であ
るミシン上方前方からの糸の投入が禁止されている。し
かし、必要な糸量さえ確保できれば逆でも良い。
【0029】また、上述した実施の形態のように、棒、
板状で複数の凹凸を有する金属、樹脂で作られた摩擦係
数の高い部材で糸屈曲部材を構成すれば、いくつも糸屈
曲部材を備える必要がなくミシンの構成が簡素化でき
る。
板状で複数の凹凸を有する金属、樹脂で作られた摩擦係
数の高い部材で糸屈曲部材を構成すれば、いくつも糸屈
曲部材を備える必要がなくミシンの構成が簡素化でき
る。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明の請求項1記載のミシンの糸端切断装置において
は、糸屈曲部材の糸の屈曲によって糸張力が与えられ糸
の切断部分が削げたり食いつかず切れ味が向上する。ま
た、糸屈曲部材の糸の屈曲により、糸を直線的に切断刃
に到達させた場合より多く引き出すので、糸が不足して
縫い出せないことを防止することが出来る。更に、屈曲
によって張力を増加させる方法なので、オペレーターの
癖や糸の種類(材質や太さ)に係わらず、確実に糸に張
力を付与できる。
本発明の請求項1記載のミシンの糸端切断装置において
は、糸屈曲部材の糸の屈曲によって糸張力が与えられ糸
の切断部分が削げたり食いつかず切れ味が向上する。ま
た、糸屈曲部材の糸の屈曲により、糸を直線的に切断刃
に到達させた場合より多く引き出すので、糸が不足して
縫い出せないことを防止することが出来る。更に、屈曲
によって張力を増加させる方法なので、オペレーターの
癖や糸の種類(材質や太さ)に係わらず、確実に糸に張
力を付与できる。
【0031】請求項2記載のミシンの糸端切断装置にお
いては、糸屈曲手段が糸案内溝に対し直交横断する棒又
は、板状の複数の凹凸を有する物、あるいは摩擦係数の
高い材質で作られた部材であるので、一層確実に糸屈曲
抵抗部材の糸の屈曲によって糸張力が与えられ糸の切断
部分が削げたりせず切れ味が向上する。
いては、糸屈曲手段が糸案内溝に対し直交横断する棒又
は、板状の複数の凹凸を有する物、あるいは摩擦係数の
高い材質で作られた部材であるので、一層確実に糸屈曲
抵抗部材の糸の屈曲によって糸張力が与えられ糸の切断
部分が削げたりせず切れ味が向上する。
【0032】請求項3記載のミシンの糸端切断装置にお
いては、オペレーター側に配置された逆糸掛け防止部に
よって糸の間違った操作が防止される。
いては、オペレーター側に配置された逆糸掛け防止部に
よって糸の間違った操作が防止される。
【0033】請求項4記載のミシンの糸端切断装置にお
いては、糸端切断装置がミシンの側面の中央より前方に
設けられているので、糸端切断装置をオペレーターの視
認し易く操作し易い。
いては、糸端切断装置がミシンの側面の中央より前方に
設けられているので、糸端切断装置をオペレーターの視
認し易く操作し易い。
【図1】本発明の糸端切断装置を搭載したミシンの斜視
図である。
図である。
【図2】本発明の糸端切断装置主要部の操作を示す部分
拡大図である。
拡大図である。
【図3】本発明の機構例を示す正面図である。
【図4】本発明の機構例を示す側面図のA−A断面であ
る。
る。
【図5】本発明の機構例を示す側面図のB−B断面であ
る。
る。
【図6】本発明の逆糸掛け防止部の作用を示す正面図及
び側面図である。
び側面図である。
【図7】本発明の屈曲抵抗部の詳細説明図である。
【図8】従来の糸端切断装置を搭載したミシンの斜視図
である。
である。
【図9】従来の糸端切断装置を搭載したミシンの斜視図
である。
である。
3 糸案内部 5 面板 23 カバー部 25 糸案内溝 27 切断刃 33 糸屈曲手段(糸屈曲部材) 37 逆糸掛け防止部
Claims (4)
- 【請求項1】 ミシンに取り付けた縫い糸用糸端切断装
置であって、 糸を切断するための切断刃と、 糸を切断刃に導くための糸案内溝を有する糸案内部と、 前記糸案内部の糸投入部分から前記切断刃に至る間で、
前記切断刃に至る前の糸の案内方向を変更する糸屈曲手
段を設けたことを特徴とするミシンの糸端切断装置。 - 【請求項2】 前記糸屈曲手段は前記糸案内溝に対し直
交横断する棒又は、板状の複数の凹凸を有する物、ある
いは摩擦係数の高い材質で作られた部材であることを特
徴とする請求項1記載のミシンの糸端切断装置。 - 【請求項3】 前記糸案内部は糸を前記糸屈曲手段から
前記切断刃の順に導くために、前記糸案内溝の出口付近
のオペレーター側に逆糸掛け防止部を有することを特徴
とする請求項1または2記載のミシンの糸端切断装置。 - 【請求項4】 ミシンの側面の中央より前方に設けられ
ていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載のミシンの糸端切断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34491196A JPH10179969A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | ミシンの糸端切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34491196A JPH10179969A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | ミシンの糸端切断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10179969A true JPH10179969A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18372956
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34491196A Pending JPH10179969A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | ミシンの糸端切断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10179969A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002346261A (ja) * | 2001-05-29 | 2002-12-03 | Juki Corp | ミシンの糸案内装置 |
| US8215249B2 (en) | 2008-11-26 | 2012-07-10 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine |
| US11214903B2 (en) | 2018-11-30 | 2022-01-04 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP34491196A patent/JPH10179969A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002346261A (ja) * | 2001-05-29 | 2002-12-03 | Juki Corp | ミシンの糸案内装置 |
| US8215249B2 (en) | 2008-11-26 | 2012-07-10 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine |
| US11214903B2 (en) | 2018-11-30 | 2022-01-04 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050425 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050621 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050819 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060404 |