JPH10180294A - スケール生成防止剤 - Google Patents

スケール生成防止剤

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JPH10180294A
JPH10180294A JP8349597A JP34959796A JPH10180294A JP H10180294 A JPH10180294 A JP H10180294A JP 8349597 A JP8349597 A JP 8349597A JP 34959796 A JP34959796 A JP 34959796A JP H10180294 A JPH10180294 A JP H10180294A
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acid
water
solid
solid acid
weight
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JP8349597A
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Inventor
Michio Suzuki
三千雄 鈴木
Keijirou Takahashi
圭二郎 高橋
Masashi Murai
雅司 村井
Masayuki Yamazaki
雅之 山崎
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Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水没させて使用したとき、膨潤、軟化、崩壊
などが起こらず、適量の酸を溶出すると共に、その持続
性を示す固体状スケール防止剤を提供すること。 【解決手段】 12〜250メッシュの粒度の固体酸1
00重量部と、アルカノールアマイド5〜2000重量
部からなり、そして20℃の水に接触させたとき表面積
1000cm2 当たり1時間に10〜100gの上記固
体酸を溶出する固体状スケール防止剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、排水に接触する
基材の表面にカルシウムを主成分とするスケールが生成
するのを防止するのに使用される固体状薬剤に関する。
特に、この発明の固体状薬剤は、トイレの男子用小便器
排水管の内面にスケールが生成するのを防止するのに有
用である。
【0002】
【従来の技術】 排水管内面に生成するスケールが蓄積
して行くと、排水管に詰まりが生じるに至る。特にトイ
レ排水管に生じたスケールの除去は厄介であるから、こ
のようなスケールの生成を未然に防ぐことが行われる。
トイレ排水管、特に小便器排水管のスケールの生成に関
する研究によれば、排水管内に残留する排水中の尿素に
酵素が作用して尿素を分解し、この分解によってアンモ
ニアが生成すると、これによって当該残留排水がアルカ
リ性を呈するに至り、遂にこの尿中の溶解カルシウム分
は、スケールとなって析出することが解明されている。
そして、排水中に酸性物質を溶解させてこの排水を中性
付近から酸性に維持させることによって、このスケール
の生成を防止する方法が既に知られ、そしてその改良に
関する提案も多い。
【0003】英国特許第897733号明細書には、ス
ルファミン酸、硫酸水素ナトリウム、くえん酸、酒石酸
等の固体酸、クロラミンT等塩素放出剤、ココナッツ脂
肪酸ジエタノールアマイド等界面活性剤及びパラジクロ
ロベンゼン等結合剤を含有する組成物を加圧成形するこ
とにより得られた便器用ブロックが記載されている。そ
してこの明細書は、その固体酸の中でもスルファミン酸
は、そのカルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩等が可溶
性であるから、スケール生成の防止と古いスケールをゆ
っくりと除去する二重の効果を奏するから好都合である
点を指摘すると共に、このブロックを便器内に吊り下げ
て使用する例を開示している。
【0004】特公昭55−14115号公報には、20
℃で0.01〜0.5%程度の水溶解度を有する長鎖脂
肪酸のモノ又はジエタノールアマイド、例えば、ラウリ
ン酸ジエタノールアマイドの主たる配合量と、20℃で
1〜100%の水溶解度を有する界面活性剤、例えば、
50モルエトキシル化牛脂アルコールの従なる配合量を
含有し、任意成分としてエチレンジアミン四酢酸、ポリ
リン酸塩等の水軟化剤を含有することができる洗面所用
清浄剤塊が記載されている。そしてこの公報は、この清
浄剤塊を洗面所の水槽中に浸漬して使用すると、この清
浄剤塊は水にその清浄剤成分を徐々に放出することを説
明している。
【0005】特開昭62−38299号公報には、スル
ファミン酸等易溶性固体酸と、20〜80重量%の水溶
性基材、例えば、ポリエチレングリコール等界面活性剤
とを含有する成形体からなるトイレ排水管のスケール防
止剤が記載されている。そしてこの公報は、上記易溶性
固体酸に加えて、20℃の水100gに0.2〜20g
の飽和溶解度を示す遅溶性固体酸、例えば、コハク酸等
を成形体中20重量%以上含有させた成形体を、便器内
排水管入り口、便器内壁面及び底部の洗浄水流路、手洗
部付ロータンクの蛇口下などに設置して使用する例や、
上記易溶性固体酸に加えて、20℃の水100gに0.
001〜0.2gの飽和溶解度を示す難溶性固体酸、例
えば、イソフタール酸を成形体中20重量%以上含有さ
せた成形体を、便器トラップ部、排水管内、洗浄水配管
内、洗浄水貯水槽などに設置して水没状態で使用する例
を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 上記英国特許第89
7733号明細書に記載のブロックでは、洗浄水に接触
していない間に昇華した当該ブロック中のパラジクロロ
ベンゼンが芳香剤として作用すると共に、この昇華によ
ってこのブロック表面にはスルファミン酸が露出し、次
いでこのブロックに洗浄水が接触したときに、この洗浄
水にその露出スルファミン酸が溶出するので、ブロック
形状の維持と排水に酸を供給するのに効率的であるが、
このブロックを水没状態で使用するときには、水不溶性
のパラジクロロベンゼンがこのブロック表面を覆ってい
て、ブロック内部の固体酸の水への溶出を妨げるから、
このブロックはスケール生成防止に有効でない。
【0007】上記特公昭55−14115号公報は、酸
を含有する清浄剤塊の例を開示していない。上記特開昭
62−38299号公報に記載の成形体は、水中で膨
潤、軟化、或いはクラック発生などを起こしやすく、実
用中に起こる排水中への酸の供給を設計通りに進行させ
難い。本発明は、改良されたスケール生成防止剤、特に
水中で使用しても膨潤、軟化、クラック発生などを起こ
さない形状安定性を有すると共に、接触する水に好まし
い量の酸を溶出し、そしてその持続性を示す固体状のス
ケール生成防止剤を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明の固体状スケー
ル生成防止剤は、12メッシュの篩を通過するが250
メッシュの篩は通過しない粒度を有する固体酸の100
重量部と、一般式 RCONR21OH (但し、Rは6
〜24個の炭素原子を有する長鎖脂肪族炭化水素基を、R
1 は1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基を、そし
てR2 は水素原子又はR1OH 基をそれぞれ表す。)で
示されるアルカノールアマイドの5〜2000重量部と
を含有し、そして20℃の水と接触したときに当該水と
接触する表面積1000cm2 当たり1時間に10〜1
00gの上記固体酸を当該水に溶出する性質を有する。
【0009】上記固体酸の溶出速度は、50gの重量、
4.5cmの直径及び2.5cmの厚さを有する円板状
成形体を、ビーカー中20℃の温度を有する500ミリ
リットルの純水に1時間浸漬し、この時点でこのビーカ
ー内容物を濾過し、そしてその濾液中の上記固体酸の量
を測定することにより算出される。
【0010】
【発明の実施の形態】 本発明に用いられる固体酸とし
ては、水に対する溶解度の大きいものから小さいものま
で種々の固体酸が挙げられ、スルファミン酸、フマル
酸、アジピン酸、o−フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、無水フタル酸、コハク酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、ホウ酸、メチレンコハク酸、安息香酸、サリ
チル酸、イソシアヌール酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン
酸、グルタル酸、シュウ酸、アスコルビン酸、ニコチン
酸、アスパラギン酸、p−トルエンスルホン酸、没食子
酸、ヒドロキシ酢酸、ヒドロケイ皮酸、DL-2-ピリドン-
5-カルボン酸、酸性芒硝、グリコール酸、硫酸アルミニ
ウム等を例示することができる。この固体酸としては、
20℃の水100gに対し0.2〜80重量%の溶解度
を示すものが好ましく、特にスルファミン酸、安息香
酸、リンゴ酸、クエン酸、シュウ酸、酸性芒硝、酒石
酸、コハク酸、これらの混合物などが好ましい。そして
比較的大きい水溶解度を有する固体酸に、比較的小さい
水溶解度を有する固体酸を混合して使用することもでき
る。
【0011】この固体酸としては、12メッシュの篩を
通過しないが9メッシュの篩は通過するような大きい粒
度のもの、及び250メッシュの篩を通過するが350
メッシュの篩は通過しないような小さい粒度のものも使
用できるが、12メッシュの篩を通過するが250メッ
シュの篩は通過しないような粒度を有するものが好まし
い。このような粒度の固体酸は、要すれば、入手した固
体酸に粉砕、篩分など操作を施すことにより得ることが
できる。9メッシュの篩を通過しないような大きい粒度
を有する固体酸を本発明の固体状薬剤の調製に使用する
と、得られた固体状薬剤は水との接触で消耗していくと
きに、平滑でない表面を露呈しやすく好ましくない。そ
して250メッシュより小さい、特に350メッシュよ
り小さい粒度を有する固体酸を固体状薬剤の調製に使用
すると、成形工程において粉立ちやすく、成形操作を困
難ならしめる。
【0012】前記一般式における長鎖脂肪族炭化水素基
Rの例としては、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘ
キサデシル、オクタデシル、エイコシル、ドコシルなど
が挙げられる。そしてアルキレン基R1 の例としては、
エチレン、プロピレン、イソプレンなどが挙げられる。
上記一般式で示されるアルカノールアマイドの例として
は、ラウリン酸モノエタノールアマイド、ラウリン酸ジ
エタノールアマイド、ココナッツ脂肪酸モノエタノール
アマイド、ココナッツ脂肪酸ジエタノールアマイド、パ
ルミチン酸モノエタノールアマイド、パルミチン酸ジエ
タノールアマイド、ステアリン酸モノエタノールアマイ
ド、ステアリン酸ジエタノールアマイドなどが挙げら
れ、そしてこれらアルカノールアマイドは、その2種以
上を混合して使用してもよい。
【0013】アルカノールアマイドとしては、20℃の
水に対して0.01〜0.5重量%の溶解度を有するも
のが好ましく、その例としては、常温で固体のラウリン
酸モノエタノールアマイド、ココナッツ脂肪酸モノエタ
ノールアマイド、獣脂モノエタノールアマイド、パルミ
チン酸モノエタノールアマイド、ステアリン酸モノエタ
ノールアマイド、ラウリン酸イソプロパノールアマイド
などが挙げられる。常温で液体のものも、少量であれば
そのまま用いることができるが、多量に使用するときは
粉末の上記固体酸、シリカ等不活性無機微粒子の粉末な
どに含浸させた形態で使用することができる。この固体
のアルカノールアマイドは、特に粒度を調整する必要は
ないが、打錠成形法に供されるときは、好ましい成形性
を示すように、要すれば粉砕、篩分などを施して用いる
のが好ましい。
【0014】上記粒度を有する固体酸100重量部と、
上記アルカノールアマイド5〜2000重量部、好まし
くは7〜1900重量部との混合物、好ましくはこれら
の均一混合物から本発明の固体状薬剤は造られる。固体
酸100重量部に対して2000重量部より多い量のア
ルカノールアマイドを含有する薬剤は、これに接触する
水のpHを十分に低下させることができず、スケール生
成防止効果が十分でない。反対に、固体酸100重量部
に対して5重量部より少ない量のアルカノールアマイド
を含有する固体状薬剤は、これに接触する水のpHを十
分に低下させることができ、スケール生成防止の効果も
大きいが、水との接触により軟化、膨潤、崩壊などを起
こしやすい。
【0015】固体状薬剤は、上記固体酸とアルカノール
アマイドの他に、所望により、少量の従来から使用され
ている各種添加剤を含有することができる。これら添加
剤の例としては、結合剤、滑沢剤、殺菌剤、防黴剤、腐
食防止剤、キレート剤、溶解調整剤、色素、香料などが
挙げられ、上記固体酸とアルカノールアマイドとこれら
所望添加剤の混合物から固体状薬剤をつくるのが好まし
い。特に、溶解調整剤の添加によって、調節された溶解
速度を有する固体状薬剤を得ることができる。
【0016】固体状薬剤は、従来から知られている種々
の方法で成形体として製造することができる。例えば、
上記粒度を有する固体酸の粉末と上記アルカノールアマ
イドの粉末とを上記比率に含有する混合物を打錠する方
法により、或いはこの打錠法で成形しにくい場合には、
上記粉末の混合物を従来から知られている顆粒製造法
で、成形しやすい顆粒に一旦変換した後打錠する方法に
より成形体をつくることができる。別の例としては、上
記比率の固体酸、アルカノールアマイド及び所望の添加
剤を押出機中、アルカノールアマイドを溶融状態に維持
できる温度、例えば、50〜90℃で混練することによ
り得られた流動性を有する混合物を金型に注入して冷却
する方法、更に上記押出機の代わりに混練ロール、ペレ
タイザー等を使用する方法などが挙げられる。
【0017】成形体の形状は任意でよく、例えば、球
形、立法体、円柱、孔空き円柱、円板、円錐、角錐、各
種異形、動植物の形などが挙げられ、成形体を設置する
場所に適するように設計される。成形体の大きさにも特
に制限はないが、通常、円板又は円柱状のものでは、2
0〜50mm程度の直径と20〜50mm程度の厚さ又
は高さを有する形状が実用的である。
【0018】固体状薬剤が有する前記固体酸の溶出速度
は、固体酸の水溶解度、固体酸の粒度、固体酸と前記ア
ルカノールアマイドとの比率、添加剤の含有率などを調
節することにより調整することができる。固体酸の水溶
解度が大きいほど、固体酸の粒度が小さいほど、固体酸
の含有比率が大きいほど、これらのいずれも成形体に大
きい溶出速度を与える。水と接触する固体状薬剤の表面
積1000cm2 当たり、1時間に固体酸の溶出速度が
10gより小さいと、固体状薬剤は十分なスケール生成
防止能力を示さない。そしてこの固体酸の溶出速度が1
00gより大きいと、固体状薬剤は水との接触で不所望
に速く消耗し、薬剤の使用としては非効率的である。特
に、水と接触する固体状薬剤の表面積1000cm2
たり、1時間に10〜80gの固体酸の溶出速度を示す
固体状薬剤が好ましい。
【0019】
【実施例】 固体酸として、工業製品の粒状スルファミ
ン酸をハンマーミルで粉砕後、篩分することにより12
メッシュの篩を通過するが250メッシュの篩は通過し
ない粒度を有するスルファミン酸(SMA) を用意した。界
面活性剤として市販のラウリン酸モノエタノールアマイ
ド(S1)、ココナッツ脂肪酸モノエタノールアマイド
(S2)、ステアリン酸モノエタノールアマイド(S3)、エチ
レン基/プロピレン基のモル比約3を有するポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレン共重合体(S4)、エチレン
オキシドの付加モル数70を有するポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル(S5)、ソルビタンモノパルミテ
ート(S6)、ソルビタンモノステアレート(S7)、エチレン
オキシドの付加モル数40を有するモノステアリン酸ポ
リオキシエチレングリコール(S8)、重合度6000を有
するポリエチレングリコール(S9)、重合度20000を
有するポリエチレングリコール(S10) ソルビタントリス
テアレート (S11)、トリステアリン酸テトラグリセリル
(S12)及びセチルアルコール (S13)を用意した。
【0020】実施例1 上記スルファミン酸(SMA)100重量部と第1表記載の
重量部の界面活性剤とをビーカーに投入し、70℃の恒
温槽を使用して界面活性剤を溶融させた後、撹拌により
均一に混合し、次いで冷却して第1表に記載の固化成形
体(T1)〜(T8)を調製した。ビーカーから取り出されたこ
れら成形体は、45mmの直径と25mmの厚さを有
し、そして約40cm2 の表面積を有する。成形体(T1)
〜(T3)は実施例であり、そして成形体(T4)〜(T8)は比較
例である。
【0021】次いで各成形体をビーカー中20℃の水2
00ミリリットルに、成形体全体が水没するように浸漬
し、5日間経過時点でビーカー中の成形体の形状につい
て、膨潤や崩壊などの変化有無を観察したところ、第1
表に記載の結果が得られた。
【0022】
【表1】 第1表は、本発明の成形体は水中に浸漬したとき、膨
潤、崩壊のいずれも起こさないが、比較例の成形体は膨
潤又は崩壊を起こすことを示している。
【0023】実施例2 上記スルファミン酸(SMA) 100重量部と第2表記載の
重量部の界面活性剤とを、混練式押出成形機に供給し、
そのダイス出口温度を70〜80℃に設定し、押出され
た混練物を水冷の金型で成形すると共に冷却固化させる
ことにより、第2表に記載の固化成形体 (T9)〜(T20)を
調製した。この成形体は、約45mmの直径と約25m
mの高さを有し、そして約40cm2 の表面積を有す
る。この成形体1個の重さは約50gである。成形体
(T9)〜(T14)は実施例であり、そして成形体(T15)〜
(T20)は比較例である。(T11)〜(T14)では2種類の界面
活性剤が併用された。
【0024】これら成形体からのスルファミン酸の水中
溶出速度の測定、及び実施例1と同様にして成形体の形
状観察を行った。このスルファミン酸の溶出速度は、上
記成形体を、ビーカー中20℃の500ミリリットルの
純水に1時間全面浸漬し、この時点でビーカー中の成形
体を取り出した後、ビーカー中の内容物を濾過すること
により得られた濾液について、当該濾液中のスルファミ
ン酸の量をJIS K-8588に規定されている亜硝酸
ナトリウムによる定量分析法で測定することにより求め
た。第2表にこれらの測定結果が記載されている。同表
中、SMA溶出量は、成形体の表面積1000cm2 当た
りに換算された値である。
【0025】
【表2】 第 2 表 成形体 界面活性剤 界面活性剤 SMA溶出量 成形体の 種類 重量部 種類 重量部 (g) 形状 T9 S2 67 24.6 変化なし T10 S3 67 11.0 変化なし T11 S2 67 S9 8 34.9 変化なし T12 S2 67 S10 8 30.8 変化なし T13 S2 58 S4 8 31.3 変化なし T14 S2 58 S5 8 38.5 変化なし T15 S6 67 24.3 膨潤 T16 S11 67 8.1 変化なし T17 S12 67 6.5 変化なし T18 S13 67 7.5 変化なし T19 S9 67 190 膨潤 T20 S4 67 150 膨潤 第2表の結果は、本発明の実施例の成形体は水中浸漬に
おいて、形状変化を起こさずに好ましい酸溶出速度を示
すのに対して、比較例のT15、 T19 及びT20 の成形体は
膨潤を起こし、そして比較例のT16〜T18の成形体は酸溶
出速度が不足することを示している。T11〜T14の成形体
の例は、アルカノールアマイドにそれ以外の界面活性剤
を混合して使用した場合にも、よい結果が得られること
を示している。
【0026】更に、上記同様にして調製した成形体
(T9)〜(T18)について、間欠的流水中の耐久性を下記装
置を使用してテストした。この装置は、上蓋を有しない
プラスチック製の箱と、給水ポンプと、このポンプを介
してこの箱に給水するための水導入管とからなる。この
箱は、幅10cm、長さ25cm、高さ5cmの寸法を
有し、その底部には、長さ方向の一端に複数の排水口が
設けられていて、この排水口は、この箱に満たされた水
が約30秒でこの排水口から流出する大きさを有してい
る。水導入管は、この箱の排水口とは反対側の他端上部
にその給水口を有し、そしてポンプは、1分間に3.3
リットルの水を給水する能力に設定されている。この箱
は、この箱からの排水を円滑ならしめるために、排水口
側を下位にして水平面に対し3度の傾斜角を有するよう
に傾けて架台上に設置されている。
【0027】間欠的流水中の耐久性テストでは、水が残
留しないように複数の貫通孔を有するプラスチック製の
小皿に上記成形体を載せた状態で、上記箱の底部に成形
体を設置した。給水には約7のpHを有する水を使用
し、そして箱内に導入された水は排水させながら、ポン
プの作動により1分間箱内に給水し、次の10分間は給
水を停止することを1サイクルとして、このサイクルが
自動的に連続するようにタイマー式スウィッチを作動さ
せて、30日にわたりこのテストを続行した。そしてそ
の間、全量消失するまでの成形体の形状変化を観察する
と共に、第3表に記載の各時点で成形体を取り出し、付
着水を拭き取った後の測定重量から、当初重量に対する
重量減少率を算出した。これらのテスト結果は第3表に
記載されている。
【0028】
【表3】 第 3 表 成形体 成形体の重量減少率(%) 成形体の 1 日 3 日 5 日 10 日 30 日 形状 T9 0.8 2.3 4.1 7.9 25.0 変化なし T10 0.3 1.0 1.6 3.5 10.1 変化なし T11 6.1 17.5 29.2 59.7 100.0 変化なし T12 2.1 7.1 9.8 22.5 64.6 変化なし T13 4.5 14.1 21.8 46.3 100.0 変化なし T14 2.7 8.3 13.6 28.1 80.1 変化なし T15 0.4 1.2 2.4 4.6 13.1 膨潤 T16 0.0 0.3 0.5 1.1 4.3 変化なし T17 0.1 0.5 0.7 1.4 4.6 膨潤 T18 0.3 0.5 0.8 2.4 6.6 変化なし 第3表の結果は、本発明の成形体は、長期にわたる間欠
的流水浸漬においても、形状の変化を起こさない耐久性
を有することを示している。
【0029】
【発明の効果】 スルファミン酸は20℃の水に対して
17.6重量%の高い水溶解度を有し、そしてスルファ
ミン酸のみの加圧成形体は上記測定法による500gの
溶出速度を示すのに対して、スルファミン酸を含有する
本発明の成形体が10〜100gに調節されたスルファ
ミン酸の溶出速度を示すことは意外なことである。おそ
らく、前記一般式で示されるアルカノールアマイドが、
水と接触する成形体表面で、調節された粒度を有するス
ルファミン酸粒子表面を被覆していて、スルファミン酸
の溶出速度を抑制すると共に、成形体の膨潤及び軟化を
抑制しているものと考えられる。
【0030】本発明のスケール生成防止剤は、水中に浸
漬した状態で使用しても、膨潤、軟化、崩壊などを起こ
さず、好ましい溶出速度で水中に固体酸を放出しなが
ら、長期間にわたって徐々に溶解する。間欠的に洗浄水
が流れる水洗式トイレの水にスケール生成防止剤を接触
させる使用法においても、このスケール生成防止剤は、
形状変化を起こさずに徐々に洗浄水に溶解し、そしてそ
の薬効を長期に渡って持続する。
【0031】本発明のスケール生成防止剤は、所望によ
り着色剤、香料、結合剤、滑沢剤、殺菌剤、防黴剤、腐
食防止剤、キレート剤、溶解調整剤などを含有すること
ができ、これら添加剤の含有によって種々の性能が付加
されたスケール生成防止剤として使用することができ
る。着色剤としては、通常使用される無機又は有機の染
料、顔料などを使用することができる。着色剤の例とし
ては、青色1.2号、C.I.アシッドブルー232、
C.I.アシッドグリーン28、C.I.アシッドグリ
ーン81、C.I.アシッドイエロー3、C.I.アシ
ッドイエロー7などの染料が挙げられ、通常、成形体中
0.1〜30重量%程度添加させることができる。
【0032】香料の例としては、ラベンダー油、レモン
油、ローズ油、スペアミント油、グリーン油などの天然
植物精油、ムスク、シベットなどの動物性香料、その他
アルデヒド類、ケトン類、エステル類などの合成香料等
が挙げられる。成形体の強度を補ったり、好ましい成形
性の付与、流水中での崩壊防止性付与などのために使用
される結合剤の例としては、アビセル、カルボキシメチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリウ
ム塩、ヒドロキシプロピルセルロース、ポバール、デキ
ストリン、マンニット、アラビアゴム、エチルセルロー
ス、ポリエチレングリコールなどの水溶性高分子物質、
その他硫酸アルミニウム等アルミニウム化合物などが挙
げられる。
【0033】打錠成形法における打錠性改良のために使
用される滑沢剤の例としては、ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、又はタルクなどの微粉末が挙げられる。便器のトラ
ップ内水中でバクテリアによる尿の分解を防ぎ、或いは
トラップ内の水がアルカリ性に傾くことによるカルシウ
ムスケールの析出を防ぐために使用される殺菌剤、防黴
剤の例としては、ベンジルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、
ドデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ド
デシルピリジニウムクロライド、ジクロルベンジルメチ
ルドデシルアンモニウムクロライド、オクチルフェノキ
シエトキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イドなどの第4級アンモニウム塩、テトラメチルチウラ
ム、ナトリウムメチルチオカーバメート、アンモニウム
メチルチオカーバメート、1,2-ベンゾイソチアゾロ
ン、メチレンビスチオシアナートなどの有機硫黄系殺菌
剤、ナトリウムアジド、N−(p−フェノール)トリク
ロロアルキルシアン、ニトロフラン、ハロゲンアセトア
ミド、1,3-ジノニルベンズイミダゾリウムブロマイ
ド、1−(2−ヒドロキシエチル)−1−ベンジル−2
−トリデシルイミダゾリウム、トリス(ヒドロキシメチ
ル)ニトロメタン、1−N−ピペラジノ−2−ニトロプ
ロピルベンゼン、2,6-ビスジメチルアミノメチルシク
ロヘキサノンなどの有機窒素系殺菌消毒剤、その他ドデ
シルジ(アミノエチル)グリシン、β−アルキルアミノ
プロピオナート、ドデシルジメチルベタイン、ドデシル
メチルベンジルベタイン、セチルジメチルベタインなど
の両性界面活性剤、ペンタクロロフェノール、トリクロ
ロフェノール、O−ベンジル−p−クロロフェノール、
2,2'−チオビス(4,6-ジクロロフェノール)などの
塩素系殺菌剤、トリブチル錫オキサイドなどの有機錫殺
菌剤等が挙げられる。
【0034】排水管の金属部分の腐食防止のために使用
される腐食防止剤としては、アミノ基を有するカチオン
系界面活性剤、アルキルチオ尿素などが挙げられる。カ
ルシウムイオンと反応して水溶性キレート化合物を形成
するキレート剤の例としては、エチレンジアミン四酢
酸、ニトリロ三酢酸等が挙げられる。溶解調整剤として
は、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノ
ニオン系界面活性剤、両性界面活性剤などが好ましく、
前記一般式で示されるアルカノールアマイドの量より少
ない量で使用される。例示すれば、アルキルベンゼンス
ルフォン酸ナトリウム、α−オレフィンスルフォン酸ナ
トリウム、脂肪酸ナトリウム、アルキル硫酸塩、ポリオ
キシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルリン酸塩などのアニオン系界面活性剤、エ
チレングリコールとプロピレングリコールとの共重合
体、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸エステル、多価
アルコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルなどのノニオン系界面活
性剤が挙げられるが、特にソルビタンモノパルミテー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、
ノニルフェニルポリオキシエチレン、12〜18個の炭
素原子を有するアルキルエーテルポリオキシエチレンな
どが好ましい。
【0035】このスケール生成防止剤を、その好適な使
用例として、直接に或いは適当な容器に内容させて、男
子用小便器内、男子用小便器のトラップ内、便器洗浄水
の水槽内、便器洗浄水の配管内などに設置すると、尿石
と呼ばれるスケールは排水管内面、特に排水が滞留する
トラップ部の内面に生成しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 雅之 富山県婦負郡婦中町笹倉635 日産化学工 業株式会社富山工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 12メッシュの篩を通過するが250メ
    ッシュの篩は通過しない粒度を有する固体酸の100 重量
    部と、一般式 RCONR21OH (但し、Rは6〜2
    4個の炭素原子を有する長鎖脂肪族炭化水素基を、R1
    は1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基を、そして
    2 は水素原子又はR1OH 基をそれぞれ表す。)で示
    されるアルカノールアマイドの5〜2000重量部とを
    含有し、そして20℃の水と接触したときに当該水と接
    触する表面積1000cm2 当たり1時間に10〜10
    0gの上記固体酸を当該水に溶出する固体状スケール生
    成防止剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002186993A (ja) * 2000-12-21 2002-07-02 Nissan Chem Ind Ltd トイレ用洗浄薬剤
JP2011212521A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Aquas Corp スケール剥離剤、および、スケール剥離方法
JP2012106234A (ja) * 2010-10-21 2012-06-07 Nippon Soda Co Ltd 尿石防止剤
JP2013094695A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Nippon Soda Co Ltd 黄変防止層を有する尿石防止剤

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JP2012106234A (ja) * 2010-10-21 2012-06-07 Nippon Soda Co Ltd 尿石防止剤
JP2013094695A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Nippon Soda Co Ltd 黄変防止層を有する尿石防止剤

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