JPH10182918A - アクリル系複合材料の製造方法 - Google Patents

アクリル系複合材料の製造方法

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JPH10182918A
JPH10182918A JP34613396A JP34613396A JPH10182918A JP H10182918 A JPH10182918 A JP H10182918A JP 34613396 A JP34613396 A JP 34613396A JP 34613396 A JP34613396 A JP 34613396A JP H10182918 A JPH10182918 A JP H10182918A
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JP
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methyl methacrylate
weight
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polymer
monomer
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JP34613396A
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English (en)
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Tomohiro Mizumoto
智裕 水本
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機フィラーの沈降を防止し、均一に分散し
たアクリル系複合材料を容易に製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 アイソタクチックメタクリル酸メチル系
重合体、シンジオタクチックメタクリル酸メチル系重合
体およびメタクリル酸メチル系単量体からなり、JIS
K−7117に準拠した方法で測定した回転数が6mi
n -1での粘度η1と回転数が60min -1での粘度η2
比( η1 /η2)が1.3以上であるメタクリル酸メチル
系単量体溶液100重量部に、無機フィラーを0.01
〜400重量部および重合開始剤を含有したシロップを
型へ注入し、重合硬化させることを特徴とするアクリル
系複合材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無機フィラーが均一
に分散したアクリル系複合材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系重合体は、透明性、表面硬
度、耐候性に優れ、看板、照明カバー等の建築材料、光
ディスク基盤、導光板、光ファイバー等の光学材料等に
幅広く用いられている。アクリル系重合体は、さらに光
拡散剤、顔料、充填剤、帯電防止剤、ガラス繊維等の無
機フィラーを添加し、機能特性、構造特性を持たせたア
クリル系複合材料として用いることができる。このよう
なアクリル系複合材料の製造方法として、アクリル系単
量体またはアクリル系部分重合体に無機フィラーおよび
重合開始剤を添加したシロップを、所望する形状の型内
に注入し、重合硬化させ、その後、型を除去して成形体
を得る方法がある。この方法では、型内に注入してから
重合硬化が完了するまでの間に分散させた無機フィラー
が沈降することがあり、得られた成形体の表面と裏面で
物性が異なったり、また温度変化により反りが発生する
などの問題点を有していた。
【0003】無機フィラーの沈降を防止する方法とし
て、アクリル系単量体にアクリル系重合体を溶解し粘度
を高める方法、またはアクリル系単量体の一部を部分重
合しシロップの粘度を高める方法が一般的である。ま
た、特開平03−285854号公報には、無機フィラ
ーとして水酸化アルミニウムを用いて人工大理石を製造
する方法が開示されている。その中で不飽和単量体20
〜80重量%および無機粉末80〜20重量%からなる
樹脂組成物100重量部に対してシリカ微細粒子0.5
〜5重量部を共存混合せしめ、型内へ注入して重合硬化
することを特徴とする方法が示されている。
【0004】一方、アイソタクチックメタクリル酸メチ
ル重合体とシンジオタクチックメタクリル酸メチル重合
体は、メタクリル酸メチル等の有機溶媒中でステレオコ
ンプレックスメタクリル酸メチル重合体とよばれるゲル
が形成することは広く知られている。ステレオコンプレ
ックスメタクリル酸メチル重合体のメタクリル酸メチル
溶液は、室温下で高粘度ゲルであるが、加熱すると粘度
が急激に低下し低粘度のゾルとなる。このいわゆるゾル
・ゲル転移が温度に対して可逆的に起こる。例えば、特
公昭47−14834号公報には、このステレオコンプ
レックスメタクリル酸メチル重合体を重合性単量体中に
溶解させた高粘度ゲルを一旦温度を上げて、低粘度ゾル
にした後、型内へ注入し、ゲルの融点以下の温度で重合
硬化させる方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】無機フィラーの沈降を
防止する方法として、アクリル系単量体にアクリル系重
合体を溶解し粘度を高める方法、またはアクリル系単量
体の一部を部分重合しシロップの粘度を高める方法にお
いては、十分な沈降防止効果を得るためには、かなり高
粘度のシロップにする必要がある。このような高粘度シ
ロップは、JIS K−7117に準拠した方法で粘度
を測定した時、回転数6min -1での粘度η1 と回転数6
0min -1での粘度η2 の比( η12)が1に近く、型内
へ注入する時の粘度と型内へ注入した後の粘度が同じで
ある。その為、型内に注入することが困難になる。さら
にこの方法では、粒径の大きな無機フィラーやアクリル
系単量体との密度差の大きな粒子を添加する場合には十
分な効果が得られない。
【0006】特開平03−285854号公報に記載の
シリカ微細粒子のみでシロップの粘度を高める方法で
は、無機フィラーの添加量が少ない場合、十分な効果を
得るためにシリカ微細粒子の添加量が多くなる。そのた
め、シリカ微細粒子の分散が困難になり取扱性が悪く、
均一な組成のアクリル系複合材料を得ることは難しい。
【0007】また、高粘度ゲルを温度を上げて、低粘度
ゾルにして型内へ注入する特公昭47−14834号公
報の方法では、重合硬化完了までに無機フィラーが沈降
し難いが、重合硬化させるために用いるラジカル重合開
始剤が、重合温度を高くすると分解し、生じたラジカル
が重合性単量体を硬化させる。そのため、型内に注入す
る作業を速やかに行わなければ、注入途中で重合により
粘度が急激に上昇し、特にクリアランスの小さな型内へ
の注入が困難となる。
【0008】本発明者はかかる事情に鑑み、アクリル系
複合材料について鋭意検討した結果、アイソタクチック
メタクリル酸メチル系重合体、シンジオタクチックメタ
クリル酸メチル系重合体およびメタクリル酸メチル系単
量体からなり、JIS K−7117に準拠した方法で
測定した回転数が6min -1での粘度η1 と60min -1
の粘度η2 の比( η1 /η2)が1.3以上であるメタク
リル酸メチル系単量体溶液に、無機フィラーおよび重合
開始剤を含有させたシロップを型へ注入し、重合硬化さ
せることによって、型内への注入が容易でかつ無機フィ
ラーが均一に分散したメタクリル系重合体を容易に製造
することができることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、アイ
ソタクチックメタクリル酸メチル系重合体、シンジオタ
クチックメタクリル酸メチル系重合体およびメタクリル
酸メチル系単量体からなり、JIS K−7117に準
拠した方法で測定した回転数が6min -1での粘度η1
回転数が60min -1での粘度η2 の比( η1 /η2)が
1.3以上であるメタクリル酸メチル系単量体溶液10
0重量部に、無機フィラーを0.01〜400重量部お
よび重合開始剤を含有したシロップを型へ注入し、重合
硬化させることを特徴とするアクリル系複合材料の製造
方法である。以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明におけるアイソタクチック
メタクリル酸メチル系重合体とは、メタクリル酸メチル
単位を主成分としてなる重合体で、メタクリル酸メチル
単位連鎖のアイソタクチシチーがトライアッド表示で5
0%以上であるものを意味し、必要により共重合可能な
他の単量体との共重合体を含むものである。好ましくは
アイソタクチシチーが70%以上、より好ましくは75
〜95%である。
【0011】共重合可能な他の単量体は、公知のもので
あり、例えば、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−エ
チルヘキシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル等の
メタクリル酸エステル類;アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル等のアクリル酸エステル類;メタクリル
酸、アクリル酸などの不飽和酸類;アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、スチレン等単官能単量体である。
さらに、(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アク
リル酸エステル、アリル(メタ)アクリル酸エステル、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリル酸エステ
ル、ジビニルベンゼン等分子内に2個以上の不飽和2重
結合を含有する多官能単量体である。
【0012】アイソタクチックメタクリル酸メチル系共
重合体中の各単量体単位の比率は、メタクリル酸メチル
50〜100重量部、好ましくは90〜100重量部、
共重合可能な他の単量体0〜50重量部、好ましくは0
〜10重量部である。共重合可能な他の単量体が50重
量部を越えると、メタクリル酸メチル系単量体に溶解し
難くなる。特に、これら共重合可能な官能基を2個以上
有する単量体は、共重合時に架橋体を与え、得られたポ
リマーが溶剤に不溶となるので、単官能単量体1000
重量部に対して1重量部以下としなければならない。
【0013】該アイソタクチックアイソタクチックメタ
クリル酸メチル系重合体は、従来公知の方法によって製
造する事が出来るが、グリニアル試薬を重合開始剤とし
て用いてアニオン重合させることによって得られる(特
開昭61−179210号公報)。
【0014】本発明におけるシンジオタクチックメタク
リル酸メチル系重合体とは、メタクリル酸メチル単位を
主成分としてなる重合体で、メタクリル酸メチル単位連
鎖のシンジオタチシチーがトライアッド表示で50%以
上であるものを意味し、必要により上記共重合可能な他
の単量体との共重合体を含むものである。
【0015】シンジオタクチックメタクリル酸メチル系
共重合体中の各単量体単位の比率は、メタクリル酸メチ
ル50〜100重量部、好ましくは90〜100重量
部、共重合可能な他の単量体0〜50重量部、好ましく
は0〜10重量部である。共重合可能な他の単量体が5
0重量部を越えると、メタクリル酸メチル系単量体に溶
解し難くなる。特に、これら共重合可能な官能基を2個
以上有する単量体は、共重合時に架橋体を与え、得られ
たポリマーが溶剤に不溶となるので、単官能単量体10
00重量部に対して1重量部以下としなければならな
い。
【0016】シンジオタクチックメタクリル酸メチル系
重合体は、従来公知の方法によって製造することができ
る。重合開始剤としては、メタクリル酸メチルを主成分
とする単量体のラジカル重合用として公知のもので良
い。例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチ
ルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘ
キサエート等の有機過酸化物系開始剤;2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系開始剤;さらに
は過酸化物開始剤とアミン類、メルカプタン類等の還元
性化合物を主成分として組み合わされた公知のレドック
ス系開始剤;また、ベンゾイン、ベンゾインエーテル
類、1−ヒドロヘキシルフェニルケトン、ベンジルジメ
チルケタール、アシルホスフェノキサイド、ベンゾフェ
ノン、ミヒラーケトン、チオキサントン類等に必要に応
じて光増感剤を併用する光重合開始剤系等である。ま
た、有機アルミニウム化合物と有機リン化合物との錯体
化合物、または有機ランタニド錯体を開始剤として用い
てアニオン重合させることによっても得られる(特公平
6−89054号公報、特開平3−263412号公
報)。
【0017】本発明におけるメタクリル酸メチルを主成
分とする単量体とは、メタクリル酸メチルが50%以上
で、必要により上記の共重合可能な他の単量体を含有す
る単量体混合物である。
【0018】本発明でいうメタクリル酸メチル系単量体
溶液とは、アイソタクチックメタクリル酸メチル系重合
体、シンジオタクチックメタクリル酸メチル系重合体を
メタクリル酸メチル系単量体に溶解することで得られ
る。また、アイソタクチックメタクリル酸メチル系重合
体をメタクリル酸メチル系単量体に溶解することによっ
ても得られる。アイソタクチックメタクリル酸メチル系
重合体とシンジオタクチックメタクリル酸メチル系重合
体をメタクリル酸メチル系単量体に溶解する方法は、従
来公知の方法を用いることが出来る。例えば、メタクリ
ル酸メチル系単量体にアイソタクチックメタクリル酸メ
チル系重合体のみ溶解する方法。あるいはアイソタクチ
ックメタクリル酸メチル系重合体およびシンジオタクチ
ックメタクリル酸メチル系重合体を同時に、または一方
を先に溶解後、他方を溶解さる方法。また、メタクリル
酸メチル系単量体を予備重合によりその一部を重合さ
せ、シンジオタクチックメタクリル酸メチル系重合体の
メタクリル酸メチル系単量体溶液を得た後、アイソタク
チックメタクリル酸メチル系重合体を添加し、撹拌しな
がら溶解する方法でも良い。さらに、該メタクリル酸メ
チル系単量体溶液に溶解可能なポリスチレン、スチレン
−メタクリル酸メチル共重合体等の高分子、離型剤、可
塑剤、染料等の各種高分子用添加剤を溶解することも可
能である。該メタクリル酸メチル系単量体溶液は、加熱
あるいは高速で撹拌することで粘度が大きく低下する。
そのため、無機フィラーや添加剤等を溶解あるいは混合
することが非常に容易である。
【0019】本発明でいう無機フィラーとは、従来公知
のメタクリル酸メチル系単量体に不溶で、その重合硬化
を阻害しないものであれば特に制限はない。例えば、シ
リカ、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜
鉛、酸化クロム、酸化コバルト、酸化ニッケルなどの酸
化物;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの
水酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸鉛
などの炭酸塩;硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫
酸塩;タルク、クレー、マイカ、珪酸カルシウムなどの
珪酸塩;カーボンブラック、グラファイトなどの炭素
質;鉄、アルミニウム、銅などの金属粉または金属フレ
ーク;硫化カルシウム、硫化錫、硫化モリブデンなどの
硫化物;アルミン酸カルシウム、燐酸コバルト、フェリ
シアン酸塩、フェロシアン酸塩などが挙げられる。さら
に、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛などで被覆されたマ
イカなどの偏平無機顔料、ガラスビーズ、ガラスバルー
ン、ガラスフリット等が挙げられる。また、上記の無機
フィラーを2種類以上併用することもできる。添加する
無機フィラーの粒径は特に制限されるものではないが、
平均粒径0.1〜600μmが好ましく、平均粒径0.
1〜200μmのものがさらに好ましく用いられる。
【0020】本発明における重合開始剤とは、メタクリ
ル酸メチル系単量体のラジカル重合用として上記に示し
た公知のものでよい。
【0021】アイソタクチックメタクリル酸メチル系重
合体、シンジオタクチックメタクリル酸メチル系重合
体、メタクリル酸メチル系単量体、無機フィラーおよび
重合開始剤を含有するシロップを得る方法は、従来公知
の方法でよく、特に制限されない。例えば、該メタクリ
ル酸メチル系単量体溶液に無機フィラーの分散および重
合開始剤の溶解を同時に行ってもよい。また、該メタク
リル酸メチル系単量体溶液に無機フィラーの分散を行っ
た後に、重合開始剤の溶解を行ってもよい。粒径が数ミ
クロン以下の小さな無機フィラーを添加する場合は、シ
ロップの粘度が著しく上昇することがあるので開始剤の
溶解を先に行い、その後に無機フィラーの分散を行って
もよい。シロップにさらに、該メタクリル酸メチル系単
量体溶液に不溶な高分子、架橋高分子粒子を添加分散さ
せることも可能である。
【0022】アイソタクチックメタクリル酸メチル系重
合体の量およびシンジオタクチックメタクリル酸メチル
系重合体の量によって該メタクリル酸メチル系単量体溶
液、シロップの液質がかわり、シロップが0〜60℃の
範囲において、低撹拌下で高粘度ゲル状態、高撹拌下で
低粘度ゾル状態にならなければならない。すなわち、J
IS K−7117に準拠した方法で粘度を測定し、回
転数6min -1での粘度η1 と回転数60min -1での粘度
η2 の比( η1 /η2)が1.3以上である該メタクリル
酸メチル系単量体溶液を得ることができる。シロップ中
のアイソタクチックメタクリル酸メチル系重合体、シン
ジオタクチックメタクリル酸メチル系重合体およびメタ
クリル酸メチル系単量体の量は、得られたメタクリル酸
メチル系単量体溶液の粘度特性による。例えば、シロッ
プ中のアイソタクチックメタクリル酸メチル系重合体、
シンジオタクチックメタクリル酸メチル系重合体および
メタクリル酸メチル系単量体の合計100重量部に対し
て、アイソタクチックメタクリル酸メチル系重合体の量
が0.01〜40重量部、シンジオタクチックメタクリ
ル酸メチル系重合体が0〜50重量部、メタクリル酸メ
チル系単量体49.99〜99.99重量部である。好
ましくは、アイソタクチックメタクリル酸メチル系重合
体、シンジオタクチックメタクリル酸メチル系重合体お
よびメタクリル酸メチル系単量体の合計100重量部に
対して、アイソタクチックメタクリル酸メチル系重合体
の量が0.01〜8重量部、シンジオタクチックメタク
リル酸メチル系重合体が0.01〜1.9重量部、メタ
クリル酸メチル系単量体が90.1〜99.98重量
部、またはアイソタクチックメタクリル酸メチル系重合
体が0.01〜1重量部、シンジオタクチックメタクリ
ル酸メチル系重合体が1.9〜30重量部、メタクリル
酸メチル系単量体が69.0〜98.09重量部であ
る。このことによりシロップが0〜60℃の範囲におい
て、高せん断下での粘度が低せん断下での粘度に比べて
低くなる、すなわち撹拌速度が速くなると共に粘度が低
下するチキソトロピー性を有する。
【0023】このことにより、シロップは適度な粘性の
流体となり、取り扱い性が容易で、かつクリアランスの
小さい型内の場合でも容易に注入でき、また無機フィラ
ーの沈降が防止され、無機フィラーが均一に分散したア
クリル系重合体が得られる。シロップ中のアイソタクチ
ックメタクリル酸メチル系重合体、およびシンジオタク
チックメタクリル酸メチル系重合体が上記の量より少な
いと、低剪断下における粘度が低くなり、無機フィラー
の沈降を防止できない。また上記の量より多くなると高
剪断下における型内への注液が困難になる。
【0024】無機フィラーの量は、得られるアクリル系
重合体に要求される性能などによって定まるものであり
特に限定されるものではないが、好ましくはシロップ中
のアイソタクチックメタクリル酸メチル系重合体、シン
ジオタクチックメタクリル酸メチル系重合体、メタクリ
ル酸メチル系単量体の合計100重量部に対して0.0
1〜400重量部であり、偏平無機顔料では0.01〜
15重量部が好ましい。
【0025】シロップには、さらに必要に応じて酸化防
止剤、紫外線吸収剤、連鎖移動剤、染料等を添加するこ
とができる。
【0026】シロップは、従来公知の注型重合法によっ
て重合硬化させることが出来る。例えば、シロップにラ
ジカル重合開始剤を添加し、加熱して重合する方法が挙
げられる。ラジカル重合開始剤の使用量は、シロップの
重合体と単量体の合計100重量部に対して0.001
〜4重量部程度である。好ましくは0.001〜0.4
重量部程度である。
【0027】注型重合において、型としては、例えば、
2枚のガラス板あるいは金属板と軟質シール材及びクラ
ンプにより構成されたセルを用いるバッチ式のセルキャ
スト法、2枚のステンレス製連続ベルトによる連続セル
も使用できる。また、その他金属等よりなる任意の形状
の型に注入し重合することも可能である。
【0028】重合における加熱方法としては公知の方
法、例えば、温風、温水、赤外線ヒーター等の熱源によ
って加熱する。また、光照射により重合を行う場合の光
照射方法としては、高圧水銀ランプ、メタルハライドラ
ンプ、低波長UVランプ、キセノンランプ、クリプトン
アークランプ、キセノンフラッシュランプ、フラッシュ
UVランプ等で可視光、紫外線等を照射すればよい。こ
れらの方法は特に限定されない。
【0029】重合の条件は用いる重合開始剤の種類や
量、または単量体混合物の組成によって適宜選択される
が、一般には、0〜80℃で1〜数10時間の範囲で重
合を行う。
【0030】注型重合の終了後は、型を構成するガラ
ス、あるいは金属を除去してアクリル系重合体を得る。
【0031】
【発明の効果】本発明により、無機フィラーが均一に分
散したアクリル系複合材料が容易に得られる。本発明に
おけるシロップは適度な粘度を有するため、取扱性が良
く、無機フィラーの重合中での沈降を防止できるととも
にクリアランスの小さい型内への注液が容易で外観の良
好なアクリル系複合材料を製造することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例に従って説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。なお、実施例
中において行った物性評価、試験方法は以下の通りであ
る。 (1)分子量評価:ゲルパーミュエーションクロマトグ
ラフィー( ウォータズ社製、150−CV) を使用し
て、溶媒としてTHFを用いて測定した。分子量決定に
は、ポリメタクリル酸メチル基準検量線を用いた。 (2)ポリマーの立体規則性評価:プロトン核磁気共鳴
スペクトル装置(Varian 社製、XL−200) を使用し
て、溶媒としてニトロベンゼン−d5 を用いて測定し
た。アイソタクチシチー、シンジオタクチシチーはトラ
イアッドで示した。 (3)粘度測定:B型粘度計((株)トキメック社製、
DVM−B2)を用いて、JISK7117に準拠して
行った。6min -1での粘度、60min -1での粘度を示し
た。 (4)注液の操作性:ガラスセルを振らなければ注液が
困難なものを不良とした。 (5)目視外観評価:アクリル系重合体の表面および断
面を観察し、二酸化チタン被覆マイカの均一性を目視に
て観察し、上面と下面に差があるものを不良とした。 (6)曲げ強さ:得られたアクリル板の上面、下面のそ
れぞれの面に対して曲げ試験を行った。曲げ試験装置
(島津製作所社製、島津IS−500)を用いて、AS
TMD−790に準拠して行った。
【0033】実施例1 メタクリル酸メチル単量体89.4重量部にアニオン重
合によって得られたアイソタクチックメタクリル酸メチ
ル重合体(数平均分子量31800、アイソタクチシチ
ー85%)0.6重量部とラジカル重合よって得られた
シンジオタクチックメタクリル酸メチル系重合体(メタ
クリル酸メチル単位98重量%、アクリル酸メチル単位
2重量%、数平均分子量64400、シンジオタクチシ
チー59%)10重量部を60℃に加熱し、撹拌しなが
ら溶解した。得られたメタクリル酸メチル系単量体溶液
の粘度をB型粘度計により測定した。結果を表2に示
す。
【0034】また、得られた溶液100重量部に二酸化
チタン被覆マイカ( エー・メルク社製、Iriodin 15
3、粒径分布30〜100μm) 1重量部を加え、均一
になるよう撹拌分散させてシロップを得た。このシロッ
プ100重量部に2,2’−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)0.3重量部を添加して脱気した
後、2枚のガラス板と塩化ビニル樹脂ガスケットによ
り、ガラス板の間隙が3mmになるように構成されたセ
ルに注入し、熱風乾燥炉に設置し30℃で16時間重合
を行った。更に120℃で2時間熱処理し、冷却後、ガ
ラスセルを除去し、厚さ3mmのアクリル系複合材料を
得た。評価結果を表2に示した。
【0035】実施例2 重合開始剤の量を0.2重量部とし、重合温度を40℃
にした以外は実施例1と同様に行った。評価結果を表2
に示した。
【0036】実施例3 重合開始剤の量を0.125重量部とし、重合温度を5
0℃で10時間とした以外は実施例1と同様に行った。
評価結果を表2に示した。
【0037】実施例4 重合開始剤を2、2’−アゾビスイソブチロニトリル
0.08重量部とし、重合温度を60℃で10時間とし
た以外は実施例1と同様に行った。評価結果を表2に示
した。
【0038】実施例5 アイソタクチックメタクリル酸メチル重合体を0.7重
量部、メタクリル酸メチル単量体を89.3重量部とし
た以外は実施例1と同様に行った。評価結果を表2に示
した。
【0039】実施例6〜7 表1に示した組成の溶液を用いた以外は実施例4と同様
に行った。評価結果を表2に示した。
【0040】比較例1〜3 表1に示した組成の溶液を用いた以外は実施例1と同様
に行った。評価結果を表2に示した。
【0041】比較例4〜9 シリカ微細粒子であるアエロジル200( 日本アエロジ
ル( 株) 社製) を用いて表1に示した組成の溶液を用い
た以外は実施例1と同様に行った。評価結果を表2に示
した。
【0042】
【表1】 it-PMMA : アイソタクチックメタクリル酸メチル重合体 st-PMMA : シンジオタクチックメタクリル酸メチル系重合体 MMA : メタクリル酸メチル単量体
【0043】
【表2】 粘度の単位:mPa ・ s 粘度比:(η1 /η2

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイソタクチックメタクリル酸メチル系重
    合体、シンジオタクチックメタクリル酸メチル系重合体
    およびメタクリル酸メチル系単量体からなり、JIS
    K−7117に準拠した方法で測定した回転数が6min
    -1での粘度η1 と回転数が60min -1での粘度η2 の比
    ( η1 /η2)が1.3以上であるメタクリル酸メチル系
    単量体溶液100重量部に、無機フィラーを0.01〜
    400重量部および重合開始剤を含有したシロップを型
    へ注入し、重合硬化させることを特徴とするアクリル系
    複合材料の製造方法。
  2. 【請求項2】メタクリル酸メチル系単量体溶液が、アイ
    ソタクチックメタクリル酸メチル系重合体0.01〜4
    0重量部、シンジオタクチックメタクリル酸メチル系重
    合体0〜50重量部、メタクリル酸メチル系単量体4
    9.99〜99.99重量部からなる溶液である請求項
    1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】メタクリル酸メチル系単量体溶液が、アイ
    ソタクチックメタクリル酸メチル系重合体の量が0.0
    1〜8重量部、シンジオタクチックメタクリル酸メチル
    系重合体が0.01〜1.9重量部、メタクリル酸メチ
    ル系単量体が90.1〜99.98重量部からなる溶液
    である請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】メタクリル酸メチル系単量体溶液が、アイ
    ソタクチックメタクリル酸メチル系重合体が0.01〜
    1重量部、シンジオタクチックメタクリル酸メチル系重
    合体が1.9〜30重量部、メタクリル酸メチル系単量
    体が69.0〜98.09重量部からなる溶液である請
    求項1記載の製造方法。
  5. 【請求項5】無機フィラーが偏平無機顔料であり、その
    量がメタクリル酸メチル系単量体溶液100重量部に対
    して0.01〜15重量部である請求項1記載の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09263435A (ja) * 1996-01-24 1997-10-07 Sumitomo Chem Co Ltd アクリル人造大理石およびその製造方法
JP2017193641A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 三菱ケミカル株式会社 (メタ)アクリル系樹脂組成物、樹脂成形体及び(メタ)アクリル系樹脂組成物の製造方法

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JP2017193641A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 三菱ケミカル株式会社 (メタ)アクリル系樹脂組成物、樹脂成形体及び(メタ)アクリル系樹脂組成物の製造方法

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