JPH10182510A - 触媒の安定性を向上させたアルキル化方法 - Google Patents

触媒の安定性を向上させたアルキル化方法

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JPH10182510A
JPH10182510A JP9332305A JP33230597A JPH10182510A JP H10182510 A JPH10182510 A JP H10182510A JP 9332305 A JP9332305 A JP 9332305A JP 33230597 A JP33230597 A JP 33230597A JP H10182510 A JPH10182510 A JP H10182510A
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reaction zone
catalyst
alkylation
aromatic
water
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Mark E Kuchenmeister
マーク・イー・クチエンマイスター
James R Butler
ジエイムズ・アール・バトラー
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C2529/06Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
    • C07C2529/40Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the pentasil type, e.g. types ZSM-5, ZSM-8 or ZSM-11

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒の安定性を向上させたアルキル化方法。 【解決手段】 ペンタシル型触媒を用いて芳香族基質を
アルキル化する方法を開示し、ここでは、水を存在させ
ることで上記触媒の安定化を行う。ZSM−5およびシ
リカライト型触媒を含むペンタシル型触媒を用いて芳香
族基質、例えばベンゼンなどをアルキル化剤、例えばエ
チレンなどと反応させる。本発明の方法では芳香族原料
をこれを乾燥させて水を除去することなく用いることが
できる。数多くのペンタシル型触媒は水が痕跡量でも存
在しているとそれの劣化が顕著に起こると認められてい
たことから、今までは、例えば蒸留などで原料から水を
除去する必要があった。本発明の方法では、アルキル化
用触媒の安定性を向上させる目的で水を100−10
0,000ppmの量で存在させてペンタシル触媒を用
いることを開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ペンタシル(penta
sil)型触媒を用いて芳香族化合物をアルキル化する
方法に関し、ここでは、水を反応ゾーンに添加すること
で上記触媒の安定性を向上させる。
【0002】
【発明の背景】アルキル芳香族化合物、例えばエチルベ
ンゼン、エチルトルエン、イソプロピルベンゼンなどは
ビニル芳香族モノマー類を製造する時の前駆体として非
常に重要である。その結果として得られたビニル芳香族
モノマー類は多様な有用ポリマー材料、例えばスチレン
樹脂などの製造で用いられる。典型的な商業的方法にお
けるアルキル芳香族化合物の製造は高温の触媒アルキル
化で行われている。
【0003】商業的なアルキル芳香族化合物製造の効率
は、この上で引用したアルキル化方法で用いられる触媒
が進展したことで向上してきている。特に有効な触媒の
1群はペンタシル材料の群である。ペンタシル類をDe
bras他が「ペンタシル型材料の物理化学特性、I.
前駆体および焼成ゼオライト、およびII.前駆体の熱
分析」、Zeolites、1985、5巻、369−
383頁に詳しく調査しており、ペンタシル類には、Z
SM−5およびシリカライト(silicalite)
型のゼオライト類が含まれる。シリカライト型およびZ
SM−5型両方の触媒は、非常に一般的に、酸化物のモ
ル比が下記の如くであるとして特徴づけ可能である: xM2O:Al23:ySiO2 ここで、Mは、アルカリ金属カチオン、通常はナトリウ
ムであり、xは、アルカリ金属酸化物とアルミナのモル
比であり、そしてyは、シリカ/アルミナ比である。
【0004】シリカライトおよびZSM−5両方のゼオ
ライトはペンタシルとして分類分けされるが、ZSM−
5材料は、Argauer他の米国特許第3,702,
886号に開示されている如きアルミノシリケート類で
あるか或はDwyerのRe29,948に開示されて
いる如き金属の有機シリケート類である(高いシリカ/
アルミナ比を有する)として特徴づけられる。他方、シ
リカライト類はGrose他の米国特許第4,061,
724号に記述されている。シリカライト型のペンタシ
ルに入っているアルミニウムは単に不純物として少量で
ある。シリカライトに入っているアルミニウムの含有量
は、96 SiO2四面体の各単位セル当たり1個未満
のアルミニウム原子である。従って、シリカライトのシ
リカ/アルミナ比は約200以上である。Debras
他(上記)は、上記2種類の材料の間の差をいくつか詳
しく述べており、そのような差には、構造および合成手
順の差が含まれる。
【0005】触媒を用いたアルキル化方法で直面する1
つの問題は、その触媒が有するアルキル化助長能力が経
時的に失われると言った問題である。即ち、その触媒に
よる芳香族原料のアルキル化が経時的に徐々に低下す
る。最終的にアルキル化用装置の運転を停止して触媒の
再生または交換を行う必要が生じ、それによって、化学
製造業者に実質的な費用がかかることになる。このよう
な触媒活性の損失は触媒の表面上および孔構造内に長鎖
ポリマー類が蓄積することによるものであると考えてい
る。このようなポリマー蓄積は通常「コーキング(co
king)」と呼ばれる。
【0006】ペンタシル型触媒は向上したアルキル化/
アルキル交換特性を示しはするが、それらを用いたアル
キル化方法ではコーキングが問題として残る。特に、Z
SM−5型触媒の場合には水が少量でも存在していると
触媒の退化がもたらされると幅広く認められていた(例
えばWatson他の米国特許第4,387,260
号、Forward他の米国特許第4,490,570
号およびShihabiの米国特許第4,559,31
4号参照)。一般的には、水を存在させるとゼオライト
触媒の骨組からアルミニウムが徐々に失われて触媒の失
活が不可逆的に起こると信じられている。通常の工業手
順でZSM−5触媒を用いる場合には、アルキル化過程
を始めるに先立って芳香族原料に脱水処理を受けさせる
必要がある。
【0007】他方、Watson他の米国特許第4,3
87,260号にはシリカライト触媒を用いた芳香族化
合物のアルキル化が開示されており、そこでは、水共供
給材料(water cofeed)が供給されてお
り、好適には20,000−60,000ppmの範囲
の水が供給されている。また、Butler他の米国特
許第4,774,379号およびWatson他の米国
特許第4,387,260号にも、シリカライト触媒の
有効寿命を延ばす目的で水を添加するアルキル化方法が
開示されている。しかしながら、米国特許第4,38
7,260号に開示されている蒸気共供給ケースで報告
されている触媒の寿命は数時間以内でありかつ蒸気を共
供給すると触媒がいくらか劣化すると報告されているこ
とを注目すべきである。
【0008】このように、ペンタシル触媒の経時的安定
性を向上させた改良アルキル化方法が求められている。
【0009】
【発明の要約】本発明に従い、ペンタシル型触媒を用い
て芳香族基質をアルキル化剤(alkylating
agents)でアルキル化する方法を提供し、ここで
は、触媒の安定性を向上させる目的で水を反応ゾーンに
100−60,000ppmの濃度で共供給する。特定
範囲内の結晶サイズを持たせたシリカライト触媒を用い
た試験で示された触媒安定性のレベルは、この上で引用
した上記引用文献に報告されているレベルよりも優れて
いた。ZSM−5触媒を用いた試験で向上した触媒安定
性結果が得られたことは非常に驚くべきことである、と
言うのは、この結果は水がZSM−5触媒に対して悪影
響を与えると言った以前の全ての教示に反するからであ
る。本発明の方法の結果として、ペンタシル触媒を用い
たアルキル化に先行して芳香族供給材料を乾燥させる必
要がもはやなくなり、これを見い出した結果としてプラ
ント運転の費用が有意に節約される。
【0010】本発明の方法の実施では、芳香族原料と水
を反応ゾーンに供給してそれらをペンタシル型触媒に接
触させる。また、アルキル化剤も上記反応ゾーンに供給
し、この反応ゾーンを、好適には、上記芳香族基質が気
相中に保持される温度および圧力条件下で運転する。
【0011】上記芳香族基質のアルキル化がペンタシル
触媒の存在下で助長されるような運転条件を選択し、こ
の条件には、約250℃から約500℃の温度および2
00psigから500psigの圧力が含まれる。
【0012】本発明の好適な適用はエチレンによるベン
ゼンのアルキル化でエチルベンゼンを生じさせるアルキ
ル化である。この方法を好適には気相中で実施する。本
発明の方法は多床反応槽内で実施可能であり、この場
合、この反応槽に供給するベンゼンの量をエチレン濃度
を基準にして化学量論的過剰量にする。好適な態様で
は、反応槽の流出物に連続分溜を受けさせてベンゼン、
エチルベンゼン、多アルキル化された化合物および重質
残渣を個々の流れに分ける。分離後にエチルベンゼン生
成物を回収してもよい。
【0013】多アルキル置換化合物の流れを個別のアル
キル交換反応槽に向けるか、或はこれをアルキル化反応
槽に循環させてそれにアルキル交換反応を受けさせると
同時に芳香族原料にアルキル化を受けさせることで所望
のモノアルキル化生成物を生じさせる。
【0014】本発明の1つの態様では、上記触媒に単斜
晶シリカライトが70−100%で斜方晶シリカライト
が0−30%であることを特徴とするシリカライトを含
めてこれを10−60%量の耐火性酸化物結合剤と一緒
に配合する。アルミナが適切な結合剤であることを確認
した。シリカ/アルミナ比を50−500にしそして平
均結晶サイズを0.50ミクロン以下にする。この触媒
は、更に、最大孔サイズが1000−1800オングス
トロームでナトリウム含有量が約50ppm未満である
ことを特徴とする。
【0015】
【詳細な説明】本発明の方法はいろいろな工程装置を用
いて実施可能であり、このような装置には、触媒材料が
入る反応ゾーンを限定している反応槽が含まれる。この
反応ゾーンでは単一の触媒床または複数の触媒床が使用
可能である。ベンゼンをエチレンでアルキル化してエチ
ルベンゼンを製造する場合には、エチレンとベンゼンの
反応体を反応ゾーンに導入するに先立って、それらを混
合して前以て加熱しておいてもよい。この反応ゾーンに
触媒床を1つ以上含めてもよく、その中で反応体を触媒
に反応条件下で接触させる。反応生成物を反応ゾーンか
ら管理した滞留時間後に取り出した後、通常技術で集め
て、それに分離を受けさせる。
【0016】このアルキル化反応生成物にはエチルベン
ゼン、未反応のベンゼン、多アルキル化芳香族および重
質残渣が入っている。典型的には、多アルキル芳香族と
一緒に過剰量のベンゼンを反応ゾーンに循環させ、そし
て重質残渣をパージ流れとして取り出す。別法として、
上記多アルキル芳香族を個別のアルキル交換反応槽に移
送してもよく、その中でそれらに分解を受けさせてエチ
ルベンゼンを生じさせる。
【0017】本発明の方法で用いる触媒は、約200p
siから約500psiの範囲の圧力下約250℃から
約500℃の範囲の温度でエチルベンゼンの生成に選択
性を示す触媒である。このアルキル化反応は発熱反応で
あり、その結果として、反応槽入り口温度と反応槽出口
温度には明確な温度差である約20−100℃の差が生
じる。
【0018】望まれる反応生成物に応じて、アルキル化
剤とアルキル化を受け得る芳香族基質のモル比を変える
ことができる。通常は芳香族原料をアルキル化剤を基準
にして実質的に化学量論的過剰量で用いる。例えば、ベ
ンゼンのアルキル化でエチレンを用いてエチルベンゼン
を製造しようとする場合には、アルキル化を受け得る基
質とエチレンのモル比を2:1−20:1の範囲内のベ
ンゼン対エチレンにすべきである。如何なる場合でも、
アルキル化を受け得る基質の量を実質的に化学量論的過
剰量にすべきである。
【0019】アルキル化/アルキル交換反応における別
の重要な要因は、反応体を触媒床に接触させる時間であ
り、これを空間速度として表す。アルキル化を受け得る
基質を基準にした空間速度を通常は30−200時-1
範囲内にする。本発明に従う芳香族化合物のアルキル化
で利用可能な工程パラメーターおよび手順のさらなる説
明をButler他の米国特許第4,744,379号
に見ることができる。
【0020】ここに、図1を参照することで、本発明の
方法に従うアルキル化/アルキル交換反応の実施で用い
るに適切な工程設計の例を見ることができるであろう。
典型的には、芳香族炭化水素、例えばベンゼンなどが入
っている供給流れを乾燥用カラム40に通す。このベン
ゼンに入っている水の量は700ppmの如き多い量で
あってもよいが、現在の工業的標準では、芳香族原料の
水含有量を最大で50ppm未満の水にすることが要求
されている。上記乾燥用カラム40では典型的に蒸留で
水とベンゼンの分離を行うが、他の方法を用いて原料の
乾燥を行うことも可能である。
【0021】触媒12が入る床が複数備わっている反応
槽にアルキル化剤、例えばエチレンなどを共注入する。
アルキル化反応は非常に発熱的であることから、工程管
理の目的で、反応体を複数の場所で反応槽に注入するこ
とも可能である。反応槽10から出て来た流出流れ14
は1つ以上のベンゼン分溜用カラム16に向かい、その
カラム内で上記反応槽の流出液からベンゼンが分離され
る。このベンゼン分溜用カラムの塔頂から出て来た流れ
18は供給流れ8に循環して、アルキル化反応槽10に
向かう。ベンゼン分溜用カラム16の底から出て来た流
れ20はエチルベンゼン分溜用カラム22に向かい、そ
のカラム内でエチルベンゼン生成物流れ24が分離し、
これを回収する。上記エチルベンゼン分溜用カラムの底
から出て来た流れ26は3番目の分溜用カラム28に向
かい、それの塔頂で、多アルキル化芳香族を含有する流
れ30が分離してアルキル化反応槽に循環し、そこでア
ルキル交換反応を受ける。この循環する多アルキル化芳
香族流れには例えばジ−およびトリ−エチルベンゼン
類、キシレン類、スチレン、クメンおよびプロピルベン
ゼンなどが入っている可能性がある。また、上記多アル
キル化芳香族流れを個別のアルキル交換装置(示してい
ない)に向かわせることも可能である。
【0022】より高い沸点を有する残留材料は上記3番
目の分溜用カラム28からパージ流れ32に入って追い
出される。このパージ流れにはナフタレン、ジ−および
トリ−フェニルメタンおよびエタンの如き化合物、およ
び他の重質芳香族化合物が入っている可能性がある。
【0023】上記アルキル化/アルキル交換方法で用い
るにペンタシル材料、注目すべきはZSM−5型および
シリカライト型のゼオライト類が適切な触媒であること
を見い出した。これらの触媒は、構造的には類似してい
るが、また、この上で考察したように有意な差も示す。
最も重要な差の1つは幅広く報告されているようにZS
M−5型の触媒は非常に僅かな水にも敏感なことである
と考えていた。本出願者はシリカライト触媒と市販のZ
SM−5触媒の両方を用いてアルキル化/アルキル交換
方法の研究を行い、上記触媒を上記過程で用いてその過
程に水を添加したところ、いずれの触媒とも安定性が悪
化しないと言った驚くべき結果を得た。それとは逆に安
定性が向上した。安定性を本出願で用いる場合、これ
は、反応進行中の時間の関数として測定して触媒が原料
を所望生成物に変化させる能力を有することを意味する
と理解されるべきである。
【0024】1組の実験では、水の添加効果を迅速かつ
明らかに確かめることができるように水を反応槽に実質
的量(30,000ppm)で加えた。表1に、以下に
詳述する実施例で用いた運転パラメーターを示す。
【0025】表2に示すように、ZSM−5触媒は水を
反応槽に実質的量で添加した後もアルキル化反応を有効
に触媒し続けた。これは驚くべき結果でありかつ本技術
における教示(水が僅かでも存在しているとZSM−5
触媒の迅速な失活が起こると明らかに述べられている)
に相反するものである。図2に反応槽内のいろいろな場
所で取った温度を示す。これらの温度は試験期間全体を
通して比較的一定のままであり、このことは、発熱を伴
うアルキル化反応が進行しておりかつ触媒の劣化が実質
的に全く起こっていないことを示している。特に、水の
供給を運転2日目に開始したが、その時点で温度の有意
な変化は全く見られなかった。図3および4に流出流れ
に入っているいろいろな成分を示す。エチルベンゼン生
産ではキシレンが主要な汚染物である。このような成分
の濃度は全部予測の範囲内である。図5にエチルベンゼ
ン製造過程の変換パーセントと選択率を示す。変換率
は、本出願の目的で、 である。実施例1が示す変換率値は高く一定である。
【0026】これらのパラメーターは全部、上記触媒が
経時的に安定であることを示しており、明らかに、従来
技術で予測されていた触媒劣化が起こらなかったことを
示している。
【0027】実施例2では、実施例1で用いた触媒に再
生処理を通常様式で受けさせて、実施例1の手順を用い
た試験を再び行うことにより、水が触媒に対して長期間
に渡って示す効果を確かめた。この試験の結果として得
た流出物の組成を表3に示す。図6の反応温度安定性で
示されるように、上記触媒は水に接触させる前とほぼ同
じ反応効率に戻った。予想外に、ZSM−5触媒は蒸気
を大量に用いても障害を受けなかった。図7に試験期間
中のエチルベンゼン濃度およびジエチルベンゼン濃度を
示し、図8に変換パーセントおよび選択率を示す。値は
全部通常の範囲内である。
【0028】70%−100%が単斜晶シリカライトで
0%−30%が斜方晶シリカライトであるシリカライト
触媒を用いて同じ実験室規模のアルキル化試験運転を実
施した。シリカ/アルミナ比は50−500でありそし
て平均結晶サイズは0.50ミクロン未満である。この
触媒は最大孔サイズが1000−1800オングストロ
ームでナトリウム含有量が約50ppm未満であること
を更に特徴とする。
【0029】シリカライト触媒に蒸気を共供給すると再
生と再生の間のアルキル化サイクルが長くなると従来技
術に教示されている。Watsonの米国特許第4,3
87,260号およびButler他の4,774,3
79号にはアルキル化反応槽内の水の濃度が10,00
0から100,000ppm(1%−10%)になるよ
うに蒸気を共供給することが開示されている。しかしな
がら、この上で考察したように、そこに報告されている
試験には劣化がある程度見られた。
【0030】表4に、シリカライト触媒を用いた実験室
反応槽試験運転の流出流れの組成を示す。このシリカラ
イト触媒を用いた時に生じるアルキル化反応槽流出物の
組成(表4に示す)は受け入れられる範囲内である。図
9は、エチルベンゼン濃度およびジエチルベンゼン濃度
を経時的に示すグラフ図であり、そして図10に変換パ
ーセントと選択率を示す。パラメーターは全部予想の範
囲内である。
【0031】実施例3に示す実験手順では、その手順
中、試験の第9日目にベンゼンの供給を中断して、エチ
レンと水のみを触媒上に残した。エチレンが上記触媒内
で直ちに重合してコーキングが異常に多い量で生じて実
験室の運転が完全に停止するであろうと予測していた。
注目すべきことに、その装置の動作不良部分を直した
後、その触媒は、図11で見られる発熱で明らかなよう
に、試験を中断する前と実質的に同様な性能を示した。
【0032】実施例4に、本発明のZSM−5触媒は低
濃度の水(乾燥過程を受けさせていないベンゼン原料で
見られる如き)を受け入れる能力を有することを示す。
図1に一般的に示す装置構造配置を用いてプラント規模
の試行を実施した。図12には、変換パーセントは原料
に入っている水の量による影響を感知するほど受けない
ことが示されている。製造業者は、水を除去する段階を
アルキル化過程からなくすことができ、それによって費
用を有意に節約することができる。
【0033】以下に示す実施例で本発明の方法を更に詳
しく例示することができるが、これらの実施例は本明細
書で請求する如き発明の範囲を制限するものとして解釈
されるべきでない。
【0034】
【実施例】実施例1 実験室規模の反応槽に粒子サイズ分布が20から40メ
ッシュの範囲の市販ZSM−5型触媒を10ミリリット
ル導入する。この触媒は本実験に先立って再生処理を4
回受けさせたものである。この触媒を周囲圧力で窒素流
下150℃に一晩加熱することで、この触媒の乾燥を行
う。温度を200℃に上昇させた後、多アルキル化ベン
ゼン類を約10%混合したベンゼンを上記反応槽に1
1.6ml/分の供給速度で導入する。圧力を300p
sigに上昇させかつ温度を400℃に上昇させる。反
応槽の床を横切る温度が安定になった後、エチレンをベ
ンゼン供給材料10モル当たり1モルの供給速度で導入
する。この反応槽を通常の条件下で2日間運転すること
で基本線の条件を得た。2日目、水流ポンプの運転を開
始して水を0.31ml/分の供給速度で共供給し始め
た(即ちベンゼン供給材料の3重量%の量)。この試験
を14日間行った。この試験のプロトコルを以下に要約
する。
【0035】表1 試験プロトコル パラメーター 温度 400℃ 圧力 300psig ベンゼンの供給速度 11.6ml/分 ベンゼンのLHSV 70時-1 エチレンの供給速度 291標準ml/分 ベンゼン/エチレン 10/1モル 水の供給速度 0.31ml/分 ZSM−5を用いた試験の結果を表2に要約する。
【0036】
【表1】
【0037】実施例2 実施例1で用いた触媒の再生処理を通常様式で流れが1
00%空気になって発熱がなくなるまで行った。次に、
上記反応槽を500℃に12時間加熱することで再生処
理を完了した。反応槽を通して発熱が起こるまで、この
系を窒素ガスと空気の混合物でパージ洗浄した。このパ
ージ流れの空気含有量をゆっくりと高くして、この上と
同じ手順を用いて試験を繰り返した。その結果を以下の
表3に示す。
【0038】
【表2】
【0039】実施例3 触媒を結晶度が76−93%の範囲で単斜晶が64%で
平均結晶サイズが0.41ミクロンで最大孔サイズが1
763オングストロームでSi/Al比が114のシリ
カライトにする以外は実施例1の手順を用いた。その結
果を表4に示す。
【0040】
【表3】
【0041】実施例4標準的な原料仕込み手順を用いて
ZSM−5触媒をプラント規模のアルキル化 反応槽に仕込んだ。この触媒材料の平均的仕込み密度は
27.7ポンド/立方フィートであった。次に、上記反
応槽を下記の条件で操作した。
【0042】温度:350−450℃ 圧力:200−500psi ベンゼン供給速度:40,000−46,000Mポン
ド/日 エチレン供給速度:800−1,800Mポンド/日 ベンゼン供給材料のサンプリングを日に一度行って水含
有量を測定した。また、変換パーセントも毎日監視し
た。
【0043】本発明を例示態様に関連させて記述してき
たが、本発明をこの挙げた特別な形態に限定することを
意図するものでなく、それとは逆に、請求の範囲で限定
する如き本発明の精神および範囲内に含まれ得る如き変
形、修飾形および相当物を保護することを意図する。
【0044】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0045】1. 芳香族化合物のアルキル化方法であ
って、(a)芳香族基質が入っていて水が100ppm
以上入っている原料を反応ゾーンに供給し、(b)この
原料をペンタシル型触媒に接触させ、(c)アルキル化
剤を該反応ゾーンに供給し、(d)該反応ゾーンを該ア
ルキル化剤による該芳香族基質のアルキル化が起こる温
度および圧力条件下で操作し、そして(e)アルキル化
された芳香族基質を該反応ゾーンから回収する、段階を
含む方法。
【0046】2. 該原料に水を100−700ppm
含有させる第1項の方法。
【0047】3. 該芳香族基質にベンゼンを含めそし
て該アルキル化剤にエチレンを含める第1項の方法。
【0048】4. 該ペンタシル触媒にZSM−5ゼオ
ライトを含める第1項の方法。
【0049】5. 該ペンタシル触媒にシリカライト型
ゼオライトを含める第1項の方法。
【0050】6. 該ペンタシル触媒に約0.50ミク
ロン以下の平均結晶サイズ、1000−1800オング
ストロームの範囲の最大孔サイズおよび50−500の
Si/Al原子比を持たせる第5項の方法。
【0051】7. 該ペンタシル触媒に約50ppm未
満のナトリウム含有量を持たせる第6項の方法。
【0052】8. 該ペンタシル触媒の結晶の90%に
約0.70ミクロン以下の粒子サイズを持たせる第6項
の方法。
【0053】9. 該温度および圧力条件に約250℃
から約500℃の温度および約200psiから約50
0psiの圧力を含める第1項の方法。
【0054】10. 該原料にまた多アルキル化炭化水
素も含める第1項の方法。
【0055】11. 該多アルキル化炭化水素で該原料
の実質的に10%を構成させる第10項の方法。
【0056】12. 芳香族化合物のアルキル化方法で
あって、(a)芳香族基質が入っている原料を反応ゾー
ンに供給し、(b)水を有効量で該反応ゾーンに注入
し、(c)該原料をZSM−5型触媒に接触させ、
(d)アルキル化剤を該反応ゾーンに供給し、(e)該
反応ゾーンを該アルキル化剤による該芳香族基質のアル
キル化が起こる温度および圧力条件下で操作し、そして
(f)アルキル化された芳香族基質を該反応ゾーンから
回収する、段階を含む方法。
【0057】13. 水を該反応ゾーンに該芳香族化合
物の重量を基準にして700−100,000ppmの
量で導入する第12項の方法。
【0058】14. 水を該反応ゾーンに該芳香族化合
物の重量を基準にして30,000ppmの量で導入す
る第12項の方法。
【0059】15. 変換条件に約250℃から約50
0℃の温度および約200psiから約500psiの
圧力を含める第12項の方法。
【0060】16. 該芳香族基質がベンゼンでありそ
して該アルキル化剤がエチレンである第12項の方法。
【0061】17. アルキル化方法であって、(a)
芳香族基質が入っている原料を反応ゾーンに供給し、
(b)水を有効量で該反応ゾーンに注入し、(c)約
0.50ミクロン以下の平均結晶サイズ、約50−50
0の範囲のSi/Al原子比および約1000−180
0オングストロームの範囲の最大孔サイズを有するシリ
カライト型触媒に該原料を接触させ、(d)アルキル化
剤を該反応ゾーンに供給し、(e)該反応ゾーンを該ア
ルキル化剤による該芳香族基質のアルキル化が起こる温
度および圧力条件下で操作し、そして(f)アルキル化
された芳香族基質を該反応ゾーンから回収する、段階を
含む方法。
【0062】18. 該芳香族基質にベンゼンを含めそ
して該アルキル化剤にエチレンを含める第17項の方
法。
【0063】19. 該触媒の結晶の90%に0.70
ミクロン以下の粒子サイズを持たせる第17項の方法。
【0064】20. 該触媒に約50ppm未満のナト
リウム含有量を持たせる第17項の方法。
【0065】21. 該温度および圧力条件に約250
℃から約500℃の温度および約200psiから約5
00psiの圧力を含める第17項の方法。
【0066】22. 使用する水の量が該芳香族基質の
重量を基準にして約700ppmから約100,000
ppmである第17項の方法。
【0067】23. 使用する水の量が該芳香族基質の
重量を基準にして約30,000ppmである第17項
の方法。
【0068】24. 芳香族基質のアルキル化で用いる
ZSM−5型触媒の活性損失度合を低くする方法であっ
て、蒸気をアルキル化中の反応ゾーンに有効量で導入す
ることを含む方法。
【0069】25. 使用する水の量が該芳香族基質の
重量を基準にして約700ppmから約100,000
ppmである第24項の方法。
【0070】26. 使用する水の量が該芳香族基質の
重量を基準にして約30,000ppmである第24項
の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の方法を表示する図式図であ
る。
【図2】図2は、蒸気をZSM−5触媒に3%共供給し
た時の実験結果を表示するグラフ図である。
【図3】図3は、蒸気をZSM−5触媒に3%共供給し
た時の実験結果を表示するグラフ図である。
【図4】図4は、蒸気をZSM−5触媒に3%共供給し
た時の実験結果を表示するグラフ図である。
【図5】図5は、蒸気をZSM−5触媒に3%共供給し
た時の実験結果を表示するグラフ図である。
【図6】図6は、図2−5に示したZSM−5触媒が再
生処理後に示す性能を表示するグラフ図である。
【図7】図7は、図2−5に示したZSM−5触媒が再
生処理後に示す性能を表示するグラフ図である。
【図8】図8は、図2−5に示したZSM−5触媒が再
生処理後に示す性能を表示するグラフ図である。
【図9】図9は、粒子サイズを小さくしたシリカライト
触媒に蒸気を3%共供給した時の実験結果を示すグラフ
図である。
【図10】図10は、粒子サイズを小さくしたシリカラ
イト触媒に蒸気を3%共供給した時の実験結果を示すグ
ラフ図である。
【図11】図11は、粒子サイズを小さくしたシリカラ
イト触媒に蒸気を3%共供給した時の実験結果を示すグ
ラフ図である。
【図12】図12は、原料に低濃度で入っている水が変
換率に対して示す影響を表示するグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 ジエイムズ・アール・バトラー アメリカ合衆国テキサス州77059ヒユース トン・クレストブルツクドライブ15718

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族化合物のアルキル化方法であっ
    て、(a)芳香族基質が入っていて水が100ppm以
    上入っている原料を反応ゾーンに供給し、(b)この原
    料をペンタシル型触媒に接触させ、(c)アルキル化剤
    を該反応ゾーンに供給し、(d)該反応ゾーンを該アル
    キル化剤による該芳香族基質のアルキル化が起こる温度
    および圧力条件下で操作し、そして(e)アルキル化さ
    れた芳香族基質を該反応ゾーンから回収する、段階を含
    む方法。
  2. 【請求項2】 芳香族化合物のアルキル化方法であっ
    て、(a)芳香族基質が入っている原料を反応ゾーンに
    供給し、(b)水を有効量で該反応ゾーンに注入し、
    (c)該原料をZSM−5型触媒に接触させ、(d)ア
    ルキル化剤を該反応ゾーンに供給し、(e)該反応ゾー
    ンを該アルキル化剤による該芳香族基質のアルキル化が
    起こる温度および圧力条件下で操作し、そして(f)ア
    ルキル化された芳香族基質を該反応ゾーンから回収す
    る、段階を含む方法。
  3. 【請求項3】 アルキル化方法であって、(a)芳香族
    基質が入っている原料を反応ゾーンに供給し、(b)水
    を有効量で該反応ゾーンに注入し、(c)約0.50ミ
    クロン以下の平均結晶サイズ、約50−500の範囲の
    Si/Al原子比および約1000−1800オングス
    トロームの範囲の最大孔サイズを有するシリカライト型
    触媒に該原料を接触させ、(d)アルキル化剤を該反応
    ゾーンに供給し、(e)該反応ゾーンを該アルキル化剤
    による該芳香族基質のアルキル化が起こる温度および圧
    力条件下で操作し、そして(f)アルキル化された芳香
    族基質を該反応ゾーンから回収する、段階を含む方法。
  4. 【請求項4】 芳香族基質のアルキル化で用いるZSM
    −5型触媒の活性損失度合を低くする方法であって、蒸
    気をアルキル化中の反応ゾーンに有効量で導入すること
    を含む方法。
JP9332305A 1996-11-18 1997-11-18 触媒の安定性を向上させたアルキル化方法 Pending JPH10182510A (ja)

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