JPH10181375A - 四輪駆動車用トランスファ装置 - Google Patents

四輪駆動車用トランスファ装置

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JPH10181375A
JPH10181375A JP8357796A JP35779696A JPH10181375A JP H10181375 A JPH10181375 A JP H10181375A JP 8357796 A JP8357796 A JP 8357796A JP 35779696 A JP35779696 A JP 35779696A JP H10181375 A JPH10181375 A JP H10181375A
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JP
Japan
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speed
shift
low
shaft
wheel drive
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Application number
JP8357796A
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English (en)
Inventor
Kenji Nagasawa
研二 長澤
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、高速・低速シフト軸の高
速シフト位置からの移動を阻止できない状況が発生する
ことを防止でき、高速・低速切換機構の高速・低速切換
スリーブが高速シフト位置から抜けることを防止するこ
とにある。 【構成】 このため、この発明は、変速機とトランスフ
ァとを設け、前記変速機は高速・低速切換機構を設け、
前記トランスファは2駆・4駆切換機構を設け、シフト
レバーのシフト操作によるシフトヨークの軸方向移動に
より高速・低速切換機構を切換動作する高速・低速シフ
ト軸及び2駆・4駆切換機構を切換動作する2駆・4駆
シフト軸を夫々2駆シフト位置と4駆・高速シフト位置
と4駆・低速シフト位置とに軸方向移動させるとともに
これら各シフト位置からの軸方向移動を阻止する位置決
め手段を設けた四輪駆動車用トランスファ装置におい
て、前記位置決め手段には4駆・高速シフト時に高速シ
フト位置からの前記高速・低速シフト軸の軸方向移動を
阻止する移動阻止機構を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は四輪駆動車用トラ
ンスファ装置に係り、特に、高速・低速シフト軸の高速
シフト位置からの移動を阻止できない状況が発生するこ
とを防止でき、高速・低速切換機構の高速・低減速切換
スリーブが高速シフト位置から抜けることを防止できる
四輪駆動車用トランスファ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、搭載した内燃機関の駆動力に
より前輪及び後輪のすべてを駆動する四輪駆動車があ
る。四輪駆動車は、内燃機関の駆動力を変換する変速機
とこの変速機から入力する駆動力を前輪側及び後輪側に
分配して出力するトランスファとを設けた四輪駆動車用
トランスファ装置を搭載している。
【0003】このような四輪駆動車用トランスファ装置
としては、図5〜図7に示すものがある。図において、
202は四輪駆動用トランスファ装置、204は図示し
ない内燃機関の駆動力を変換する変速機、206は変速
機204から入力する駆動力を前輪側及び後輪側に分配
して出力するトランスファである。
【0004】前記変速機204は、変速機ケース208
に図示しない入力軸とカウンタ軸と出力軸210とを軸
支し、入力軸とカウンタ軸との間に図示しない前進ギヤ
列と後進ギヤ列とからなる主変速部を設け、前記カウン
タ軸と出力軸210との間に高速ギヤ列212と低速ギ
ヤ列214とからなる副変速部216を設けている。
【0005】前記高速ギヤ列212と低速ギヤ列214
との間には、噛合状態を切換えて高速・低速に切換える
高速・低速切換機構218を設けている。高速・低速切
換機構218は、出力軸210に固定した高速・低速切
換ハブ220と、この高速・低速切換ハブ220に軸方
向移動可能且つ回転不可能に設けた高速・低速切換スリ
ーブ222と、この高速・低速切換スリーブ222が選
択的に結合される高速側ギヤ切換部224及び低速側ギ
ヤ切換部226と、からなる。
【0006】前記トランスファ206は、変速機ケース
208とトランスファケース228とに後輪側に駆動力
を伝達する前記出力軸210と前輪側に駆動力を伝達す
る前側出力軸(図示せず)とを軸支し、前記出力軸21
0と前側出力軸との間に駆動スプロケット230と被動
スプロケット(図示せず)とチェーン232とからなる
駆動力分配部234を設けている。
【0007】前記出力軸210と駆動スプロケット23
0との間には、結合・離脱状態を切換えて2輪駆動・4
輪駆動に切換える2駆・4駆切換機構236を設けてい
る。2駆・4駆切換機構236は、出力軸210に固定
した2駆・4駆切換ハブ238と、この2駆・4駆切換
ハブ238に軸方向移動可能且つ回転不可能に設けた2
駆・4駆切換スリーブ240と、駆動スプロケット23
0に設けたスプロケット切換部242と、からなる。
【0008】前記四輪駆動車用トランスファ装置202
は、高速・低速切換機構218及び2駆・4駆切換機構
236を夫々切換動作させる高速・低速シフト軸244
及び2駆・4駆シフト軸246を設けている。高速・低
速シフト軸244及び2駆・4駆シフト軸246は、変
速機ケース208の変速機側高速・低速シフト軸孔24
8及び変速機側2駆・4駆シフト軸孔250と、トラン
スファケース228のトランスファ側高速・低速シフト
軸孔252及びトランスファ側2駆・4駆シフト軸孔2
54とに、夫々軸方向移動可能に嵌装して設けている。
【0009】高速・低速シフト軸244は、一端側に前
記高速・低速切換機構218の高速・低速切換スリーブ
222に係合される高速・低速シフトフォーク256を
設けている。2駆・4駆シフト軸246は、中間部位に
2駆・4駆切換機構236の2駆・4駆切換スリーブ2
40に係合される2駆・4駆シフトフォーク258を設
けている。
【0010】トランスファケース228には、図示しな
いシフトレバーのシフト操作により回動されるシフト軸
260を設け、このシフト軸260にシフトアーム26
2を設けている。シフトアーム262には、アーム突部
264を設け、このアーム突部264を高速・低速シフ
ト軸244及び2駆・4駆シフト軸246の軸方向に移
動されるシフトヨーク266のヨーク係合部268に係
合している。
【0011】シフトヨーク266には、ヨーク側高速・
低速シフト軸孔270及びヨーク側2駆・4駆シフト軸
孔272を設け、ヨーク側高速・低速シフト軸孔270
及びヨーク側2駆・4駆シフト軸孔272に前記高速・
低速シフト軸244及び2駆・4駆シフト軸246を夫
々軸方向移動可能に嵌装して設けている。
【0012】四輪駆動車用トランスファ装置202は、
このシフトヨーク266の軸方向移動により、高速・低
速シフト軸244及び2駆・4駆シフト軸246を夫々
2駆シフト位置(図5)と4駆・高速シフト位置(図
6)と4駆・低速シフト位置(図7)とに軸方向移動さ
せるとともに、これら各シフト位置からの軸方向移動を
阻止する位置決め手段274を設けている。
【0013】この位置決め手段274は、変速機側高速
・低速シフト軸孔248及び変速機側2駆・4駆シフト
軸孔250間の変速機ケース208に、変速機側高速・
低速シフト軸孔248及び変速機側2駆・4駆シフト軸
孔250に連通する第1連通孔276を設けている。こ
の第1連通孔276には、第1係合体278を軸方向移
動可能に設けている。
【0014】第1係合体280は、2駆シフト時に2駆
・4駆シフト軸246により押進されて高速・低速シフ
ト軸244の高速・低速側第1係合孔280に係合され
(図5)、4駆・高速シフト時に高速・低速側第1係合
孔280から抜脱されてこの高速・低速側第1係合孔2
80と対向位置する2駆・4駆シフト軸246の2駆・
4駆側第1係合孔282に係合され(図6)、4駆・低
速シフト時に高速・低速シフト軸244により押進され
て2駆・4駆側第1係合孔282との係合を維持される
(図7)。
【0015】前記位置決め手段274は、ヨーク側高速
・低速シフト軸孔270及びヨーク側2駆・4駆シフト
軸孔272間のシフトヨーク266に、ヨーク側高速・
低速シフト軸孔270及びヨーク側2駆・4駆シフト軸
孔272に連通する第2連通孔284を設けている。こ
の第2連通孔284には、第2係合体286を軸方向移
動可能に設けている。
【0016】第2係合体286は、2駆シフト時に高速
・低速シフト軸244により押進されて2駆・4駆シフ
ト軸246の2駆・4駆側第2係合孔288との係合を
維持され(図5)、4駆・高速シフト時に2駆・4駆側
第2係合孔288に係合された状態で高速・低速シフト
軸244の高速・低速側第2係合孔290に対向位置さ
れ(図6)、4駆・低速シフト時に2駆・4駆シフト軸
246により押進されて高速・低速側第2係合孔290
に係合される(図7)。
【0017】これにより、四輪駆動車用トランスファ装
置202は、シフトレバーのシフト操作によりシフトヨ
ーク266を軸方向に移動させ、位置決め手段274に
よって、シフトヨーク266の軸方向移動により高速・
低速シフト軸244及び2駆・4駆シフト軸246を夫
々2駆シフト位置と4駆・高速シフト位置と4駆・低速
シフト位置とに軸方向移動させるとともに、これら各シ
フト位置からの軸方向移動を阻止する。
【0018】従来の四輪駆動車用トランスファ装置とし
ては、実公昭62−42583号公報に開示されるもの
がある。
【0019】この公報に開示されるトランスファ装置
は、シフトレバーにより軸方向移動可能で端部に係合部
を有する単一のシフトロッドと、このシフトロッドと連
動してリヤシャフトに高速回転あるいは低速回転を伝達
する高低速切換用スリーブと、シフトロッドに移動自在
に配設されて弾性部材により常時四輪駆動モード方向へ
付勢されるとともに二輪駆動モードのときに前記係合部
により弾性部材の付勢による移動を規制されるシフトフ
ォークと、このシフトフォークに連設された四輪駆動モ
ード・二輪駆動モード切換用シフトスリーブと、前記シ
フトフォークと係合して係合部の規制を解かれたシフト
フォークの運動量を制限するストッパと、を有するもの
である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の前記
図5〜図7に示す四輪駆動車用トランスファ装置202
は、位置決め手段274によって、シフトヨーク266
の軸方向移動により高速・低速シフト軸244及び2駆
・4駆シフト軸246を夫々2駆シフト位置と4駆・高
速シフト位置と4駆・低速シフト位置とに軸方向移動さ
せるとともに、これら各シフト位置からの軸方向移動を
阻止している。
【0021】ところが、位置決め手段274は、図6に
示す如く、4駆・高速シフト時に、第1係合体278が
高速・低速シフト軸244の高速・低速側第1係合孔2
80から抜脱されてこの高速・低速側第1係合孔280
と対向位置する2駆・4駆シフト軸246の2駆・4駆
側第1係合孔282に係合され、また、第2係合体28
6が2駆・4駆側第2係合孔288に係合された状態で
高速・低速シフト軸244の高速・低速側第2係合孔2
90に対向位置されている。
【0022】したがって、高速・低速シフト軸244
は、高速シフト位置において、第1係合体278が高速
・低速側第1係合孔280から抜脱され、第2係合体2
86が高速・低速側第2係合孔290から抜脱された状
態になっている。
【0023】このため、位置決め手段274は、4駆・
高速シフト時に高速・低速シフト軸244を高速シフト
位置からの移動を阻止できない状況が発生することにな
る。この結果、高速・低速シフト軸244が移動した場
合には、高速・低速切換機構218の高速・低速切換ス
リーブ222が、図6に破線で示す如く、高速シフト位
置から抜けてニュートラル位置に移動してしまい、駆動
力を伝達できなくなる不都合がある。
【0024】このような不都合を防止するために、従来
は、高速・低速切換機構218の高速・低速切換スリー
ブ222と低速側ギヤ切換部224及び高速側ギヤ切換
部226との各スプライン292・294・296に、
抜け防止用の逆テーパ(図示せず)を設け、高速・低速
切換スリーブ222の抜けを防止していた。
【0025】しかし、各スプライン292・294・2
96に設けた逆テーパは、ギヤの回転や振動等によって
外れるおそれがあり、高速・低速切換スリーブ222の
抜けを確実に防止できない不都合があった。
【0026】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、内燃機関の駆動力を変換
する変速機とこの変速機から入力する駆動力を前輪側及
び後輪側に分配して出力するトランスファとを設け、前
記変速機は入力軸とカウンタ軸との間に前進ギヤ列と後
進ギヤ列とからなる主変速部を設けるとともに前記カウ
ンタ軸と出力軸との間に高速ギヤ列と低速ギヤ列とから
なる副変速部を設け、前記高速ギヤ列と低速ギヤ列との
噛合状態を切換えて高速・低速に切換える高速・低速切
換機構を設け、前記トランスファは後輪側に駆動力を伝
達する前記出力軸と前輪側に駆動力を伝達する前側出力
軸との間に駆動スプロケットと被動スプロケットとチェ
ーンとからなる駆動力分配部を設け、前記出力軸と駆動
スプロケットとの結合・離脱状態を切換えて2輪駆動・
4輪駆動に切換える2駆・4駆切換機構を設け、前記高
速・低速切換機構と2駆・4駆切換機構とを夫々切換動
作させる高速・低速シフト軸と2駆・4駆シフト軸とを
設け、シフトレバーのシフト操作により前記高速・低速
シフト軸及び2駆・4駆シフト軸の軸方向に移動される
シフトヨークを設け、このシフトヨークの軸方向移動に
より前記高速・低速シフト軸及び2駆・4駆シフト軸を
夫々2駆シフト位置と4駆・高速シフト位置と4駆・低
速シフト位置とに軸方向移動させるとともにこれら各シ
フト位置からの軸方向移動を阻止する位置決め手段を設
けた四輪駆動車用トランスファ装置において、前記位置
決め手段には4駆・高速シフト時に高速シフト位置から
の前記高速・低速シフト軸の軸方向移動を阻止する移動
阻止機構を設けたことを特徴とする。
【0027】前記移動阻止機構はシフトヨークにヨーク
外面と高速・低速シフト軸の挿通されるヨーク側高速・
低速シフト軸孔とに連通する移動阻止用連通孔を設け、
この移動阻止用連通孔には2駆シフト時に高速・低速シ
フト軸により押進されてヨーク外面から突出され、4駆
・高速シフト時に前記トランスファケースに設けた押進
体により押進されて高速・低速シフト軸の移動阻止用係
合孔に係合される移動阻止用係合体を軸方向移動可能に
設けたことを特徴とする。
【0028】前記移動阻止機構は移動阻止用連通孔の連
通するシフトヨークのヨーク外面にトランスファケース
のケース内面を近接させることにより移動阻止用連通孔
からの移動阻止用係合体の抜脱を阻止して設けたことを
特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】この発明の四輪駆動車用トランス
ファ装置は、高速・低速シフト軸及び2駆・4駆シフト
軸を各シフト位置に軸方向移動させるとともにこれら各
シフト位置からの軸方向移動を阻止する位置決め手段
に、4駆・高速シフト時に高速シフト位置からの高速・
低速シフト軸の軸方向移動を阻止する移動阻止機構を設
けたことにより、高速・低速シフト軸が高速シフト位置
から移動することを阻止できる。
【0030】前記移動阻止機構は、シフトヨークに移動
阻止用連通孔を設け、この移動阻止用連通孔に軸方向移
動可能に設けた移動阻止用係合体を4駆・高速シフト時
にトランスファケースに設けた押進体により押進させて
高速・低速シフト軸の移動阻止用係合孔に係合させるこ
とにより、高速・低速シフト軸が高速シフト位置から移
動することを阻止できる。
【0031】前記移動阻止機構は、移動阻止用連通孔の
連通するシフトヨークのヨーク外面にトランスファケー
スのケース内面を近接させることにより、ケース内面に
よって移動阻止用連通孔からの移動阻止用係合体の抜脱
を阻止できる。
【0032】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明
する。図1〜図4は、この発明の実施例を示すものであ
る。図4において、2は四輪駆動車(図示せず)に搭載
される四輪駆動用トランスファ装置、4は変速機、6は
トランスファである。四輪駆動用トランスファ装置2
は、変速機4にトランスファ6を連結し、入力軸8、カ
ウンタ軸10、出力軸12、前側出力軸14を設けてい
る。
【0033】変速機2は、変速機ケースとして、変速機
第1ケース16、変速機第2ケース18、変速機第3ケ
ース20を設けている。トランスファ6は、トランスフ
ァケースとして、トランスファ第1ケース22、トラン
スファ第2ケース24を設けている。
【0034】内燃機関(図示せず)の駆動力を変換する
前記変速機2は、内燃機関からの駆動力を入力する入力
軸8を変速機第1・第2ケース16・18の第1・第2
壁部26・28に入力軸第1・第2軸受30・32によ
り軸支し、入力軸8に対して平行に配設したカウンタ軸
10を変速機第1〜第3ケース16〜20の第1〜第3
壁部26・28・34にカウンタ軸第1〜第3軸受36
〜40により軸支し、カウンタ軸10に対して平行且つ
入力軸8に対して同軸上に配設した出力軸12を変速機
第3ケース20の第3壁部34・トランスファ第1ケー
ス22の第1壁部42に出力軸第1・第2軸受44・4
6により軸支している。
【0035】また、変速機4は、入力軸8の後端部位に
出力軸12の前端部位を軸受48により軸支し、変速機
第1ケース16の第1壁部26と変速機第2ケース18
とに後進アイドラ軸50を固設している。
【0036】変速機4から入力する駆動力を前輪側及び
後輪側に分配して出力する前記トランスファ6は、出力
軸12に対して平行に配設した前側出力軸14を、変速
機第3ケース10の第3壁部34・トランスファ第1ケ
ース22第1壁部42に、前側出力軸第1・第2軸受5
2・54により軸支している。
【0037】前記変速機4は、主変速部56と副変速部
58とを設けている。主変速部56は、入力軸8とカウ
ンタ軸10との間に設けた複数段の前進ギヤ列である1
速〜4速ギヤ列60〜66と、入力軸8とカウンタ軸1
0とアイドラ軸52との間に設けた単一段の後進ギヤ列
68とからなる。副変速部58は、カウンタ軸10と出
力軸12との間に設けた低減速比の高速ギヤ列70と高
減速比の低速ギヤ列72とからなる。
【0038】前記カウンタ軸10には、1速ギヤ列60
と2速ギヤ列62との噛合状態を切換える1速・2速同
期切換機構74を設けている。前記入力軸8には、3速
ギヤ列64と4速ギヤ列66との間に噛合状態を切換え
る3速・4速同期切換機構76を設けている。前記入力
軸8の後端部位と出力軸12の前端部位との間には、直
結用同期切換機構78を設けている。前記後進アイドラ
軸52には、後進切換機構80を設ける。
【0039】主変速部58の前進ギヤ列の1速〜4速ギ
ヤ列60〜66は、1速・2速同期切換機構74と3速
・4速同期切換機構76とにより夫々1速〜4速の噛合
状態に選択的に切換えられる。また、入力軸8と出力軸
12とは、直結用同期切換機構78により直結・離脱状
態に切換えられる。さらに、後進ギヤ列68は、後進切
換機構80により後進の噛合状態に切換えられる。
【0040】前記副変速部58の高速ギヤ列70は、高
速出力軸側ギヤ82を出力軸12に軸支して設け、この
高速出力軸側ギヤ82に噛合する高速カウンタ軸側ギヤ
84をカウンタ軸10にスプライン嵌合して設けてい
る。前記副変速部58の低速ギヤ列72は、低速出力軸
側ギヤ86を出力軸12に軸支して設け、この低速出力
軸側ギヤ86に噛合する低速カウンタ軸側ギヤ88をカ
ウンタ軸10に一体的に刻設して設けている。
【0041】前記出力軸12には、高速ギヤ列70と低
速ギヤ列72との噛合状態を切換えて高速・低速に切換
える高速・低速切換機構90を設けている。高速・低速
切換機構90は、図1〜図3に示す如く、出力軸12に
高速・低速切換ハブ92を固定して設け、この高速・低
速切換ハブ92に高速・低速切換スリーブ94を軸方向
移動可能且つ回転不可能に設け、高速出力軸側ギヤ82
と低速出力軸側ギヤ86とに高速側ギヤ切換部96と低
速側ギヤ切換部98とを設けている。
【0042】高速・低速切換機構90は、高速・低速切
換スリーブ94を高速側ギヤ切換部96にスプライン嵌
合させることにより、低減速比の高速ギヤ列70の噛合
状態に切換えて高速を得ることができる。また、高速・
低減速切換機構90は、高速・低速切換スリーブ94を
低速側ギヤ切換部98にスプライン嵌合させることによ
り、高減速比の低速ギヤ列72の噛合状態に切換えて低
速を得ることができる。
【0043】前記変速機4から入力する駆動力を前輪側
及び後輪側に分配して出力する前記トランスファ6は、
図4に示す如く、後輪に駆動力を伝達する出力軸12
を、変速機第3ケース20の第3壁部34及びトランス
ファ第1ケース22の第1壁部42に、出力軸第1・第
2軸受44・46により軸支している。また、トランス
ファ6は、出力軸12に対して平行に配設した前輪に駆
動力を伝達する前側出力軸14を、変速機第3ケース2
0の第3壁部34・トランスファ第1ケース22の第1
壁部42に、前側出力軸第1・第2軸受52・54によ
り軸支している。
【0044】前記トランスファ6は、出力軸12と前側
出力軸14との間に駆動力分配部100を設けている。
駆動力分配部100は、出力軸12に駆動スプロケット
102を軸支して設け、前側出力軸14に被動スプロケ
ット104を固定して設け、駆動スプロケット102と
被動スプロケット104とにチェーン106を巻掛けて
設けている。
【0045】前記出力軸12には、出力軸12と駆動ス
プロケット102との結合・離脱状態を切換えて2輪駆
動・4輪駆動に切換える2駆・4駆切換機構108を設
けている。2駆・4駆切換機構108は、図1〜図3に
示す如く、出力軸12に2駆・4駆切換ハブ110を固
定して設け、この2駆・4駆切換ハブ110に2駆・4
駆切換スリーブ112を軸方向移動可能且つ回転不可能
に設け、駆動スプロケット102にスプロケット切換部
114を設けている。
【0046】2駆・4駆切換機構108は、2駆・4駆
切換スリーブ112を2駆・4駆切換ハブ110にのみ
スプライン嵌合させて駆動スプロケット102を出力軸
12から離脱させることにより、2輪駆動に切換えて駆
動力を出力軸12にのみ出力する(図1)。また、2駆
・4駆切換機構108は、2駆・4駆切換スリーブ11
2を2駆・4駆切換ハブ110とスプロケット切換部1
14とにスプライン嵌合させて駆動スプロケット102
を出力軸12に結合することにより、4輪駆動に切換え
て駆動力を後側出力軸12・前側出力軸14に分配して
出力する(図2・図3)。
【0047】この四輪駆動車用トランスファ装置2は、
図1〜図3に示す如く、高速・低速切換機構90及び2
駆・4駆切換機構108を夫々切換動作させる高速・低
速シフト軸116及び2駆・4駆シフト軸118を設け
ている。高速・低速シフト軸116及び2駆・4駆シフ
ト軸118は、変速機第3ケース20の第3壁部34に
設けた変速機側高速・低速シフト軸孔120及び変速機
側2駆・4駆シフト軸孔122と、トランスファ第1ケ
ース22の第1壁部42に設けたトランスファ側高速・
低速シフト軸孔124及びトランスファ側2駆・4駆シ
フト軸孔126とに、夫々軸方向移動可能に嵌装して設
けている。
【0048】高速・低速シフト軸116には、一端側に
前記高速・低速切換機構90の高速・低速切換スリーブ
94に係合される高速・低速シフトフォーク128を設
けている。2駆・4駆シフト軸118には、中間部位に
2駆・4駆切換機構108の2駆・4駆切換スリーブ1
12に係合される2駆・4駆シフトフォーク130を軸
方向移動可能に設け、2駆・4駆シフトフォーク130
を2駆・4駆切換ハブ110側に弾性付勢する2駆・4
駆シフトスプリング132を遊嵌して設け、この2駆・
4駆シフトスプリング132の他端側を係止する係止体
134を設けている。
【0049】トランスファ第1ケース22には、図示し
ないシフトレバーのシフト操作により回動されるシフト
軸136を、高速・低速シフト軸116及び2駆・4駆
シフト軸118と交差する方向に軸支して設けている。
このシフト軸136には、高速・低速シフト軸116及
び2駆・4駆シフト軸118の軸方向に回動するシフト
アーム138を設けている。シフトアーム138には、
アーム突部140を設けている。
【0050】前記シフトアーム138のアーム突部14
0は、高速・低速シフト軸116及び2駆・4駆シフト
軸118の他端側において軸方向に移動されるシフトヨ
ーク142のヨーク係合部144に係合している。
【0051】シフトヨーク142には、ヨーク側高速・
低速シフト軸孔146及びヨーク側2駆・4駆シフト軸
孔148を設けている。ヨーク側高速・低速シフト軸孔
146及びヨーク側2駆・4駆シフト軸孔148には、
前記高速・低速シフト軸116及び2駆・4駆シフト軸
118を夫々軸方向移動可能に嵌装して設けている。
【0052】四輪駆動車用トランスファ装置2は、この
シフトヨーク142の軸方向移動により、高速・低速シ
フト軸116及び2駆・4駆シフト軸118を夫々2駆
シフト位置(図1)と4駆・高速シフト位置(図2)と
4駆・低速シフト位置(図3)とに軸方向移動させると
ともに、これら各シフト位置からの軸方向移動を阻止す
る位置決め手段150を設けている。
【0053】位置決め手段150は、変速機側高速・低
速シフト軸孔120及び変速機側2駆・4駆シフト軸孔
122間の変速機第3ケース20の第3壁部34に、変
速機側高速・低速シフト軸孔120及び変速機側2駆・
4駆シフト軸孔122に連通する第1連通孔152を設
けている。この第1連通孔152には、球状の第1係合
体154を軸方向移動可能に設けている。
【0054】前記高速・低速シフト軸116には、変速
機側高速・低速シフト軸孔120内において第1連通孔
152に対向するように、外周面156に半球面状の高
速・低速側第1係合孔158を設けている。前記2駆・
4駆シフト軸118には、変速機側2駆・4駆シフト軸
孔122内において第1連通孔152に対向するよう
に、外周面160に半球面状の2駆・4駆側第1係合孔
162を設けている。
【0055】前記第1係合体154は、2駆シフト時に
2駆・4駆シフト軸118の外周面160により押進さ
れて高速・低速シフト軸116の高速・低速側第1係合
孔158に係合され(図1)、4駆・高速シフト時に高
速・低速側第1係合孔158から抜脱されてこの高速・
低速側第1係合孔158と対向位置する2駆・4駆シフ
ト軸118の2駆・4駆側第1係合孔162に係合され
(図2)、4駆・低速シフト時に高速・低速シフト軸1
16の外周面156により押進されて2駆・4駆側第1
係合孔162との係合を維持される(図3)。
【0056】前記位置決め手段150は、ヨーク側高速
・低速シフト軸孔146及びヨーク側2駆・4駆シフト
軸孔148間のシフトヨーク142に、ヨーク側高速・
低速シフト軸孔146及びヨーク側2駆・4駆シフト軸
孔148に連通する第2連通孔164を設けている。こ
の第2連通孔164には、球状の第2係合体166を軸
方向移動可能に設けている。
【0057】前記高速・低速シフト軸116には、ヨー
ク側高速・低速シフト軸孔146内において第2連通孔
164に対向するように、外周面156に半球面状の高
速・低速側第2係合孔168を設けている。前記2駆・
4駆シフト軸118には、ヨーク側2駆・4駆シフト軸
孔148内において第2連通孔164に対向するよう
に、外周面160に半球面状の2駆・4駆側第2係合孔
170を設けている。
【0058】第2係合体166は、2駆シフト時に高速
・低速シフト軸116の外周面156により押進されて
2駆・4駆シフト軸118の2駆・4駆側第2係合孔1
70との係合を維持され、4駆・高速シフト時に2駆・
4駆側第2係合孔170に係合された状態で高速・低速
シフト軸116の高速・低速側第2係合孔168に対向
位置され、4駆・低速シフト時に2駆・4駆シフト軸1
18の外周面160により押進されて高速・低速側第2
係合孔168に係合される。
【0059】これにより、四輪駆動車用トランスファ装
置2は、図示しないシフトレバーのシフト操作によりシ
フト軸136を回動させると、シフト軸136のシフト
アーム138によりシフトヨーク142が軸方向に移動
され、位置決め手段150の第1・第2係合体154・
166が高速・低速側第1係合孔158及び2駆・4駆
側第1係合孔162と高速・低速側第2係合孔168及
び2駆・4駆側第2係合孔170とに係合・離脱され、
高速・低速シフト軸116及び2駆・4駆シフト軸11
8を夫々2駆シフト位置と4駆・高速シフト位置と4駆
・低速シフト位置とに軸方向移動させるとともに、これ
ら各シフト位置からの軸方向移動を阻止する。
【0060】前記位置決め手段150には、4駆・高速
シフト時に高速シフト位置からの高速・低速シフト軸1
16の軸方向移動を阻止する移動阻止機構172を設け
ている。
【0061】移動阻止機構172は、シフトヨーク14
2にヨーク外面174と高速・低速シフト軸116の挿
通されるヨーク側高速・低速シフト軸孔146とに連通
する移動阻止用連通孔176を設けている。この移動阻
止用連通孔176には、球状の移動阻止用係合体178
を軸方向移動可能に設けている。
【0062】前記高速・低速シフト軸116には、ヨー
ク側高速・低速シフト軸孔146内において移動阻止用
連通孔176に対向するように、外周面156に半球面
状の移動阻止用係合孔180を設けている。前記シフト
ヨーク142を覆うようにトランスファ第1ケース22
に取付けられるトランスファ第2ケース24には、シフ
トヨーク142の移動阻止用連通孔176に対向するよ
うにねじ状の取付孔182を設け、この取付孔182に
ボルト状の押進体184を螺着して取付けている。押進
体184は、先端186をトランスファ第2ケース24
のケース内面188から移動阻止用連通孔176に対向
するように突出させて設けている。
【0063】前記移動阻止機構172は、移動阻止用連
通孔176の連通するシフトヨークのヨーク外面174
に、トランスファ第1ケース22のケース内面190・
トランスファ第2ケース24のケース内面188を近接
させて設けている。移動阻止用連通孔176内の球状の
移動阻止用係合体178は、2速シフト時及び4速・低
速シフト時に、トランスファ第1ケース22のケース内
面190・トランスファ第2ケース24のケース内面1
88に近接対向され、移動阻止用連通孔176からの抜
脱を阻止される。
【0064】これにより、四輪駆動車用トランスファ装
置2は、図示しないシフトレバーのシフト操作によりシ
フト軸136を回動させると、シフト軸136のシフト
アーム138によりシフトヨーク142が軸方向に移動
され、移動阻止機構172の移動阻止用係合体178が
押進体184の先端186によって高速・低速シフト軸
116の移動阻止用係合孔180に係合・離脱され、2
駆シフト時に高速・低速シフト軸116の外周面156
により押進されてヨーク外面174から突出され、4駆
・高速シフト時にトランスファ第2ケース24に設けた
押進体184の先端186により押進されて高速・低速
シフト軸116の移動阻止用係合孔180に係合され、
4駆・低速シフト時に移動阻止用係合孔180に係合さ
れた状態となる。
【0065】次に作用を説明する。
【0066】四輪駆動車用トランスファ装置2は、2駆
シフト時に、図1示す如く、高速・低速シフト軸116
及び2駆・4駆シフト軸118が高速シフト位置及び2
駆シフト位置に位置している。
【0067】位置決め手段150は、2駆シフト時に、
第1係合体154が2駆・4駆シフト軸118の外周面
160により押進されて高速・低速シフト軸116の高
速・低速側第1係合孔158に係合され、第2係合体1
66が高速・低速シフト軸116の外周面156により
押進されて2駆・4駆シフト軸118の2駆・4駆側第
2係合孔170との係合を維持されている。
【0068】移動阻止機構172は、2駆シフト時に、
移動阻止用係合体178が高速・低速シフト軸116の
外周面156により押進されてヨーク外面174から突
出されている。
【0069】これにより、高速・低速切換機構90は、
図1に示す如く、高速・低速シフト軸116により高速
・低速切換スリーブ94を高速側ギヤ切換部96にスプ
ライン嵌合させ、高速ギヤ列70の噛合状態に切換えて
いる。また、2駆・4駆切換機構108は、2駆・4駆
シフト軸118により2駆・4駆切換スリーブ112を
2駆・4駆切換ハブ110にのみスプライン嵌合させ、
2輪駆動に切換えている。
【0070】四輪駆動車用トランスファ装置2は、4駆
・高速シフト時に、図示しないシフトレバーのシフト操
作によりシフト軸136を図1に矢印で示す如く回転さ
せ、シフトヨーク142を矢印で示す方向に移動させて
4駆・高速シフト位置に移動すると、2駆・4駆側第2
係合孔170に第2係合体166を係合した2駆・4駆
シフト軸118がシフトヨーク142とともに図1に矢
印で示す方向に移動され、高速・低速側第1係合孔15
8に第1係合体154を係合した高速・低速シフト軸1
16が移動されずに高速シフト位置にとどまる。
【0071】位置決め手段150は、4駆・高速シフト
時に、第1係合体154が高速・低速側第1係合孔15
8から抜脱されてこの高速・低速側第1係合孔158と
対向位置する2駆・4駆シフト軸118の2駆・4駆側
第1係合孔162に係合され、第2係合体166が2駆
・4駆側第2係合孔170に係合された状態でシフトヨ
ーク142とともに移動して高速・低速シフト軸116
の高速・低速側第2係合孔168に対向位置される。
【0072】移動阻止機構172は、4駆・高速シフト
時に、移動阻止用係合体178がトランスファ第2ケー
ス24に設けた押進体184の先端186により押進さ
れて高速・低速シフト軸116の移動阻止用係合孔18
0に係合される。
【0073】これにより、高速・低速切換機構90は、
図2に示す如く、高速シフト位置にとどまる高速・低速
シフト軸116により高速・低速切換スリーブ94を高
速側ギヤ切換部96にスプライン嵌合させた状態にとど
まり、高速ギヤ列70の噛合状態に維持される。一方、
2駆・4駆切換機構108は、4駆シフト位置に移動さ
れる2駆・4駆切換スリーブ112を2駆・4駆切換ハ
ブ110とスプロケット切換部114とにスプライン嵌
合させ、4輪駆動に切換える。
【0074】このとき、移動阻止機構172は、第1・
第2係合体154・156が高速・低速シフト軸116
の高速・低速側第1・第2係合孔158・168から抜
脱されているにもかかわらず、シフトヨーク142に設
けた移動阻止用係合体178が押進体184の先端18
6により押進されて高速・低速シフト軸116の移動阻
止用係合孔180に係合していることにより、高速・低
速シフト軸116が高速シフト位置から移動することを
阻止できる。
【0075】四輪駆動車用トランスファ装置2は、4駆
・低速シフト時に、図示しないシフトレバーのシフト操
作によりシフト軸136を図2に矢印で示す如く回転さ
せ、シフトヨーク142を矢印で示す方向に移動させて
4駆・低速シフト位置に移動すると、2駆・4駆側第1
係合孔162に第1係合体154を係合し且つ2駆・4
駆側第2係合孔170に第2係合体166を係合した2
駆・4駆シフト軸118が移動されずに4駆シフト位置
にとどまり、高速・低速側第1係合孔158から第1係
合体154を抜脱され且つ高速・低速側第2係合孔16
8に第2係合体166を係合されず抜脱された状態の高
速・低速シフト軸116が図2に矢印で示す方向に移動
される。
【0076】位置決め手段150は、4駆・低速シフト
時に、第1係合体154が移動する高速・低速シフト軸
116の外周面156により押進されて2駆・4駆側第
1係合孔162との係合を維持され、第2係合体166
がシフトヨーク142とともに移動して2駆・4駆シフ
ト軸118の2駆・4駆側第2係合孔170から抜脱さ
れて外周面160により押進され、高速・低速側第2係
合孔168に係合される。
【0077】移動阻止機構172は、4駆・低速シフト
時に、移動阻止用係合体178が移動阻止用係合孔18
0に係合された状態に維持される。
【0078】これにより、高速・低速切換機構90は、
図3に示す如く、高速・低速切換スリーブ94を低速側
ギヤ切換部98にスプライン嵌合させ、低速ギヤ列72
の噛合状態に切換える。一方、2駆・4駆切換機構10
8は、2駆・4駆切換スリーブ112を2駆・4駆切換
ハブ110とスプロケット切換部114とにスプライン
嵌合させた状態にとどまり、4輪駆動に維持される。
【0079】このように、この四輪駆動車用トランスフ
ァ装置2は、高速・低速シフト軸116及び2駆・4駆
シフト軸118を各シフト位置に軸方向移動させるとと
もにこれら各シフト位置からの軸方向移動を阻止する位
置決め手段150に、4駆・高速シフト時に高速シフト
位置からの高速・低速シフト軸116の軸方向移動を阻
止する移動阻止機構172を設けたことにより、高速・
低速シフト軸116が高速シフト位置から移動すること
を阻止できる。
【0080】前記移動阻止機構172は、シフトヨーク
142に移動阻止用連通孔176を設け、この移動阻止
用連通孔176に軸方向移動可能に設けた移動阻止用係
合体178を4駆・高速シフト時にトランスファ第2ケ
ース24に設けた押進体184により押進させて高速・
低速シフト軸116の移動阻止用係合孔180に係合さ
せることにより、高速・低速シフト軸116が高速シフ
ト位置から移動することを阻止できる。
【0081】前記移動阻止機構172は、移動阻止用連
通孔176の連通するシフトヨーク142のヨーク外面
174にトランスファ第1・第2ケース22・24のケ
ース内面188・190を近接させて設けたことによ
り、ケース内面188・190によって移動阻止用連通
孔176から移動阻止用係合体178が抜脱することを
阻止できる。
【0082】このため、この四輪駆動車用トランスファ
装置2は、高速・低速シフト軸118の高速シフト位置
からの移動を阻止できない状況が発生することを防止で
き、高速・低速切換機構90の高速・低速切換スリーブ
94が高速シフト位置から抜けることを防止でき、ギヤ
切換部96・98及び高速・低速切換スリーブ94の各
スプラインに設けた従来の抜け防止用の逆テーパを廃止
でき、各スプラインに設けた逆テーパよりも確実に高速
・低速切換スリーブの抜けを防止することができる。
【0083】
【発明の効果】このように、この発明の四輪駆動車用ト
ランスファ装置は、高速・低速シフト軸及び2駆・4駆
シフト軸を各シフト位置に軸方向移動させるとともにこ
れら各シフト位置からの軸方向移動を阻止する位置決め
手段に、4駆・高速シフト時に高速シフト位置からの高
速・低速シフト軸の軸方向移動を阻止する移動阻止機構
を設けたことにより、高速・低速シフト軸が高速シフト
位置から移動することを阻止できる。
【0084】前記移動阻止機構は、シフトヨークに移動
阻止用連通孔を設け、この移動阻止用連通孔に軸方向移
動可能に設けた移動阻止用係合体を4駆・高速シフト時
にトランスファケースに設けた押進体により押進させて
高速・低速シフト軸の移動阻止用係合孔に係合させるこ
とにより、高速・低速シフト軸が高速シフト位置から移
動することを阻止できる。
【0085】また、前記移動阻止機構は、移動阻止用連
通孔の連通するシフトヨークのヨーク外面にトランスフ
ァケースのケース内面を近接させて設けたことにより、
ケース内面によって移動阻止用連通孔から移動阻止用係
合体が抜脱することを阻止できる。
【0086】このため、この四輪駆動車用トランスファ
装置は、高速・低速シフト軸の高速シフト位置からの移
動を阻止できない状況が発生することを防止でき、高速
・低速切換機構の高速・低速切換スリーブがシフト位置
から抜けることを防止でき、ギヤ切換部及び高速・低速
切換スリーブの各スプラインに設けた従来の抜け防止用
の逆テーパを廃止でき、各スプラインに設けた逆テーパ
よりも確実に高速・低減速切換スリーブの抜けを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す四輪駆動車用トランス
ファ装置の2駆シフト時の要部拡大断面図である。
【図2】四輪駆動車用トランスファ装置の4駆・高速シ
フト時の要部拡大断面図である。
【図3】四輪駆動車用トランスファ装置の4駆・低速シ
フト時の要部拡大断面図である。
【図4】四輪駆動車用トランスファ装置の断面図であ
る。
【図5】従来例を示す四輪駆動車用トランスファ装置の
2駆シフト時の要部拡大断面図である。
【図6】四輪駆動車用トランスファ装置の4駆・高速シ
フト時の要部拡大断面図である。
【図6】四輪駆動車用トランスファ装置の4駆・低速シ
フト時の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 四輪駆動車用トランスファ装置 4 変速機 6 トランスファ 8 入力軸 10 カウンタ軸 12 出力軸 14 前側出力軸 56 主変速部 58 副変速部 90 高速・低速切換機構 100 駆動力分配部 102 駆動スプロケット 108 2駆・4駆切換機構 116 高速・低速シフト軸 118 2駆・4駆シフト軸 142 シフトヨーク 150 位置決め手段 152 第1連通孔 154 第1係合体 158 高速・低速側第1係合孔 162 2駆・4駆側第1係合孔 164 第2連通孔 168 高速・低速側第2係合孔 170 2駆・4駆側第2係合孔 172 移動阻止機構 174 ヨーク外面 176 移動阻止用連通孔 178 移動阻止用係合体 180 移動阻止用係合孔 184 押進体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す四輪駆動車用トランス
ファ装置の2駆シフト時の要部拡大断面図である。
【図2】四輪駆動車用トランスファ装置の4駆・高速シ
フト時の要部拡大断面図である。
【図3】四輪駆動車用トランスファ装置の4駆・低速シ
フト時の要部拡大断面図である。
【図4】四輪駆動車用トランスファ装置の断面図であ
る。
【図5】従来例を示す四輪駆動車用トランスファ装置の
2駆シフト時の要部拡大断面図である。
【図6】四輪駆動車用トランスファ装置の4駆・高速シ
フト時の要部拡大断面図である。
【図7】四輪駆動車用トランスファ装置の4駆・低速シ
フト時の要部拡大断面図である。
【符号の説明】 2 四輪駆動車用トランスファ装置 4 変速機 6 トランスファ 8 入力軸 10 カウンタ軸 12 出力軸 14 前側出力軸 56 主変速部 58 副変速部 90 高速・低速切換機構 100 駆動力分配部 102 駆動スプロケット 108 2駆・4駆切換機構 116 高速・低速シフト軸 118 2駆・4駆シフト軸 142 シフトヨーク 150 位置決め手段 152 第1連通孔 154 第1係合体 158 高速・低速側第1係合孔 162 2駆・4駆側第1係合孔 164 第2連通孔 168 高速・低速側第2係合孔 170 2駆・4駆側第2係合孔 172 移動阻止機構 174 ヨーク外面 176 移動阻止用連通孔 178 移動阻止用係合体 180 移動阻止用係合孔 184 押進体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動力を変換する変速機とこ
    の変速機から入力する駆動力を前輪側及び後輪側に分配
    して出力するトランスファとを設け、前記変速機は入力
    軸とカウンタ軸との間に前進ギヤ列と後進ギヤ列とから
    なる主変速部を設けるとともに前記カウンタ軸と出力軸
    との間に高速ギヤ列と低速ギヤ列とからなる副変速部を
    設け、前記高速ギヤ列と低速ギヤ列との噛合状態を切換
    えて高速・低速に切換える高速・低速切換機構を設け、
    前記トランスファは後輪側に駆動力を伝達する前記出力
    軸と前輪側に駆動力を伝達する前側出力軸との間に駆動
    スプロケットと被動スプロケットとチェーンとからなる
    駆動力分配部を設け、前記出力軸と駆動スプロケットと
    の結合・離脱状態を切換えて2輪駆動・4輪駆動に切換
    える2駆・4駆切換機構を設け、前記高速・低速切換機
    構と2駆・4駆切換機構とを夫々切換動作させる高速・
    低速シフト軸と2駆・4駆シフト軸とを設け、シフトレ
    バーのシフト操作により前記高速・低速シフト軸及び2
    駆・4駆シフト軸の軸方向に移動されるシフトヨークを
    設け、このシフトヨークの軸方向移動により前記高速・
    低速シフト軸及び2駆・4駆シフト軸を夫々2駆シフト
    位置と4駆・高速シフト位置と4駆・低速シフト位置と
    に軸方向移動させるとともにこれら各シフト位置からの
    軸方向移動を阻止する位置決め手段を設けた四輪駆動車
    用トランスファ装置において、前記位置決め手段には4
    駆・高速シフト時に高速シフト位置からの前記高速・低
    速シフト軸の軸方向移動を阻止する移動阻止機構を設け
    たことを特徴とする四輪駆動車用トランスファ装置。
  2. 【請求項2】 前記移動阻止機構はシフトヨークにヨー
    ク外面と高速・低速シフト軸の挿通されるヨーク側高速
    ・低速シフト軸孔とに連通する移動阻止用連通孔を設
    け、この移動阻止用連通孔には2駆シフト時に高速・低
    速シフト軸により押進されてヨーク外面から突出され、
    4駆・高速シフト時に前記トランスファケースに設けた
    押進体により押進されて高速・低速シフト軸の移動阻止
    用係合孔に係合される移動阻止用係合体を軸方向移動可
    能に設けたことを特徴とする請求項1に記載の四輪駆動
    車用トランスファ装置。
  3. 【請求項3】 前記移動阻止機構は移動阻止用連通孔の
    連通するシフトヨークのヨーク外面にトランスファケー
    スのケース内面を近接させることにより移動阻止用連通
    孔からの移動阻止用係合体の抜脱を阻止して設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の四輪駆動車用トランスフ
    ァ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758099B1 (ko) 2006-10-17 2007-09-11 위아 주식회사 사륜 구동차량의 부변속기의 변속오조작 방지장치
CN118640260A (zh) * 2024-08-15 2024-09-13 北京航空航天大学 一种具有高低速切换和四驱切换功能的变速器

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