JPH10180931A - コンクリートの耐食工法 - Google Patents

コンクリートの耐食工法

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JPH10180931A
JPH10180931A JP34390596A JP34390596A JPH10180931A JP H10180931 A JPH10180931 A JP H10180931A JP 34390596 A JP34390596 A JP 34390596A JP 34390596 A JP34390596 A JP 34390596A JP H10180931 A JPH10180931 A JP H10180931A
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JP
Japan
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corrosion
resistant
sheet
organic polymer
polymer resin
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JP34390596A
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English (en)
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Fujio Iwata
藤夫 岩田
Seiichi Nishimura
清一 西村
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J C COMPOSITE KK
Obayashi Corp
Original Assignee
J C COMPOSITE KK
Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に水槽コンクリート面へのライニング造成
をする場合に適しており、コンクリート構造物の含水率
によらずライニング接着性に優れ、また作業安全性、公
害防止性などの問題を一挙に解決できるコンクリートの
耐食工法を提供する。 【解決手段】 予め、有機高分子樹脂とガラス繊維又は
有機繊維とよりなる耐食性FRPシート11の裏面側
に、有機高分子樹脂系プライマーを塗布及び骨材を散布
して接着補助層12を形成せしめた耐食性シート体10
を準備し、一方、コンクリート13の表面に有機高分子
樹脂系又は無機セメント系よりなるシート張付け用接着
剤14を塗付し、これが未硬化の段階で耐食性シート体
10を接着し、シート張付け用接着剤14が硬化後に耐
食性シート体10の接合部を接合することによってコン
クリートに耐食性を付与してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート面に
耐食性シート体又は高耐食性シート体からなる防食層を
設けて高い耐食性を付与してなるコンクリートの耐食工
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工場から放散される煤煙や自動車
の排気ガスに起因して発生する酸性雨や、下水路や貯水
槽において微生物が生成する酸又はオゾンによってコン
クリート構造物が劣化するといった問題が、コンクリー
トの内部から発生するアルカリ骨材反応の問題とともに
深刻化しつつある。コンクリート構造物は、設計段階で
の耐用年数が非常に長く見積もられ、高速道路や橋梁、
トンネル、下水路等のように社会資本の蓄積として機能
しているが、前述のコンクリート構造物を取り巻く環境
が年々厳しくなり、初期の耐用年数を達成できない状況
になっている。そのため、コンクリート構造物の劣化を
防止することは、大きな社会問題となっている。
【0003】従来、コンクリート面に防食住を付与する
ために、耐食性を有する有機高分子樹脂ライニング材を
コンクリート面に塗布していたが、コンクリートの高含
水の影響による剥離現象、又は作業時の溶剤による安全
性、品質及び作業能率の低下の問題を有していた。
【0004】従来の現場ライニング工法を実施する場
合、新築構造物ではコンクリート中の水分が放散される
まで相当の期間を経なければならず、ライニング接着性
に良好な含水状態を得るには不利である。つまり、コン
クリート厚さが厚い大規模構造物又はコンクリート打設
後早期にライニング工事を実施する場合ではライニング
接着に不利な状況にある。
【0005】また、ライニング現場施工時には、ライニ
ング施工中の溶剤飛散が作業場所に蓄積されて濃度が高
くなり、また近隣への飛散を生じるので、作業安全対
策、公害防止対策の必要が生じ、経費の増大が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ライニング工
事時のコンクリート含水率は8%以下であれば施工が可
能と表示されている例が多いようであるが、このような
状態でFRPライニングを現場施工すると、施工直後に
FRPライニング層に接するコンクリート表面に水分が
集合する現象が生じ、FRPライニング層が剥離するこ
ととなる。また、FRPライニング層の現場施工時に溶
剤が飛散し、作業現場に蓄積することが多いが、この溶
剤飛散量の低減化は非常に重要なことである。
【0007】そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決
しようとするところは、特に水槽コンクリート面へのラ
イニング造成をする場合に適しており、コンクリート構
造物の含水率によらずライニング接着性に優れ、また作
業安全性、公害防止性などの問題を一挙に解消できるコ
ンクリートの耐食工法を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンクリー
トの耐食工法は、現場施工ライニング仕様と同等以上の
耐食性能を有し、且つ、コンクリートとの付着性に優れ
た耐食性シート体又は高耐食性シート体を工場製作し、
これを無溶剤型接着剤を使用して現場施工することによ
って溶剤飛散、溶剤蓄積に起因する諸問題を解決できる
工法である。
【0009】つまり、有機高分子樹脂シート又は、有機
高分子樹脂とガラス繊維又は有機繊維とよりなる耐食性
FRPシートの裏面側に、有機高分子樹脂系プライマー
を塗布及び骨材を散布して接着補助層を形成せしめた耐
食性シート体、あるいは有機高分子樹脂シート又は、有
機高分子樹脂とガラス繊維又は有機繊維とよりなる耐食
性FRPシートの表面側に、高耐食性有機高分子樹脂層
又は高耐食性有機高分子樹脂とガラス繊維又は有機繊維
とよりなる高耐食性FRP層を設けるとともに、裏面側
に有機高分子樹脂系プライマーを塗布及び骨材を散布し
て接着補助層を形成せしめた高耐食性シート体を予め工
場で作成し、この耐食性シート体又は高耐食性シート体
を、溶剤を使用しないシート張付け用接着剤でコンクリ
ート面などに接着するので、現場ライニング施工時に生
じる多量の溶剤飛散、蓄積による問題を解決できる。
【0010】そして、本発明工法では耐食性シート体又
は高耐食性シート体の接合部の処理のみに現場ライニン
グ施工を行うが、現場ライニング工法を全体に行う場合
に比べれば溶剤飛散、蓄積は微量であり、問題にならな
い。
【0011】更に、予め製作した耐食性シート体又は高
耐食性シート体の接着面側には接着補助層が設けられて
おり、この接着補助層がシート張付け用接着剤と強固に
接着するので、コンクリートの高含水状況でも施工が可
能であり、シートの剥離を防止できるのである。また、
コンクリート面に塗布するシート張付け用接着剤とし
て、ポリマーモルタル又は有機高分子樹脂系接着剤を利
用すれば、コンクリートが湿潤状態でも施工が可能であ
り、優れた接着性能を発揮する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコンクリートの耐
食工法を詳しく説明する。
【0013】第1発明は、予め、有機高分子樹脂とガラ
ス繊維又は有機繊維とよりなる耐食性FRPシート11
の裏面側に、有機高分子樹脂系プライマーを塗布及び骨
材を散布して接着補助層12を形成せしめた耐食性シー
ト体10を準備し、一方、コンクリート13の表面に有
機高分子樹脂系又は無機セメント系よりなるシート張付
け用接着剤14を塗付し、これが未硬化の段階で耐食性
シート体10を接着し、シート張付け用接着剤14が硬
化後に耐食性シート体10の接合部を接合することによ
ってコンクリートに耐食性を付与するものである(図1
及び図2(a) 参照)。
【0014】また、第1発明において、前記耐食性シー
ト体10の代わりに、耐食性を有する有機高分子樹脂シ
ート11Aの裏面側に、有機高分子樹脂系プライマーを
塗布及び骨材を散布して接着補助層12を形成せしめた
耐食性シート体10Aを用いても良い(図2(b) 参
照)。
【0015】ここで、耐食性FRPシート11の裏面側
に接着補助層12を形成した耐食性シート体10の製造
方法は、製作架台面上に養生シートを載置した後、養生
シート面に硬化型耐食性有機高分子樹脂を塗布し、その
直後にガラス繊維又は有機繊維を散布して耐食性FRP
シート11を形成し、続けてその上に硬化型有機高分子
樹脂系プライマーを塗布し、その直後に硅砂を散布して
接着補助層12を形成するのである。この耐食性シート
体10は、工場で帯状に連続生産し、前記接着補助層1
2が硬化した後、適宜長さ、幅に切断するか又はロール
状に巻いたものを現場で切断して使用する。あるいは、
所定の寸法の養生シート上に前述のように耐食性シート
体10を形成するバッチ生産でも良い。尚、製造過程で
用いた養生シートは、コンクリート面にライニング施工
する前又はライニング施工した後に剥がせば良い。
【0016】また、有機高分子樹脂シート11Aの裏面
側に接着補助層12を形成した耐食性シート体10Aの
製造方法は、単に製作架台面上に載置した有機高分子樹
脂シート11Aの上に有機高分子樹脂とガラス繊維又は
有機繊維を散布して接着補助層12を形成するのであ
る。ここで、有機高分子樹脂シート11Aは、帯状に連
続したものでも、所定の寸法の四角形状のものでも良
い。
【0017】前記耐食性FRPシート11は、ガラス繊
維又は有機繊維に熱硬化性有機高分子樹脂を含浸し、厚
さ0.5〜1.5mm程度に成形したものである。そし
て、耐食性FRPシート11の裏面側に、厚さ0.5m
m程度の接着補助層12を形成して耐食性シート体10
となしている。
【0018】耐食性FRPシート11を構成するガラス
繊維又は有機繊維には、マット状、ネット状、クロス状
等の形態のものを使用又はそれらを併用する。また、有
機繊維としては、ナイロン等が使用可能である。
【0019】耐食性FRPシート11又は有機高分子樹
脂シート11Aを構成する有機高分子樹脂には、不飽和
ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹
脂、メチルメタアクリレート樹脂等の何れかを用いるこ
とができる。
【0020】また、耐食性FRPシート11の裏面側に
は、接着補助層12を形成するが、シート成型時に、裏
面側又は両面にノンサンディングテープ(日本ユピカ
(株):商品名「NS−C005K」)を接着し、これ
を接着補助層とすることもできる。このノンサンディン
グテープとは、表面に微細な凹凸を形成したテープのこ
とである。また、ノンサンディングテープ面に、ポリマ
ーモルタルを使用することも可能である。
【0021】前記接着補助層12には、前述の有機高分
子樹脂系プライマーと骨材を併用するものの他に、有機
高分子樹脂系プライマーと織布又は不織布を併用したも
の、又は有機高分子樹脂系プライマーのみからなるもの
がある。有機高分子樹脂系プライマーには、ウレタン樹
脂系、アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、エチレン酢酸
ビニール樹脂系等がある。また、織布又は不織布には、
ガラス繊維、有機繊維、炭素繊維等がある。
【0022】ここで、前記接着補助層12は、耐食性F
RPシート11の裏面側に塗布した有機高分子樹脂系プ
ライマーが未硬化の時に、その上に骨材を散布するか、
あるいは織布又は不織布を静置して形成させる。
【0023】例えば、本実施形態では、耐食性シート体
10として、ガラス繊維〔チョップドストランドマット
REM300(JIS R 3411相当),日本板硝子(株)〕
450重量部に、オルソ系ポリエステル〔エポラックG
−77シリーズ,日本触媒(株)〕110重量部と硬化
剤1.5重量部との混合物を含浸させた厚さ1mmの耐
食性FRPシート11の上に、1液ウレンタ系接着剤を
塗布し、その直後に硅砂5〜6号を散布して厚さ2.0
mmの接着補助層12を形成したものを使用した。耐食
性シート体10の全体の厚さは3.0mmである。
【0024】次に、第2発明は、予め、有機高分子樹脂
とガラス繊維又は有機繊維とよりなる耐食性FRPシー
ト21Aの表面側に、高耐食性有機高分子樹脂とガラス
繊維又は有機繊維とよりなる高耐食性FRP層21Bを
設けるとともに、裏面側に有機高分子樹脂系プライマー
を塗布及び骨材を散布して接着補助層22を形成せしめ
た高耐食性シート体20を準備し、一方、コンクリート
23の表面に有機高分子樹脂系又は無機セメント系より
なるシート張付け用接着剤24を塗付し、これが未硬化
の段階で高耐食性シート体20を接着し、シート張付け
用接着剤24が硬化後に高耐食性シート体20の接合部
を接合することによってコンクリートに耐食性を付与す
るものである(図3及び図4(a) 参照)。ここで、耐食
性FRPシート21Aに高耐食性FRP層21Bを積層
したものが高耐食性FRPシート21である。
【0025】また、第2発明において、前記高耐食性シ
ート体20の代わりに、有機高分子樹脂とガラス繊維又
は有機繊維とよりなる耐食性FRPシート21Aの表面
側に、高耐食性有機高分子樹脂層21Cを設けるととも
に、裏面側に有機高分子樹脂系プライマーを塗布及び骨
材を散布して接着補助層22を形成した高耐食性シート
体20Aを用いても良い(図4(b) 参照)。
【0026】また、第2発明において、前記高耐食性シ
ート体20の代わりに、有機高分子樹脂シート21Dの
表面側に、高耐食性有機高分子樹脂とガラス繊維又は有
機繊維とよりなる高耐食性FRP層21Bを設けるとと
もに、裏面側に有機高分子樹脂系プライマーを塗布及び
骨材を散布して接着補助層22を形成した高耐食性シー
ト体20Bを用いても良い(図4(c) 参照)。
【0027】また、第2発明において、前記高耐食性シ
ート体20の代わりに、有機高分子樹脂シート21Dの
表面側に、高耐食性有機高分子樹脂層21Cを設けると
ともに、裏面側に有機高分子樹脂系プライマーを塗布及
び骨材を散布して接着補助層22を形成した高耐食性シ
ート体20Cを用いても良い(図4(d) 参照)。
【0028】そして、耐食性FRPシート21Aの表面
側に高耐食性FRP層21Bを設けるとともに、裏面側
に接着補助層22を一体的に設けた前記高耐食性シート
体20を連続製造するには、製作架台面に養生シートを
載置した後、養生シート面に硬化型高耐食性有機高分子
樹脂を塗布し、その直後にガラス繊維又は有機繊維を載
置して高耐食性FRP層21Bを形成し、その後、硬化
型有機高分子樹脂を塗布し、その直後にガラス繊維又は
有機繊維を載置して耐食性FRPシート21Aを形成
し、続けて硬化型有機高分子樹脂系プライマーを塗布
し、その直後に硅砂を散布して接着補助層22を形成す
るのである。尚、耐食性FRPシート21Aと高耐食性
FRP層21Bを別々に製造しておき、それらを接着し
て高耐食性FRPシート体20を製造しても良い。
【0029】この時、硬化型高耐食性有機高分子樹脂の
使用量及びガラス繊維又は有機繊維の使用枚数は、期待
する耐食性能によって決まる。しかし、耐食性FRPシ
ート21A自体の耐食性で十分な場合は、その裏面側に
接着補助層22を設けたものを高耐食性FRPシート体
20として使用する場合もある。
【0030】ここで、耐食性FRPシート21Aとして
は、前記耐食性FRPシート11と同様のもの、有機高
分子樹脂シート21Dとしては、前記有機高分子樹脂シ
ート11Aと同様のものを用いる。そして、高耐食性F
RP層21Bは、ガラス繊維又は有機繊維に、高耐食性
有機高分子樹脂を含浸させて形成している。
【0031】高耐食性FRP層21Bを構成するガラス
繊維には、マット状、クロス状等の形態のものを用い
る。また、有機繊維には、ポリエステル繊維、ポリエチ
レン繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維、ビニロ
ン繊維、レーヨン、コットン等がある。尚、炭素繊維を
用いることも可能であるが高価であるので、好ましくな
い。
【0032】また、高耐食性FRP層21B又は高耐食
性有機高分子樹脂層21Cを構成する高耐食性有機高分
子樹脂には、ヘット酸系ポリエステル樹脂、例えばへッ
ト酸不飽和ポリエステル樹脂、又はメチルメタアクリレ
ート樹脂(MMA樹脂)を用いる。
【0033】また、接着補助層22としては、前記接着
補助層12と同様のものを用いることができる。
【0034】例えば、本実施形態では、高耐食性シート
体20として、ガラス繊維〔チョップドストランドマッ
トREM300(JIS R 3411相当),日本板硝子
(株)〕450重量部に、オルソ系ポリエステル〔エポ
ラックG−77シリーズ,日本触媒(株)〕110重量
部と硬化剤1.5重量部との混合物を含浸させた厚さ1
mmの耐食性FRPシート21Aの表面側に、有機繊維
〔ソンタラ#8027+2層,日精(株)〕に、ヘット酸系
ポリエステル〔リゴラックH100B ,昭和高分子(株)〕
100重量部と硬化剤1.5重量部との混合物を含浸さ
せて厚さ0.5mmの高耐食性FRP層21Bを形成す
るとともに、耐食性FRPシート21Aの裏面側に、1
液ウレンタ系接着剤を塗布し、その直後に硅砂5〜6号
を散布して厚さ2.0mmの接着補助層22を形成した
ものを使用した。高耐食性シート体20の全体の厚さは
3.5mmとなる。
【0035】そして、耐食性シート体10及び高耐食性
シート体20の厚さは、耐食性と施工性を考慮すれば1
〜15mmの範囲が好ましいが、その範囲に限定される
ものではなく、要求される耐食性に応じて決定される。
前記耐食性FRPシート体10又は高耐食性FRPシー
ト体20を施工する下地材には、モルタル、コンクリー
ト、気泡軽量コンクリート(ALC)、コンクリートブ
ロック等のセメント系の表面、更にはタイル、金属等が
ある。
【0036】コンクリートの表面に塗布するシート張付
け用接着剤14,24には、ポリマーモルタル、有機高
分子樹脂系接着剤などがある。
【0037】シート張付け用接着剤14,24として用
いるポリマーモルタルは、セメント、骨材、有機高分子
樹脂エマルジヨン又はゴム系ラテックスとを混練したも
のである。また、セメントは、普通ポルトランドセメン
トなどの水硬性セメントを用いる。骨材は、川砂、山
砂、硅砂、人工骨材等を用いる。有機高分子エマルジョ
ン(又はラテックス)は、アクリル系、エチレン酢酸ビ
ニール系、エポキシ樹脂系、スチレ・ブタジエン・ラバ
ー等の単独又は混合物である。
【0038】シート張付け用接着剤14,24として用
いる有機高分子樹脂系接着剤には、エポキシ樹脂系、エ
チレン酢酸ビニール樹脂系、アクリル樹脂系等がある。
【0039】次の表1に耐食性シート体10をシート張
付け用接着剤14,24として有機高分子樹脂系接着剤
とポリマーモルタルを用いてコンクリート面に張り付け
た場合のそれぞれの付着力を示している。
【0040】
【表1】
【0041】そして、耐食性FRPシート体10又は高
耐食性FRPシート体20の装着は、コンクリート1
3,23の表面にシート張付け用接着剤14,24を塗
布した後、このシート張付け用接着剤14,24が未硬
化の状態で接着補助層12,22を押しつけ、コンクリ
ート面に手で馴染ませてから、木槌、バイブレーター等
で軽い衝撃などを与えて接着する。この時、仮止め釘を
使用することも有効である。
【0042】ここで、耐食性FRPシート体10又は高
耐食性FRPシート体20の施工時には、出隅、入り
隅、平坦部等に接合部が生じるが、接合部の目地幅は大
略0〜10mm程度である。そして、シート張付け用接
着剤14,24が硬化後に、この接合部を接着する。
【0043】また、耐食性FRPシート体10又は高耐
食性FRPシート体20に用いるシート素材のオゾンに
対する耐食性を次の表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】耐食性FRPシート体10又は高耐食性F
RPシート体20の接合仕様は、耐食性FRPシート体
10又は高耐食性FRPシート体20の構成仕様と同等
か、それ以上の耐食性が得られるような構成仕様を接合
仕様とする。
【0046】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に説明す
る。
【0047】耐オゾン試験水槽コンクリート面に、予め
作成した表3に示す仕様の高耐食性FRPシート体を、
シート張付け用接着剤(エチレン・酢酸ビニール系ポリ
マーモルタル)を用いて装着し、接合部は表4に示す仕
様で接合処理して、耐オゾン性試験(オゾン濃度、液相
2ppm、気相2.00ppm、3カ月)を実施したが
シートの剥離、接合部の破断等は生じなかった。
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【発明の効果】本発明のコンクリートの耐食工法によれ
ば、耐食性FRPシートの裏面側に接着補助層を形成し
た耐食性シート体を使用し、溶剤を用いないシート張付
け用接着剤にてコンクリート面に接着するので、コンク
リートの含水率によらずに優れた接着性が得られるとと
もに、ライニング現場施工時に生じる溶剤の飛散低減、
作業場所での蓄積減少、近隣への飛散防止を図ることが
できるので作業安全、公害防止対策等のレベルが向上
し、且つ、それに対する経費軽減が図れる。
【0051】また、耐食性FRPシートの裏面側に接着
補助層を形成した耐食性シート体又は耐食性FRPシー
トの表面側に高耐食性FRP層を設け、且つ、裏面側に
接着補助層を形成した高耐食性シート体は、工場生産品
なので、一定した品質及び耐食性が得られる。
【0052】耐食性シート体又は高耐食性シート体をコ
ンクリート面に接着するためのシート張付け用接着剤と
して、ポリマーモルタルを使用するので、コンクリート
の高含水の影響による剥離現象の防止が図れ、無溶剤作
業による安全性の向上、作業性の向上などの利点が期待
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係るコンクリートの耐食工法の施工
後の状態を示す部分断面図である。
【図2】耐食性シート体の断面図であり、(a) は耐食性
FRPシートの裏面側に接着補助層を形成したもの、
(b) は有機高分子樹脂シートの裏面側に接着補助層を形
成したものを示している。
【図3】第2発明に係るコンクリートの耐食工法の施工
後の状態を示す部分断面図である。
【図4】高耐食性シート体の断面図であり、(a) は耐食
性FRPシートの表面側に高耐食性FRP層を形成し且
つ裏面側に接着補助層を形成したもの、(b) は耐食性F
RPシートの表面側に高耐食性有機高分子樹脂層を形成
し且つ裏面側に接着補助層を形成したもの、(c) 有機高
分子樹脂シートの表面側に高耐食性FRP層を形成し且
つ裏面側に接着補助層を形成したもの、(d) は有機高分
子樹脂シートの表面側に高耐食性有機高分子樹脂層を形
成し且つ裏面側に接着補助層を形成したものをそれぞれ
示している。
【符号の説明】
10,10A 耐食性シート体 11 耐食性FRPシート 11A 有機高分子樹脂シート 12 接着補助層 13 コンクリート 14 シート張付け用接着剤 20,20A,20B,20C 高耐食性シート体 21 高耐食性FRPシート 21A 耐食性FRPシート 21B 高耐食性FRP層 21C 有機高分子樹脂シート 21D 高耐食性有機高分子樹脂層 22 接着補助層 23 コンクリート 24 シート張付け用接着剤

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め、有機高分子樹脂シート又は、有機
    高分子樹脂とガラス繊維又は有機繊維とよりなる耐食性
    FRPシートの裏面側に、有機高分子樹脂系プライマー
    を塗布及び骨材を散布して接着補助層を形成せしめた耐
    食性シート体を準備し、一方、コンクリート面に有機高
    分子樹脂系又は無機セメント系よりなるシート張付け用
    接着剤を塗付し、これが未硬化の段階で耐食性シート体
    を接着し、シート張付け用接着剤が硬化後に耐食性シー
    ト体の接合部を接合することによってコンクリートに耐
    食性を付与してなることを特徴とするコンクリートの耐
    食工法。
  2. 【請求項2】 予め、有機高分子樹脂シート又は、有機
    高分子樹脂とガラス繊維又は有機繊維とよりなる耐食性
    FRPシートの表面側に、高耐食性有機高分子樹脂層又
    は高耐食性有機高分子樹脂とガラス繊維又は有機繊維と
    よりなる高耐食性FRP層を設けるとともに、裏面側に
    有機高分子樹脂系プライマーを塗布及び骨材を散布して
    接着補助層を形成せしめた高耐食性シート体を準備し、
    一方、コンクリート面に有機高分子樹脂系又は無機セメ
    ント系よりなるシート張付け用接着剤を塗付し、これが
    未硬化の段階で高耐食性シート体を接着し、シート張付
    け用接着剤が硬化後に高耐食性シート体の接合部を接合
    することによってコンクリートに耐食性を付与してなる
    ことを特徴とするコンクリートの高耐食性工法。
  3. 【請求項3】 有機高分子樹脂シート及び耐食性FRP
    シートを形成する有機高分子樹脂として、不飽和ポリエ
    ステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、メチ
    ルメタアクリレート樹脂の中から選ばれたいずれか1種
    を用いてなる請求項1又は2記載のコンクリートの耐食
    工法。
  4. 【請求項4】 高耐食性有機高分子樹脂層及び高耐食性
    FRP層を形成する高耐食性有機高分子樹脂として、へ
    ット酸不飽和ポリエステル樹脂又はメチルメタアクリレ
    ート樹脂の中から選ばれたいずれか1種を用いてなる請
    求項2記載のコンクリートの耐食工法。
  5. 【請求項5】 前記接着補助層として、有機高分子樹脂
    系プライマーと骨材を併用する代わりに、有機高分子樹
    脂系プライマーと織布又は不織布を併用するもの、又は
    有機高分子樹脂系プライマーのみからなるものを利用し
    てなる請求項1又は2記載のコンクリートの耐食工法。
  6. 【請求項6】 前記シート張付け用接着剤として、ポリ
    マーモルタル又は有機高分子樹脂系接着剤を利用してな
    る請求項1又は2記載のコンクリートの耐食工法。
  7. 【請求項7】 前記有機高分子樹脂シート及び耐食性F
    RPシートの裏面側に凹凸を形成したシートを使用して
    なる請求項1又は2記載のコンクリートの耐食工法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の耐食性シート体又は請求
    項2記載の高耐食性シート体を型枠の内面に取り付け、
    該型枠内にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬
    化後に、シート接合部を接合することによってコンクリ
    ートに耐食性を付与してなることを特徴とするコンクリ
    ートの耐食工法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101131785B1 (ko) * 2011-10-17 2012-04-19 매일종합건설(주) 섬유강화플라스틱 패널용 접착 조성물을 이용한 수처리 시설물 섬유강화플라스틱 패널 시공방법
KR20240069024A (ko) * 2022-11-11 2024-05-20 박서준 프리캐스트 콘크리트 방수배관 및 그 제조방법

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