JPH10180736A - コンクリートブロック製造用金型 - Google Patents
コンクリートブロック製造用金型Info
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- JPH10180736A JPH10180736A JP8354845A JP35484596A JPH10180736A JP H10180736 A JPH10180736 A JP H10180736A JP 8354845 A JP8354845 A JP 8354845A JP 35484596 A JP35484596 A JP 35484596A JP H10180736 A JPH10180736 A JP H10180736A
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Links
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Landscapes
- Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 各空隙部に流し込まれるコンクリートに対す
る耐摩耗性を向上することができ、これによって、長期
寿命が得られるだけでなく、コンクリート中の水分によ
る発錆を防止することができ、しかも、コンクリートブ
ロックを連続成形しても、各コンクリートブロックの寸
法や形状等に狂いがなく、成形性に優れたコンクリート
ブロック製造用金型を提供する。 【解決手段】 金型内周面及び中子外周面に溶射皮膜2
5、26が形成されている。
る耐摩耗性を向上することができ、これによって、長期
寿命が得られるだけでなく、コンクリート中の水分によ
る発錆を防止することができ、しかも、コンクリートブ
ロックを連続成形しても、各コンクリートブロックの寸
法や形状等に狂いがなく、成形性に優れたコンクリート
ブロック製造用金型を提供する。 【解決手段】 金型内周面及び中子外周面に溶射皮膜2
5、26が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶射によって金型
内周面や中子外周面を硬くして、コンクリートに対する
耐摩耗性を向上することができ、長寿命化が図れるコン
クリートブロック製造用金型に関する。
内周面や中子外周面を硬くして、コンクリートに対する
耐摩耗性を向上することができ、長寿命化が図れるコン
クリートブロック製造用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ブロック、化粧ブロック、舗装
用コンクリートブロック等のコンクリートブロックは、
型枠内に詰めたコンクリートを振動締め固めして製造さ
れている。ここで、図8、図9を参照して、従来のコン
クリートブロックの一例である化粧ブロックの製造方法
について説明する。まず、従来の化粧ブロックの製造方
法に使用される化粧ブロック製造装置Bについて説明す
る。図示するように、建屋(図示せず)内には、架台
(図示せず)上に型枠の一例である化粧ブロック製造用
金型Cが振動可能に配設されている。そして、この化粧
ブロック製造用金型Cの上方には、化粧ブロック製造用
金型Cの各空隙部C1、C2内で締め固められた化粧ブ
ロック(図示せず)を下に押し出す押し型Dが上下昇降
可能に配設されている。また、前記化粧ブロック製造用
金型Cの側方には、この化粧ブロック製造用金型Cの各
空隙部C1、C2内にコンクリートを流し込むための給
材箱Eが横移動可能に配設されている。
用コンクリートブロック等のコンクリートブロックは、
型枠内に詰めたコンクリートを振動締め固めして製造さ
れている。ここで、図8、図9を参照して、従来のコン
クリートブロックの一例である化粧ブロックの製造方法
について説明する。まず、従来の化粧ブロックの製造方
法に使用される化粧ブロック製造装置Bについて説明す
る。図示するように、建屋(図示せず)内には、架台
(図示せず)上に型枠の一例である化粧ブロック製造用
金型Cが振動可能に配設されている。そして、この化粧
ブロック製造用金型Cの上方には、化粧ブロック製造用
金型Cの各空隙部C1、C2内で締め固められた化粧ブ
ロック(図示せず)を下に押し出す押し型Dが上下昇降
可能に配設されている。また、前記化粧ブロック製造用
金型Cの側方には、この化粧ブロック製造用金型Cの各
空隙部C1、C2内にコンクリートを流し込むための給
材箱Eが横移動可能に配設されている。
【0003】次に、上述した化粧ブロック製造用金型C
の具体的構成について説明する。図示するように、架台
(図示せず)上には、一対のマウンティングブラケット
11、及び一対のエンドプレート12を組み付けてなる
枠状の金型本体13が配設されている。そして、前記金
型本体13の短辺側内面には、それぞれ、パーティショ
ンプレート14が取付けられていると共に、長辺側内面
には、それぞれ、2つずつエンドライナー15が取付け
られている。更に、前記金型本体13内中央部には、こ
の金型本体13内を2つに仕切るパーティションプレー
ト16が、マウンティングブラケット11と平行に取付
けられている。
の具体的構成について説明する。図示するように、架台
(図示せず)上には、一対のマウンティングブラケット
11、及び一対のエンドプレート12を組み付けてなる
枠状の金型本体13が配設されている。そして、前記金
型本体13の短辺側内面には、それぞれ、パーティショ
ンプレート14が取付けられていると共に、長辺側内面
には、それぞれ、2つずつエンドライナー15が取付け
られている。更に、前記金型本体13内中央部には、こ
の金型本体13内を2つに仕切るパーティションプレー
ト16が、マウンティングブラケット11と平行に取付
けられている。
【0004】また、前記金型本体13内の2分室化され
た各室内には、それぞれ、リブアタッチメント17が、
マウンティングブラケット11と平行に取付けられてお
り、その両側には、コアバーアッセンブリー18が、や
はりマウンティングブラケット11と平行に取付けられ
ている。また、前記金型本体13の各エンドプレート1
2の下部には、それぞれ、複数の三角形状の切り欠き1
2aが形成されており、この両側の切り欠き12a内に
亘って、くの字状のフィラープラグ19が取付けられて
いる。そして、前記金型本体13内には、パーティショ
ンプレート14、16、エンドライナー15、フィラー
プラグ19、及び図示しない架台によって構成された各
室内に、中子であるリブアタッチメント17、及びコア
バーアッセンブリー18を挿入することによって、2つ
の空隙部C1、C2が形成されている。
た各室内には、それぞれ、リブアタッチメント17が、
マウンティングブラケット11と平行に取付けられてお
り、その両側には、コアバーアッセンブリー18が、や
はりマウンティングブラケット11と平行に取付けられ
ている。また、前記金型本体13の各エンドプレート1
2の下部には、それぞれ、複数の三角形状の切り欠き1
2aが形成されており、この両側の切り欠き12a内に
亘って、くの字状のフィラープラグ19が取付けられて
いる。そして、前記金型本体13内には、パーティショ
ンプレート14、16、エンドライナー15、フィラー
プラグ19、及び図示しない架台によって構成された各
室内に、中子であるリブアタッチメント17、及びコア
バーアッセンブリー18を挿入することによって、2つ
の空隙部C1、C2が形成されている。
【0005】なお、上述した化粧ブロック製造用金型C
の一方のマウンティングブラケット11の外面には、図
示しない一対の軸受部が取付けられており、この一対の
軸受部に、回転軸が回転自在に取付けられている(図7
参照)。そして、前記回転軸の一端に、図示しない回転
駆動源の一例である電気モータが連結されていると共
に、前記回転軸には、図示しない偏心ウエイトが取付け
られている(図7参照)。従って、前記電気モータを駆
動して、回転軸を回転すると、前記偏心ウエイトの偏心
荷重によって、化粧ブロック製造用金型Cが振動するよ
うになっている。
の一方のマウンティングブラケット11の外面には、図
示しない一対の軸受部が取付けられており、この一対の
軸受部に、回転軸が回転自在に取付けられている(図7
参照)。そして、前記回転軸の一端に、図示しない回転
駆動源の一例である電気モータが連結されていると共
に、前記回転軸には、図示しない偏心ウエイトが取付け
られている(図7参照)。従って、前記電気モータを駆
動して、回転軸を回転すると、前記偏心ウエイトの偏心
荷重によって、化粧ブロック製造用金型Cが振動するよ
うになっている。
【0006】また、前記押し型Dは、長方形状のヘッド
プレート23の下面に、シュー付きプランジャー20、
21を取付けてなっている。更に、前記給材箱Eは、直
方体状の箱体22の下部に、前記化粧ブロック製造用金
型Cのリブアタッチメント17、及びコアバーアッセン
ブリー18の各バー17a、18aを嵌入する溝22a
が形成されてなっている。また、前記箱体22の各溝2
2a間の下面には、この箱体22内のコンクリートを前
記化粧ブロック製造用金型Cの各空隙部C1、C2内に
供給する給材孔(図示せず)が開設されている。
プレート23の下面に、シュー付きプランジャー20、
21を取付けてなっている。更に、前記給材箱Eは、直
方体状の箱体22の下部に、前記化粧ブロック製造用金
型Cのリブアタッチメント17、及びコアバーアッセン
ブリー18の各バー17a、18aを嵌入する溝22a
が形成されてなっている。また、前記箱体22の各溝2
2a間の下面には、この箱体22内のコンクリートを前
記化粧ブロック製造用金型Cの各空隙部C1、C2内に
供給する給材孔(図示せず)が開設されている。
【0007】次に、上述した構成を有する化粧ブロック
製造装置Bを用いる従来の化粧ブロックの製造方法につ
いて説明する。まず、図示しない架台上に、化粧ブロッ
ク製造用金型Cを固定した後、この化粧ブロック製造用
金型C上で、その横方向に、コンクリートを予め投入し
ている給材箱Eを走行させながら、この給材箱Eの下面
の給材孔(図示せず)より各空隙部C1、C2内にコン
クリートを流し込む。この際、化粧ブロック製造用金型
Cを振動させることによって、各空隙部C1、C2に流
し込まれたコンクリートを強固に締め固め、次いで、各
空隙部C1、C2内で固まった化粧ブロックを押し型D
により型抜きする。そして、この型抜きされた化粧ブロ
ックを所要の期間養生することによって、製品である化
粧ブロックを完成する。
製造装置Bを用いる従来の化粧ブロックの製造方法につ
いて説明する。まず、図示しない架台上に、化粧ブロッ
ク製造用金型Cを固定した後、この化粧ブロック製造用
金型C上で、その横方向に、コンクリートを予め投入し
ている給材箱Eを走行させながら、この給材箱Eの下面
の給材孔(図示せず)より各空隙部C1、C2内にコン
クリートを流し込む。この際、化粧ブロック製造用金型
Cを振動させることによって、各空隙部C1、C2に流
し込まれたコンクリートを強固に締め固め、次いで、各
空隙部C1、C2内で固まった化粧ブロックを押し型D
により型抜きする。そして、この型抜きされた化粧ブロ
ックを所要の期間養生することによって、製品である化
粧ブロックを完成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の化粧ブロック製造用金型Cでは、コンクリートを振
動させて締め固める際に、各空隙部C1、C2を構成す
る部品、即ち、各パーティションプレート14、16、
エンドライナー15のエンドコア15c、リブアタッチ
メント17のリブ17c、コアバーアッセンブリー18
の各コア18c、18dに摩耗が生じ、各空隙部C1、
C2の寸法や形状が変わって、所望の化粧ブロックを成
形することができず、頻繁に各空隙部C1、C2を構成
する部品を交換したり、肉盛りをしなければならないと
いう問題があった。そこで、本発明者等は、各空隙部C
1、C2を構成する前記SCM415製の各部品の表層
に浸炭焼入れ層を形成することによって、コンクリート
に対する耐摩耗性を向上することができるとの知見を
得、これを実際に試みたが、未だ満足のいく結果が得ら
れず、更なる改良案が希求されていた。
来の化粧ブロック製造用金型Cでは、コンクリートを振
動させて締め固める際に、各空隙部C1、C2を構成す
る部品、即ち、各パーティションプレート14、16、
エンドライナー15のエンドコア15c、リブアタッチ
メント17のリブ17c、コアバーアッセンブリー18
の各コア18c、18dに摩耗が生じ、各空隙部C1、
C2の寸法や形状が変わって、所望の化粧ブロックを成
形することができず、頻繁に各空隙部C1、C2を構成
する部品を交換したり、肉盛りをしなければならないと
いう問題があった。そこで、本発明者等は、各空隙部C
1、C2を構成する前記SCM415製の各部品の表層
に浸炭焼入れ層を形成することによって、コンクリート
に対する耐摩耗性を向上することができるとの知見を
得、これを実際に試みたが、未だ満足のいく結果が得ら
れず、更なる改良案が希求されていた。
【0009】また、上述した部品のみならず、SS40
0製のリブアタッチメント17、及びコアバーアッセン
ブリー18の各バー17a、18aも、各空隙部C1、
C2内にコンクリートを流し込む際、コンクリートによ
る摩耗が生じるという問題があった。更に、各空隙部C
1、C2に流し込まれるコンクリートは水分を含むた
め、各部品が錆びるという問題もあった。また、各空隙
部C1、C2内にコンクリートが付着・残存すると、次
に製造される化粧ブロックの寸法や、形状等に影響を与
えるという問題があった。なお、以上の問題は、住宅や
倉庫、ブロック塀等に使用されるブロックを製造するブ
ロック製造用金型や、歩道や公園、広場等に敷設される
舗装用コンクリートブロックを製造する舗装用コンクリ
ートブロック製造用金型においても共通の問題であっ
た。
0製のリブアタッチメント17、及びコアバーアッセン
ブリー18の各バー17a、18aも、各空隙部C1、
C2内にコンクリートを流し込む際、コンクリートによ
る摩耗が生じるという問題があった。更に、各空隙部C
1、C2に流し込まれるコンクリートは水分を含むた
め、各部品が錆びるという問題もあった。また、各空隙
部C1、C2内にコンクリートが付着・残存すると、次
に製造される化粧ブロックの寸法や、形状等に影響を与
えるという問題があった。なお、以上の問題は、住宅や
倉庫、ブロック塀等に使用されるブロックを製造するブ
ロック製造用金型や、歩道や公園、広場等に敷設される
舗装用コンクリートブロックを製造する舗装用コンクリ
ートブロック製造用金型においても共通の問題であっ
た。
【0010】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、各空隙部に流し込まれるコンクリートに対する耐摩
耗性を向上することができ、これによって、長期寿命が
得られるだけでなく、コンクリート中の水分による発錆
を防止することができ、しかも、コンクリートブロック
を連続成形しても、各コンクリートブロックの寸法や形
状等に狂いがなく、成形性に優れたコンクリートブロッ
ク製造用金型を提供することを目的とする。
で、各空隙部に流し込まれるコンクリートに対する耐摩
耗性を向上することができ、これによって、長期寿命が
得られるだけでなく、コンクリート中の水分による発錆
を防止することができ、しかも、コンクリートブロック
を連続成形しても、各コンクリートブロックの寸法や形
状等に狂いがなく、成形性に優れたコンクリートブロッ
ク製造用金型を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のコンクリートブロック製造用金型は、金型内周面
に溶射皮膜が形成されている。請求項2記載のコンクリ
ートブロック製造用金型は、請求項1記載のコンクリー
トブロック製造用金型において、前記コンクリートブロ
ック製造用金型は、舗装用コンクリートブロック製造用
金型である。請求項3記載のコンクリートブロック製造
用金型は、金型内周面及び金型内に挿入される中子の外
周面に溶射皮膜が形成されている。請求項4記載のコン
クリートブロック製造用金型は、請求項3記載のコンク
リートブロック製造用金型において、前記コンクリート
ブロック製造用金型は、化粧ブロック製造用金型、又は
ブロック製造用金型である。請求項5記載のコンクリー
トブロック製造用金型は、請求項1〜4のいずれか1項
に記載のコンクリートブロック製造用金型において、前
記溶射皮膜は、浸炭焼入れ層の上に形成されている。請
求項6記載のコンクリートブロック製造用金型は、請求
項1〜5のいずれか1項に記載のコンクリートブロック
製造用金型において、前記溶射皮膜の形成面には凹凸下
地処理がなされ、しかも、その表面粗度Rzは50〜1
50μmの範囲にある。請求項7記載のコンクリートブ
ロック製造用金型は、請求項1〜6のいずれか1項に記
載のコンクリートブロック製造用金型において、前記溶
射皮膜の厚さは0.1〜2mmとなっている。請求項8
記載のコンクリートブロック製造用金型は、請求項1〜
7のいずれか1項に記載のコンクリートブロック製造用
金型において、前記溶射皮膜は、サーメット微粉末を高
速火炎溶射して表面硬度をHv700以上とした分散強
化型の溶射皮膜である。ここで、高速火炎溶射とは火炎
(フレーム)の速度が通常の溶射に比較して3倍以上の
速さ(具体的には、2000〜2700m/秒)の溶射
をいう。
記載のコンクリートブロック製造用金型は、金型内周面
に溶射皮膜が形成されている。請求項2記載のコンクリ
ートブロック製造用金型は、請求項1記載のコンクリー
トブロック製造用金型において、前記コンクリートブロ
ック製造用金型は、舗装用コンクリートブロック製造用
金型である。請求項3記載のコンクリートブロック製造
用金型は、金型内周面及び金型内に挿入される中子の外
周面に溶射皮膜が形成されている。請求項4記載のコン
クリートブロック製造用金型は、請求項3記載のコンク
リートブロック製造用金型において、前記コンクリート
ブロック製造用金型は、化粧ブロック製造用金型、又は
ブロック製造用金型である。請求項5記載のコンクリー
トブロック製造用金型は、請求項1〜4のいずれか1項
に記載のコンクリートブロック製造用金型において、前
記溶射皮膜は、浸炭焼入れ層の上に形成されている。請
求項6記載のコンクリートブロック製造用金型は、請求
項1〜5のいずれか1項に記載のコンクリートブロック
製造用金型において、前記溶射皮膜の形成面には凹凸下
地処理がなされ、しかも、その表面粗度Rzは50〜1
50μmの範囲にある。請求項7記載のコンクリートブ
ロック製造用金型は、請求項1〜6のいずれか1項に記
載のコンクリートブロック製造用金型において、前記溶
射皮膜の厚さは0.1〜2mmとなっている。請求項8
記載のコンクリートブロック製造用金型は、請求項1〜
7のいずれか1項に記載のコンクリートブロック製造用
金型において、前記溶射皮膜は、サーメット微粉末を高
速火炎溶射して表面硬度をHv700以上とした分散強
化型の溶射皮膜である。ここで、高速火炎溶射とは火炎
(フレーム)の速度が通常の溶射に比較して3倍以上の
速さ(具体的には、2000〜2700m/秒)の溶射
をいう。
【0012】請求項9記載のコンクリートブロック製造
用金型は、請求項8記載のコンクリートブロック製造用
金型において、前記高速火炎溶射の溶射温度は、前記サ
ーメット微粉末中に含まれる金属分の融点以上の温度
で、しかも、前記サーメット微粉末中に含まれるセラミ
ックスの融点以下の温度である。請求項10記載のコン
クリートブロック製造用金型は、請求項8又は9記載の
コンクリートブロック製造用金型において、前記サーメ
ット微粉末は、前記金属分が定量未満のサーメット微粉
末と、不足の金属分を含む自溶性合金粉末とからなっ
て、それぞれ独立の高速火炎溶射機によって同時溶射さ
れて、前記溶射皮膜が形成されている。請求項11記載
のコンクリートブロック製造用金型は、請求項8〜10
のいずれか1項に記載のコンクリートブロック製造用金
型において、前記サーメット微粉末は、WC、CrC、
TiC及びSiCの群から選択されるいずれか一種以上
と、Ni、Cr、Co及びこれらの合金の群から選択さ
れるいずれか一種以上とからなって、しかも、炭化物を
10〜90重量%、Ni、Cr、Co又はこれらの合金
等の金属マトリックスを90〜10重量%含む炭化物系
サーメット、酸化物を10〜90重量%、Ni、Cr、
Co又はこれらの合金等の金属マトリックスを90〜1
0重量%含む酸化物系サーメット、窒化物を10〜90
重量%、Ni、Cr、Co又はこれらの合金等の金属マ
トリックスを90〜10重量%含む窒化物系サーメッ
ト、又は、硼化物を10〜90重量%、Ni、Cr、C
o又はこれらの合金等の金属マトリックスを90〜10
重量%含む硼化物系サーメットのいずれか一つからな
る。
用金型は、請求項8記載のコンクリートブロック製造用
金型において、前記高速火炎溶射の溶射温度は、前記サ
ーメット微粉末中に含まれる金属分の融点以上の温度
で、しかも、前記サーメット微粉末中に含まれるセラミ
ックスの融点以下の温度である。請求項10記載のコン
クリートブロック製造用金型は、請求項8又は9記載の
コンクリートブロック製造用金型において、前記サーメ
ット微粉末は、前記金属分が定量未満のサーメット微粉
末と、不足の金属分を含む自溶性合金粉末とからなっ
て、それぞれ独立の高速火炎溶射機によって同時溶射さ
れて、前記溶射皮膜が形成されている。請求項11記載
のコンクリートブロック製造用金型は、請求項8〜10
のいずれか1項に記載のコンクリートブロック製造用金
型において、前記サーメット微粉末は、WC、CrC、
TiC及びSiCの群から選択されるいずれか一種以上
と、Ni、Cr、Co及びこれらの合金の群から選択さ
れるいずれか一種以上とからなって、しかも、炭化物を
10〜90重量%、Ni、Cr、Co又はこれらの合金
等の金属マトリックスを90〜10重量%含む炭化物系
サーメット、酸化物を10〜90重量%、Ni、Cr、
Co又はこれらの合金等の金属マトリックスを90〜1
0重量%含む酸化物系サーメット、窒化物を10〜90
重量%、Ni、Cr、Co又はこれらの合金等の金属マ
トリックスを90〜10重量%含む窒化物系サーメッ
ト、又は、硼化物を10〜90重量%、Ni、Cr、C
o又はこれらの合金等の金属マトリックスを90〜10
重量%含む硼化物系サーメットのいずれか一つからな
る。
【0013】請求項12記載のコンクリートブロック製
造用金型は、請求項8〜11のいずれか1項に記載のコ
ンクリートブロック製造用金型において、前記高速火炎
溶射の溶射火炎速度は2000〜2700m/秒で、し
かも、火炎温度が2400〜2700℃である。請求項
13記載のコンクリートブロック製造用金型は、請求項
8〜12のいずれか1項に記載のコンクリートブロック
製造用金型において、前記溶射皮膜は傾斜配合されて、
表面側にセラミックスが多くなっている。なお、本発明
のコンクリートブロック製造用金型において、溶射する
微粉末の粒度が10μm未満の場合には、製造価格が高
騰すると共に、運動量が小さくなって気流に流され易く
なり、50μmを越えると溶射皮膜が粗くなって実質的
強度が落ちるので、10〜50μmの範囲で選定するの
が好ましい。また、本発明のコンクリートブロック製造
用金型において、空隙部の周面表層に浸炭焼入れ層を形
成する方法には、固体浸炭法、ガス浸炭法、液体浸炭法
のいずれか一の方法によって浸炭した後、焼入れ・焼戻
しする方法が挙げられる。更に、本発明でいうコンクリ
ートとは、セメント・砂・砂利・水を調合したもののほ
か、セメント・砂・水を調合したものも含まれる。ま
た、本発明でいう溶射皮膜の形成面とは、金型内周面や
中子外周面のことである。
造用金型は、請求項8〜11のいずれか1項に記載のコ
ンクリートブロック製造用金型において、前記高速火炎
溶射の溶射火炎速度は2000〜2700m/秒で、し
かも、火炎温度が2400〜2700℃である。請求項
13記載のコンクリートブロック製造用金型は、請求項
8〜12のいずれか1項に記載のコンクリートブロック
製造用金型において、前記溶射皮膜は傾斜配合されて、
表面側にセラミックスが多くなっている。なお、本発明
のコンクリートブロック製造用金型において、溶射する
微粉末の粒度が10μm未満の場合には、製造価格が高
騰すると共に、運動量が小さくなって気流に流され易く
なり、50μmを越えると溶射皮膜が粗くなって実質的
強度が落ちるので、10〜50μmの範囲で選定するの
が好ましい。また、本発明のコンクリートブロック製造
用金型において、空隙部の周面表層に浸炭焼入れ層を形
成する方法には、固体浸炭法、ガス浸炭法、液体浸炭法
のいずれか一の方法によって浸炭した後、焼入れ・焼戻
しする方法が挙げられる。更に、本発明でいうコンクリ
ートとは、セメント・砂・砂利・水を調合したもののほ
か、セメント・砂・水を調合したものも含まれる。ま
た、本発明でいう溶射皮膜の形成面とは、金型内周面や
中子外周面のことである。
【0014】従って、請求項1、2、5〜13記載のコ
ンクリートブロック製造用金型、及び請求項3〜13記
載のコンクリートブロック製造用金型においては、金型
内周面や中子外周面に溶射皮膜を形成したので、その部
位を硬くすることができ、これによって、コンクリート
に対する耐摩耗性を向上することができるので、金型内
周面や中子外周面が短期間のうちに摩耗し、空隙部の寸
法や形状が変わって使用できなくなるのを防止すること
ができる。また、金型内周面や中子外周面に溶射皮膜を
形成することによって、その部位の耐腐食性を向上する
ことができ、コンクリート中の水分による発錆を防止す
ることができる。更に、溶射皮膜の表面粗さにも依る
が、特に、溶射皮膜が緻密になって、表面が滑らかであ
る場合、コンクリートブロックの離型性を向上すること
ができる。特に、請求項2、4記載のコンクリートブロ
ック製造用金型においては、舗装用コンクリートブロッ
ク製造用金型、又は化粧ブロック製造用金型、若しくは
ブロック製造用金型において、金型内周面や中子外周面
が短期間のうちに摩耗したり、空隙部の寸法や形状が変
わって使用できなくなるのを防止できる。請求項5記載
のコンクリートブロック製造用金型においては、溶射皮
膜が浸炭焼入れ層の上に形成されているので、その部位
の硬さが増し、この結果、溶射皮膜と相まって、空隙部
周面を硬くすることができ、更に、耐摩耗性を向上する
ことができる。また、例えば、浸炭焼入れしたままの状
態では、油の焼き付きにより見た目が汚いだけでなく、
この空隙部周面に付着した油がコンクリートブロックに
付着して、製品が汚くなるなど、歩留りが低下する恐れ
もあったが、浸炭焼入れ層上に溶射皮膜を形成すること
によって、空隙部周面の外観を向上することができると
共に、コンクリートブロック表面に油汚れが生じるのを
防いで、歩留りを向上することができる。
ンクリートブロック製造用金型、及び請求項3〜13記
載のコンクリートブロック製造用金型においては、金型
内周面や中子外周面に溶射皮膜を形成したので、その部
位を硬くすることができ、これによって、コンクリート
に対する耐摩耗性を向上することができるので、金型内
周面や中子外周面が短期間のうちに摩耗し、空隙部の寸
法や形状が変わって使用できなくなるのを防止すること
ができる。また、金型内周面や中子外周面に溶射皮膜を
形成することによって、その部位の耐腐食性を向上する
ことができ、コンクリート中の水分による発錆を防止す
ることができる。更に、溶射皮膜の表面粗さにも依る
が、特に、溶射皮膜が緻密になって、表面が滑らかであ
る場合、コンクリートブロックの離型性を向上すること
ができる。特に、請求項2、4記載のコンクリートブロ
ック製造用金型においては、舗装用コンクリートブロッ
ク製造用金型、又は化粧ブロック製造用金型、若しくは
ブロック製造用金型において、金型内周面や中子外周面
が短期間のうちに摩耗したり、空隙部の寸法や形状が変
わって使用できなくなるのを防止できる。請求項5記載
のコンクリートブロック製造用金型においては、溶射皮
膜が浸炭焼入れ層の上に形成されているので、その部位
の硬さが増し、この結果、溶射皮膜と相まって、空隙部
周面を硬くすることができ、更に、耐摩耗性を向上する
ことができる。また、例えば、浸炭焼入れしたままの状
態では、油の焼き付きにより見た目が汚いだけでなく、
この空隙部周面に付着した油がコンクリートブロックに
付着して、製品が汚くなるなど、歩留りが低下する恐れ
もあったが、浸炭焼入れ層上に溶射皮膜を形成すること
によって、空隙部周面の外観を向上することができると
共に、コンクリートブロック表面に油汚れが生じるのを
防いで、歩留りを向上することができる。
【0015】請求項6記載のコンクリートブロック製造
用金型においては、金型内周面や中子外周面の表面粗度
Rzが50〜150μmの範囲にある凹凸下地処理がな
されているので、溶射皮膜の付着性が良く、強固な溶射
皮膜を形成できる。なお、ここで、表面粗度Rzを50
μm未満とすると、表面が滑らか過ぎて溶射皮膜の密着
力が10kg/cm2 以下と小さくなり、表面粗度Rz
が150μmを越えると、溶射皮膜の表面粗度が大きく
なって離型性が悪くなるという欠点が生じる。請求項7
記載のコンクリートブロック製造用金型においては、溶
射皮膜の厚さが0.1〜2mmとなっているので、溶射
皮膜の短命化及び剥離等を防止して、長期の耐用性を得
ることができる。なお、ここで、溶射皮膜の厚さを0.
1mm未満とした場合には、溶射皮膜の厚さが薄すぎて
寿命が短かくなり、溶射皮膜の厚さが2mmを越える
と、溶射皮膜の剥離が生じ易いという欠点が生じる。請
求項8記載のコンクリートブロック製造用金型において
は、金型内周面や中子外周面にサーメット微粉末を高速
火炎溶射して、表面硬度Hv700以上の分散強化型の
溶射皮膜を形成しているので、空隙部の周面に形成され
る溶射皮膜を緻密にすることができる。即ち、高速火炎
溶射におけるフレーム速度は、前述のように、例えば、
2000〜2700m/秒と、通常の火炎溶射(約30
0m/秒)やプラズマ溶射(約800m/秒)に比較し
て大きいため、上述した如く、硬くて緻密な溶射皮膜を
形成することができる。もちろん、空隙部の周面には、
適当な凹凸下地処理がなされているので、溶射皮膜の付
着が良く、結果として溶射皮膜の脱落の生じ難いコンク
リートブロック製造用金型となる。なお、ここで、溶射
皮膜の硬度がHv700未満になると、金型内周面や中
子外周面に形成される溶射皮膜が摩耗し易く、空隙部の
寸法、形状が変わって早期に使用できなくなる欠点が生
じる。
用金型においては、金型内周面や中子外周面の表面粗度
Rzが50〜150μmの範囲にある凹凸下地処理がな
されているので、溶射皮膜の付着性が良く、強固な溶射
皮膜を形成できる。なお、ここで、表面粗度Rzを50
μm未満とすると、表面が滑らか過ぎて溶射皮膜の密着
力が10kg/cm2 以下と小さくなり、表面粗度Rz
が150μmを越えると、溶射皮膜の表面粗度が大きく
なって離型性が悪くなるという欠点が生じる。請求項7
記載のコンクリートブロック製造用金型においては、溶
射皮膜の厚さが0.1〜2mmとなっているので、溶射
皮膜の短命化及び剥離等を防止して、長期の耐用性を得
ることができる。なお、ここで、溶射皮膜の厚さを0.
1mm未満とした場合には、溶射皮膜の厚さが薄すぎて
寿命が短かくなり、溶射皮膜の厚さが2mmを越える
と、溶射皮膜の剥離が生じ易いという欠点が生じる。請
求項8記載のコンクリートブロック製造用金型において
は、金型内周面や中子外周面にサーメット微粉末を高速
火炎溶射して、表面硬度Hv700以上の分散強化型の
溶射皮膜を形成しているので、空隙部の周面に形成され
る溶射皮膜を緻密にすることができる。即ち、高速火炎
溶射におけるフレーム速度は、前述のように、例えば、
2000〜2700m/秒と、通常の火炎溶射(約30
0m/秒)やプラズマ溶射(約800m/秒)に比較し
て大きいため、上述した如く、硬くて緻密な溶射皮膜を
形成することができる。もちろん、空隙部の周面には、
適当な凹凸下地処理がなされているので、溶射皮膜の付
着が良く、結果として溶射皮膜の脱落の生じ難いコンク
リートブロック製造用金型となる。なお、ここで、溶射
皮膜の硬度がHv700未満になると、金型内周面や中
子外周面に形成される溶射皮膜が摩耗し易く、空隙部の
寸法、形状が変わって早期に使用できなくなる欠点が生
じる。
【0016】請求項9記載のコンクリートブロック製造
用金型においては、高速火炎溶射の溶射温度を、サーメ
ット微粉末中に含まれる金属分の融点以上の温度で、し
かもサーメット微粉末中に含まれるセラミックスの融点
以下の温度とするので、サーメット微粉末のうち金属分
は溶解するが、セラミックスは溶けないで溶射皮膜が形
成される。従って、セラミックスが骨材となった溶射皮
膜となり、更に高速度で溶射されることもあって、従来
の火炎溶射及びプラズマ溶射に比較して密度が高くて強
度を有する溶射皮膜となって耐摩耗性が向上する。請求
項10記載のコンクリートブロック製造用金型において
は、サーメット微粉末は、金属分が定量未満のサーメッ
ト微粉末と、不足の金属分を含む自溶性合金粉末とから
なって、それぞれ独立の高速火炎溶射機によって同時溶
射されて、溶射皮膜が形成されているので、供給する配
合を交換することなく、最も適正な配合割合の溶射皮膜
を形成することが容易である。なお、ここで、定量とは
100重量%をいう。請求項11記載のコンクリートブ
ロック製造用金型においては、溶射皮膜を形成するサー
メット微粉末が、上述した構成となって、これらの材料
を高速火炎溶射するので、内部に未溶融のセラミックス
の骨材を含む溶射皮膜が形成され、高い硬度を有する溶
射皮膜となる。なお、ここで、一方の成分に対し、内分
で他方の成分を10〜90重量%としたのは、自溶性合
金が10重量%未満であれば、セラミックスの接合性が
悪くなり、90重量%を越えると自溶性合金内の骨材が
不足し、十分な強度が得られなくなる欠点が生じる。
用金型においては、高速火炎溶射の溶射温度を、サーメ
ット微粉末中に含まれる金属分の融点以上の温度で、し
かもサーメット微粉末中に含まれるセラミックスの融点
以下の温度とするので、サーメット微粉末のうち金属分
は溶解するが、セラミックスは溶けないで溶射皮膜が形
成される。従って、セラミックスが骨材となった溶射皮
膜となり、更に高速度で溶射されることもあって、従来
の火炎溶射及びプラズマ溶射に比較して密度が高くて強
度を有する溶射皮膜となって耐摩耗性が向上する。請求
項10記載のコンクリートブロック製造用金型において
は、サーメット微粉末は、金属分が定量未満のサーメッ
ト微粉末と、不足の金属分を含む自溶性合金粉末とから
なって、それぞれ独立の高速火炎溶射機によって同時溶
射されて、溶射皮膜が形成されているので、供給する配
合を交換することなく、最も適正な配合割合の溶射皮膜
を形成することが容易である。なお、ここで、定量とは
100重量%をいう。請求項11記載のコンクリートブ
ロック製造用金型においては、溶射皮膜を形成するサー
メット微粉末が、上述した構成となって、これらの材料
を高速火炎溶射するので、内部に未溶融のセラミックス
の骨材を含む溶射皮膜が形成され、高い硬度を有する溶
射皮膜となる。なお、ここで、一方の成分に対し、内分
で他方の成分を10〜90重量%としたのは、自溶性合
金が10重量%未満であれば、セラミックスの接合性が
悪くなり、90重量%を越えると自溶性合金内の骨材が
不足し、十分な強度が得られなくなる欠点が生じる。
【0017】請求項12記載のコンクリートブロック製
造用金型においては、2400〜2700℃の火炎によ
って加熱されたサーメット微粉末のうち金属分は溶解す
るが、セラミックスは全部が溶けないうちに溶射皮膜が
形成される。従って、セラミックスが骨材となった溶射
皮膜となり、更に高速度で溶射されることもあって、従
来の火炎溶射及びプラズマ溶射に比較して密度が高くて
強度を有する溶射皮膜となって耐摩耗性が向上する。そ
して、その溶射火炎温度が2400℃未満の場合、溶射
皮膜を形成する溶射材料の溶融が悪く、半溶融と溶融と
の混合された溶射皮膜の形成が困難であり、しかも溶射
皮膜層の均質性が阻害される。一方、溶射火炎温度が2
700℃を越えると、溶射材料が溶け過ぎとなって、冷
却で発生する応力に耐える難剥離性の皮膜とならない
し、更には形成皮膜の均一性が阻害される。また、溶射
火炎速度が2000m/秒未満では材料に与える運動量
が不足して緻密な溶射皮膜を形成できず、溶射火炎速度
が2700m/秒を越えると溶射材料の加熱時間が不足
して半溶融と溶融が適度に混合された溶射皮膜の形成が
できない。従って、溶射火炎速度と溶射火炎温度を前記
のように最適範囲とすることで、半溶融と溶融との混合
した材料による強固でしかも難剥離性の溶射皮膜を形成
できる。請求項13記載のコンクリートブロック製造用
金型においては、それぞれの高速火炎溶射機から溶射さ
れる溶射材料の溶射量を独立に変えて、傾斜組成の溶射
皮膜を形成でき、これによって、溶射皮膜の表面側を耐
摩耗性に強いセラミックスの量を増加させ、金型内周面
や中子外周面の接合側に金属に馴染みの良い自溶性合金
の割合を増加することができる。
造用金型においては、2400〜2700℃の火炎によ
って加熱されたサーメット微粉末のうち金属分は溶解す
るが、セラミックスは全部が溶けないうちに溶射皮膜が
形成される。従って、セラミックスが骨材となった溶射
皮膜となり、更に高速度で溶射されることもあって、従
来の火炎溶射及びプラズマ溶射に比較して密度が高くて
強度を有する溶射皮膜となって耐摩耗性が向上する。そ
して、その溶射火炎温度が2400℃未満の場合、溶射
皮膜を形成する溶射材料の溶融が悪く、半溶融と溶融と
の混合された溶射皮膜の形成が困難であり、しかも溶射
皮膜層の均質性が阻害される。一方、溶射火炎温度が2
700℃を越えると、溶射材料が溶け過ぎとなって、冷
却で発生する応力に耐える難剥離性の皮膜とならない
し、更には形成皮膜の均一性が阻害される。また、溶射
火炎速度が2000m/秒未満では材料に与える運動量
が不足して緻密な溶射皮膜を形成できず、溶射火炎速度
が2700m/秒を越えると溶射材料の加熱時間が不足
して半溶融と溶融が適度に混合された溶射皮膜の形成が
できない。従って、溶射火炎速度と溶射火炎温度を前記
のように最適範囲とすることで、半溶融と溶融との混合
した材料による強固でしかも難剥離性の溶射皮膜を形成
できる。請求項13記載のコンクリートブロック製造用
金型においては、それぞれの高速火炎溶射機から溶射さ
れる溶射材料の溶射量を独立に変えて、傾斜組成の溶射
皮膜を形成でき、これによって、溶射皮膜の表面側を耐
摩耗性に強いセラミックスの量を増加させ、金型内周面
や中子外周面の接合側に金属に馴染みの良い自溶性合金
の割合を増加することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。なお、従来例と同様な構成について
は同一の符号を付して説明を省略する。 (第1の実施の形態)まず、図1〜3を参照して、本発
明の第1の実施の形態に係るコンクリートブロック製造
用金型の一例である化粧ブロック製造用金型Aについて
説明する。本実施の形態に係る化粧ブロック製造用金型
Aが、従来の化粧ブロック製造用金型Cと異なるのは、
SCM415製のパーティションプレート14の内面側
表層、エンドライナー15のプレート15aとエンドコ
ア15cの内面側表層、パーティションプレート16の
表層、リブアタッチメント17のリブ17cの全面表
層、コアバーアッセンブリー18の各コア18c、18
dの表層に、図3(a)に示すように、それぞれ厚さ
1.5〜2mm、表面硬度HRC=58〜62の浸炭焼
入れ層24を形成すると共に、この浸炭焼入れ層24上
に厚さ0.1〜2mm、表面硬度Hv700以上の分散
強化型の溶射皮膜25を形成した点と、SS400製の
リブアタッチメント17の各バー17aの外面、コアバ
ーアッセンブリー18のバー18aの両面に、図3
(b)に示すように、それぞれ厚さ0.1〜2mm、表
面硬度Hv700以上(本実施の形態ではHv1300
〜1500とした)の分散強化型の溶射皮膜26を形成
した点である。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。なお、従来例と同様な構成について
は同一の符号を付して説明を省略する。 (第1の実施の形態)まず、図1〜3を参照して、本発
明の第1の実施の形態に係るコンクリートブロック製造
用金型の一例である化粧ブロック製造用金型Aについて
説明する。本実施の形態に係る化粧ブロック製造用金型
Aが、従来の化粧ブロック製造用金型Cと異なるのは、
SCM415製のパーティションプレート14の内面側
表層、エンドライナー15のプレート15aとエンドコ
ア15cの内面側表層、パーティションプレート16の
表層、リブアタッチメント17のリブ17cの全面表
層、コアバーアッセンブリー18の各コア18c、18
dの表層に、図3(a)に示すように、それぞれ厚さ
1.5〜2mm、表面硬度HRC=58〜62の浸炭焼
入れ層24を形成すると共に、この浸炭焼入れ層24上
に厚さ0.1〜2mm、表面硬度Hv700以上の分散
強化型の溶射皮膜25を形成した点と、SS400製の
リブアタッチメント17の各バー17aの外面、コアバ
ーアッセンブリー18のバー18aの両面に、図3
(b)に示すように、それぞれ厚さ0.1〜2mm、表
面硬度Hv700以上(本実施の形態ではHv1300
〜1500とした)の分散強化型の溶射皮膜26を形成
した点である。
【0019】次に、図3を参照して、上述した構成を有
する化粧ブロック製造用金型Aの製造方法について説明
する。始めに、パーティションプレート14等の表層に
浸炭焼入れ層24を形成する方法について説明する。ま
ず、各部品を浸炭箱内に入れ、その周囲に木炭等の浸炭
材を詰める。そして、浸炭箱の蓋をした後、粘土等で密
閉し、その後、炉中で850〜900℃に数時間加熱す
る。そして、所要時間が経過した後、放冷して、浸炭箱
より各部品を取り出し、その後、焼入れ・焼戻しを行っ
て、浸炭焼入れ層24を形成する。この際、浸炭焼入れ
層24を形成する必要のない箇所には、予め粘土に水ガ
ラスを混ぜた被覆材を塗っておき、焼入れ・焼戻し後に
除去するものとする。
する化粧ブロック製造用金型Aの製造方法について説明
する。始めに、パーティションプレート14等の表層に
浸炭焼入れ層24を形成する方法について説明する。ま
ず、各部品を浸炭箱内に入れ、その周囲に木炭等の浸炭
材を詰める。そして、浸炭箱の蓋をした後、粘土等で密
閉し、その後、炉中で850〜900℃に数時間加熱す
る。そして、所要時間が経過した後、放冷して、浸炭箱
より各部品を取り出し、その後、焼入れ・焼戻しを行っ
て、浸炭焼入れ層24を形成する。この際、浸炭焼入れ
層24を形成する必要のない箇所には、予め粘土に水ガ
ラスを混ぜた被覆材を塗っておき、焼入れ・焼戻し後に
除去するものとする。
【0020】次に、上述した浸炭焼入れ層24上、及び
リブアタッチメント17のバー17a等上にそれぞれ溶
射皮膜25、26を形成する方法について説明する。ま
ず、有機溶剤を用いて各部品の脱脂を行うと共に、ブラ
スト処理による凹凸下地処理を行う。この際、各部品の
表面粗度Rzを70〜80μm程度にするが、この表面
粗度Rzは50〜150μmの範囲で選択することがで
きる。また、この場合、ブラスト材(グリッド)として
は、アルミナ、スチール、サンド等があるが、中でもア
ルミナが最もよい。溶射皮膜の投錨効果を大きくできる
からである。次に、凹凸下地処理を行った各部品の表面
に、図4(a)に示すように、サーメット微粉末を高速
火炎溶射機27を用いて溶射皮膜25(26)を形成す
る。この際、サーメット微粉末としては、例えば、粒度
が10〜50μm(好ましくは、15〜44μm)のW
C−12Coの複合粉を使用するのが好ましいが、その
他の炭化物系サーメット(例えば、CrC、TiC、S
iCのいずれか一種以上と、Ni、Cr、Co又はこれ
らの合金からなる自溶性合金の複合粉)、酸化物系サー
メット、窒化物系サーメット、硼化物系サーメット等も
使用できる。なお、この場合、溶射皮膜25(26)の
硬度がHv700以上であることを条件とする。また、
更なる寿命を必要とする場合には、溶射皮膜25(2
6)の強度をHv1100以上とすることが好ましく、
この場合、溶射材料として均一に混合されたWC−12
Coの複合粉を用いれば容易に達成できる。
リブアタッチメント17のバー17a等上にそれぞれ溶
射皮膜25、26を形成する方法について説明する。ま
ず、有機溶剤を用いて各部品の脱脂を行うと共に、ブラ
スト処理による凹凸下地処理を行う。この際、各部品の
表面粗度Rzを70〜80μm程度にするが、この表面
粗度Rzは50〜150μmの範囲で選択することがで
きる。また、この場合、ブラスト材(グリッド)として
は、アルミナ、スチール、サンド等があるが、中でもア
ルミナが最もよい。溶射皮膜の投錨効果を大きくできる
からである。次に、凹凸下地処理を行った各部品の表面
に、図4(a)に示すように、サーメット微粉末を高速
火炎溶射機27を用いて溶射皮膜25(26)を形成す
る。この際、サーメット微粉末としては、例えば、粒度
が10〜50μm(好ましくは、15〜44μm)のW
C−12Coの複合粉を使用するのが好ましいが、その
他の炭化物系サーメット(例えば、CrC、TiC、S
iCのいずれか一種以上と、Ni、Cr、Co又はこれ
らの合金からなる自溶性合金の複合粉)、酸化物系サー
メット、窒化物系サーメット、硼化物系サーメット等も
使用できる。なお、この場合、溶射皮膜25(26)の
硬度がHv700以上であることを条件とする。また、
更なる寿命を必要とする場合には、溶射皮膜25(2
6)の強度をHv1100以上とすることが好ましく、
この場合、溶射材料として均一に混合されたWC−12
Coの複合粉を用いれば容易に達成できる。
【0021】また、前記高速火炎溶射は、灯油(ケロシ
ン)を燃料とし、酸素を用いて化合させて2400〜2
700℃の高温で、2500〜2700m/秒の高速ガ
スジェットを作り、これにサーメット微粉末を乗せて溶
融させ、高速度で(例えば、約750m/秒)溶射材料
を各部品の表面に吹き付けて凝固させて接合するものと
する。この際、図4(a)に示すように、一台の高速火
炎溶射機27を用いてもよいが、図4(b)に示すよう
に、2台の高速火炎溶射機28、29を用いて高速火炎
溶射するのが好ましい。即ち、一方の高速火炎溶射機2
8にサーメット微粉末(又はセラミックスのみ)を供給
し、他方の高速火炎溶射機29に自溶性合金を供給し
て、これらを均等に混合して溶射皮膜を形成すれば、効
率的に、より強固な溶射皮膜25(26)を形成でき
る。即ち、サーメット微粉末(又はセラミックス)と自
溶性合金とでは溶射条件が異なり、独立に高速火炎溶射
機28、29を選択することによって最適条件、例え
ば、溶射距離L0 、L1 、L2 、溶射角度θ0 、θ1 、
θ2 を任意に変えて溶射ができること、及び2台の高速
火炎溶射機28、29の溶射材料の割合を任意に変えて
最適な配合の溶射皮膜とすることができ、場合によって
は溶射皮膜を傾斜配合させて傾斜機能材料とすることも
できるからである。なお、この場合の溶射角度θ1 、θ
2 は90°に近い相互のトーチが干渉しない角度が好ま
しく、実質的には70〜80°の範囲である。
ン)を燃料とし、酸素を用いて化合させて2400〜2
700℃の高温で、2500〜2700m/秒の高速ガ
スジェットを作り、これにサーメット微粉末を乗せて溶
融させ、高速度で(例えば、約750m/秒)溶射材料
を各部品の表面に吹き付けて凝固させて接合するものと
する。この際、図4(a)に示すように、一台の高速火
炎溶射機27を用いてもよいが、図4(b)に示すよう
に、2台の高速火炎溶射機28、29を用いて高速火炎
溶射するのが好ましい。即ち、一方の高速火炎溶射機2
8にサーメット微粉末(又はセラミックスのみ)を供給
し、他方の高速火炎溶射機29に自溶性合金を供給し
て、これらを均等に混合して溶射皮膜を形成すれば、効
率的に、より強固な溶射皮膜25(26)を形成でき
る。即ち、サーメット微粉末(又はセラミックス)と自
溶性合金とでは溶射条件が異なり、独立に高速火炎溶射
機28、29を選択することによって最適条件、例え
ば、溶射距離L0 、L1 、L2 、溶射角度θ0 、θ1 、
θ2 を任意に変えて溶射ができること、及び2台の高速
火炎溶射機28、29の溶射材料の割合を任意に変えて
最適な配合の溶射皮膜とすることができ、場合によって
は溶射皮膜を傾斜配合させて傾斜機能材料とすることも
できるからである。なお、この場合の溶射角度θ1 、θ
2 は90°に近い相互のトーチが干渉しない角度が好ま
しく、実質的には70〜80°の範囲である。
【0022】なお、上述した化粧ブロック製造用金型A
を用いた化粧ブロックの製造方法は、従来例と同様なも
のなので説明を省略する。以上のように本実施の形態に
係る化粧ブロック製造用金型Aによれば、図1及び図2
に示すように、金型内周面、即ち空隙部A1、A2を構
成するパーティションプレート14の内面、エンドライ
ナー15のプレート15aとエンドコア15cの内面、
パーティションプレート16の両面や、中子の外周面、
即ち、リブアタッチメント17のリブ17cの全面、コ
アバーアッセンブリー18の各コア18c、18dの全
面に溶射皮膜25が形成されているので、コンクリート
に対する耐摩耗性を向上でき、長期寿命が得られ、しか
も、たくさんの化粧ブロックを製造してもその寸法や形
状に狂いがなく、更に、コンクリート中の水分による発
錆も防止できる。また、リブアタッチメント17の各バ
ー17aの外面や、コアバーアッセンブリー18のバー
18aの両面にも、溶射皮膜26が形成されているの
で、給材箱より各空隙A1、A2内にコンクリートを流
し込む際、各部品に摩耗が生じるのを防止することがで
きると共に、コンクリート中に含まれる水分による発錆
も防止することができ、長寿命化が図れる。更に、高速
火炎溶射によって硬質で緻密な溶射皮膜25、26が上
述した各部品に形成されているので、更に寿命の延命化
を図ることが可能となる。また、空隙部A1、A2を構
成する各部品の表層に浸炭焼入れ層24が形成されてい
るので、その表面に形成された溶射皮膜25と相まって
更に金型内周面や中子外周面を硬くすることができ、更
に、耐摩耗性を向上できる。
を用いた化粧ブロックの製造方法は、従来例と同様なも
のなので説明を省略する。以上のように本実施の形態に
係る化粧ブロック製造用金型Aによれば、図1及び図2
に示すように、金型内周面、即ち空隙部A1、A2を構
成するパーティションプレート14の内面、エンドライ
ナー15のプレート15aとエンドコア15cの内面、
パーティションプレート16の両面や、中子の外周面、
即ち、リブアタッチメント17のリブ17cの全面、コ
アバーアッセンブリー18の各コア18c、18dの全
面に溶射皮膜25が形成されているので、コンクリート
に対する耐摩耗性を向上でき、長期寿命が得られ、しか
も、たくさんの化粧ブロックを製造してもその寸法や形
状に狂いがなく、更に、コンクリート中の水分による発
錆も防止できる。また、リブアタッチメント17の各バ
ー17aの外面や、コアバーアッセンブリー18のバー
18aの両面にも、溶射皮膜26が形成されているの
で、給材箱より各空隙A1、A2内にコンクリートを流
し込む際、各部品に摩耗が生じるのを防止することがで
きると共に、コンクリート中に含まれる水分による発錆
も防止することができ、長寿命化が図れる。更に、高速
火炎溶射によって硬質で緻密な溶射皮膜25、26が上
述した各部品に形成されているので、更に寿命の延命化
を図ることが可能となる。また、空隙部A1、A2を構
成する各部品の表層に浸炭焼入れ層24が形成されてい
るので、その表面に形成された溶射皮膜25と相まって
更に金型内周面や中子外周面を硬くすることができ、更
に、耐摩耗性を向上できる。
【0023】(第2の実施の形態)続いて、図5、図6
を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るコンクリ
ートブロック製造用金型の一例である舗装用コンクリー
トブロック製造用金型Gについて説明する。図示するよ
うに、本実施の形態に係る舗装用コンクリートブロック
製造用金型Gは、SCM415製の金型本体30の上面
より下面に亘って貫通して形成された複数の空隙部G1
の各内周壁表層に、それぞれ厚さ1.5〜2mm、表面
硬度HRC=58〜62の浸炭焼入れ層31を形成する
と共に、この浸炭焼入れ層31上に厚さ0.1〜2m
m、表面硬度Hv700以上(本実施の形態ではHv1
300〜1500とした)の分散強化型の溶射皮膜32
が形成されている。
を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るコンクリ
ートブロック製造用金型の一例である舗装用コンクリー
トブロック製造用金型Gについて説明する。図示するよ
うに、本実施の形態に係る舗装用コンクリートブロック
製造用金型Gは、SCM415製の金型本体30の上面
より下面に亘って貫通して形成された複数の空隙部G1
の各内周壁表層に、それぞれ厚さ1.5〜2mm、表面
硬度HRC=58〜62の浸炭焼入れ層31を形成する
と共に、この浸炭焼入れ層31上に厚さ0.1〜2m
m、表面硬度Hv700以上(本実施の形態ではHv1
300〜1500とした)の分散強化型の溶射皮膜32
が形成されている。
【0024】続いて、本実施の形態に係る舗装用コンク
リートブロック製造用金型Gの製造方法について説明す
る。まず、本発明の第1の実施の形態と同様、金型本体
30を浸炭箱内に入れ、その空隙部G1内に木炭等の浸
炭材を詰める。次に、浸炭箱の蓋をした後、粘土等で密
閉し、その後、炉中で850〜900℃に数時間加熱す
る。そして、所要時間が経過した後、放冷して、浸炭箱
より金型本体30を取り出し、その後、焼入れ・焼戻し
を行って浸炭焼入れ層31を形成する。次に、本発明の
第1の実施の形態と同様、有機溶剤を用いて金型本体3
0の脱脂を行った後、ブラスト処理による凹凸下地処理
を行って、金型内周面、即ち、空隙部G1の周面の表面
粗度Rzを70〜80μm程度にする。そして、凹凸下
地処理を行った金型内周面に、図4(a)、(b)に示
すように、サーメット微粉末を高速火炎溶射機27(2
8、29)を用いて溶射皮膜32を形成する。なお、こ
の場合、空隙部G1の大きさにも依るが、ノズルを曲げ
ることにより、上述した溶射角度θ0 (θ1 、θ2 )を
確保してもよい。この際、フレーム速度等も考慮するも
のとする。
リートブロック製造用金型Gの製造方法について説明す
る。まず、本発明の第1の実施の形態と同様、金型本体
30を浸炭箱内に入れ、その空隙部G1内に木炭等の浸
炭材を詰める。次に、浸炭箱の蓋をした後、粘土等で密
閉し、その後、炉中で850〜900℃に数時間加熱す
る。そして、所要時間が経過した後、放冷して、浸炭箱
より金型本体30を取り出し、その後、焼入れ・焼戻し
を行って浸炭焼入れ層31を形成する。次に、本発明の
第1の実施の形態と同様、有機溶剤を用いて金型本体3
0の脱脂を行った後、ブラスト処理による凹凸下地処理
を行って、金型内周面、即ち、空隙部G1の周面の表面
粗度Rzを70〜80μm程度にする。そして、凹凸下
地処理を行った金型内周面に、図4(a)、(b)に示
すように、サーメット微粉末を高速火炎溶射機27(2
8、29)を用いて溶射皮膜32を形成する。なお、こ
の場合、空隙部G1の大きさにも依るが、ノズルを曲げ
ることにより、上述した溶射角度θ0 (θ1 、θ2 )を
確保してもよい。この際、フレーム速度等も考慮するも
のとする。
【0025】なお、上述した舗装用コンクリートブロッ
ク製造用金型Gを用いた舗装用コンクリートブロックの
製造方法は、本発明の第1の実施の形態に係る化粧ブロ
ック製造用金型Aと同様なものなので説明を省略する。
そして、以上のように本実施の形態に係る舗装用コンク
リートブロック製造用金型Gによれば、本発明の第1の
実施の形態に係る化粧ブロック製造用金型Aと同様の効
果を得ることができる。
ク製造用金型Gを用いた舗装用コンクリートブロックの
製造方法は、本発明の第1の実施の形態に係る化粧ブロ
ック製造用金型Aと同様なものなので説明を省略する。
そして、以上のように本実施の形態に係る舗装用コンク
リートブロック製造用金型Gによれば、本発明の第1の
実施の形態に係る化粧ブロック製造用金型Aと同様の効
果を得ることができる。
【0026】
【実施例】続いて、本発明の第1の実施の形態に係る化
粧ブロック製造用金型Aの確認試験を行った結果につい
て説明する。まず、図4に示すような高速火炎溶射機2
7〜29を用い、溶射条件を変えて化粧ブロック製造用
金型Aのリブアタッチメント17のバー17aに溶射し
た場合の実施例1〜4の溶射皮膜26の各性状を表1に
示す。なお、実施例1においては、溶射ノズル8インチ
の高速火炎溶射機27を使用し、溶射材料として粒度が
10〜50μm(以下の実施例も同様)のWC−12C
oの複合粉を溶射した。この際、溶射距離L0 は250
mm、溶射角度θ0 は90°とした。また、実施例2に
おいては、溶射ノズル4インチの高速火炎溶射機28と
溶射ノズル8インチの高速火炎溶射機29を使用し、高
速火炎溶射機28からは自溶性合金を、高速火炎溶射機
29からはWC−12Coを、3対7の割合で溶射し
た。この場合、高速火炎溶射機28の溶射距離L1 は3
50mm、高速火炎溶射機29の溶射距離L2 は250
mm、溶射角度θ1 、θ2 は、それぞれ70〜80°と
した。
粧ブロック製造用金型Aの確認試験を行った結果につい
て説明する。まず、図4に示すような高速火炎溶射機2
7〜29を用い、溶射条件を変えて化粧ブロック製造用
金型Aのリブアタッチメント17のバー17aに溶射し
た場合の実施例1〜4の溶射皮膜26の各性状を表1に
示す。なお、実施例1においては、溶射ノズル8インチ
の高速火炎溶射機27を使用し、溶射材料として粒度が
10〜50μm(以下の実施例も同様)のWC−12C
oの複合粉を溶射した。この際、溶射距離L0 は250
mm、溶射角度θ0 は90°とした。また、実施例2に
おいては、溶射ノズル4インチの高速火炎溶射機28と
溶射ノズル8インチの高速火炎溶射機29を使用し、高
速火炎溶射機28からは自溶性合金を、高速火炎溶射機
29からはWC−12Coを、3対7の割合で溶射し
た。この場合、高速火炎溶射機28の溶射距離L1 は3
50mm、高速火炎溶射機29の溶射距離L2 は250
mm、溶射角度θ1 、θ2 は、それぞれ70〜80°と
した。
【0027】また、実施例3においては、溶射ノズル4
インチの高速火炎溶射機28と溶射ノズル8インチの高
速火炎溶射機29を使用し、高速火炎溶射機28からは
自溶性合金を、高速火炎溶射機29からはSiC−40
Coを2対8の割合で溶射した。なお、高速火炎溶射機
28の溶射距離L1 は350mm、高速火炎溶射機29
の溶射距離L2 は250mm、溶射角度θ1 、θ2 は、
それぞれ70〜80°とした。また、実施例4において
は、実施例2の条件で供給する材料の傾斜配合を行い、
まず、リブアタッチメント17のバー17aの外面に接
する層に、溶射ノズル4インチの高速火炎溶射機28か
ら溶射される自溶性合金と、溶射ノズル8インチの高速
火炎溶射機29から溶射されるWC−12Coを、9対
1の割合で溶射した後、徐々に割合を変えて5層の溶射
を行い、表面層では、高速火炎溶射機28から溶射され
る自溶性合金と、高速火炎溶射機29から溶射されるW
C−12Coとの割合を1対9とした。なお、この場合
も、高速火炎溶射機28の溶射距離L1 は350mm、
高速火炎溶射機29の溶射距離L2 は250mm、溶射
角度θ1 、θ2 は、それぞれ70〜80°とした。
インチの高速火炎溶射機28と溶射ノズル8インチの高
速火炎溶射機29を使用し、高速火炎溶射機28からは
自溶性合金を、高速火炎溶射機29からはSiC−40
Coを2対8の割合で溶射した。なお、高速火炎溶射機
28の溶射距離L1 は350mm、高速火炎溶射機29
の溶射距離L2 は250mm、溶射角度θ1 、θ2 は、
それぞれ70〜80°とした。また、実施例4において
は、実施例2の条件で供給する材料の傾斜配合を行い、
まず、リブアタッチメント17のバー17aの外面に接
する層に、溶射ノズル4インチの高速火炎溶射機28か
ら溶射される自溶性合金と、溶射ノズル8インチの高速
火炎溶射機29から溶射されるWC−12Coを、9対
1の割合で溶射した後、徐々に割合を変えて5層の溶射
を行い、表面層では、高速火炎溶射機28から溶射され
る自溶性合金と、高速火炎溶射機29から溶射されるW
C−12Coとの割合を1対9とした。なお、この場合
も、高速火炎溶射機28の溶射距離L1 は350mm、
高速火炎溶射機29の溶射距離L2 は250mm、溶射
角度θ1 、θ2 は、それぞれ70〜80°とした。
【0028】
【表1】
【0029】表1からも明らかなように、実施例1〜4
の化粧ブロック製造用金型Aのリブアタッチメント17
のバー17aにおいては、溶射後、サーメットの溶融処
理をすることなく、十分な硬度の溶射皮膜26を形成で
きることが分かる。従って、従来の化粧ブロック製造用
金型Cに比較して、長期寿命を有し、耐用年数が著しく
増加することになる。また、前記実施例1〜4の溶射と
同一の条件で、溶射皮膜26を0.8mm、1.2m
m、1.6mmとすると更に耐用性が向上できたが、更
に厚くして2mmを越えると溶射皮膜の剥離が生じ易い
という欠点が生じた。
の化粧ブロック製造用金型Aのリブアタッチメント17
のバー17aにおいては、溶射後、サーメットの溶融処
理をすることなく、十分な硬度の溶射皮膜26を形成で
きることが分かる。従って、従来の化粧ブロック製造用
金型Cに比較して、長期寿命を有し、耐用年数が著しく
増加することになる。また、前記実施例1〜4の溶射と
同一の条件で、溶射皮膜26を0.8mm、1.2m
m、1.6mmとすると更に耐用性が向上できたが、更
に厚くして2mmを越えると溶射皮膜の剥離が生じ易い
という欠点が生じた。
【0030】更に、図4(b)に示すような溶射ノズル
4インチの高速火炎溶射機28、及び溶射ノズル8イン
チの高速火炎溶射機29を用い、高速火炎溶射機28か
ら溶射される自溶性合金、及び高速火炎溶射機29から
溶射される金属分を種々変更して、化粧ブロック製造用
金型Aのリブアタッチメント17のバー17aに溶射し
た場合の性状を表2に示す。なお、この場合も、高速火
炎溶射機28の溶射距離L1 は350mm、高速火炎溶
射機29の溶射距離L2 は250mm、溶射角度θ1 、
θ2 は70〜80°とした。また、比較例として、Ni
−Cr系の自溶性合金を上述した条件で溶射したときの
結果も表2に示した。なお、表2の項目中、「寿命の延
長度合い」は比較例1のNi−Cr系の自溶性合金の溶
射皮膜の寿命を1としたときの延長度合いを示す。
4インチの高速火炎溶射機28、及び溶射ノズル8イン
チの高速火炎溶射機29を用い、高速火炎溶射機28か
ら溶射される自溶性合金、及び高速火炎溶射機29から
溶射される金属分を種々変更して、化粧ブロック製造用
金型Aのリブアタッチメント17のバー17aに溶射し
た場合の性状を表2に示す。なお、この場合も、高速火
炎溶射機28の溶射距離L1 は350mm、高速火炎溶
射機29の溶射距離L2 は250mm、溶射角度θ1 、
θ2 は70〜80°とした。また、比較例として、Ni
−Cr系の自溶性合金を上述した条件で溶射したときの
結果も表2に示した。なお、表2の項目中、「寿命の延
長度合い」は比較例1のNi−Cr系の自溶性合金の溶
射皮膜の寿命を1としたときの延長度合いを示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2からも明らかなように、本発明の化粧
ブロック製造用金型(コンクリートブロック製造用金
型)Aのリブアタッチメント17のバー17aの方が比
較例のリブアタッチメントのバーに比較して、十分な耐
摩耗性と剥離強度を有することがわかる。
ブロック製造用金型(コンクリートブロック製造用金
型)Aのリブアタッチメント17のバー17aの方が比
較例のリブアタッチメントのバーに比較して、十分な耐
摩耗性と剥離強度を有することがわかる。
【0033】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。例えば、本発明の第1の実施の形態では、
化粧ブロック製造用金型Aの空隙部A1、A2を構成す
る部品、即ち、パーティションプレート14、16、エ
ンドライナー15のプレート15a、エンドコア15
c、リブアタッチメント17のリブ17c、コアバーア
ッセンブリー18の各コア18c、18dにSCM41
5を用いたが、他の鋼材であってもよい。また、リブア
タッチメント17の各バー17a、コアバーアッセンブ
リー18のバー18aにSS400を用いたが、他の鋼
材であってもよい。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。例えば、本発明の第1の実施の形態では、
化粧ブロック製造用金型Aの空隙部A1、A2を構成す
る部品、即ち、パーティションプレート14、16、エ
ンドライナー15のプレート15a、エンドコア15
c、リブアタッチメント17のリブ17c、コアバーア
ッセンブリー18の各コア18c、18dにSCM41
5を用いたが、他の鋼材であってもよい。また、リブア
タッチメント17の各バー17a、コアバーアッセンブ
リー18のバー18aにSS400を用いたが、他の鋼
材であってもよい。
【0034】また、本発明の第1の実施の形態では、化
粧ブロック製造用金型Aの空隙部A1、A2を構成する
部品の表層に浸炭焼入れ層24を設け、この浸炭焼入れ
層24上に溶射皮膜25を設けたが、空隙部A1、A2
を構成する各部品の表層に浸炭焼入れ層24を設けず、
空隙部A1、A2の周面、即ち、金型内周面、及び中子
外周面上に直接溶射皮膜25を設けてもよい。また、本
発明の第1の実施の形態では、リブアタッチメント17
や、コアバーアッセンブリー18の各バー17a、18
aの表面に直接溶射皮膜26を設けたが、前記各バー1
7a、18aの表層に浸炭焼入れ層を設け、この浸炭焼
入れ層上に溶射皮膜26を設けてもよい。また、本発明
の第1の実施の形態では、図示しない架台や、フィラー
プラグ19、プランジャー20のシュー20c、プラン
ジャー21のシュー21c(図9参照)に溶射皮膜を設
けなかったが、各部品に直接溶射皮膜を設けてもよく、
また、各部品の表層に浸炭焼入れ層を設け、この浸炭焼
入れ層の表面に溶射皮膜を設けてもよい。
粧ブロック製造用金型Aの空隙部A1、A2を構成する
部品の表層に浸炭焼入れ層24を設け、この浸炭焼入れ
層24上に溶射皮膜25を設けたが、空隙部A1、A2
を構成する各部品の表層に浸炭焼入れ層24を設けず、
空隙部A1、A2の周面、即ち、金型内周面、及び中子
外周面上に直接溶射皮膜25を設けてもよい。また、本
発明の第1の実施の形態では、リブアタッチメント17
や、コアバーアッセンブリー18の各バー17a、18
aの表面に直接溶射皮膜26を設けたが、前記各バー1
7a、18aの表層に浸炭焼入れ層を設け、この浸炭焼
入れ層上に溶射皮膜26を設けてもよい。また、本発明
の第1の実施の形態では、図示しない架台や、フィラー
プラグ19、プランジャー20のシュー20c、プラン
ジャー21のシュー21c(図9参照)に溶射皮膜を設
けなかったが、各部品に直接溶射皮膜を設けてもよく、
また、各部品の表層に浸炭焼入れ層を設け、この浸炭焼
入れ層の表面に溶射皮膜を設けてもよい。
【0035】また、本発明の第2の実施の形態では、金
型本体30の空隙部G1の内周壁表層に浸炭焼入れ層3
1を設け、この浸炭焼入れ層31上に溶射皮膜32を設
けたが、空隙部G1の内周壁表層に浸炭焼入れ層31を
設けず、空隙部G1の周面、即ち、金型内周面上に直接
溶射皮膜32を設けてもよい。また、本発明の第1、第
2の実施の形態では、それぞれ、化粧ブロック製造用金
型A、舗装用コンクリートブロック製造用金型Gについ
て説明したが、例えば、図7に示すようなコンクリート
ブロック製造用金型の一例であるブロック製造用金型F
であってもよい。なお、図中、符号33は、ブロック製
造用金型Fの一方のマウンティングブラケットの外面に
取付けられた一対の軸受部、符号34は、一対の軸受部
33に回転自在に取付けられ、その一端に図示しない回
転駆動源の一例である電気モータが連結された回転軸、
符号35は、回転軸34に取付けられた偏心ウエイトで
あり、図示しな電気モータを駆動して回転軸34を回転
することにより、前記偏心ウエイト35の偏心荷重によ
って、ブロック製造用金型Fが振動するようになってい
る。
型本体30の空隙部G1の内周壁表層に浸炭焼入れ層3
1を設け、この浸炭焼入れ層31上に溶射皮膜32を設
けたが、空隙部G1の内周壁表層に浸炭焼入れ層31を
設けず、空隙部G1の周面、即ち、金型内周面上に直接
溶射皮膜32を設けてもよい。また、本発明の第1、第
2の実施の形態では、それぞれ、化粧ブロック製造用金
型A、舗装用コンクリートブロック製造用金型Gについ
て説明したが、例えば、図7に示すようなコンクリート
ブロック製造用金型の一例であるブロック製造用金型F
であってもよい。なお、図中、符号33は、ブロック製
造用金型Fの一方のマウンティングブラケットの外面に
取付けられた一対の軸受部、符号34は、一対の軸受部
33に回転自在に取付けられ、その一端に図示しない回
転駆動源の一例である電気モータが連結された回転軸、
符号35は、回転軸34に取付けられた偏心ウエイトで
あり、図示しな電気モータを駆動して回転軸34を回転
することにより、前記偏心ウエイト35の偏心荷重によ
って、ブロック製造用金型Fが振動するようになってい
る。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1、2、5〜13記載のコンクリートブロック製造用金
型、及び請求項3〜13記載のコンクリートブロック製
造用金型においては、金型内周面や中子外周面に溶射皮
膜を形成したので、コンクリートに対する耐摩耗性を向
上することができ、これによって、長期寿命が得られる
だけでなく、各コンクリートブロックの寸法や形状等に
狂いがなく、しかも、コンクリート中の水分による発錆
を防止することができるコンクリートブロック製造用金
型を提供することができる。特に、請求項2、4記載の
コンクリートブロック製造用金型においては、舗装用コ
ンクリートブロック製造用金型、又は化粧ブロック製造
用金型、若しくはブロック製造用金型の耐摩耗性を向上
することができる。請求項5記載のコンクリートブロッ
ク製造用金型においては、溶射皮膜が浸炭焼入れ層の上
に形成されているので、更に耐摩耗性を向上することが
できる。請求項6、7記載のコンクリートブロック製造
用金型においては、空隙部の周面に強固な溶射皮膜を形
成できると共に、該溶射皮膜の短命化及び剥離等を防い
で、長期の耐用性を得ることができる。請求項8記載の
コンクリートブロック製造用金型においては、高速火炎
溶射によって金型内周面や中子外周面に硬質で緻密な溶
射皮膜が形成されているので、確実にコンクリートブロ
ック製造用金型の寿命が延長される。請求項9記載のコ
ンクリートブロック製造用金型においては、確実にセラ
ミックスが骨材となった硬度の高い溶射皮膜を形成する
ことができると共に、高速度で溶射されることもあっ
て、従来の火炎溶射及びプラズマ溶射に比較して密度が
高くて強度を有する溶射皮膜を形成することができ、耐
摩耗性が向上する。
1、2、5〜13記載のコンクリートブロック製造用金
型、及び請求項3〜13記載のコンクリートブロック製
造用金型においては、金型内周面や中子外周面に溶射皮
膜を形成したので、コンクリートに対する耐摩耗性を向
上することができ、これによって、長期寿命が得られる
だけでなく、各コンクリートブロックの寸法や形状等に
狂いがなく、しかも、コンクリート中の水分による発錆
を防止することができるコンクリートブロック製造用金
型を提供することができる。特に、請求項2、4記載の
コンクリートブロック製造用金型においては、舗装用コ
ンクリートブロック製造用金型、又は化粧ブロック製造
用金型、若しくはブロック製造用金型の耐摩耗性を向上
することができる。請求項5記載のコンクリートブロッ
ク製造用金型においては、溶射皮膜が浸炭焼入れ層の上
に形成されているので、更に耐摩耗性を向上することが
できる。請求項6、7記載のコンクリートブロック製造
用金型においては、空隙部の周面に強固な溶射皮膜を形
成できると共に、該溶射皮膜の短命化及び剥離等を防い
で、長期の耐用性を得ることができる。請求項8記載の
コンクリートブロック製造用金型においては、高速火炎
溶射によって金型内周面や中子外周面に硬質で緻密な溶
射皮膜が形成されているので、確実にコンクリートブロ
ック製造用金型の寿命が延長される。請求項9記載のコ
ンクリートブロック製造用金型においては、確実にセラ
ミックスが骨材となった硬度の高い溶射皮膜を形成する
ことができると共に、高速度で溶射されることもあっ
て、従来の火炎溶射及びプラズマ溶射に比較して密度が
高くて強度を有する溶射皮膜を形成することができ、耐
摩耗性が向上する。
【0037】請求項10記載のコンクリートブロック製
造用金型においては、高速火炎溶射機に供給する溶射材
料の配合割合を任意に設定でき、適正な配合の溶射皮膜
を安価に形成できるという利点がある。請求項11記載
のコンクリートブロック製造用金型においては、内部に
未溶融のセラミックスの骨材を含む溶射皮膜が形成さ
れ、高い硬度を有する溶射皮膜を形成できる。請求項1
2記載のコンクリートブロック製造用金型においては、
セラミックスが骨材となった溶射皮膜を形成することが
できると共に、高速度で溶射されることもあって、従来
の火炎溶射及びプラズマ溶射に比較して密度が高くて強
度を有する溶射皮膜を形成することができ、耐摩耗性が
向上する。請求項13記載のコンクリートブロック製造
用金型においては、溶射皮膜を傾斜配合して、表面側に
セラミックスの配合を多くしているので、表面硬度を更
に向上させることができると共に、空隙部の周面側に自
溶性合金を多くして接合性を強固にすることができる。
造用金型においては、高速火炎溶射機に供給する溶射材
料の配合割合を任意に設定でき、適正な配合の溶射皮膜
を安価に形成できるという利点がある。請求項11記載
のコンクリートブロック製造用金型においては、内部に
未溶融のセラミックスの骨材を含む溶射皮膜が形成さ
れ、高い硬度を有する溶射皮膜を形成できる。請求項1
2記載のコンクリートブロック製造用金型においては、
セラミックスが骨材となった溶射皮膜を形成することが
できると共に、高速度で溶射されることもあって、従来
の火炎溶射及びプラズマ溶射に比較して密度が高くて強
度を有する溶射皮膜を形成することができ、耐摩耗性が
向上する。請求項13記載のコンクリートブロック製造
用金型においては、溶射皮膜を傾斜配合して、表面側に
セラミックスの配合を多くしているので、表面硬度を更
に向上させることができると共に、空隙部の周面側に自
溶性合金を多くして接合性を強固にすることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコンクリート
ブロック製造用金型の斜視図である。
ブロック製造用金型の斜視図である。
【図2】(a)〜(e)はそれぞれ同コンクリートブロ
ック製造用金型の要部分解斜視図である。
ック製造用金型の要部分解斜視図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ同コンクリートブロ
ック製造用金型の要部断面図である。
ック製造用金型の要部断面図である。
【図4】(a)は一台の高速火炎溶射機を用いた場合の
溶射状況の説明図である。(b)は二台の高速火炎溶射
機を用いた場合の溶射状況の説明図である。
溶射状況の説明図である。(b)は二台の高速火炎溶射
機を用いた場合の溶射状況の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るコンクリート
ブロック製造用金型の斜視図である。
ブロック製造用金型の斜視図である。
【図6】同コンクリートブロック製造用金型の要部断面
図である。
図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るコンクリート
ブロック製造用金型の変形例の説明図である。
ブロック製造用金型の変形例の説明図である。
【図8】従来の化粧ブロック製造装置の斜視図である。
【図9】同化粧ブロック製造装置の一部分解斜視図であ
る。
る。
A 化粧ブロック製造用金型(コンクリートブロック製
造用金型) A1 空隙部 A2 空隙部 F ブロック製造用金型(コンクリートブロック製造用
金型) G 舗装用コンクリートブロック製造用金型(コンクリ
ートブロック製造用金型) G1 空隙部 L0 溶射距離 L1 溶射距離 L2 溶射距離 θ0 溶射角度 θ1 溶射角度 θ2 溶射角度 14 パーティ
ションプレート 15 エンドライナー 15a プレー
ト 15c エンドコア 16 パーティ
ションプレート 17 リブアタッチメント 17a バー 17c リブ 18 コアバー
アッセンブリー 18a バー 18c コア 18d コア 19 フィラー
プラグ 20 プランジャー 20c シュー 21 プランジャー 21c シュー 24 浸炭焼入れ層 25 溶射皮膜 26 溶射皮膜 27 高速火炎
溶射機 28 高速火炎溶射機 29 高速火炎
溶射機 30 金型本体 31 浸炭焼入
れ層 32 溶射皮膜 33 軸受部 34 回転軸 35 偏心ウエ
イト
造用金型) A1 空隙部 A2 空隙部 F ブロック製造用金型(コンクリートブロック製造用
金型) G 舗装用コンクリートブロック製造用金型(コンクリ
ートブロック製造用金型) G1 空隙部 L0 溶射距離 L1 溶射距離 L2 溶射距離 θ0 溶射角度 θ1 溶射角度 θ2 溶射角度 14 パーティ
ションプレート 15 エンドライナー 15a プレー
ト 15c エンドコア 16 パーティ
ションプレート 17 リブアタッチメント 17a バー 17c リブ 18 コアバー
アッセンブリー 18a バー 18c コア 18d コア 19 フィラー
プラグ 20 プランジャー 20c シュー 21 プランジャー 21c シュー 24 浸炭焼入れ層 25 溶射皮膜 26 溶射皮膜 27 高速火炎
溶射機 28 高速火炎溶射機 29 高速火炎
溶射機 30 金型本体 31 浸炭焼入
れ層 32 溶射皮膜 33 軸受部 34 回転軸 35 偏心ウエ
イト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩井 裕時 福岡県北九州市小倉南区新曽根5番1号 三島光産株式会社機工事業本部内 (72)発明者 畔川 泰典 福岡県北九州市小倉南区新曽根5番1号 三島光産株式会社機工事業本部内
Claims (13)
- 【請求項1】 金型内周面に溶射皮膜が形成されている
ことを特徴とするコンクリートブロック製造用金型。 - 【請求項2】 前記コンクリートブロック製造用金型
は、舗装用コンクリートブロック製造用金型である請求
項1記載のコンクリートブロック製造用金型。 - 【請求項3】 金型内周面及び金型内に挿入される中子
の外周面に溶射皮膜が形成されていることを特徴とする
コンクリートブロック製造用金型。 - 【請求項4】 前記コンクリートブロック製造用金型
は、化粧ブロック製造用金型、又はブロック製造用金型
である請求項3記載のコンクリートブロック製造用金
型。 - 【請求項5】 前記溶射皮膜は、浸炭焼入れ層の上に形
成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のコン
クリートブロック製造用金型。 - 【請求項6】 前記溶射皮膜の形成面には凹凸下地処理
がなされ、しかも、その表面粗度Rzは50〜150μ
mの範囲にある請求項1〜5のいずれか1項に記載のコ
ンクリートブロック製造用金型。 - 【請求項7】 前記溶射皮膜の厚さは0.1〜2mmと
なっている請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンク
リートブロック製造用金型。 - 【請求項8】 前記溶射皮膜は、サーメット微粉末を高
速火炎溶射して表面硬度をHv700以上とした分散強
化型の溶射皮膜である請求項1〜7のいずれか1項に記
載のコンクリートブロック製造用金型。 - 【請求項9】 前記高速火炎溶射の溶射温度は、前記サ
ーメット微粉末中に含まれる金属分の融点以上の温度
で、しかも、前記サーメット微粉末中に含まれるセラミ
ックスの融点以下の温度である請求項8記載のコンクリ
ートブロック製造用金型。 - 【請求項10】 前記サーメット微粉末は、前記金属分
が定量未満のサーメット微粉末と、不足の金属分を含む
自溶性合金粉末とからなって、それぞれ独立の高速火炎
溶射機によって同時溶射されて、前記溶射皮膜が形成さ
れている請求項8又は9記載のコンクリートブロック製
造用金型。 - 【請求項11】 前記サーメット微粉末は、WC、Cr
C、TiC及びSiCの群から選択されるいずれか一種
以上と、Ni、Cr、Co及びこれらの合金の群から選
択されるいずれか一種以上とからなって、しかも、炭化
物を10〜90重量%、Ni、Cr、Co又はこれらの
合金等の金属マトリックスを90〜10重量%含む炭化
物系サーメット、酸化物を10〜90重量%、Ni、C
r、Co又はこれらの合金等の金属マトリックスを90
〜10重量%含む酸化物系サーメット、窒化物を10〜
90重量%、Ni、Cr、Co又はこれらの合金等の金
属マトリックスを90〜10重量%含む窒化物系サーメ
ット、又は、硼化物を10〜90重量%、Ni、Cr、
Co又はこれらの合金等の金属マトリックスを90〜1
0重量%含む硼化物系サーメットのいずれか一つからな
る請求項8〜10のいずれか1項に記載のコンクリート
ブロック製造用金型。 - 【請求項12】 前記高速火炎溶射の溶射火炎速度は2
000〜2700m/秒で、しかも、火炎温度が240
0〜2700℃である請求項8〜11のいずれか1項に
記載のコンクリートブロック製造用金型。 - 【請求項13】 前記溶射皮膜は傾斜配合されて、表面
側にセラミックスが多くなっている請求項8〜12のい
ずれか1項に記載のコンクリートブロック製造用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8354845A JPH10180736A (ja) | 1996-12-21 | 1996-12-21 | コンクリートブロック製造用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8354845A JPH10180736A (ja) | 1996-12-21 | 1996-12-21 | コンクリートブロック製造用金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10180736A true JPH10180736A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18440302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8354845A Pending JPH10180736A (ja) | 1996-12-21 | 1996-12-21 | コンクリートブロック製造用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10180736A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040009223A (ko) * | 2002-07-23 | 2004-01-31 | 주식회사 대주기공 | 내화벽돌 제작용 금형의 용사 코팅으로 금형의 마모 수명 연장 |
| JP2007136466A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Nippon Steel Corp | 鉄系合金の半溶融・半凝固鋳造用の金型 |
| EP3991933A1 (en) * | 2020-11-02 | 2022-05-04 | Rosetta Hardscapes, LLC | System and methods for demolding concrete blocks and reinserting mold inserts |
| JP2023090293A (ja) * | 2021-12-17 | 2023-06-29 | 戸田建設株式会社 | 型枠用スキンプレート |
-
1996
- 1996-12-21 JP JP8354845A patent/JPH10180736A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040009223A (ko) * | 2002-07-23 | 2004-01-31 | 주식회사 대주기공 | 내화벽돌 제작용 금형의 용사 코팅으로 금형의 마모 수명 연장 |
| JP2007136466A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Nippon Steel Corp | 鉄系合金の半溶融・半凝固鋳造用の金型 |
| EP3991933A1 (en) * | 2020-11-02 | 2022-05-04 | Rosetta Hardscapes, LLC | System and methods for demolding concrete blocks and reinserting mold inserts |
| JP2023090293A (ja) * | 2021-12-17 | 2023-06-29 | 戸田建設株式会社 | 型枠用スキンプレート |
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