JPH10182447A - 痴呆症治療剤 - Google Patents

痴呆症治療剤

Info

Publication number
JPH10182447A
JPH10182447A JP2689698A JP2689698A JPH10182447A JP H10182447 A JPH10182447 A JP H10182447A JP 2689698 A JP2689698 A JP 2689698A JP 2689698 A JP2689698 A JP 2689698A JP H10182447 A JPH10182447 A JP H10182447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
idebenone
dementia
administration
months
alzheimer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2689698A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Higuchi
修司 樋口
Akinobu Nagaoka
明伸 永岡
Giichi Goto
義一 後藤
Reinhold Huebner
ラインホールド ヒュブナー
Dietrich Hadler
ディートリッヒ ハドラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP2689698A priority Critical patent/JPH10182447A/ja
Publication of JPH10182447A publication Critical patent/JPH10182447A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】痴呆症の病状の進展を確実に抑制する医薬を提
供する。 【解決手段】イデベノンを含有することを特徴とする痴
呆症進展抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、痴呆症の予防・治
療用に6ケ月間を越えて経口投与されるイデベノン含有
医薬および痴呆症の進展抑制用のイデベノン含有製剤等
に関し、とりわけ,痴呆症治療のために6ケ月間を越え
てイデベノンを経口投与する方法、痴呆症治療のために
6ケ月間を越えて経口投与するイデベノンの使用、およ
びイデベノンを含有することを特徴とする痴呆症進展抑
制剤等に関する。
【0002】
【従来の技術】老人人口の増加はガン、各種の成人病お
よび中枢性疾患の増加を伴い、大きな社会問題となって
いる。とりわけ、中枢性疾患である痴呆症の患者をいか
に治療するかは真に急務の課題である。痴呆症患者、特
にアルツハイマー型老年期痴呆症患者およびアルツハイ
マー病患者の治療方法等、そして痴呆症進展抑制方法に
関しては、これまで有効な手段は見い出されていない。
【0003】特開平3−81218号公報(USP
5,059,627)および特開平7−61923号公報
(EP−A−629400)には、アルツハイマー型老
年期痴呆症の治療剤として、イデベノンが有効であるこ
とが記載されている。前者ではイデベノンの投与量が成
人1人当たり1日につき0.1mg〜500mgと記載
されている。また、後者ではイデベノンを成人1人当た
り1日につき150mg以上の高用量を投与することが
記載されている。更に、Arch. Gerontol. Geriatr.,1
5巻 1992年 第249−260頁には、アルツハ
イマー型老年期痴呆患者にイデベノンを成人1人当たり
1日につき90mgを投与することにより、その有効性
が確認されたことが記載されている。しかしながら,こ
れらに記載された治療方法はイデベノンをせいぜい最長
6ケ月間連続投与する方法が記載されているに過ぎな
い。特に、イデベノンを6ケ月間を越えて投与すること
により、長期間にわたって、安全に痴呆症の病状の進展
を抑制できるということは、全く知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に医薬品を高用量
投与、あるいは、たとえ低用量であっても長期に投与す
ると副作用などが発現し、目的とする患者の治療に制限
が発生して、十分な治療効果が得られないことが多い。
なかでも、痴呆症、とりわけアルツハイマー型老年期痴
呆症およびアルツハイマー病の予防・治療方法、そして
痴呆症進展抑制方法に関して、これまで臨床上十分に満
足できる医薬品は報告されていない。市販医薬品として
報告されているものに、対症療法薬であるタクリンがあ
るが、該医薬品を長期間投与することは、肝臓毒性など
の副作用のため実質的に不可能であった。事実、30週
タクリン投与では、74%の患者が治療を中止してい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかしながら、本発明者
らは、痴呆症、とりわけアルツハイマー型老年期痴呆症
およびアルツハイマー病の予防・治療方法、そして痴呆
症進展抑制方法として、意外にも、イデベノンを長期
間、特に6ケ月を越える期間、投与することによって、
極めて安全に、副作用の発現を殆どみることなく非常に
優れたアルツハイマー型老年期痴呆症及びアルツハイマ
ー病の予防治療効果、痴呆症進展抑制効果等が得られ、
臨床上十分に有用であること等を見い出し、本発明を完
成した。
【0006】より具体的には、本発明は、 (1)痴呆症患者に対し、6ケ月を越える投薬期間、イ
デベノンを経口投与することを特徴とする痴呆症予防・
治療方法; (2)痴呆症がアルツハイマー型老年期痴呆症である前
記(1)記載の方法; (3)痴呆症がアルツハイマー病である前記(1)記載
の方法; (4)痴呆症患者に対し、6ケ月を越え、約5年以下の
投薬期間、1日当たりの投与量が約270mg以上約3
60mg以下のイデベノンを経口投与することを特徴と
する痴呆症予防・治療方法; (5)痴呆症患者に対し、6ケ月を越え、約5年以下の
投薬期間、1日当たりの投与量が約270mg以上約7
20mg以下のイデベノンを経口投与することを特徴と
する痴呆症予防・治療方法; (6)痴呆症患者に対し、6ケ月を越える投薬期間、イ
デベノンを経口投与することを特徴とする痴呆症進展抑
制方法; (7)痴呆症治療のために、6ケ月間を越えてイデベノ
ンを経口投与する方法; (8)6ケ月間を越えて経口投与する痴呆症治療のため
の、イデベノンの使用; (9)イデベノンを含有することを特徴とする痴呆症進
展抑制剤; (10)6ケ月間を越えて進展抑制作用を有する前記
(9)記載の抑制剤; (11)投薬期間が約1年以上約5年以下で経口投与用
の前記(9)記載の抑制剤;
【0007】(12)投薬期間が約2年以上約4年以下
で経口投与用の前記(9)記載の抑制剤; (13)1日用量約270mg以上のイデベノン経口投
与用の前記(9)記載の抑制剤; (14)1日用量約270mg以上約1440mg以下
のイデベノン経口投与用の前記(9)記載の抑制剤; (15)1日用量約270mgのイデベノン経口投与用
の前記(9)記載の抑制剤; (16)1日用量約360mgのイデベノン経口投与用
の前記(9)記載の抑制剤; (17)1日用量約720mgのイデベノン経口投与用
の前記(9)記載の抑制剤; (18)少なくとも4時間の間隔で1日2〜6回経口投
与用の前記(9)記載の抑制剤; (19)1日3回経口投与用の前記(9)記載の抑制
剤; (20)毎食後投与用の前記(9)記載の抑制剤; (21)毎日投与用の前記(9)記載の抑制剤; (22)痴呆症がアルツハイマー型老年期痴呆症である
前記(9)記載の抑制剤; (23)痴呆症がアルツハイマー病である前記(9)記
載の抑制剤; (24)痴呆症予防・治療用、6ケ月を越える投薬期間
および経口投与で用いられるイデベノン含有医薬;およ
び (25)痴呆症進展抑制作用を有する前記(24)記載
の医薬等に関する。
【0008】本発明に供する医薬品イデベノンは、特公
昭62−3134号公報等に記載された化合物であり、
その化学名は、6−(10−ヒドロキシデシル)−2,
3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベンゾキノンで
ある。
【0009】イデベノンは、自体公知の方法、たとえば
特公平1−12727号公報(USP 4,436,7
53)、特公昭63−51123号公報(USP 4,
358,461)、特公平1−39405号公報(US
P 4,514,420)、特開平3−81218号公報
などに記載された方法に従って、医薬組成物として、種
々の剤形、たとえば錠剤、カプセル剤、細粒剤、顆粒
剤、散剤などの長期間投与できる剤形、痴呆症患者、例
えばアルツハイマー型老年期痴呆症患者またはアルツハ
イマー病患者に経口的に投与しうる剤形であればいずれ
でも良いが、とりわけ錠剤、細粒剤、カプセル剤が好ま
しい。かかる剤形においては、イデベノンを1錠当たり
30mg以上含有する錠剤、1カプセル当たり30mg
以上含有するカプセル剤が好ましい。また、顆粒剤ある
いは細粒剤では1服当たりイデベノンを30mg以上含
有するものが好ましい。
【0010】医薬組成物に使用されるものとしては、一
般的に使用されている賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤
などから適宜選択して用いられる。かかる賦形剤として
は、たとえば白糖、乳糖、ブドウ糖、デン粉、マンニッ
ト、ソルビット、セルロース、タルク、シクロデキスト
リンなどが挙げられる。結合剤としては、たとえばセル
ロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼ
ラチン、アラビヤゴム、ポリエチレングリコール、白
糖、デン粉などが挙げられる。崩壊剤としては、たとえ
ばデン粉、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースのカルシウム塩などが挙げられる。滑沢
剤としては、たとえばタルクなどが挙げられる。また、
イデベノンは必要により、徐放性製剤として用いても良
く、かかる徐放性製剤は、自体公知の方法、たとえば、
油脂類(例、トリグリセライド)、ポリグリセリンの脂
肪酸エステル類、ヒドロキシプロピルセルロースなどを
用い、錠剤、顆粒剤、細粒剤またはカプセル剤などをコ
ーティングする方法により製造することができる。
【0011】本発明の痴呆予防・治療方法または痴呆症
進展抑制方法における痴呆症は、脳血管性痴呆症とアル
ツハイマー型老年期痴呆症およびアルツハイマー病とに
大別される。また、これらの痴呆症の混合型痴呆症も、
本発明に含まれる。中でも、本発明の痴呆予防・治療方
法または痴呆症進展抑制方法をアルツハイマー型老年期
痴呆症およびアルツハイマー病に適用するのが好まし
い。
【0012】上記に述べたイデベノンの製剤を、痴呆症
患者とりわけアルツハイマー型老年期痴呆症患者または
アルツハイマー病患者の治療または症状進展抑制に適用
する場合、長期投与とは、投薬期間が6ケ月を越える期
間であれば、特に治療が完了するまで、あるいは症状進
展が実質的に抑制されるまでの何れの期間であっても良
いが、約1年以上約5年以下の期間が好ましく、とりわ
け、約2年以上約4年以下の期間が好ましい。本発明の
製剤は、痴呆症予防・治療用、6ケ月を越える投薬期間
および経口投与で用いられる旨医薬品の使用説明書(パ
ッケージ・インサート)に記載されていてもよい。
【0013】投与方法は、長期投与できる方法なら何れ
でも良いが、経口投与が好ましい。かかる投与方法にお
いては、毎日投与する連続投与、休薬期間をおく間欠的
投与などいずれの方法でも良い。間欠的投与では、休薬
期間は1日以上約30日以下であることが好ましく,具
体的には1日おきの間欠的投与、2日投与1日休薬の間
欠的投与、5日連投後2日休薬する間欠的投与(月〜金
は投与、土日は休薬)などの形態、あるいは所謂,カレ
ンダー錠と呼ばれる投与形態などが挙げられ、個々のア
ルツハイマー型老年期痴呆症患者またはアルツハイマー
病患者により、適宜選択される。また、上記の投薬期間
中、痴呆症患者の病状・症状の変化に応じて、適宜、投
与量を変動させても良い。
【0014】長期投与に際し、イデベノンの投与量は、
1日当たり約90mg〜約3000mg、好ましくは1
日当たり約180mg〜約1500mg、さらに好まし
くは1日当たり約270mg〜約1440mg、とりわ
け、約270mg〜約720mgが最も好ましい。好ま
しい実施態様としては、1回90mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回120mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回150mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回180mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回210mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回240mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回270mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回300mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回330mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回360mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回390mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回420mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回450mgのイデベノンを1
日3回投与する方法、1回480mgのイデベノンを1
日3回投与する方法などが挙げられるが、1日当たりの
イデベノンの投与量は、これらを適宜組み合わせた範囲
内で、例えば、約270mg〜約360mg、約270
mg〜約630mg、約270mg〜約720mg、約
360mg〜約450mg、約540mg〜約630m
g、約720mg〜約1440mgなどの範囲内、好ま
しくは約270mg〜約720mg、さらに好ましくは
約270mg〜約360mgの範囲内で適宜変動させて
も良い。また、痴呆症の進展抑制の目的においては、必
要に応じ、前記の投与量から適宜減じても良い。
【0015】本発明の方法に用いられる薬剤は、イデベ
ノンに加え、他の薬剤、例えば中枢性薬剤〔例、抗不安
薬、睡眠導入剤、精神分裂病治療剤、パーキンソン氏病
治療剤、抗痴呆剤(例、脳循環改善剤、脳代謝賦活剤
等)など〕、降圧剤、糖尿病治療剤、抗高脂血症剤など
を併用しても良い。また、ビタミン剤などの栄養剤、消
化吸収促進剤、胃腸薬などと併用しても良い。
【0016】本発明に用いるイデベノンは、極めて毒性
が低く、長期投与においても副作用あるいは毒性はほと
んどみられない。例えば、イデベノンの急性毒性 LD
50値はマウスの場合、雄・雌とも10,000mg/k
g以上、ラットの場合は雄でLD50値が10,000m
g/kg以上で、雌で約10,000mg/kgであ
る。また、アルツハイマー型老年期痴呆症患者に、6ケ
月間、1回当たりイデベノン90mgを1日3回(1日
当たり270mg)あるいは1回当たりイデベノン12
0mgを1日3回(1日当たり360mg)投与した場
合の肝臓の臨床検査値(GPTおよびGOT値)を後述
の表1に示した。本表から明らかなように、イデベノン
を長期間にわたって、しかも高用量で連続投与しても、
予想外にそのGPTおよびGOT値の変動が少なく、対
照群(プラセボ群)とも殆ど差異がなく、その毒性・副
作用は極めて小さい。
【0017】本発明の痴呆症予防・治療方法あるいは痴
呆症進展抑制方法に用いるイデベノンの投与量は、痴呆
症の患者、とりわけアルツハイマー型老年期痴呆症患者
およびアルツハイマー病患者の症状およびその症状進展
速度に応じて、適宜選択されるが、1日につき90mg
以上、好ましくは270mg以上である。なお、イデベ
ノンの徐放性製剤の場合は、1日当たりの放出量が90
mg以上、好ましくは1日当たり150mg以上になる
ように投与する。また、イデベノンの生物学的有用率
(バイオアベイラビリティー)が改善された場合は、上
記投与量を適宜減らしても良い。
【0018】本発明の痴呆症予防・治療方法または痴呆
症進展抑制方法におけるイデベノンの1日の投与量は、
必要に応じ1日に複数回に分けて投与しても良く、かか
る場合は1日に2〜6回に分けて投与される。好ましく
は1日に3回に分けて投与する。1回当たりのイデベノ
ンの投与量はおのずと1日当たりの投与量を回数で割っ
た量である。投与時期は特に限定されないが、毎食後投
与が好ましい。
【0019】本発明の長期投与方法でイデベノンを投与
することによって、痴呆症患者、とりわけアルツハイマ
ー型老年期痴呆症患者およびアルツハイマー病患者の諸
症状の顕著な改善効果が得られる。特に、長期投与によ
り、アルツハイマー型老年期痴呆およびアルツハイマー
病の症状進展を抑制するのみならず、その症状改善効果
が、6ケ月以下の短期治療方法に比して著しく優れてい
る。
【0020】本発明の長期投与方法としては、痴呆症患
者(特に、アルツハイマー型老年期痴呆症患者またはア
ルツハイマー病患者)に対し、6ケ月を越え、約5年以
下の投薬期間、1日当たりの投与量が約270mg以上
約360mg以下または約270mg以上約720mg
以下のイデベノンを経口投与することによって、痴呆症
を予防・治療する方法あるいは痴呆症の病状の進展を抑
制する方法が好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のイデベノンの長
期投与によるアルツハイマー型老年期痴呆症患者の臨床
効果である諸症状改善効果および症状進展抑制効果を、
実施例および製剤例を挙げて詳しく述べるが、本発明
は、これらの製剤例・実施例に限定されるものではな
く、また、本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させて
も良い。
【0022】
【実施例】
臨床試験例1 アルツハイマー型老年期痴呆症患者を対象にして、以下
の条件でプラセボ対照多施設二重盲検比較試験を行っ
た。 対象:アルツハイマー型痴呆症患者451名(男子15
4名;女子297名) 用量・用法:(1)プラセボ投与; (2)イデベノン90mg/3回/1日投与;および (3)イデベノン120mg/3回/1日投与 投与期間:1ケ月、3ケ月、6ケ月、9ケ月、12ケ
月、18ケ月および24ケ月間の連続投与 症例数:第一群(イデベノン 90mg/3回/1日投
与群)患者数149名(男子 42名;女子 107名;
平均年齢 70歳) 第二群(イデベノン120mg/3回/1日投与群)患
者数149名(男子 58名;女子 91名;平均年齢
70歳) 第三群(プラセボ投与群)患者数153名(男子 54
名;女子 99名;平均年齢 70歳) 施設数:14 投与方法:毎食後すぐ経口投与 投与剤形:実薬およびプラセボ共、外見上区別つかない
錠剤(後述の製剤例1〜3の方法に従って得られた錠
剤)(錠剤の形態:直径11mm;厚さ:4.3mm;
重量415mg) 群間偏差:3群間に背景因子並びに有効性評価指標前値
の偏りは認められなかった。
【0023】 有効性評価項目:主要評価項目 ADAS総得点(ADAS Sum Score) 副次的評価項目 ADAS認知機能得点(ADAS Cognitive Score) CGI重症度(CGI Severity of Disease) CGI全般改善度(CGI Global Improvement) CGI治療効果(CGI Therapeutic Effect) 看護者による痴呆症状総得点(NOSGER Sum Score) 看護者による道具的日常生活動作機能評点(NOSGER IADL) SKT 安全性評価項目:随伴症状 臨床検査値 省略記号: ADAS : Alzheimer's Disease Assessment Scale CGI : Clinical Global Impressions Scale NOSGER : Nurse's Observation Scale for Geriatric Patients NOSGER IADL : Nurse's Observation Scale for Geriatric Patients in Instrumental Activities of Daily Living SKT : Syndrom-Kurz-Test 参考文献:神経精神薬理 第16巻、12号 729-738頁、1994年 (本間 昭、宮本 政臣)
【0024】上記の主要評価項目および副次的評価項目
でイデベノンの長期投与による治療効果および痴呆症進
展抑制効果を評価した。 解析:上記評価方法により解析した結果を〔図1〕〜
〔図7〕に示す。 成績: 1.ADAS総得点(ADAS Sum Score) 6ケ月後および12ケ月後において、いずれの時点にお
いても、イデベノンの90mg/3回/日投与群および
120mg/3回/日投与群の両群が、プラセボ群より
有意差をもって改善し、かつ、その有効性は用量依存的
であつた。さらに6ケ月を越える長期の治療効果は非常
に優れていた。 2.ADAS認知機能得点(ADAS Cognitive Score),
CGI重症度(CGI Severity of Disease),CGI全般
改善度(CGI Global Improvement),CGI治療効果(C
GI Therapeutic Effect),看護者による痴呆症状総得点
(NOSGER Sum Score),看護者による道具的日常生活動
作機能評点(NOSGER IADL)およびSKT いずれも3群間に有意差があり、かつ、用量依存的であ
った。また、いずれも6ケ月を越える長期の治療効果が
優れていた。 3.安全性試験結果 3群間に頻度ならびに重篤度の差は認められなかった。
なお、主な自覚および他覚症状は、目眩、食欲不振、睡
眠障害、関節痛であった。また、〔表1〕に示したよう
に、イデベノン投与群における臨床検査値(GOTおよ
びGPT)の上昇は軽微であった。
【0025】
【表1】
【0026】これらの成績から、イデベノンの長期投
与、特に高用量・長期投与はアルツハイマー型老年期痴
呆症患者の症状改善あるいは症状進展抑制に有用な治療
方法であることが明らかとなった。特に、イデベノンを
6ケ月を越える期間投与した場合、たとえば本臨床試験
結果では、12ケ月の時点の方が6ケ月の時点よりも一
層の症状改善効果および症状進展抑制効果が認められ
た。さらに、タクリンの公表データ成績と比較すると、
イデベノン90mg/3回/日(270mg)投与群お
よびイデベノン120mg/3回/日(360mg)投
与群は、何れの評価方法においても、より顕著に効果が
優れており、その効果は360mg投与群で特に顕著で
あった。安全性については、タクリンは前述の如く肝機
能異常などの副作用の理由で試験期間中に多くの脱落中
止例が発生している。たとえば、タクリン低用量投与群
では59%、中用量投与群では71%、高用量投与群で
は74%が、30週投与終了時点までにそれぞれ脱落し
ている。これに対し、本発明の治療方法では、試験中の
脱落例は6ケ月の時点では9%、12ケ月の時点でも約
15%であり、明らかに安全性においても特段に優れて
いる。また、〔図1〕〜〔図7〕に示すように、プラセ
ボ効果が見られなくなった時点でも、右肩下がりの良好
な改善効果が得られているので、病状の進展を確実に抑
制していることは明らかである。一般的に、医薬を長期
投与するにしたがって、治療効果が減少するとともに、
副作用が増大されると予想されるのに反して、本発明の
長期イデベノン投与方法は、効果と安全性の両面で、優
れたアルツハイマー型老年痴呆症の治療方法あるいは症
状進展抑制方法である。従って、本治療方法は痴呆症一
般に適応できる。
【0027】 製剤例1 臨床試験用イデベノン90mg含有錠剤の製造 イデベノン 90,000g 乳糖(EP) 233,186g アルファー化デンプン 11,210g カルボキシメチルセルロースのカルシュウム塩(ECG 505) 67,270g ステアリン酸マグネシウム(EP) 1,120g ヒドロキシプロピルメチルセルロースUSP(Pharmacoat 606) 5,573g ポリエチレングリコール(NF 6000) 1,393g プロピレングリコール(EP) 465g タルク(EP) 1,858g 酸化チタン(EP E171) 2,786g 赤色色素30(E172) 139g 全 量 415,000g 上記の製剤用賦形剤にイデベノンと水を加え練合した
後、乾燥した。この乾燥練合物に上記の崩壊剤および滑
沢剤を加え均一化した後、圧縮錠剤機で圧縮して、錠剤
1錠当たりイデベノン90mgを含有する直径11m,
厚さ4.3mm,重量415mgの錠剤100万個を製
造した。
【0028】 製剤例2 臨床試験用イデベノン120mg含有錠剤の製造 イデベノン 120,000g 乳糖(EP) 203,186g アルファー化デンプン 11,210g カルボキシメチルセルロースのカルシュウム塩(ECG 505) 67,270g ステアリン酸マグネシウム(EP) 1,120g ヒドロキシプロピルメチルセルロースUSP(Pharmacoat 606) 5,573g ポリエチレングリコール(NF 6000) 1,393g プロピレングリコール(EP) 465g タルク(EP) 1,858g 酸化チタン(EP E171) 2,786g 赤色色素30(E172) 139g 全 量 415,000g 上記の製剤用賦形剤にイデベノンおよび水を加え練合
し、さらに練合物を乾燥した。これに上記の崩壊剤およ
び滑沢剤を加え均一化した後、圧縮錠剤機で圧縮して、
錠剤1錠当たりイデベノン120mgを含有する直径1
1mm,厚さ4.3mm,重量415mgの錠剤100
万個を製造した。
【0029】 製剤例3 臨床試験用プラセボ錠剤の製造 黄色キノリン70(E194) 2,340g L−オレンジ2(E110) 360g 乳糖(EP) 274,116g トウモロコシデンプン 112,630g ヒドロキシプロピルセルロース 12,230g ステアリン酸マグネシウム(EP) 1,110g ヒドロキシプロピルメチルセルロースUSP(Pharmacoat 606) 5,573g ポリエチレングリコール(NF 6000) 1,393g プロピレングリコール(EP) 465g タルク(EP) 1,858g 酸化チタン(EP E171) 2,786g 赤色色素30(E172) 139g 全 量 415,000g 上記の製剤用賦形剤にイデベノンの替わりに黄色キノリ
ン70およびL−オレンジ2と水を加え練合後乾燥し
た。この練合物に崩壊剤および滑沢剤を加え、混合によ
り均一化した後、圧縮錠剤機で圧縮して、イデベノンを
含有しないプラセボ用直径11mm,厚さ4.3mm,
重量415mgの錠剤100万個を製造した。
【0030】 製剤例4 イデベノンの細粒剤の製造 イデベノン 72g 乳糖 580g コーンスターチ 240g アビセルPH−101 120g アビセルRC−591−NF 120g カルボキシメチルセルロースカルシウム 60g イデベノン、乳糖、コーンスターチ、アビセルPH−1
01(旭化成製)、アビセルRC−591−NFおよびカ
ルボキシメチルセルロースカルシウムECG−505
(五徳薬品製)を転動流動造粒機(パウレックス社製MP
−01)に仕込み、ローターの回転を250rpmと
し、60℃の加熱空気を約0.7m3/min.で送風
して流動化加熱混合を行った。その際、外観上黄橙色〜
赤色状のイデベノンが、他の原料とまざりあい斑状態に
なっているのが確認された。イデベノンの融点は54.
2℃であるが、供給空気はそれより少し高めの60℃で
行った。原料の温度は次第に上昇していき、それにとも
なって、イデベノンが溶融し、全体に淡橙色を呈し、イ
デベノンが賦形剤とまざりあいほぼ均一状態になってい
ることが確認された。その後、通常の方法で結合液をス
プレーし、造粒、乾燥した。造粒機から取り出し、30
メッシュ通過150メッシュ篩上の粒を得た。
【0031】製造例5 イデベノンの細粒剤の製造 仕込処方 乳糖 580g コーンスターチ 220g アビセルPH−101 120g アビセルRC−591−NF 120g カルボキシメチルセルロースカルシウム 60g 結合液の処方 イデベノン 72g コーンスターチ 20g 蒸留水にコーンスターチを溶解し、コーンスターチ溶解
液を作り、これを撹拌しながら糊化温度まで加熱し、適
度に糊化を行った。つぎに、イデベノンの溶融(溶解)
温度付近まで冷却しイデベノンを仕込み、撹拌溶解させ
てイデベノン含有結合液を製造した。その後、本結合液
は、イデベノンが固化しない程度に保温しておいた。一
方、乳糖、コーンスターチ、アビセルPH−101、ア
ビセルRC−591−NFおよびカルボキシメチルセル
ロースカルシウムECG−505を転動流動造粒機(パ
ウレック社製MP−01)に仕込んだ。該イデベノン含
有結合液をイデベノンが固化しないように、通常の方法
でスプレーし、造粒を行った。ついで乾燥し、これを取
り出し、30メッシュ通過150メッシュ篩上の粒を得
た。
【0032】
【発明の効果】本発明の痴呆症進展抑制剤は、長期間に
わたって、安全にかつ連続的に投与することができ、し
かも、痴呆症に伴う諸症状を顕著に改善するとともに、
痴呆症の病状の進展を長期間確実に抑制し、痴呆症の優
れた予防・治療効果を示すので、医薬として有利に用い
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】臨床試験例1に記載の有効性評価項目(ADA
S総得点)に従って、臨床試験例1で得られた臨床デー
タを解析した結果を示す。
【図2】臨床試験例1に記載の有効性評価項目(ADA
S認知機能得点)に従って、臨床試験例1で得られた臨
床データを解析した結果を示す。
【図3】臨床試験例1に記載の有効性評価項目(CGI
重症度)に従って、臨床試験例1で得られた臨床データ
を解析した結果を示す。
【図4】臨床試験例1に記載の有効性評価項目(CGI
全般改善度)に従って、臨床試験例1で得られた臨床デ
ータを解析した結果を示す。
【図5】臨床試験例1に記載の有効性評価項目(CGI
治療効果)に従って、臨床試験例1で得られた臨床デー
タを解析した結果を示す。
【図6】臨床試験例1に記載の有効性評価項目(看護者
による痴呆症状総得点)に従って、臨床試験例1で得ら
れた臨床データを解析した結果を示す。
【図7】臨床試験例1に記載の有効性評価項目(看護者
による道具的日常生活動作機能評点)に従って、臨床試
験例1で得られた臨床データを解析した結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヒュブナー ラインホールド ドイツ連邦共和国 ケルクハイム D− 65779 ブルネンストラッセ 4 (72)発明者 ハドラー ディートリッヒ ドイツ連邦共和国 ルッセルシャイム D −65428イム グルントゼー 19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】痴呆症患者に対し、6ケ月を越える投薬期
    間、イデベノンを経口投与することを特徴とする痴呆症
    予防・治療方法。
  2. 【請求項2】痴呆症がアルツハイマー型老年期痴呆症で
    ある請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】痴呆症がアルツハイマー病である請求項1
    記載の方法。
  4. 【請求項4】痴呆症患者に対し、6ケ月を越え、約5年
    以下の投薬期間、1日当たりの投与量が約270mg以
    上約360mg以下のイデベノンを経口投与することを
    特徴とする痴呆症予防・治療方法。
  5. 【請求項5】痴呆症患者に対し、6ケ月を越え、約5年
    以下の投薬期間、1日当たりの投与量が約270mg以
    上約720mg以下のイデベノンを経口投与することを
    特徴とする痴呆症予防・治療方法。
  6. 【請求項6】痴呆症予防・治療用、6ケ月を越える投薬
    期間および経口投与で用いられるイデベノン含有医薬。
  7. 【請求項7】痴呆症進展抑制作用を有する請求項6記載
    の医薬。
JP2689698A 1996-02-01 1998-02-09 痴呆症治療剤 Withdrawn JPH10182447A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2689698A JPH10182447A (ja) 1996-02-01 1998-02-09 痴呆症治療剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1691296 1996-02-01
JP8-16912 1996-02-01
JP2689698A JPH10182447A (ja) 1996-02-01 1998-02-09 痴呆症治療剤

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9018291A Division JPH09268124A (ja) 1996-02-01 1997-01-31 痴呆症治療剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10182447A true JPH10182447A (ja) 1998-07-07

Family

ID=26353355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2689698A Withdrawn JPH10182447A (ja) 1996-02-01 1998-02-09 痴呆症治療剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10182447A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI335217B (en) Pharmaceutical formulations of modafinil
US12036191B1 (en) Treatment of poor metabolizers of dextromethorphan with a combination of bupropion and dextromethorphan
US5916925A (en) Pharmaceutical composition for treatment of dementia
US20090191265A1 (en) Capsule Formulation of Pirfenidone and Pharmaceutically Acceptable Excipients
JP2008542419A (ja) 神経刺激性ステロイドの医薬組成物及びその使用
WO2001066096A2 (en) Compositions for prevention and treatment of dementia
JP2005506987A (ja) 感覚的に許容される口内崩壊性組成物
EP0629400B1 (en) Idebenone compositions for treating Alzheimer's disease
US20130059888A1 (en) Medicament for prophylactic and/or therapeutic treatment of alzheimer-type dementia
CN104582793A (zh) 用拉喹莫德和氨吡啶的组合治疗多发性硬化症
KR101869127B1 (ko) 테가푸르, 기메라실 및 오테라실칼륨 함유 구강내 붕괴정
CN114585362B (zh) 治疗制剂及其用途
US5416105A (en) Treating an arteriosclerosis with glimepiride
JPH1053520A (ja) 抗疲労剤
JP2003201255A (ja) アルツハイマー病予防および治療剤
WO2022132676A1 (en) Mini-tablet dosage form of a viral terminase inhibitor and uses thereof
JPS6299323A (ja) 高脂血症剤
RU2414903C1 (ru) Фармацевтический состав пролонгированного действия на основе клозапина перорального введения
TWI816718B (zh) 醫藥調配物
JPWO2020080451A1 (ja) 糖尿病腎症における腎線維化抑制剤
JPH09268124A (ja) 痴呆症治療剤
US10610507B2 (en) Methods for the treatment of sialorrhea
Tablets et al. Pr MYLAN-CITALOPRAM
JPH03135917A (ja) 尿酸排泄剤
JPH06211657A (ja) 尿酸排泄剤

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040406