JPH1018182A - 吸湿性撥水布帛 - Google Patents

吸湿性撥水布帛

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JPH1018182A
JPH1018182A JP17485696A JP17485696A JPH1018182A JP H1018182 A JPH1018182 A JP H1018182A JP 17485696 A JP17485696 A JP 17485696A JP 17485696 A JP17485696 A JP 17485696A JP H1018182 A JPH1018182 A JP H1018182A
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JP
Japan
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resin
water
fabric
repellent
hygroscopic
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JP17485696A
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English (en)
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Masaru Haruta
勝 春田
Toshiyuki Takahashi
利幸 高橋
Koichi Saito
公一 齊藤
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸湿性と撥水性という2つの機能を兼ね備え、
かつ形態安定性に優れた布帛を得ること。 【解決手段】ポリエステル繊維を主体とする繊維から構
成される布帛であって、前記繊維表面に吸湿性を有する
樹脂を有し、該吸湿性を有する樹脂上に弗素系樹脂を主
体とする撥水剤を有し、かつ吸放湿パラメーター(ΔM
R)が1%以上、撥水度が80点以上であることを特徴
とする吸湿性撥水布帛。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿性と同時に撥
水性を有する布帛に関する。さらに詳しくは、撥水性を
有しながら、優れた吸湿性と形態安定性をも有し、ムレ
感、ベトツキ感がなく、洗濯取扱性に優れた雨衣、スポ
ーツ衣料等に最適な布帛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルに代表される熱可塑性合成
繊維は、形態安定、機械強度、耐薬品性、耐熱性、洗濯
耐久性などに優れた物理的、化学的特性を有しているた
め広く利用されている。しかしながら、その反面吸湿性
が低いために、撥水加工が施され、雨衣やウインドブレ
ーカー、スポーツ衣料等などに縫製され着用された場
合、表面の撥水効果は得られるものの、肌からの発汗に
よるムレやベタツキなどを生じ非常に着用感の悪い物で
あった。
【0003】このようなことから、吸湿性と撥水性の2
つの機能を両立させるべく水溶性ポリアミドとポリシロ
キサンを溶融防糸し、水溶性ポリアミドで吸湿性をポリ
シロキサンで撥水性を得るという吸湿・撥水性繊維が提
案されている(特開昭57−121618号公報)。し
かし、吸湿性、撥水性ともに性能は十分とは言い難いも
のであった。
【0004】また、親水性化合物を付与したポリエステ
ル繊維を外側層に、アクリル酸をグラフト重合し、ナト
リウム金属置換さたた後、撥水加工を施したナイロンを
内側層に編成した吸湿・撥水性布帛が提案されている
(特公平4−18527)。しかしながら、ナイロンを
グラフト重合してから撥水加工するなど作業が繁雑な
上、スポーツシャツなどの厚地には対応できるものの、
薄地に用いるのは困難であるなど用途が限定される等の
問題があった。
【0005】また、吸湿性を有する樹脂は、概して親水
性を有するため、撥水加工を施しても十分な耐久性のあ
る撥水性能は得られないという問題があった。
【0006】さらには、吸湿性を有する樹脂は、雨、あ
るいは洗濯等により水に濡れた場合、樹脂が膨潤して、
布帛内で膨脹し、乾燥させると元の体積に復元する性質
があるため、布帛の形態安定性が極めて不良であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような現状に鑑み、耐久性のある優れた吸湿性能と撥水
性能とを兼ね備え、かつ形態安定性にも優れた布帛を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の吸湿性撥水布帛
は、前記の課題を達成するために、次の構成を有する。
【0009】すなわち、ポリエステル繊維を主体とする
繊維から構成される布帛であって、前記繊維表面に吸湿
性を有する樹脂を有し、該吸湿性を有する樹脂上に弗素
系樹脂を主体とする撥水剤を有し、かつ吸放湿パラメー
ター(ΔMR)が1%以上、撥水度が80点以上である
ことを特徴とする吸湿性撥水布帛である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の吸湿性撥水布帛に
ついて詳述する。
【0011】本発明におけるポリエステル繊維を主体と
する繊維から構成される布帛とは、ポリエステル繊維を
50重量%以上含有する布帛のことをいい、他に綿、
麻、絹、ウール等の天然繊維やポリアミド系繊維、アク
リル系繊維、ポリオレフィン系繊維等の合成繊維、さら
には、スパンデックス等を混紡、混繊、交織、交編した
ものも用いることができる。本発明の特徴をより明確化
するためには、ポリエステル繊維の混率が高い方が形態
安定性の観点から好ましい。
【0012】また、繊維の形態としては、フィラメン
ト、スパン等のいかなる形態でもよく、さらに、布帛形
態としても、織物、編物、不織布等のいかなる形態であ
ってもよい。
【0013】本発明に用いる吸湿性を有する樹脂は繊維
材料を損傷するものでなければ、いかなるものでもかま
わないが、より吸湿性の高い樹脂が好ましく、ビニルス
ルホン酸、ビニルカルボン酸等を主体とした樹脂を用い
ることができるが、耐久性、風合い及び、繊維表面で重
合させやすい、ビニルスルホン酸を主体とするものを用
いるのが好ましい。
【0014】本発明においてビニルスルホン酸を主体と
する樹脂とは、ビニルスルホン酸単体からなるものでも
よいが、より高い耐久性を付与するため架橋剤との共重
合体であることがより好ましい。
【0015】ビニルスルホン酸の具体例としては、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−
アリルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、ス
チンスルホン酸ナトリウム、イソプレンスルホン酸ナト
リウム、スルホエチルメタクリレート、アリルスルホン
酸ナトリウム、メタリルスルホン酸ナトリウムなどを用
いることができる。
【0016】これらのモノマーを2種以上用いることも
何ら差し支えないが、重合効率と吸湿性の面から、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸が好ま
しい。
【0017】架橋剤としては、生成されるポリマーを3
次元化させるために多官能のビニルモノマーが好まし
く、その例として下記一般式[I ]で示されるものを用
いることができる。架橋剤を添加することにより耐久性
を向上させることができる。
【0018】
【化1】 (X=HまたはCH3 、n=1〜23の整数を示す。) また、架橋促進のために、風合いをあまり粗硬にしない
程度に、メチロール基を有するビニルモノマー、例え
ば、N−メチロールアクリルアミドやN−メチロールメ
タクリルアミドなどを添加することも好ましい。ビニル
スルホン酸と同様に、架橋剤についても2種以上用いる
ことは何ら差し支えない。
【0019】以上のようなモノマーを共重合させるため
の重合開始剤としては、通常のラジカル重合開始剤を使
用できる。例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウ
ム、過酸化水素などの無機系重合開始剤や、2,2´−
アゾビス(2−アミディノプロパン)ジハイドロクロラ
イド、2,2´−アゾビス(N,N´−ジメチレンイソ
ブチラミディン)ジハイドロクロライド、2−(カルバ
モイラゾ)イソブチロニトリルなどの有機系重合開始剤
を用いることができる。また、過酸化ベンゾイル、アゾ
ビスイソブチロニトリルなどの水不溶性重合開始剤をア
ニオン、ノニオンなどの界面活性剤で乳化させて用いて
もよい。コスト、取扱性の観点から過硫酸アンモニウム
が好ましく用いられる。さらに、重合効率を高めるため
に、重合開始剤としての過酸化物と還元性物質を併用す
るいわゆるレドックス系重合開始剤を用いてもよい。
【0020】本発明は、繊維表面に吸湿性を有する樹脂
を有し、該吸湿性を有する樹脂上に弗素系樹脂を主体と
する撥水剤を有するものである。
【0021】本発明では、吸湿性の樹脂と弗素系樹脂を
主体とする撥水剤は、界面においては、相溶状態、混合
状態、あるいは他のいかなる状態であってもよい。
【0022】弗素系樹脂を主体とする撥水剤とは、特に
限定されるものではないが、例えば、C3 〜C20のポリ
フルオロ基またはポリフルオロアルキル基を有する単量
体のみの単独重合により製造されるものや、前記ビニル
単量体とポリフルオロ基またはポリフルオロアルキル基
を有しない他のビニル単量体との共重合により製造され
るものを用いることができる。ポリフルオロ基またはポ
リフルオロアルキル基を有するビニル単量体としては例
えば下記に示すものを用いることができる。
【0023】CH2 =CHCOOCH2 7 15 CH2 =C(CH3 )CHCOOCH2 6 12CF3
(CF3 ) CH2 =CHCOO(CH2 2 N(C3 7 )SO2
8 176 13CH2 CH2 OH C8 17SO2 (C3 7 )CH2 CH2 OH C8 17SO2 (C3 7 )CH2 OOCNH(CH2 6
NH(CH2 CH2 O)11CH3 ポリフルオロ基またはポリフルオロアルキル基を有しな
い他のビニル単量体としては、例えば、エチレン、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、アクリルアミド、スチレン、
ベンジルアクリレート、ビニルアルキルケトン、無水マ
レイン酸、イソプレイン、シロキサン、ブロックイソシ
アネートのビニル単量体などを含む共重合体を主成分と
する弗素系撥水剤が好適である。
【0024】また、弗素系撥水剤とアミノプラスト樹脂
または/及び多官能ブロックイソシアネート含有ウレタ
ン樹脂の反応物を用いると耐久性向上の観点からより好
ましい。
【0025】上述のアミノプラスト樹脂としては、各種
のものを用いることができるが、具体的には、トリメチ
ロールメラミン、ヘキサメチロールメラミンなどのメラ
ミン樹脂、ジメチロールプロピレン尿素、ジメチロール
エチレン尿素、ジメチロールヒドロキシ尿素、ジメチロ
ールウロンなどのウロン樹脂を用いることができる。
【0026】また、アミノプラスト樹脂と共に硬化触媒
を用いてもよく、例えばリン酸、硫酸、硝酸などの無機
酸のアンモニウム、アルミニウム、また亜鉛などの塩
類、ギ酸、酢酸、アクリル酸、こはく酸などの有機酸の
塩類などを用いることができる。
【0027】上述でいう多官能ブロックイソシアネート
含有ウレタン樹脂は、分子中に2個以上のブロックイソ
シアネート官能基を含むウレタン樹脂であれば特に限定
されるものではない。例えば、トリレンジイソシアネー
ト、ヘキサメレンジイソシアネート、ジフェニールメタ
ンジイソシアネート、水素添加ジフェニールメタンジイ
ソシアネート、トリフェニールトリイソシアネート、キ
シレジンイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート、トリメチロールプロパントリレンジイソ
シアネートアダクト、グリセリントリレンジイソシアネ
ートアダクトなどに70〜200℃の加熱時に解離して
活性なイソシアネート基が再生できるようなブロッキン
グ化合物としてフェノール、マロン酸ジエチル、メチル
エチルケトオキシム、重亜硫酸ソーダε−カプロラクタ
ムなどを反応させた多官能ブロックイソシアネート含有
ウレタン樹脂を用いることができる。多官能ブロックイ
ソシアネート含有ウレタン樹脂は、少量の界面活性剤を
配合して強制的に乳化した水分散液体として使用するこ
とが好ましい。上記の中でもジフェニールメタンジイソ
シアネートのメチルエチルケトオキシムや、トリメチロ
ールプロパントリレンジイソシアネートアダクトのメチ
ルエチルケトオキシムの水分散液体は好適である。
【0028】またブロックイソシアネートの熱分離速度
の向上と、熱解離温度の低下を促進するため解離触媒を
使用してもよく、例えば、ジブチルスズシオレート、ジ
ブチルスズテアレート、ステアリル亜鉛、有機アミン化
合物が好ましい。
【0029】本発明における吸放湿パラメーター(ΔM
R)とは、30℃×90%RHにおける吸湿率(MR
2)と20℃×65%RHにおける吸湿率(MR1)と
の差で表わされる(ΔMR(%)=MR2−MR1)値
のことをいう。本発明では吸湿性評価の尺度として、こ
のΔMRをパラメーターとして用いる。ΔMRは大きけ
れば大きいほど吸湿能力が高く、衣服として縫製した場
合、着用時の快適性が良好であることを表わしている。
【0030】本発明の吸湿性撥水布帛は吸放湿パラメー
ター(ΔMR)が1%以上である。吸放湿パラメーター
(ΔMR)が1%に満たないと吸湿率が低いため、肌か
らの発汗によるムレやベタツキなどを防止することが困
難になるという問題がある。
【0031】さらに、着用時の快適性、製糸性、製織性
および製編性の観点から、吸放湿パラメーター(ΔM
R)は1.5〜10%であることが好ましく、3〜10
%であることはより好ましい。
【0032】また、吸湿性に関して洗濯耐久性に優れて
いることが好ましく、5回洗濯後の吸放湿パラメーター
(ΔMR)が洗濯前の70%以内であることが好まし
い。
【0033】撥水度とは、JIS L−1092スプレ
ー法による点数表示である。
【0034】本発明の吸湿性撥水布帛の撥水度は80点
以上であることが重要である。80点に満たないと十分
な撥水効果が得られない問題がある。撥水性は吸湿性と
同じく洗濯耐久性に優れていることが好ましく、5回洗
濯後の撥水度が80点以上であることが好ましい。さら
に好ましくは、20回洗濯後の撥水度が80点以上ある
ことが好ましい。
【0035】吸湿性を有する樹脂は、親水性が大きいと
いうのが一般的である。吸湿性を有する樹脂を多量に布
帛に接合すると、風合いが硬くなることがあり、該布帛
に撥水加工を施しても、撥水性能が出にくく、また、耐
久性も低い場合がある。そのため、吸湿性を有する樹脂
の接合量を少量にすると、目的とする吸湿性能が出ない
ことがある。
【0036】本発明のビニルスルホン酸と架橋剤からな
る吸湿性を有する樹脂では、布帛重量に対し3〜15%
の範囲で接合させることにより吸放湿パラメーター(Δ
MR)が1%以上あり、撥水度が80点以上の布帛を得
ることができる。
【0037】3%以下では、吸放湿パラメーター(ΔM
R)が1%に満たない傾向がある。また、15%以上で
は、風合いが粗硬になるのと、同時に耐久性のある撥水
性が得られない傾向がある。撥水加工条件によっては、
初期撥水度は80点以上得られる場合があるが、洗濯後
の撥水度が80点以上に維持できないことがある。
【0038】形態安定性とは、洗濯、あるいは着用によ
る外観変化のことであり、具体的には洗濯によるシワの
入り難さを示し、洗濯後の試料を1〜5級までの標準見
本(AATCC 3−D Durable Press Replicas)と
対比して等級判定する。
【0039】なお、AATCCとは、American
Association ofTextile Ch
emists and Coloristsの略称であ
る。洗濯回数については用途により決定するが、通常5
回で判定する。測定方法については、実施例の項にて説
明する。
【0040】本発明の吸湿性撥水布帛は、繊維表面に接
合された吸湿性を有する樹脂の表面が撥水性を有する樹
脂で被覆されているため、雨、あるいは洗濯等により、
水に濡れた場合でも、液体の水は直接吸収されにくい。
この効果により、吸湿性を有する樹脂が極端に膨潤しな
いため、形態安定性に優れる。
【0041】吸湿性を有する樹脂の表面が撥水性を有す
る樹脂で被覆されていない場合は水に濡れると極端に膨
潤し、乾燥させると元にもどるため、布帛としての形態
安定性が悪い問題がある。
【0042】本発明の吸湿性撥水布帛は、表面が撥水性
を有する樹脂で被覆されているが、水蒸気の吸収性につ
いては、撥水性の有無で差がでないため、蒸れ感の無い
さわやかな着心地を有し、形態安定性にも優れている。
【0043】以下、実施例により、本発明の吸湿性撥水
布帛をさらに詳細に説明する。
【0044】
【実施例】本発明で用いた評価方法を以下に示す。
【0045】[吸放湿パラメーター(ΔMR)]繊維構
造物1〜3gを用い、絶乾時の重量と20℃×65%R
Hあるいは30℃×90%RHの雰囲気下、市販の恒温
恒湿槽中に24時間放置後の重量変化から次式で求め
た。
【0046】吸湿率(%)=[(吸湿後の重量−絶乾時
の重量)/絶乾時の重量]×100 上記測定した20℃×65%RH条件での吸湿率(MR
1)、30℃×90%RH条件での吸湿率(MR2)か
ら次式で求めた吸湿率差をΔMRとした。
【0047】ΔMR(%)=MR2−MR1 [撥水度]JIS L−1092スプレー法による撥水
点数によって表わした。
【0048】[洗濯]自動反転渦巻き式電気洗濯機(東
芝(株)製;VH−1150と同性能の物)に、45×
45cmの試験布500gと40±2℃の0.2%弱ア
ルカリ性合成洗剤(JIS K 3371弱アルカリ性
・第1種)液25リットルを入れ、強条件で25分間洗
濯した。次いで遠心脱水機で30秒間脱水後、常温水を
オーバーフローさせながら10分間すすぎを行った。そ
の後、再度30秒間脱水し同条件で10分間すすいだ。
前記方法を洗濯5回とした。
【0049】[樹脂付着量]以下の式により算出した。
【0050】
【数1】 (注)吸湿加工後の織物重量とは撥水加工前の織物重量
を示した。重量は絶乾状態で測定した。
【0051】[形態安定性]上述の洗濯方法で洗濯した
後、シワ(外観変化)の発生状況について標準見本(A
ATCC 3−DDurable Press Rep
licas)と対比して等級判定した。なお、等級は下
記のとおりとした。
【0052】
【表1】 [実施例1]タテ糸150D−48fil−ポリエステ
ル、ヨコ糸150D−66fil−ポリエステル仮撚加
工糸をタテ131本/in、ヨコ84本/inで5枚サ
テン(タテ3とび)で織上げた織物を、通常のポリエス
テル染色方法で仕上げ(減量13%)、タテ140本/
in、ヨコ95本/inのポリエステル100%使い織
物を用い、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り
率40%になるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0053】 吸 湿 剤:AMPS(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸) 160g/l 架 橋 剤:一般式[I ]においてX=CH3 、 n=9のモノマー 30g/l N−メチロールアクリルアミド 10g/l 重合開始剤:過硫酸アンモニウム 3g/l 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、湯
水洗、乾燥した。次いで、弗素系撥水剤(アサヒガード
LS−317 明成化学株式会社(株)製)を織物重量
に対して固形分で4.7重量%、アミノプラスト樹脂
(スミテックスレジンM−3 住友化学工業(株)製)
を織物重量に対して固形分で0.9重量%、多官能ブロ
ックイソシアネート含有ウレタン樹脂(エラストロンB
N−69第一工業製薬(株)製)織物重量に対して固形
分で0.98重量%付着させ、120℃で乾燥した後、
180℃で1分間処理した。この際、アミノプラスト樹
脂の触媒として酢酸をアミノプラスト樹脂の三分の一量
使用した。
【0054】結果を表1に示す。
【0055】
【表2】 [実施例2]タテ糸75D−36fil−ポリエステ
ル、ヨコ糸40番(ポリエステル50%/綿50%)ス
パン糸をタテ185本/in、ヨコ70本/inで2/
2綾織りで織上げた織物を、通常のポリエステル染色方
法で仕上げ(減量15%)、タテ187本/in、ヨコ
80本/inのポリエステル80%/綿20%使い織物
を用い、実施例1と同様の加工を施した。ただし、吸湿
剤(AMPS、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸)の水溶液は強酸性(pH=2程度)であ
るため、このまま加工すると綿が脆化する。従って、あ
らかじめ苛性ソーダを用いpH=8.5に中和して、冷
却した後用いた。
【0056】結果を併せて表1に示す。
【0057】[比較例1]実施例1の吸湿剤、架橋剤、
重合開始剤の濃度を下記組成とした以外は実施例1と同
様の処理をして、試料を作製した。
【0058】 吸 湿 剤:AMPS(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸) 50g/l 架 橋 剤:一般式[I] においてX=CH3 、n=9のモノマー 12g/l N−メチロールアクリルアミド 3g/l 重合開始剤:過硫酸アンモニウム 1g/l 結果を併せて表1に示す。
【0059】[比較例2]実施例1の吸湿剤、架橋剤、
重合開始剤の濃度を下記組成とした以外は実施例1と同
様の処理をして、試料を作製した。
【0060】 吸 湿 剤:AMPS(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸) 400g/l 架 橋 剤:一般式[I] においてX=CH3 、n=9のモノマー 96g/l N−メチロールアクリルアミド 24g/l 重合開始剤:過硫酸アンモニウム 8g/l 結果を併せて表1に示す。
【0061】[比較例3]実施例1の撥水加工を施さず
に試料を作製した。
【0062】すなわち、タテ糸150D−48fil−
ポリエステル、ヨコ糸150D−66fil−ポリエス
テル仮撚加工糸をタテ131本/in、ヨコ84本/i
nで5枚サテン(タテ3とび)で織上げた織物を、通常
のポリエステル染色方法で仕上げ(減量13%)、タテ
140本/in、ヨコ95本/inのポリエステル10
0%使い織物を用い、下記組成の処理液に浸漬後、マン
グルで絞り率40%になるように絞り、乾燥機で120
℃・2分乾燥した。
【0063】 吸 湿 剤:AMPS(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸) 160g/l 架 橋 剤:一般式[I] においてX=CH3 、n=9のモノマー 30g/l N−メチロールアクリルアミド 10g/l 重合開始剤:過硫酸アンモニウム 3g/l 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、湯
水洗、乾燥した。次いで180℃で1分間熱セットし
た。
【0064】結果を併せて表1に示す。
【0065】[比較例4]実施例1の吸湿加工において
架橋剤を添加せずに試料を作製した。
【0066】すなわち、タテ糸150D−48fil−
ポリエステル、ヨコ糸150D−66fil−ポリエス
テル仮撚加工糸をタテ131本/in、ヨコ84本/i
nで5枚サテン(タテ3とび)で織上げた織物を、通常
のポリエステル染色方法で仕上げ(減量13%)、タテ
140本/in、ヨコ95本/inのポリエステル10
0%使い織物を用い、下記組成の処理液に浸漬後、マン
グルで絞り率40%になるように絞り、乾燥機で120
℃・2分乾燥した。
【0067】 吸 湿 剤:AMPS(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸) 160g/l 重合開始剤:過硫酸アンモニウム 3g/l 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、湯
水洗、乾燥した。次いで、弗素系撥水剤(アサヒガード
LS−317 明成化学株式会社(株)製)を織物重量
に対して固形分で4.7重量%、アミノプラスト樹脂
(スミテックスレジンM−3 住友化学工業 (株)
製)を織物重量に対して固形分で0.9重量%、多官能
ブロックイソシアネート含有ウレタン樹脂(エラストロ
ンBN−69第一工業製薬(株)製)織物重量に対して
固形分で0.98重量%付着させ、120℃で乾燥した
後、180℃で1分間処理した。この際、アミノプラス
ト樹脂の触媒として酢酸をアミノプラスト樹脂の三分の
一量使用した。
【0068】結果を併せて表1に示す。
【0069】実施例1〜2、比較例1〜4で得られた布
帛について、ΔMR、撥水度、吸湿性樹脂付着量と形態
安定性について測定した結果を表1に示す。また、実施
例1〜2で用いた加工前の織物についてもΔMRと形態
安定性について測定した結果を併せて表1に示す。
【0070】表1より明らかなごとく、本発明の布帛は
吸湿性、撥水性および形態安定性ともに優れた耐久性を
有していた。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、形態安定性、機械強
度、耐薬品性、耐熱性、洗濯耐久性に優れたポリエステ
ルの特性を有しながら、ポリエステルの欠点である低い
吸湿率を改善し、雨衣、スポーツ衣料として縫製し着用
した場合、ムレ感、ベタツキ感がなくしかも雪や雨など
にたいし優れた撥水効果を示すという非常に着用感の優
れた衣料に使用できる布帛が得られるものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル繊維を主体とする繊維から構
    成される布帛であって、前記繊維表面に吸湿性を有する
    樹脂を有し、該吸湿性を有する樹脂上に弗素系樹脂を主
    体とする撥水剤を有し、かつ吸放湿パラメーター(ΔM
    R)が1%以上、撥水度が80点以上であることを特徴
    とする吸湿性撥水布帛。
  2. 【請求項2】吸湿性を有する樹脂がビニルスルホン酸と
    架橋剤からなる樹脂であり、布帛重量に対し3〜15%
    存在していることを特徴とする請求項1に記載の吸湿性
    撥水布帛。
  3. 【請求項3】弗素系樹脂がポリフルオロアルキル基含有
    アクリル共重合体であり、洗濯5回後の形態安定性が
    3.5級以上であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の吸湿性撥水布帛。
  4. 【請求項4】ビニルスルホン酸が2−アクリルアミド−
    2−メチルプロパンスルホン酸であることを特徴とする
    請求項2または3に記載の吸湿性撥水布帛。
JP17485696A 1996-07-04 1996-07-04 吸湿性撥水布帛 Pending JPH1018182A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7867571B2 (en) 2001-02-02 2011-01-11 Schoeller Textil Ag Textile surface
JP2015017338A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 小松精練株式会社 撥水性花粉付着防止布帛

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US7867571B2 (en) 2001-02-02 2011-01-11 Schoeller Textil Ag Textile surface
JP2015017338A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 小松精練株式会社 撥水性花粉付着防止布帛

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