JPH10182302A - 水性乳化懸濁状農薬組成物およびその製造法 - Google Patents

水性乳化懸濁状農薬組成物およびその製造法

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JPH10182302A
JPH10182302A JP29664497A JP29664497A JPH10182302A JP H10182302 A JPH10182302 A JP H10182302A JP 29664497 A JP29664497 A JP 29664497A JP 29664497 A JP29664497 A JP 29664497A JP H10182302 A JPH10182302 A JP H10182302A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期間の貯蔵下、低温または高温の条件下およ
び激しい振盪条件下において、安定な水性乳化懸濁状農
薬組成物の提供。 【解決手段】農薬活性成分、界面活性剤、ポリビニルア
ルコールおよびタンパク質を含有する水性乳化懸濁状農
薬組成物およびその製造法。 【効果】本発明の水性乳化懸濁状農薬組成物は、低温ま
たは高温および激しい振盪条件下においても凝集物は生
成されず、粒子径が変化しない。したがって、長期間の
貯蔵下、低温または高温の条件下および激しい振盪条件
下でも品質劣化を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンパク質、ポリ
ビニルアルコール、界面活性剤および農薬活性成分を含
有する複合組成物であって、長期間の貯蔵下、低温また
は高温の条件下および激しい振盪条件下において、安定
な水性乳化懸濁状農薬組成物およびその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、微粒子化した固状の農薬活性成分
を水に分散させた水性懸濁剤や、液状の農薬活性成分を
乳化もしくは可溶化したマイクロエマルジョン剤のよう
な水を分散媒とした製剤が多く用いられるようになって
きている。これら製剤は、水を分散媒としていることか
ら、水和剤や粉剤のような粉立ちがなく、引火、爆発等
の危険性が低いなどの利点を有している。また、2種以
上の農薬活性成分の混合製剤は、殺虫,殺菌,除草スペ
クトラムの拡大、薬量の低減、散布作業の省力化などの
メリットを有する。このような混合製剤では、水難溶性
の固状の農薬活性成分の他に、水難溶性の液状の農薬活
性成分が同時に含まれることがある。例えば、水難溶性
の液状の農薬活性成分を水中に均一に乳化分散させ、水
難溶性の固状の農薬活性成分を水に懸濁分散させ、両者
を混合することによって水性乳化懸濁状組成物(以下サ
スポエマルジョンと称することがある)を得ることがで
きる。水難溶性の液状の農薬活性成分を水中に均一に乳
化分散させる方法としては、融点以上に加温するか、ま
たは必要があれば少量の有機溶剤に溶解して、液状とし
た後に界面活性作用を有する化合物を用いて乳化させる
方法がある。一方、水難溶性の固状の農薬活性成分を同
様に水中に均一に分散させる方法としては、乾式あるい
は湿式粉砕により微粒子化した農薬活性成分を界面活性
作用を有する化合物により懸濁分散させるのが一般的な
手法だが、常温で固体であっても融点が十分に高くない
場合は、粉砕時にたびたび発生する熱により融解が起こ
り、懸濁分散液を得ることができないことがある。この
ような場合は、物質の融点以上に加温するか、または適
当な溶剤に溶解して液体とした後、乳化分散させるとい
う方法を用いる。しかしながら、この剤型は長期間の貯
蔵および低温または高温の条件下においての物理化学的
安定性を確保することが難しく、長期間の貯蔵において
は、水層の大きな分離や、経時的な粒子径の増大等がお
こりがちで、これが著しい場合にはハードケーキを生じ
たり、凝集及び沈澱物の生成する場合もある。また、激
しい撹拌や振盪によっても凝集物が生成される場合もあ
る。よって、このような剤型での製剤化は一般に困難で
あると考えられてきた。
【0003】例えば、特開昭59−112905では、
ポリビニルアルコールとジオクチルスルホコハク酸ナト
リウムを水性懸濁製剤の安定化剤として用いることが記
載されている。しかし、水性乳化懸濁状組成物に関する
記載はなく、また、タンパク質に関する記載もない。ま
た、Pesticide Science and Biotechnology (Proceedin
gs of the Sixth International Congress of Pesticid
e Chemistry, 1986), 273-278では、懸濁安定剤として
ポリビニルアルコールを用いた水性乳化懸濁状農薬組成
物が記載されている。しかし、さらに界面活性剤とタン
パク質を含有する水性乳化懸濁状農薬組成物に関する記
載はなく、また、激しい撹拌あるいは振盪条件下におけ
る安定性に関する記載もない。さらに、特開平1−19
7402では、界面活性剤やポリビニルアルコールを含
有する水懸乳濁状農薬組成物が記載されている。しか
し、かかる水懸乳濁状農薬組成物は水懸濁状または水乳
濁状農薬組成物であり、水性乳化懸濁状組成物(サスポ
エマルジョン)に関する記載はなく、また、タンパク質
に関する記載もない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水性乳化懸濁状組成物
では、乳化系と懸濁系が混在するので、各々の系が互い
の安定性を阻害しないような安定化剤を使用することに
よって、長期間の貯蔵下、低温または高温の条件下およ
び激しい振盪条件下において、物理的、化学的に安定で
ある水性乳化懸濁状農薬組成物が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、安定化剤と
して、タンパク質、ポリビニルアルコールおよび界面活
性剤を使用することによって、乳化系と懸濁系とが互い
の安定性を阻害せず、長期間の貯蔵下、低温または高温
の条件下および激しい振盪条件下において、物理的、化
学的に安定である水性乳化懸濁状組成物を得ることがで
きることを知見した。本発明者は、この知見に基づい
て、さらに研究を重ねた結果、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、 (1)農薬活性成分、タンパク質、ポリビニルアルコー
ルおよび界面活性剤を含有することを特徴とする水性乳
化懸濁状農薬組成物、 (2)農薬活性成分が液状の農薬活性成分および固状の
農薬活性成分の組み合わせである第(1)項記載の農薬
組成物、 (3)農薬活性成分が水難溶性である第(1)項記載の
農薬組成物、 (4)農薬活性成分がイマゾスルフロンである第(1)
項記載の農薬組成物、 (5)農薬活性成分がベンスリドである第(1)項記載
の農薬組成物、 (6)タンパク質を組成物全体に対して約0.01〜1
0重量%含有する第(1)項記載の農薬組成物、 (7)ポリビニルアルコールを組成物全体に対して約
0.01〜10重量%含有する第(1)項記載の農薬組
成物、 (8)界面活性剤を組成物全体に対して約0.1〜20
重量%含有する第(1)項記載の農薬組成物、 (9)タンパク質がカゼインまたはその塩である第
(1)項記載の農薬組成物、 (10)さらに有機溶剤、無機塩類、有機酸塩類、リン
脂質およびエポキシ化植物油から選ばれる1種以上を含
有する第(1)項記載の農薬組成物、 (11)さらにフタル酸エステルを含有する第(1)項
記載の農薬組成物、 (12)(1)(a)水,(b)タンパク質,ポリビニルアルコ
ールおよび界面活性剤から選ばれる1種以上および(c)
液状の農薬活性成分を含有する乳化液と、(2)(a)水,
(b)タンパク質,ポリビニルアルコールおよび界面活性
剤から選ばれる1種以上および(c)固状の農薬活性成分
を含有する懸濁液とを混合することを特徴とする水性乳
化懸濁状農薬組成物の製造法、 (13)水性乳化懸濁状農薬組成物用であるタンパク
質、ポリビニルアルコールおよび界面活性剤を含有して
なる安定化剤、および (14)タンパク質、ポリビニルアルコールおよび界面
活性剤を配合することを特徴とする水性乳化懸濁状農薬
組成物の安定化方法に関する。
【0007】一般に水性乳化懸濁状農薬組成物は、殺
虫,殺菌,除草スペクトラムの拡大、薬量の低減、散布
作業の省力化などを目的としており、通常は2つ以上の
異なる農薬活性成分を含有する。本発明の水性乳化懸濁
状農薬組成物(以下、単に農薬組成物と略称することも
ある)も、好ましくは2つ以上の異なる農薬活性成分を
含有する。そのような農薬活性成分としては、殺虫剤、
殺菌剤、除草剤などの農薬分野で広く用いられている農
薬活性成分が用いられる。本発明の農薬組成物において
は、好ましくは乳化液および懸濁液のそれぞれに少なく
とも1種の農薬活性成分が含有されている。乳化液に含
有される農薬活性成分としては、通常乳剤として用いる
ことができる農薬活性成分であればよく、液状の農薬活
性成分等が用いられる。すなわち、乳化液に含有される
農薬活性成分は、乳化液を調製する際に液状であればよ
いので、ここでいう液状とは、常温(20〜25℃)で
液状のもの、常温で固体であって融点以上に加温するこ
とにより乳化液を調製する際に液状となっているもの、
あるいは、常温で固体であって有機溶剤に溶解したもの
が含まれる。懸濁液に含有される農薬活性成分として
は、通常懸濁剤として用いることができる農薬活性成分
であればよく、常温で固状のもの等が用いられる。懸濁
液に含有される農薬活性成分としては、融点が約80℃
以上の農薬活性成分が、懸濁液を調製する際に湿式粉砕
が十分にできるので好ましい。また、懸濁液に含有され
る農薬活性成分が液状であってもよい。本発明の農薬組
成物に用いられる農薬活性成分は、水難溶性のものが好
ましく、例えば、25℃で水に対して約1000ppm
以下の溶解度を有する農薬活性成分が好ましい。ただ
し、水溶性の農薬活性成分であっても、本発明の農薬組
成物に添加することによって水難溶性となる農薬活性成
分は、本発明の農薬活性成分において水難溶性の農薬活
性成分として使用することができる。また、本発明の農
薬組成物には、水難溶性の農薬活性成分以外に所望によ
り水溶性の農薬活性成分が含有されていてもよい。
【0008】本発明の農薬組成物に使用される農薬活性
成分としては、例えば下記のものを挙げることができ
る。 〔液状の農薬活性成分〕 (1)殺虫剤 (a)カーバメイト系:フラチオカルブ(furathiocar
b)、カルボスルファン(carbosulfan)、ベンフラカル
ブ(benfuracarb)、BPMC、フェノブカルブ(fenob
ucarb)など。 (b)合成ピレスロイド系:シフルトリン(cyfluthri
n)、シハロトリン(cyhalothrin)、フェンバレレート
(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinat
e)、フルバリネート(fluvalinate)、シラフルオフェ
ン(silafluofen)、シクロプロトリン(cycloprothri
n)、アレスリン(allethrin)、エトフェンプロックス
(ethofenprox)など。 (c)有機リン系:EPN、MPP、フェンチオン(fenth
ion)、MEP、フェニトロチオン(fenitrothion)、
プロパホス(propaphos)、シアノホス(cyanophos)、
プロチオホス(prothiofos)、スルプロホス(sulprofo
s)、プロフェノホス(profenofos)、エチルチオメト
ン(disulfoton)、チオメトン(thiometon)、PA
P、フェントエート(phenthoate)、マラソン(malath
ion)、ピラクロホス(pyraclofos)、BRP、ナレッ
ド(naled)、CVP、クロルフェンビンホス(chlorfe
nvinphos)、ピリミホスメチル(pirimiphosmethyl)、
ダイアジノン(diazinon)、エトリムホス(etrimfo
s)、イソキサチオン(isoxathion)、キナルホス(qui
nalphos)、DMTP、メチダチオン(methidathion)
など。 (2)殺菌剤 (a)有機リン系:エジフェンホス(edifenphos)、イプ
ロベンホス(iprobenfos)など。 (3)除草剤 (a)酸アミド系:プレチラクロール(pretilachlor)な
ど。 (b)カルバメート系:チオベンカルブ(thiobencarb)な
ど。 (c)有機リン系:ベンスリド(bensulide)など。 (d)その他:エスプロカルブ(esprocarb)、ジメタメト
リン(dimethametryn)、シハロホップブチル(cyhalofo
pbutyl)など。
【0009】〔固状の農薬活性成分〕 (1)殺虫剤 (a)カーバメイト系:MIPC、イソプロカルブ(isopr
ocarb)、XMC、NAC、カルバリル(carbaryl)、
ベンダイオカルブ(bendiocarb)、カルボフラン(carbo
furan)など。 (b)合成ピレスロイド系:シペルメトリン(cypermethri
n)など。 (c)有機リン系:シアノフェンホス(cyanofenphos)、
CVMP、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinpho
s)など。 (d)有機塩素系:ベンゾエピン(endosulfan)など。 (e)その他:ベンスルタップ(bensultap)、ブプロフェ
ジン(buprofezin)、フルフェノクスロン(flufenoxur
on)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、クロルフ
ルアズロン(chlorfluazuron)、イミダクロプリド(im
idacloprid)など。 (2)殺菌剤 (a)N−ヘテロ環系エルゴステロール阻害剤:トリホリ
ン(triforine)など。 (b)カルボキシアミド系:メプロニル(mepronil)、フ
ルトラニル(flutoluanil)、ペンシクロン(pencycuro
n)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)など。 (c)ジカルボキシイミド系:イプロジオン(iprodion
e)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、プロシミドン
(procymidone)など。 (d)ベンゾイミダゾール系:ベノミル(benomyl)など。 (e)ポリハロアルキルチオ系:キャプタン(captan)な
ど。 (f)有機塩素系:フサライド(fthalide)、TPN、ク
ロロタロニル(chlorothalonil)など。 (g)硫黄系:ジネブ(zineb)、マンネブ(maneb)な
ど。 (h)その他:ジクロメジン(diclomezin)、トリシクラ
ゾール(tricyclazole)、プロベナゾール(probenazol
e)、アニラジン(anilazine)、オキソリニック酸(ox
olinic acid)、フェリムゾン(ferimzone)など。 (3)除草剤 (a)スルホニル尿素系:イマゾスルフロン(imazosulfur
on)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron-methyl)、
アジムスルフロン(azimsulfuron)、スルホスルフロン
(sulfosulfuron)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazos
ulfuron ethyl)、ハロスルフロンメチル(halosulfuro
n methyl)など。 (b)トリアジン系:シメトリン(simetryn)など。 (c)尿素系:ダイムロン(daimuron)など。 (d)酸アミド系:プロパニル(propanil)、メフェナセ
ット(mefenacet)、エトベンザニド(etobenzanid)な
ど。 (e)カルバメート系:スエップ(swep)など。 (f)ダイアゾール系:オキサジアゾン(oxadiazon)、ピ
ラゾレート(pyrazolate)など。 (g)ジニトロアニリン系:プロジアミン(prodiamine)
など。 (h)その他:カフェンストロール(cafenstrole)など
【0010】〔水溶性の農薬活性成分〕 (i)殺虫剤 (a)カーバメイト系 PHC、プロポキスル(propoxur)、MTMC、メトル
カルブ(metolcarb)、エチオフェンカルブ(ethiofenc
arb)、ピリミカーブ(pirimicarb)、メソミル(metho
myl)など。 (b)有機リン系 アセフェート(acephate)、ESP、オキシデプロポス
(oxydeprofos)、ジメトエート(dimethoate)、バミ
ドチオン(vamidothion)、DEP、トリクロルホン(t
richlorfon)、DDVP、ジクロルボス(dichlorvos)
など。 (c)その他 チオシクラム(thiocyclam)、ニテンピラム(nitenpyr
am)、カルタップ塩酸塩(cartap)など。 (ii)殺菌剤 (a)抗生物質剤 カスガマイシン(kasugamycin)、ミルディオマイシン
(mildiomycin)、バリダマイシンA(validamycin A)
など。 (b)その他 ピロキロン(pyroquilon)、ジメチリモール(dimethir
imol)など。
【0011】本発明の農薬組成物においては、上記の水
難溶性農薬活性成分の中でも、1種以上(好ましくは1
〜3種)の水難溶性の除草性の液状農薬活性成分と、1
種以上(好ましくは1〜3種)の水難溶性の除草性の固
状農薬活性成分とを組み合わせて用いるのが好ましい。
例えば、ベンスリドとイマゾスルフロンを組み合わせて
用いるのが好ましい。本発明の農薬組成物における農薬
活性成分の含有量は、組成物全体に対して通常約0.1
〜60重量%、好ましくは約1〜50重量%である。よ
り具体的には、本発明の農薬組成物における水難溶性の
液状農薬活性成分の含有量は、組成物全体に対して通常
約0.1〜60重量%、好ましくは約1〜50重量%で
ある。水難溶性の固状農薬活性成分の含有量は、組成物
全体に対して通常約0.1〜60重量%、好ましくは約
1〜50重量%である。水溶性の農薬活性成分の含有量
は、組成物全体に対して通常約0.1〜50重量%、好
ましくは約1〜30重量%である。
【0012】本発明の農薬組成物に使用されるタンパク
質としては、分離大豆タンパク、濃縮大豆タンパク、ペ
ースト状大豆タンパク等の植物性タンパク、アルブミ
ン、グロブリン等の血清タンパク、カゼインまたはその
塩(ナトリウム塩等のアルカリ金属塩等)、ラクトアル
ブミン等の乳タンパク等、その他、ゼラチン、膠、卵ア
ルブミン等が挙げられ、特にカゼインまたはその塩(ナ
トリウム塩等のアルカリ金属塩)が好ましい。このよう
なカゼインまたはその塩(ナトリウム塩等のアルカリ金
属塩)の分子量は1万〜40万、好ましくは1万〜10
万である。タンパク質は組成物全体に対して通常約0.
01〜10重量%、好ましくは0.1〜10重量%含有
される。
【0013】本発明の農薬組成物に使用されるポリビニ
ルアルコールとしては、(株)クラレより市販されてい
るポバールシリーズとして、PVA-105、PVA-110、PVA-11
7、PVA-117H、PVA-120、PVA-124H、PVA-CS、PVA-CST、P
VA-HC等のケン化度95%以上の完全ケン化物、PVA-20
3、PVA-204、PVA-205、PVA-210、PVA-217、PVA-220、PV
A-224、PVA-217EE、PVA-217E、PVA-220E、PVA-224E、PV
A-405、PVA-420、PVA-613、L-8等のケン化度90%以下
の部分ケン化物、日本合成化学工業(株)より市販され
ているゴーセノールシリーズとして、NH-26、NH-20、NH
-18、N-300、NM-14、NM-11等のケン化度98%以上の完
全ケン化物、AH-26、AH-22、AH-17、A-300、C-500等の
ケン化度95〜99%の準完全ケン化物、GH-23、GH-2
0、GH-17、GM-14、GM-14L、GL-05、GL-03、KH-20、KH-1
7、KM-11、KL-05、KP-08、KP-08、KP-06等のケン化度9
0%以下の部分ケン化物等が挙げられ、特にケン化度9
0%以下の部分ケン化物等が好ましく、特にケン化度8
5%以下のもの等が好ましい。ポリビニルアルコールは
組成物全体に対して通常約0.01〜10重量%、好ま
しくは約0.1〜10重量%含有される。
【0014】本発明の農薬組成物において、界面活性剤
としては、通常の水性乳化状組成物または通常の水性懸
濁状組成物に用いられるものであれば何れのものでもよ
く、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽
イオン性界面活性剤などいずれの界面活性剤であっても
よい。本発明の農薬組成物は、後述するように水難溶性
の液状農薬活性成分を含有する乳化液と、水難溶性の固
状農薬活性成分を含有する懸濁液とを混合して製造する
ことができるが、界面活性剤は、乳化液の調製の際の乳
化剤として使用される。また、懸濁液の調製の際に所望
により湿潤分散剤として界面活性剤を使用してもよい。
【0015】本発明の農薬組成物に使用される界面活性
剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシ
エチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアル
キルフェノールホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセ
リルモノ脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレングリコ
ールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビト
ール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導
体、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、高級脂肪酸グ
リセリンエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロックポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸アミ
ド、アルキロールアミド、ポリオキシエチレンアルキル
アミンなどの非イオン性界面活性剤、ドデシルアミン塩
酸塩等のアルキルアミン塩酸塩、アルキル四級アンモニ
ウム塩、ドデシルトリメチルアンモニウム塩等のアルキ
ルトリメチル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベ
ンジルアンモニウム塩、アルキルピリミジニウム塩、ア
ルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモルホリニウム
塩、塩化ベンゼトニウム、ポリアルキルビニルピリジニ
ウム塩などのカチオン性界面活性剤、パルミチン酸ナト
リウム等の脂肪酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルカルボン酸ナトリウム等のエーテルカルボ
ン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、N
−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム等の高級脂肪酸の
アミノ酸縮合物、高級アルキルスルホン酸塩、ラウリン
酸エステルスルホン酸塩等の高級脂肪酸エステルスルホ
ン酸塩、ジヘプチルスルホコハク酸ナトリウム,ジオク
チルスルホコハク酸ナトリウム,ジノニルスルホコハク
酸ナトリウム等のアルキルスルホサクシネート、オレイ
ン酸アミドスルホン酸塩等の高級脂肪酸アミドスルホン
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ジイソプロピルナ
フタレンスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩ホ
ルマリン縮合物、ペンタデカン−2−スルフェート等の
高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンド
デシルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸エステル塩、ジポリオキシエチレ
ンドデシルエーテルリン酸エステル等のポリオキシエチ
レンアルキルリン酸エステル、スチレン−マレイン酸共
重合体、アルキルビニルエーテル−マレイン酸共重合体
などのアニオン性界面活性剤、N−ラウリルアラニン、
N,N,N−トリメチルアミノプロピオン酸、N,N,
N−トリヒドロキシエチルアミノプロピオン酸、N−ヘ
キシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、1−(2−カル
ボキシエチル)ピリジニウムベタイン等の両性界面活性
剤等が挙げられ、これらの内、1種または2種以上用い
る。好ましくはアルキルスルホサクシネート、特に好ま
しくはジオクチルスルホコハク酸ナトリウム[例えば、
ネオコールYS-K(第一工業製薬(株))]である。界面
活性剤は組成物全体に対して通常約0.1〜20重量
%、好ましくは約0.1〜10重量%含有される。
【0016】本発明の農薬組成物には、必要に応じて、
一般に水性乳化状農薬組成物に使用される有機溶剤を含
有せしめることができる。例えば、フタル酸エステル
(例、フタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル、フタル
酸ジトリデシルなどのフタル酸ジC1−20アルキルエ
ステル等)、脂肪族モノカルボン酸エステル(例、パル
ミチン酸エチル、ラウリン酸メチル等)、脂肪族ジカル
ボン酸エステル(例、コハク酸ジオクチル等)などのエ
ステル類、キシレン、エチルベンゼン、オクタデシルベ
ンゼン、エクソン化学製ソルベッソシリーズ(ソルベッ
ソ100、ソルベッソ150、ソルベッソ200等)、メチルナ
フタレン、ドデシルナフタレン、トリデシルナフタレ
ン、SAS−310(日本石油化学(株))等の芳香族
炭化水素、オレイン酸、カプリン酸、エナント酸等の脂
肪酸、オリーブ油、大豆油、菜種油、アマニ油、綿実
油、パーム油、アボガド油、サメ肝油等の動植物油、マ
シン油等の鉱物油等の高沸点有機溶剤等が挙げられ、こ
れらの内、1種または2種以上(好ましくは5種以下)
を組み合わせて使用する。なかでも、ソルベッソ100、
フタル酸ジトリデシル、SAS−310が好ましい。有
機溶剤の添加量は、組成物全体に対して通常約0.1〜
30重量%、好ましくは約1〜20重量%である。
【0017】本発明の農薬組成物は、さらに必要に応じ
て無機塩類、有機酸塩類、リン脂質およびエポキシ化植
物油から選ばれる1種以上を添加してもよい。これらは
粒子径の増大を抑制し、農薬組成物を安定化させる。こ
れらのうち、特にリン脂質またはエポキシ化植物油、と
りわけエポキシ化植物油が良好な粒子径成長抑制効果を
奏する。無機塩類としては、塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、塩化カルシウム、塩化アンモニウム等の塩化物、
硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等の硝酸塩、リン酸ナト
リウム、リン酸カリウム等のリン酸塩、ホウ酸ナトリウ
ム等のホウ酸塩、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等
の硫酸塩等が挙げられ、これらの内、1種または2種以
上(好ましくは3種以下)を組み合わせて使用する。無
機塩類の添加量は、組成物全体に対して通常約0.01
〜10重量%、好ましくは約0.05〜5重量%であ
る。有機酸塩類としては、クエン酸ナトリウム等のクエ
ン酸塩、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム等の酢酸
塩、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム等のソ
ルビン酸塩、安息香酸ナトリウム等の安息香酸塩等が挙
げられ、これらの内、1種または2種以上を組み合わせ
て使用する。有機酸塩類の添加量は、組成物全体に対し
て通常約0.01〜10重量%、好ましくは約0.05
〜5重量%である。リン脂質は、リンと窒素を含む脂質
の総称であり、一般に大豆等の油糧種実、卵黄等から生
産される、レシチンと称されるものであって、より具体
的には大豆レシチン、菜種レシチン、綿実レシチン、卵
黄レシチン等の混合リン脂質、さらに前記リン脂質を酵
素処理したリゾレシチンと称するリン脂質、前記混合リ
ン脂質の分画精製物であるホスファチジルコリン、ホス
ファチジルエタノールアミン等のリン脂質等が挙げられ
る。これらのリン脂質の中では大豆レシチン、卵黄レシ
チンが好ましく、これらリン脂質の添加量は、組成物全
体に対して通常約0.01〜10重量%、好ましくは約
0.01〜5重量%である。エポキシ化植物油として
は、エポキシ化乾性油、エポキシ化半乾性油およびエポ
キシ化不乾性油を意味し、具体的には、例えばエポキシ
化乾性油として、エポキシ化アマニ油、エポキシ化キリ
油等が挙げられ、エポキシ化半乾性油として、エポキシ
化大豆油、エポキシ化綿実油等が挙げられ、エポキシ化
不乾性油として、エポキシ化ヒマシ油、エポキシ化オリ
ーブ油等が挙げられる。これらの内、1種または2種以
上(好ましくは3種以下)を組み合わせて使用する。こ
れらのエポキシ化植物油の添加量は、組成物全体に対し
て通常約0.1〜30重量%、好ましくは約1〜20重
量%である。
【0018】この他、本発明の農薬組成物には、必要に
応じて凍結防止剤[例えば、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール等]を組成物全体に対して約1〜20
重量%、消泡剤[例えば、アンチホームE-20(花王
(株))等]を組成物全体に対して約0.05〜0.5
重量%、防腐剤[例えば、p−ヒドロキシ安息香酸n−
ブチル、ソルビン酸等]を組成物全体に対して約0.0
5〜3重量%、増粘剤[例えば、高純度ソジウムモンモ
リロナイト等のベントナイト鉱物質、ポリアクリル酸と
その誘導体、ホワイトカーボン類、キサンタンガム、グ
アーガム等の天然の糖類誘導体等]を組成物全体に対し
て約0.01〜10重量%を添加しても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の水性乳化懸濁状組成物
は、それ自体公知あるいはそれに準じる方法にしたがっ
て製造することができる。例えば、1種または2種以上
の農薬活性成分、タンパク質、ポリビニルアルコールお
よび界面活性剤を水に乳化および懸濁させることにより
調製することができる。より具体的には、(1)(a)水,
(b)タンパク質,ポリビニルアルコールおよび界面活性
剤から選ばれる1種以上および(c)液状の農薬活性成
分(好ましくは、水難溶性の液状農薬活性成分)を含有
する乳化液と、(2)(a)水,(b)タンパク質,ポリ
ビニルアルコールおよび界面活性剤から選ばれる1種以
上および(c)固状の農薬活性成分(好ましくは、水難溶
性の固状の農薬活性成分)を含有する懸濁液を、別々に
調製した後、両液を混合して水性乳化懸濁状組成物とす
ることができる。乳化液については、まず所定量の水に
タンパク質、ポリビニルアルコールおよび界面活性剤か
ら選ばれる1種以上を溶解または分散させる。これに必
要に応じて凍結防止剤、消泡剤、防腐剤、増粘剤等を加
えた後に、加温して液状とした、または有機溶剤と溶融
して液状とした、あるいは自体液体の、水難溶性の液状
の農薬活性成分を加え、混合する。これを湿式粉砕機、
例えばダイノミル((株)シンマルエンタープライゼ
ス)またはマイクロフルイダイザー(Microfluidics Cor
p.)等を用いて湿式粉砕を行うことにより、平均粒子径
が3μm以下の均一で安定なエマルジョンを含有する乳
化液が得られる。また、懸濁液については、まず所定量
の水にタンパク質、ポリビニルアルコールおよび界面活
性剤から選ばれる1種以上を溶解または分散させる。こ
れに必要に応じて凍結防止剤、消泡剤、防腐剤、増粘剤
等を溶解または分散させた後に、水難溶性の固状農薬活
性成分を加え、混合する。これを湿式粉砕機、例えばダ
イノミルまたはマイクロフルイダイザー等を用いて湿式
粉砕を行うことにより、平均粒子径が3μm以下の均一
で安定な懸濁粒子を含有する懸濁液が得られる。この懸
濁液と、別に調製しておいた乳化液とを所定の割合(通
常1:50〜50:1)で混合し、必要により撹拌する
ことによって、安定な水性乳化懸濁状組成物を得ること
ができる。なお、最終的に組成物中に必須成分(農薬活
性成分、タンパク質、ポリビニルアルコールおよび界面
活性剤)が含有されていればよいので、例えば、乳化液
または懸濁液中に全ての必須成分が含有されていなくて
も、両液を混合した後に、必須成分を添加してもよい。
また、所望成分(凍結防止剤、消泡剤、防腐剤、増粘剤
等)も両液を混合した後に添加してもよい。
【0020】以上のようにして得られる水性乳化懸濁状
組成物は、低粘度でありながら、低温あるいは高温にお
いて長期間貯蔵した後でさえ、層分離が小さく、ハード
ケーキを生じにくい。また、激しい撹拌や振盪等による
凝集や沈澱物の生成なども起こりにくく、高い安定性を
示す安全な農薬組成物である。本発明の水性乳化懸濁状
農薬組成物の使用方法は、農薬活性成分の種類、目的
(例、殺虫、殺菌、除草)、対象、使用場所などによっ
て異なるが一般に農薬の使用に用いられる公知の方法を
用いることができる。本発明の水性乳化懸濁状組成物の
施用対象としては水田、畑地、果樹園、芝地、非農耕地
等が挙げられる。本発明の水性乳化懸濁状組成物の使用
量は、含まれる農薬活性成分の種類や含量、施用時間、
施用場所、施用方法、対象害虫の種類などに応じて広範
囲に変えることができるが、通常、水田、畑地、果樹
園、芝地、非農耕地など10アール当たり農薬活性成分
が通常1〜500g、好ましくは5〜300gとなるよ
うに施用する。使用方法は、一般に農薬散布に用いられ
る公知の方法を用いることができる。本発明の水性乳化
懸濁状組成物はそのまま、あるいは水などの希釈剤に1
00〜20000倍程度希釈して使用することができ
る。具体的には、例えば水田の水面施用や水田、畑地、
芝地、果樹園、非農耕地などにおける雑草の出芽前また
は出芽後処理、土壌処理、育苗箱処理、作物の茎葉散布
あるいは虫体散布などにより使用することができる。散
布方法としては手振り、噴霧あるいは滴下などにより散
布するかあるいは浸漬することにより用いられる。
【0021】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例、比較例お
よび試験例を示し、本発明を更に詳細に説明するが、本
発明がこれらの例に限定されるものではない。以下の実
施例、比較例における「部」は全て「重量部」を示す。
【0022】
【実施例1】 (1)乳化液の調製 カゼインナトリウム(主として分子量23000〜35
000程度のもの。以下の実施例で用いられるカゼイン
ナトリウムも同様のものを示す。)0.5部、ポバール
PVA-210 0.5部、ネオコールYS−K1.0部、エチ
レングリコール8.0部、アンチフォームE-20 0.2
部およびp−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.1部を
水42.8部に混合し、マグネティックスターラーで撹
拌して均一に分散させた。40℃に加温して液体となった
ベンスリド原体36.9部をこれに加えて混合した。こ
の混合物をダイノミル(KDL型、1.0mmガラスビー
ズ、充填率80%、周速15m/s)を用いて乳化し、乳
化液を得た。 (2)懸濁液の調製 カゼインナトリウム1.5部およびアンチフォームE-20
0.2部を水38.9部に混合し、マグネティックス
ターラーで撹拌して均一に分散させた。これにイマゾス
ルフロン原体59.4部を加え、撹拌した。この混合物
をダイノミル(KDL型、1.0mmガラスビーズ、充填
率80%、周速15m/s)を用いて湿式粉砕し、懸濁液
を得た。 (3)水性乳化懸濁液(サスポエマルジョン)の製造 上記乳化液90部および懸濁液10部を混合し、マグネ
ティックスターラーで撹拌しイマゾスルフロンおよびベ
ンスリド含有水性乳化懸濁状農薬組成物を得た。
【0023】
【実施例2】 (1)乳化液の調製 水を42.8部から32.8部に変え、40℃に加温して
液体となったベンスリド原体36.9部の代わりに混合
物A46.9部を用いたこと以外は実施例1と同様にし
て、乳化液を調製した。 混合物A;ベンスリド原体とソルベッソ100の混合溶融
物(混合比 ベンスリド原体:ソルベッソ100=36.
9:10)。 (2)懸濁液の調製 実施例1と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0024】
【実施例3】 (1)乳化液の調製 p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.1部の代わりに
ソルビン酸0.1部を用いたこと以外は、実施例2と同
様にして、乳化液を得た。 (2)懸濁液の調製 実施例1と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0025】
【実施例4】 (1)乳化液の調製 p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.1部の代わりに
ソルビン酸0.1部、水を32.8部から32.6部に
変え、新たに塩化ナトリウム0.2部を用いたこと以外
は、実施例2と同様にして、乳化液を得た。 (2)懸濁液の調製 実施例1と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0026】
【実施例5】 (1)乳化液の調製 ポバールPVA-210を0.5部から1.0部、水を32.
8部から32.2部に変え、新たに卵黄レシチン0.1
部を用いたこと以外は、実施例2と同様にして、乳化液
を得た。 (2)懸濁液の調製 実施例1と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0027】
【実施例6】 (1)乳化液の調製 混合物A46.9部の代わりに混合物B46.9部を用
いたこと以外は、実施例2と同様にして、乳化液を得
た。 混合物B;ベンスリド原体、ソルベッソ100およびエポ
キシ化大豆油の混合溶融物(混合比 ベンスリド原体:
ソルベッソ100:エポキシ化大豆油=36.9:5:
5)。 (2)懸濁液の調製 実施例1と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0028】
【実施例7】 (1)乳化液の調製 混合物A46.9部の代わりに混合物C46.9部を用
いたこと以外は、実施例2と同様にして、乳化液を得
た。 混合物C;ベンスリド原体、ソルベッソ100およびエポ
キシ化アマニ油の混合溶融物(混合比 ベンスリド原
体:ソルベッソ100:エポキシ化アマニ油=36.9:
5:5)。 (2)懸濁液の調製 実施例1と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0029】
【実施例8】 (1)乳化液の調製 ポバールPVA-210 0.5部の代わりにゴーセノールKL-0
5 1.0部、混合物A46.9部の代わりに混合物B4
6.9部とし、水を32.8部から32.3部とした以
外は、実施例2と同様にして、乳化液を得た。 (2)懸濁液の調製 実施例1と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0030】
【実施例9】 (1)乳化液の調製 ポバールPVA-210 0.5部の代わりにゴーセノールKL-0
5 1.0部、混合物A46.9部の代わりに混合物C4
6.9部を用い、水を32.8部から32.3部に変え
たこと以外は、実施例2と同様にして、乳化液を得た。 (2)懸濁液の調製 実施例1と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0031】
【実施例10】 (1)乳化液の調製 ポバールPVA-210を0.5部から0.85部、ネオコー
ルYS-Kを1.0部から0.85部、エチレングリコール
を8.0部から6.8部、アンチフォームE-20を0.2
部から0.17部、水を32.8部から28.73部に
変え、新たに卵黄レシチン0.1部を用いたこと以外
は、実施例2と同様にして、乳化液を得た。 (2)懸濁液の調製 カゼインナトリウムを1.5部から1.0部、水を3
8.9部から50.2部、イマゾスルフロン原体を5
9.4部から38.6部に変え、新たにポバールPVA-21
0を1.0部、ネオコールYS−Kを1.0部、エチレ
ングリコールを8.0部用いたこと以外は、実施例1と
同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 上記乳化液85部および懸濁液15部を混合し、マグネ
ティックスターラーで撹拌してイマゾスルフロンおよび
ベンスリド含有水性乳化懸濁状農薬組成物を得た。
【0032】
【実施例11】 (1)乳化液の調製 乳化機をダイノミルからマイクロフルイダイザー(Micr
ofluidics Corp.、25000PSI、2パス)に変えた以外
は、実施例10と同様にして、乳化液を得た、 (2)懸濁液の調製 実施例10と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例10と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を
得た。
【0033】
【実施例12】 (1)乳化液の調製 カゼインナトリウムを0.5部から0.43部、水を2
8.7部から28.9部とし,ポバールPVA-210 0.8
5部の代わりにゴーセノールKL-05 0.85部,混合物
A46.9部の代わりに混合物D46.9部に変え,卵
黄レシチンを取り除いたこと以外は、実施例10と同様
にして、乳化液を得た。 混合物D;ベンスリド原体,ソルベッソ100およびフタ
ル酸ジトリデシルの混合溶融物(混合比 ベンスリド原
体:ソルベッソ100:フタル酸ジトリデシル=36.
9: 5:5)。 (2)懸濁液の調製 カゼインナトリウムを1.0部から0.5部、水を5
0.2部から50.7部とし、ポバールPVA-210 1.0
部の代わりにゴーセノールKL−05 1.0部を用い
た以外は,実施例10と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの調製 実施例10と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を
得た。
【0034】
【実施例13】 (1)乳化液の調製 混合物Dの代わりに混合物Eとした以外は実施例12と
同様にして、乳化液を得た。 混合物E;ベンスリド原体,SAS−310およびフタ
ル酸ジトリデシルの混合溶融物(混合比 ベンスリド原
体:SAS−310:フタル酸ジトリデシル=36.
9: 5:5)。 (2)懸濁液の調製 実施例12と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの調製 実施例10と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を
得た。
【0035】
【比較例1】 (1)乳化液の調製 カゼインナトリウム0.5部、ポバールPVA-210 0.5
部、ネオコールYS−K1.0部およびp−ヒドロキシ
安息香酸n−ブチル0.1部の代わりにアグリゾールFL
-2017(ポリオキシエチレンフェニルフェノール硫酸
塩、花王(株))3.0部、リグニンスルホン酸ナトリウ
ム3.0部、クニピアF(高純度モンモリロナイト、ク
ニミネ工業(株))0.1部およびAEROSIL MOX80(高純度
シリカ、日本アエロジル(株))0.4部を用い、水を3
2.8から32.4部、エチレングリコールを8.0部
から4.0部に変えたこと以外は、実施例2と同様にし
て、乳化液を得た。 (2)懸濁液の調製 カゼインナトリウム1.5部の代わりにアグリゾールFL
-2017 3.0部、アンチフォームE-20 0.2部およびソル
ビン酸1.0部を用い、水を38.9部から36.4部に
変えたこと以外は、実施例1と同様にして、懸濁液を得
た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0036】
【比較例2】 (1)乳化液の調製 カゼインナトリウム0.5部、ポバールPVA-210 0.5
部およびネオコールYS−K1.0部の代わりにDKエス
テルF-70(ショ糖脂肪酸エステル、第一工業製薬
(株))1.0部およびトキサノンGR-50L(ポリカルボ
ン酸特殊高分子化合物、三洋化成(株))10.0部を
用い、水を32.8部から23.8部に変えたこと以外
は、実施例2と同様にして、乳化液を得た。 (2)懸濁液の調製 カゼインナトリウム1.5部およびアンチフォームE-20
0.2部の代わりにトキサノンGR-50L 5.0部を用
い、水を38.9部から35.6部に変えたこと以外
は、実施例1と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0037】
【比較例3】 (1)乳化液の調製 ポバールPVA-210 0.5部およびネオコールYS−K
1.0部の代わりにニューカルゲンE-100(ポリオキシ
エチレンアリルフェニルエーテルホルムアルデヒド縮合
物、竹本油脂(株))1.0部およびAEROSIL MOX80
1.0部を用い、カゼインナトリウムを0.5部から
2.0部、水を32.8部から30.8部に変えたこと
以外は、実施例2と同様にして、乳化液を得た。 (2)懸濁液の調製 実施例1と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0038】
【比較例4】 (1)乳化液の調製 ネオコールYS-K 1.0部を取り除き、ポバールPVA-210
を0.5部から1.0部、水を32.8部から33.3
部に変えたこと以外は、実施例2と同様にして、乳化液
を得た。 (2)懸濁液の調製 実施例1と同様にして、懸濁液を得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 実施例1と同様にして、水性乳化懸濁状農薬組成物を得
た。
【0039】
【比較例5】 (1)乳化液の調製 カゼインナトリウム0.5部を取り除き、ポバールPVA-
210を0.5部から1.0部、水を32.8部から2
7.8部に変えたこと以外は、実施例2と同様にして、
乳化液を得た。 (2)懸濁液の調製 カゼインナトリウム1.5部の代わりにネオコールYS-K
1.0部を用い、水を38.9部から60.2部に変
え、イマゾスルフロン原体を59.4部から38.6部
に変えたこと以外は、実施例1と同様にして、懸濁液を
得た。 (3)サスポエマルジョンの製造 上記乳化液85部および懸濁液15部を混合し、マグネ
ティックスターラーで撹拌して水性乳化懸濁状農薬組成
物を得た。
【0040】
【試験例1】製造直後の製品の状態 実施例1〜13および比較例1〜5で得られた水性乳化
懸濁状農薬組成物の、製造直後の製品中に生成した凝集
物の有無を肉眼で観察した。得られた結果を(表1)に
示した。
【試験例2】振盪試験 試験例1で凝集物の無かったものについて振盪試験を行
った。各水性乳化懸濁状農薬組成物10mlをガラス瓶に
入れ、振盪機(KM式万能シェーカー)で室温下、3時
間振盪した時の凝集物の有無を肉眼で観察した。得られ
た結果を(表1)に示した。
【試験例3】加熱試験 水性乳化懸濁状農薬組成物5mlをガラス瓶に入れ、40
℃で1ヶ月保存し、外観変化を観察した。得られた結果
を(表1)に示した。
【試験例4】凍結試験 水性乳化懸濁状農薬組成物5mlをガラス瓶に入れ、−2
0℃で1週間保存し、外観変化を観察した。得られた結
果を(表1)に示した。
【試験例5】平均粒子径の経時変化 各水性乳化懸濁状農薬組成物5mlをガラス瓶に入れ、4
0℃の恒温槽に投入し、一定時間経過するごとにサンプ
リングした。これの50%粒子径をレーザー回折式粒度
分布測定装置(SYMPATEC HEROS & RODOS)を用いて測定
し、得られた値を平均粒子径とした。測定して得られた
平均粒子径は、40℃の恒温槽投入前の平均粒子径を1
00%として比で示した。(図1)に、平均粒子径の経
時変化を示した。
【0041】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 試料 試験例1 試験例2 試験例3 試験例4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 無 無 変化なし - 2 無 無 変化なし 変化なし 3 無 無 変化なし - 4 無 無 変化なし - 5 無 無 変化なし 変化なし 6 無 無 変化なし - 7 無 無 変化なし - 8 無 無 変化なし - 9 無 無 変化なし - 10 無 無 変化なし - 11 無 無 変化なし - 12 無 無 変化なし - 13 無 無 変化なし - −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例1 有 - - - 2 有 - - - 3 無 有 - - 4 無 有 - - 5 無 有 - - −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -:未測定。 表1に示されているように、本発明の水性乳化懸濁状農
薬組成物は、低温または高温および激しい振盪条件下に
おいても凝集物は生成されず、粒子径の変化も無いこと
が分かった。
【0042】また、図1に示されているように、本発明
の粒子径成長抑制剤を添加した農薬組成物は、粒子の成
長が抑制されていることが分かった。
【0043】
【発明の効果】本発明の水性乳化懸濁状農薬組成物は、
低温または高温および激しい振盪条件下においても凝集
物は生成されず、粒子径が変化しない。したがって、長
期間の貯蔵下、低温または高温の条件下および激しい振
盪条件下でも品質劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で得られた水性乳化懸濁状農薬組成物の
平均粒子径の経時変化を示す。1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 47/36 101 A01N 47/36 101E 57/14 57/14 Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農薬活性成分、タンパク質、ポリビニルア
    ルコールおよび界面活性剤を含有することを特徴とする
    水性乳化懸濁状農薬組成物。
  2. 【請求項2】農薬活性成分が液状の農薬活性成分および
    固状の農薬活性成分の組み合わせである請求項1記載の
    農薬組成物。
  3. 【請求項3】農薬活性成分が水難溶性である請求項1記
    載の農薬組成物。
  4. 【請求項4】農薬活性成分がイマゾスルフロンである請
    求項1記載の農薬組成物。
  5. 【請求項5】農薬活性成分がベンスリドである請求項1
    記載の農薬組成物。
  6. 【請求項6】タンパク質を組成物全体に対して約0.0
    1〜10重量%含有する請求項1記載の農薬組成物。
  7. 【請求項7】ポリビニルアルコールを組成物全体に対し
    て約0.01〜10重量%含有する請求項1記載の農薬
    組成物。
  8. 【請求項8】界面活性剤を組成物全体に対して約0.1
    〜20重量%含有する請求項1記載の農薬組成物。
  9. 【請求項9】タンパク質がカゼインまたはその塩である
    請求項1記載の農薬組成物。
  10. 【請求項10】さらに有機溶剤、無機塩類、有機酸塩
    類、リン脂質およびエポキシ化植物油から選ばれる1種
    以上を含有する請求項1記載の農薬組成物。
  11. 【請求項11】さらにフタル酸エステルを含有する請求
    項1記載の農薬組成物。
  12. 【請求項12】(1)(a)水,(b)タンパク質,ポリビニル
    アルコールおよび界面活性剤から選ばれる1種以上およ
    び(c)液状の農薬活性成分を含有する乳化液と、(2)(a)
    水,(b)タンパク質,ポリビニルアルコールおよび界面
    活性剤から選ばれる1種以上および(c)固状の農薬活性
    成分を含有する懸濁液とを混合することを特徴とする請
    求項2記載の農薬組成物の製造法。
  13. 【請求項13】水性乳化懸濁状農薬組成物用であるタン
    パク質、ポリビニルアルコールおよび界面活性剤を含有
    してなる安定化剤。
  14. 【請求項14】タンパク質、ポリビニルアルコールおよ
    び界面活性剤を配合することを特徴とする水性乳化懸濁
    状農薬組成物の安定化方法。
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