JPH10180728A - セメント系無機質板の製造方法 - Google Patents

セメント系無機質板の製造方法

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JPH10180728A
JPH10180728A JP34420196A JP34420196A JPH10180728A JP H10180728 A JPH10180728 A JP H10180728A JP 34420196 A JP34420196 A JP 34420196A JP 34420196 A JP34420196 A JP 34420196A JP H10180728 A JPH10180728 A JP H10180728A
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宏 渡邉
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伸一 鈴木
Yasushi Sakamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラリー濃度を必要以上に低くすることなし
にグリーンシートの連続性や地合を向上させることとグ
リーンシートの偏肉の改善をする 【解決手段】 セメントと骨材とを主成分として補強繊
維を配合したスラリー濃度が15重量%以上60重量%
以下のスラリーを濾過・脱水して無機質セメント板を製
造する方法である。これにおいて、スラリー供給ボック
スの出口またはスラリーの濾過・脱水工程中で振動数1
0Hz以上、振幅0.1mm以上の振動を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦や外装材などの
建材として用いられるセメント系無機質板の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、セメントと骨材とを主成分と
して、補強繊維を配合したスラリーを抄造したり、押し
出したりしてグリーンシートを形成し、このグリーンシ
ートを濾過・脱水して無機質板を製造することが行われ
ている。ところで、このようにして製造するとき、グリ
ーンシートの連続性、地合や偏肉状態が製品の品質に影
響を与える。特に、スラリー濃度が約15重量%以上に
なると、グリーンシートの連続性や地合が悪化し、品質
に悪影響を及ぼす。
【0003】これまでは、スラリー濃度を必要以上に低
くすることで連続性、地合を改善したり、スラリーの幅
方向への安定供給することで偏肉を改善してきた。しか
し、スラリー濃度を低くすると生産性が低下し、またス
ラリーの幅方向への安定供給にも限界があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙述の点に鑑
みてなされたものであって、補強繊維を配合したスラリ
ーを濾過・脱水してセメント系無機質板を製造する場合
に、スラリー濃度を必要以上に低くすることなしにグリ
ーンシートの連続性や地合を向上させることとグリーン
シートの偏肉の改善をすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のセメント系無機質板の製造方法は、セメント
と骨材とを主成分として補強繊維を配合したスラリー濃
度が15重量%以上60重量%以下のスラリーを濾過・
脱水してセメント系無機質板を製造する方法において、
スラリー供給ボックスの出口またはスラリーの濾過・脱
水工程中で振動数10Hz以上、振幅0.1mm以上の
振動を与えることを特徴とする。このように振動数10
Hz以上、振幅0.1mm以上の振動を与えることで、
スラリー濃度が15重量%以上60重量%以下というよ
うに高くても、均一に均してグリーンシートの連続性や
地合を向上させることができると共にグリーンシートの
偏肉の改善をすることができる。
【0006】またスラリー供給ボックスからスラリーを
供給することで形成されるグリーンシートの上方から振
動を与えることを特徴とすることも好ましい。またスラ
リー供給ボックスからスラリーを供給することで形成さ
れるグリーンシートの上方及び下方の両方から振動を与
えることを特徴とすることも好ましい。またスラリー供
給ボックスの出口の前方の上方に振動機を配置すると共
に出口の上縁と振動機との間に前方に行くほど低くなる
ように傾斜した接触シートを配置し、スラリー供給ボッ
クスから出たグリーンシートに振動機で振動を与えなが
ら濾過・脱水するとき接触シートでグリーンシートを押
さえることを特徴とすることも好ましい。この場合、接
触シートで押さえることで振動機で振動を与えるもので
も厚みの規制が容易にでき、また繊維の配向も揃えるこ
とができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1や図2はセメント系無機質板
の製造装置(この装置は後述の実施例で用いるミニテス
ト機であるが、基本的には同じ構造である)を示すもの
である。濾過シート1は無端帯状に形成され、複数のロ
ーラ2に掛け回してあり、所定の速度で送り駆動される
ようになっている。濾過シート1の下方にはサクション
ボックス3を配置してあり、サクションボックス3から
吸引することでグリーンシート4を濾過・脱水するよう
になっている。また5はスラリー供給ボックスであり、
スラリー6をスラリー供給ボックス(フローボックス)
5の出口7から吐出させることにより濾過シート1の上
にグリーンシート4を形成するようになっている。8は
振動機であり、振動機8で振動板9を振動させることで
グリーンシート4を加振するようになっている。図1の
例では振動機8をスラリー供給ボックス5の出口7の直
ぐ前の上方に配置してあり、図2の例では出口7から所
定距離離れた前方の(濾過・脱水過程部分)の上方に配
置してある。
【0008】スラリー6はセメントと骨材とを主成分と
して補強繊維を配合したスラリー濃度が15重量(w
t)%以上60重量(wt)%以下のものである。この
スラリー6はスラリー供給ボックス5の出口7から連続
的に吐出されてグリーンシート4が形成され、濾過シー
ト1で送られる。このとき振動機8でグリーンシート4
が加振されてグリーンシート4が均される。このとき振
動機8で与える振動は振動数が10Hz以上、振幅0.
1mm以上である。また濾過シート1で送られるグリー
ンシート4はサクションボックス3から吸引されて濾過
・脱水される。
【0009】上記振動機8で与える振動は振動数が10
Hz以上、振幅が0.1mm以上であるが、振動の方向
については特に限定するものでない。また上記例では1
台の振動機8で加振したが、複数台の振動機8で加振す
るようにしてもよく、複数台の振動機8で加振すると一
層効果が上がる。また上に配置した振動機8で上方から
加振しているが、下に配置した振動機8で下方から加振
しても、上下に配置した振動機8で上下から加振しても
よい。
【0010】以下、上記図1、図2にて説明した実施形
態に対応する実施例により本発明をさらに詳述する。 (本発明の実施例1〜24)セメントと、骨材としての
珪石粉を4:3の割合で混合し、パルプを6%添加した
ものに水を添加して調整し、所定濃度のスラリー6を用
意した。そして図1、図2に示すようなミニテスト機を
用いて振動を加えながらグリーンシート4を得た。この
過程において、グリーンシート4の連続性、地合、偏肉
について評価した。またグリーンシート4を150Kg
f/cm2 でプレスし、170℃、5時間オートクレー
ブにて得られたサンプルについて曲げ強度を測定した。
【0011】(比較例1〜6)振動を与えないでミニテ
スト機で上記本発明の実施例と同様にグリーンシート4
を得た。この過程において、グリーンシート4の連続
性、地合、偏肉について評価した。またグリーンシート
4を150Kgf/cm2 でプレスし、170℃、5時
間オートクレーブにて得られたサンプルについて曲げ強
度を測定した。
【0012】上記実施例1〜24、比較例1〜6の条件
及び結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】上記表1の実施例1〜6と比較例1〜6に
より、振動を与えることで15重量%以上の高濃度スラ
リーであっても、グリーンシートの連続性や地合、偏肉
を改善できることがわかる。また実施例7〜12より、
振動を与える箇所が濾過・脱水過程でも同様の効果が確
認できた。また振動を与える場所は、実施例5、13、
14に示す通り、上方あるいは上下双方より振動を与え
ると効果があることがわかる。下方から振動を与えて
も、多少の効果はあるが、前者程顕著な効果はないこと
がわかる。また実施例15〜18、実施例19〜24よ
り振動数10Hz以上、振幅0.1mm以上であるとよ
り効果が現れることがわかる。
【0015】また図3は他の例を示すものである。本例
も上記実施形態と基本的に同じであり、異なる点だけを
述べる。スラリー供給ボックス5の出口7の前方に振動
機8を配置してあり、出口7の上縁と振動機8との間に
接触シート10を配置してある。接触シート10は片持
状になるように出口6の上縁に固着具11にて固定して
あり、自由端側を振動板9の下面に当接させてある。ま
た接触シート10は出口7から振動機8に向かって徐々
に下がるように傾斜させてある。この接触シート10の
材質は特に限定しないが、ゴム、板バネ等の弾性体が望
ましい。しかしてスラリー供給ボックス5の出口7から
出たグリーンシート4に振動機8で振動を与えながら濾
過・脱水するとき接触シート10でグリーンシート4を
押さることができ、これによりグリーンシート4の厚み
が規制されると共にグリーンシート4の繊維の配向が揃
えられる。
【0016】次に図3に示す構造のミニテスト機で製造
する具体例によりさらに詳しく述べる。スラリー6とし
ては、セメント50重量%、シリカ43重量%、パルプ
7重量%を混合し、これに水を加えてスラリー濃度40
重量%になるものを用意した。振動機8としてはアンバ
ランスモータ(2ポール)で、振動数60Hzで、出力
0.075Kwのものを用いた。接触シート10として
はネオプレンゴムシートで厚みが1.0mmのものを用
いた。この接触シート10は出口7に固定して振動板9
に固定していない。濾過シート1は5m/分の速度で送
った。サクションボックス3からは真空度が−15cm
Hgとなる程度に吸引した。そしてサクション後の含水
率は、40%(ドライベース)程度を目標とした。上記
の条件で図3に示すミニテスト機にて本発明のサンプル
を形成した。また比較例1としては、上記と同じ条件で
あるが接触シートのない状態でサンプルを形成した。比
較例2としては、上記と同じ条件であるが、振動数が1
0Hz以下でサンプルを形成した。比較例3としては、
上記と同じ条件であるが、振幅が0.1mm以下でサン
プルを作成した。上記本発明の具体例、比較例1〜3の
サンプルの評価を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】*表2の配合率は出願人の会社独自の評価
方法で、縦、横方向の強度差から配向の効率性を数値化
したものである。尚、スラリー濃度が15重量%以下で
は振動が水にかかり、波立ちがひどくレベリング効果が
でない。またスラリー濃度が60重量%以上では接触シ
ート10が固くて振動で動かなくなり、繊維の振動によ
る再配向が期待できない。
【0019】
【発明の効果】本発明は叙述のようにセメントと骨材と
を主成分として補強繊維を配合したスラリー濃度が15
重量%以上60重量%以下のスラリーを濾過・脱水して
無機質セメント板を製造する方法において、スラリー供
給ボックスの出口またはスラリーの濾過・脱水工程中で
振動数10Hz以上、振幅0.1mm以上の振動を与え
るので、振動にてグリーンシートを均一に均することが
できるものであって、スラリー濃度を必要以上低くする
ことなしにグリーンシートの連続性や地合を向上させる
ことが可能となるものであり、しかもグリーンシートの
偏肉の改善をすることができるものである。
【0020】また本発明の請求項4の発明は、スラリー
供給ボックスの出口の前方の上方に振動機を配置すると
共に出口の上縁と振動機との間に前方に行くほど低くな
るように傾斜した接触シートを配置し、スラリー供給ボ
ックスから出たグリーンシートに振動機で振動を与えな
がら濾過・脱水するとき接触シートでグリーンシートを
押さえるので、接触シートで押さえることで振動機で振
動を与えるものでも厚みの規制が容易にできるものであ
り、振動する接触シートで押さえることで繊維の配向も
揃えることができるものであり、さらにスラリー供給ボ
ックスと振動機とは接触シートで設備的につながってい
るものの、振動では縁切りされているために装置は故障
しにくいという効果が期待できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置の一例を示す概略図である。
【図2】同上の他例の概略図である。
【図3】同上のさらに他例の概略図である。
【符号の説明】
1 濾過シート 3 サクションボックス 4 グリーンシート 5 スラリー供給ボックス 6 スラリー 7 出口 8 振動機 10 接触シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントと骨材とを主成分として補強繊
    維を配合したスラリー濃度が15重量%以上60重量%
    以下のスラリーを濾過・脱水して無機質板を製造する方
    法において、スラリー供給ボックスの出口またはスラリ
    ーの濾過・脱水工程中で振動数10Hz以上、振幅0.
    1mm以上の振動を与えることを特徴とするセメント系
    無機質板の製造方法。
  2. 【請求項2】 スラリー供給ボックスからスラリーを供
    給することで形成されるグリーンシートの上方から振動
    を与えることを特徴とする請求項1記載のセメント系無
    機質板の製造方法。
  3. 【請求項3】 スラリー供給ボックスからスラリーを供
    給することで形成されるグリーンシートの上方及び下方
    の両方から振動を与えることを特徴とする請求項1記載
    のセメント系無機質板の製造方法。
  4. 【請求項4】 スラリー供給ボックスの出口の前方の上
    方に振動機を配置すると共に出口の上縁と振動機との間
    に前方に行くほど低くなるように傾斜した接触シートを
    配置し、スラリー供給ボックスから出たグリーンシート
    に振動機で振動を与えながら濾過・脱水するとき接触シ
    ートでグリーンシートを押さえることを特徴とする請求
    項1記載のセメント系無機質板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6702966B1 (en) * 2000-02-15 2004-03-09 Matsushita Electric Works, Ltd. Method for manufacturing cement fiber sheets
JP2019527636A (ja) * 2016-08-05 2019-10-03 ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー 繊維強化セメント質パネル製造用ヘッドボックスおよび形成ステーション
US11674317B2 (en) 2019-12-23 2023-06-13 United States Gypsum Company Apparatus and process with a vibratory angled plate and/or fixed horizontal plate for forming fiber-reinforced cementitious panels with controlled thickness

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US11674317B2 (en) 2019-12-23 2023-06-13 United States Gypsum Company Apparatus and process with a vibratory angled plate and/or fixed horizontal plate for forming fiber-reinforced cementitious panels with controlled thickness

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